キリンソウ
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キリンソウ 画像
和名:キリンソウ
学名:Sedum aizoon L.
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長野 蓼科 【2008.08.03】
図鑑↓↓↓↓↓には、キリンソウが掲載されています。
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キリンソウ 画像
和名:キリンソウ
学名:Sedum aizoon L.
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常夏といえば、現在では、「一年中が夏のような気候」を指しますね。けれども、平安時代の日本では、違いました。常夏とは、植物を指す言葉でした。
それは、ナデシコ(撫子)のことです。秋の七草の一種として、知られますね。正確には、カワラナデシコという種の草です。秋の七草なのに、なぜ、「常夏」なのでしょう?
カワラナデシコは、秋にしか、咲かないわけではありません。夏から秋にかけてが、花期です。秋に、夏の名残のように咲く姿から、「常夏」と付けられたようです。
カワラナデシコは、日本土着の植物です。ナデシコ科ナデシコ属に属します。
ナデシコ属の植物は、外国にも、多いです。いくつかの種は、日本に移入されました。観て楽しむためです。中国産のナデシコなどは、早くも、平安時代の日本にありました。カラナデシコ(唐撫子)、セキチク(石竹)などと呼ばれるものです。
土着のカワラナデシコも、早くから、栽培されました。観賞するためです。中国産のナデシコと交配されたりして、多くの品種が作られました。中には、とてつもない品種があります。「花びらが長すぎて、垂れている」というものです。
それは、「伊勢撫子【いせなでしこ】」と呼ばれる品種の一群です。花びらの長さが、20cm以上になるものもあります。花びらは、それぞれ、先が細かく分かれて、よじれています。まるで、「髪を縦ロールに巻いたお嬢さま」みたいです。
伊勢ナデシコは、人間が手伝わないと、花が開きません。花びらが変形しすぎたため、開く途中で、引っかかってしまうのですね。特殊な櫛【くし】を使って、人がすいてあげるそうです。まさに「お嬢さま」ですね。
私は、伊勢ナデシコの実物を、見たことがあります。確かに、見事な花でした。ですが、野にあるカワラナデシコのほうが、好きですね。素朴な風情があります。
源氏物語に「常夏の女」という人物が、登場します。これは、「夕顔」の別名です。光源氏に愛されながら、若くして亡くなる女性ですね。彼女のイメージには、伊勢ナデシコでは、人工的すぎるでしょう。野のカワラナデシコが、ふさわしいと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、カワラナデシコが掲載されています。
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過去の記事でも、秋の七草を取り上げています。また、源氏物語に関係する生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
古代の「朝顔」は、キキョウ(桔梗)?(2008/08/08)
「朝顔」は、謎の植物?(2008/07/21)
ムクゲ(木槿)は昔、朝顔だった?(2008/07/04)
などです。
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タテヤマウツボグサ 画像
和名:タテヤマウツボグサ
学名:Prunella prunelliformis
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長野 蓼科 【2008.08.03】
図鑑↓↓↓↓↓には、タテヤマウツボグサは残念ながら載っていませんが、ウツボグサが掲載されています。
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キキョウは、秋の七草の一つといわれますね。けれども、キキョウの花は、まだ暑い盛りから、咲き始めます。青い花が、涼しさを誘いますね。
秋の七草は、万葉集で挙げられました。万葉集の「朝貌【あさがお】の花」は、現在のキキョウを指すとされます。少なくとも、現在のアサガオでないことは、ほぼ確実です。アサガオは、奈良時代末期以降に、日本に来たからです。
しかし、古代の「朝顔」が、すべてキキョウとは、限りません。昔の日本では、いろいろな種の植物が、「朝顔」と呼ばれました。
例えば、源氏物語にも、「朝顔」が登場します。源氏物語の「朝顔」は、ムクゲか、現在のアサガオのようです。キキョウとは思えない表現をされています。
ただし、最も古くから「朝顔」と呼ばれたのは、おそらく、キキョウでしょう。キキョウは、日本土着の植物だからです。他種の「朝顔」は、外来種が多いです。
野生のキキョウは、日本では、山地の草原に生えます。日当たりが良く、乾いていて、涼しい草原です。朝鮮半島や、中国大陸にも、日本と同種のキキョウがあります。やはり、同じような草原に生えます。大陸のほうには、そのような草原が、多いです。
じつは、キキョウは、地質時代の「生き証人」です。はるか昔、日本列島は、大陸とつながっていました。氷河時代のことです。その頃から、キキョウは、大陸と、そこにつながった日本とに、分布していました。地続きですから、当然ですね。その頃の日本には、今よりも、乾燥した涼しい草原が、広がっていました。
やがて、氷河時代が、終わります。日本列島は、大陸から離れました。そのため、日本のキキョウは、朝鮮半島や中国大陸の仲間と、分断されます。でも、キキョウが好む草原は、日本の山地に残りました。おかげで、キキョウは、日本で生きてきました。
ところが、近年、野生のキキョウが減っています。キキョウが好む草原が、なくなっているからです。草原は、人間によって、開発されやすいのですね。このままでは、せっかくの「生き証人」が、いなくなります。キキョウの場所も、残したいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、キキョウが掲載されています。
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過去の記事でも、秋の七草を取り上げています。また、キキョウと同じく「朝顔」の名を持つ植物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
「朝顔」は、謎の植物?(2008/07/21)
ムクゲ(木槿)は昔、朝顔だった?(2007/07/04)
フジバカマは桜餅【さくらもち】の香り?(2007/09/1
人間とは持ちつ持たれつのススキ(2006/10/01)
ハギという植物はない?(2005/09/27)
などです。
黄色い花は、キバナヤマオダマキという。 ヤマオダマキ 画像
和名:ヤマオダマキ
学名:Aquilegia buergeriana Siebold & Zucc.
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長野 蓼科 【2008.08.03】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマオダマキが掲載されています。
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2008年は、生物に関する、さまざまなイベントの年です。国際サンゴ礁年であり、国際カエル年です。もう一つ、「国際イモ年」でもあります。
国際イモ年なんて、冗談みたいですね。でも、本当です。英語では、International Year of Potatoといいます。略称IYPです。直訳すれば、国際ジャガイモ年という意味ですね。
なぜ、国際(ジャガ)イモ年というイベントが、開かれるのでしょうか?
ジャガイモが、たいへん重要な農作物だからです。世界では、ジャガイモを主食にしている地域が、少なくありません。日本にとっての、イネ(稲)と同じ役割ですね。
ジャガイモの原産地は、南米のアンデス山脈です。国で言えば、ペルーなどで、栽培化が進みました。インカ帝国を支えた農作物の一つが、ジャガイモです。
十六世紀、ジャガイモは、ヨーロッパに入りました。そこで、ジャガイモは、大勢の人々を救いました。ヨーロッパの食生活を、劇的に改善したのです。
ジャガイモは、狭い土地でも、痩せた土地でも、多量に収穫できます。厳しい気候にも、めげません。炭水化物やビタミンCを、たっぷり含みます。これらの性質が、世界各国の人々を、飢えから救いました。今や、ジャガイモは、世界中で、作られています。
ジャガイモに限らず、イモ(芋)類には、だいたい似た性質があります。狭い土地や、肥えていない土地でも、収穫ができます。炭水化物が豊富です。土地に恵まれない人や、農業技術が未発達な人でも、食べ物を確保することができます。
つまり、イモ類は、貧しかったり、無力だったりする人の味方ですね。発展途上国で、食べ物がなく、困っている人々を、救うことができます。
イモ類は、どの種も、似て見えますね。けれども、分類学的には、多様です。例えば、ジャガイモは、ナス科ナス属に属します。サツマイモは、ヒルガオ科サツマイモ属です。サトイモは、サトイモ科サトイモ属です。ヤマノイモは、ヤマノイモ科ヤマノイモ属です。
日本で、IYPを、あえて「国際イモ年」としたのは、意味があります。「ジャガイモだけでなく、多種のイモが、うまく利用されるように」という思いが、込められています。
国際イモ年については、以下に、公式サイトがあります。
IYP【国際イモ年】について
図鑑↓↓↓↓↓には、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマノイモが掲載されています。
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過去の記事でも、イモ類や、イモ類に近縁な種を取り上げています。また、国際サンゴ礁年や、国際カエル年に関する記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昔は主食だった? サトイモ(2008/06/27)
2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
ルリイロツルナスビ(2006/10/20) ※ジャガイモと同じナス科の植物画像
ハンゲとハンゲショウの関係(2006/07/01) ※ハンゲ(カラスビシャク)はサトイモ科
日本全国、一斉に梅雨が明けました。各地で、猛暑が続いています。今回は、涼しくなる話をしましょう。北欧のノルウェイからのニュースです。
ノルウェイは、寒い国ですね。国土の一部が、北極圏にあります。それを利用して、植物の種子の倉庫が、作られました。北極圏の永久凍土(一年中、凍った土)の中で、低温で、種子が貯蔵されます。多様な植物の種を、保存するためです。
地球の多くの生き物が、危機にあることは、皆さん御存知でしょう。植物も、例外ではありません。人間の開発などにより、たくさんの植物が、絶滅しそうになっています。
私たちは、次の世代に、今ある植物の種を、残さなければいけません。植物の種を減らすことは、人類の危機にも、つながるからです。多くの食物や薬が、植物から作られますね。次世代の食糧不足や、病気を救うものが、植物の中にあるはずです。
考えたくないことですが、今後、世界戦争や、大規模な気候変動が、起こるかも知れません。ヒトは、とんでもない力を、持ってしまいましたからね。万が一、大災害が起こっても、多様な植物の種が保存されていれば、人類は、滅びないで済むでしょう。
そこで、ノルウェイ政府は、植物の種子の貯蔵庫を、作りました。自国の寒さを、生かしたのですね。この貯蔵庫は、北極海のスバールバル諸島にあります。なんと、海抜130mもの高地です。温暖化で、北極などの氷が溶けても、水没しない高さだそうです。
二〇〇八年二月二十六日、この貯蔵庫が、正式に開設されました。その時点で、「26万8000種」の種子が、収蔵されたそうです。たぶん、これは、「栽培品種」を含む数でしょう。例えば、イネ(稲)の中の、「コシヒカリ」や「あきたこまち」が、「栽培品種」です。「種」としては、「コシヒカリ」も、「あきたこまち」も、同じ「イネ」です。
このような種子の貯蔵庫は、ここだけではありません。世界中に、1400もあるそうです。ただし、すべての貯蔵庫が、このように大規模なのではありません。一種の種子しか、保存していないところもあります。
このような貯蔵庫は、研究目的以外では、役立つ時が、来ないで欲しいですね。
ノルウェイの種子の貯蔵庫のニュースは、以下にあります。
現代の「ノアの箱舟」無事出航、北極の永久凍土層に種子バンク開設(AFPBBニュース 2008/02/27)
数字で見る、スバルバルの世界種子貯蔵庫(AFPBBニュース 2008/02/27)
【図解】スバルバルの種子保存施設の概要(AFPBBニュース 2008/02/26)
図鑑↓↓↓↓↓には、800種以上の植物が掲載されています。
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過去の記事でも、北極圏や、そこに近い地域の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
世界で最長寿の樹木を発見!(2008/04/23)
ホッキョクグマが絶滅する?(2007/09/12)
白鳥(ハクチョウ)は冬の使者(2006/01/11)
トナカイはサンタクロースの友達(2005/12/21)
などです。
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日本人で、アサガオを知らない人は、いないでしょう。小学校の理科の時間に、登場しますよね。私も、小学生の頃、アサガオのつるが伸びる様子を、観察しました。
アサガオは、日本が誇る園芸植物の一つです。江戸時代から、たくさんの品種が、作られました。昔の和歌や俳句にも、「朝顔」を詠んだものが多いですね。
ところが、昔の文芸の「朝顔」は、今のアサガオとは、違う植物かも知れません。アサガオは、日本土着の植物ではないからです。
アサガオが日本に来たのは、奈良時代か、平安時代といわれます。中国から、伝えられました。当初は、観賞用ではありませんでした。薬用です。アサガオの種子を、薬にしました。ですから、渡来したてのアサガオの花は、今ほど、美しくなかったでしょう。
では、今のアサガオが来る前の「朝顔」とは、どんな植物だったのでしょうか?
例えば、万葉集には、「朝顔」が登場する歌が、いくつかあります。「万葉集の『朝顔』は、現在のキキョウ(桔梗)」というのが、有力な説です。
源氏物語にも、「朝顔」が登場します。主人公の光源氏の女友達に、「朝顔の姫君」という人がいます。朝顔の花について、歌を交わしたことから、この名が付いています。
源氏物語の「朝顔」が、どんな植物を指すのかは、わかっていません。古来、議論になってきました。平安時代には、今のアサガオは、普及していません。有力な候補として、キキョウ、あるいは、ムクゲが、挙げられています。
けれども、「渡来して間もないアサガオだった」説もあります。その根拠は、源氏物語に登場する歌にあります。「秋果てて霧の籬【まがき】に結ぼほれあるかなきかにうつる朝顔」という歌です。籬【まがき】とは、垣根の一種です。
『結ぼほれ』という表現は、朝顔が垣根にからむ様子を、想像させますね。ならば、この「朝顔」は、つる植物でしょう。キキョウもムクゲも、つる性ではありません。
源氏物語の「朝顔」は、今のアサガオだったのでしょうか? アサガオだとしたら、今よりも小さく、清楚な花だったでしょうか? いろいろ推測するのが、楽しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、アサガオが掲載されています。また、古代の「朝顔」であるキキョウやムクゲも載っています。
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過去の記事でも、源氏物語にかかわる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ムクゲ(木槿)は昔、朝顔だった?(2008/07/04)
空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?(2008/06/30)
源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命(2008/06/06)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。
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ギボウシ 画像
和名:ギボウシ
学名:Hosta spp.
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、ギボウシは残念ながら載っていませんがギボウシの仲間、コバギボウシが掲載されています。
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梅雨時、束の間の晴れを満喫しているようなムラサキカタバミ。 ムラサキカタバミ 画像
和名:ムラサキカタバミ
学名:Oxalis corymbosa DC.
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、ムラサキカタバミが掲載されています。
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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Magnolia grandiflora L.
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、タイサンボクが掲載されています。
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未央柳(俗名:美容柳) ビヨウヤナギ 画像
和名:ビヨウヤナギ
学名:Hypericum chinense L.
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※漢字名は、インターネット生物図鑑に基づく。
東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、ビヨウヤナギが掲載されています。
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アジサイ 画像
和名:アジサイ
学名:Hydrangea macrophylla Ser. Var. Otakusa Makino
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、アジサイが掲載されています。
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2008年は、源氏物語千年紀ですね。この物語には、おおぜいの女性が登場します。植物の名を冠された女性が、多いですね。
そのような女性の一人に、「朝顔」がいます。「夕顔」は有名ですが、「朝顔」は、あまり知られていませんね。「朝顔」も、植物から、名が取られています。
源氏物語の「朝顔」は、「槿【あさがお】」とも書かれます。「槿」という字は、現在では、「むくげ」と読まれますね。源氏物語の「朝顔」は、ムクゲを指した、ともいわれます。
平安時代には、いくつかの植物が、「朝顔」と呼ばれました。現在のムクゲも、その一つです。名前だけでは、実物が、どんな種だったのか、わかりません。
現在のアサガオと違い、ムクゲは、樹木です。ムクゲとアサガオとは、さほど、似ているとも見えません。なぜ、ムクゲが、「朝顔」と呼ばれたのでしょうか?
それは、ムクゲの花が、一日しか咲かないからです。一輪の花は、朝に開き、夕にはしおれます。このはかなさから、「朝顔」と呼ばれました。
ただ、ムクゲは、次々に別の花が咲きます。全体としては、花が絶えません。夏から秋にかけて、花期が長いです。はかない印象は、少ないですね。
昔から親しまれているのに、ムクゲは、日本の原産ではありません。いつ頃、どうやって日本に来たのかは、わかっていません。では、原産地は、どこでしょう?
正確な原産地は、不明です。「中国か、インド」と推定されています。古くから栽培されているため、原産地が、わからなくなりました。
ムクゲは、東洋でも、西洋でも、好まれます。例えば、韓国では、国花にされています。ヨーロッパや、北米でも、多くのムクゲが、鑑賞されています。
英語で、ムクゲは、「rose of Sharon」(シャロンのバラ)と呼ばれます。英語圏で「バラ」といえば、美しい花の代表ですね。親しまれている証拠です。
源氏物語の「朝顔」は、ムクゲだったのでしょうか? 物語中の描写を読むと、違うように思えます。これについては、また別の項で、取り上げましょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ムクゲも、アサガオもも掲載されています。
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過去の記事でも、源氏物語にちなんだ生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?(2008/06/30)
源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命(2008/06/06)
藤(フジ)のつるは右巻き? 左巻き?(2007/04/19) ※「藤壺【ふじつぼ】」の名の由来は、フジです。
この紋所が目に入らぬか? フタバアオイ(2007/04/17) ※「葵【あおい】の上」の名は、葵祭に使われるフタバアオイから取られました。
雁(ガン)の恩返し(2006/01/16)※「雲居雁【くもいのかり】」の名の由来は、鳥のガンです。
などです。
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ヤマモモの実 赤く熟する前 ヤマモモ画像
和名:ヤマモモ
学名:Myrica rubra Siebold & Zucc.
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマモモが掲載されています。
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新暦では、七夕の季節ですね。地方によっては、「七夕に、芋の葉の露を集めて、墨をする」という風習があります。それで字を書くと、字がうまくなる、というのですね。
この場合の「芋の葉」とは、サトイモの葉のことです。なぜ、サトイモと七夕とが関連づけられたのかは、わかりません。サトイモの葉の露は、ころころと丸く、きらきらと光って、きれいですね。「七夕の星のかけら」と、感じられたのかも知れません。
日本人にとって、サトイモは、古くから、馴染みの野菜でした。でなければ、さまざまな行事に使われないでしょう。七夕以外では、十五夜のお供えにすることが、知られますね。十五夜の別名を、「芋名月【いもめいげつ】」というほどです。
サトイモは、いつ頃から、日本で栽培されたのでしょう? 「縄文時代から」と推測されています。イネ(稲)よりも早いようです。「日本では、米が主食になる前は、サトイモが主食だった」という説もあります。
では、サトイモは、日本が原産地なのでしょうか? 違います。原産地は、「インドから東南アジアにかけてのどこか」と推定されています。
栽培植物のうちでも、サトイモは、起源が古いものの一つです。いつ頃、どこで栽培され始めたのかは、わかっていません。熱帯アジアのどこか、といわれます。
熱帯地方では、サトイモの仲間が、たくさん栽培されています。サトイモ科サトイモ属の植物ですね。アジアだけでなく、アフリカやオセアニアでも、栽培量が多いです。国名でいえば、ナイジェリア、ガーナ、日本、パプア・ニューギニアで、多いそうです。
日本のサトイモは、サトイモ属の植物のうちで、最も北に進出した種です。他の種は、ほとんど、熱帯に産します。サトイモが、どうやって日本に来たのかは、不明です。
七夕の行事にあるとおり、サトイモの葉は、有名ですね。でも、サトイモの花を知る人は、少ないでしょう。日本本土では、サトイモの花は、めったに咲きません。
サトイモの花が咲くには、日本本土は、寒すぎるのですね。たまに、ひどく暑い夏に、咲くことがあります。故郷の熱帯を思い出すのでしょうか。
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過去の記事でも、七夕にちなんだ生き物を取り上げています。また、いろいろな野菜も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
キュウリは、なぜ「胡瓜」と書く?(2007/08/17)
七夕の短冊は、カジノキの葉だった?(2007/07/06)
ササ(笹)とタケ(竹)はどう違う?(2006/06/26)
カササギ(鵲)は、天の川の橋渡し?(2006/06/19)
などです。
ドクダミ 画像
和名:ドクダミ
学名:Houttuynia cordata Thunb.
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とても素敵な展覧会へ、行ってまいりました。神奈川県の箱根町で、開催中のものです。会場は、箱根ラリック美術館と、箱根湿性花園【はこねしっせいかえん】です。
美術館と、花園(植物園)との組み合わせは、意外ですか? 実際に観ると、そうでもありません。美術のモチーフの植物が、丁寧【ていねい】に解説されています。
その展覧会は、「ラリックに咲いたシーボルトの『和の花』」といいます。ルネ・ラリックという人の作品を、取り上げています。美術館と湿性花園の、共同企画です。
ラリックは、宝飾品と、ガラス工芸の分野で、活躍しました。彼は、作品のモチーフに、主に、動植物を使いました。ユリ(百合)のブローチ、キヅタ(木蔦)のネックレス、シダレウメ(枝垂れ梅)の香水瓶などです。どれも、ため息が出そうな美しさです。
彼が活躍したのは、十九世紀末から二十世紀初頭のフランスです。この時代、ヨーロッパでは、ジャポニスム(日本趣味)が、流行しました。日本に根づく植物や、それを利用した園芸文化なども、ヨーロッパの人々にとって、魅力的でした。
ここに、シーボルトが