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2010年9月 3日

クズ(葛)の葉は、「うらみ」がましい?

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 クズは、秋の七草の一つに挙げられますね。秋の七草は、万葉集の山上憶良【やまのうえのおくら】の歌に由来します。奈良時代から、はるばる現代にまで伝わっているわけです。日本の文化遺産の一つでしょう。
 けれども、クズの花をしげしげと眺めたことのある人は、少ないのではないでしょうか? クズは、葉がよく茂るので花が隠れやすいのですね。
 クズの花は、フジ(藤)の花と形が似ています。同じマメ科だからです。房になるところも、似ていますね。ただ、色は違います。クズのほうが赤っぽいです。
 フジの花は、ぶら下がって咲きますね。クズの花は、それと対照的に房を持ち上げて咲くことが多いです。時には、つるの具合で下がって咲くこともあります。
 クズの花は、食べられることを御存知ですか? ゆでて酢漬【すづけ】にしたり、天ぷらにしたりすると美味しいそうです。目に美しく、香りも良く、味も楽しめる一品です。クズが雑草になって、困っているなら、試してみたいものですね。
 万葉歌人の山上憶良は、クズの花を愛でました。しかし、他の歌人たちは、クズの花よりも、葉を重視したようです。特に目立つ葉とは思えないのになぜでしょう?
 それは、クズの葉の裏が白いことに、理由があります。風が吹くと、葉がめくれて、白い裏が見えますね。その様子に、秋らしい、わびしい風情を感じたようです。裏が見える「裏見」と「恨み」とを掛け言葉にした和歌がたくさんあります。
 有名な歌として、『恋しくばたずね来てみよ和泉【いずみ】なる信太【しのだ】の森のうらみ葛の葉』があります。これは、「キツネがヒトの女性に化けて、ヒトの男性と結婚した」伝説に関わる歌です。正体がばれたため、キツネは、この歌を詠んで、姿を消します。
 一般的には、このキツネの名は、「葛【くず】の葉」だとされます。これは、おそらく、後付けの説です。歌のほうが、先にあったのでしょう。恨みを述べるのに、「葛の葉」を使うところが、風流ですね。そこから、人々が、想像力を働かせたのだと思います。
 私たち現代人も、たまには、秋の草木に風流を感じたいですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、クズ、「葛の葉」伝説に登場するキツネが掲載されています。
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過去の記事でも、秋の七草を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
常夏の花とは、どんな花?(2008/8/20)
古代の「朝顔」は、キキョウ(桔梗)?(2008/08/08)
フジバカマは桜餅【さくらもち】の香り?(2007/9/10)
などです。

2010年8月25日

忘れ草【わすれぐさ】とは、どんな植物?

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 今の季節、野へ行くと、点々と橙【だいだい】色の花が咲くのが見られます。ユリに似た花です。それらは、ユリではなく、カンゾウ(萱草)の仲間です。
 「かんぞう」と呼ばれる植物には、いくつかの種が含まれます。まったく同名で、漢字名が違うカンゾウ(甘草)という種もあります。紛らわしいため、「萱草」のほうのカンゾウは、近年、ワスレグサという別名で呼ばれることが多いです。
 ワスレグサ(忘れ草)とは、万葉集にも登場する名です。由緒ある名ですね。
 ところが、こちらの名は、ワスレナグサ(忘れな草)と紛らわしいです。ワスレグサとワスレナグサとは、一字違いでも、まったく違う(遠縁の)植物です。
 「忘れ草」とは、意味深長な名ですね。「この花を見ると、憂いを忘れられる」からだといいます。「この花を食べると、憂いを忘れられる」説もあります。
 実際、この花は食べられます。中華料理で、金針菜【きんしんさい】というものを、食べたことがありませんか? あれは、ワスレグサ属の植物の花を干したものです。
 日本には、ワスレグサ属のうち、いくつもの種が分布します。それらのうち、「○○カンゾウ(萱草)」と名が付くものは、ホンカンゾウ(本萱草)という種の変種です。
 つまり、「種」としては「ホンカンゾウ」です。が、通常、その種名は使われません。変種名で呼ばれます。ノカンゾウ(野萱草)、ヤブカンゾウ(藪萱草)、ハマカンゾウ(浜萱草)などです。本家のホンカンゾウは、中国に自生するものに対して使われます。
 ホンカンゾウの変種には、それぞれ特徴があります。花弁の数が多く、ごちゃごちゃした花が咲くのはヤブカンゾウです。海岸に咲くのは、たいてい、ハマカンゾウです。海岸以外の野山で、ユリにそっくりな花が咲くのは、おおむね、ノカンゾウです。
 「憂いを忘れる」ワスレグサの伝承は、中国から伝わったといわれます。中国の古い文献に、『萱草忘憂』とあります。中国の詩人も、ワスレグサ(忘憂草)を詠みました。
 中国の詩人が詠んだのは、ホンカンゾウでしょう。日本の万葉びとが詠んだのは、ノカンゾウでしょうか、ヤブカンゾウでしょうか? 想像が広がりますね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ホンカンゾウ(本萱草)の変種であるノカンゾウ(野萱草)、ヤブカンゾウ(藪萱草)、ハマカンゾウ(浜萱草)が掲載されています。
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過去の記事でも、万葉集に登場する植物のうち、食べられるものを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アサザ、あざさ、どちらが本当?(2010/7/02)。※若葉が食用にされたこともありました。
平城京の野菜? ニラ(韮)(2010/04/30)
可憐なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
などです。

2010年8月21日

アメリカネリ【オクラ】

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アメリカネリ 画像
和名:アメリカネリ
学名:Abelmoschus esculentus
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沖縄県 糸満 【2010.08.07】

2010年8月20日

万葉時代のハイカラ植物? ケイトウ

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 ケイトウ(鶏頭)という植物がありますね。日本人なら、おそらく、誰もが見たことがあるでしょう。名のとおり、ニワトリ(鶏)のとさかに似た花が咲きます。花壇などに、よく植えられます。野生化して、道端などに咲いているものもありますね。
 ケイトウは、日本の原産ではありません。原産地は、熱帯アジアのどこかだといわれます。はっきりとは、わかっていません。古い時代から、栽培されているからです。
 ケイトウが日本に入ったのは、奈良時代以前です。なぜ、それがわかるかといえば、万葉集にケイトウが登場するからです。
 万葉集では、ケイトウは、「からあゐ【からあい】」と呼ばれます。漢字で書けば、「韓藍」です。「韓の国から来た藍」という意味ですね。当時のケイトウは、外国から伝わったばかりだったのでしょう。知識人が誇る、ハイカラな植物だったのだと思います。
 熱帯アジア原産の植物が、千三百年ほども前にすでに日本に来ていたとは驚きですね。単に花を観賞するためだけに、ケイトウは伝えられたのでしょうか?
 そうではないようです。ケイトウは、染色にも使われた形跡があります。万葉集の歌に、『秋さらばうつしもせむと わが蒔【ま】きし 韓藍の花を』とあるからです。この歌にある『うつし』とは、「色を移す」意味です。
 万葉の人は、着物を染めるのに植物を使いました。ケイトウも、普通に考えれば、衣服の染色に使ったのでしょう。だから、染料植物と同じく、藍【あい】の名で呼びました。
 けれども、ひょっとしたら、違う染色に使ったかも知れません。食べ物の染色です。
 ケイトウの原産地に近い(と思われる)インドでは、ケイトウを、赤いカレーを作るのに使ったといいます。現在でも、インド・パキスタン国境地帯のカシミールでは、「料理にケイトウの花を使う」と聞いています。アフリカでも、ケイトウを食べるそうです。
 日本でも、ケイトウの花が、食用にされたことがありました。奈良時代より、だいぶ下りますが、江戸時代初期の料理書に、ケイトウのレシピが載っています。
 万葉の人は、どんなふうにケイトウを使ったのでしょう? 訊いてみたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケイトウが掲載されています。
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過去の記事でも、昔、染色に使われた植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
雑草か食草か? コナギとミズアオイ(2010/06/04)※万葉集で、『苗代のこなぎが花を衣【きぬ】に摺【す】り』と歌われます。
アヤメ? いえ、カキツバタです(2010/05/14)※万葉集で、『かきつばた 衣【きぬ】に摺【す】りつけ』と歌われます。
源氏物語のヒロインも嘆く? ムラサキの運命(2008/06/06)
ツユクサの青は、染めものに使える?(2007/08/29)
などです。

2010年8月14日

ブッドレア

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ブッドレア 画像
和名:ブッドレア
学名:Buddleja spp.
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東京都 新宿区 【2010.08.03】

2010年8月13日

古代の「ははそ」の正体は?

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 同じ種の生き物でも、昔と今とでは呼び名が違う、という場合がありますね。違いすぎて、現代ではどの種に当たるのか、決めかねることもあります。
 例えば、万葉集などで、「ははそ」と呼ばれる植物があります。漢字では、柞【ははそ】などと書かれます。現代の日本では、正式な名称をハハソという植物はありません。
 この植物の正体については諸説がありました。けれども、現在では、ほぼ一つの説に集約されています。「ははそ」はコナラ(小楢)だという説です。
 コナラは、ブナ科に属する樹木です。いわゆる「どんぐり」が実る木の一種です。
 なぜ、コナラが「ははそ」だとわかったかといえば、現在でも方言でコナラを「ははそ」と呼ぶ地方があるからです。少しなまって、「はさこ」、「ほうそ」、「ほそ」、「ほうそなら」などと呼ぶ地方もあります。
 ところが、万葉集には、「こなら」という植物名も登場します。これが、混乱の原因でした。「ははそ」と「こなら=現在のコナラ」とは、別種ではないかというわけです。
 この問題を解く鍵は、万葉集の「こなら」の歌が、東歌【あずまうた】であることです。東歌とは主に、奈良時代以前、中部地方以東(東国)の人々が詠んだ歌です。
 当時は、近畿地方が都でしたね。ですから、近畿地方の言葉が「標準語」でした。東国で使われる言葉は、「田舎の方言」という扱いでした。つまり、東歌にある「こなら」は、「ははそ」の方言名だったのです。現代では、逆転してしまいましたね。
 話は、これで終わりません。昔の「ははそ」には、現代のコナラ以外の種も含まれるようです。どうやら、昔の人は、コナラに近縁で、姿の似た数種もまとめて「ははそ」と呼んだらしいのです。それは、ミズナラ(水楢)、クヌギ(櫟)などの種です。
 ミズナラにも、クヌギにも、「ははそ」、「ほうそ」などの方言名が残っています。
 ややこしいことに、古代のクヌギには、「ははそ」より、もっと一般的な呼び名がありました。「つるばみ」という名です。主に、クヌギの果実―これも、どんぐりです―を指す場合に、「つるばみ」としたようです。古代の名を探るのは難しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、コナラが掲載されています。また、ミズナラや、クヌギも載っています。
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過去の記事でも、万葉集に登場する樹木を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
「つまま」の正体は、タブノキ?(2010/06/11)
年に二回、花が咲く? エゴノキ(2010/05/28)
万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?(2010/04/23)
などです。

2010年8月11日

ツユクサ

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ツユクサ 画像
和名:ツユクサ
学名:Commelina communis L.
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東京都 新宿区 【2010.08.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツユクサが掲載されています。
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2010年8月 8日

ナンバンギセル

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ナンバンギセル 画像
和名:ナンバンギセル
学名:Aeginetia indica L.
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東京都 新宿区 【2010.08.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナンバンギセルが掲載されています。
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2010年8月 6日

ヒシ(菱)は、女神さまの好物?

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 菱形【ひしがた】と呼ばれる形がありますね。◆のような形です。この名は、ヒシという植物に由来します。ヒシは、葉や果実の形が、◆のような形をしています。
 ヒシは、水草です。淡水の池や沼に生えます。スイレンなどと同じく、葉を水に浮かべます。根は、水底の土にあります。長い茎で、水上の葉とつながっています。
 ヒシの果実は、食用になります。ゆでたり蒸したりして食べるそうです。
 日本では、少なくとも奈良時代から、ヒシの果実を食べていたと考えられます。万葉集に、ヒシが登場するからです。『君がため浮沼【うきぬ】の池に菱摘むと』と詠まれています。「あなたのために、わざわざ水上のヒシを摘むんだよ」という意味ですね。
 もちろん、摘んだヒシ(の果実)は、食用にしたのでしょう。生活が厳しい時代に、食べられる物を、食べずに済ませたとは考えにくいです。
 アイヌの人たちも、ヒシを食用にします。アイヌ語では、ヒシの果実をペカンペといいます。「水の上にあるもの」という意味だそうです。
 ヒシを収穫する前に、アイヌの人たちは、お祭りをします。ヒシの実りを感謝し、採取のお許しを願うお祭りです。それだけ、ヒシが重要な食料なのですね。
 ヒシが分布するところでは、どこでも、食用に重視されたようです。日本のヒシと同じ種は、東アジアに広く分布します。「中央アジアや南アジアにまで分布する」説もあります。正確には、ヒシの分布は、わかっていません。
 日本のヒシと同種、または、近縁のヒシ属の一種が、中央アジアや南アジアに分布するのは確かです。ラテン語の学名では、Trapa bispinosa【トラパ・ビスピノサ】という種だろうといわれます。この種も、現地で食べられています。
 Trapa bispinosaの果実は、「ある女神の好物だ」と言い伝えられます。インドの女神、ラクシュミーです。ラクシュミーは、仏教に取り入れられて、吉祥天となりました。
 仏教は、いにしえの平城京で栄えましたね。奈良の薬師寺に、吉祥天の美麗な図が伝わります。吉祥天は、日本のヒシもお気に召したでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒシが掲載されています。
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過去の記事でも、水辺の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
雑草か食草か? コナギとミズアオイ(2010/06/04)
スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
たくましく生きる食虫植物タヌキモ(2005/11/04)
などです。

2010年8月 4日

サンゴシトウ

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サンゴシトウ 御苑遠景 画像
和名:サンゴシトウ
学名:Erythrina × bidwillii
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東京都 新宿区 【2010.08.03】

2010年7月28日

ギボウシ

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ギボウシ 画像
和名:ギボウシ
学名:Hosta spp.
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

2010年7月27日

タイサンボク

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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Magnolia grandiflora L.
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

図鑑↓↓↓↓↓には、タイサンボクが掲載されています。
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2010年7月25日

サンゴシトウ

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サンゴシトウ 画像
和名:サンゴシトウ
学名:Erythrina × bidwillii
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

2010年7月23日

万葉集の「やますげ」の正体は?

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 和歌には、さまざまな動植物が詠まれますね。例えば、『万葉集』の植物だけでも、数十種が登場します。それらの動植物は、現代と同じ名とは限りません。
 『万葉集』の植物の中に、「やますげ」というものがあります。これの正体については、いろいろと議論されてきました。現在では「やますげ」は、一種の植物だけを指すのではないと解釈されています。大きく分けて「やますげ」には二種類あります。
 一つは、スゲの仲間の総称です。もう一つは、現在の名を、ジャノヒゲと呼ばれる種です。ジャノヒゲは別名でリュウノヒゲとも呼ばれます。
 ジャノヒゲは、森林の下の地面に、細長い葉をわさわさと生やします。スゲの仲間も、生える環境は違うものの、細長い葉を生やします。これらの葉が乱れている様子を、万葉の人(奈良時代以前の人)は、思い乱れる様子にたとえて歌いました。
 ジャノヒゲという種名を漢字で書けば、「蛇の髭」です。おかしいと思いませんか? ヘビ(蛇)には、髭【ひげ】なんてありませんよね?
 この謎は、別名のリュウノヒゲ(龍の髭)が解いてくれます。蛇(ジャ)という言葉は、ヘビを指すとは限りません。龍と書いて、ジャと読むこともあります。長崎県の方言などに残ります。つまり、ジャノヒゲの「ジャ」とは、東洋ふうの龍のことです。
 龍の絵を見ると、確かに髭【ひげ】がありますね。ジャノヒゲの葉が生える様子を、龍の髭のようだとしたわけです。この名を付けた人には、この草が、そんなに畏怖すべきものに見えたのでしょうか? 万葉びとの「思い乱れる」の感性とは違いますね。
 ジャノヒゲは、夏に白く小さな花を咲かせます。可憐な花です。その後には、瑠璃【るり】色の、美しい種子がみのります。花にも種子にも、龍を思わせるところはありません。あえて言えば、瑠璃色の種子を、龍の持つ宝珠に見立てたのでしょうか?
 山菅【やますげ】の名は、『枕草子』にも登場します。平安時代にも、ジャノヒゲは、風情がある植物とされたようです。種子以外には、目立つ草とは思えません。ジャノヒゲのどこが、日本人をこんなに惹きつけ続けているのでしょうね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ジャノヒゲが掲載されています。また、カンスゲ、ハマスゲ、ヒゲスゲ、ミヤマカンスゲなどの、スゲの仲間も載っています。
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過去の記事でも、万葉集に登場する植物の正体を推理しています。また、ジャノヒゲと近縁なスズランも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
スズラン(鈴蘭)は、ランではない?(2010/05/07) 万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?(2010/04/23)
「ねつこぐさ」の正体は、オキナグサ?(2010/03/29)
などです。

2010年7月21日

アルストロメリア

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アルストロメリア 画像
和名:アルストロメリア
学名:Alstroe,eria app.
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

2010年7月20日

ヒメジョオン

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和名:ヒメジョオン
学名:Erigeron annuus (L.) Pers.
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

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2010年7月18日

ヒメヒオウギズイセン

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和名:ヒメヒオウギズイセン
学名:Crocosmia×crocosmiiflora
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2010年7月17日

アガパンサス

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アガパンサス 画像
和名:アガパンサス
学名:Agapanthus africanus
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東京都 新宿区 【2010.07.07】

2010年7月16日

浜辺の夜に恋の花? ハマオモト

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 ハマオモトという名を聞いたことがありますか? 植物の種名です。別名を、ハマユウといいます。こちらの名のほうが知られているでしょうね。
 この植物は、正式な日本語名が混乱しています。ハマオモトとハマユウとどちらが正式な日本語名なのか決まっていません。書籍やウェブサイトにより、ハマオモトのほうを正式名称とするものと、ハマユウを正式とするものがあります。
 歴史をたどると「はまゆふ」の名が万葉集に登場します。漢字では、浜木綿と書きます。白い花を、木綿【ゆう】という布にたとえた名です。
 ちなみに、ハマオモトのほうは、葉の形がオモト(万年青)という植物に似ることから名づけられました。
 名のとおりハマオモト(ハマユウ)は、浜に生えます。万葉集でも『み熊野の浦の浜木綿 百重なす 心は思へど直に逢はぬかも』と歌われます。これは、逢いたいのに逢えない人がいて心乱れる様子ですね。「はまゆふ」の花に託して表現しています。
 ハマオモトの花は、花弁が細長いです。雄しべと雌しべも、細長く、外に突き出ています。しべと花弁が入り乱れる様子は、心の乱れを表わすにふさわしいと思います。
 むろん、ハマオモトの花は、人間に歌われるために咲くのではありません。昆虫に花粉を運んでもらうために咲きます。その昆虫とは、スズメガの仲間といわれます。
 スズメガの仲間は、多くのガ(蛾)と同じく夜行性です。このために、ハマオモトの花は、夕方から開き始めます。同時に、香りを放ちます。香りと白い花の色とで、夜、見つけられやすいようになっています。
 スズメガの仲間は、空中にとどまったまま、長い口を伸ばして蜜を吸います。この状態で、スズメガの体に花粉を付けるにはどうしたらいいでしょう? ハマオモトは、雄しべと雌しべを長くしました。花の形には、ちゃんと意味があるのですね。
 植物にとって、花粉を運んでもらうのは、繁殖を手伝ってもらうことです。恋の手伝い、と言えるかも知れません。そう考えると、万葉集の歌はますます意味深いですね。

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過去の記事でも、夜に花が咲く植物を紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ガを誘惑する? カラスウリ(2009/08/31)
ネムノキは、本当に眠る?(2009/07/24)

2010年7月14日

ヤブミョウガ

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ヤブミョウガ 画像
和名:ヤブミョウガ
学名:Pollia japonica Thunb.
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2010年7月11日

ギボウシ

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ギボウシ 画像
和名:ギボウシ
学名:Hosta spp.
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2010年7月10日

ムラサキカタバミ

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ムラサキカタバミ 画像
和名:ムラサキカタバミ
学名:Oxalis corymbosa DC.
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2010年7月 9日

ケヤキは、古代の聖樹?

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 ケヤキは、日本人に好まれる樹木ですね。公園樹や街路樹としてよく植えられます。
 公園で、天に向かって、きれいに枝分かれした樹木を見たことがありませんか? ほうきを逆さに立てた感じです。そこが、日本の本州・四国・九州であれば、たぶんそれはケヤキです。冬のほうが、樹形がわかりやすいですね。葉がないからです。
 ケヤキが好まれるのは、この樹形が美しいとされるためでしょう。秋に色づく葉も、美しいです。面白いことに、ケヤキの葉は、紅葉する場合と黄葉する場合とがあります。
 同じ種なのに、なぜ、こんな差があるのでしょうか? これについては、わかっていません。観賞するぶんには、紅葉でも黄葉でも美しいですね。
 昔の人も、ケヤキを「美しい木」と感じたようです。そもそも、「けやき」という名が、「けやけき木」に由来するといわれます。「けやけき」とは「際立っている」とか、「ひときわすぐれている」といった意味です。
 古事記や万葉集にも、ケヤキが登場します。古代には、ケヤキは、「つき」と呼ばれました。漢字で書けば、槻【つき】です。現代でも、人名や地名に、この字がありますね。万葉時代(奈良時代以前)から、親しまれた証拠でしょう。
 万葉集には、「斎槻」という言葉が登場します。「ゆつき」あるいは、「いわいつき」と読みます。「斎」という字は、「神聖なもの」を指します。「斎槻」とは、「神聖なケヤキ」の意味です。古代の人は、ケヤキの美しさを神格化したのでしょうか。
 条件さえ良ければ、ケヤキは、ずいぶん長生きするようです。日本には、「奈良時代以前から生きている」といわれるケヤキがあります。
 私の知る限り、兵庫県の「八代【やしろ】の大ケヤキ」と、山形県の「東根【ひがしね】の大ケヤキ」が、樹齢千五百年ほどといわれます。どちらも、正確な樹齢は、わかりません。千五百年ほどというのは、推定の樹齢です。
 推定が正しければ、これらのケヤキは、少なくとも飛鳥時代から日本の歴史を見てきたことになります。古代人でなくても、その尊さには打たれますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケヤキが掲載されています。
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 過去の記事でも、万葉集や古事記に登場する樹木を取り上げています。また、それ以外でも、公園などによく植えられる木を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?(2010/04/23)
生垣のスター、サンゴジュ(珊瑚樹)(2009/10/12)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
などです。

2010年7月 8日

タイサンボク

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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Magnolia grandiflora L.
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿区 【2008.07.08】


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2010年7月 7日

ネムノキ

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ネムノキ 画像
和名:ネムノキ
学名:Albizia julibrissin Durazz.
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 港区 【2010.07.07】


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2010年7月 2日

アサザ、あざさ、どちらが本当?

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 蒸し暑い季節ですね。水辺が恋しくなります。水のきれいな湖沼へ行けたら、水面を観察してみましょう。水中から、黄色い花が、顔を出しているかも知れません。
 「水中から、突き出して咲く花」といえば、スイレンかハスを思い浮かべる人が多いでしょう。けれども、スイレンやハス以外でも、そのように咲く花があります。
 例えば、アサザの花がそうです。アサザは、淡水の水中に生える草です。円い葉を、水面に浮かべます。その様子は、スイレンにそっくりです。でも、スイレンとは、遠縁です。スイレンは、スイレン科に属しますが、アサザはミツガシワ科に属します。
 かつて、アサザは、リンドウ科とされていました。現在は、ミツガシワ科です。
 アサザの花は黄色です。よく見ると、花びらのふちが、細かくぎざぎざになっています。これが、アサザの特徴です。日本で、このような花が水面に咲いていれば、アサザと思って間違いないでしょう。
 紛らわしい種として、コウホネがあります。コウホネも、水面に、黄色い花を咲かせます。アサザとの違いは、花びらにぎざぎざがないことです。葉の形も違います。コウホネの葉は、円くありません。細長いです。コウホネは、スイレン科に属します。
 アサザは、古くから、日本人に親しまれました。万葉集や古今和歌集に、アサザを詠んだ歌があります。万葉集では、「あざさ」と呼ばれています。
 奈良時代以前この植物の名は「あざさ」だったようです。それが、平安時代ころに「あさざ」になりました。どこかで濁音【だくおん】が、取り違えられたのですね。
 万葉集の「あざさ」は、髪に挿して、飾りにされています。この花の可憐さに、古代の人も惹かれたのでしょう。古代らしい、素朴な飾りですね。
 残念ながら、古代と比べアサザは、激減してしまいました。水が汚れたり、護岸がコンクリートで固められたりしたからです。絶滅危惧植物に、指定されるほどです。
 とはいえ、嬉しい動きもあります。日本各地で、「アサザ保全プロジェクト」が始まっています。これらのプロジェクトの成果が上がるといいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、アサザが掲載されています。
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 過去の記事でも、アサザのような、水辺の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
じつは外来種です、キショウブ(2009/04/24)
スイレンとハスはどう違う?(2006/07/13)
端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(2006/04/21)
などです。

2010年6月24日

ヤマボウシ

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ヤマボウシ 画像
和名:ヤマボウシ
学名:Cornus kousa Hance
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 渋谷区【2010.06.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマボウシが掲載されています。
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2010年6月23日

ニワトコは、庭の薬箱?

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 ニワトコという樹木があります。日本の野山に野生する木です。古い家の庭や田舎の道端に、よく植えられています。都市の住宅街でも、見ることがあります。
 何のために、この木は、植えられるのでしょうか? 観賞用でしょうか?
 この木の花や果実は、なかなか美しいです。初夏に、白く細かい花を咲かせます。秋には、真っ赤な果実がみのります。観賞用という面はあるでしょう。
 けれども昔は、それ以上に、重視された面がありました。薬用です。
 この木の花や葉や樹皮などは、さまざまな薬にされました。医療が発達していない時代には、重宝だったのですね。庭などに植えておけば、薬箱の代わりになりました。
 日本のニワトコと同じく、ニワトコ属に属する木が、ヨーロッパにも分布します。セイヨウニワトコという種です。セイヨウニワトコも昔は、いろいろな薬にされたそうです。このため、かつてのセイヨウニワトコは、「田舎の薬箱」と呼ばれました。
 日本でもヨーロッパでも、田舎にニワトコ属の木が多いのは昔の名残です。
 ニワトコ属と人類との付き合いは古いです。日本では、縄文時代の遺跡から、ニワトコの果実が、大量に見つかったことがあります。
 ニワトコの果実は、美味しそうです。が、そのままでは食べられません。縄文人が、ニワトコの果実をどうしたのかはわかっていません。一説では、酒を造ったといいます。
 古事記や万葉集にも、ニワトコが登場します。それらの文献では、「やまたづ」と呼ばれています。今でも、紀伊半島の一部に、ニワトコを「やまたず」と呼ぶ地方があるそうです。他に、ニワトコを、「たず」「たずのき」などと呼ぶ地方もあります。
 古代の和歌で、「やまたづ」は、「迎へ【むかえ】」という言葉の前に付けられています。これは、ニワトコの葉が、常に一対ずつ向かい合わせで付くことから、このような表現になったと考えられています。古代の人は、よく植物を観察していたのでしょう。
 「やまたづ」が登場するのは、どれも、「愛しい人を迎えに行こう」という意味の歌です。古代の人は、地味な木の葉にも想いを込めたようですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ニワトコが載っています。
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過去の記事でも、古事記や万葉集に登場する樹木を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?(2010/04/23)
アカメガシワの芽は、なぜ赤い?(2010/04/12)
卯月【うづき】に咲くから、ウノハナ?(2009/05/15)
などです。

2010年6月19日

ハコネウツギ

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ハコネウツギ 画像
和名:ハコネウツギ
学名:Weigela coraeensis Thunb.
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月18日

「かおばな」の正体は、ヒルガオ(昼顔)?

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 今回は、万葉集に登場する植物を紹介しましょう。「かおばな(容花)」です。旧かな遣いでは、「かほばな」ですね。この花は、現代では、何という植物でしょう?
 この花の正体は、いろいろと議論されてきました。主な説を以下に挙げますね。
1)特定の種名ではなく、単に「美しい花」という意味。
2)カキツバタ説。
3)オモダカ説。
4)ムクゲ説。
5)アサガオ説。
6)ヒルガオ説。
 有力なのは、1)、2)、4)、6)の説です。万葉集の歌からすれば、美しく、目立つ花だったことは間違いありません。2)のカキツバタには、現代の日本で「かおばな」という別名があります。これが、有力とされる理由の一つです。
 5)のアサガオは、奈良時代(万葉集が編纂された時代)には、日本になかった可能性が高いです。このため、有力候補から脱落します。当時、「あさがほ」などと「かほ」の付いた名で呼ばれたのは、ムクゲやヒルガオだといわれます。
 現在では、万葉集の「かおばな(かほばな)」は、ヒルガオ説が、最も有力です。現代の名でも、「かお」が共通しますね。さらに、ヒルガオには、「かっぽー」や「かっぽぐさ」という方言名が残ります。これらは、古代の「かほばな」の名がなまりながら残ったものと考えられます。
 ヒルガオは、今も昔も野の花です。夏に、薄紅の花を咲かせます。その様子は、可憐ですね。目立つものの派手すぎず、万葉集の花にふさわしいと思います。
 ただし、「かおばな=ヒルガオ説」は、確定したわけではありません。歌によっては、明らかに、水辺の花を指すものもあります。ヒルガオは、水辺を好む草ではありません。同じ「かほばな」でも、ヒルガオとそうでないものとがあったのでしょうか。
 水辺の「かおばな」は、カキツバタやオモダカだったかも知れませんね。しかし、『野辺の容花【かほばな】面影【おもかげ】に』と、万葉集に詠まれた様子は、ヒルガオの円い花を思わせます。恋しい人の面影を、花に見立てているからです。
 さて、「かほばな」の正体は、何でしょうか? 皆さんは、どう思われますか?


図鑑↓↓↓↓↓には、「かおばな」の候補であるヒルガオ、カキツバタ、オモダカ、ムクゲ、アサガオが載っています。
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過去の記事で、「かおばな」の候補であるカキツバタ、ムクゲ、アサガオを取り上げています。また、その他の万葉集に登場する植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
古代の「朝顔」は、キキョウ?(2008/08/08)
「朝顔」は、謎の植物?(2008/07/21)
ムクゲ(木槿)は昔、朝顔だった?(2008/07/04)
などです。

2010年6月17日

ガクアジサイ

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関東地方も、入梅しました。ガクアジサイ 画像
和名:ガクアジサイ
学名:Hydrangea macrophylla Ser. Var. Otakusa Makino
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 渋谷区 【2010.06.16】

図鑑↓↓↓↓↓には、ガクアジサイが掲載されています。
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2010年6月16日

ニワナナカマド

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ニワナナカマド 画像
和名:ニワナナカマド
学名:Sorbaria kiriiwii
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区 【2010.06.01】

2010年6月15日

ドクダミ

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ドクダミ 画像
和名:ドクダミ
学名:Houttuynia cordata Thunb.
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月13日

モミジバ

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モミジバスズカケノキ、イロハモミジ 画像
和名:モミジバスズカケノキ
学名:Platanus ×acerifolia (Aiton) Willd.
和名:イロハモミジ
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月12日

タイサンボク

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タイサンボク 画像
和名:タイサンボク
学名:Magnolia grandiflora L.
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月11日

「つまま」の正体は、タブノキ?

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 今年、二〇一〇年は、平城京遷都千三百年祭ですね。奈良時代の文化に、関心が寄せられています。奈良時代は、万葉集が編纂【へんさん】された時代です。
 万葉集には、たくさんの動植物が登場します。その多くは、現在とは違う名で載ります。正体がわかっていない動植物もいくつかあります。
 長らく、正体が議論されたものに「つまま」があります。これを歌った短歌が、万葉集に一首あります。大伴家持【おおとものやかもち】が、越中【えっちゅう】に赴任している時に作った歌です。越中とは、現在の富山県ですね。
 歌によれば「つまま」とは、海岸に生えて、大木になる植物でした。これは、タブノキだという説が有力です。タブノキは、日本土着の植物です。私が調べた範囲では、石川県の能登地方に、タブノキを「つままのき」と呼ぶ方言が残っています。
 タブノキは、海岸によく生える木です。山にも生えます。けれども、雪深いところには、生えません。東北や北陸では、海岸沿いにしか生えないようです。常緑樹で、大木になります。万葉集の「つまま」と特徴がよく一致します。
 タブノキと似た木にクスノキがあります。クスノキとタブノキとは、同じクスノキ科に属します。似るのも道理ですね。ややこしいことに、タブノキを、「くすのき」と呼ぶ地方もあります。「くすたぶ」、「いぬぐす」、「たまぐす」などの呼び名もあります。
 じつは、万葉集など奈良時代以前の文献にある「くすのき」の一部は、タブノキを指すという説があります。奈良時代以前には、クスノキは、日本で一般的な木ではなかったからというのです。これは、どういうことでしょう?
 「クスノキは、日本土着の植物ではなく、大陸から人間が持ち込んだ」説があるのですね。そうだったとしても、それは、歴史時代に入る前のことです。だとしたら、奈良時代にはクスノキは、まだ、広く日本に根づいていなかったとも考えられます。
 昔は、タブノキとクスノキとが、あまり区別されなかったのかも知れませんね。あるいは、最初に「くすのき」と呼ばれたのは、現在のタブノキかも知れません。


図鑑↓↓↓↓↓には、タブノキとクスノキが載っています。
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過去の記事でも、クスノキ科の植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
この木なんの木、ナンジャモンジャの木?(2009/05/29)※地方によっては、クスノキを「ナンジャモンジャの木」と呼びます。
猛毒を食べる? アオスジアゲハ(2009/05/01
などです。

2010年6月10日

シラン

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シラン 画像
和名:シラン
学名:Bletilla striata (Thunb. ex Murray) Rchb.f.
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月 9日

ハナショウブ

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ハナショウブ 画像
和名:ハナショウブ
学名:Iris ensata
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区 【2010.06.01】

2010年6月 6日

ヒルガオ

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ヒルガオ 画像
和名:ヒルガオ
学名:Calystegia japonica Choisy
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

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2010年6月 4日

雑草か食草か? コナギとミズアオイ

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 田植えの季節ですね。田に水が入るといろいろな生き物が現われます。農家の方々にとっては、田の雑草となる植物も生えてきます。
 コナギやミズアオイは、水田の代表的な雑草とされます。どちらも、ミズアオイ科の一年草(一年で枯れる草)です。水田のような水場に、好んで生えます。
 現代日本では、コナギやミズアオイは、厄介な雑草です。けれども、昔は、野菜として、食べられていました。そのために、わざわざ植えていたといわれます。
 じつは、コナギもミズアオイも、「元は日本になかった」と考えられています。大陸から稲作が伝わった時、同時に、日本に来たようです。当時は、もちろん食草として、伝えられたのでしょう。食べ物が少ない時代ですからね。
 はっきりと「いついつに来た」と、記録があるわけではありません。両種が日本に帰化したのは、歴史時代より前です。このような植物を、史前帰化植物といいます。
 コナギもミズアオイも、東アジアに広く分布します。おおむね、水田があるところにはこの両種があります。稲作が広がるにつれて両種とも、分布域を広げました。人間が、せっせと運んだからです。その代わりに、食用にされました。
 両種とも、種子ができる前に、食べ尽くさなければ、また、次の年に生えてきます。イネと一緒に作れる野菜として、重宝されたでしょう。
 現在では、コナギもミズアオイも、食べる話を聞きませんね。雑草として、駆除される一方です。ミズアオイのほうは、絶滅寸前です。食べるどころではありません。
 食べられなくなったのには、それなりの理由があるのでしょう。美味しくない、下ごしらえに手間がかかる、採れる量が少ない、などが考えられます。
 しかし、これは、もったいないことだと思います。コナギもミズアオイも、少なくとも奈良時代から、利用されてきました。万葉集にも、両種が登場するほどです。
 ミズアオイはともかく、コナギのほうは、しつこい雑草だそうです。どうせ生えるものなら、万葉の香りを伝える植物として、何かに利用できるといいですね。


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過去の記事でも、史前帰化植物【しぜんきかしょくぶつ】と考えられるものを取り上げています。また、それ以外にも、古い時代に帰化した生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?(2008/04/04)
ハハコグサは、母子草ではない?(2008/02/15)
七草ナズナは、ぺんぺん草(2008/01/07)
などです。
※ハハコグサ、ナズナは、史前帰化植物と考えられています。

2010年5月28日

年に二回、花が咲く? エゴノキ

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 エゴノキは、初夏に花咲く木の一種です。公園や庭に植えられます。雑木林【ぞうきばやし】に多い木でもあります。花の時期には、白い花がびっしりと付きます。枝から吊り下がって咲くので、下側からお花見がしやすいです。
 万葉集にも、エゴノキが登場します。「ちさの木」というのがそれです。今でも、エゴノキを「ちさ」と呼ぶ地方があります。奈良時代の人も、この木の花を愛でました。
 この木を身近に見ている方は、「あれ?」と思うかも知れませんね。この木には、年に二回、花が咲く「ように見える」ことがあります。普通の白い花以外に、白っぽく、小さなバナナのようなものが木に付きます。花のようにも、果実のようにも見えます。
 これは、花でも果実でもありません。「虫こぶ」です。専門的には、虫えい【ちゅうえい】または、ゴールgallと呼ばれます。昆虫やカビなどが、植物に寄生することによって、できるものです。寄生された部分が、異様にふくらんで、果実か花のように見えます。
 エゴノキの「小さなバナナ」のような虫こぶには、エゴノネコアシという名が付いています。バナナ状の虫こぶが並ぶ様子を、「ネコの足」にたとえたのですね。
 エゴノネコアシは、エゴノネコアシアブラムシという昆虫が作ります。アブラムシの一種ですね。このアブラムシは、エゴノキの側芽【そくが】に寄生します。側芽とは、枝の脇に付く芽です。寄生された側芽は、ふくらんで、「ネコの足」になります。
 虫こぶの中でも、エゴノネコアシは、有名な存在です。だからこそ、エゴノネコアシなどという名が付けられました。エゴノネコアシアブラムシにも、面白いラテン語の学名が付いています。Ceratovacuna nekoashi【ケラトヴァクナ・ネコアシ】です。
 エゴノネコアシアブラムシは、エゴノキ以外の植物にも寄生します。イネ科のアシボソ、チヂミザサなどです。このアブラムシは、七月頃、エゴノキを離れて、イネ科植物に移ります。晩秋には、イネ科植物から、エゴノキへと戻ります。
 このアブラムシは、エゴノキとイネ科植物と両方がないと生きていけません。なぜ、こんな不便な生活なのでしょうか? この謎は、まだ解けていません。


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過去の記事でも、初夏に咲く花を取り上げています。また、「虫こぶ」についても取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
果実? いえ「虫こぶ」です、イスノキ(2009/10/19)
生き別れの親類が再会? ヤマボウシとハナミズキ(2008/05/19)
日本一の大輪の花、ホオノキ(2006/05/19)
などです。

2010年5月19日

テッポウユリ

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テッポウユリ 画像
和名:テッポウユリ
学名:Lilium longiflorum Thunb.
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沖縄県 糸満/読谷村 【2010.04.24】

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2010年5月14日

アヤメ? いえ、カキツバタです

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 アヤメの仲間は、日本人に好まれる花ですね。和歌に詠まれることも多いです。ただし、古代の「あやめ」は、現在のアヤメとは違う植物を指すことがありました(「五月五日は、あやめの節句」(2007/04/30)を参照して下さい)。
 確実に現在のアヤメの仲間で、古代から歌われるのはカキツバタです。万葉集に、カキツバタを詠んだ歌が、七首、載ります。万葉集の時代(奈良時代)や平安時代には「かきつはた」と、濁音なしで呼ばれていたようです。
 カキツバタとアヤメとはそっくりですね。でも、大きく違う点があります。
 カキツバタは、アヤメ科のうちで最も湿った所を好みます。根もとが水に浸るような所(沢や沼地)でないと自生しません。対して、アヤメは、乾いた地面に生えます。
 ハナショウブなどと並びカキツバタは、古くから栽培されてきました。花を観賞するためです。江戸時代の前期には、すでに十を越える品種がありました。
 そのわりに、カキツバタの栽培品種を見ることは少ないですね。ハナショウブ園は、日本各地にあるのに、カキツバタ園はあまり聞きません。私が調べた範囲では、「かきつばた園」は、日本に二箇所しかありませんでした(植物園内のものを除きます)。
 この理由は、「江戸時代後期にハナショウブが人気になったから」のようです。似た花なので、ハナショウブに人気を取られてしまったのでしょう。このため、作出されたのちに、消えてしまった品種もあると考えられます。
 それでも現在、カキツバタの栽培品種は、約七十あるそうです。中には、江戸時代前期から生き残ってきたらしい品種もあります。カキツバタは、日本の誇る園芸植物ですね。品種により、青紫、赤紫、白、青白まだら、水色などの色があります。
 これらの品種が、一同に見られるカキツバタ園はあるのでしょうか? 残念ながら、ないようです。そのような場所が、あってもいいでしょう。古典園芸植物は、文化遺産の一つです。奈良時代からほとんど名が変わらない植物など多くはありません。


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過去の記事で、カキツバタと同じアヤメ科の種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
じつは外来種です、キショウブ(2009/04/24)
五月五日は、あやめの節句?(2007/04/30)
端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(20060/4/21)
などです

2010年5月13日

英国ボタニカル・アート 美しき植物の記録



 今年の春は、天候不順ですね。お出かけするにも、天気が悪いと、二の足を踏んでしまいますよね。そんな時でも、楽しめる催しを紹介しましょう。
 東京の千代田区に、ニューオータニ美術館があります。ホテル・ニューオータニの中にある美術館です。ここで、すてきな展覧会を開催しています。
 『英国ボタニカル・アート 美しき植物の記録』という展覧会です。植物画の展覧会ですね。植物だけでなく、鳥類の絵も展示されています。
 十八世紀から十九世紀にかけて、英国では、動植物を描いた絵がはやりました。単に、観賞用に描かれたのではありません。科学的な記録でもありました。当時は、写真が未発達でしたから、記録として絵画が重要でした。
 記録用ですから、科学的に正確でなければなりません。それは、動植物にひそむ自然の美を、見出すことともなりました。科学と芸術とは、相反するものではありません。動植物の絵は、科学的な正確さと芸術的な美とを兼ねるものとなりました。
 このような動植物画は、博物画【はくぶつが】と呼ばれます。
 この展覧会は、植物と鳥類の博物画を紹介しています。どの種【しゅ】も、綿密に描きこまれています。地味な種であっても、その美しさが引き出されています。
 例えば、セイヨウチャヒキという植物の絵があります。イネ科の種です。とても地味な花しか咲きません。でも、絵には、この種の形の面白さが存分に表わされています。
 鳥類画では、イエスズメの絵があります。ヨーロッパで、普通に見られるスズメの一種です。日本のスズメと同じく、地味な色合いです。けれども、絵には、細かい羽毛の風合いまで表わされています。派手でなくとも味があります。
 もちろん、ぱっと見て美しい植物や鳥類の絵もあります。
 例えば、植物画では、野生バラの仲間やスイセンの仲間、ヒルガオの仲間、ハスの仲間などの絵があります。鳥類画では、すんなりと立ったフラミンゴや愛らしい小鳥のアカマシコなどの絵があります。会場で、お好みの博物画を、探してはいかがでしょうか。
 展覧会『英国ボタニカル・アート 美しき植物の記録』は、以下のページに紹介されています。
ニューオータニ美術館

図鑑↓↓↓↓↓には、この展覧会の絵にあるポインセチア、カワラナデシコなどが掲載されています。また、鳥類では、この展覧会の絵にコガモ、ヒドリガモ、ゴイサギ、アカゲラなどが掲載されています。
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 過去の記事でも、生き物に関する展覧会を紹介しています。まだ会期がありますから、お休みに出かけてみてはいかがでしょうか。
大哺乳類展【だいほにゅうるいてん】― 陸のなかまたち(2010/03/25)

2010年5月 7日

スズラン(鈴蘭)は、ランではない?

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 生き物の名前には、紛らわしいものがたくさんあります。近縁ではない種同士で、似た名が付いていたりしますね。
 例えば、スズランなどは代表的です。ラン(蘭)と付くのに、ラン科の植物ではありません。では、なに科に属するのでしょうか?
 「ユリ科」と答える方がいるでしょう。少し前まではそれが正解でした。スズランは、ユリ(百合)に近縁だと思われていました。
 「少し前まで」ということは、現在は違うのですね。スズランの分類は、今なお、議論の最中です。とりあえず、ユリ科ではなくなっています。
 現在、スズランは、スズラン科とされることが多いです。スズラン科は、近年に作られた、新しい科です。この科には、アマドコロ、オモト、ジャノヒゲ、ユキザサなどの種が属します。これらの種も、以前はユリ科に属するとされていました。
 ところが、書籍やウェブサイトによっては、スズランを「ユリ科でもスズラン科でもない」とするものがあります。これは、どういうことでしょうか?
 じつは、スズラン科の分類自体に議論があるのです。「スズラン科というグループは、わざわざ独立させるほどの差はない。他の科に含めてよい」という意見があります。
 スズラン科は、キジカクシ科と近縁です。「スズラン科全体を、キジカクシ科に入れてしまったほうがよい」という考えがあるのですね。このために、スズランやオモト、ジャノヒゲ、ユキザサなどは、キジカクシ科とされることがあります。
 ややこしいことに、キジカクシ科には、いくつかの別名があります。クサスギカズラ科、アスパラガス科などです。スズランは、クサスギカズラ科やアスパラガス科とされることもあるわけです。これでは、普通の人にはわけがわかりませんね。
 こんなふうに、面倒くさいことになったのはなぜでしょう? 植物の分類が、大きく見直されている最中だからです。生物学が発達したおかげです。
 科学は、宗教ではありません。真理を求めて、常に動いています。


図鑑↓↓↓↓↓には、ユリ科改めスズラン科のスズラン、アマドコロ、オモト、ジャノヒゲ、ユキザサなどが載っています。
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過去の記事でも、近年、分類が変わった生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
貝類は、昔、ミミズだった? カセミミズ(2009/09/25)
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
などです。

2010年4月30日

平城京の野菜? ニラ(韮)

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 二〇一〇年は、平城京遷都千三百年祭ですね。千三百年前、奈良時代が始まりました。当時の人々は、何を食べていたのでしょうか?
 当時の文献を調べると、食べ物がわかります。古事記や日本書紀や万葉集ですね。奈良時代の人々も現代と同じように、さまざまな野菜を食べていました。
 例えば、ニラは、奈良時代から日本にあったとされます。古事記に、賀美良【かみら】という名で登場します。万葉集では、久君美良【くくみら】という名で登場します。
 「奈良時代、ニラを食用にしていた」という明確な証拠は、ありません。けれども、万葉集の歌には、くくみら(ニラ)を摘む様子が詠まれています。
 当時は、今よりもずっと食糧事情が悪いです。食べられる物は、何でも食べたでしょう。手間をかけて摘んでいることからして、きっと食べていたと思います。
 千年以上昔からあってもニラの原産地は、日本ではないと考えられています。原産地は、はっきりとわかっていません。中央アジアという説が有力です。中国の西の端あたり、タジキスタン(タジク)と国境を接するパミール高原付近です。
 パミール高原は、漢字名では、葱嶺【そうれい】といいます。葱(ネギ)の嶺【みね】という意味ですね。この名の理由は、この地域に、ネギやニラの仲間がたくさん生えているからです。ネギとニラとは、同じネギ属に属します。
 栽培されるニラの原種は、ラテン語の学名を、Allium ramosum【アリウム・ラモスム】というものだろうと考えられています。この種には、日本語名はありません。
 アリウム・ラモスムは、モンゴルやシベリアにも分布します。現地では、現在も、この種を食べることがあるそうです。このことから、「モンゴルや中国北部で、アリウム・ラモスムからニラができた」という説もあります。
 どの説にせよ、ニラは、ユーラシア大陸の奥深くで生まれたことになります。それが、奈良時代にはもう、極東の日本まで来ていました。いっぽう、現在のアフガニスタン(タジクの隣)でも、ニラをよく食べるそうです。シルクロードは、つながっていますね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ニラが載っています。
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 過去の記事でも、奈良時代に食べられた野菜を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昔は主食だった? サトイモ(里芋)(2008/06/27)
キュウリは、なぜ「胡瓜」と書く?(2007/08/17)
節分に豆(ダイズ)をまくのはなぜ?(2006/01/23)
などです。

2010年4月28日

八重桜-白妙【シロタエ】

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八重桜 ヤエザクラ 画像
和名:ヤエザクラ-白妙【シロタエ】
学名:Cerasus lannesiana 'Shirotae'Koidzumi
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年4月25日

八重桜-一葉【イチヨウ】

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八重桜 ヤエザクラ 画像
和名:ヤエザクラ-一葉【イチヨウ】
学名:Cerasus lannesiana 'Ichiyo' Koidzumi
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年4月23日

万葉集の「むろのき」とは、ネズミサシ?

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 生き物の中には、複数の名前を持つものがありますね。一つしか名前がない生き物は、少ないです。国や地方により、違う名で呼ばれるのが、普通です。
 生物学の世界では、正式には、ラテン語の学名を使います。混乱を防ぐためです。学名については、「学名と標準和名とは、違う? 同じ?」(2009/08/07))を参照して下さい。
 中には、学名や標準和名が、決まっていないものもいます。困ったことですね。
 例えば、植物のネズミサシが、そうです。この植物は、標準和名(正式な日本語名)が、「ネズミサシ(鼠刺)」なのか「ネズ(杜松)」なのか、決まっていません。
 ネズとは、ネズミサシを省略した呼び名です。ネズミサシとは、面白い名ですね。これは、「葉をネズミ除けに使ったことから付いた」といわれます。ネズミサシの葉は、とげとげしく硬いです。害獣除けには、ちょうど良さそうです。
 ネズミサシには、方言名も多いです。「むろ」「むろのき」「もろ」などという名が、各地に伝わっています。「もろ」は、「むろ」のなまりでしょう。
 「むろ」という名は、起源が古いです。少なくとも奈良時代には、「むろのき」という名がありました。万葉集に「むろのき」を詠んだ歌が、いく首かあります。
 有名なのは、大伴旅人【おおとものたびと】の歌でしょう。彼は、鞆の浦【とものうら】―現在の広島県福山市にあります―で、二首の歌を詠んでいます。
 これらの歌によれば当時の鞆の浦には、大きな「むろのき」(ネズミサシ)が生えていたようです。歌に詠まれるほどですから、目立つ樹だったのでしょう。
 大伴旅人ははかない人の命と比べて、『むろの木は常世【とこよ】にあれど』と詠みました。しかし現在それらしいネズミサシは、鞆の浦にはありません。
 鞆の浦といえば、アニメ映画で有名になりましたね。『崖の上のポニョ』です。
 今鞆の浦は、景観論争で揺れています。樹木一本どころか、浦の景観全体を変える力を、現在の人間は持っています。それほどの力は、良い方向に使いたいものです。鞆の浦のシンボルとして、「むろのき」を植えるなどしてはいかがでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、ネズミサシ(ネズ)が載っています。
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過去の記事でも、万葉集に登場する生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本のろうそくを灯すのは、ハゼノキ?(2009/10/07)
卯月【うづき】に咲くから、ウノハナ?(2009/05/15)
可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/09)
などです。

2010年4月22日

ハナミズキ

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ハナミズキ 画像
和名:ハナミズキ
学名:Cornus florida L.
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハナミズキが掲載されています。
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2010年4月21日

ハナカイドウ

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ハナカイドウ 画像
和名:ハナカイドウ
学名:Malus halliana Koehne
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハナカイドウが掲載されています。
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2010年4月18日

クリスマスローズ

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クリスマスローズ 画像
和名:クリスマスローズの一種(園芸種) 
学名:Helleborus spp.
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東京都 新宿区【2010.04.13】

2010年4月15日

八重桜-鬱金【ウコン】

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八重桜 ヤエザクラ 画像
和名:ヤエザクラ-鬱金【ウコン】
学名:Cerasus lannesiana 'Grandiflora'
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年4月14日

ハナニラ

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ハナニラ 画像
和名:ハナニラ 
学名:Ipheion uniflorum
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東京都 渋谷区【2010.04.03】

2010年4月13日

新緑



イロハモミジ 画像
和名:イロハモミジ 
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
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東京都 新宿区【2010.04.13】

図鑑↓↓↓↓↓には、イロハモミジが掲載されています。
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タチツボスミレ

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タチツボスミレ 画像
和名:タチツボスミレ 
学名:Viola grypoceras A.Gray
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東京都 渋谷区【2010.04.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、タチツボスミレが掲載されています。
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2010年4月12日

アカメガシワの芽は、なぜ赤い?

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 芽吹きの季節ですね。落葉樹が、いっせいに芽を伸ばし始めています。
 中にはまるで花のように、色づいた芽もあります。例えば、アカメガシワの芽は赤いです。だから「赤芽ガシワ」です。なぜ、芽が赤いのでしょうか?
 アカメガシワの普通の葉は、普通の緑です。じつは、新芽の葉も、同じように緑色をしています。それなら、なぜ、赤く見えるのでしょうか?
 新芽の葉をよく観察してみましょう。葉は、びっしりと細かい毛で覆われています。これは、星状毛【せいじょうもう】と呼ばれるものです。金平糖のように、放射状にちくちくと生える毛のことです。アカメガシワの星状毛は赤いです。
 赤い新芽の色は、葉の色ではなく星状毛の色なのですね。ためしに、星状毛をこすり落としてみましょう。下からは、緑の葉が現われます。
 葉が成長するにつれ、星状毛は脱落します。それでも、よく観察するとアカメガシワの普通の葉にも星状毛があるのがわかります。新芽の時よりずっとまばらにしか付いていません。このために、普通の葉は緑に見えます。
 赤い星状毛には、新芽を守る働きがあると考えられています。具体的に、どのように働いているのかはわかっていません。
 アカメガシワは、カシワと付いてもカシワの仲間(ブナ科)ではありません。トウダイグサ科に属します。カシワという名は、葉が大きいことから付けられました。
 「かしわ」とは、本来「食べ物を包む木の葉」全般を指しました。おそらく、大きな葉を持つ木は、みな「かしわ」と呼ばれました。それらのうちで、代表的なものが、現在のカシワです。種を区別するため他種には「○○カシワ」という種名が付きました。
 アカメガシワとは、近世になってから付いた名です。もっと昔は、別のいろいろな名で呼ばれました。例えば、万葉集に出てくる「ひさぎ」という木は、アカメガシワだといわれます(異説もあります)。漢字では、楸【ひさぎ】などと書かれます。
 秋、アカメガシワは、紅葉ならぬ黄葉します。春には赤いのに、面白いですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、アカメガシワが載っています。
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過去の記事で、古代に「かしわ」と呼ばれたカシワや、別名「ほおがしわ」と呼ばれるホオノキを取り上げています。また、アカメガシワと同じく、古代に「ひさぎ」と呼ばれたキササゲも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
梓【あずさ】の正体は、キササゲ?(2009/11/09)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
日本一の大輪の花、ホオノキ(朴の木)(2006/05/19)

2010年4月 9日

今日のサクラ【その10】



ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 港区【2010.04.09】

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2010年4月 8日

今日のサクラ【その9】



ヤエザクラが咲き出しました。画像2枚目がヤエザクラです。ソメイヨシノ ヤエザクラ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
和名:ヤエザクラ
学名:Cerasus lannesiana
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東京都 港区【2010.04.08】

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今日のサクラ【その8】







まだ綺麗です。ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 目黒区【2010.04.8】

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2010年4月 7日

ミツマタ

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ミツマタ 画像
和名:ミツマタ 
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ミツマタが掲載されています。
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2010年4月 6日

今日のサクラ【その7】



こちらも3日の写真です。1枚目の画像は、オオシマザクラです。 オオシマザクラ、ソメイヨシノ 画像
和名:オオシマザクラ
学名:Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 港区【2010.04.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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今日のサクラ【その6】

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3日の写真ですが、今日も同じように美しかったです。昼休みにお散歩してみてはいかがでしょうか。 ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 港区【2010.04.03】

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2010年4月 4日

今日のサクラ【その5】

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夜桜。ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 目黒区【2010.04.02】

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2010年4月 3日

今日のサクラ【その4】

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満開です。ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 目黒区【2010.04.03】

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2010年4月 2日

ヒメオドリコソウ

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ヒメオドリコソウ 画像
和名:ヒメオドリコソウ 
学名:Lamium purpureum L.
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東京都 文京区【2010.02.25】

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2010年3月31日

今日のサクラ【その3】

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朝、撮影してきました。ほぼ、満開です。ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 目黒区【2010.03.31】

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2010年3月30日

今日のサクラ【その2】

ソメイヨシノ  画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 目黒区【2010.03.27】

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2010年3月29日

「ねつこぐさ」の正体は、オキナグサ?

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 寒くても、もう春ですね。あちこちで、春の便りが聞かれます。
 春の便りの一つが、オキナグサです。多くの地域でオキナグサは、今の季節に花を咲かせます。花の色は黒っぽいですが可憐な花です。
 オキナグサを漢字で書くと「翁草」です。お爺さんの草という意味ですね。
 なぜ、こんな名が付いたのでしょうか? この名は花ではなく果実に由来します。
 オキナグサの果実には、白く、長い毛がたくさん生えています。この様子を、お爺さんにたとえたわけです。なぜ、お爺さんなのでしょう? お婆さんでもいいはずですね。
 と思ったら、方言名の中にオキナグサを、お婆さんに譬えたものがありました。「うばがしら」、「しらがばんば」、「やまんば」などの方言名です。
 方言名の中には、男女に限らず、高齢者にたとえたものもあります。「しらがくさ」「としよりぐさ」などです。中には、男女両方を挙げた方言名もあります。「じーとんばーとん」「じじとばば」などです。ユーモラスで楽しい名が多いですね。
 私が調べた範囲でオキナグサには、二百以上もの方言名があります。それだけ、日本で親しまれてきた草なのでしょう。万葉集にも、オキナグサを詠んだ歌があるといわれます。万葉集の「ねつこぐさ」は、オキナグサだというのです。
 「ねつこぐさ」の正体は、いろいろ議論されてきました。「オキナグサではない」とする説もあります。万葉集の中で、正体未定の植物の一つです。
 現在では、「ねつこぐさ=オキナグサ」説が有力です。理由の一つが、方言名です。方言名の中に、「ねつこぐさ」に似たものがあるのです。
 オキナグサには、「ねこ」「おねこ」「ねこぐさ」「ねこばな」などの方言名があります。方言名には、古い時代の名が残ることが多いです(むろん、そうでないことも多いです)。前記の名は、古代の「ねつこぐさ」が変化して残ったものと考えられます。
 万葉集の「ねつこぐさ」の歌は恋歌です。オキナグサの愛らしさは、恋歌にふさわしいですね。私も「ねつこぐさ=オキナグサ」説に一票を投じたいです。


図鑑↓↓↓↓↓には、オキナグサが載っています。
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過去の記事でも、万葉集に登場する生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
卯月【うづき】に咲くから、ウノハナ?(2009/05/15)
可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/09)
可憐なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
などです。

2010年3月27日

サクラとメジロ

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 ソメイヨシノ メジロ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
和名:メジロ
学名:Zosterops japonicus
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東京都 港区【2010.03.26】

図鑑↓↓↓↓↓には、鳥類のメジロやソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年3月26日

関東、開花宣言【2010年3月22日】 今日のサクラ【その1】



 2010年3月22日、東京に桜が開花したと発表されましたね。その後、雨が数日続いたので撮影出来ませんでした。
 今日は、雨が上がりましたので早速近場へ出かけてみました。まだ、1分~3分咲きといったところです。見どころまでは、まだまだこれからです。
ソメイヨシノ 画像
和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil
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東京都 港区【2010.03.26】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年3月25日

ダイリ【ウメの栽培品種】

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ウメの栽培品種"内裏【ダイリ】" ウメ画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年3月24日

シュンショッコウ【ヤブツバキの栽培品種】

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ヤブツバキの栽培品種"春曙光【シュンショッコウ】" ツバキ画像
和名:ヤブツバキ 
学名:Camellia japonica L.
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、マンサクが掲載されています。
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2010年3月23日

シナマンサク

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シナマンサク 画像
和名:シナマンサク 
学名:Hamamelis mollis
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、マンサクは掲載されています。
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2010年3月20日

サンシュユ

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サンシュユ 画像
和名:サンシュユ 
学名:Cornus officinalis Siebold & Zucc.
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、サンシュユが掲載されています。
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2010年3月17日

コキンラン【ウメの栽培品種】

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ウメの栽培品種"古金欄【コキンラン】" ウメ画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年3月14日

ネジバナ

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ネジバナ 画像
和名:ネジバナ 
学名:Spiranthes sinensis (Pers.) Ames
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沖縄県 浦添 【2010.03.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、ネジバナが掲載されています。
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ハクモクレン

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ハクモクレン 画像
和名:ハクモクレン 
学名:Alcedo atthis
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東京都 品川区【2010.03.10】

図鑑↓↓↓↓↓には、シモクレンが掲載されています。
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2010年3月12日

ヨーロッパ独りぼっち? レンギョウ

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 早春の花が見られる季節ですね。レンギョウは、日本の早春の花として有名なものの一つです。公園や庭によく植えられています。
 レンギョウ属の種は、東アジアに広く分布します。日本にも在来種があります。ヤマトレンギョウとショウドシマレンギョウです。どちらも日本固有種です。
 日本の公園などにあるのは、これらの日本固有種でしょうか? 違います。
 植えられるレンギョウは、多くが人工的に作られた栽培品種です。複数の野生種を、交配したものです。元になったのは、中国や朝鮮半島原産のものです。
 ややこしいことに、レンギョウ属の中にレンギョウという種名の種があります。種名レンギョウは、中国原産です。同じく中国原産の種としてシナレンギョウがあります。朝鮮半島を原産地とするのはチョウセンレンギョウです。
 種名レンギョウとシナレンギョウ、チョウセンレンギョウが、栽培品種の源になりました。日本で普通に見られるのは、この三種のどれか、もしくは、これらの交配種です。
 では、ヤマトレンギョウやショウドシマレンギョウは、どこにあるのでしょう?
 ショウドシマレンギョウは、名のとおり、瀬戸内海の小豆島に自生します。ヤマトレンギョウは、私の知る範囲では、岡山県の一部にしか自生しません。どちらの種も、ごく限られた地域にあるだけです。このため、絶滅が心配されています。
 レンギョウ属の分布には、謎があります。ほとんどの種が東アジアにあるのに、一種だけ、ヨーロッパに分布するのです。セイヨウレンギョウという種です。
 セイヨウレンギョウは、東ヨーロッパの一部(バルカン半島)にだけ分布します。近隣には、近縁種はありません。広大なユーラシア大陸の東端と西端に、飛び離れて分布するわけです。なぜ、こんな分布なのかはわかっていません。
 レンギョウ属の分布は、彼らが進化してきた道筋と関わりがあるでしょう。彼らが地球に生まれた頃には、大陸が、現在とは違う形だったといわれます。レンギョウ属を調べれば、何千万年も昔の地球の様子がわかるかも知れません。


図鑑↓↓↓↓↓には、シナレンギョウが掲載されています。
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 過去の記事でも、分布に謎がある生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
生き別れの親類が再会? ヤマボウシとハナミズキ(2008/05/19)
大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?(2007/02/05)
氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/07)
などです。

2010年3月10日

カリン

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カリン 画像
和名:カリン 
学名:Chaenomeles sinensis
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東京都 文京区【2010.02.25】

2010年3月 7日

カヨイコマチ【ウメの栽培品種】

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ウメの栽培品種"通小町【カヨイコマチ】" ウメ画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年3月 6日

オウバイ【ウメの栽培品種】

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ウメの栽培品種"黄梅【オウバイ】" ウメ画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年3月 5日

ボケの果実は、なぜ少ない?

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 生き物の中には、変わった名前のものがいますね。植物のボケ(木瓜)は、珍名さんのうちに入るでしょう。ボケというのが正式な日本語名(標準和名)です。
 ボケは、古くから園芸植物として栽培されてきました。原産地は中国です。日本には、平安時代に入ったと考えられています。その頃から、美しい花を愛でられました。
 ボケとそっくりな別種として、クサボケ(草木瓜)があります。こちらは、日本原産です。ボケと同じく、バラ科ボケ属に属します。やはり、園芸植物として栽培されます。
 ボケもクサボケも、低木です。草ではありません。どちらの種も草と見まごうほど、小さな木ですね。クサボケのほうが全体的に小さいです。
 ボケや、クサボケは、枝が見えなくなるほど、びっしりと花を付けます。なのに、果実は、それほど多くありません。どう考えても、無駄花が多いですね。なぜでしょう?
 これには、二つの原因があると考えられます。一つは、ボケとクサボケの花には、雄花と両性花が混じることです。雄花は、果実になりません。花粉を出すだけの花です。
 もう一つは、花粉の運び手の問題のようです。ボケやクサボケの花は、都合の良い花粉の運び手を、見つけられていないらしいのです。
 ボケやクサボケが咲くのは、昆虫が少ない早春です。チョウやミツバチは、ほとんどいません。昆虫に花粉を運んでもらうなら、寒さに強いハナアブの類でしょう。
 ところが、昆虫を花粉の運び手とすると都合が悪いことがあります。ボケやクサボケの花には、蜜が多いのです。昆虫は、すぐに満腹してしまいます。体が小さいですからね。これでは、多くの花から花へ、花粉を運んでもらいにくいです。
 では、ボケやクサボケの花粉を運ぶのは、昆虫以外の動物でしょうか? 日本で、考えられる花粉の運び手としては鳥がいます。メジロやヒヨドリは、よく花を訪れますね。
 しかし、ボケやクサボケは低木です。これでは、鳥は訪れにくいでしょう。地上には、鳥の敵が多いからです。敵に襲われやすいところには、来たくないはずです。
 自然の中でボケやクサボケは、どうやって殖えていたのでしょうか? 謎です。


図鑑↓↓↓↓↓には、植物のボケ(木瓜)が掲載されています。
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 過去の記事でも、植物の花粉の運び手について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネムノキは、本当に眠る?(2009/07/24)
咲いた、咲いた、チューリップ(2009/04/13)
ロウバイ(蝋梅)の花に来るのは、誰?(2009/02/02)
などです。

2010年3月 4日

ウグイスカクシ【ウメの栽培品種】

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ウメの栽培品種"ウグイスカクシ" ウメ画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年3月 3日

アマノガワ【ヤブツバキの栽培品種】

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ヤブツバキの栽培品種"天の川【アマノガワ】" ツバキ画像
和名:ヤブツバキ 
学名:Camellia japonica L.
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヤブツバキが掲載されています。
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2010年3月 2日

アテツマンサク

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アテツマンサク  画像
和名:アテツマンサク 
学名:Hamamelis japonica Sieb. et Zucc.
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東京都 文京区【2010.02.25】

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2010年2月27日

オオイヌノフグリ

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オオイヌノフグリ  画像
和名:オオイヌノフグリ 
学名:Veronica persica Poir.
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東京都 文京区【2010.02.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、オオイヌノフグリが掲載されています。
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2010年2月26日

「たらの芽」は、タラノキの芽ではない?

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 日本の早春の味覚に、「たらの芽」がありますね。代表的な山菜です。スーパーにも並びます。売っているものは、栽培品が多いです。
 「たらの芽」は、タラノキの芽だといわれます。これは、間違いではありません。タラノキという種名の樹木は、確かにあります。日本の山に自生します。
 中には、タラノキの芽ではない「たらの芽」があります。例えば、ハリギリの芽です。
 ハリギリは、タラノキに近縁な樹木です。やはり、日本の山に自生します。
 ハリギリもタラノキも同じウコギ科に属します。ただし、属は違います。タラノキは、ウコギ科の中のタラノキ属です。ハリギリは、ウコギ科のハリギリ属です。
 ハリギリの芽も食べられます。ですから、ハリギリの芽を山菜として売るのは、悪くありません。ただ、ハリギリを「たらの芽」として売るのは、誤解を招きますね。
 タラノキの芽(本来の「たらの芽」)とハリギリの芽とを比べると、ハリギリのほうが、あくが強いといわれます。このため、ハリギリを食べない地方もあります。
 これは、好みの問題でしょう。「えぐみが強いほうが、山菜らしくていい」という方もいるはずです。ハリギリとタラノキには、それぞれの良さがあります。売るならそれを生かした売り方を考えて欲しいなと思います。
 タラノキとハリギリには、同じように棘があります。しかし、葉の形などは、似ていません。ハリギリの葉は、キリ(桐)に似ます。「針のあるキリ」ということで、ハリギリ(針桐)と名づけられました。
 キリとハリギリとは、遠縁です。キリは、キリ科に属します(異説もあります)。タラノキやらキリやら、他種と混同されてばかりでハリギリが気の毒ですね。
 有毒植物でなければ、たいていの植物の芽は食べられるそうです。私は、ブドウの芽の天ぷらを食べたことがあります。ブドウの果実と共通する香りがあって、美味しいものでした。もともと食用にする植物の芽なら安心して食べられますね。
 春は、若芽の季節です。味覚でも、春を感じたいですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、タラノキ,ハリギリが掲載されています。
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 過去の記事でも、山菜にする植物を取り上げています。また、ハリギリと紛らわしいキリ(桐)も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐一葉、落ちて天下の秋を知る?(2009/09/21)
桐【きり】の名前で、きりきり舞い?(2009/05/08)
とろろの材料になるのは、ヤマイモ? ヤマノイモ?(2008/11/07)
などです。

2010年2月19日

木花開耶姫【このはなさくやひめ】は、ウメの女神だった?

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 探梅【たんばい】という言葉を御存知でしょうか? 観梅【かんばい】と似て違う言葉です。冬のまだ寒い時期にウメの花を探しながら歩くことです。
 ウメの花盛りに見るのは探梅とは言えません。それは観梅です。
 探梅という言葉には春を待ち望む気持ちがよく表われていますね。ウメの花は、日本の早春を象徴するものです。それを探すのは、春を探すのと同義でしょう。江戸時代の俳句『梅一輪 一輪ほどのあたたかさ』が描く境地です。
 こんなに好まれているのにウメは、日本原産ではありません。中国原産です。歴史時代の早いうちに、日本に入ったと考えられています。
 奈良時代以前は木の花【このはな】といえば、ウメの花を指しました。当時の日本人、少なくとも知識階級の日本人は、サクラよりウメを好んだようです。
 その理由は当時のウメが、外国から来て間もない植物だったからです。外国の進んだ文化を表わす花でした。日本人の外来文化好きは、この頃からあったのですね(笑)
 似た例として、桃(モモ)があります。奈良時代以前の日本では、ウメの花とモモの花とが並び称されました。モモも中国原産の植物です。
 モモといえば、古事記の日本神話に登場するのが有名です。モモの果実を投げつけることによって、黄泉醜女【よもつしこめ】という魔物が追い払われました。モモを魔除けとするのは、中国の思想を受け継いだといわれます。
 ウメは、日本神話に登場しないのでしょうか? それらしき名が、古事記と日本書紀にあります。木花開耶姫【このはなさくやひめ】(漢字表記は他にもあり)です。
 一般的には、木花開耶姫は、サクラ(桜)の花の女神さまとされていますね。けれども、古事記や日本書紀ができた頃、「木の花」とは、ウメの花を指したはずです。
 木花開耶姫は、最初は、ウメの花の女神さまだったのではないでしょうか。平安時代以降、サクラのほうが好まれるようになってから、サクラの女神さまになったのではないかと思います。神さまも、時代に合わせて変わるのでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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 過去の記事で、ウメと同じく、古事記などに登場する生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カワセミと翡翠【ひすい】との関係は?(2009/08/05)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
食用ナマコはどんなナマコか?(2007/01/22)
花も実もある魔除けの木、モモ(2006/03/03)
などです。

2010年2月17日

カンヒザクラ

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カンヒザクラ 画像
和名:カンヒザクラ 
学名:Cerasus campanulata (Maximowicz) A.Vassiliev
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沖縄 豊見城【2010.02.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラが掲載されています。
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2010年2月12日

ふきのとうは、食用花?

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 春が恋しい季節ですね。早いところでは、ふきのとうが出ているでしょうか。
 ふきのとうは、フキの花です。普通は、花が開く前つぼみの状態のものを食べます。花らしくない姿のため、食用花といわれてもぴんと来ませんね。
 フキの花には、花びらがありません。このため、開いた姿も地味です。花の姿からは想像しにくいですが、フキはキク科に属します。あの美しいキク(菊)の仲間です。
 フキは、ふきのとう以外の部分も食べますね。茎(葉柄)の部分を食べることは、有名です。葉も佃煮などにして食べられます。
 大きなフキの葉は、食べる以外にも利用できそうですね。実際、アイヌの人たちは、フキの葉をいろいろに利用したそうです。山の中などで、食器がない時はフキの葉でお椀【わん】を作りました。鍋や釜にもなったといいます。
 フキの葉を何枚かつづり合わせれば、レインコートになりました。急に雨にあった時、便利ですね。狩りの途中などで、野宿する時にはフキの葉で屋根を葺【ふ】いて小屋を作ったそうです。衣食住、すべてに使える草ですね。
 アイヌの人たちばかりでなく、昔の日本人も同じようにフキを利用していたのではないでしょうか。ただ、伝承があまり残っていないだけではないかと思います。昔、山里で暮らしていた人々にとっては便利に使えそうなものです。
 フキの利用法で面白いと思ったのは、「食べ物を発酵させるのに使う」ことです。これも、アイヌの人たちの利用法です。
 アイヌの人たちにとって、オオウバユリという植物の根は大切な食料でした。この根から、でんぷんを取った後のかすを、フキの葉何重にも包みます。すると、虫がつかず、発酵がうまく進んだといいます。
 フキの葉には、虫を避ける効果や発酵を進める効果があるのかも知れません。フキの近縁種には、ハーブとして使われるものがあります。昔の知恵を見直してみると、現在の私たちにも役立つことがありそうです。


図鑑↓↓↓↓↓には、フキが掲載されています。また、ウバユリ(オオウバユリは、ウバユリの変種)も載っています。
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 過去の記事でも、食用になる野草を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
田で平たくなるから、タビラコ(田平子)?(2009/01/16)
ハコベという植物は、ない?(2009/01/05)
ハハコグサは、母子草ではない?(2008/02/15)
三月三日は草餅【くさもち】の節句?(2007/03/02)
などです。

2010年2月 8日

天然記念物なのに、絶滅しそうなのは、なぜ?

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 天然記念物という言葉を聞いたことがおありでしょう。貴重な動物や植物、鉱物が指定されます。有名なものには、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどがいます。
 天然記念物に指定されると捕獲・採集などが禁止されます。保護されるわけですね。
 ここで、不思議に思った人はいませんか? 保護されているのなら、なぜ、ツシマヤマネコやヤンバルクイナは「絶滅しそうだ」と騒がれるのでしょうか?
 じつは、日本の「天然記念物」という制度には不備が多いのです。できた時代が、古いためです。もちろん、良いところもありますが。
 天然記念物には、国が指定するものと地方自治体が指定するものとがあります。ここでは、国が指定するものについて説明します。
 天然記念物は「文化財保護法」という法律に基づく制度です。法律の名に、注目して下さい。「文化財」です。「生き物」や「動植物」ではありません。
 「文化財」とは、人間が手を入れたものですね。そもそも、この法律は「人間が手を入れたものを保護する」のが目的です。自然の生き物を保護する目的にはそぐいません。
 この法律ができたのは、一九五〇年です。この法律の前身となる法律が、一九一九年にできています。じつに、大正九年のことです。この頃の古い考えを法律は引きずっています。現在の考えでは「天然」とは言いがたいものが、天然記念物に含まれます。
 例えば、「日本犬」が天然記念物に指定されています。普通にいる柴犬も天然記念物です。捕獲禁止のはずの天然記念物が、飼われているなんてびっくりですね。
 昔は、家畜であろうと野生動物であろうと「生き物」は、一くくりにされたのでしょう。家畜は家畜で、保護するべきだと思います。けれども、野生動物と家畜とを同じ基準で保護するのは無理がありますね。今のままの法律では不自由です。
 法律を変えるのは、大変なことです。国民の同意がなければ、変えてはいけないものでしょう。でも、良い方向へ変えるなら、国民の同意が得られるのではないでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどたくさんの天然記念物が掲載されています。
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 過去の記事で、天然記念物に指定された生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カメの腹筋? セマルハコガメ(2009/09/28)
貝に卵を産む? 不思議な魚たち(2007/03/30)※国指定の天然記念物のミヤコタナゴを取り上げています。
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/2)
天然記念物というものはどういうものですか?(2006/03/28)
などです。

2010年2月 7日

フクジュソウ

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フクジュソウ 画像
和名:フクジュソウ 
学名:Adonis ramosa Franch.
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東京都 新宿区【2010.01.20】

図鑑↓↓↓↓↓には、フクジュソウが掲載されています。
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2010年2月 4日

スイセン

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スイセン 画像
和名:スイセン 
学名:Narcissus tazetta L.
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東京都 新宿区【2010.01.20】

図鑑↓↓↓↓↓には、スイセンが掲載されています。
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2010年2月 3日

ウメ

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ウメ、咲き始めました。ウメ 画像
和名:ウメ 
学名:Armeniaca mume Siebold
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東京都 港区【2010.02.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウメが掲載されています。
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2010年1月31日

ジュウガツザクラ

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ジュウガツザクラ 画像
和名:ジュウガツザクラ 
学名:Cerasus X subhirtella Autumnalis 'Makino'
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東京都 新宿区【2010.01.20】

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2010年1月30日

ジャノメエリカ

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ジャノメエリカ 画像
和名:ジャノメエリカ 
学名:Erica canaliculata
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東京都 新宿区【2010.01.20】

2010年1月29日

ビロウとビンロウとは、違う? 同じ?

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 寒い日が続きますね。今回は、寒さしのぎに、暖かいところの植物の話をしましょう。ヤシ科の植物です。ヤシ(椰子)といえば、反射的に、南の国が思い浮かびますね。
 ヤシ科の種には、圧倒的に、熱帯のものが多いです。温帯に分布するのは、ほんの少しです。日本の本土に分布するヤシは、シュロ(ワジュロ)と、ビロウくらいです。
 ビロウ(蒲葵)は、日本では、四国南部から九州、南西諸島にかけて分布します。これら以北の地でも、観賞用に植えられることがあります。
 紛らわしいことに、ビンロウジュ(檳榔樹)というヤシの一種もあります。ビンロウ(檳榔)とも呼ばれる種です。ビロウと、ビンロウとは、まったくの別種です。ビンロウジュのほうは、日本の本土には分布しません。ビロウより、寒さに弱いからです。
 なぜ、こんな紛らわしい名前が付いたのでしょうか? 起源は、奈良時代以前にさかのぼります。その頃、ビロウ―ビンロウジュではありません―は、「あぢまさ」と呼ばれていました。古事記や風土記に、「あぢまさ」の名が登場します。
 古代の日本人は、「あぢまさ」に漢字名を当てる時、間違えて「檳榔」を当ててしまいました。「檳榔」は、ビンロウジュのほうを指す名なのに、です。
 平安時代くらいになると、「あぢまさ」を、「びろう」とか「びんろう」などと呼ぶようになります。「檳榔」の読みに引きずられたからでしょう。
 やがて、本物のビンロウジュ(檳榔樹)が、日本で知られました。その時に、漢字名をそのまま読んだ「ビンロウ」という名を、日本語名にしてしまいました。かくして、同じヤシ科に、紛らわしい種名ができたわけです。
 平安時代以前の文書に、「檳榔」が登場したら、それは、まず間違いなく、ビロウを指します。ビンロウジュではありません。現在では、ビロウの漢字名は、「蒲葵」とされることが多いです。「蒲葵」は、正しくビロウを指す漢字名とされます。
 日本の本土では、ヤシ科の植物に、あまり馴染みがありません。そのために、ヤシ科の種が、混同される傾向があります。ヤシ科の種名には、要注意ですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ビロウ(ビンロウジュではありません)が掲載されています。
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過去の記事でも、種名が紛らわしい植物同士を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
桐油は、キリ(桐)からは採れない?(2009/07/10)
センダン(栴檀)とは、どんな植物?(2009/05/04)
五月五日は、あやめの節句?(2007/4/30) 
などです。

2010年1月28日

シデコブシ

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シデコブシ 画像
和名:シデコブシ 
学名:Magnolia stellate
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東京都 新宿区【2010.01.20】

2010年1月24日

ミツマタ

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ミツマタ 画像
和名:ミツマタ 
学名:Edgeworthia chrysantha Lindl.
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東京都 新宿区【2010.01.20】

図鑑↓↓↓↓↓には、ミツマタが掲載されています。
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2010年1月20日

カンザクラ

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カンザクラが咲き始めていました。 カンザクラ 画像
和名:カンザクラ 
学名:Cerasus X kanzakura Makino 'kanzakura'
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東京都 新宿区【2010.01.20】

図鑑↓↓↓↓↓には、ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが掲載されています。
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2010年1月15日

ナンテンの赤い実は、鳥のため?

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 今の季節、ナンテン(南天)が赤い果実を付けていますね。日本では、よく庭に植えられる木です。それは、縁起が良い木とされるからです。
 ナンテンという名は、「難を転ずる」に通じます。このため、鬼門【きもん】や裏鬼門【うらきもん】に植えられます。鬼門や裏鬼門とは、縁起が悪いといわれた方角です。
 「縁起が悪い方角」などというのは迷信です。けれども、ナンテンの縁起が良いとされたのには、語呂合わせ以外に多少の根拠があります。
 ナンテンには、薬効成分があります。葉や果実を漢方薬に使うことがあります。薬になる植物を「縁起が良い」とするのは当然ですね。
 なぜ、ナンテンには、薬効成分があるのでしょうか? まさか、ヒトに利用されることを見越して、薬効成分が生まれたわけではないでしょう。
 一つの仮説として「鳥に、あまりたくさん食べられないようにするため」というものがあります。これには、説明が必要ですね。
 ナンテンの赤い果実は、鳥を惹きつけます。ナンテンは、果実を鳥に食べてもらうことによって、種子をばらまきます。でも、いっぺんにたくさん食べられると、都合が悪いことがあります。少しずつ、あちこちにばらまいてもらうことが、できません。
 ナンテンにしてみれば、あちこちに種子を落としてもらったほうが、生息地を広げることになります。そうするには、少しずつ食べてもらったほうがいいわけです。
 薬は食べ過ぎれば毒になります。例えば、ナンテンの果実をたくさん食べた鳥が、おなかを壊したら? 次からは、その鳥はナンテンの果実を食べようとしないでしょう。空腹に耐えかねた時だけ、少し食べるはずです。
 ナンテンの果実がなるのは、野鳥にとって食べ物が少ない季節です。たいていの野鳥は、少しずつ、ナンテンの果実を食べざるを得ないのではないでしょうか。
 これは、まだ仮説に過ぎません。しかし、ある程度の説得力がありますね。ナンテンは、鳥を利用するつもりが、ヒトに利用されることになったのでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、ナンテンが掲載されています。
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 過去の記事でも、赤い果実を付ける植物を取り上げています。これらの植物は、鳥に果実を食べてもらうように進化した、といわれます。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
生垣のスター、サンゴジュ(珊瑚樹)(2009/10/12)
八十年越しの純愛? アオキ(青木)(2008/02/04)
扉【とびら】に挿すトベラの木(2007/01/29) 
などです。

2010年1月 1日

北国の魔法の植物? イケマ

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 あけましておめでとうございます。日本のお正月には、松などの縁起の良い植物が飾られます。今回は、縁起の良い植物の中でちょっと変わったものを紹介しましょう。
 イケマという植物があります。北海道から九州まで、日本の各地に分布する野草です。白く細かい花が夏に咲きます。つる草です。外見には、目立つところはありません。
 この草は、アイヌの人たちにとって、神聖な植物とされます。昔はイケマを使って、病気を追い出す儀式や悪い夢を祓【はら】う儀式を行なったそうです。
 今でも、イケマのお守りを作ることがあると聞きます。イケマには、ゴボウのような太い根があります。これを短く切り、削って、首飾りなどにするそうです。
 イケマとは変わった語感ですね。漢字では、生馬、活馬などと書かれます。これらの漢字は当て字です。イケマという名は、アイヌ語名をそのまま取っています。アイヌ語名が、正式な日本語の種名(標準和名)になっています。
 アイヌ語の「イケマ」を直訳すると「それの足」という意味です。「それ」とは、神さまを遠回しに呼ぶ言い方です。つまり、イケマは「神さまの足」です。この草が、尊ばれていたことがわかりますね。(イケマには、他のアイヌ語名もあります)
 なぜ、イケマは神聖な植物とされたのでしょう? この植物の根をかじると、独特の臭【にお】いがあるからです。この臭いを、魔物が嫌うと信じられました。昔の日本人も、臭うイワシの頭などを魔除けにしましたね。それと同じ発想です。
 イケマは、薬草として使われることもあります。これも、神聖な植物とされた理由でしょう。イケマの薬効については、はっきり解明されていません。
 伝説の中のことですが、イケマは一種の魔法にも使われました。霧が深い時、イケマの根を噛んで、ふっふっと吹けば、霧が晴れたと伝わります。『ハリー・ポッター』の世界みたいですね。アイヌの人たちの、豊かな物語世界を感じます。
 目立たない草に、価値を認めたのは、自然への観察眼が鋭いからでしょう。アイヌのような少数民族の知恵には、学ぶところがあると思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、イケマが掲載されています。
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 過去の記事でも、縁起が良いとされる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サカキ(榊)は神さまの木?(2008/12/22)
センリョウとマンリョウはどう違う?(2007/01/08)
羽根突きの羽根の原点? ツクバネ(2006/01/04)

2009年12月25日

ウメモドキ? いえ、ツルウメモドキです

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 街はすっかりクリスマスですね。日本でもクリスマスのリース(輪飾り)を、手作りする方が増えました。そのための材料を、園芸店などで売っています。
 よく、リースの材料にされるのがツルウメモドキです。名のとおり、つるになる植物です。赤と黄色の美しい果実が付きます。このため、飾り物に使われます。
 ツルウメモドキという名は、発音しにくいですね。そのせいか、ツルモドキ、ウメモドキなどと呼ばれることがあります。けれども、これらの呼び名には問題があります。
 というのは、ツルウメモドキとは別に、ウメモドキという植物があるからです。この二種は、まったくの別種です。名前が似ていても、遠縁です。ツルウメモドキは、ニシキギ科に属します。ウメモドキは、モチノキ科に属します。
 ウメモドキにも、赤く美しい果実が付きます。これを鑑賞するために、栽培されます。ツルウメモドキとは違い、つる状にはなりません。普通の木です。
 ツルウメモドキの名は、ウメモドキに由来するという説があります。「ウメモドキに似て、つるになる」という意味だといいます。(異説もあります)
 そもそも、ウメモドキという名が、別種のウメ(梅)にちなんでいます。ウメモドキの葉が、ウメに似ることからこの名になったといわれます。
 種名が、ウメモドキに由来する植物がもう一種あります。クロウメモドキです。こちらは、果実がウメモドキに似ることから名付けられたようです。ただし、こちらの果実は黒いです。だから、クロウメモドキです。
 クロウメモドキは、クロウメモドキ科に属します。ウメモドキとも、ツルウメモドキとも、遠縁です。薬用になるため、栽培されることがあります。この木は、つるにはなりません。棘のある木になります。
 前記の三種は、もともと、日本の野山に生える植物です。三種とも近縁な種が、いくつも日本に分布します。野山で、正確に種を見分けるのは難しいでしょう。面白いことに、どの種も果実が美しいです。日本の秋・冬を彩ってくれます。


図鑑↓↓↓↓↓には、ツルウメモドキが掲載されています。
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 過去の記事でも、クリスマスの飾りに使われる植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
サンキライ? いえ、サルトリイバラです(2008/12/08)
ポインセチアはクリスマスの花?(2006/12/14)
クリスマスツリーはモミではない?(2005/11/28)
などです。

2009年12月23日

ハハコグサ

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和名:ハハコグサ
学名:Gnaphalium affine D.Don
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東京都 新宿区【2009.12.12】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハハコグサが掲載されています。
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2009年12月20日

ストロベリー アイス

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'ストロベリー アイス' 作出:1975年 イギリス ビース
和名:バラ 園芸種 'Gtuss an Bayern'
学名:Rosa hybrida hort 'Storawberry Ice'
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東京都 新宿区【2009.12.12】

2009年12月19日

グルース アン バイエルン

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'グルース アン バイエルン' 作出:1971年 ドイツ コルデス
和名:バラ 園芸種 'Gtuss an Bayern'
学名:Rosa hybrida hort 'Trumpeter'
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東京都 新宿区【2009.12.12】

2009年12月15日

イロハモミジ

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イロハモミジ 画像
和名:イロハモミジ
学名:Acer palmatum Thunb. ex Murray
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東京都 新宿区【2009.12.12】

図鑑↓↓↓↓↓には、イロハモミジが掲載されています。
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2009年12月10日

トランペッター

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'トランペッター' 作出:1977年 ニュージーランド マグレディ
和名:バラ 園芸種 'トランペッター'
学名:Rosa hybrida hort 'Trumpeter'
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東京都 新宿区【2009.11.18】

2009年12月 9日

ヒマラヤザクラ

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ヒマラヤザクラが満開でした ヒマラヤザクラ 画像
和名:ヒマラヤザクラ
学名:Cerasus cerasoides (D.Don) Sokolov
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東京都 品川区【2009.12.06】

2009年12月 7日

ヒカゲノカズラは、日陰に生える?

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 生き物の名前には、時おり矛盾しているものがあります。ヒカゲノカズラもその一つです。植物の一種ですね。常緑のつる草です。
 ヒカゲノカズラという名からは、「日陰に生えるつる草」を連想するでしょう。けれども実際には、日陰より日なたを好みます。ヒカゲノカズラの「ヒカゲ」は、日陰ではなく「日影」だという説があります。日影とは日の光を指す言葉ですね。
 「カズラ」のほうも、実態とは少し違います。カズラとは、普通「他のものにからまるつる草」を指しますね。でも、ヒカゲノカズラは、他のものにからまって高い所によじ登ったりしません。つる状ですが、地面を這っているだけです。
 ヒカゲノカズラには、花が咲きません。原始的な植物だからです。植物に花が咲くようになる前の姿を残しています。ヒカゲノカズラの直系の祖先は、三億年以上も昔に現われたと考えられています。恐竜よりはるか昔です。
 ヒカゲノカズラの仲間は、植物の中の生きている化石です。貴重な植物です。
 その割に、ヒカゲノカズラは分布域が広いです。南極とオーストラリア大陸を除く、すべての大陸に分布します。地域ごとに、少しずつ違う亜種が分布します。
 日本では、ヒカゲノカズラといえば、古事記や万葉集に登場することで有名です。昔の日本では、神聖な植物とされました。神事の際などに、髪に飾ったりしたようです。
 昔のヨーロッパでも、この植物は神聖なものとされました。一部では、クリスマスの飾りに使われたといいます。悪い魔法を避けるのにも使われました。
 前記のとおり、ヒカゲノカズラには、花が咲きません。目立つところはない植物です。なのに、なぜ世界の各地で、神聖な植物とされたのでしょうか?
 一つには、この植物が常緑だからでしょう。特に、寒い地域では、冬にも枯れない植物は、神聖に思えるはずです。また、花が咲かないのにどんどん殖える点も、魔法の植物と見えたのでしょう。
 昔の人も、「生きている化石」の不思議さに、感じるところがあったのかも知れませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒカゲノカズラが掲載されています。
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 過去の記事でも、花の咲かない植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/02)
お正月の飾りになぜウラジロ?(2005/12/16)

2009年12月 6日

ボケ

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ボケ 画像
和名:ボケ
学名:Chaenomeles speciosa (Sweet) Nakai
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東京都 新宿区【2009.11.18】

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2009年12月 5日

ツワブキ

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ツワブキ 画像
和名:ツワブキ
学名:Farfugium japonicum (L.) Kitam.
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2009年12月 1日

スイセン

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スイセン 画像
和名:スイセン
学名:Narcissus tazetta L.
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東京都 新宿区【2009.11.18】

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2009年11月28日

サザンカ

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サザンカ(栽培品種) 画像
和名:サザンカ
学名:Camellia sasanqua Thunb. ex Murray
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東京都 新宿区【2009.11.18】

図鑑↓↓↓↓↓には、サザンカが掲載されています。
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2009年11月27日

イチョウ

絵画館前銀杏並木【イチョウナミキ】そろそろ見頃です。イチョウ 画像
和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.
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東京都 港区【2009.11.26】

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2009年11月24日

都内の紅葉 2009年【その5】

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新宿御苑プラタナス(正式和名:モミジバスズカケノキ)の並木。 モミジバスズカケノキ画像
和名:モミジバスズカケノキ
学名:Platanus ×acerifolia (Aiton) Willd.
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東京 新宿区【2009.11.18】

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2009年11月23日

別名がいっぱい、イタドリ

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 イタドリという草を御存知ですか? 日本に住んでいる人ならば、必ず目にしているはずです(北海道の一部を除きます)。道端や空き地によく生えます。
 日本では、平凡な植物の一種です。普通の人は「雑草」として、見逃しているでしょう。
 歴史的に、この草は日本人にとても親しまれてきました。食用にされ、薬用にされ、子供の遊び道具にされました。春の新芽が食用になり、根が薬用になります。
 現在でも、地方によっては食用にしています。大量に食べるには、あく抜きが必要です。少量ならば、生【なま】で食べても大丈夫です。
 この草には、別名が非常に多いです。親しまれたがゆえですね。地方ごとに、いろいろな名が付けられました。私が知るだけでも、百以上の別名があります。
 主な方言名を挙げてみましょう。イタドリという名を知らなくても、以下の名の中に、「それなら知ってる!」というものがあるかも知れません。
 イタズリ、イタンボ、サシドリ、スイスイ、スカンポ、スッポン、タケスイバ、タジッポ、ダンジ、タンポコ、ハータナ、ハータネ、ポンポンなどです。
 御存知の名はありましたか? いかにも子供がつけそうな名が多いですよね。
 ややこしいのは、他種の植物と同じ名が混じることです。特に、正式種名をスイバという植物と混同されます。スイバにも、スイスイ、スカンポという別名があります。スイバも道端に生える草です。イタドリと同じく食べられます。
 イタドリの漢字名は、「虎杖」です。これで、イタドリと読みます。妙にいかめしくなりますね。なぜ、「虎」かといえば、イタドリの若い茎に縞【しま】模様があるからです。
 『枕草子』に、「