ハクモクレン
![]()
ハクモクレン 画像
和名:ハクモクレン
学名:Alcedo atthis
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 品川区【2010.03.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、シモクレンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
ハクモクレン 画像
和名:ハクモクレン
学名:Alcedo atthis
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 品川区【2010.03.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、シモクレンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
早春の花が見られる季節ですね。レンギョウは、日本の早春の花として有名なものの一つです。公園や庭によく植えられています。
レンギョウ属の種は、東アジアに広く分布します。日本にも在来種があります。ヤマトレンギョウとショウドシマレンギョウです。どちらも日本固有種です。
日本の公園などにあるのは、これらの日本固有種でしょうか? 違います。
植えられるレンギョウは、多くが人工的に作られた栽培品種です。複数の野生種を、交配したものです。元になったのは、中国や朝鮮半島原産のものです。
ややこしいことに、レンギョウ属の中にレンギョウという種名の種があります。種名レンギョウは、中国原産です。同じく中国原産の種としてシナレンギョウがあります。朝鮮半島を原産地とするのはチョウセンレンギョウです。
種名レンギョウとシナレンギョウ、チョウセンレンギョウが、栽培品種の源になりました。日本で普通に見られるのは、この三種のどれか、もしくは、これらの交配種です。
では、ヤマトレンギョウやショウドシマレンギョウは、どこにあるのでしょう?
ショウドシマレンギョウは、名のとおり、瀬戸内海の小豆島に自生します。ヤマトレンギョウは、私の知る範囲では、岡山県の一部にしか自生しません。どちらの種も、ごく限られた地域にあるだけです。このため、絶滅が心配されています。
レンギョウ属の分布には、謎があります。ほとんどの種が東アジアにあるのに、一種だけ、ヨーロッパに分布するのです。セイヨウレンギョウという種です。
セイヨウレンギョウは、東ヨーロッパの一部(バルカン半島)にだけ分布します。近隣には、近縁種はありません。広大なユーラシア大陸の東端と西端に、飛び離れて分布するわけです。なぜ、こんな分布なのかはわかっていません。
レンギョウ属の分布は、彼らが進化してきた道筋と関わりがあるでしょう。彼らが地球に生まれた頃には、大陸が、現在とは違う形だったといわれます。レンギョウ属を調べれば、何千万年も昔の地球の様子がわかるかも知れません。
図鑑↓↓↓↓↓には、シナレンギョウが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、分布に謎がある生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
生き別れの親類が再会? ヤマボウシとハナミズキ(2008/05/19)
大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?(2007/02/05)
氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/07)
などです。
![]()
ウメの栽培品種"通小町【カヨイコマチ】" ウメ画像
和名:ウメ
学名:Armeniaca mume Siebold
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
ウメの栽培品種"黄梅【オウバイ】" ウメ画像
和名:ウメ
学名:Armeniaca mume Siebold
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
生き物の中には、変わった名前のものがいますね。植物のボケ(木瓜)は、珍名さんのうちに入るでしょう。ボケというのが正式な日本語名(標準和名)です。
ボケは、古くから園芸植物として栽培されてきました。原産地は中国です。日本には、平安時代に入ったと考えられています。その頃から、美しい花を愛でられました。
ボケとそっくりな別種として、クサボケ(草木瓜)があります。こちらは、日本原産です。ボケと同じく、バラ科ボケ属に属します。やはり、園芸植物として栽培されます。
ボケもクサボケも、低木です。草ではありません。どちらの種も草と見まごうほど、小さな木ですね。クサボケのほうが全体的に小さいです。
ボケや、クサボケは、枝が見えなくなるほど、びっしりと花を付けます。なのに、果実は、それほど多くありません。どう考えても、無駄花が多いですね。なぜでしょう?
これには、二つの原因があると考えられます。一つは、ボケとクサボケの花には、雄花と両性花が混じることです。雄花は、果実になりません。花粉を出すだけの花です。
もう一つは、花粉の運び手の問題のようです。ボケやクサボケの花は、都合の良い花粉の運び手を、見つけられていないらしいのです。
ボケやクサボケが咲くのは、昆虫が少ない早春です。チョウやミツバチは、ほとんどいません。昆虫に花粉を運んでもらうなら、寒さに強いハナアブの類でしょう。
ところが、昆虫を花粉の運び手とすると都合が悪いことがあります。ボケやクサボケの花には、蜜が多いのです。昆虫は、すぐに満腹してしまいます。体が小さいですからね。これでは、多くの花から花へ、花粉を運んでもらいにくいです。
では、ボケやクサボケの花粉を運ぶのは、昆虫以外の動物でしょうか? 日本で、考えられる花粉の運び手としては鳥がいます。メジロやヒヨドリは、よく花を訪れますね。
しかし、ボケやクサボケは低木です。これでは、鳥は訪れにくいでしょう。地上には、鳥の敵が多いからです。敵に襲われやすいところには、来たくないはずです。
自然の中でボケやクサボケは、どうやって殖えていたのでしょうか? 謎です。
図鑑↓↓↓↓↓には、植物のボケ(木瓜)が掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、植物の花粉の運び手について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネムノキは、本当に眠る?(2009/07/24)
咲いた、咲いた、チューリップ(2009/04/13)
ロウバイ(蝋梅)の花に来るのは、誰?(2009/02/02)
などです。
![]()
ウメの栽培品種"ウグイスカクシ" ウメ画像
和名:ウメ
学名:Armeniaca mume Siebold
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
ヤブツバキの栽培品種"天の川【アマノガワ】" ツバキ画像
和名:ヤブツバキ
学名:Camellia japonica L.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤブツバキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
アテツマンサク 画像
和名:アテツマンサク
学名:Hamamelis japonica Sieb. et Zucc.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、マンサクが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
/ ![]()
オオイヌノフグリ 画像
和名:オオイヌノフグリ
学名:Veronica persica Poir.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 文京区【2010.02.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、オオイヌノフグリが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
/ ![]()
日本の早春の味覚に、「たらの芽」がありますね。代表的な山菜です。スーパーにも並びます。売っているものは、栽培品が多いです。
「たらの芽」は、タラノキの芽だといわれます。これは、間違いではありません。タラノキという種名の樹木は、確かにあります。日本の山に自生します。
中には、タラノキの芽ではない「たらの芽」があります。例えば、ハリギリの芽です。
ハリギリは、タラノキに近縁な樹木です。やはり、日本の山に自生します。
ハリギリもタラノキも同じウコギ科に属します。ただし、属は違います。タラノキは、ウコギ科の中のタラノキ属です。ハリギリは、ウコギ科のハリギリ属です。
ハリギリの芽も食べられます。ですから、ハリギリの芽を山菜として売るのは、悪くありません。ただ、ハリギリを「たらの芽」として売るのは、誤解を招きますね。
タラノキの芽(本来の「たらの芽」)とハリギリの芽とを比べると、ハリギリのほうが、あくが強いといわれます。このため、ハリギリを食べない地方もあります。
これは、好みの問題でしょう。「えぐみが強いほうが、山菜らしくていい」という方もいるはずです。ハリギリとタラノキには、それぞれの良さがあります。売るならそれを生かした売り方を考えて欲しいなと思います。
タラノキとハリギリには、同じように棘があります。しかし、葉の形などは、似ていません。ハリギリの葉は、キリ(桐)に似ます。「針のあるキリ」ということで、ハリギリ(針桐)と名づけられました。
キリとハリギリとは、遠縁です。キリは、キリ科に属します(異説もあります)。タラノキやらキリやら、他種と混同されてばかりでハリギリが気の毒ですね。
有毒植物でなければ、たいていの植物の芽は食べられるそうです。私は、ブドウの芽の天ぷらを食べたことがあります。ブドウの果実と共通する香りがあって、美味しいものでした。もともと食用にする植物の芽なら安心して食べられますね。
春は、若芽の季節です。味覚でも、春を感じたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、タラノキ,ハリギリが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、山菜にする植物を取り上げています。また、ハリギリと紛らわしいキリ(桐)も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐一葉、落ちて天下の秋を知る?(2009/09/21)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
とろろの材料になるのは、ヤマイモ? ヤマノイモ?(2008/11/07)
などです。
![]()
探梅【たんばい】という言葉を御存知でしょうか? 観梅【かんばい】と似て違う言葉です。冬のまだ寒い時期にウメの花を探しながら歩くことです。
ウメの花盛りに見るのは探梅とは言えません。それは観梅です。
探梅という言葉には春を待ち望む気持ちがよく表われていますね。ウメの花は、日本の早春を象徴するものです。それを探すのは、春を探すのと同義でしょう。江戸時代の俳句『梅一輪 一輪ほどのあたたかさ』が描く境地です。
こんなに好まれているのにウメは、日本原産ではありません。中国原産です。歴史時代の早いうちに、日本に入ったと考えられています。
奈良時代以前は木の花【このはな】といえば、ウメの花を指しました。当時の日本人、少なくとも知識階級の日本人は、サクラよりウメを好んだようです。
その理由は当時のウメが、外国から来て間もない植物だったからです。外国の進んだ文化を表わす花でした。日本人の外来文化好きは、この頃からあったのですね(笑)
似た例として、桃(モモ)があります。奈良時代以前の日本では、ウメの花とモモの花とが並び称されました。モモも中国原産の植物です。
モモといえば、古事記の日本神話に登場するのが有名です。モモの果実を投げつけることによって、黄泉醜女【よもつしこめ】という魔物が追い払われました。モモを魔除けとするのは、中国の思想を受け継いだといわれます。
ウメは、日本神話に登場しないのでしょうか? それらしき名が、古事記と日本書紀にあります。木花開耶姫【このはなさくやひめ】(漢字表記は他にもあり)です。
一般的には、木花開耶姫は、サクラ(桜)の花の女神さまとされていますね。けれども、古事記や日本書紀ができた頃、「木の花」とは、ウメの花を指したはずです。
木花開耶姫は、最初は、ウメの花の女神さまだったのではないでしょうか。平安時代以降、サクラのほうが好まれるようになってから、サクラの女神さまになったのではないかと思います。神さまも、時代に合わせて変わるのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、ウメと同じく、古事記などに登場する生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カワセミと翡翠【ひすい】との関係は?(2009/08/05)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
食用ナマコはどんなナマコか?(2007/01/22)
花も実もある魔除けの木、モモ(2006/03/03)
などです。
![]()
カンヒザクラ 画像
和名:カンヒザクラ
学名:Cerasus campanulata (Maximowicz) A.Vassiliev
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 豊見城【2010.02.05】
図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
春が恋しい季節ですね。早いところでは、ふきのとうが出ているでしょうか。
ふきのとうは、フキの花です。普通は、花が開く前つぼみの状態のものを食べます。花らしくない姿のため、食用花といわれてもぴんと来ませんね。
フキの花には、花びらがありません。このため、開いた姿も地味です。花の姿からは想像しにくいですが、フキはキク科に属します。あの美しいキク(菊)の仲間です。
フキは、ふきのとう以外の部分も食べますね。茎(葉柄)の部分を食べることは、有名です。葉も佃煮などにして食べられます。
大きなフキの葉は、食べる以外にも利用できそうですね。実際、アイヌの人たちは、フキの葉をいろいろに利用したそうです。山の中などで、食器がない時はフキの葉でお椀【わん】を作りました。鍋や釜にもなったといいます。
フキの葉を何枚かつづり合わせれば、レインコートになりました。急に雨にあった時、便利ですね。狩りの途中などで、野宿する時にはフキの葉で屋根を葺【ふ】いて小屋を作ったそうです。衣食住、すべてに使える草ですね。
アイヌの人たちばかりでなく、昔の日本人も同じようにフキを利用していたのではないでしょうか。ただ、伝承があまり残っていないだけではないかと思います。昔、山里で暮らしていた人々にとっては便利に使えそうなものです。
フキの利用法で面白いと思ったのは、「食べ物を発酵させるのに使う」ことです。これも、アイヌの人たちの利用法です。
アイヌの人たちにとって、オオウバユリという植物の根は大切な食料でした。この根から、でんぷんを取った後のかすを、フキの葉何重にも包みます。すると、虫がつかず、発酵がうまく進んだといいます。
フキの葉には、虫を避ける効果や発酵を進める効果があるのかも知れません。フキの近縁種には、ハーブとして使われるものがあります。昔の知恵を見直してみると、現在の私たちにも役立つことがありそうです。
図鑑↓↓↓↓↓には、フキが掲載されています。また、ウバユリ(オオウバユリは、ウバユリの変種)も載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、食用になる野草を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
田で平たくなるから、タビラコ(田平子)?(2009/01/16)
ハコベという植物は、ない?(2009/01/05)
ハハコグサは、母子草ではない?(2008/02/15)
三月三日は草餅【くさもち】の節句?(2007/03/02)
などです。
![]()
天然記念物という言葉を聞いたことがおありでしょう。貴重な動物や植物、鉱物が指定されます。有名なものには、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどがいます。
天然記念物に指定されると捕獲・採集などが禁止されます。保護されるわけですね。
ここで、不思議に思った人はいませんか? 保護されているのなら、なぜ、ツシマヤマネコやヤンバルクイナは「絶滅しそうだ」と騒がれるのでしょうか?
じつは、日本の「天然記念物」という制度には不備が多いのです。できた時代が、古いためです。もちろん、良いところもありますが。
天然記念物には、国が指定するものと地方自治体が指定するものとがあります。ここでは、国が指定するものについて説明します。
天然記念物は「文化財保護法」という法律に基づく制度です。法律の名に、注目して下さい。「文化財」です。「生き物」や「動植物」ではありません。
「文化財」とは、人間が手を入れたものですね。そもそも、この法律は「人間が手を入れたものを保護する」のが目的です。自然の生き物を保護する目的にはそぐいません。
この法律ができたのは、一九五〇年です。この法律の前身となる法律が、一九一九年にできています。じつに、大正九年のことです。この頃の古い考えを法律は引きずっています。現在の考えでは「天然」とは言いがたいものが、天然記念物に含まれます。
例えば、「日本犬」が天然記念物に指定されています。普通にいる柴犬も天然記念物です。捕獲禁止のはずの天然記念物が、飼われているなんてびっくりですね。
昔は、家畜であろうと野生動物であろうと「生き物」は、一くくりにされたのでしょう。家畜は家畜で、保護するべきだと思います。けれども、野生動物と家畜とを同じ基準で保護するのは無理がありますね。今のままの法律では不自由です。
法律を変えるのは、大変なことです。国民の同意がなければ、変えてはいけないものでしょう。でも、良い方向へ変えるなら、国民の同意が得られるのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどたくさんの天然記念物が掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、天然記念物に指定された生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カメの腹筋? セマルハコガメ(2009/09/28)
貝に卵を産む? 不思議な魚たち(2007/03/30)※国指定の天然記念物のミヤコタナゴを取り上げています。
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/2)
天然記念物というものはどういうものですか?(2006/03/28)
などです。
![]()
フクジュソウ 画像
和名:フクジュソウ
学名:Adonis ramosa Franch.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2010.01.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、フクジュソウが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
スイセン 画像
和名:スイセン
学名:Narcissus tazetta L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2010.01.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、スイセンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
ウメ、咲き始めました。ウメ 画像
和名:ウメ
学名:Armeniaca mume Siebold
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2010.02.02】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
ジュウガツザクラ 画像
和名:ジュウガツザクラ
学名:Cerasus X subhirtella Autumnalis 'Makino'
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2010.01.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
寒い日が続きますね。今回は、寒さしのぎに、暖かいところの植物の話をしましょう。ヤシ科の植物です。ヤシ(椰子)といえば、反射的に、南の国が思い浮かびますね。
ヤシ科の種には、圧倒的に、熱帯のものが多いです。温帯に分布するのは、ほんの少しです。日本の本土に分布するヤシは、シュロ(ワジュロ)と、ビロウくらいです。
ビロウ(蒲葵)は、日本では、四国南部から九州、南西諸島にかけて分布します。これら以北の地でも、観賞用に植えられることがあります。
紛らわしいことに、ビンロウジュ(檳榔樹)というヤシの一種もあります。ビンロウ(檳榔)とも呼ばれる種です。ビロウと、ビンロウとは、まったくの別種です。ビンロウジュのほうは、日本の本土には分布しません。ビロウより、寒さに弱いからです。
なぜ、こんな紛らわしい名前が付いたのでしょうか? 起源は、奈良時代以前にさかのぼります。その頃、ビロウ―ビンロウジュではありません―は、「あぢまさ」と呼ばれていました。古事記や風土記に、「あぢまさ」の名が登場します。
古代の日本人は、「あぢまさ」に漢字名を当てる時、間違えて「檳榔」を当ててしまいました。「檳榔」は、ビンロウジュのほうを指す名なのに、です。
平安時代くらいになると、「あぢまさ」を、「びろう」とか「びんろう」などと呼ぶようになります。「檳榔」の読みに引きずられたからでしょう。
やがて、本物のビンロウジュ(檳榔樹)が、日本で知られました。その時に、漢字名をそのまま読んだ「ビンロウ」という名を、日本語名にしてしまいました。かくして、同じヤシ科に、紛らわしい種名ができたわけです。
平安時代以前の文書に、「檳榔」が登場したら、それは、まず間違いなく、ビロウを指します。ビンロウジュではありません。現在では、ビロウの漢字名は、「蒲葵」とされることが多いです。「蒲葵」は、正しくビロウを指す漢字名とされます。
日本の本土では、ヤシ科の植物に、あまり馴染みがありません。そのために、ヤシ科の種が、混同される傾向があります。ヤシ科の種名には、要注意ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ビロウ(ビンロウジュではありません)が掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、種名が紛らわしい植物同士を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐油は、キリ(桐)からは採れない?(2009/07/10)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
五月五日は、あやめの節句?(2007/4/30)
などです。
![]()
ミツマタ 画像
和名:ミツマタ
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2010.01.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、ミツマタが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
カンザクラが咲き始めていました。 カンザクラ 画像
和名:カンザクラ
学名:Cerasus X kanzakura Makino 'kanzakura'
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2010.01.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
今の季節、ナンテン(南天)が赤い果実を付けていますね。日本では、よく庭に植えられる木です。それは、縁起が良い木とされるからです。
ナンテンという名は、「難を転ずる」に通じます。このため、鬼門【きもん】や裏鬼門【うらきもん】に植えられます。鬼門や裏鬼門とは、縁起が悪いといわれた方角です。
「縁起が悪い方角」などというのは迷信です。けれども、ナンテンの縁起が良いとされたのには、語呂合わせ以外に多少の根拠があります。
ナンテンには、薬効成分があります。葉や果実を漢方薬に使うことがあります。薬になる植物を「縁起が良い」とするのは当然ですね。
なぜ、ナンテンには、薬効成分があるのでしょうか? まさか、ヒトに利用されることを見越して、薬効成分が生まれたわけではないでしょう。
一つの仮説として「鳥に、あまりたくさん食べられないようにするため」というものがあります。これには、説明が必要ですね。
ナンテンの赤い果実は、鳥を惹きつけます。ナンテンは、果実を鳥に食べてもらうことによって、種子をばらまきます。でも、いっぺんにたくさん食べられると、都合が悪いことがあります。少しずつ、あちこちにばらまいてもらうことが、できません。
ナンテンにしてみれば、あちこちに種子を落としてもらったほうが、生息地を広げることになります。そうするには、少しずつ食べてもらったほうがいいわけです。
薬は食べ過ぎれば毒になります。例えば、ナンテンの果実をたくさん食べた鳥が、おなかを壊したら? 次からは、その鳥はナンテンの果実を食べようとしないでしょう。空腹に耐えかねた時だけ、少し食べるはずです。
ナンテンの果実がなるのは、野鳥にとって食べ物が少ない季節です。たいていの野鳥は、少しずつ、ナンテンの果実を食べざるを得ないのではないでしょうか。
これは、まだ仮説に過ぎません。しかし、ある程度の説得力がありますね。ナンテンは、鳥を利用するつもりが、ヒトに利用されることになったのでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ナンテンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、赤い果実を付ける植物を取り上げています。これらの植物は、鳥に果実を食べてもらうように進化した、といわれます。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
生垣のスター、サンゴジュ(珊瑚樹)(2009/10/12)
八十年越しの純愛? アオキ(青木)(2008/02/04)
扉【とびら】に挿すトベラの木(2007/01/29)
などです。
![]()
あけましておめでとうございます。日本のお正月には、松などの縁起の良い植物が飾られます。今回は、縁起の良い植物の中でちょっと変わったものを紹介しましょう。
イケマという植物があります。北海道から九州まで、日本の各地に分布する野草です。白く細かい花が夏に咲きます。つる草です。外見には、目立つところはありません。
この草は、アイヌの人たちにとって、神聖な植物とされます。昔はイケマを使って、病気を追い出す儀式や悪い夢を祓【はら】う儀式を行なったそうです。
今でも、イケマのお守りを作ることがあると聞きます。イケマには、ゴボウのような太い根があります。これを短く切り、削って、首飾りなどにするそうです。
イケマとは変わった語感ですね。漢字では、生馬、活馬などと書かれます。これらの漢字は当て字です。イケマという名は、アイヌ語名をそのまま取っています。アイヌ語名が、正式な日本語の種名(標準和名)になっています。
アイヌ語の「イケマ」を直訳すると「それの足」という意味です。「それ」とは、神さまを遠回しに呼ぶ言い方です。つまり、イケマは「神さまの足」です。この草が、尊ばれていたことがわかりますね。(イケマには、他のアイヌ語名もあります)
なぜ、イケマは神聖な植物とされたのでしょう? この植物の根をかじると、独特の臭【にお】いがあるからです。この臭いを、魔物が嫌うと信じられました。昔の日本人も、臭うイワシの頭などを魔除けにしましたね。それと同じ発想です。
イケマは、薬草として使われることもあります。これも、神聖な植物とされた理由でしょう。イケマの薬効については、はっきり解明されていません。
伝説の中のことですが、イケマは一種の魔法にも使われました。霧が深い時、イケマの根を噛んで、ふっふっと吹けば、霧が晴れたと伝わります。『ハリー・ポッター』の世界みたいですね。アイヌの人たちの、豊かな物語世界を感じます。
目立たない草に、価値を認めたのは、自然への観察眼が鋭いからでしょう。アイヌのような少数民族の知恵には、学ぶところがあると思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、イケマが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、縁起が良いとされる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サカキ(榊)は神さまの木?(2008/12/22)
センリョウとマンリョウはどう違う?(2007/01/08)
羽根突きの羽根の原点? ツクバネ(2006/01/04)
![]()
街はすっかりクリスマスですね。日本でもクリスマスのリース(輪飾り)を、手作りする方が増えました。そのための材料を、園芸店などで売っています。
よく、リースの材料にされるのがツルウメモドキです。名のとおり、つるになる植物です。赤と黄色の美しい果実が付きます。このため、飾り物に使われます。
ツルウメモドキという名は、発音しにくいですね。そのせいか、ツルモドキ、ウメモドキなどと呼ばれることがあります。けれども、これらの呼び名には問題があります。
というのは、ツルウメモドキとは別に、ウメモドキという植物があるからです。この二種は、まったくの別種です。名前が似ていても、遠縁です。ツルウメモドキは、ニシキギ科に属します。ウメモドキは、モチノキ科に属します。
ウメモドキにも、赤く美しい果実が付きます。これを鑑賞するために、栽培されます。ツルウメモドキとは違い、つる状にはなりません。普通の木です。
ツルウメモドキの名は、ウメモドキに由来するという説があります。「ウメモドキに似て、つるになる」という意味だといいます。(異説もあります)
そもそも、ウメモドキという名が、別種のウメ(梅)にちなんでいます。ウメモドキの葉が、ウメに似ることからこの名になったといわれます。
種名が、ウメモドキに由来する植物がもう一種あります。クロウメモドキです。こちらは、果実がウメモドキに似ることから名付けられたようです。ただし、こちらの果実は黒いです。だから、クロウメモドキです。
クロウメモドキは、クロウメモドキ科に属します。ウメモドキとも、ツルウメモドキとも、遠縁です。薬用になるため、栽培されることがあります。この木は、つるにはなりません。棘のある木になります。
前記の三種は、もともと、日本の野山に生える植物です。三種とも近縁な種が、いくつも日本に分布します。野山で、正確に種を見分けるのは難しいでしょう。面白いことに、どの種も果実が美しいです。日本の秋・冬を彩ってくれます。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツルウメモドキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、クリスマスの飾りに使われる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
ポインセチアはクリスマスの花?(2006/12/14)
クリスマスツリーはモミではない?(2005/11/28)
などです。
![]()
和名:ハハコグサ
学名:Gnaphalium affine D.Don
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.12.12】
図鑑↓↓↓↓↓には、ハハコグサが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
イロハモミジ 画像
和名:イロハモミジ
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.12.12】
図鑑↓↓↓↓↓には、イロハモミジが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
生き物の名前には、時おり矛盾しているものがあります。ヒカゲノカズラもその一つです。植物の一種ですね。常緑のつる草です。
ヒカゲノカズラという名からは、「日陰に生えるつる草」を連想するでしょう。けれども実際には、日陰より日なたを好みます。ヒカゲノカズラの「ヒカゲ」は、日陰ではなく「日影」だという説があります。日影とは日の光を指す言葉ですね。
「カズラ」のほうも、実態とは少し違います。カズラとは、普通「他のものにからまるつる草」を指しますね。でも、ヒカゲノカズラは、他のものにからまって高い所によじ登ったりしません。つる状ですが、地面を這っているだけです。
ヒカゲノカズラには、花が咲きません。原始的な植物だからです。植物に花が咲くようになる前の姿を残しています。ヒカゲノカズラの直系の祖先は、三億年以上も昔に現われたと考えられています。恐竜よりはるか昔です。
ヒカゲノカズラの仲間は、植物の中の生きている化石です。貴重な植物です。
その割に、ヒカゲノカズラは分布域が広いです。南極とオーストラリア大陸を除く、すべての大陸に分布します。地域ごとに、少しずつ違う亜種が分布します。
日本では、ヒカゲノカズラといえば、古事記や万葉集に登場することで有名です。昔の日本では、神聖な植物とされました。神事の際などに、髪に飾ったりしたようです。
昔のヨーロッパでも、この植物は神聖なものとされました。一部では、クリスマスの飾りに使われたといいます。悪い魔法を避けるのにも使われました。
前記のとおり、ヒカゲノカズラには、花が咲きません。目立つところはない植物です。なのに、なぜ世界の各地で、神聖な植物とされたのでしょうか?
一つには、この植物が常緑だからでしょう。特に、寒い地域では、冬にも枯れない植物は、神聖に思えるはずです。また、花が咲かないのにどんどん殖える点も、魔法の植物と見えたのでしょう。
昔の人も、「生きている化石」の不思議さに、感じるところがあったのかも知れませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒカゲノカズラが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、花の咲かない植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/02)
お正月の飾りになぜウラジロ?(2005/12/16)
![]()
ボケ 画像
和名:ボケ
学名:Chaenomeles speciosa (Sweet) Nakai
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、ボケが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
/ ![]()
ツワブキ 画像
和名:ツワブキ
学名:Farfugium japonicum (L.) Kitam.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、ツワブキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
スイセン 画像
和名:スイセン
学名:Narcissus tazetta L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、スイセンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
サザンカ(栽培品種) 画像
和名:サザンカ
学名:Camellia sasanqua Thunb. ex Murray
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、サザンカが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
絵画館前銀杏並木【イチョウナミキ】そろそろ見頃です。イチョウ 画像
和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2009.11.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
新宿御苑プラタナス(正式和名:モミジバスズカケノキ)の並木。 モミジバスズカケノキ画像
和名:モミジバスズカケノキ
学名:Platanus ×acerifolia (Aiton) Willd.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、モミジバスズカケノキは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
イタドリという草を御存知ですか? 日本に住んでいる人ならば、必ず目にしているはずです(北海道の一部を除きます)。道端や空き地によく生えます。
日本では、平凡な植物の一種です。普通の人は「雑草」として、見逃しているでしょう。
歴史的に、この草は日本人にとても親しまれてきました。食用にされ、薬用にされ、子供の遊び道具にされました。春の新芽が食用になり、根が薬用になります。
現在でも、地方によっては食用にしています。大量に食べるには、あく抜きが必要です。少量ならば、生【なま】で食べても大丈夫です。
この草には、別名が非常に多いです。親しまれたがゆえですね。地方ごとに、いろいろな名が付けられました。私が知るだけでも、百以上の別名があります。
主な方言名を挙げてみましょう。イタドリという名を知らなくても、以下の名の中に、「それなら知ってる!」というものがあるかも知れません。
イタズリ、イタンボ、サシドリ、スイスイ、スカンポ、スッポン、タケスイバ、タジッポ、ダンジ、タンポコ、ハータナ、ハータネ、ポンポンなどです。
御存知の名はありましたか? いかにも子供がつけそうな名が多いですよね。
ややこしいのは、他種の植物と同じ名が混じることです。特に、正式種名をスイバという植物と混同されます。スイバにも、スイスイ、スカンポという別名があります。スイバも道端に生える草です。イタドリと同じく食べられます。
イタドリの漢字名は、「虎杖」です。これで、イタドリと読みます。妙にいかめしくなりますね。なぜ、「虎」かといえば、イタドリの若い茎に縞【しま】模様があるからです。
『枕草子』に、「虎杖」が登場します。清少納言も『枕草子』の中で、「見た目がそれほどでもないのに、この漢字名は大げさだ」と言っています。
スカンポといえば、『すかんぽの咲く頃』という童謡がありますね。「土手のすかんぽ、ジャワ更紗【さらさ】」という歌いだしです。この歌の「すかんぽ」がどの種を指すのかは、わかっていません。スイバ説とイタドリ説が拮抗しています。
図鑑↓↓↓↓↓には、イタドリが掲載されています。
イタドリと同じく、スカンポと呼ばれるスイバも載っています。
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、別名が多い植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ゴンズイの名の由来は?(2009/06/19)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
謎の植物、茱萸【しゅゆ】とは?(2008/09/01)
などです。
![]()
新宿御苑の巨木、銀杏【イチョウ】です。 イチョウ画像
和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
お馴染みの絵画館前、銀杏並木【イチョウナミキ】です。 イチョウ画像
和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2009.11.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチョウは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
トラノオという植物の名を、聞いたことがありませんか? 漢字で書けば「虎の尾」です。オカトラノオ、カクトラノオ、ルリトラノオなどの種があります。
これらの種は、花の形が似ています。細かい花が集まって、穂になります。穂先が垂れるものが多いです。この様子を「虎の尾」に見立てたのですね。
ところが、これらのトラノオは近縁とは限りません。遠縁のものと、近縁のものとが混ざります。トラノオと呼ばれる植物のうち主なものの分類を紹介しましょう。
日本の野山でよく見るのは、オカトラノオ属の植物です。白い花が集まって「虎の尾」のように垂れて咲きます。ヤブコウジ科、またはサクラソウ科に属するグループです。オカトラノオ、ノジトラノオ、ヌマトラノオなどの種がこのグループです。
花屋でよく見るのは、カクトラノオです。別名ハナトラノオともいいます。ピンクの花が穂になります。穂先が垂れないので、あまり「虎の尾」らしくありません。原産地は北米です。シソ科カクトラノオ属に属します。日本の一部で、野生化しています。
日本の山地に多いのは、ルリトラノオ属の植物です。名のとおり、青紫の花が穂に咲きます。ゴマノハグサ科に属します。この属には、ルリトラノオ、ヒメトラノオ、ヒロハトラノオなどが属します。これらの種には、変種が多く、分類が難しいグループです。
イブキトラノオという種もあります。これも、日本の山地に生えます。白い花が、穂になります。穂先は垂れません。虎の尾というより、猫の尾です。タデ科タデ属に属します。ルリトラノオ属の一変種、イブキルリトラノオとは、まったく別の種です。
花ではなく、葉を「虎の尾」に見立てたものもあります。トラノオシダです。シダの一種ですから花は咲きません。チャセンシダ科チャセンシダ属に属します。
熱帯の植物にも、トラノオがあります。代表的なのはキントラノオでしょう。
キントラノオは日本には自生しません。メキシコ原産です。日本では、温室でなければ育ちません。キントラノオ科キントラノオ属に属します。黄色い花が咲きます。
こんなにトラノオだらけでは区別が付きませんね。分類には慎重さが必要です。
図鑑↓↓↓↓↓には、トラノオ(虎の尾)と呼ばれる植物のうち、オカトラノオ、トラノオシダが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、名前が紛らわしい植物を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ニンジン(人参)がいっぱい?(2009/08/31)
この木なんの木、ナンジャモンジャの木?(2009/05/29)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
などです。
アズサと呼ばれる植物がありますね。漢字では「梓」と書きます。これは、どんな植物でしょうか? じつは、これには多くの種が含まれます。
私が調べた範囲では、以下の植物が「あずさ」と呼ばれます。アカメガシワ、アサダ、オノオレカンバ、キササゲ、サビバナナカマド、ナナカマド、ニシキギ、ハイノキ、ミズメ、リンボクといった種です(サビバナナカマドは、ナナカマドの変種です)。
これでは「アズサ」の正体が何なのか、わかりませんね。時代や、地方により、アズサと呼ばれる種は違います。具体的には、実物を見て、判断するしかありません。
前記の種は、互いに、外見が似ているとは言えません。分類上も、遠縁のものが多いです。どんな共通点のために、同じ「アズサ」の名が付いたのかわかっていません。
例えば、アカメガシワは、トウダイグサ科に属します。アサダとオノオレカンバとミズメは、カバノキ科です。キササゲは、ノウゼンカズラ科です。ナナカマドとリンボクは、バラ科に属します。ニシキギは、ニシキギ科です。ハイノキは、ハイノキ科に属します。
漢字の「梓」は、もともと何を指したのかわかっています。「梓」は、本来、キササゲを指しました。けれども、キササゲは昔は日本にありませんでした。このため、漢字が日本に入った時に、「梓」をどの植物に当てるべきか混乱したのですね。
現在の日本では、アズサといえば、「ミズメ」もしくは「キササゲ」を指すことが多いです。ミズメの正式名称を、アズサとする意見もあります。しかし、この名を正式名称にするのは、好ましくないでしょう。明らかに、混乱を招きやすいからです。
本来の「梓」であるキササゲも、今は、日本にあります。中国から、移入されました。栽培されているものもあれば、野生化しているものもあります。
梓という漢字を使った言葉に、上梓【じょうし】がありますね。「本を出版する」という意味です。これは、昔の中国で、キササゲの木を版木にしたことに由来します。
日本では、別の梓【あずさ】であるミズメを、弓にしました。これが、梓弓【あずさゆみ】です。同じ「梓」の字が付いても、別種の植物を、混同してはいけません。
図鑑↓↓↓↓↓には、梓【あずさ】と呼ばれる樹木のうち、アカメガシワ、アサダ、キササゲ、ナナカマド、ニシキギ、ハイノキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、名を混同しやすい植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
この木なんの木、ナンジャモンジャの木?(2009/5/29)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/5/4)
西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)
などです。
紅葉が盛んな季節ですね。皆さんのお近くの紅葉はいかがですか?
日本で、紅葉が美しい木の一つにナンキンハゼがあります。公園などに、よく植えられています。主に、紅葉を鑑賞するためです。果実の形も面白いです。
ナンキンハゼの果実は、熟すと果皮がむけます。中から、白い種子がのぞきます。正確には、白いのは、種子ではありません。種子をおおう蝋状【ろうじょう】の物質です。
種子は、葉が落ちた後も枝先にいっぱい付いています。秋から冬にかけて、白いのが目立ちます。その様子から、「ポップコーンの木」というあだ名があります。
では、正式名の「ナンキンハゼ」は、なぜ付いたのでしょう? ナンキンとは、中国の地名の「南京」を指します。中国から渡来したので、この名が付きました。
日本のナンキンハゼは、人のいない山奥にはありません。人里にあります。人為的に、中国から移入されたからです。今では、日本でも野生化しているものがあります。
ナンキンハゼは、もとは観賞用ではなかったようです。種子の蝋状物質を利用するため、持ち込まれたと見られます。この蝋状物質は、石鹸【せっけん】や蝋燭【ろうそく】などの原料になります。日本のハゼノキの用途と似ていますね(「日本のろうそくを灯すのは、ハゼノキ?」(2009/10/05)を御参照下さい)。だから、ナンキン「ハゼ」です。
日本へとナンキンハゼが入ったのは、江戸時代といわれます。ところが、それよりはるか昔、一万年以上前には、日本にナンキンハゼが自生していました。化石が見つかっているそうです。何らかの原因で一度滅んでしまったのですね。
ナンキンハゼが、日本でいったん滅びた理由は不明です。種子の蝋状物質のおかげで、再び、日本で栄えることになりました。蝋状物質には、豊富な油脂が含まれます。
その油脂の栄養のため、野鳥が、種子を食べに来ます。鳥は、種子を丸呑みします。が、種子自体は、消化しません。蝋状物質だけを消化して、種子は排泄されます。
ナンキンハゼは、それが狙いです。鳥に、種子を運んでもらえるわけです。まさか、ヒトという生物が、蝋状物質を利用するとは彼らにとって「想定外」でしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ナンキンハゼが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、紅葉が美しい植物を取り上げています。また、油脂が利用される植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐油は、キリ(桐)からは採れない?(2009/07/10)
ツタ(蔦)は落葉する?しない?(2006/12/01)
菜の花(ナノハナ)は何の花?(2006/04/07)
などです。
![]()
ススキ 画像
和名:ススキ
学名:Miscanthus sinensis Andersson
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿区【2009.10.16】
図鑑↓↓↓↓↓には、ススキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
静岡県の浜松市で開催中の、浜名湖立体花博【はまなこりったいはなはく】という博覧会に行ってきました。この博覧会は、浜松モザイカルチャー世界博とも呼ばれます。
さて、モザイカルチャーとは何でしょうか? ごく簡単に言ってしまえば、「立体的に植物を植え込んだもの」です。詳しくは、公式サイトの説明をお読み下さい。
モザイカルチャーは、「植物で作った彫刻」と言えるかも知れません。会場では、さまざまな「植物の芸術作品」を見ることができます。
私のつたない言葉では、作品の魅力を伝えきれません。そこで、皆さんに画像を見てもらうことにしました。
例えば、カメやシカといった動物を表現するのには、それにふさわしい植物を選ばなければいけません。間違えたら、「カメが、クマに見える」などということが、起こりかねませんよね。簡単そうに見えて、難しいことです。
そのうえ、植物は生きています。世話をしなければ、枯れてしまいます。
また、生きている限り植物は成長します。日々状態が変わってゆきます。成長した時のことまで考えて作品を作る必要があります。手間がかかる芸術ですね。
会場の浜松フラワーパークは、広くて気持ちの良いところです。大温室もあります。モザイカルチャーばかりでなく、この大温室もお勧めです。珍しい熱帯植物や砂漠の植物が見られます。ここは見ないと損ですよ。
会場は、バリアフリーの配慮がされています。お年寄りも、小さいお子さんも、体の不自由な方も、楽しめると思います。私が行った時も、御家族そろって芝生でお弁当を広げる姿があちこちにありました。
今度のお休みにこの博覧会へピクニックなどいかがでしょうか。
浜名湖立体花博公式サイト

アフリカ ガボンのリーブルヴィル市出品。『リクガメ』

中国の北京市出品。『中国原産の珍しいシカ、シフゾウ(四不像)』

浜松市のボランティア団体の出品。『遠州の浜に産卵に来るアカウミガメ』

静岡県湖西市の出品。『白砂青松の風景』

大温室内
月下美人(ゲッカビジン)
浜松フラワーパークでは、月下美人に昼夜逆転の生活をさせて、昼間に花が見られるようにしているそうです。

大温室内
和名:タキノシライト(滝の白糸)
学名:Agave schidigera

スイスのジュネーブ市の出品。
スイスの産業といえば時計ですね。そのものずばり、「時計のモザイカルチャー」を出してきました。もちろんこの時計ちゃんと動きます!!正確な時刻を指していました。
花時計ならぬ「植物時計」です。

『木を植えた男』。同名の名作童話にちなんでいます。カナダのモントリオール市の出品。

『木を植えた男』男が飼う羊の群れ

『木を植えた男』男の背後に走る馬
静岡県 浜名湖
イスノキという種名の木があります。たいていの人は、この名を聞けば「椅子の木」だと思うでしょう。実際この木は、椅子などの家具に使われます。ただし漢字では、柞【いすのき】と書きます。「椅子の木」が語源ではないようです。
イスノキには、もう一つ漢字名があります。「蚊母樹」と書いて「いすのき」です。明らかに当て字ですね。なぜ、こんな漢字名があるのでしょうか?
それは、イスノキに多くの虫が寄生するからです。イスノキには、たくさんの「虫こぶ」ができます。虫こぶが、種の判定の目安になるほどです。
虫こぶとは何でしょうか? 昆虫などが植物に寄生すると、その部分が、大きくふくらむことがあります。これが「虫こぶ」です。専門的には、ゴールgallと呼ばれます。寄生するのは、昆虫だけではありません。菌類、ウイルスなどの場合もあります。
イスノキには、枝にも葉にも虫こぶができます。このため、葉がぼこぼこになっていることが、よくあります。枝や葉芽の虫こぶは、果実と間違えられるほど大きくなります。イスノキに虫こぶを作るのは主に昆虫のアブラムシの仲間です。
モンゼンイスアブラムシ、ヤノイスアブラムシ、イスノフシアブラムシなどが、イスノキに虫こぶを作ります。種によって、どの部分にどのような虫こぶを作るのか違います。虫こぶの中は、空洞です。中に、アブラムシが棲んでいます。
アブラムシの仲間は複雑な生活史を持ちます。同じ種の成虫なのに、翅【はね】があるものとないものとがいます。翅がある成虫は、小さな蚊【か】のように見えます。
イスノキの虫こぶからは、時おり、翅のあるアブラムシが出ます。昔の人は、これを見て、イスノキに「蚊の母の樹」という字を当てたのでしょう。
翅のあるアブラムシが出ると虫こぶには、穴が開きます。これを利用して、イスノキの虫こぶは、楽器(笛)にすることができます。
江戸時代に、この「虫こぶ笛」を、祭礼に使った記録があります。どんな曲が吹かれたのでしょうね? こんな素朴な楽器は、後の世まで残って欲しいです。
図鑑↓↓↓↓↓には、イスノキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、イスノキと同じマンサク科に属する植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トサミズキは、土佐に生える?(2009/03/23)
日向【ひゅうが】には生えない? ヒュウガミズキ(2009/03/16)
アメリカ楓の木について(2007/11/22)
![]()
キンモクセイ 画像
和名:キンモクセイ
学名:Calidris subminuta sativa
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2009.10.10】
図鑑↓↓↓↓↓には、キンモクセイが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
![]()
コスモス 画像
和名:コスモス
学名:Cosmos bipinnatus Cav.
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、コスモスが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
秋、いろいろな木に、果実が付いていますね。日本の公園などで目立つのは、サンゴジュです。公園樹や街路樹として、好まれる木です。日本に野生もしています。
サンゴジュがよく植えられる理由は、いくつかあります。第一は、常緑樹だからです。一年中、緑があるのは、ありがたいですね。適度に木陰を作ってくれます。
第二は、花と果実と、両方が楽しめるからです。サンゴジュの花は、六月から七月頃に見られます。白く、細かい花が、こずえを彩ります。それらが、秋には、赤い果実になります。どちらも美しいので、観賞用になるわけです。
第三は、防火の機能が優れるから、といいます。これは、どういうわけでしょう?
多くの樹木は、生木では燃えにくいものです。ですから、防火の機能があります。サンゴジュは、水分が多いため、その機能が優れるのだそうです。サンゴジュを燃やすと、切り口から泡が吹き出るといわれます。このため、アワブキという別名があります。
ところが、正式な日本語名を「アワブキ」という木があります。紛らわしいですね。正式種名アワブキは、サンゴジュとは、まったく違う種です。分類上も遠縁です。
サンゴジュは、スイカズラ科(またはレンプクソウ科)ガマズミ属に属します。正式種名アワブキのほうは、アワブキ科アワブキ属です。サンゴジュと同じく、燃やすと、切り口から泡を吹くため、この名が付いたとされます。
「燃えにくい」とされる木は、他にもあります。例えば、ナナカマドです。北国では、よく植えられる木ですね。果実や、花や、紅葉が美しいからです。
ナナカマドという名は、「七回、竈【かまど】に入れても、燃え残る」ことが由来といわれます。おそらく、防火の機能も期待されるために、植えられるのでしょう。
昔、燃えにくい木を植えることは、とても有効な防災手段でした。防災の科学技術が、未発達でしたからね。今でも、その知恵は、学ぶべきだと思います。
中でも、サンゴジュは、家の周囲の生垣に、あって欲しい木ですね。前記のように、利点がいくつもあるからです。生垣の中のスターかも知れません。
図鑑↓↓↓↓↓には、サンゴジュが掲載されています。また、正式種名アワブキや、ナナカマドも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、秋に美しい果実が実る木を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
グミと茱萸とは、同じ? 違う?(2008/10/13)
謎の植物、茱萸【しゅゆ】とは?(2008/09/01)
北国や山国からは、紅葉の便りが聞かれる頃ですね。日本は、多様な紅葉が見られる国です。桜紅葉【さくらもみじ】、蔦紅葉【つたもみじ】、櫨紅葉【はぜもみじ】など、特定の種の紅葉を表わす言葉があるほどです。
櫨紅葉の櫨【はぜ】とは、ハゼノキを指します。ハゼノキは、わざわざこんな言葉が作られたほど、美しく紅葉します。日本の秋を代表する樹木の一種です。
ところが、ハゼノキは、日本の本州には、もとは、なかったようです。南西諸島には、昔からありました。けれども、本州に来たのは、桃山時代か、江戸時代といわれます。
このように書くと、古典文学に詳しい方は、「そんなはずはない」とおっしゃるでしょう。万葉集に、波自【はじ】という言葉―ハゼノキの古名―があるからです。
じつは、古代日本で、「はじ」と呼ばれたのは、現在のハゼノキではありません。現在の種名では、ヤマハゼという種か、ヤマウルシという種だったとされます。古代には、この二種をまとめて、「はじ」と呼んだようです。この二種も、美しく紅葉します。
ハゼノキには、リュウキュウハゼという別名があります。琉球【りゅうきゅう】王国―南西諸島にあった国―から、日本の内地に入れられたためです。
ハゼノキは、果実から脂肪を取るために、日本の各地に持ち込まれました。ハゼノキの脂肪は、木蝋【もくろう】と呼ばれます。木蝋は、さまざまな用途にされます。
例えば、日本の伝統的な和蝋燭【わろうそく】は、この木蝋から作られます。ハゼノキが入る前、和蝋燭は、ウルシの果実の木蝋から作られていました。どちらにせよ、和蝋燭の蝋【ろう】は、植物性です。植物性の蝋燭は、煤【すす】が少ないといわれます。
近年、普通に売っている蝋燭は、石油パラフィンから作られています。つまり、鉱物性です。このような蝋燭は、煤【すす】が多く出ます。
「蝋燭を点けると、喉【のど】がいがらっぽい」という方が、いませんか? それは、たいてい、煤のせいです。伝統的な和蝋燭なら、煤が少ないので、喉に優しいはずです。一度、ハゼノキ製の和蝋燭を、試してみてはいかがでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハゼノキが掲載されています。また、古代に「はじ」と呼ばれたヤマウルシも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、ハゼノキと同じように、紅葉や黄葉が美しい植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アメリカ楓の木について(2007/11/22)
ツタ(蔦)は落葉する?しない?(2006/12/01)
街路樹は生きている化石、イチョウ(2005/11/21)
ケチョウセンアサガオ 画像
和名:ケチョウセンアサガオ
学名:Datura innoxia Mill.
![]()
![]()
東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、ケチョウセンアサガオが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
/ ![]()
コムラサキ 画像
和名:コムラサキ
学名:Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch
![]()
東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、コムラサキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
秋の行楽シーズンですね。たとえ天気が悪くても、楽しめる催しがあります。神奈川県小田原市で開催中の『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』も、その一つです。
これは、生命の星・地球博物館で開催されている特別展です。『樹洞の生きものたち』という副題が付いています。
樹洞【じゅどう】とは、木に開いた穴のことです。木が病気になったり、動物に掘られたりして開いたものです。木の洞【うろ】とも呼ばれます。
樹洞には、思われている以上に、たくさんの生き物が棲みます。この展覧会では、その様子を、わかりやすく紹介しています。
まず、博物館の入口に、大きな材木が置かれています。会場の真ん中にも、大きい材木があります。これは、本物の樹洞そのものを展示しています。
会場内の材木には、触ることができます。実物の樹洞を、覗【のぞ】きこむこともできます。ぜひ、触って、覗いて、樹洞がどんなものか実感して下さい。
会場の展示ケースは、なんと、多くの部分が覆われていて見えません(!)少しだけ、ガラスケースが見える部分があります。ちょうど、樹洞を覗くように、展示ケースを覗くためです。樹洞で暮らす生き物を、覗いている気分になれます。
樹洞を利用する生き物のうち、あまり知られないものも紹介されています。
例えば、アイフィンガーガエルというカエルです。このカエルは、樹洞にたまった水たまりにしか、産卵しません。幼生(おたまじゃくし)は、みな樹洞で育ちます。
また、コブナシコブスジコガネという、昆虫の一種がいます。「コブナシ(瘤無し)」なのに「コブスジ(瘤筋)」の「コガネ」ムシという、名前からしておかしいですね。コブスジコガネ科の一種で、瘤【こぶ】がないことから、こんな種名が付きました。
コブナシコブスジコガネは、つい最近まで、どこに棲むのかわかっていませんでした。じつは、「ある条件の樹洞に棲む」とわかったそうです。その樹洞とは......ぜひ、展覧会へ行って、確かめてみて下さい。
特別展『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』の情報は、以下のページに載っています。
木の洞をのぞいてみたら―樹洞のいきものたち―(生命の星・地球博物館のサイト内)
図鑑↓↓↓↓↓には、リスの仲間、キツツキの仲間など樹洞に棲む生き物が掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
ヒガンバナ 画像
和名:ヒガンバナ
学名:Lycoris radiata (L'Hér.) Herb.
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 港区【2009.09.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒガンバナが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
日本の秋の季語に、桐一葉【きりひとは】というのがありますね。この言葉の大もとは、中国にあります。元は、「一葉【いちよう】落ちて天下の秋を知る」でした。大きな桐の葉が落ちる様子が印象深かったのでしょう。
ところが、ここで言う「桐」は、今の日本のキリではありません。アオギリ(青桐)という、別の種です。アオギリは、漢字では梧桐とも書かれます。
アオギリは、アオギリ科、またはアオイ科に属します。キリは、キリ科(異説もあります)です。分類上は、遠縁です。では、なぜ、同じ「桐」の字が付くのでしょうか?
本来、中国で「桐」と呼ばれたのは、アオギリだったと見られます。アオギリは、中国で尊ばれた木でした。「アオギリの木に、鳳凰が住む」という伝説が生まれたほどです。
アオギリの特徴の一つに、大きな葉があります。ヒトの手のような形をしています。これに似た葉の木に、多く「なんとか桐」という名が付けられました。尊いアオギリに、あやかろうとしたのでしょう。キリ科のキリも、中国名を「泡桐」と付けられました。
中国から日本へ、「桐」という字が伝わった時、どこかで取り違えが起きました。アオギリではなく、キリのほうに、「桐」の字を当ててしまいました。
おかげで、アオギリのものだった伝説も、キリに当てられました。日本では、「キリの木に、鳳凰が住む」といわれますね。中国でアオギリが尊ばれるように、日本では、キリが尊ばれます。「桐一葉」という季語も、普通には、アオギリでなく、「キリの葉が落ちる」と解釈されています。
アオギリも、日本で大事にされないわけではありません。例えば、あるアオギリの林が、国の天然記念物に指定されています。静岡県下田市のアオギリ自生地です。アオギリの自生地としては、ここが、世界最北だといわれます。
アオギリの分布は、謎が多いです。元来、日本に自生したのか、昔に大陸から持ち込まれたのか、わかっていません。最近の分子生物学を使えば、何かわかりそうです。優先順位が低い研究かも知れませんが、どなたか、やってくれないものでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、アオギリもキリも掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、アオギリと同じく「桐」の字が付くキリや、アブラギリなどを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐油は、キリ(桐)からは採れない?(2009/07/10)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
セキヤノアキチョウジとは、どんな意味?(2008/09/05)※「キリツボ」という別名を持つアキチョウジを取り上げています。
などです。
夏から秋にかけては、アザミ(薊)の花の季節ですね。ほとんどのアザミの仲間は、この時期に花を咲かせます。(ノアザミなど、一部の種を除きます)
アザミとは、キク科アザミ属に属する種をまとめて呼ぶ名です。正式な日本語名として、単に「アザミ」という種はありません。アズマヤマアザミ、フジアザミ、ナンブアザミ、ノハラアザミなど「○○アザミ」という種名になります。
アザミ属には、たくさんの種が属します。日本だけでも、百種以上が分布します。
なぜ、アザミ属には、こんなに多くの種があるのでしょうか? どうやら、地域ごとに隔離されると、すぐに新しい種が生まれるようです。今、まさに分化が進んでいるグループなのでしょう。そのためか、限られた地域にしか分布しない種が、多いです。
例えば、ニッポウアザミという種があります。この種は、日本の大分県と宮崎県でしか、分布が確認されていません。大分県と宮崎県にまたがる日豊海岸【にっぽうかいがん】で、最初に発見されました。だから、日豊薊【にっぽうあざみ】です。
ニッポウアザミは、他のアザミと同じく、美しい花を咲かせます。山奥ではなく、人里に生える種です。なのに、二〇〇四年に発見されたばかりです。こんなに目立つ種が、こんなに最近まで未発見とは、驚きますね。
似た例は、他にもあります。二〇〇六年には、宮崎県で、ヒュウガアザミ(日向薊)という新種が、発見されました。このようなことが起こるのは、アザミ属の種が、互いに似ているからです。種の区別を、付けにくいのですね。
二〇〇九年の二月にも、新種のアザミが、二種、確認されました。キリシマアザミ(霧島薊)と、シライワアザミ(白岩薊)です。どちらも、宮崎県に分布します。
ヒュウガアザミと、キリシマアザミは、それまで、ツクシアザミという一つの種とされていました。新発見により、ツクシアザミという種の範囲は、だいぶ狭まりそうです。
こうなると、「身近に、新種のアザミがあるかも?」と思いますよね。道端のアザミを、地道に観察して、記録を取っておけば新発見につながるかも知れません。
近年のアザミ属の新種のニュースは、以下に載っています。
アザミ新種2種を確認 県内自生、14種に(宮崎日日新聞 2009/2/10)
日本のアザミ-日本列島にアザミは何種あるのか-(国立科学博物館)※pdfファイルです。
ニッポウアザミの画像(日本の植物たち)
キリシマアザミの画像(宮崎植物研究会)
図鑑↓↓↓↓↓には、アズマヤマアザミ、ナンブアザミ、ノアザミ、ノハラアザミ、フジアザミが掲載されています。また、アザミ属と紛らわしいキツネアザミ、タムラソウも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、アザミの仲間と近縁なキク科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
田で平たくなるから、タビラコ(田平子)?(2009/01/16)
ハハコグサは、母子草ではない?(2008/2/15)
九月九日は菊の節句(2006/09/09)
などです。
ノアザミ 画像
和名:ノアザミ
学名:Cirsium japonicum Fisch. ex DC.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ノアザミが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
ヤマオダマキ 画像
和名:ヤマオダマキ
学名:Aquilegia buergeriana Siebold & Zucc.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマオダマキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
生き物には、紛らわしい名を持つものがありますね。例えば、野菜のニンジン以外に、「○○ニンジン」という名の植物が、いく種もあります。オタネニンジン、ツリガネニンジン、ツルニンジンなどです。これらは、みな、近縁なのでしょうか?
違います。大きく分けると、三つのグループに分かれます。セリ科に属するグループと、ウコギ科に属するグループと、キキョウ科に属するグループです。
野菜のニンジンは、セリ科に属します。同じセリ科には、セリ、ミツバ、アシタバ、セロリ、パセリなど、多くの野菜が含まれます。人類の食用に、役立っていますね。
ウコギ科に属するのは、薬用になる「ニンジン」です。オタネニンジンが有名ですね。
オタネニンジンには、たくさんの別名があります。チョウセンニンジン(朝鮮人参)、コウライニンジン(高麗人参)などです。オタネニンジンという名は、「御種人参」という意味です。かつて、江戸幕府から種子が分配されたので、「御種」と名づけられました。
オタネニンジンは、元は、日本にありませんでした。けれども、近縁な種が、日本の山野に自生します。トチバニンジン(栃葉人参)という種です。チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれます。オタネニンジンと同じ、ウコギ科トチバニンジン属に属します。
トチバニンジンには、オタネニンジンほどの薬効は、ないそうです。それでも、オタネニンジンとは別に、薬用にされることがあります。
最後に、キキョウ科の「ニンジン」を紹介しましょう。ツリガネニンジンと、ツルニンジンです。どちらも、日本の山野に生える野草です。栽培されることもあります。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)は、キキョウ科ツリガネニンジン属に属します。名のとおり、釣鐘に似た花を咲かせます。山菜として、食べられることもあります。
ツルニンジン(蔓人参)は、キキョウ科ツルニンジン属に属します。つる植物です。こちらも、山菜として、食べられます。長野県の伊那市で、特産品として育てています。
初めに「人参」と呼ばれたのは、オタネニンジンのようです。この種が有名になったため、少しでも似ている種には、「○○ニンジン」という名が付いたのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、野菜のニンジンと野草のトチバニンジン、ツリガネニンジン、ツルニンジンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、野菜になる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
とろろの材料になるのは、ヤマイモ? ヤマノイモ?(2008/11/07)
謎の「カブラ・ライン」とは?(2007/10/29)
ハロウィーンは南瓜【かぼちゃ】祭り?(2006/10/31)
などです。
今日で夏休みも、終りですね。「宿題の自由研究を、まだやっていない」と焦っている人がいるでしょう。今回は、そういう人に、宿題のヒントを出しますね。
カラスウリという植物があります。日本の野山に、普通に生えるつる草です。住宅地でも、緑の多いところなら、見られる可能性が高いです。
この植物を、観察してみたらどうでしょう? 花の咲く様子を観察すると、面白いと思いますよ。なぜなら、カラスウリの花は、形も咲き方も、独特だからです。
カラスウリの花は、夜だけ咲きます。一晩咲くと、しおれてしまいます。観察するには、徹夜しなければなりません。お子さんは、大人に許可をもらって、徹夜しましょう。
大人でも、カラスウリの開花を観察するなら、近所の人にことわったほうが良いと思います。夜の道端で、じっとしていたりしたら、不審者として、通報されかねません。
さて、カラスウリには、白い花が咲きます。花びらの先が、細かく分かれて、広がっています。まるで、白髪を振り乱したようです。なぜ、こんな花なのでしょうか?
それは、夜の闇で目立つためです。花は、誰かに、花粉を運んでもらわなければなりません。花粉の運び手に目立つように、アピールしています。
カラスウリの場合、主な花粉の運び手は、スズメガだといわれます。スズメガとは、ガ(蛾)の仲間のうち、スズメガ科に属する種の総称です。体が太く、翅【はね】が細長く、すばやく飛び回るのが特徴です。多くの種のスズメガが、夜に活動します。
カラスウリの花を観察すれば、スズメガが来るのを、見られるかも知れません。スズメガ以外の生き物が、来る可能性もあります。どんな生き物が、何時ころ、何回来たのかを、しっかり記録しましょう。このような記録は、大事なものです。
生き物の研究に、何より役立つのは、実際の観察記録です。これにより、それまでの定説が崩されることは、よくあります。もしかしたら、スズメガ以外の生き物が、カラスウリに貢献しているかも知れませんよね。
最後に、もう一つ。観察するなら、当日の天候と気温も、忘れずに記録しましょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、カラスウリは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、夏休みの自由研究に役立ちそうなことを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
コスモス、もう咲き始めてます。コスモス 画像
和名:コスモス
学名:Cosmos bipinnatus Cav.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、コスモス掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
これまで、このブログで、生物の学名について、書いてきました。ラテン語の学名を知れば、生き物がより面白くなるとわかってくださったでしょうか。
ところが、学名を知ると、困った事態に遭うこともあります。よくあるのが、「同じ種なのに、本やウェブサイトによって学名が違う」ことです。
これは、どういうことでしょうか? 一つの種に、二つ以上の学名が付くことがあるのでしょうか? 「あるけれど、それは本来は間違いだ」というのが答えです。
どのような場合に、そんな間違いが起こるのでしょうか? おおむね、以下のような事態が考えられます。
第一に、「種の分類が変わった場合」です。種の分類が変わることはよくあります。特に、属の分類などは、ひんぱんに変わります。(生物の分類法については、生物分類の、目【もく】や科とは、なに?(2009/08/12)をお読み下さい。)
属が変われば、学名も変わりますね。学名の一部に、属名が含まれるからです。「学名で分類がわかるって、本当?」に書いたとおりです。
けれども、変わる前の学名が、本やウェブサイトに残ってしまうことがあります。そうすると、「一つの種に、複数の学名」になるわけです。
第二は、「研究者によって、学説が違う場合」です。ある種について、ある研究者が、「A属に属する」と考えているとします。すると、学名は「A 何とか」ですね。でも、別の研究者が、同じ種を「B属に属する」としていたら、学名は「B 何とか」になります。
第一の事態と第二の事態は、入り混じることも多いです。実例を挙げてみましょう。
サワギク(沢菊)という植物があります。この種には、「キオン属に属する」説と、「サワギク属に属する」説とがあります。以前は、「キオン属」説が有力でした。最近は、「キオン属から、サワギク属を分けたほうが良いのではないか」といわれます。
サワギクをキオン属とする場合、学名は、Senecio nikoensisです。サワギク属とする場合は、Nemosenecio nikoensisです。どちらが正しいかは、決着していません。
図鑑↓↓↓↓↓は、ラテン語の学名でも、標準和名(正式な日本語名)でも、生物を検索することができます。例に挙げたサワギクは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、生物の学名や、分類について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
学名の正しい読み方は?(2008/08/19)
学名で分類がわかるって、本当?(2009/08/17)
学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07)
などです。
ナンバンギセル 画像
和名:ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京都 新宿【2009.08.12】
図鑑↓↓↓↓↓には、ハシブトガラスが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
夏休みの催しを、また一つ、見に行ってきました。『消えた生き物の謎と秘密』というものです。『地球と宇宙の環境科学展』という副題が付いています。東京のお台場近くの、日本科学未来館で、開催中です。
この展覧会は、まず、地球の歴史をざっと振り返ります。その過程で、これまで地球に繁栄した生き物をいくつか紹介しています。
古いところでは、今から六億年ほども昔の生物が解説されています。エディアカラ生物群と呼ばれる生物たちです。これの少し後に、有名なバージェス動物群が登場します。カンブリア紀(約五億四千五百万年前~約五億五百万年前)最強の動物とされるアノマロカリスが、巨大なロボットになって再現されています。
その後には、海にしかいなかった生物が陸に上がったことが解説されています。そして、恐竜の登場と絶滅です。恐竜の代表として、ヴェロキラプトルとティラノサウルスのロボットが、迫力ある姿を見せてくれます。触れる化石もあります。
現代に生きる生物たちも、たくさん紹介されています。アマミノクロウサギやツシマヤマネコの剥製【はくせい】標本があります。これらは、生きた姿を見るのが難しいですね。標本でも見られるのは幸運です。
会場には、たくさんの解説板があります。すべての解説を読むと、かなり時間がかかります。解説をじっくり読みたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。
また、会場では、映像も多用されています。どれも興味深いので、つい、足を止めてしまいます。でも、これらの映像は、一つ一つが長いです。こちらも、うっかりすると時間が足りなくなります。「解説は苦手、映像だけ見たい」という方も、やはり時間には余裕を持ちましょう。
個人的には、ヒトが滅ぼした生物の紹介に心を打たれました。「もう、彼らには会えないのか」と思うと、悲しくなります。絶滅鳥のドードーの模型など、よくできているだけに悲劇が際立ちます。「こんな悲劇を繰り返してはいけない」と、考えさせられました。
展覧会『消えた生き物の謎と秘密』は、以下に公式サイトがあります。
~地球と宇宙の環境科学展~ 消えた生き物の謎と秘密
過去の記事でも、夏休みのイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
写真展、昆虫4億年の旅(2009/07/22)
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の生き物が、千八百種以上掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
/
タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Euhadra quaesita
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、タイサンボクが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
ヒマワリ 画像
和名:ヒマワリ
学名:Helianthus annuus L.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 読谷村 【2009.7.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒマワリが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
日本では、真夏に咲く花は、少ないですね。数少ない中に、サルスベリがあります。この花は、花期が長いです。夏じゅう、咲き続けます。
サルスベリは、日本原産の植物ではありません。中国原産です。いつ、日本に入ったのかには、いくつかの説があります。江戸時代といわれることもあれば、鎌倉時代以前といわれることもあります。万葉時代には、まだ、なかったようです。
サルスベリとは、面白い名前ですね。この名は、木の幹の様子に由来します。この木の肌は、つるつるです。いかにも滑りやすそうです。「猿が登ろうとしても、滑るだろう」ということから、サルスベリと付けられました。
サルスベリの木の肌は、まだら模様になっていることがあります。そのような木をよく見ると、少しざらざらした肌と、つるつるの肌とがあります。
これは、どういう訳でしょうか? じつは、サルスベリの木の皮は、成長につれ、どんどんはがれます。古くなってざらついた肌を、捨てるのですね。そうして、つるつるの状態を保ちます。まだらなのは、皮がはがれている途中だからです。
木肌がすべすべの樹木は、他にも、たくさんあります。それらの他種が、方言名で、サルスベリと呼ばれることがあります。アオハダ、エゴノキ、ナツツバキ、リョウブなどです。これらの中には、サルスベリと同じく、成長につれ皮がはがれるものもあります。
木肌をすべすべにすると、有利なことがあるのでしょうか? あります。つる植物に、取り付かれにくくなることです。
つる植物の中には、巻き付かれる側の樹木にとって、有害なものがあります。つるが成長して、太くなると、樹木を絞め殺してしまうのです(!)
サルスベリのような樹木なら、つる植物に、巻き付かれにくいです。すべすべなうえに、皮がどんどんはがれるからです。取り付こうとしたつるを、「振りほどく」ことができます。
植物は、静かに暮らしているように見えますね。その陰には、このような戦いがあります。どんな生き物でも、生きることは、大変なのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、サルスベリが掲載されています。また、方言名でサルスベリと呼ばれることがあるアオハダ、エゴノキ、サルトリイバラ、ナツツバキ、リョウブも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、夏に花が咲く植物を取り上げています。また、方言名で、サルスベリと呼ばれることがあるサルトリイバラなども、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
ツユクサの青は、染めものに使える?(2007/08/29)
スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
などです。
/ ![]()
ネムノキ(合歓の木)の花が、咲く季節ですね。この木は、薄紅の、糸のかたまりのような花を咲かせます。あの糸のようなものは、花の雄【お】しべです。
なぜ、ネムノキの雄しべは、あんなに長いのでしょうか? 花粉を運んでもらいやすいように、です。ネムノキの花粉を運ぶのは、昆虫のガ(蛾)だと考えられています。
ガの多くは、夜に活動します。ですから、夜でも見えやすい花が有利です。薄い色の長い雄しべは、暗い中でも目立つでしょう。
また、ガの仲間は、ストローのような長い口を持ちます。このため、蜜を吸う時には、花より少し離れていることが多いです。近づかなくても、蜜まで口が届くからですね。これでは、ガの体に、花粉を付けてもらうことができません。
そこで、ネムノキの花は、雄しべを長くしました。こうすれば、蜜を吸う時、ガの顔に、雄しべが触れます。雄しべから、花粉が、ガの顔に付くわけです。
ネムノキは、夜、葉が閉じることで有名ですね。ネムノキという名も、そこに由来します。葉が閉じる様子を、「眠っている」と見ました。ネブノキ、ネブタなどという方言名もあります。なぜ、ネムノキの葉は、夜に閉じるのでしょうか?
これも、ガに花粉を運んでもらうことと、関係があるようです。夜、葉が開いたままでは、暗いシルエットになって、花が隠れてしまうでしょう。「繊細【せんさい】な花が目立つように、葉が閉じるのでは」と考えられています。
一般的には、ネムノキは、マメ科に属するとされます。しかし、マメ科としては、花の形が特異です。普通のマメ科植物は、蝶形花【ちょうけいか】と呼ばれる形の花です。スイートピーなどの花の形ですね。ネムノキの花は、まったく形が違います。
このために、ネムノキは、マメ科ではなく、独自のネムノキ科に分類されることもあります。どちらに分類すべきか、まだ確定していません。
生態を表わす点でも、言葉の響きの点でも、ネムノキとは、良い名だと思います。漢字名の「合歓」も良いですね。上品な色気を感じます。
図鑑↓↓↓↓↓には、ネムノキが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、ネムノキに近縁なマメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エニシダは、魔女の帚【ほうき】になる?(2009/04/06)
エイズの薬になる? アフリカの植物たち(2006/12/30)
節分に豆(ダイズ)をまくのはなぜ?(2006/1/23)
などです。
/ ![]()
夏休みは、生き物関係のイベントがいっぱいですね。そんなイベントの一つに、行ってまいりました。写真家の今森光彦さんの写真展です。静岡市の静岡アートギャラリーで開催中の、『昆虫4億年の旅』です。
今森さんは、昆虫の写真を撮らせたら、世界でも五指に入る写真家ではないでしょうか。
今森光彦というお名前を知らなくても、日本人なら、今森さんのフンコロガシ(タマオシコガネ)の写真を、一度は見ていると思います。たいへん克明に、わかりやすく、生態を写した写真だからです。今森さんの写真集『スカラベ』は、衝撃的でした。
他にも、今森さんは、多くの写真集を発表してらっしゃいます。今回の展覧会では、主に、『昆虫記』と『世界昆虫記』と二つの写真集からの作品を紹介しています。
展覧会で見る写真は、写真集で見るものとは一味違います。何しろ、大きさが違います。普通は、縦横の長さが1mを越える写真なんて、見る機会がありませんよね?
大画面で見る昆虫たちは、大迫力です。昆虫たちが、いかに巧みに自然環境に溶け込んでいるかよくわかります。私のお気に入りの作品を、いくつか挙げてみますね。
一つは、ラフレシアという花の内側から撮った写真です。自分が昆虫になって、花の内側から外を覗いているかのようです。ラフレシアは、世界最大の花といわれる植物です。が、それでも、花の内側に入った視点は、写真ならではですね。
もう一つは、鳥のハチドリと昆虫のアシナガバチが、並んで飛んでいる写真です。これは、花の蜜を取り合っている状態なのだそうです。ヘリコニアという花の蜜です。
ハチドリは、最小の鳥類といわれますね。とはいえ、アシナガバチよりは、一回り大きいです。でも、花の蜜という食物は、同じです。まったく類縁の離れた生き物同士が、同じ場所で、同じ食物を争っています。その様子に、自然の妙味を感じました。
そのほか、奇妙な姿をしたクモの写真や背景に紛れて見つけるのに苦労するバッタなど、面白い写真がたくさんあります。大人が見ても、子供が見ても、楽しめる展覧会です。お近くの方は、ぜひお運び下さい。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が、四百種ほど掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
展覧会の様子は、以下のページに載っています。
今森光彦写真展 昆虫4億年の旅(静岡アートギャラリーのサイト内)
今森さんの公式ウェブサイトもあります。
今森光彦ワールド
ムラサキカタバミ 画像
和名:ムラサキカタバミ
学名:Oxalis corymbosa DC.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ムラサキカタバミが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
ガクアジサイ 画像
和名:ガクアジサイ
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb. ex Murray) Ser.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ガクアジサイが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
桐油という油があります。「とうゆ」もしくは「きりあぶら」と読みます。当然、植物のキリ(桐)から採れる油だと思いますよね? ところが、違います。
桐油は、アブラギリ(油桐)という植物から採れます。アブラギリは、名前に「桐」が付きますが、キリとは遠縁です。葉の形がキリと似るため、この名にされました。
アブラギリは、トウダイグサ科に属します。キリは、キリ科です(異説もあります)。
油が採れるのは、アブラギリの種子からです。この油は、古くから、塗料などに使われました。油紙に塗られたのも、この油です。食用には、なりません。
ビニール製品のない時代、油紙は、重宝するものでした。水をはじくからです。和傘【わがさ】の材料などにされました。昔は、さぞかし、桐油の需要が多かったでしょう。
このために、アブラギリは、日本各地で栽培されました。もともと、日本には自生しなかったという説もあります。油を採るため、中国から移入されたというのです。
今では、西日本に、野生化したアブラギリが見られます。これが、もとから自生するものなのか、移入されたものが野生化したのかは、わかっていません。
桐油の需要は、昔より減りました。とはいえ、今でも、家具の塗料などには、欠かせません。ただし、現在の桐油は、多くは、アブラギリではない種から採られます。シナアブラギリという種です。この種は、アブラギリと同じく、トウダイグサ科に属します。
アブラギリの仲間には、油料作物になるものが多いです。油を採取する植物ですね。近年では、ナンヨウアブラギリという種が、注目されています。注目の理由は、バイオ燃料になるからです。石油の代替になるわけですね。
バイオ燃料は、「夢のエネルギー」ではありません。欠点もあります。けれども、今ほど石油ばかりに依存した状態は、良くありませんよね。要は、使い方です。
ナンヨウアブラギリは、熱帯でしか育ちません。アブラギリならば、普通に、日本国内で育ちます。身近な燃料として、考えてみる価値はあるでしょう。リスク分散のためにも、利用できるものは、利用したほうが良いのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、アブラギリが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、アブラギリと紛らわしいキリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)などです。
今の季節に咲く花といえば、アジサイですね。
アジサイに近縁な植物に、ノリウツギという種があります。アジサイより、少し花期が遅れます。七月頃から咲きます。普通は、山地に生える植物です。
ノリウツギは、花の姿が、ガクアジサイに似ています。ガクアジサイは、アジサイの原種ですね。このことから、アジサイに近縁なことが、わかります。
ノリウツギの花は、大部分が、米粒のような、白く細かい花です。中に、白くて大きい花びらの花が、少し混じります。
この花の仕組みは、ガクアジサイと同じです。果実を付けるのは、小さいほうの花です。大きいほうの花は、果実になりません。装飾花【そうしょくか】と呼ばれるものですね。花全体を、目立たせる役割を果たします。
こんなふうに、二種類の花を咲かせるのは、なぜでしょう? 大きくて、目立つ花ばかりにすれば、良さそうですね。わざわざ、小さい花を咲かせる理由は、何でしょうか?
小さい花にも、利点があります。ある種の昆虫たちに、「サービス」しているのです。その相手は、カミキリムシや、コガネムシといった甲虫【こうちゅう】です。
花に来る昆虫としては、チョウやハチが有名ですね。他にも、花の蜜や花粉を食べる昆虫は、多くいます。特に、ハナカミキリ(カミキリムシの仲間)や、ハナムグリ(コガネムシの仲間)と呼ばれるものたちは、蜜や花粉が主食です。
ところが、カミキリムシやコガネムシなどの甲虫は、チョウやハチに比べて、不利な点があります。体が大きく、不器用なことです。蜜や花粉が、狭い場所や、奥まった場所にあったら、食べることができません。口が届かないからです。
ノリウツギの小さいほうの花は、甲虫にも、食事がしやすくできています。花びらなどの飾りがなく、蜜や花粉が、食べやすい位置にあります。
ノリウツギの花には、ハナカミキリなどの甲虫が、よく訪れています。「サービス」しているからですね。植物と昆虫が、助け合っている様子は、微笑ましいです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ノリウツギが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、ノリウツギと近縁なアジサイなどを取り上げています。また、ノリウツギの花によく来る甲虫【こうちゅう】も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/04/03)
アジサイの果実はどこにある?(2007/06/22)
花祭りの甘茶は、お茶の木からできる?(2007/04/05)などです。
/ ![]()
オオバギボウシ 画像
和名:オオバギボウシ
学名:Hosta montana
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 港区 【2009.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、オオバギボウシは載っていませんがコバギボウシが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
アジサイとクレマチス 画像
和名:ガクアジサイ
学名:Hydrangea macrophylla Ser. Var. Otakusa Makino
![]()
和名:クレマチス
学名:Clematis L.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
神奈川 箱根 【2009.06.18】
図鑑↓↓↓↓↓には、ガクアジサイは掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
ゴンズイという名の植物があります。樹木の一種です。魚にも、同じ「ゴンズイ」という種名のものがいます。なぜ、植物と魚で、同名の種がいるのでしょうか?
この謎を解くには、「ゴンズイ」という言葉の語源を、探る必要があります。ところが、この語源が、わかっていません。より正確に言えば、諸説があります。けれども、定説がありません。決定的な証拠に欠けるからです。
俗に言われるのは、「ゴンズイとは、役立たないものを指す」説です。でも、この説は、信憑性に欠けます。植物のゴンズイも、魚のゴンズイも、人間の役に立つからです。
魚のゴンズイは、食用になります。植物のゴンズイは、果実が薬用になります。ゴンズイの果実は美しいので、観賞用に植えられることもあります。
どうやら、魚のゴンズイと、植物のゴンズイとは、語源が違うようです。同名になったのは、偶然でしょう。「役立たない」説は、後からのこじつけだと思います。
植物のゴンズイには、方言名が多いです。中には、イヌノクソ、クサギ、ネコノクソノキなど、ひどい名前があります。こんな名が付いたのは、木材が臭いためです。
臭さのために、ゴンズイの木材は、ほとんど使われません。それを逆手にとって、魔除けにされることはあったようです。「臭い木を焚けば、魔物も逃げる」と思われたのでしょう。センダン、トベラなど、他の魔除けの木と共通する方言名があります。
ゴンズイの枝を、春先に切ると、樹液があふれるといいます。このことから、アメフリノキ、ショウベンノキなどの方言名もあります。
ゴンズイの若葉は、食用になります。「臭いのに、食べられるのか?」と驚きますよね。普段の食べ物ではなく、飢饉【ききん】の時など、緊急時の食べ物だったようです。「役に立たない」どころか、いろいろ役に立つ木ですね。
植物のゴンズイは、ミツバウツギ科ゴンズイ属に属します。ゴンズイ属には、ゴンズイ一種しかありません。世界的には、珍しい植物です。分布域は、東アジアだけです。「臭い」などと言わず、もっと研究対象にされていい植物でしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、植物のゴンズイが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、ゴンズイと同じく、魔除けにされた木を取り上げています。また、方言名で「ゴンズイ」と呼ばれることがある植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
卯月【うづき】に咲くから、ウノハナ?(2009/05/15)
キブシ、キフジ、どちらが本当?(2009/02/27) ※キブシの方言名の一つに「ゴンズイ」があります。
扉【とびら】に挿すトベラの木?(2007/01/29)などです。
生き物の名前には、地名が付くことが、よくありますね。普通は、その生き物が産する土地の名を付けます。植物のハコネウツギ(箱根空木)は、その一種です。
と書くと、「あれ?」と思う方がいるでしょう。「ハコネウツギは、名に反して、箱根山には自生しない」といわれるからです。
じつは、少数ですが、ハコネウツギは箱根山に自生するようです。「ようです」と書くのには、二つの理由があります。
一つは、ハコネウツギには、似た種が多いからです。ハコネウツギが属するタニウツギ属は、どの種も互いに似ています。加えて、同種内でも、変異が多いです。そのうえ、同じタニウツギ属ならば、違う種の間でも、簡単に雑種ができます。
これでは、種の見分けは、難しいですね。ハコネウツギにそっくりでも、それが本当にハコネウツギなのかどうか、慎重に確認しなければなりません。
もう一つの理由は、ハコネウツギが、よく栽培されるからです。花が美しいためですね。
栽培される種は、分布を調べるのが難しいです。ある場所に生える植物が、自然分布するものなのか、人間が植えたものなのか、あるいは、栽培されたものから勝手に殖えたのか、見分けるのは困難です。
ハコネウツギが箱根に自生するとしても、圧倒的に箱根に多いわけではありません。なぜ「箱根」の名が付いたのかは、不明です。
なお、ハコネウツギを含むタニウツギ属は、ウツギ(別名ウノハナ)とは、遠縁です。タニウツギ属は、タニウツギ科、もしくはスイカズラ科に含まれます。ウツギが属するウツギ属は、アジサイ科、もしくはユキノシタ科です。
タニウツギ属は、東アジア(主に日本)で進化したグループです。同種内に変異が多かったり、簡単に種間雑種ができたりするのは、「今、盛んに種が分化している(進化している)最中だから」と考えられています。ハコネウツギにも、匂いが強いニオイウツギなどの変種が、いくつかあります。私たちは、進化を目撃しているといえますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハコネウツギが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事で、ハコネウツギと名前が紛らわしいウツギ(別名ウノハナ)を取り上げています。また、ハコネウツギと近縁なスイカズラも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
卯月【うづき】に咲くから、ウノハナ?(2009/05/15)
スイカズラの漢字名は、なぜ「忍冬」?(2007/12/17)
日本の各地に、ナンジャモンジャと呼ばれる木があります。面白い名前ですよね。これは、正式な種名なのでしょうか? 残念ながら(笑)、違います。
ナンジャモンジャと呼ばれる木には、複数の種が含まれます。地方ごとに、その地方で珍しい種の木を指して、こう呼びます。よくある種でも、特別に大きくなったり、奇怪な形になったりした木は、ナンジャモンジャと呼ばれることがあります。
ナンジャモンジャの木の中で、最も有名なのは、ヒトツバタゴという種でしょう。正式な種名が、ヒトツバタゴです。これまた、変わった名前ですね。
ヒトツバタゴのタゴとは、トネリコという木の別名です。ヒトツバタゴは、トネリコに似ているのですね。分類上も近縁です。同じモクセイ科に属します。「トネリコに似て、一つの葉柄に一枚しか葉が付かない」ことから、「一つ葉たご」となりました。
ヒトツバタゴ以外に、アキニレ、アブラチャン、イヌシデ、エゴノキ、クスノキ、ダンコウバイ、リョウメンヒノキ(ヒノキの変種)など、たくさんの種が、ナンジャモンジャと呼ばれます。これらの中で、なぜ、ヒトツバタゴが、有名になったのでしょう?
それは、「ヒトツバタゴの分布が、特異だから」と考えられます。日本国内では、愛知県、岐阜県と、長崎県の対馬市【つしまし】に分布します。中部地方の一部(木曽川の流域)と、離島の対馬にしか、自生しないわけです。ずいぶん、飛び離れた分布ですね。
これでは、多くの日本人にとって、「正体不明の木」になるでしょう。なぜ、こんな分布なのかは、わかっていません。日本では、珍しい木です。不思議なことに、ヒトツバタゴは、朝鮮半島や、中国にも分布します。大陸での詳しい分布は、不明です。
ヒトツバタゴは、珍種ですが、ある場所には、たくさんあります。例えば、対馬市の鰐浦【わにうら】地区には、三千本のヒトツバタゴが自生する、といわれます。
鰐浦では、ウミテラシという名で、ヒトツバタゴを呼びます。花の季節に、山が真っ白になって、海を照らすようだから、といいます。さぞかし、見事な光景でしょうね。こんな光景は、いつまでもあって欲しいと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒトツバタゴが掲載されています。また、ナンジャモンジャと呼ばれることがあるアキニレ、アブラチャン、イヌシデ、エゴノキ、クスノキ、ダンコウバイ、ヒノキも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、ヒトツバタゴと同じモクセイ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
なんじゃもんじゃ?ブラシ?(2006/05/25)
西洋ヒイラギはクリスマスに、ヒイラギは節分に(2005/12/23)
キンモクセイとギンモクセイの謎(2005/09/12)
などです。
「卯【う】の花の匂う垣根に~」という歌がありますね。初夏の季節を歌ったものです。この歌に登場する「卯の花」とは、どんな植物でしょうか?
ウノハナの正式な種名は、ウツギ(空木)です。歌にあるとおり、初夏に、白い花を咲かせます。日本に自生する樹木です。昔は、生垣によく用いられました。
なぜ、ウツギが、生垣にされたのでしょうか? 「刈り込みに強い」のが理由の一つです。垣根のために刈り込んでも、花をいっぱいに咲かせます。
他にも、理由があります。昔は、ウツギの花が、農作業の目安にされました。
ウツギの花は、梅雨が始まる前の時期に咲き始めます。農業には、雨が重要ですね。天気予報がない時代には、良い目安だったのでしょう。現在でも、地方によっては「ウツギの花盛りに、田を作れ」といった言い伝えがあります。
ウノハナという別名は、このような言い伝えと関係があるようです。一般的には、「卯月に咲くから、卯の花」といわれますね。卯月とは、旧暦の四月のことです。現在の暦では、五月頃に当たります。確かに、この頃は、田植えの準備をする季節です。
ウツギの花は、白く、細かいですね。この姿が、米粒を連想させたようです。このため、田を作る目安として、代表的な花になったのでしょう。
正式な種名のウツギのほうは、木の中心部に中空の部分があることから、「空木」となりました。マルバウツギなどの近縁種にも、同じ特徴があります。
以前、ウツギは、ユキノシタ科ウツギ属とされました。今は、アジサイ科ウツギ属とされることが多いです。同じウツギ属には、マルバウツギなど、いくつかの種が属します。
ところが、ウツギ属ではないのに、「○○ウツギ」という種名の植物が、たくさんあります。コゴメウツギ、ツクバネウツギ、ドクウツギ、ノリウツギ、ハコネウツギ、フジウツギ、ミツバウツギなどです。少しでも似ていれば、「○○ウツギ」にされたようです。
日本人は、よほど、ウツギが好きなのでしょう。万葉集にも、卯の花(本当のウツギ)の生垣があった、と書かれています。日本文化に、深く根ざした植物ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ウツギと同じウツギ属のマルバウツギが掲載されています。また、名前が紛らわしいコゴメウツギ、ツクバネウツギ、ドクウツギ、ノリウツギ、ハコネウツギ、フジウツギ、ミツバウツギも載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、農作業の目安にされた生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
藤(フジ)のつるは右巻き? 左巻き?(2007/04/19)
ハンゲとハンゲショウの関係(2006/07/01)
田植えを促【うなが】す? ホトトギス(2006/05/03)
トックリキワタ種を包んでいた果皮が下に落ちていました。トックリキワタ 画像
和名:トックリキワタ
学名:Chorisia speciosa または Ceiba speciosa
![]()
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 宜野湾 【2009.04.18】
トックリキワタのパンヤ(2009/05/06)
トックリキワタの実(2009/02/21)
トックリキワタ【花】(2008/11/23)
/ ![]()
キリ(桐)は、日本の文化に欠かせない樹木ですね。桐箪笥【きりたんす】などの、高級な家具に使われます。花も美しいですね。ちょうど今ごろ、紫の花を咲かせます。
けれども、キリは、日本在来の植物ではありません。原産地は、中国だといわれます。日本に入ったのは、平安時代以前です。今では、各地で野生化しています。
日本でキリが生えるのは、人の手が入った場所です。本当の山奥にはありません。外来の植物だからです。その割には、日本の勲章や硬貨などの紋様にされていますね。
キリは、長らく分類が混乱した種でした。「ゴマノハグサ科に属する」説と「ノウゼンカズラ科に属する」説とがありました。最新の研究によれば、どちらでもないようです。キリは、独自のキリ科に属するとされます。
日本には、「○○ギリ(桐)」という名の植物が多いです。アオギリ、アブラギリ、イイギリ、ハリギリなどです。これらはみな、キリの仲間なのでしょうか?
違います。これらの「○○ギリ」は、キリとは遠縁です。紛らわしいですね。
例えば、アオギリ(梧桐)は、アオギリ科、またはアオイ科に属するとされます。アブラギリ(油桐)は、トウダイグサ科に属します。イイギリ(飯桐)は、イイギリ科、またはヤナギ科です。ハリギリ(針桐)は、ウコギ科、またはセリ科とされます。
なぜ、こんなに「○○ギリ」が多いのでしょうか? どうやら、背が高く、葉の形がキリに似た樹木は、みな「○○ギリ(桐)」にされたようです。日本人は、桐好きですね。
ところが、漢字の「桐」は、本来、別の植物を指しました。アオギリです。
アオギリも、古い時代に中国から、日本に入ったといわれます。その時、キリとアオギリとの名前が、取り違えられたようです。このため、中国でアオギリについて言い伝えられたことが、日本ではキリの言い伝えとなっていることがあります。
中国では、古来アオギリが、尊い木とされました。日本でキリが尊ばれるのは、アオギリと間違われたからです。勲章や硬貨の紋様にされたのもこれが理由です。キリにとっては、ありがたいことだったでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、キリ(桐)が載っています。また、アオギリ(梧桐)、アブラギリ(油桐)、イイギリ(飯桐)、ハリギリ(針桐)も載っています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、分類が混乱している種や、他種と紛らわしい種を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ワラジムシとダンゴムシとは、どう違う?(2008/11/03)
ギンブナ(銀鮒)の種名は、大混乱中(2008/10/27)
夏の海のカモメ? いえ、アジサシです(2008/08/13)
などです。
明日は、子供の日ですね。わが子の思いがけぬ活躍を見て、「栴檀【せんだん】は双葉より芳【かんば】し」という諺【ことわざ】を、思い浮かべる方もいるでしょう。
諺に登場するわりには、栴檀という植物は、知られていません。これは、どんな植物でしょうか? 「栴檀」と呼ばれる植物には、じつは、二種類あります。
前記の諺に登場するのは、正式な種名を、ビャクダン(白檀)という種です。ビャクダンは、インドや、インドネシアに産する木です。熱帯性なので、日本には、産しません。
けれども、木材としては、たくさん日本に輸入されています。ビャクダンの木材には、とても良い香りがあります。それが好まれて、仏具や、扇子に使われます。
もう一つの栴檀は、正式な種名が「センダン」です。オウチ(楝)という別名があります。ビャクダンと紛らわしいため、「オウチ」を正式な種名とすることもあります。
最初に「栴檀」と呼ばれたのは、ビャクダンだといわれます。インドから中国へ、仏教が伝わった時、仏具に良い木材「栴檀」として、ビャクダンが紹介されたようです。
それが、現在のセンダンと、ビャクダンとが、混同されたのですね。理由は、わかりません。いつの間にか、現在のセンダンが、正式名称を取ってしまいました。
正式な種名センダンは、ビャクダンとは遠縁です。ビャクダンは、ビャクダン科に属します。正式種名センダンのほうは、センダン科に属します。
正式種名センダンは、日本にも分布します。関東以南の、温暖な地に育ちます。昔から、公園樹や街路樹として、植えられました。センダンは、漢方薬になるので、便利だったのでしょう。おかげで、本来の分布がどうだったのか、わからなくなりました。
正式種名センダンは、中国にも分布します。ただし、中国にあるのは、別の亜種です。トウセンダン(唐栴檀)と呼ばれます。トウセンダンは、中国で、魔除けに使われました。
これにならって、昔の日本でも、センダンを魔除けにしました。清少納言の『枕草子』に、「端午の節句に楝【おうち】が使われた」とあります。平安時代の京の都には、薄紫のセンダンの花が、似合ったかも知れませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、正式種名センダンが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、端午の節句に用いられる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
五月五日は、あやめの節句?(2007/04/30)などです。
シャクナゲ 画像
和名:洋種シャクナゲの一種
学名:Rhododendron Hybrid
![]()
![]()
和名:ツツジの一種(園芸種)
学名:Rhododendron sp.
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 港区 【2009.04.23】
図鑑↓↓↓↓↓には、洋種シャクナゲや園芸種ツツジの仲間ハクサンシャクナゲ、ミツバツツジ、ヤマツツジなどが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
アヤメ 画像
和名:アヤメ
学名:Iris sanguinea Hornem.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 港区 【2009.04.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、アヤメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
和名:シャガ
学名:Iris japonica Thunb.
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.04.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、シャガが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
キショウブという名の植物を、御存知でしょうか? 名前を知らなくても、たいていの方は、花を見たことがあるでしょう。アヤメにそっくりの、黄色い花です。川原や沼のほとりなど、水辺に咲きます。市街地でも、多く見られます。
今や、キショウブは、日本じゅうの水辺に、はびこっています。でも、本来は、日本にない植物でした。ヨーロッパ原産の外来種です。
キショウブは、明治時代に、観賞用として、日本に持ち込まれました。それが、野生化しました。アヤメに似るためか、日本の風景の中でも、違和感がありませんね。キショウブ(黄菖蒲)という日本語名も得て、すっかり溶け込んでいます。
原産地のヨーロッパでも、この花は、観賞用に栽培されます。昔は、根が薬用にされたといいます。乾燥させた根が、芳香を放つため、ハーブとして使用されました。
ヨーロッパの伝承で、キショウブは、思わぬ大役を果たしています。かつてのフランス王家の紋章、fleur-de-lisにまつわる話です。
現在のフランスの源は、メロヴィング朝フランク王国という国です。この王朝の創設者、クロヴィス一世の逸話に、キショウブが登場します。
ある戦で、クロヴィス一世は、敵に川岸へと追いつめられました。その時、彼は、川の中に、黄色い花が咲いているのに気づきます。そこが浅瀬だと知れたため、クロヴィス一世は、川を渡って、無事に逃れることができました。これを記念して、彼は、その花を、王家の紋章にしました。その「黄色い花」が、キショウブだとされます。
ただし、「この出来事はなかった」という異説もあります。fleur-de-lisは、直訳すれば、「ユリの花」という意味です。名のとおり、これはユリの紋章だともいわれます。
千五百年ほども昔の伝説ですので、真相はわかりません。けれども、昔から、ヨーロッパで、キショウブが親しまれていたことがわかりますね。
原産地では、高貴な花でも、外来種となると、困り者です。ここまで溶け込んだものを、駆除するのは、難しいでしょう。どこまで自然に手を入れるべきか、迷いますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、キショウブ掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、キショウブと同じアヤメ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
五月五日は、あやめの節句?(2007/04/30))
端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(2006/04/21)などです。
和名:ハナニラ
学名:Ipheion uniflorum
![]()
和名:タチツボスミレ
学名:Viola grypoceras A.Gray
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.04.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、タチツボスミレが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
2009年の4月、明るいニュースがありました。ニュージーランド政府が始めた、樹齢1000年を超す世界中の木々を結ぶ「古代木ファミリープロジェクト」の第1弾として、鹿児島県屋久島の縄文杉【じょうもんすぎ】とニュージーランドの別の木が、「姉妹」になるというのです。
縄文杉は、樹齢が二千年を越えるといわれますね。
「姉妹」になるニュージーランドの木は、日本語の種名を、カウリコーパルノキ(カウリコーパルの木)といいます。カウリマツ(カウリ松)という別の種名もあります。これらの種名は、ニュージーランド先住民(マオリの人々)の呼び名「カウリ」に由来します。ラテン語の学名は、Agathis australisです。
中でも、縄文杉の姉妹になるのは、タネ・マフタと呼ばれる巨木です。現存するカウリコーパルノキとしては、最大級です。樹齢は、少なく見積もっても、1200年を越えます。タネ・マフタとは、マオリの言葉で、「森の神」を意味します。
このような高貴な名前の木と、縄文杉とが「姉妹」になるなんて嬉しいですね。縄文杉が、世界でも有数の長寿木であること、カウリコーパルノキと同じ針葉樹であること、などから選ばれたようです。
なお、「縄文杉」というのはむろん個体名です。縄文杉の種名は、普通の「スギ」です。スギのラテン語の学名は、Cryptomeria japonicaです。
同じ針葉樹とはいえ、スギとカウリコーパルノキとでは、やや縁が遠いです。スギは、マツ目【もく】スギ科スギ属に属します。カウリコーパルノキは、同じマツ目【もく】ですが、ナンヨウスギ科ナギモドキ属に属します。
日本のスギは、花粉症のために、悪者扱いされていますね。けれども、野生で、樹齢1000年を越えるスギは、ほとんどありません。伐採されたからです。カウリコーパルノキも、同じです。良質の樹脂(コーパル)を利用するために、大量に伐られました。
今、生き残る大木は、スギでもカウリコーパルノキでも貴重な存在です。人類は、彼らをきっかけに、自分たちと環境の将来を考えることができるでしょう。
縄文杉とタネ・マフタの「姉妹」関係については、以下のニュースにあります。
国境越え「姉妹木」23日締結へ 縄文杉とNZの巨木(西日本新聞 2009/04/18)
図鑑↓↓↓↓↓には、縄文杉と同種のスギやカウリコーパルノキと近縁なナンヨウスギが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
過去の記事でも、並はずれた巨木や、ニュージーランドの生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
がんばれ! ムカシトカゲ(2009/02/03)
世界で最長寿の樹木を発見!(2008/04/23)
世界最大のイカは、ダイオウイカではない?(2007/02/23)などです。
和名:福禄寿【フクロクジュ】
学名:Cerasus lannesiana 'Contorta'
![]()
![]()
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2009.04.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
![]()
インターネット生