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2017年3月13日

植物のミステリーサークルとは?

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 アフリカ南部のナミビアという国に、植物でできた「ミステリーサークル」があります。英語では、fairy circle(妖精の円環)と呼ばれるものです。
 ナミビアのナミブ砂漠と、草原との境界地帯に、それは現われます。まばらに植物が生える中に、ぽっかりと、円形に、植物が生えない場所があります。それでいて、円環の周辺の植物は、ひときわ高く育ちます。おかげで、円環の形が目立ちます。
 これとそっくりな「ミステリーサークル」が、オーストラリアにも現われます。出現するのは、オーストラリア北西部のピルバラという地域です。やはり、乾燥した地域です。こちらのものも、英語で、fairy circleと呼ばれます。
 これらのフェアリー・サークルについて、学者さんたちは、頭を悩ませてきました。どうやってできるのか、原因がわからないからです。それが、二〇一七年になって、解決の糸口が見えてきました。ナミビアのフェアリー・サークルについてです。
 フェアリー・サークルの原因については、有力な説が、二つ、対立してきました。シロアリ説と、植物説です。シロアリ説は、地下に棲むシロアリが、サークルを作るとします。植物説は、周囲に高く育っている植物が、サークルを作るとします。
 二〇一七年に公表された研究によれば、なんと、この二つの説を融合したものが、正解でした。シロアリと、植物と、両方の働きがなければ、サークルは生まれません。
 ナミビアのフェアリー・サークルの場合、まず、シロアリの一種が、植物を食べて、空き地を作ります。それは、地下に水を貯めるためです。そこは乾燥地帯なので、シロアリたちは、生存に必要な水を、植物に取られないように、そうします。
 地下に水が貯まると、周辺の食べ残された植物が、それに反応します。根を伸ばして、貯まった水を吸い上げます。このために、植物は、背が高く育ちます。
 シロアリも植物も、乾燥した土地で、何とか水を得ようと活動した結果、サークルができたのですね。植物を食べるシロアリと、根を伸ばす植物とが、常にせめぎ合っている状態です。オーストラリアのフェアリー・サークルも、似た原因でできると考えられます。
図鑑↓↓↓↓↓には、
日本に分布するヤマトシロアリが載っています。
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 過去の記事でも、乾燥地帯の植物を取り上げています。また、シロアリについても取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ルイボスティーは、チャの一種か?(2016/9/26)
ヒトの役に立つ? シロアリ(2016/7/8)
マツバギクとマツバボタンとは、違う? 同じ?(2015/7/13)
サボテンと多肉植物とは、違う? 同じ?(2014/7/25)
クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ(2009/6/15)




2017年2月14日

春は、花粉と小笠原から?

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 寒い日々が続きますね。でも、春は、もうそんなに遠くありません。今回は、ひと足早く、春を感じるイベントを紹介しましょう。国立科学博物館の、二つの企画展です。
 一つは、「花粉と花粉症の科学」です。せっかくの春でも、花粉症のために憂鬱【ゆううつ】という方も、いらっしゃるでしょう。スギ花粉症は、今や、日本の国民病といわれるほどですね。このために、「花粉」全体の印象が、悪くなってしまいました。
 本来、花粉は、ヒトにとって害になるものではありません。植物にとって、繁殖に必要な、大切なものです。花粉は、ヒトにも役に立っています。じつは、大昔から、ヒトは、花粉を食べています。蜂蜜の中に、花粉が混ざっているからです。
 近年では、花粉は、サプリメントに使われることもあります。花粉は、とても栄養バランスが良く、完全栄養食に近いからです。また、一部の植物の花粉は、薬にも使われます。例えば、ガマの花粉が、火傷に効くことは、昔から知られています。
 企画展の会場では、この他にも、花粉について、いろいろ知ることができます。
 もう一つの企画展は、「小笠原国立公園」です。東京都内にあるにもかかわらず、亜熱帯の島々ですね。真冬でも、春のようです。ここの貴重な自然を、紹介しています。
 小笠原では、ザトウクジラのホエールウォッチングが、著名な観光資源になっていますね。会場では、ザトウクジラの「ひげ」に、触ることができます。ザトウクジラの口の中に生えている「クジラひげ」です。これを使って、クジラは餌を取ります。
 ザトウクジラ以外にも、小笠原には、希少な生き物が、たくさんいます。とりわけ、小さな昆虫や無脊椎動物に、固有種が多いです。固有種にとっては、世界中で小笠原諸島だけが、すみかです。中には、野生で一株しか確認されていない植物もあります。
 固有種だけが、大事なわけではありません。本土と同じ種がいる場合でも、小笠原の個体群が、本土の同種の個体群とは、違う習性を持つことがあります。
 それは、小笠原諸島という、特殊な環境に適応した結果だと考えられます。日本が誇る小笠原の自然は、こういった種も含めて、構成されています。


 企画展「花粉と花粉症の科学」と、「小笠原国立公園」との情報は、以下のページにあります。
花粉と花粉症の科学(国立科学博物館の公式サイト内ページ)
小笠原国立公園(国立科学博物館の公式サイト内ページ) ※注:直接、pdfファイルにつながります。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する植物が、八百種ほど、また、小笠原諸島に分布する動植物も、十種以上
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 過去の記事でも、花粉について取り上げています。また、小笠原の生物についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
交流は限定的? 小笠原諸島の鳥たち(2016/5/6)
再来なるか? ニシノシマホウキガニ(2015/7/10)
いろいろと役立ちます、ガマ(蒲)(2012/8/24)
小笠原諸島のトカゲたち(2011/9/26)
ユリの仲間は、チョウと仲良し?(2011/8/5)





2017年2月 3日

絶滅危機の理由は? ゴマシジミ

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 日本に分布するチョウ(蝶)の一種に、ゴマシジミがいます。シジミチョウ科ゴマシジミ属に属します。この種は、とても分布域が広く、日本国外にも分布します。朝鮮半島、中国から、中央アジアを経て、ヨーロッパ中央部に至るまでが、分布域です。
 こんなに分布が広いなら、ちょっとやそっとでは、絶滅しそうにないと感じますね? ところが、現在の日本では、ゴマシジミの数が、非常に減っています。すでに、絶滅した地域もあります。以前から、ゴマシジミの分布には、不思議な点がありました。
 それは、分布域が、不自然に不連続なことです。例えば、北海道から九州にまで分布するのに、四国には、いません。また、東北地方日本海側の秋田県・山形県では、近年まで見られましたが、二〇一七年現在では、絶滅したと考えられています。
 大都市圏ならともかく、四国や東北地方のように、比較的、自然が残る地域で見られないのは、謎でした。二〇一六年に、この謎を解く研究結果が、公表されました。
 謎を解く鍵は、ゴマシジミの幼虫の、特異な食性にありました。
 ゴマシジミの幼虫は、成育する地域により、食べ物が違います。多くの地域では、ワレモコウという植物を食べます。けれども、それは、三齢幼虫までです。その後は、アリ(蟻)の仲間、クシケアリ属の幼虫を食べます。植物食から動物食へ、大転換ですね。
 クシケアリ属のアリも、多くのアリと同じように、土の中に巣を作ります。たくさんの兵隊アリが、巣を守ります。そんな所へ、何の武器もなさそうな幼虫が、どうやって入るのでしょうか? 驚くことに、アリ自身が、ゴマシジミの幼虫を、巣に運び入れます。
 なぜ、クシケアリ属のアリたちは、そんなことをするのでしょうか? ゴマシジミの幼虫は、体から、甘い蜜を分泌します。これが、アリの大好物なのですね。アリたちは、ゴマシジミの幼虫を、敵だと認識できないようです。
 ゴマシジミの幼虫が育つには、ワレモコウと、クシケアリ属のアリと、両方が必要です。クシケアリ属のアリが減った地域では、ゴマシジミも、減ってしまいます。そういう地域が、日本各地にあるために、不自然な分布になったと考えられます。
図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、ゴマシジミは載っていません。かわりに、日本に分布するシジミチョウ科のチョウや、アリの仲間が、十種以上が掲載されています。



 過去の記事でも、チョウやアリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
花に来ないチョウがいる?(2015/5/4)
都会派のチョウ? ヤマトシジミ(2014/2/24)
アリの巣に、居候【いそうろう】がいる?(2013/8/5)
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/8/9)




2017年1月20日

地下に棲むゲンゴロウがいる?

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 昆虫に詳しくない方でも、ゲンゴロウ(源五郎)という昆虫の名は、おそらく、聞いたことがあるでしょう。有名な水生昆虫の仲間ですね。
 甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫のうち、ゲンゴロウ科、コツブゲンゴロウ科、ムカシゲンゴロウ科などに属するものを、ゲンゴロウと総称します。ゲンゴロウ科のナミゲンゴロウという種を、単にゲンゴロウと呼ぶこともあります。
 ゲンゴロウの仲間は、池、渓流、水田などの淡水域に棲みます。昔の日本では、水田が多かったために、ナミゲンゴロウなど、とても平凡な昆虫でした。子供たちの良い遊び相手でした。現在は、絶滅危惧種とされるほど、減ってしまいました。
 世界的に見ても、ゲンゴロウの仲間は、平凡な水生昆虫です。けれども、中には、とても珍しい種もいます。例えば、地下水に棲むゲンゴロウがいます。
 日本に分布するものでは、ムカシゲンゴロウ科に属する数種と、ゲンゴロウ科ケシゲンゴロウ亜科メクラゲンゴロウ属の数種、ゲンゴロウ科ケシゲンゴロウ亜科メクラケシゲンゴロウ属の一種などが、知られています。
 ムカシゲンゴロウ科は、日本にしか、分布が確認されていません。科自体が、世界的に、珍しいです。一生を地下水の中で過ごすグループです。
 メクラゲンゴロウ属や、メクラケシゲンゴロウ属も、日本でしか、分布が確認されていません。地下水の中で暮らすために、眼が退化しています。かわりに、体毛が発達しています。体毛で水の流れを感じて、周囲の様子を知るようです。
 地下水で暮らすゲンゴロウ類は、ほとんど、生態が知られません。観察が難しいためです。彼らの体が小さい―たいていは、2mm以下―ことも、難しさに拍車をかけています。そもそも、地下水の中の昆虫なんて、どうやって発見されたのでしょうか?
 昔、水道が発達する前には、井戸が使われていました。井戸水は、地下水とつながっているため、井戸から発見されたのです。現在の日本では、ほとんど、井戸が使われません。このために、地下水のゲンゴロウ類を発見するのが、さらに難しくなっています。
図鑑↓↓↓↓↓には、
ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)が掲載されています。



 過去の記事でも、ゲンゴロウなどの水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ガ(蛾)? いえ、トビケラです(2015/6/1)
温泉に入る昆虫がいる?(2012/6/25)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
昆虫一のアクララング王者? ゲンゴロウ(2009/3/27)




2016年12月30日

農業をするアリがいる?

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 昆虫に興味を持つ方なら、ハキリアリというアリ(蟻)を御存知ではないでしょうか。とてもユニークな生態を持つため、テレビなどでも、よく紹介されます。
 ハキリアリという名は、「葉切りアリ」の意味です。植物の葉を切り取って、巣へと運ぶことから、この名が付きました。彼らは、葉を食べるのでしょうか? いえ、違います。彼らは、巣に持ち込んだ葉を使って、菌類を栽培しています。
 菌類、つまり、キノコの仲間ですね。葉は、菌類の養分にするために、運びます。ハキリアリは、巣の中で、せっせと菌類を育て、それを食べ物にします。
 驚くべき生態ですね。人間が、シイタケやマッシュルームを育てて、食べ物にするのと同じです。このため、ハキリアリは、「農業をするアリ」と呼ばれることがあります。
 ハキリアリと呼ばれるのは、一種だけではありません。アリ科のうち、ハキリアリ属と、ヒメハキリアリ属との二属の種を、まとめて呼ぶ名です。少なく見積もっても、四十種以上が含まれます。北米の南部から、中米、南米に分布します。
 二〇一六年に、ハキリアリに匹敵するほど、驚くべき生態のアリが発見されました。その種には、日本語名がありません。ラテン語の学名で、Philidris nagasauという名が付いています。南太平洋の島国、フィジーにしかいない種です。
 じつは、Philidris nagasauは、一九二一年に発見されていました。その時には、生態がわかりませんでした。発見されてから九十年以上も経って、生態が明らかにされました。
 Philidris nagasauは、菌類ではなく、植物を栽培します。その植物とは、アカネ科スクアメラリア属の複数の種です。アリたちは、これらの植物の種子を採集し、木の割れ目に植えます。その後、定期的にそこを訪れて、排便します。植物の栄養にするためです。
 Philidris nagasauは、食べるために、植物を栽培するのではありません。スクアメラリア属の植物は、育つにつれ、木の内部に空洞を作ります。そこが、アリの巣になります。
 これですと、農業というより、林業に近いかも知れません。いったい、どうやって、「植物を栽培して、住居を作る」などという生態に行き着いたのでしょうか? 不思議です。
図鑑↓↓↓↓↓には、
日本に分布するアリが、三種ほどが掲載されています。



 過去の記事でも、アリの仲間を取り上げています。また、アリと協力する植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリの巣に、居候【いそうろう】がいる?(2013/8/5)
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
刺すアリがいる?(2013/4/1)
恐るべき?社会寄生、トゲアリ(2010/7/12)
アリが、植物に登るのは、何のため?(2010/4/16)




2016年11月18日

百の未確認種を発見? 沖縄市

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 二〇一六年の十月に、沖縄市で、新種の昆虫が発見されたというニュースがありました。今回は、それについて解説しますね。沖縄市は、沖縄本島中部にある市です。
 沖縄市は、二〇一二年度から、市の北端にある嶽山原【たきやまばる】という森林地帯で、環境調査を行なってきました。その結果、そこから、国内で未確認だった昆虫が、なんと約百種も発見されました。そのうち一種が、世界初確認の新種でした。
 新種の日本語名(標準和名)は、クボミツヤアリバチと付けられました。ラテン語の学名は、Methocha uchinanensisです。ハチ目【もく】スズメバチ上科コツチバチ科ツヤアリバチ亜科に属します。近縁種には、日本内地に分布するツヤアリバチなどがいます。
 クボミツヤアリバチは、体長1cmほどの小さなハチです。写真で見る限り、体色は黒く、地味です。こんな目立たない新種を、よくぞ見つけたものだと思います。
 報道では、「アリバチの一種が発見された」とされていることが多いです。これは、厳密に言えば、正確ではありません。クボミツヤアリバチは、アリバチ科ではなくて、コツチバチ科に属するからです。コツチバチ科とは別に、アリバチ科という科があります。
 コツチバチ科なのに、クボミツヤ「アリバチ」という種名なのですね。紛らわしいです。
 コツチバチ科は、アリバチ科と同じく、スズメバチ上科に属します。分類には、異論もあります。コツチバチ科とアリバチ科と二科で、コツチバチ上科を成すという説があります。どちらにせよ、二つの科は、近縁な科同士であるといえます。
 コツチバチ科のハチには、幼虫が、コガネムシの幼虫に寄生する種が多いです。雌のハチが、コガネムシの幼虫に卵を産みつけ、孵化した幼虫が、コガネムシの幼虫を食べて育ちます。クボミツヤアリバチの幼虫については、まだ、生態がわかっていません。
 クボミツヤアリバチ以外に、嶽山原で確認されたのは、国外で発見された種が多いです。これまで、日本国内では、見つかっていなかった種です。さして広くもない嶽山原で、これだけの未確認種が発見されたのは、嶽山原の自然の豊かさを表わします。日本でここにしかいない種も、きっといるでしょう。この環境を守って欲しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、クボミツヤアリバチは載っていません。かわりに、日本に分布するハチの仲間が、二十種ほどが掲載されています。

 過去の記事でも、ハチの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミツバチの巣は、冷暖房付き?(2016/9/9)
悪役か善役か? 寄生バチ分類(2015/10/2)
食べられる昆虫とは?(2013/5/20)
幸せな共生の形、ドロバチとダニ(2010/12/20)
アシナガバチは紙の工芸家?(2006/9/22)




2016年11月11日

最多殺人生物とは?

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 二十一世紀の現在、世界で、最も多数のヒトを殺している生物とは、何でしょうか? サメ? スズメバチ? いえ、どちらでもありません。それは、カ(蚊)です。
 カがヒトの血を吸うことは、知られていますね。カの吸血行為によって、直接、ヒトが死ぬことはありません。しかし、カは、血を吸うことにより、多くの伝染病を媒介します。マラリア、黄熱病、日本脳炎、フィラリア、デング熱、ジカ熱などです。
 これらの伝染病により、世界で、おおぜいのヒトが死んでいます。その数は、年間七十万人以上にも達します。間接的に、これだけのヒトを、カが殺しているわけです。
 カは、どうやって、吸血するヒトを見つけるのでしょうか? いくつもの方法を使って、カは、ヒトを探します。その一つは、ヒトの汗を探知する方法です。
 ヒトの汗が蒸発すると、その中の物質が、空気中に放たれます。その物質の一つを、カは、嗅覚で探知します。したがって、汗をかくと、カに刺されやすくなります。
 このカの嗅覚を模倣したロボットが、最近、作られました。カの触角には、ヒトの汗の匂いを感知する嗅覚受容体があります。この受容体を、人工的に合成しました。それを、センサーに組み込んで、ヒトの汗の匂いに反応するロボットを作りました。
 「そんなロボット、何の役に立つの?」と思う方も、いらっしゃるでしょう。災害現場で、匂いを手がかりに、行方不明のヒトを探すロボットとして使えるのではないかと、期待されています。このロボットは、まだ実験段階で、実用化はされていません。
 先述のとおり、人類にとって、カは、恐ろしい生物です。でも、このように、カがヒトの役に立つこともあります。伝染病の害を減らすために、カを減らすことには、意味があるでしょう。とはいえ、完全にカを滅ぼすことには、問題があります。
 カは、雌だけが吸血します。雄のカは、花の蜜や果物の汁を吸って、生きています。花の蜜を吸う時に、カも、チョウやハチと同じように、花粉を媒介します。
 授粉を、もっぱらカに頼っている植物も、あるはずです。カが滅びたら、そのような植物も、滅びてしまいます。生態系を保つには、カも必要です。
図鑑↓↓↓↓↓には、
残念ながら、カ(蚊)の仲間は載っていません、かわりに、日本の昆虫が、四百種ほどが掲載されています。

 過去の記事でも、カ(蚊)の仲間を取り上げています。また、カと同じように、吸血する昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
世界史を変えた昆虫とは?(2014/9/15)
死んで生きる昆虫? ユスリカの仲間たち(2014/4/7)
シラミは、すべての哺乳類に付くか?(2014/3/24)
冬にも、カ(蚊)がいる?(2013/2/4)





2016年10月11日

ウスバカマキリ

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ウスバカマキリ  画像
和名:ウスバカマキリ
学名:Mantis religiosa
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東京 港区【2016.09.01】





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2016年10月 8日

アキアカネ

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アキアカネ  画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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東京 港区【2016.09.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2016年10月 6日

ヤマトシジミ

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ヤマトシジミ  画像
和名:ヤマトシジミ
学名:Zizeeria maha
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東京 港区【2016.09.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミが掲載されています。
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2016年10月 4日

オオスカシバ

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オオスカシバ  画像
和名:オオスカシバ
学名:Cephonodes hylas
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東京 港区【2016.09.01】





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2016年9月30日

ショッキングピンクのトンボがいる?

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 赤とんぼは、日本の秋の風物詩ですね。赤とんぼと呼ばれるトンボには、いくつもの種が含まれます。種によって、赤みの色合いが違います。雄と雌とでも、体色が違います。一般的に、赤くなるのは、成熟した雄のトンボだけです。
 日本で最も平凡な赤とんぼは、ナツアカネとアキアカネです。南西諸島や小笠原諸島を除く、ほぼ全国にいます。この二種の成熟した雄は、赤とんぼらしい赤とんぼです。
 近年、日本の各地で、「異様な色の赤とんぼを見た」という報告があります。赤というより、ショッキングピンクだというのですね。日本のトンボで、そんな色のものがいるのでしょうか? います。ベニトンボという種です。トンボ科ベニトンボ属に属します。
 いわゆる普通の赤とんぼ、ナツアカネやアキアカネは、トンボ科アカネ属に属します。ベニトンボは、普通の赤とんぼとは、属のレベルで、分類が違います。
 ベニトンボは、もとは、台湾や中国大陸の南部や東南アジアに分布するトンボです。二十世紀の半ばに、日本でも発見されました。その頃は、鹿児島県の南部だけに分布する、ごく珍しい種でした。それが、二十世紀の後半から、じわじわと分布を広げました。
 一九八〇年代以降には、南西諸島や、鹿児島県以北の九州でも、見られるようになりました。二〇一六年現在では、高知県や徳島県などの四国、和歌山県や三重県などの本州でも、記録されるようになっています。近いうちに、本州でも定着するでしょう。
 本来は熱帯の昆虫なのに、なぜ、ベニトンボは、温帯の日本内地にも、定着しつつあるのでしょうか? 地球温暖化のためです。温暖化の原因はともかく、温暖化が進んでいること自体は、もはや、疑いようがありません。
 最初に、ベニトンボが日本に来たきっかけは、わかっていません。おそらく、気流に乗って、台湾あたりから、飛んできたのでしょう。そうやって何匹もやってきても、少し前までの日本であれば、寒過ぎて、ベニトンボは生き延びられなかったはずです。
 温暖化のために、寒さが苦手なベニトンボも、日本内地で暮らせるようになりました。温暖化が進めば、ベニトンボの分布域も、北上するだろうと考えられています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ベニトンボは載っていません。かわりに、普通に見られる赤とんぼ、ナツアカネやアキアカネが掲載されています。
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 過去の記事でも、トンボの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
も御覧下さい。
トンボの翅【はね】の秘密(2016/5/27)
トンボの産卵方法は?(2015/7/17)
七年生きるトンボがいる?(2012/11/12)
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/5/4)
避暑に行く赤トンボ(2005/9/1)




2016年9月27日

アキアカネ

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アキアカネ  画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科【2016.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2016年9月25日

日本の自然を世界に開いたシーボルト

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 シーボルトの名は、おそらく、ほとんどの方が、聞いたことがあるでしょう。江戸時代に、二度にわたって来日した、ドイツの人ですね。
 当時、ヨーロッパの国で、日本と交易していたのは、オランダだけでした。このため、シーボルトはドイツ人ですが、オランダ商館の一員として、日本に来ました。
 シーボルトには、とても多くの功績があります。その中に、日本の動植物の標本を、大量に収集し、研究したことが挙げられます。シーボルトがいなければ、日本の動植物の研究は、今より、何十年も遅れていたかも知れません。
 そのシーボルトが、実際に集めた動植物の標本を、今、国立科学博物館で、見ることができます。「日本の自然を世界に開いたシーボルト」という企画展の会場に、展示されています。シーボルト没後も、標本は、ヨーロッパで、大切に保管されていました。
 シーボルトの標本は、今でも、動物学や植物学の役に立っています。例えば、現在では絶滅したとされる、ニホンカワウソの標本を、シーボルトは収集しています。ニホンカワウソを研究する手がかりは、もはや、そのような標本しかありません。
 動物や植物に詳しい方なら、ラテン語の学名を調べていて、気がついたことはありませんか? 特に、日本の植物の場合、ラテン語の学名の後ろに、「Siebold【シーボルト】」や、「Siebold & Zuccarini【シーボルト&ツッカリーニ】」と付くものが、多いです。
 例えば、タマアジサイという植物は、ラテン語の学名Hydrangea involucrataの後ろに、Sieboldと付きます。日本のクリ(栗)は、ラテン語の学名Castanea crenataの後ろに、Siebold & Zuccariniと付きます。
 Zuccariniとは、シーボルトと一緒に日本の植物を研究した、ドイツの植物学者ツッカリーニを指します。ラテン語の学名の後ろに、人名が付くのは、その学名を命名した人を示します。シーボルトとツッカリーニが、いかに多くの植物を命名したか、わかります。
 企画展の会場では、最近になって、シーボルトの標本を調べて、新たにわかったことも、紹介されています。没後150年経っても、彼の功績は、輝き続けています。

図鑑↓↓↓↓↓には、シーボルトが研究した日本の動植物が、千八百種ほどが掲載されています。
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 企画展「日本の自然を世界に開いたシーボルト」の情報は、以下のページにあります。
日本の自然を世界に開いたシーボルト(国立科学博物館の公式サイト内ページ)


 過去の記事でも、現在、開催中の、生物に関するイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウルトラ植物博覧会2016(2016/8/17)
格好いい海のハンターたち(2016/7/12)

2016年9月22日

モンキチョウ

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モンキチョウ  画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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東京 港区【2016.09.17】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウが掲載されています。
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2016年9月18日

コロギス

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コロギス  画像
和名:コロギス
学名:Prosopogryllacris japonica
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長野 立科【2016.08.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、コロギスが掲載されています。
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2016年9月16日

ネコもライオンも、ペットにできる?

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 ネコ(猫)は、人間にとても好かれる生き物ですね。ネコのかわいさは、今さら言うまでもありません。ネコをペットにしている人は、世界中に、おおぜいいます。
 ネコは、哺乳類のうち、食肉目【しょくにくもく】ネコ科に属します。同じ食肉目ネコ科には、ライオンも属します。同じネコ科なら、ライオンもペットになるでしょうか?
 これは、大概の方が否定するでしょう。いくら同じネコ科でも、ライオンは、危険すぎますよね。少なくとも、日本の普通の民家で、ライオンが飼えるとは思えません。
 けれども、これと似たことを、普通の人がやってしまう場合があります。特に、爬虫類などの、ペットとして馴染みが薄い生き物を飼う場合には、注意が必要です。
 例えば、ボールニシキヘビというヘビの一種がいます。このヘビは、とても性質がおとなしいです。毒もありません。もてあますほど大きくもなりません。爬虫類の中で、ペットとして飼うなら、お勧めできる種です。ニシキヘビ科ニシキヘビ属の一種です。
 同じニシキヘビ科ニシキヘビ属に、アミメニシキヘビという種がいます。この種は、世界のヘビの中でも、最大級に大きくなる種です。毒はありませんが、その大きさゆえに、危険です。実際に、ヒトが襲われて、食べられた例が、いくつも報告されています。
 ボールニシキヘビと、アミメニシキヘビとは、とても近縁な種同士です。同じ科で、同じ属ですからね。なのに、その生態も性質も、まるで違います。ボールニシキヘビが飼えたからといって、アミメニシキヘビを飼うのは、無謀すぎます。
 ボールニシキヘビとアミメニシキヘビとの関係は、ネコとライオンとの関係に似ています。普通の人は、ネコをペットにしても、ライオンをペットにしようとは思わないでしょう。しかし、馴染みの薄い動物を飼う場合には、そのような判断がききにくいです。
 いわゆる、エキゾチック・ペットと呼ばれる、変わったペットを飼うことを、否定するつもりはありません。ただし、そういったペットを飼う場合には、イヌやネコを飼う場合以上に、正しい知識と、覚悟が求められます。「○○と近縁種だから、○○と同じ飼い方でいいんだよね」などと、安易な考えを持たないよう、強くお願いいたします。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する動植物が、千八百種ほども掲載されています。
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 過去の記事でも、飼育されることがある生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
も御覧下さい。
ハリネズミは、ネズミじゃない?(2014/8/18)
トカゲモドキの美人コンテスト?(2013/11/11)
カブトムシとクワガタムシ、どちらが長生き?(2013/10/7)
害魚が益魚に? うろこの秘密(2010/3/8)
リスも冬眠する?(2009/12/18)






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2016年9月15日

アブラゼミ

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アブラゼミ  画像
和名:アブラゼミ
学名:Tibicen japonicus
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長野 立科【2016.08.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2016年9月14日

エゾゼミ

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エゾゼミ  画像
和名:エゾゼミ
学名:Tibicen japonicus
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長野 立科【2016.08.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、エゾゼミが掲載されています。
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2016年9月 9日

ミツバチの巣は、冷暖房付き?

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 真夏が過ぎても、残暑が続きますね。ヒトは、冷房が使えますが、他の生き物は、そうは行きません。ところが、中には、ヒト以外で、「冷房」を使える生き物がいます。
 ミツバチの例を挙げてみましょう。日本でよく見られるミツバチは、セイヨウミツバチと、ニホンミツバチとの二種です。どちらも、生態は似ています。集団で巣を作って棲みますね。花にやってきて、花粉や蜜を集めることも、同じです。
 あんなに集まって棲むのでは、夏は、さぞかし、巣の中が暑くなるだろうと思いますよね。けれども、ミツバチの巣内の温度は、一年を通して、ほぼ一定です。おおむね、32℃から35℃に保たれています。それは、幼虫たちが育ちやすい温度です。
 ミツバチの巣には、むろん、エアコンは付いていません。なのに、どうやって、温度を一定にしているのでしょうか? じつは、「ハチ力【りょく】エアコン」によります。
 たくさんのミツバチが集まって、活動している巣内は、自然に、外気温より温度が高くなります。冬はそれでいいとして、夏は、どうしているのでしょうか?
 外気温が30℃を越えるような日には、巣内の温度が、上がり過ぎてしまいます。それを防ぐために、集団で翅【はね】を動かして、暑い空気を追い払います。
 さらに温度を下げたい時には、ミツバチたちは、水を集めに行きます。運んできた水は、巣内に広げられます。そこへ翅を動かして、水を気化させます。気化する時に、水が熱を奪ってゆくので、巣内の温度が下がります。
 興味深いことに、セイヨウミツバチとニホンミツバチとでは、暑い空気の追い払い方が違います。セイヨウミツバチは、巣の出入り口から出た所で、出入り口に頭を向けて、はばたきます。これは、巣内の暑い空気を、外へ排出するやり方です。
 ニホンミツバチは、セイヨウミツバチとは逆に、出入り口の外側で、出入り口にお尻を向けて、はばたきます。これにより、涼しい風を、巣内に送り込むやり方です。
 この差は、ニホンミツバチが、天敵のスズメバチに備えているからだといわれます。スズメバチが来たら、すぐに気づけるように、外を向くのだろうということです。

図鑑↓↓↓↓↓には、セイヨウミツバチ,ニホンミツバチが掲載されています。
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 過去の記事でも、ミツバチの仲間を取り上げています。ミツバチ以外のハチも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
悪役か善役か? 寄生バチ分類(2015/10/2)
幸せな共生の形、ドロバチとダニ(2010/12/20)
米国で、ミツバチ失踪の原因を解明か?(2007/10/2)
地域によって暮らしが違う蜜蜂(ミツバチ)(2006/5/12)
スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)






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2016年8月31日

コジャノメ

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コジャノメ  画像
和名:コジャノメ
学名:Mycalesis francisca perdiccas
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長野 立科【2016.08.20】



図鑑↓↓↓↓↓には、コジャノメが掲載されています。
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2016年8月30日

ミドリヒョウモン

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ミドリヒョウモン  画像
和名:ミドリヒョウモン
学名:Argynnis paphia tsushimana
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長野 立科【2016.08.20】






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2016年8月28日

モンキチョウ

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モンキチョウ  画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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長野 立科【2016.08.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウ掲載されています。
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2016年8月27日

キイロスズメバチ

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むやみに近づかないようにしましょう。キイロスズメバチ  画像
和名:キイロスズメバチ
学名:Vespa simillima xanthoptera
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長野 立科【2016.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、キイロスズメバチ掲載されています。
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2016年8月19日

日本の地質を解明する? マイマイカブリ

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 だいぶ以前のことですが、このブログで、マイマイカブリという昆虫を取り上げました(日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/8/5))。日本固有種であることなどを、紹介しましたね。この時に、書ききれなかったことを、紹介しましょう。
 マイマイカブリは、オサムシ科マイマイカブリ属に属する昆虫の一種です。以前に書いたとおり、地域ごとに、特徴のある亜種に分かれています。
 例えば、北海道には、エゾマイマイカブリという亜種が分布します。エゾマイマイカブリには、頭部と前胸部に、金属光沢があります。一般的に緑色といわれますが、金属光沢のため、見ようによっては赤銅色などにも見えます。
 新潟県の佐渡島には、サドマイマイカブリという亜種がいます。サドマイマイカブリにも、頭部と前胸部に金属光沢があります。でも、緑色ではなく、青っぽいです。この亜種は、前胸部が太くて、がっちりした印象なのが、特徴です。
 なぜ、マイマイカブリは、このように地域変異が激しいのでしょうか? 彼らが飛べないことが、大きな原因だと考えられています。飛べない昆虫は、移動能力が低いです。このために、それぞれの地域に隔離されやすく、地域変異が進んだと考えられます。
 最近の研究で、「マイマイカブリの亜種の分かれ方が、日本列島の成り立ちと関係があるのでは?」という説が、出てきました。日本列島の地質学的な境界と、亜種の分かれ目とが、一致している例があるというのです。
 日本列島が、現在の形になるまでには、長い変遷がありました。大陸とつながったり離れたりしましたし、列島そのものも、ついたり離れたりを繰り返しました。それにともない、動物たちも、隔離されたり、また一緒になったり、ということがあったでしょう。
 飛べないマイマイカブリたちは、そのような地質学的な変遷の影響を受けやすいです。過去に隔離された地域ごとに、独自の進化をするのは、自然なことです。
 現在のところ、マイマイカブリの亜種の分かれ目と、地質学的境界とが、必ず一致するわけではありません。まだまだ、検討が必要な仮説です。
図鑑↓↓↓↓↓には、マイマイカブリが掲載されています。
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 過去の記事でも、マイマイカブリに近縁なオサムシ科などの甲虫を取り上げています。マイマイカブリの食べ物となるカタツムリについても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
小さいことは良いことだ? キスイムシたち(2012/5/28)
化学兵器で防御、ゴミムシ(2009/10/23)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/3/28)
カタツムリの殻は右巻き? 左巻き?(2007/6/18)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/8/5)


2016年8月16日

ニイニイゼミ

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ニイニイゼミ  画像
和名:ニイニイゼミ
学名:Platypleura kaempferi
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東京 港区【2016.07.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、ニイニイゼミ掲載されています。
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2016年8月14日

チャドクガ

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チャドクガ  画像
和名:チャドクガ
学名:Arna pseudoconspersa
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東京 港区【2016.07.15】


2016年8月13日

ニイニイゼミ

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ニイニイゼミ  画像
和名:ニイニイゼミ
学名:Platypleura kaempferi
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東京 港区【2016.07.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、ニイニイゼミ掲載されています。
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2016年8月11日

ホタルガ

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ホタルガ  画像
和名:ホタルガ
学名:Pidorus glaucopis
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東京 港区【2016.07.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、ホタルガ掲載されています。
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2016年8月 2日

クロアゲハ

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クロアゲハ  画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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東京 港区【2016.07.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハ掲載されています。
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大昆虫展 in 東京スカイツリータウン

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 東京スカイツリーのおひざもと、ソラマチで、大昆虫展が開かれています。早速、行ってまいりました。素晴らしい昆虫標本が、たくさんありました。
 お子さん向けの企画だと思いますが、良い意味で、手を抜いていません。興味深い昆虫標本が多く、大人の鑑賞にもたえます。世界一、長い昆虫(ナナフシの一種)や、世界一、重い昆虫(ゴライアスオオツノハナムグリ)の実物標本が、見られます。
 世界一、長いナナフシなどは、長過ぎて、普通の状態では、標本箱に入りきれません。斜めに入れられています。ぜひ、その大きさを体感して下さい。
 ゴライアスオオツノハナムグリは、翅【はね】を広げて、飛んでいる状態の標本もあります。こんな大きな昆虫が、空を飛べるのかと、驚きます。
 この展覧会では、標本の展示の仕方が、面白いです。例えば、熱帯産の巨大なナナフシと、同じく熱帯に棲む爬虫類、トビトカゲとを、並べて展示しています。類縁が遠く離れた動物同士ながら、同じように、熱帯雨林の樹上に棲む、という共通点があります。
 並べて見ると、なんと、トビトカゲより、ナナフシのほうが大きいんですね。熱帯の昆虫が、いかに多様で、栄えているかが、わかります。
 会場の解説パネルには、さまざまな解説文が書かれています。この文章が、お子さんが読むには、難しいです。漢字にふりがなも付いていません。でも、大人が文章を読んで、説明してあげれば、お子さんにも、わかるでしょう。
 読まずにいるには、あまりにも、もったいない解説です。大人が読んでも、「へえ~」と思うことが、書かれています。お子さんと一緒に行った方は、ぜひとも、一緒に解説文を読んで、お子さんに説明してあげて下さい。
 会場には、生きた昆虫も、たくさんいます。有名なヘラクレスオオカブト、アトラスオオカブト、ニジイロクワガタ、ギラファノコギリクワガタなどに会えます。
 日本のカブトムシも、います。日本のカブトムシには、触って遊べるコーナーもあります。都会では、こういう経験がなかなかできませんから、貴重な機会ですね。

 「大昆虫展 in 東京スカイツリータウン」に関する情報は、以下のページにあります。
大昆虫展 in 東京スカイツリータウン 公式サイト

図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する昆虫が、四百種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、現在、開催中の生き物のイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
驚異の深海生物がいっぱい!(2016/7/19)
格好いい海のハンターたち(2016/7/12)
江戸の博物学(2016/7/2)



2016年7月28日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ  画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京 港区【2016.07.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハ掲載されています。
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2016年7月23日

セマダラコガネ

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セマダラコガネ  画像
和名:セマダラコガネ
学名:Blitopertha orientalis
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東京 港区【2016.06.08】
図鑑↓↓↓↓↓には、セマダラコガネ掲載されています。
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2016年7月22日

セミの翅【はね】の秘密

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 今年の夏、セミ(蝉)の声を聞きましたか? 子供の頃、セミ取りをした経験のある方も、多いでしょう。「声を頼りにセミを探しても、なかなか見つからない」という経験をしたことがないでしょうか? 気がつくと、目の前の木に止まっていたりします。
 木に止まったセミの姿は、明らかに見えにくいです。セミの写真を取ろうとしたことがある方は、よくおわかりでしょう。セミの体色は、さほど、木に似ているとは思えませんのに、木の皮に溶け込んだように見えます。
 その秘密は、セミの翅【はね】にあります。ミンミンゼミやヒグラシなどの、透明な翅のセミでも、翅が光を反射しません。おかげで、セミの輪郭が、背景に溶け込んでしまいます。同じように透明なガラスと比べると、セミの翅の無反射性が、顕著です。
 セミの翅が、ガラスのように、光を反射してきらりと光れば、もっとセミが見つけやすいでしょう。セミの翅は、敵に見つかりにくいようにできています。
 どういう仕組みで、そうなっているのでしょうか? 電子顕微鏡で、セミの翅を見てみると、微細な構造が見えてきます。セミの翅は、とても小さな突起で、びっしりと覆われています。この構造は、ガ(蛾)の眼の構造と似ています。
 ガの眼の構造については、以前、このブログで取り上げましたね(ガ(蛾)は、どうやって暗闇で見る?(2016/6/10))。ガの眼のように、微小な突起が並んだ構造を、モスアイ構造と呼びます。モスアイ構造は、ガ以外にも、さまざまな昆虫が持っています。
 ガの場合は、暗闇の中で飛ぶために、モスアイ構造が役立っています。セミの場合は、それを翅に利用して、無反射性を得ています。無反射性以外にも、モスアイ構造には、いくつもの利点があります。例えば、水をはじく効果があります。
 雨が降った時、翅が濡れて飛べなくなったら、セミにとっては、死活問題ですね。モスアイ構造のおかげで、セミの翅は、水をはじき、雨の中でも、飛ぶことができます。
 アブラゼミなど、不透明な翅のセミでも、モスアイ構造が確認されています。モスアイ構造には、前記の水をはじく効果など、利点が多いためでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するセミが、八種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、セミの仲間を取り上げています。また、モスアイ構造についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ガ(蛾)は、どうやって暗闇で見る?(2016/6/10)
セミは、カメムシの仲間か?(2011/8/29)
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/8/29)
空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?(2008/6/30)
セミ(蝉)の幼虫は何年生きる?(2006/7/3)

2016年7月20日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ  画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 港区【2016.06.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウ掲載されています。
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2016年7月 8日

ヒトの役に立つ? シロアリ

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 シロアリは、害虫として、あまりにも有名ですね。けれども、すべてのシロアリが、ヒトに害をなすわけではありません。ヒトの役に立っているシロアリもいます。
 例えば、アフリカのサバンナに棲むシロアリを、挙げてみましょう。ヒトが少ないサバンナには、膨大な数のシロアリが棲んでいます。彼らは、日本で害虫とされるヤマトシロアリやイエシロアリと違って、人家に巣を作るのではありません。
 サバンナには、ところどころに、奇妙な形の塚があります。これが、シロアリたちの棲むアリ塚です。アリ塚は、土や、シロアリたちの排泄物で、作られています。
 アフリカのサバンナは、厳しい気候の場所です。日中は容赦なく日が照りつけ、気温は、40℃を軽く越えます。いっぽうで、夜間は、冷え込みます。なのに、アリ塚の中の温度は、常に30℃前後です。シロアリたちにとって、快適な温度に保たれています。
 人間が持つエアコンがあるわけではないのに、なぜ、アリ塚は、このように一定の温度を保てるのでしょうか? アリ塚の仕組みに、秘密がありました。
 アリ塚の中には、無数のトンネルが張り巡らされています。トンネルは、地上部分だけでなく、地下にも及びます。地下部分の土は、湿っています。
 アリ塚の外から、暖気が入ってくると、地下水分が蒸発します。水が蒸発するには、エネルギーを使うため、そのぶん、空気が冷やされます。
 それでもなお、暑い空気があると、煙突効果という現象によって、アリ塚の上部から排出されます。アリ塚の下部からは、代わりに、冷たい空気が引き込まれます。
 他にも、アリ塚の土壁が、保水性と通気性とに優れた構造になっているなど、いくつもの巧みな仕組みがあります。このために、酷暑のサバンナでも、アリ塚の中は、常に快適に保たれています。一種の、天然のエアコンと言えます。
 じつは、アフリカのジンバブエという国に、このアリ塚の仕組みを応用した建物が建っています。アリ塚を真似たことで、冷房のコストが、劇的に下がりました。その建物は、省エネビルとして、称賛されています。シロアリが、人間の役に立った例です。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシロアリ掲載されています。
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 過去の記事でも、シロアリを取り上げています。また、シロアリに近縁といわれるオオゴキブリも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ(2009/6/15)
育児には父親も参加、オオゴキブリ(2007/6/15)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/6/11)

2016年6月24日

キリギリスの脚の秘密

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 昆虫を見ていて、不思議に感じたことはありませんか? 例えば、バッタやキリギリスなどの昆虫は、細い草の茎や、葉の上を、いつでもすいすいと歩くことができます。なぜ、彼らは、あのような不安定な場所を、滑らずに歩けるのでしょうか?
 キリギリス属の昆虫について、脚先を調べた研究があります。それによれば、キリギリス属の昆虫(の、少なくとも一部)が、いつでも安定して歩ける秘密が、明らかにされました。彼らの脚先には、どうやら、摩擦【まさつ】を制御する能力があるようです。
 キリギリス属の脚先には、石畳が並んだような、微細な構造があります。この構造が、常に安定した摩擦力を発揮します。その摩擦力によって、草の茎も葉も、もちろん地面や、石の上も、しっかりとらえて、歩くことができます。
 石畳のような脚先の構造は、部分ごとに、摩擦力が高い部分と、低い部分とができます。摩擦力の高さは、安定しているのではなく、高い部分と低い部分とが、しょっちゅう入れ替わります。結果、全体としては、一定の摩擦力を保つ仕組みのようです。
 外で暮らす昆虫たちは、雨に遭うことも多いですね。雨に濡れた地面が滑りやすくなるのは、皆さんも経験しているでしょう。キリギリス属の昆虫たちは、濡れた場所を歩く時、どうやって、滑らないようにしているのでしょうか?
 濡れた場所を歩く際にも、先述の、石畳のような微細構造が、役立ちます。「石畳」の間にある溝【みぞ】が、排水溝【はいすいこう】になるのです。これによって、滑る原因になる水を、脚先から排出してしまいます。これと似た仕組みを、人間も使っています。
 それは、自動車のタイヤです。タイヤにも、溝【みぞ】がありますね。あの溝は、濡れた道を走る時に、やはり、排水溝になります。タイヤと地面との間にある水を、溝でもって排出するわけです。これで、滑りにくくなります。
 キリギリス属の昆虫は、人類がタイヤを発明するより、何千万年も前から、この仕組みを発明していました。雨が降っているからといって、歩けなくなるのでは、困るからでしょう。偉大な先達です。決して「虫けら」などと、ばかにできませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、キンシバイ掲載されています。
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 過去の記事でも、キリギリスの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
キリギリスは、一種じゃない?(2015/6/19)
雌(メス)が鳴く種もいる? 鳴く虫たち(2012/8/6)
冬にも、バッタやキリギリスがいる?(2010/1/8)
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/9/14)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/6/30)
などです。


2016年6月10日

ガ(蛾)は、どうやって暗闇で見る?

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 ガ(蛾)は、夜に活動する昆虫として、知られますね。暗い中で、どうやって障害物にぶつからずに、飛ぶのでしょうか? ガの眼を調べてみたところ、その表面が、特殊な構造をしていることがわかりました。電子顕微鏡で観察すると、見えてきます。
 ガの眼の表面は、びっしりと、微小な突起で覆われています。この突起に、秘密があります。この突起のおかげで、光の屈折率が高くなります。わかりやすく言えば、眼に到達したすべての光が、反射されずに、眼の中に入ってゆきます。
 少ない光でも、広範囲から集めることができれば、それなりに、物を見ることができるでしょう。夜に飛ぶガにとって、とても適した仕組みですね。
 しかも、このガの眼の構造は、可視光(ヒトの眼に見える光)だけを集めるのではありません。紫外線から、近赤外線までを、集められるとわかっています。ガたちは、ヒトの眼に見えない光まで見て、利用している可能性があります。
 このようなガの眼の構造は、光の屈折率を高める以外の効果もある、とわかってきました。例えば、水をはじく効果があります。雨の中を飛ぶのに、便利でしょうね。
 また、意外なことに、微小な突起のある表面は、なめらかな表面より、すべりやすいことがわかりました。もし、他の昆虫が、ガの眼に取りつこうとしたとしても、つるつるとすべって、取りつくことができません。ほこり避けにも、なりそうです。
 このように、ガの眼の構造には、素晴らしい特性が、いくつもあります。このために、それは、モスアイ構造―moth eye、ガの眼という意味―と呼ばれて、人間の役に立つのではないかと、研究されています。中には、実用化されたものもあります。
 それは、光の屈折率が高いことを、利用するものです。モスアイ型無反射フィルムと呼ばれます。モスアイ構造を持った、薄いフィルムです。
 このフィルムを、物の表面に貼れば、光をほとんど反射しなくなります。液晶ディスプレイなどに、利用できますね。光の反射がなくなって、見やすくなります。
 ガは、嫌われることが多い昆虫ですが、その造形は、素晴らしいものです。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
野蚕【やさん】とは、野生のカイコか?(2015/12/25)
黄金の糸をつむぐ虫、クリキュラ(2015/12/18)
洞窟に棲むガ(蛾)がいる?(2015/11/6)
富士山の謎のガ(蛾)たち(2015/10/30)
絶滅寸前の害虫? ニカメイガなど(2015/8/21)
などです。


2016年5月31日

クマバチ

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クマバチ  画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京 港区【2016.04.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチは掲載されています。
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2016年5月27日

トンボの翅【はね】の秘密

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 トンボは、空中を巧みに飛ぶ昆虫ですね。昆虫の世界では、強力な捕食者でもあります。他の昆虫を捕まえて食べるのに、すばやく飛べる能力を使っています。
 トンボは、なぜ、あんなふうに、すいすいと飛べるのでしょうか? トンボの翅【はね】を調べてみたところ、不思議なことがわかりました。トンボの翅の断面図を作ってみると、滑らかではなく、でこぼこしているのです。
 飛行機の翼が、滑らかな、美しい形をしていることは、皆さん、御存知でしょう。大きな質量の物を、安定して飛ばすには、あのような翼が最適だからです。
 ところが、トンボのように、小さくて軽い物が飛ぶには、でこぼこした翅のほうが適することが、わかってきました。でこぼことは言っても、ヒトの肉眼で見て、それとわかるほどのものではありません。精密に測って、やっとわかる程度です。
 トンボくらい、小さくて軽いものは、空中を飛ぶのに、空気の粘性が問題になってきます。飛ぼうとすると、空気が、トンボの体に粘りついてきます。空中を飛んで進むには、空気を上手く引きはがさなければなりません。
 でこぼこのある翅は、粘りつく空気を、上手く流すことができます。これにより、トンボは、スムーズに飛ぶことができます。
 面白いことに、でこぼこのある翅は、例えばジェット機のような高速で飛ぶには、適しません。トンボくらいの低速で飛ぶのに、適しています。トンボは、身の丈に合った翅を持つわけですね。このようなトンボの翅を、人間の技術に応用できるかも知れません。
 それは、風力発電機に使えるのではないかと、検討されています。風力発電は、事実上、無限にある風力を使う発電ですね。その欠点は、一定以上の風が吹かないと、発電できないことです。微風でも発電できるなら、とても有利になります。
 低速で飛べるトンボの翅を応用すれば、微風でも回転して発電できる風力発電機が、できるかも知れません。しかも、強すぎる風が吹いた場合には、回転数が上がらず、危険性はありません。トンボに学んで、そんな風力発電機が、できるといいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するトンボが、三十種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、トンボの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トンボの産卵方法は?(2015/7/17)
七年生きるトンボがいる?(2012/11/12)
エミール・ガレの愛したトンボとは?(2011/9/12)
田んぼに飛ぶのは、早苗【さなえ】とんぼ?(2009/5/25)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/3)
などです。



2016年5月25日

アオスジアゲハ

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アオスジアゲハ  画像
和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京 港区【2016.04.20】
図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハ掲載されています。
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2016年5月13日

山火事を察知する? ナガヒラタタマムシ

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 オーストラリアは、山火事が多い所です。日本より、ずっと乾燥した気候だからでしょう。たいがいの生物にとって、山火事は、恐ろしいものです。けれども、オーストラリアのように山火事が多い所では、それを利用する生物もいます。
 今回は、そのような生物を紹介しましょう。それは、ナガヒラタタマムシ属の昆虫たちです。甲虫目【こうちゅうもく】タマムシ科に属します。あの、きらきら光って美しい、ヤマトタマムシの仲間です。でも、外見があんなに美しい種ばかりではありません。
 普通の生物は、山火事が迫ってきたら、急いで逃げます。ところが、ナガヒラタタマムシ属の種には、逆に、山火事を遠くから察知して、近づいてゆくものがいます。
 なぜ、そんな危険なことをするのでしょうか? じつは、ナガヒラタタマムシ属の幼虫には、火事で燃え残った樹木の中で、育つものがいるのです。驚きですね。
 山火事で燃え落ちてしまった森林には、敵がいません。食べ物を奪い合う競争相手も、いません。ナガヒラタタマムシは、悠々と育つことができるわけです。
 ナガヒラタタマムシ属の雌の成虫は、10km以上も離れた所から、山火事を察知するといわれます。そうして、産卵しに行くのですね。彼女たちは、どうやって、そんなに遠くから、山火事を察知することができるのでしょうか?
 最近の研究によれば、ナガヒラタタマムシは、一種の熱センサーを持つことがわかりました。頭部の眼の後ろの部分に、そのセンサーがあります。
 そのセンサーは、球状の細胞が集まって、できています。球状細胞の中には、水があります。細胞内には、細い水路が張り巡らされており、その水路構造の底に、感覚毛が生えています。この感覚毛でもって、水の動きを敏感に感じ取ります。
 小さな細胞の、さらに微細な水路に閉じ込められた水は、少しの熱が加われば、膨張します。それを、感覚毛で感じ取るのですね。立派な熱センサーです。
 ナガヒラタタマムシ属では、ツメアカナガヒラタタマムシという種が、日本に分布します。この種も、調べれば、面白いことが、わかるかも知れませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、タマムシ科のタマムシ(ヤマトタマムシ)、ウバタマムシ、ムツボシタマムシが掲載されています。
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 過去の記事でも、タマムシの仲間を取り上げています。また、タマムシ以外の甲虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
タマムシやコガネムシは、なぜ、美しい?(2015/2/16)
親が親なら、子も子、カメノコハムシ(2014/6/9)
害虫は、食べて退治? ヤシオオオサゾウムシ(2013/7/29)
真似るものが生き残る? ベイツ擬態の虫たち(2012/10/29)
玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?(2006/9/1)
などです。



2016年4月24日

モンキチョウ

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モンキチョウ 画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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東京 港区【2016.04.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウ掲載されています。
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2016年4月21日

生き物に学び、くらしに活かす

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 国立科学博物館で、小規模ながら、面白い企画展が開かれています。「生き物に学び、くらしに活かす」です。早速、見に行ってまいりました。
 企画展の内容は、題名のとおりです。厳しい自然界に、見事に適応している生き物たちに学んで、人間の暮らしに活かそうというものです。すでに実用化された技術や、これから実用化されそうな技術が、紹介されています。未来に夢が描けます。
 例えば、競泳用の水着には、サメに学んで作られたものがあります。
 サメは、海の中で、獲物を捕えるために、速く泳がなければなりませんね。なぜ、サメが速く泳げるのか、それには、さまざまな体の仕組みが、関わっています。
 その一つが、皮膚の構造にあります。サメの皮膚は、速く泳ぐために、余計な水の抵抗を減らすようにできています。この皮膚の構造を真似て、競泳用水着が作られました。実際に、余計な水の抵抗を減らして、泳げるようになったそうです。
 また、建物の外壁に使われるタイルで、「汚れのつきにくいタイル」があります。これは、なんと、カタツムリの殻の構造を研究して、作られました。
 カタツムリは、雨の中を這い回ることが多いですね。じめじめした中を行動するのに、カタツムリの殻には、コケもつかず、いつもきれいです。
 その秘密は、殻の微細な構造にありました。カタツムリの殻は、雨に当たると、汚れが流れ落ちやすい構造になっています。この構造を真似て、タイルが作られました。
 もっと身近なところでは、マジックテープ(面ファスナー)があります。マジックテープは、ある植物の構造を真似て作られたことを、御存知でしたか?「ひっつき虫」と呼ばれる植物の果実です。草むらを歩くと、衣服にくっついてくる植物の果実ですね。
 「ひっつき虫」は、一種だけの植物ではありません。たくさんの種があります。マジックテープの開発者は、直接的には、ゴボウの果実を参考にしたといわれます。
 このように、生き物に学んだ技術を活かす学問を、バイオミメティクス(生物模倣)といいます。会場では、楽しいバイオミメティクスの例を、いくつも見ることができます。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の動植物が、千八百種ほど掲載されています。
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 「生き物に学び、くらしに活かす」の情報は、以下のページにあります。
生き物に学び、くらしに活かす(国立科学博物館の公式サイト内ページ)


 過去の記事でも、生き物に関する、現在開催中のイベントを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
江戸から昭和、平成へ、薬草の博物誌(2016/3/8)


2015年12月25日

野蚕【やさん】とは、野生のカイコか?

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 先週のこのブログで、クリキュラというガ(蛾)について、書きましたね。カイコガのように、繭【まゆ】から絹(シルク)が取れるガの仲間です。クリキュラ以外にも、野生のガの中で、絹糸が取れるものは、いないのでしょうか? もちろん、います。
 有名なのは、ヤママユガという一種です。ヤママユガ科ヤママユガ属に属します。クリキュラと違って、日本に分布する種です。幼虫は、クヌギ、コナラ、カシワなどのブナ科植物の葉を食べます。ヤママユガの繭は、美しい緑色をしています。
 緑色の繭からは、つやのある緑色の絹糸が取れます。衣料品に詳しい方なら、天蚕【てんさん】という言葉を、聞いたことがあるのではないでしょうか? 天蚕とは、ヤママユガの別名です。ヤママユガの絹糸素材を指して、天蚕と呼ぶこともあります。
 衣料品の世界では、天蚕は、高級素材として知られます。カイコガの絹より、もっと高いです。カイコガの絹に比べて、生産量が少ないからです。
 カイコガは、長い間、人間に飼われ続けたために、人間が飼いやすい性質になりました。例えば、狭い範囲に密集して、たくさん飼うことができます。狭い所でたくさん飼えれば、それだけたくさんの絹を、効率よく生産できますね。
 ヤママユガなど、多くの野生のガ(蛾)は、カイコガとは違います。カイコほど、狭い場所で、密集して飼うことができません。どうしても、生産の効率が悪くなります。
 現在、普通に入手できる天蚕の絹は、野山にいるヤママユガから、取っているわけではありません。カイコより効率が悪くても、飼育されたものから、取っています。
 ヤママユガとクリキュラとは、同じヤママユガ科に属します。ヤママユガ科には、このように、絹糸が取れる種が多いです。ただし、カイコガは、ヤママユガ科ではなく、カイコガ科カイコガ属に属します。カイコガ科には、他に、クワコなどの種が属します。
 ヤママユガ科では、エリサン(エリ蚕)、タサールサン(タサール蚕)などの種も、絹糸を取るために、飼育されています。ヤママユガ、クリキュラ、エリサン、タサールサンなど、カイコガ以外の絹糸を取るガ(蛾)を、野蚕【やさん】と総称します。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、クリキュラは載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
黄金の糸をつむぐ虫、クリキュラ(2015/12/18)
洞窟に棲むガ(蛾)がいる?(2015/11/6)
富士山の謎のガ(蛾)たち(2015/10/30)
騙すつもりはないけれど、テントウダマシ(2011/10/10)
テントウムシのおしゃれには意味がある(2007/2/9)
などです。


2015年12月18日

黄金の糸をつむぐ虫、クリキュラ

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 絹(シルク)が、カイコガからできることは、よく知られていますね。カイコガの幼虫が吐く糸が、絹の材料です。カイコガ以外のガ(蛾)からも、絹ができることがあるのは、御存知でしょうか? 今回は、そのようなガ(蛾)の仲間を、紹介しましょう。
 クリキュラと呼ばれるガ(蛾)のグループがあります。ヤママユガ科クリキュラ属に属する種の総称です。クリキュラ属には、少なく見積もっても、十二種ほどが属します。
 クリキュラとは、聞き慣れない名前ですね。日本語ではありません。ラテン語の学名Criculaを、英語ふうに読んだものです。この属には、日本語名が付いていません。日本には、分布しないからです。インドやインドネシアなどの、熱帯アジアに分布します。
 クリキュラの幼虫も、カイコガの幼虫と同じく、糸を吐いて繭【まゆ】を作ります。その繭は、カイコガの繭とは違って、白くありません。なんと、金色に輝きます。
 もう一つ、カイコガの繭と違うのは、クリキュラの繭には、細かい穴が、たくさん開いていることです。網目状の繭です。中の蛹【さなぎ】が、透けて見えます。
 この繭は、そのままで、たいへん美しいです。この繭を切り開いて、シート状にした物が、日本で売られたことがあります。私は、東急ハンズで売られたのを見ました。黄金に輝く、見事なものでした。繭は、そのままの形で、装身具にもされています。
 繭からは、糸をつむぐことができます。しかし、現在の技術では、つむいで絹糸にすると、繭の時ほどの金色の輝きがありません。これは、いかにも残念ですね。何とかして、元の金色の輝きを保ったまま、絹糸にできるように、研究されている最中です。
 じつは、クリキュラについては、その分類も、研究途上です。熱帯アジアのどの地域に、クリキュラ属のどの種が分布するのかさえ、よくわかっていません。日本で手に入るクリキュラの繭は、ラテン語の学名を、Cricula trifenestrataという種のようです。
 Cricula trifenestrataの幼虫は、マンゴーやアボカドなどの葉を食べます。つまり、これらの果樹の害虫です。それが、繭を利用できるとしたら、カイコと同じく、非常に役立つ益虫になりますね。いつか、黄金の糸で織られた布を、見てみたいです。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、クリキュラは載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、ヒトの役に立つ昆虫を取り上げています。また、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
洞窟に棲むガ(蛾)がいる?(2015/11/6)
富士山の謎のガ(蛾)たち(2015/10/30)
騙すつもりはないけれど、テントウダマシ(2011/10/10)
カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)
テントウムシのおしゃれには意味がある(2007/2/9)
などです。


2015年11月 8日

ヤマトシジミ

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ヤマトシジミ  画像
和名:ヤマトシジミ
学名:Zizeeria maha
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東京 町田【2015.11.05】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年11月 6日

洞窟に棲むガ(蛾)がいる?

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 洞窟に棲む生き物と言えば、何を思い浮かべますか? 多くの方は、「コウモリ」と答えるのではないでしょうか。確かに、コウモリの多くは、洞窟をすみかとします。けれども、洞窟に棲むのは、コウモリばかりではありません。
 種は少ないですが、洞窟に棲む昆虫がいます。今回は、そのような一種を紹介しましょう。マエモンオオナミシャクです。シャクガ科ナミシャク亜科の、ガ(蛾)の一種です。
 マエモンオオナミシャクは、いくつもの点で、ガの常識を越えています。その一つが、洞窟に棲む点です。洞窟に棲むのは、成虫だけです。幼虫は、普通に野外にいて、植物を食べます。幼虫の食べるのは、クマヤナギや、クロウメモドキです。
 マエモンオオナミシャクの成虫は、初夏に羽化して現われます。ところが、普通のガなら、活発に活動するはずの夏に、ほとんど活動しません。涼しい洞窟の中で過ごします。秋になると、外に出てきて、飛び回ります。十二月頃まで、外で活動します。
 普通のガであれば、秋に活動したら、冬には死んでしまいます。しかし、マエモンオオナミシャクは、違います。真冬には、また洞窟に入って、外より暖かい環境で、越冬します。翌年の春まで生き延びて、また外に出て、活動します。
 春先に活動するのは、生殖のためです。春、交尾を終えて、産卵して、次世代に命をつないでから、成虫が死にます。成虫の寿命は、十か月ほどに及びます。こんなに成虫の寿命が長いガは、珍しいです。この点だけでも、ガとして、異例です。
 マエモンオオナミシャクの成虫が棲むのは、どんな洞窟でもいいわけではありません。溶岩洞窟という、火山の噴火に伴ってできた洞窟にだけ、棲みます。このために、マエモンオオナミシャクの分布は、溶岩洞窟のある地域に限られています。
 溶岩洞窟の中で、マエモンオオナミシャクの成虫は、何を食べているのでしょうか? これについては、わかっていません。何も食べないのかも知れません。
 洞窟の中には、ガを食べるコウモリという敵もいます。こんな所で、なぜ、マエモンオオナミシャクは、暮らすのでしょうか? 彼らの生活は、謎だらけです。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、マエモンオオナミシャクは、載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅寸前の害虫? ニカメイガなど(2015/8/21)
空を飛ぶ毛虫がいる?(2015/3/23)
サカキの葉を白くしたのは、誰?(2015/3/2)
上には上がいる? 有毒生物の世界(2014/8/4)
などです。



2015年11月 4日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ  画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata (Aiton) Willd.
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東京 町田【2015.11.05】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年10月30日

富士山の謎のガ(蛾)たち

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 今回は、富士山に分布する昆虫を、二種、紹介しましょう。日本の昆虫の中でも、とびきりに貴重な種です。二種とも、ガ(蛾)の仲間(チョウ目【もく】)です。
 一種は、フジシロミャクヨトウです。ヤガ科ヨトウガ亜科に属します。日本では、富士山でしか、分布が確認されていません。不思議なことに、日本国外では、モンゴル、チベット、ウラル山脈南部、ヨーロッパのアルプス山脈などに、広く分布します。
 国外の分布からすれば、寒い所を好む種なのは、間違いありません。それなら、日本のアルプス山脈などにも、分布しそうなものですね。例えば、日本の南アルプスには、フジシロミャクヨトウの幼虫が食べる植物、ムラサキモメンヅルが分布しています。
 にもかかわらず、富士山以外の日本の山では、フジシロミャクヨトウの定着は、確認されていません。これは、大きな謎です。富士山は、南アルプスなどに比べると、地質学的に、ずっと若い山です。動物が移住して定着するには、不利なはずなのです。
 フジシロミャクヨトウとは別の意味で、謎のあるガ(蛾)がいます。ソウウンクロオビナミシャクです。シャクガ科ナミシャク亜科に属する一種です。
 ソウウンクロオビナミシャクは、富士山を含む本州の高山地帯と、北海道の高山地帯とに分布します。高山でしか見られない、高山性のガです。種名の「ソウウン」は、北海道の地名、層雲峡から取られています。そこに分布するからですね。
 ソウウンクロオビナミシャクが、高山性になった理由には、いくつかあると考えられています。理由の一つが、幼虫の食性です。幼虫は、高山にしか生えない、ハイマツを食べることを選びました。ここに、謎があります。富士山に、ハイマツは分布しません。
 では、ソウウンクロオビナミシャクの幼虫は、富士山で、何を食べているのでしょうか? ハイマツに近縁な、ゴヨウマツを食べているのでは、と推測されています。高山帯近くのゴヨウマツは、まるでハイマツのように、背が低くなり、厳しい気候に耐えています。
 ソウウンクロオビナミシャクも、フジシロミャクヨトウも、富士山での生態は、よくわかっていません。高山の厳しさが、生態を解明するのに、壁になっています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、フジシロミャクヨトウも、ソウウンクロオビナミシャクも、載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、富士山に分布する生物を取り上げています。また、日本のガ(蛾)の仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅寸前の害虫? ニカメイガなど(2015/8/21)
富士山と白山、植物が多いのは、どっち?(2015/6/12)
空を飛ぶ毛虫がいる?(2015/3/23)
サカキの葉を白くしたのは、誰?(2015/3/2)
上には上がいる? 有毒生物の世界(2014/8/4)
などです。


2015年10月22日

秋でも、蝉(セミ)類博物館

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 もう、すっかり秋ですね。セミの声も、聞こえなくなりました。そんな時期に、セミの展覧会が開かれています。セミの研究は、一年中、行なわれていますからね。
 その展覧会とは、石神井【しゃくじい】公園ふるさと文化館で開催中の『蝉類博物館』です。たくさんのセミの標本が、展示されています。
 これらの標本は、もと、加藤正世さんという昆虫の研究者が所蔵していたものです。加藤さんは、大正時代から、昭和の初期にかけて活躍された方です。特に、セミの研究で有名でした。クマゼミやエゾゼミの、種の基準となる標本を作った方です。
 クマゼミも、エゾゼミも、現在の日本で、平凡なセミですね。とりわけ、西日本にお住まいなら、クマゼミを知らない方は、いないでしょう。「シャーシャー」という鳴き声がうるさいセミです(笑) 日本一鳴き声が大きく、体も大きいセミです。
 こんなに目立つセミでも、加藤さんが生きた時代には、まだ、正式な種名が決まっていなかったのですね。加藤さんは、日本のセミ学の基礎を作った方といえます。
 会場には、セミ以外の昆虫の標本も、たくさん展示されています。その多くが、加藤さんがお元気だった当時、都内の石神井公園付近で採集したものだそうです。現在の東京では、見られなくなってしまった種も、多いです。かつて、都内に、これほど豊かな昆虫たちがいたことに、驚かされます。研究史上、貴重な標本ばかりです。
 会場にあるのは、昆虫の標本ばかりではありません。鳥類、植物、魚類、昆虫以外の無脊椎動物などの標本もあります。どれも、加藤さんが、自ら採集したものです。
 加藤さんは、昆虫が御専門なのに、なぜ、昆虫以外の生物も、採集したのでしょうか? ある生物を知るには、その生物が生きている環境を、まるごと知ることが、有効だからです。そのためには、直接の研究対象以外の生物も、観察することが必要です。
 会場では、まるでタイムカプセルのように、かつての武蔵野の自然を見ることができます。また、戦前の台湾や、朝鮮半島で採集された昆虫標本も、見られます。どれも、変わりゆく自然環境を知る、よすがとなるものばかりです。
『蝉(セミ)類博物館』の情報は、以下のページにあります。
蝉類博物館(石神井公園ふるさと文化館の公式サイト内ページ)

図鑑↓↓↓↓↓には、エゾゼミ、クマゼミをはじめ、日本に分布するセミが、八種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-


 過去の記事でも、現在、開催中の生物に関する展覧会を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
人類の原器、ヒョウタン(瓢箪)(2015/9/17)
生き物を描く(2015/8/12)

2015年10月 2日

悪役か善役か? 寄生バチ分類

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 秋になると、「スズメバチに刺された」ニュースが、日本列島を駆け巡りますね。このようなニュースの印象のためか、ハチといえば、スズメバチを思い浮かべる方が多いようです。あるいは、蜂蜜を取るミツバチも、よく思い起こされるでしょう。
 ところが、スズメバチやミツバチのように、「集団で、巣を作って暮らす」ハチは、ハチ目【もく】の中では、少数派です。大部分の種は、単独で暮らします。その中でも、最も種の数が多いのは、寄生バチです。他の生物に寄生するハチですね。
 種の数が多いわりに、寄生バチは、目立ちません。これは、単純に、体の小さい種が多いからです。寄生する側が、寄生される側より大きいようでは、栄養が足りなくなってしまいますよね。このために、寄生生物は、たいがい、小さな生物です。
 寄生バチには、何百もの種があります。中で、最も有名で、研究も進んでいる種として、アオムシサムライコマユバチがいます。ハチ目コマユバチ科に属する一種です。
 アオムシサムライコマユバチが寄生するのは、主に、モンシロチョウの幼虫です。キャベツなどのアブラナ科植物を食べる、いわゆる青虫ですね。
 アオムシサムライコマユバチの成虫は、モンシロチョウの幼虫などに卵を産みつけます。孵化したアオムシサムライコマユバチの幼虫は、宿った幼虫の体内で、体液を吸って成長します。最後には、宿主の幼虫の体を食い破って、殺してしまいます。
 モンシロチョウにとって、アオムシサムライコマユバチは、恐ろしい敵ですね。けれども、キャベツにしてみれば、アオムシサムライコマユバチは、頼もしい味方でしょう。
 驚くべきことに、キャベツなどのアブラナ科植物は、アオムシサムライコマユバチを呼びつける仕組みを持っています。青虫に食べられた時に、特殊な化学物質を出すのです。その匂いを嗅ぎつけて、アオムシサムライコマユバチがやってきます。
 寄生生物というと、悪い印象を持たれがちですね。しかし、立場を変えれば、他の生物と助け合う、良い生物とも言えるわけです。自然界の仕組みは複雑で、短絡的に、ヒトが善悪を決められるものではありません。
図鑑↓↓↓↓↓には、マツムシソウ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-


 過去の記事でも、ハチの仲間や、寄生生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
寄生虫に寄生する生き物がいる?(2013/7/8)
ヒトデを泣かせる貝がいる?(2012/2/13)
幸せな共生の形、ドロバチとダニ(2010/12/20)
地域によって暮らしが違う蜜蜂(ミツバチ)(2006/5/12)
スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)
などです。


2015年10月 1日

ヨツボシホソバ

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ヨツボシホソバ  画像
和名:ヨツボシホソバ
学名:Lithosia quadra
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長野 立科【2015.08.22】


2015年9月30日

アキアカネ

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アキアカネ  画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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東京 港区【2015.09.15】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
 
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



2015年9月27日

ホシホウジャク

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ホシホウジャク  画像
和名:ホシホウジャク
学名:Macroglossum pyrrhosticta Butler
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東京 町田【2015.09.11】<


2015年9月23日

ウラギンヒョウモン

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ウラギンヒョウモン  画像
和名:ウラギンヒョウモン
学名:Fabriciana adippe pallescens
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長野県 立科【2015.08.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、ウラギンヒョウモンが掲載されています。
 
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2015年9月22日

アサギマダラ

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アサギマダラ  画像
和名:アサギマダラ
学名:Parantica sita niphonica
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長野県 立科【2015.08.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、アサギマダラが掲載されています。
 
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2015年9月20日

モンキチョウ

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モンキチョウ  画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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長野県 立科【2015.08.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウが掲載されています。
 
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インターネット生物図鑑-zukan.net-


2015年9月19日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ  画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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長野県 立科【2015.08.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
 
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2015年9月 8日

ジョロウグモ

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ジョロウグモ  画像
和名:ジョロウグモ
学名:Nephila clavata
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長野県 立科【2015.08.21】
図鑑↓↓↓↓↓には、ジョロウグモが掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年8月29日

ツクツクボウシ

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ツクツクボウシ  画像
和名:ツクツクボウシ
学名:Meimuna opalifera
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東京 港区【2015.08.17】
図鑑↓↓↓↓↓には、ツクツクボウシ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年8月23日

アブラゼミ

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アブラゼミ  画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京 港区【2015.08.17】
図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-


2015年8月21日

絶滅寸前の害虫? ニカメイガなど

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 イネは、私たち日本人にとって、重要な農作物ですね。このために、イネに付く害虫は、よく研究されてきました。害虫の生態を知れば、駆除につながるからですね。
 二十世紀の半ばまで、イネの害虫で有名なものといえば、ニカメイガ(二化螟蛾)とサンカメイガ(三化螟蛾)でした。どちらも、ガ(蛾)の一種です。両種とも、チョウ目【もく】(鱗翅目【りんしもく】ともいいます)メイガ科に属します。近縁な種同士です。
 ニカメイガという種名は、成虫が、年に二回、羽化して現われることから、付きました。サンカメイガのほうは、成虫が、年に三回、羽化して現われることから、付きました。
 ニカメイガもサンカメイガも、幼虫が、イネの茎に食い入ります。茎の中を食い荒らして、イネを枯らしてしまいます。かつては、この二種により、イネに大被害が出ました。
 ところが、二十世紀の後半に、ニカメイガとサンカメイガとは、急激に数を減らしました。サンカメイガのほうは、日本から絶滅したといわれるほどです。
 なぜ、かつての大害虫が、絶滅するほどになったのでしょうか? 原因は、いくつかあります。有力な原因として、農薬がよく効いたこと、イネの栽培サイクルが変わって、ニカメイガやサンカメイガの成長に支障が出たこと、などが挙げられます。
 二〇一五年現在では、農薬は、悪者にされることが多いですね。とはいえ、農薬を全否定しては、現代農業は成り立ちません。一億二千万人もいる日本の人口を養うには、効率の良い農業生産が、不可欠です。それには、農薬が必要です。
 ニカメイガとサンカメイガとが激減した理由は、まとめて言えば、「農業技術が進歩したから」です。害虫に抵抗性があるイネの品種が作られたり、新しい農薬が開発されたり、栽培サイクルを変えて害虫が成長できないようにしたり、というのは、農業技術の進歩ですね。研究が進んだからこそ、このような手段が取れるようになりました。
 ニカメイガのほうは、数は減ったものの、しぶとく日本で生きています。近年、ホシササキリというキリギリスの一種が、ニカメイガの卵を食べることが、わかりました。ホシササキリにうまく働いてもらえば、ニカメイガは、大発生はしないでしょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、ニカメイガ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-


 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
空を飛ぶ毛虫がいる?(2015/3/23)
上には上がいる? 有毒生物の世界(2014/8/4)
ドクロメンガタスズメの正体とは?(2013/12/9)
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/7/13)
などです。



2015年8月12日

生き物を描く

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 神奈川県立 生命の星・地球博物館へ、行ってまいりました。特別展「生き物を描く サイエンスのための細密描画」を、見てまいりました。
 この展覧会では、「芸術としての生物の絵」ではなく、「自然科学としての生物の絵」が、取り上げられています。生物図鑑に載っている絵、といえば、わかっていただけるでしょうか。図鑑の絵は、普通、美術館にある絵とは、違いますよね?
 生物図鑑の生物の絵は、何よりも、正確さが求められます。芸術的な美しさは、二の次です。けれども、機械的に正確に描けばいいわけではありません。ヒトの目で見た時に、その生物種の特徴が、わかりやすくなくてはいけません。
 でなければ、図鑑の絵を見ても、どの種なのか、わからないことになってしまいます。それでは、図鑑の役割を果たせませんね。
 これだけ、デジタル写真が発達した時代になっても、多くの図鑑で、写真のみならず、絵が多用されています。それは、なぜでしょうか?
 この展覧会の絵を見ていただけば、その答えが、わかります。機械的に正確な写真よりも、絵のほうが、細かい部分がわかりやすいのです。また、写真では、生態の「決定的瞬間」を撮るのが、難しいですね。絵なら、自由に描くことができます。
 不思議なことに、生物学的な正確さを追求した絵は、芸術的な美しさをも、そなえるようになります。優れた図鑑の絵は、決して、無味乾燥ではありません。
 例えば、展覧会の会場にある、杉浦千里さんの作品を御覧下さい。エビ・カニなどの、甲殻類を描いたものです。入ってすぐのコーナーにあります。
 多くの方は、杉浦さんの作品に、衝撃を受けるでしょう。精密無比にして、色彩は鮮明だからです。本物以上に本物の甲殻類が、そこにいます。画面から飛び出して、ごそごそと動きだしそうです。生命感にあふれた絵は、芸術の高みに達しています。
 他にも、田淵行男さんの蝶類の絵、今関六也さんの菌類(キノコ類)の絵など、素晴らしい生物画が見られます。絵を描く手順についても、紹介されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する無脊椎動物、昆虫、植物などが、二千種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 特別展「生き物を描く サイエンスのための細密描画」の情報は、以下のページにあります。
特別展「生き物を描く サイエンスのための細密描画」(生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)


 過去の記事でも、夏休み中の生物に関するイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
スカイツリーの大昆虫展(2015/7/22)


2015年8月 9日

ヤマトシジミ

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ヤマトシジミ  画像
和名:ヤマトシジミ
学名:Zizeeria maha
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東京 町田【2015.08.02】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年8月 5日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミ  画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 品川区【2015.08.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-


2015年7月22日

スカイツリーの大昆虫展

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 いよいよ夏休みですね。今回は、夏休みに、天気が悪くても楽しめる催しを紹介しましょう。東京スカイツリーの足もと、ソラマチで開かれている「大昆虫展」です。
 「大昆虫展」の素晴らしいところは、何と言っても、圧倒的な昆虫標本の数です。全部で、一万五千匹以上(!)の標本があるそうです。日本の昆虫の標本も、外国の昆虫の標本もあります。これだけ、数がそろった昆虫標本を見る機会は、なかなかありません。
 入口を入ってすぐ、日本の湘南地域で採集された昆虫標本が、展示されています。小さい種も、地味な種も、丹念に集められています。今では、もう、湘南地域では、見られない種の標本もあります。環境が変わって、絶滅してしまったのですね。
 小さくても、地味でも、どの種の昆虫も、自然環境の中で、大切な役割を果たしています。ある地域の自然環境を知るには、このように、あらゆる種の標本を集めることが、重要です。渡辺康生さんという方が、長年かけて、こつこつと集めたコレクションです。
 外国の昆虫標本のコーナーでは、珍しい昆虫を、たくさん見られます。熱帯に棲む昆虫には、びっくりするほど大きい種や、きらびやかな色彩の種が、多いです。
 例えば、熱帯に分布するナナフシの仲間には、全長が20cm以上になるものがいます。会場の標本の中に、そのようなナナフシを見つけました。私の手を広げて比べてみたところ、私の手首から中指の先端までの長さより、ナナフシのほうが、長かったです。
 昆虫標本は、生きている時に比べれば、どうしても、色が褪せてしまいます。そんな中でも、光沢のある甲虫類は、生前と変わらない光沢を保つものが、多いです。コガネムシの仲間、タマムシの仲間、カタゾウムシの仲間などが、ぴかぴか光っています。
 変わったところでは、ドクゼミの標本がありました。名のとおり、毒を持つセミの仲間です。日本には、分布しないグループです。タイ、ベトナム、インドネシア、中国南部などに分布します。日本のセミと違って、美しい体色を持ちます。
 昆虫関係の催しでも、ドクゼミの標本が見られることは、少ないです。日本にはいない美しいセミ、ぜひ、この機会に、御覧下さい。

 スカイツリーの大昆虫展の情報は、以下のページにあります。
大昆虫展 in 東京スカイツリータウン 公式サイト

 過去の記事でも、夏休みの楽しいイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウルトラ植物博覧会(2015/07/21)
などです。



2015年7月17日

トンボの産卵方法は?

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 夏空に飛ぶトンボの姿は、いいものですね。トンボは、日本の風景に根付いている昆虫です。雄のトンボのなわばり行動や、交尾の様子も、ほほえましく観察されます。
 中には、トンボの産卵を見たことのある方も、いるかも知れませんね。その時、雌のトンボは、どんなふうに産卵していましたか? 雌と一緒に、雄もいましたか?
 トンボの産卵方法は、種によって違います。産卵の時、雄が雌に付いているかどうかも、違います。同じ種でも、時には、普段と違う産卵方法を取ることもあります。
 大きく分けると、産卵方法は、二種類に分かれます。産卵管による方法と、生殖弁による方法とです。トンボの種によって、卵を産むための器官が、違うのですね。
 といっても、トンボに詳しくない方には、産卵管と生殖弁と、どう違うのか、わかりにくいでしょう。構造的な問題などは置いておいて、外見的なわかりやすさを挙げれば、「植物に止まって産卵するか」・「空中で飛びながら産卵するか」の違いです。
 産卵管で産卵するトンボは、植物に止まって、産卵管で、植物に卵を産みつけます。生殖弁で産卵するトンボは、空中を飛びながら、生殖弁で、水中に卵をばらまきます。
 例えば、ギンヤンマなどのヤンマ科の種や、アジアイトトンボなどのイトトンボ科の種は、「産卵管型」―植物に止まって産卵―です。アキアカネやシオカラトンボなどのトンボ科の種は、「生殖弁型」―飛びながら産卵―です。
 どちらの産卵方法にも、利点と欠点とがあります。産卵管型の場合は、産卵中に止まっているために、親が敵に襲われる確率が高いです。そのかわり、卵が、植物の中に産み付けられるために、敵から守られやすいです。干からびるおそれも、少ないです。
 生殖弁型の場合は、飛びながら産卵するために、親は、敵に襲われても、すぐ逃げることができます。そのかわり、卵は、何の防備もなくばらまかれるため、敵に食べられやすいです。卵が死んでも、親が無事で、たくさん産めばいいという考えですね。
 トンボたちは、それぞれの方法を選んで、子孫を残してきました。これからも、彼らが生きてゆける環境を、残したいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本のトンボが、三十種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、トンボの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エミール・ガレの愛したトンボとは?(2011/09/12)
田んぼに飛ぶのは、早苗【さなえ】とんぼ?(2009/05/25)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)

越年【おつねん】トンボは、本当に冬を越す?(2007/12/28)
トンボの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
などです。

2015年7月 7日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ  画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京 港区【2015.06.30】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハ掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年6月19日

キリギリスは、一種じゃない?

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 昆虫に詳しくない方でも、キリギリスの名は、御存知でしょう。「アリとキリギリス」の童話にも、登場しますね。夏に、「チョン、ギース」と鳴く声を、聞いた方も多いでしょう。平安時代から、風情ある鳴く虫として、認識されていたようです。
 ところが、二〇一五年現在では、「キリギリス」という種名の昆虫は、いないといわれます。これは、どうしたことでしょうか?
 少し前まで、日本には、「キリギリス」という種名の昆虫が、広く分布すると考えられていました。それが、地域によって、違う種が分布すると、わかってきたのですね。
 現在は、おおむね、東日本に「ヒガシキリギリス」という種が、西日本に「ニシキリギリス」という種が、分布するとされます。つまり、「キリギリス」という一種が、「ヒガシキリギリス」と、「ニシキリギリス」という二つの種に、分割されました。
 しかし、話は、これで終わりません。ヒガシキリギリスも、ニシキリギリスも、それぞれの種内で、かなり変異があることが、確認されています。
 例えば、ニシキリギリスの中では、四国にいるもの、対馬にいるもの、五島列島にいるもの、奄美大島にいるものは、みな、違う特徴を持ちます。ヒガシキリギリスの中でも、例えば、中部地方の山地にいるものは、他の地域のものと違うといわれます。
 今後、ヒガシキリギリスと、ニシキリギリスとは、さらに、種を分けられる可能性が、高いです。種を分けられなくとも、亜種には、分けられるのではないでしょうか。
 なお、北海道と沖縄とには、以前から、「キリギリス」(ヒガシキリギリスと、ニシキリギリスを合わせたもの)とは、違う種が分布するとされていました。
 北海道には、ハネナガキリギリスと、カラフトキリギリスとが、分布します。カラフトキリギリスは、他の日本のキリギリス(キリギリス属に属します)とは違い、カラフトキリギリス属に属します。沖縄には、オキナワキリギリスが、分布します。
 現時点では、日本国内に、五種の「キリギリス」がいるわけです。けれども、前記のとおり、この分類は、流動的です。日本の「キリギリス」の分類は、研究途上です。
図鑑↓↓↓↓↓には、キリギリス科の昆虫が、十種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、キリギリスの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
雌(メス)が鳴く種もいる? 鳴く虫たち(2012/8/6)
冬にも、バッタやキリギリスがいる?(2010/1/8)
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/9/14)
エクアドルで、十二の新種を発見(2009/6/18)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/6/30)
などです。


2015年6月 2日

スジモンヒトリ

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スジモンヒトリ 画像
和名:スジモンヒトリ
学名:Spilarctia seriatopunctata
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東京 品川区【2015.05.01】


2015年6月 1日

ガ(蛾)? いえ、トビケラです

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 皆さんの中に、渓流釣りをやる方は、おられますか? ヤマメやイワナを狙う釣りですね。渓流釣りをやる方は、魚だけでなく、水生昆虫にも、詳しいことが多いです。
 なぜなら、ヤマメやイワナは、水生昆虫が大好物だからです。魚をうまく釣るには、餌になる水生昆虫について、よく知らなければなりません。
 渓流に棲む昆虫といえば、カゲロウや、トビケラや、カワゲラです。これらは、一般の人には、あまり馴染みがない昆虫でしょう。でも、渓流釣りをやる方には、とても馴染みのある昆虫です。今回は、渓流にいる昆虫のうち、トビケラを取り上げましょう。
 トビケラの種のうち、多くは、幼虫が渓流に棲みます。カゲロウやカワゲラと、同じです。成虫になると、翅【はね】が生えて、空を飛ぶようになります。成虫の姿は、ガ(蛾)に似ています。ちょうどガのように、屋根型に翅をたたんで、止まります。
 けれども、トビケラには、鱗粉【りんぷん】がありません。この点が、ガとの大きな違いです。かわりに、トビケラの体には、刺毛【しもう】という、微細な毛が生えます。
 トビケラとガとは、目【もく】のレベルで、分類が違います。トビケラとは、トビケラ目【もく】―毛翅目【もうしもく】ともいいます―に属する昆虫の総称です。ガが属するのは、チョウ目【もく】―鱗翅目【りんしもく】ともいいます―ですね。
 とはいえ、トビケラとガとの間には、何らかの関係があると考えられています。単に外見が似るばかりでなく、他にも、共通点があるからです。
 その共通点の一つが、「幼虫が、糸を吐くこと」です。ガの幼虫が、糸を吐いて繭【まゆ】を作ることは、知られますね。トビケラの幼虫も、蛹【さなぎ】になる時に、糸を吐いて繭を作ります。トビケラの繭は、水中に作られるため、人目につきにくいです。
 トビケラの場合、蛹になる前の幼虫の頃から、糸で巣を作ります。巣の材料には、川底の小石などが使われます。まるでミノムシ(ミノガの幼虫ですね)のように、巣を背負って、水中で暮らします。ミノムシと同じく、敵から身を守るためと考えられます。
 トビケラ目とチョウ目との関係については、まだ、研究が進んでいません。
図鑑↓↓↓↓↓には、トビケラ目【もく】の昆虫は、載っていません、かわりに、日本に分布する水生昆虫が、四十種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅寸前? イトアメンボ(2012/9/24)
温泉に入る昆虫がいる?(2012/6/25)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
冬にも、カゲロウ(蜉蝣)がいる?(2010/2/15)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
などです。



2015年5月23日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京 港区【2015.04.17】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハ/b>掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2015年5月 4日

花に来ないチョウがいる?

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 春真っ盛りですね。春と言えば、花です。花と言えば、チョウ(蝶)です。お花畑にチョウが飛ぶ光景は、いかにも、春らしいですね。
 ところが、すべてのチョウが、「春に、花のまわりを飛ぶ」わけではありません。夏や秋にしか、現われないチョウもいます。花に来ないチョウもいます。
 今回は、そんなチョウの一種を紹介しましょう。ウラナミアカシジミです。
 ウラナミアカシジミの成虫が現われるのは、年に一回、初夏だけです。初夏も、花が多い季節ですが、花壇の花などには、ほとんど来ません。しかも、彼らは、昼間、あまり活動しません。夕方以降に、活発になります。樹上を飛び回ることが多いです。
 初夏の夕方、葉の茂った樹上にいるのでは、人目につかないのも、当然ですね。加えて、彼らは、非常に数が減っています。東京の区部では、絶滅したといわれるほどです。
 ウラナミアカシジミは、日本の平地から低山帯の、クヌギ林に棲むチョウです。日本の工業化が進む前は、彼らが棲むクヌギ林は、人間によって保たれていました。
 昔、人里のクヌギ林は、重要な資源でした。薪を取ったり、炭を焼いたりするのに、必要でした。資源を守るために、人々は、クヌギ林の手入れを怠りませんでした。
 しかし、時代が変わりました。今や、薪や炭の需要なんて、ほとんどありませんね。このために、クヌギ林は、切り開かれてしまったり、荒れ放題にされたりしました。
 そうなると、ウラナミアカシジミは、すみかを奪われます。例えば、東京の区部に、昔ながらの「人里のクヌギ林」なんて、もう、ないでしょう。ウラナミアカシジミが、絶滅危惧種になるわけですね。
 最近になって、明るいニュースが飛び込んできました。ウラナミアカシジミが、東京の区部で確認されたというのです。この大都市の、いったい、どこに? それは、明治神宮の森です。ここの森は、大正時代以降に作られた、人工の森です。
 人工の森でも、きちんと考えて管理すれば、自然がよみがえるのですね。もし、明治神宮の近辺で、ウラナミアカシジミを見つけたら、そっと観察してあげて下さい。
図鑑↓↓↓↓↓には、ウラナミアカシジミが掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、ウラナミアカシジミに近縁な「ゼフィルス」と呼ばれるチョウを取り上げています。また、ウラナミアカシジミと同じ、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
都会派のチョウ? ヤマトシジミ(2014/2/24)
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/9/3)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/8/9)
森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/6/14)
などです。


2015年3月24日

わくわく! 大アマゾン展

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 国立科学博物館で、楽しい展覧会が開かれています。大アマゾン展です。早速、行ってまいりました。アマゾンの動物・植物・菌類に、たっぷり会えます。
 会場の最初のコーナーには、化石がたくさんあります。古生物のコーナーなのですね。ここでの見どころは、大きな翼竜の化石や、保存状態の良い昆虫の化石です。トンボやキリギリスなど、現代の昆虫によく似た姿の化石が、見られます。
 次のコーナーからは、現生の生物たちが、紹介されています。剥製【はくせい】標本と、骨格標本とが多いです。哺乳類のコーナーでは、ぜひ、南米独自の哺乳類グループに、注目して欲しいですね。アリクイ、ナマケモノ、アルマジロたちです。
 アリクイと、ナマケモノと、アルマジロとは、かつて、貧歯目【ひんしもく】という一つのグループに、まとめられていました。現在では、二つの目【もく】に分けられています。アルマジロが被甲目【ひこうもく】、ナマケモノとアリクイとが有毛目【ゆうもうもく】です。被甲目と有毛目とは、南米大陸で独自に進化したと考えられています。
 鳥類のコーナーは、きらびやかです。インコ、ハチドリ、オオハシ、マイコドリ、タイランチョウなど、派手な種の鳥が多いからです。ここでも、南米独自のグループを、見逃さないで欲しいです。ツメバケイ、ジャノメドリ、ラッパチョウなどの鳥たちです。
 爬虫類のコーナーでは、何よりも、巨大なアナコンダに驚きます。長さ5m以上もある大蛇を、目の当たりにできる機会なんて、そうはありません。こんな大きさの生きた大蛇は、ヒトを食べることもできます。会場にあるのは、標本ですから、安心です。
 水生生物のコーナーでは、アマゾンカワイルカと、ガンジスカワイルカとの頭骨を、比較できます。同じように河に棲むイルカなのに、まるで頭骨が違います。
 植物のコーナーでは、水草が特集されています。アマゾン川の水草は、激しい水位の変動に、どのように対応するかという問題を抱えています。中には、驚くべき方法で、対応している種があります。その方法は、会場の解説を読んでみて下さい。
 御家族連れでも、カップルでも、お一人でも、春のお出かけに良い展覧会でしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、アマゾン川流域の生物は載っていません。かわりに、日本に分布する生物が、千種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 大アマゾン展の情報は、以下のウェブサイトにあります。
大アマゾン展 公式サイト
 過去の記事でも、南米の動植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
じつは食べられる? カンナ(2014/9/12)
ピーマンとトウガラシとは、同じ? 違う?(2014/8/8)
白鷺だけど、白くない? アマサギ(2014/4/21)
トケイソウの果実が、パッションフルーツ?(2013/8/16)
人を殺せるカエルがいる?(2013/6/3)
などです。


2015年3月23日

空を飛ぶ毛虫がいる?

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 空を飛ぶ昆虫は、珍しくありませんね。チョウも、トンボも、ガも、カブトムシも、空を飛びます。でも、飛ぶのは、みな成虫ですね。幼虫で空を飛ぶものは、ごくわずかです。
 例えば、チョウやガの幼虫である、イモムシやケムシが空を飛んだら、たいていの方は、驚くでしょう。ところが、空を飛ぶ毛虫は、実在します。
 それは、マイマイガというガ(蛾)の一種の幼虫です。幼虫には、翅【はね】がないのに、どうやって空を飛ぶのでしょうか? その方法は、クモが空を飛ぶのと、同じやり方です。クモも、一部の種は、翅がないのに、空を飛びます。
 クモや、マイマイガの幼虫が飛ぶのに使うのは、糸です。クモは、お尻から糸を出しますね。ガの幼虫は、多くの種が、口から糸を吐きます。マイマイガの幼虫も、そうです。
 クモにしろ、マイマイガの幼虫にしろ、空を飛べるのは、とても若い間だけです。体が小さくて、軽いうちでないと、飛べません。
 クモや、マイマイガの幼虫は、風のある日に、風に向かって、長い糸を出します。充分に体が軽ければ、糸に引っ張られるようにして、その体は飛んでゆきます。
 マイマイガの若い幼虫には、長い毛がびっしり生えています。まさに「毛虫」です。これらの毛も、風に乗るのに役立ちます。ある程度以下に体が軽ければ、翅の代わりに、毛や糸でもって、風に乗ることができるのですね。
 マイマイガの幼虫は、成長してからは、別の移動方法を使います。大きくなって、体が重くなったら、空は飛べません。その代わりに、糸を吐いて、木からぶら下がります。
 その状態で、風に吹かれると、ブランコのように、大きく揺れます。その動きを利用して、離れた所に跳び移ることができます。この移動の様子から、マイマイガの幼虫には、ブランコケムシという別名があります。
 マイマイガは、日本を含め、北半球に広く分布する種です。彼らが分布を広げるには、このような優れた移動方法を持つことが、大いに寄与したと考えられています。しかし、後から侵入した地域では、害虫として、憎まれています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、マイマイガは載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種掲載されています。
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
上には上がいる? 有毒生物の世界(2014/8/4)
ドクロメンガタスズメの正体とは?(2013/12/9)
妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です(2012/7/30)
ガを誘惑する? カラスウリ(烏瓜)(2009/8/31)
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/3/9)
などです。


2015年3月 2日

サカキの葉を白くしたのは、誰?

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 立春を過ぎても、しばらくは、寒い日が続きますね。でも、確実に、春は近づいています。動物たちも、寒さに耐えながら、春を待っています。一見、何でもない所に、動物たちがひそんでいます。今回は、冬に見られる昆虫を、紹介しましょう。
 神社や、一般家庭の神棚にお供えされる植物として、サカキがありますね。地域によっては、サカキの代わりに、ヒサカキを供えることもあります。サカキもヒサカキも、常緑樹なので、冬でも、緑を楽しめます。このためか、庭木などにされることもあります。
 冬、サカキやヒサカキの葉を、観察してみて下さい。ところどころ、色が抜けたように、白くなっている葉が、ありませんか? もしもあったなら、そこには、ガ(蛾)の一種の幼虫が、ひそんでいる可能性が高いです。そのガとは、ホタルガです。
 ホタルガの幼虫は、サカキやヒサカキの葉を食べます。幼虫の姿で、冬を越します。葉を数枚つづり合わせた隠れ家に、ひそみます。冬でも、暖かい日には、隠れ家から抜け出して、なめるように、葉を食べます。その食べた跡が、白くなるのですね。
 越冬中のホタルガの幼虫は、とても小さな毛虫です。長さが5mmに満たないほどです。ですから、よく目を凝らして探さないと、見つかりません。
 毛虫といっても、こんな小ささでは、かわいいものです。色は、地味な茶色です。これが、春になると、黄色と黒の縞模様のある、ちょっと毒々しい毛虫になります。
 毒々しいのは、見かけ倒しではありません。ホタルガの幼虫には、本当に毒があります。幼虫は、毛の付け根から、毒のある液を分泌します。この液に触れると、ヒトも、かぶれます。ホタルガの幼虫には、素手で触れないようにしましょう。
 ホタルガは、成虫になっても、毒を持ちます。こちらも、触れなければ、害はありません。彼らが毒を持つのは、むろん、敵に食べられないためです。
 ホタルガの幼虫の、毒々しい色合いは、敵に「毒があるぞ」と警告する役割があります。成虫も、赤い胸と黒い翅【はね】という組み合わせが、敵に警告する色合いだといわれます。彼らにしてみれば、身を守るための、大切な武器なのでしょうね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ホタルガ掲載されています。
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 過去の記事でも、越冬する昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
テントウムシは、冬にも活動する?(2013/11/25)
春の妖精? チョウたちの生態(2012/4/5)
擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ(2012/1/23)
冬にも、バッタやキリギリスがいる?(2010/1/8)
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/3/9)
などです。


2015年2月16日

タマムシやコガネムシは、なぜ、美しい?

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 昆虫の中でも、美しいものは、多くの人に好まれますね。日本で美しい昆虫と言えば、タマムシ(玉虫)が代表でしょう。ヤマトタマムシとも呼ばれる種です。
 美しさでは、コガネムシも、タマムシに引けを取りません。その金属的な光沢から、黄金虫【こがねむし】という名が付いたほどです。
 甲虫目【こうちゅうもく】コガネムシ科に属する一種に、コガネムシという種がいます。ややこしいことに、コガネムシ科に属する種を総称して、コガネムシとすることもあります。ヤマトタマムシは、同じ甲虫目のタマムシ科に属します。
 タマムシ科や、コガネムシ科に属する種には、ヤマトタマムシやコガネムシのように、ぴかぴかと光る、美しい種が多いです。よく見ると、タマムシやコガネムシは、角度によって、色が変わります。あの不思議な色合いは、どうなっているのでしょう?
 例えば、ヤマトタマムシの翅の色は、おおむね、緑っぽい色に見えます。けれども、タマムシの翅を調べても、緑の色素は、ありません。タマムシの色は、色素が作り出したものでは、ないのですね。その秘密は、タマムシの体表の構造にあります。
 タマムシの体表には、ある特殊な構造があります。その構造によって、特定の波長の光だけが、強調されて、私たちの眼に届きます。光は、波長によって色が変わるので、強調された波長の色―ヤマトタマムシの場合は、緑―が、眼に映るわけです。
 タマムシの体表の構造とは、とても薄い膜が、多層に重なり合っているというものです。これらの薄膜の境界で、光が反射します。いろいろな深度で反射された光が、干渉し合って、特定の波長の光だけが、強調されるようになっています。
 このように、色素でなく、構造によって出る色を、構造色と呼びます。構造色には、多様な種類があります。ここに書いた、薄膜の構造によるものばかりではありません。
 構造色を持つ昆虫は、タマムシやコガネムシ以外にも、たくさんいます。それらの中には、どういう構造によって色が出るのか、わかっていないものが、少なくありません。昆虫からは、まだまだ、多くのことを、学ぶことができます。
図鑑↓↓↓↓↓には、タマムシの仲間やコガネムシの仲間が、十種以上が掲載されています。
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 過去の記事でも、タマムシやコガネムシの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
糞虫【ふんちゅう】たちの大活躍(2011/3/28)
汚いなんて言わないで、日本の糞虫たち(2009/7/6)
コウノトリと共存、絶滅危惧のコガネムシ(2009/6/13)
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/4/3)
玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?(2006/9/1)
などです。


2014年11月16日

国立科学博物館の生物たち

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 この秋、国立科学博物館で、面白い催しが、いくつも開かれています。生物に関わる展示も、多いです。早速、行ってまいりました。
 まずは、特別展「ヒカリ展」です。この特別展は、光に関わることすべてを紹介しています。その中に、光る生物の紹介があります。光る生物には、自然に光るものと、人工的に光らせるようにしたものとがあります。両方が展示されています。
 自然に光る生物では、光るサンゴが、美しいです。生きたサンゴが、水槽に入っているのを、見ることができます。光る深海魚も、自然に光る生物ですね。会場には、光る深海魚として、ヒカリキンメダイと、マツカサウオとがいます。
 人工的に光らせた生物としては、「光る花」や、「光るカイコ」がいます。もともとは光らない植物やカイコに、光るための遺伝子を入れて、光らせるようにしました。この光を、不自然だと嫌うのか、美しいと好きになるかは、人によるでしょう。
 次に、企画展「ヨシモトコレクションの世界」です。この会場では、たくさんの哺乳類の剥製【はくせい】標本に、迎えられます。どの標本も、とてもよくできています。まるで生きているようです。これらは、もと、ヨシモトさんという日系人の持ち物でした。
 ヨシモトさんのコレクションが、なぜ、科学博物館にあるのでしょう? なぜ、こんなに多くの剥製標本を、ヨシモトさんは集めたのでしょう? これらの答えは、会場にあります。答えを知れば、ヨシモトさんの志に、心を打たれるでしょう。
 最後に、NEWS展示「昭和天皇のヒドロ虫類ご研究を通した国際交流」です。昭和天皇は、海洋生物の研究者でもありました。中でも、ヒドロ虫【ちゅう】というグループの専門家でした。ヒドロ虫の研究は、地味な分野で、やっている人が少ないです。
 このため、昭和天皇は、外国のヒドロ虫研究家とも、よく連絡を取り合い、研究に励まれました。その足跡が、ベルギーの博物館に残っていました。遠いベルギーで、昭和天皇が、自ら採集された生物の標本が、見つかったのです。会場では、それらの標本や、昭和天皇がご研究に使われた顕微鏡などを、見ることができます。
図鑑↓↓↓↓↓には、ホタル、ウミホタル、オワンクラゲなどの光る生物や、ヒドロ虫類のカツオノエボシ、ハナガサクラゲ、ハネウミヒドラなどが掲載されています。
ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


 国立科学博物館の催しについては、以下のページに案内があります。
ヒカリ展 公式サイト
ヨシモトコレクションの世界(国立科学博物館の公式サイト内ページ)
昭和天皇のヒドロ虫類ご研究を通した国際交流(※注:直接、pdfにつながります)
などです。


2014年10月27日

美しいチョウでも、侵略者?

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 昆虫の中でも、チョウ(蝶)は、人間に好まれますね。何といっても、美しいからでしょう。チョウを採集したり、標本を集めたりする、熱心なマニアも、少なくありません。
 熱心すぎて、時に、道を踏み外してしまう方もいるようです。近年、違法な放蝶活動が、問題になっています。本来の生息地ではない場所に、チョウを放つ人がいます。
 例えば、ホソオチョウというチョウがいます。アゲハチョウ科の一種です。後翅が、細長い「尾」のように伸びるのが、特徴です。この種は、もとは、日本には分布しませんでした。そのため、特異な姿と相まって、日本のマニアの憧れのチョウでした。
 ところが、一九七〇年代から、散発的に、日本の各地で確認されるようになりました。ホソオチョウは、飛ぶ能力が低いため、自力で大陸から飛んできたとは、考えにくいです。散発的な出現ぶりからしても、誰かが故意に放蝶したことが、強く疑われます。
 似た例として、アカホシゴマダラの例があります。アカホシゴマダラも、チョウの一種です。タテハチョウ科に属します。日本では、奄美群島にしか分布しませんでした。
 一九九〇年代末期に、突然、神奈川県で、アカホシゴマダラが確認されました。二〇〇〇年代になってからは、次第に分布を広げ、今では、関東一円に分布するようです。
 関東のアカホシゴマダラは、奄美のアカホシゴマダラと、模様が違います。奄美の個体群より、大陸の個体群に近いです。この点で、やはり、誰かが、故意に大陸から持ち込んだことが、強く疑われます。美しいチョウを、手近に置きたかったのでしょうか。
 こういった放蝶活動は、違法です。そうでなくとも、倫理的に許されない行為です。
 ホソオチョウとアカホシゴマダラについては、すでに、在来生物の被害が報告されています。ホソオチョウの幼虫は、ウマノスズクサという植物を食べます。ウマノスズクサは、ジャコウアゲハというチョウの幼虫の食べ物でもあります。ホソオチョウが出現した地域では、ジャコウアゲハの数が減っているという報告があります。
 同じように、アカホシゴマダラが出現した地域では、同じ植物(エノキ)を食べるゴマダラチョウが、減っているようです。在来生物を圧迫する行為は、慎んで欲しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ホソオチョウに追われるジャコウアゲハや、アカホシゴマダラに追われるゴマダラチョウが掲載されています。
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 過去の記事でも、チョウの仲間を取り上げています。本記事に登場するジャコウアゲハやゴマダラチョウも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シロチョウ? いえ、アゲハです(2014/4/28)
都会派のチョウ? ヤマトシジミ(2014/2/24)
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/4/11)
お菊虫の正体は、ジャコウアゲハ?(2007/8/13)
などです。


2014年9月30日

クロアゲハ

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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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東京 品川区【2014.09.14】
図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハは掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-



2014年9月15日

世界史を変えた昆虫とは?

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 昆虫は、ヒトに比べると、とても小さいですね。けれども、「虫けら」などと侮ることは、できません。昆虫の中には、ヒトの世界史を変えたものすら、存在します。
 今回は、そのような昆虫の一種を紹介しましょう。ケオプスネズミノミです。
 ケオプスネズミノミは、ネズミに付くノミの一種です。ネズミの血を吸って生きています。普段は、ヒトに付くことはありません。ならば、なぜ、このノミが、ヒトの世界史を変えたのでしょうか? それは、ある病気と関係があります。
 その病気とは、ペストです。中世のヨーロッパで、何回も、大規模な流行を起こしました。当時のヨーロッパ人口の、三分の一が、ペストにより、失われたといわれます。
 ペストは、もともと、ネズミの病気でした。主に、クマネズミがかかります。ペスト菌により、感染する疫病です。ケオプスネズミノミは、ペスト菌を運ぶ役割を果たします。
 ペストに感染したネズミの血を、ケオプスネズミノミが吸うと、ノミの体内にペスト菌が入ります。ノミの体内で、ペスト菌はどんどん増殖し、ノミの喉もとまであふれてきます。そうなると、ノミは血を吸えず、ペスト菌混じりの血を、吐き戻します。
 ペスト菌混じりの血が、傷口などから入ると、ネズミでも、ヒトでも、ペストに感染します。ペストは、適切な治療をしなければ、現代でも、死に至る病気です。
 ケオプスネズミノミにとっても、ペストは、恐ろしい病気です。前記のとおり、ペスト菌が体内で増殖すると、ノミは、食事ができなくなります。このために、飢えて死んでしまうのです。問題は、その前に、食事を求めて、多くの宿主に取り付くことです。
 じつは、ネズミにとっても、ペストは致命的な病気です。ペストが流行すると、ネズミがどんどん死んでゆきます。ノミにとっては、血を提供してくれる相手がいなくなるわけですね。食べ物を求めて、普段は付かないヒトにも、ノミが付きます。
 こうして、ヒトにも、ペスト菌がばらまかれることになります。ペスト菌が運ばれるのに、最も良い相手が、ケオプスネズミノミです。このノミは、もとは、日本にはいませんでした。近年、外来種として入ってきていることが、憂慮されています。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ケオプスネズミノミは、載っていません。かわりに、日本の昆虫が、400種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、ヒトなどの哺乳類の血を吸う昆虫を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
シラミは、すべての哺乳類に付くか?(2014/3/24)
冬にも、カ(蚊)がいる?(2013/2/4)
などです。


2014年9月 8日

居候するクモがいる?

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 秋口に野山へ行くと、ジョロウグモの網が目立ちます。ジョロウグモは、体が大きいクモなので、張る網も大きいです。住宅街でも、緑が多い所には、見ることがあります。
 木の枝などに張られた、大きな網を見つけたら、よく観察してみましょう。黄色と黒の縞模様をした、大きなクモが、どこかにいませんか? 腹部には、赤い模様もあります。それが、ジョロウグモの雌【めす】です。なぜ、雌とわかるのでしょうか?
 ジョロウグモの雄【おす】は、雌よりも、ずっと体が小さいからです。体の模様も、雌と違って、目立ちません。雌の網の隅に、ひっそりと生きています。
 夏の終わりから、秋にかけては、ジョロウグモの繁殖期です。この時期になると、ジョロウグモの雄は、自分で網を作りません。繁殖相手の雌の網に、居候【いそうろう】します。そうして、雌と交尾する機会をうかがいます。
 秋口、ジョロウグモの雌の網には、複数の雄が、居候することがあります。中には、雄がいない網もあります。モテない雌なのでしょうか? 親しみがわきます(笑)
 ジョロウグモの雌の網には、ジョロウグモの雄とは、様子の違うクモが、棲むことがあります。ジョロウグモの雄よりも、もっと小型です。腹部が、銀色をしています。
 これは、シロカネイソウロウグモという種のクモです。ヒメグモ科イソウロウグモ属の一種です。この属のクモは、そもそも、網を作りません。他の種のクモの網に入り込んで、生活します。だから「居候グモ」なのですね。
 シロカネイソウロウグモは、一つの網に、何十匹もいることがあります。一匹のジョロウグモの雌が、そんなにたくさんのイソウロウグモを、養えるのでしょうか?
 どうやら、問題はないようです。シロカネイソウロウグモたちは、ジョロウグモの雌が食べないような、小さな獲物を捕らえて、食べるといわれます。
 イソウロウグモの仲間は、シロカネイソウロウグモのように、おとなしく、小さな獲物を食べる種ばかりではありません。網の主の獲物を強奪したり、網の糸を食べたり、網主自身を襲って食べたりするものまでいます。とんだ居候もいたものですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ジョロウグモなど、日本のクモが、九種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、ジョロウグモなど、日本に分布するクモを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
鬼も美女もいる? オニグモの仲間たち(2011/8/15)
クモの中の目利き? ハエトリグモ(2010/10/29)
人面グモ? いえ、ハナグモです(2009/4/10)
クモにも母性愛がある? カバキコマチグモ(2007/5/9)
ジョロウグモの理【ことわり】(2006/10/19)
などです。


2014年9月 2日

ハサミツノカメムシ

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和名:ハサミツノカメムシ
学名:Acanthosoma labiduroides
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長野 立科【2014.08.07-09】


2014年8月30日

トノサマバッタ

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トノサマバッタ 画像
和名:トノサマバッタ
学名:Locusta migratoria
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長野 立科【2014.08.07-09】
図鑑↓↓↓↓↓には、トノサマバッタは掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


2014年8月27日

ジャノメチョウ

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和名:ジャノメチョウ
学名:Minois dryas
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長野 立科【2014.08.07-09】
図鑑↓↓↓↓↓には、ジャノメチョウは掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


2014年8月26日

知の地層、インターメディアテク

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 夏休みも、そろそろ、終わりですね。宿題が片付かなくて、焦っている方も多いのではないでしょうか?(笑) 今回は、夏休みの自由研究に役立ちそうな博物館を紹介しましょう。インターメディアテクという博物館です。
 ここは、新しい博物館です。開館して、まだ一年しか経ちません。なのに、展示物や、展示の仕方が、古めかしいです。それは、わざとそうしているのですね。ヨーロッパの歴史ある博物館を、イメージしているそうです。
 とはいえ、標本に古い物が多いのは、本当です。ここにあるのは、明治時代から、東京大学によって、集められてきた標本だからです。東京大学の総合研究博物館のコレクションが、ここで公開されています。むろん、最近の新しい標本もあります。
 展示室内では、大型の骨格標本が、目立ちます。クジラ、イルカ、オットセイ、キリン、ウマなどの骨格標本に、見下ろされます。もう少し小さいところでは、イヌ、ネコ、カピバラなどの骨格標本もあります。もっとずっと小さい、モグラ、コウモリ、ハツカネズミなどの骨格標本も、見ることができます。
 哺乳類ばかりでなく、鳥類、爬虫類、両生類、魚類の骨格標本もあります。哺乳類と鳥類と爬虫類については、剥製【はくせい】の標本も、展示されています。
 特に、鳥類の剥製標本は、充実しています。ちょうど今、「アヴェス・ヤポニカエ――日本の鳥」という特別展示が、行なわれています。この企画では、鳥の剥製標本の隣に、同種の鳥の博物画を並べて、展示しています。見比べることができるのですね。
 博物画とは、主に、十九世紀以前の時代に描かれた絵です。動物や、植物や、鉱物といった自然の産物を、可能な限り、事物に即して、正確に描きました。なぜなら、それは、自然を分類し、体系づけるための絵だったからです。科学の芽生えですね。
 日本では、明治時代になってから、本格的に科学が始まりました。でも、江戸時代以前の日本に、科学の芽がなかったわけではありません。会場にある博物画が、それを示しています。日本の科学は、長い時間に積み重ねられた、知の地層の上にあるのですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に生息する野生生物が、二千種近くも掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


 インターメディアテクの情報は、以下の公式サイトにあります。
インターメディアテク 公式サイト


 過去の記事でも、夏休みの自由研究に役立つ博物館を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
どうする? どうなる! 外来生物(2014/7/23)
古代から現生へ、哺乳類たち(2014/7/22)
毒毒毒毒毒毒毒毒毒展【もうどくてん】(2014/7/17)
などです。


2014年8月14日

アキアカネ

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アキアカネ 画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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長野 立科【2014.08.07-09】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネは掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


2014年8月10日

シオカラトンボ

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シオカラトンボ 画像
和名:シオカラトンボ
学名:Orthetrum albistylum speciosum
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東京 港区【2014.08.02】
図鑑↓↓↓↓↓には、シオカラトンボは掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


2014年8月 4日

上には上がいる? 有毒生物の世界

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 世界には、毒を持つ生物が、たくさんいますね。そういった生物は、なぜ、毒を持つのでしょうか? 多くの場合は、身を守るためです。毒があれば、敵に食べられません。
 具体的な例を挙げてみましょう。植物のキョウチクトウ(夾竹桃)です。
 キョウチクトウは、よく、街路樹などに使われていますね。夏に、白やピンクの花を咲かせます。キョウチクトウには、ほとんど害虫が付きません。有毒だからです。
 例えば、サクラと比べると、キョウチクトウの有利さが、際立ちます。
 毒のないサクラには、多種の毛虫が付きますよね。あの毛虫は、モンクロシャチホコ、アメリカシロヒトリ、マイマイガなどの、ガ(蛾)の幼虫です。学校などのサクラの木には、必ず、農薬がかけられます。ああしないと、毛虫が大発生しやすいからですね。
 それに比べれば、キョウチクトウには、「毛虫大発生」などということは、ありません。街路樹のキョウチクトウの葉を見ても、虫に食われず、きれいな形のものが多いです。
 ところが、中には、猛毒のキョウチクトウを食べる昆虫がいます。キョウチクトウスズメや、シロマダラノメイガです。どちらも、ガ(蛾)の一種です。
 これらのガの幼虫は、なぜ、わざわざ、有毒の植物を食べるようになったのでしょうか? 他の昆虫が食べない植物を食べれば、食べ物を独占できるからです。
 もう一つ、とても有利になることがあります。植物の毒を体にためて、自分も有毒になることです。毒を持てば、敵に食べられることが、少なくなります。
 有毒植物を食べるどころか、その毒を流用して、自分の武器にしてしまうわけです。たくましいですね。これらのガの幼虫が、どうやって、害を受けずに、自分の体に毒を貯められるのかは、わかっていません。外見は、どちらの種も、ごく普通のイモムシです。
 シロマダラノメイガのほうは、昔から、日本にいました。インド原産のキョウチクトウが日本に来る前は、ガガイモ、キジョランなどを食べていたようです。
 キョウチクトウスズメのほうは、近年に日本に来たのかも知れません。主に、九州以南に分布します。時おり、本州でも発生して、話題になることがあります。

図鑑↓↓↓↓↓には、キョウチクトウが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ドクロメンガタスズメの正体とは?(2013/12/9)
妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です(2012/7/30)
浜辺の夜に恋の花? ハマオモト(2010/7/16)※ハマオモトに受粉するのは、ガの仲間です。
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/3/9)
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)
などです。


2014年7月23日

どうする? どうなる! 外来生物

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 最近、ニュースで、外来生物が取り上げられることが多いですね。アライグマ、カミツキガメ、ブラックバス(オオクチバスなどの総称)といった名前を、聞いたことがおありでしょう。これらは、みな、ここ数十年の間に、日本にやってきた外来生物です。
 今、外来生物が問題になっているのは、人間の手によって、急速に、大量に、生物が運ばれるからです。あまりにも急速かつ大量なので、在来の生物たちが、それに対応できません。その結果、自然環境が荒れてしまいます。人間にも、被害が出ます。
 このような外来生物の実態が、よくわかる展覧会が、開かれています。特別展「どうする? どうなる! 外来生物」です。会場は、神奈川県立生命の星・地球博物館です。
 この展覧会では、外来生物の思わぬ害についても、知ることができます。例えば、外来生物は、必ずしも、外国から来たものではないことは、御存知ですか?
 国内であっても、本来の生息地ではない場所にやってきたのなら、それは、外来生物です。北海道の生き物を九州に運んだりしては、ダメということですね。
 会場では、新たな外来生物が、次々に現われている例が、報告されています。例えば、リュウキュウベニイトトンボです。この種は、細長いイトトンボの一種です。
 リュキュウベニイトトンボは、本来、九州南部から南西諸島にかけて分布します。ところが、二〇〇六年に、突然、神奈川県で、この種が確認されました。どこから、どのようにして侵入したのかは、まだ、解明されていません。
 九州北部以北には、リュウキュウベニイトトンボと似た別種の、ベニイトトンボが分布します。ベニイトトンボは、絶滅危惧種です。もし、関東に、リュウキュウベニイトトンボが定着してしまったら、それでなくても少ないベニイトトンボの生息地が、奪われるかも知れません。リュウキュウのほうが、繁殖力が強いため、その可能性は高いです。
 ベニイトトンボとリュウキュウベニイトトンボとは、よく似ています。神奈川県以外の地方でも、「希少なベニイトトンボがいると思って喜んでいたら、リュウキュウベニイトトンボだった」ことが、あるかも知れません。身近な自然の破壊は、恐ろしいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の在来生物が、一〇〇〇種以上掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


 「どうする? どうなる! 外来生物」の情報は、以下のページにあります。
どうする? どうなる! 外来生物(生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)
 過去の記事でも、生き物関係の催しを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
毒毒毒毒毒毒毒毒毒展【もうどくてん】(2014/7/17)

2014年7月17日

毒毒毒毒毒毒毒毒毒展【もうどくてん】

 東京、池袋のサンシャイン水族館で、面白い催しをやっています。「毒」という字を九つ並べて、「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展」です。これで、【もうどくてん】と読むそうです。
 毒のある生物ばかりを集めて、展示しているのですね。さっそく、行ってみました。
 入ると、すぐに、ハナミノカサゴがいます。毒がある魚です。全身が縞模様で、大きな鰭【ひれ】があり、ゆったりと優雅に泳いでいます。
 ハナミノカサゴが美しいのも、ゆったり泳ぐのも、毒があるからです。派手な模様は、「毒があるぞ」と警告するためです。毒のおかげで、敵に襲われることはまずないので、速く泳ぐ必要がありません。有毒生物に、動きが遅いものが多いのは、このためです。
 会場内で、動かない点では、オニダルマオコゼが、横綱級でしょう。やはり、毒のある魚です。ハナミノカサゴと違って、華やかな外見ではありません。むしろ、ごつごつして、岩のようです。じっとしていると、海底の岩にしか見えません。
 オニダルマオコゼは、他の魚を襲って食べる肉食魚です。自分を岩のように見せるのは、獲物に気づかれないためです。毒があっても、地味な種もいるわけです。
 他に、動きの遅い毒生物としては、スローロリスがいます。これは、サルの一種です。哺乳類ですね。哺乳類で有毒なものは、少ないです。スローロリスは、肘【ひじ】の内側に、毒を出す腺を持ちます。この毒をなめ取って、全身に広げるのだそうです。
 魚類や哺乳類以外にも、たくさんの毒生物を、会場で見ることができます。アカクラゲ、ムラサキハナギンチャク(以上、刺胞【しほう】動物)、タガヤサンミナシ、ヒョウモンダコ(以上、軟体動物)、ラッパウニ、アデヤカキンコ(以上、棘皮【きょくひ】動物)、ベトナムオオムカデ、ゴライアスバードイーター(以上、節足【せっそく】動物)、ジュウジメドクアマガエル(両生類)、アメリカドクトカゲ(爬虫類)などです。
 少ないながら、有毒の植物も、展示されています。伝説的な毒植物、マンドラゴラが見られますよ。実在する植物ですが、日本で見られるのは、珍しいです。
 小規模な展示なので、サンシャイン水族館本体と合わせて見るのが、お勧めです。

図鑑↓↓↓↓↓には、ムラサキハナギンチャク、ヒョウモンダコ、ラッパウニなど日本に棲む有毒生物が掲載されています。ban_zukan.net.jpgインターネット生物図鑑-zukan.net-


 毒毒毒毒毒毒毒毒毒展【もうどくてん】については、以下のサンシャイン水族館のサイトに、案内が載っています。
 また、休日などは、混雑することもあるようです。お出かけ前に、サンシャイン水族館のツイッターを確認すると、混雑状況がわかって、便利です。

毒毒毒毒毒毒毒毒毒展【もうどくてん】~毒を持つ生き物~
サンシャイン水族館のツイッター

2014年7月 6日

ナミアゲハ

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羽化直後です。ナミアゲハ  画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京 港区【2014.06.22】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハは掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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2014年6月16日

世界最大の昆虫とは?

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 世界最大の昆虫は、何という種でしょうか? これは、答えるのが難しい質問です。何をもって「最大」とするか、定義がはっきりしないからです。
 体の長さが最も長いことをもって「最大」とするのでしょうか? それとも、体重が最も重いことをもって「最大」とするのでしょうか? どちらも、間違いとは言えませんね。
 今回は、最長の昆虫と、最重の昆虫とを紹介してみましょう。
 世界最長の昆虫とされるのは、ナナフシの一種です。日本にはいない種のため、日本語名が付いていません。ラテン語の学名を、Phobaeticus chaniといいます。マレーシアのサバ州(ボルネオ島の一部)で見つかっています。二〇〇八年に、発見されたばかりです。
 Phobaeticus chaniの体長は、35.7cmあります。他のナナフシと同じく、細長い棒状の体をしています。「歩く木の棒」という表現が、ぴったりです。
 ナナフシの仲間には、他にも、非常に長くなる種がいます。Phobaeticus chaniが発見される前は、Phobaeticus kirbyiという種が、世界最長の昆虫でした。この種は、やはり、ボルネオに棲みます。Phobaeticus chaniより、2.9cm短いです。
 最重の昆虫のほうは、コガネムシの仲間です。こちらには、日本語名が付いています。ゴライアスオオツノハナムグリという名です。ただし、この名は、種名ではありません。コガネムシ科オオツノハナムグリ属に属する種の総称です。
 オオツノハナムグリ属の種は、一種も、日本には分布しません。なのに、日本語名が付いている種が多いです。これは、このグループが、「世界最大の昆虫」として、有名だからでしょう。日本でも、昆虫マニアやコレクターの間で、古くから知られていました。
 ゴライアスオオツノハナムグリの体重は、100gになることがあるそうです。これは、例えば、哺乳類のハツカネズミより、ずっと重いです。ハツカネズミの体重は、30gに達しません。ハツカネズミの三倍以上もあるなんて、破格ですね。
 オオツノハナムグリ属は、アフリカの熱帯域に分布します。先のナナフシの仲間といい、熱帯には、やたらに大きい昆虫が多いですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する昆虫が、400種ほどが掲載されています。
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 過去の記事でも、いろいろな意味で「最大」の生物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本最大のヒトデとは?(2013/12/2)
ミミズは、どこまで大きくなる?(2012/4/16)
日本最大のトカゲとは?(2009/8/14)

タカアシガニは、世界最大のカニ?(2009/1/30)
世界最大のイカは、ダイオウイカではない?(2007/2/23)
などです。


2014年6月 9日

親が親なら、子も子、カメノコハムシ

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 以前、このブログで、カメノコハムシという昆虫を取り上げましたね(謎の円盤UFO? カメノコハムシ(2008/3/10))。平たい「円盤型」をした甲虫たちです。甲虫目【こうちゅうもく】ハムシ科に属する種に、いくつも、このような種がいます。
 カメノコハムシなどの「円盤型」のハムシたちは、かつて、ハムシ科のカメノコハムシ亜科にまとめられていました。けれども、最近は、カメノコハムシ亜科という分類グループは、使われなくなりました。分類学的に、意味がないとわかったからです。
 以前、カメノコハムシ亜科に入れられていた種は、互いに外見が似るだけで、系統的には遠縁だとわかったのですね。「円盤型」の体は、種ごとに、別個に進化したようです。カメノコハムシ亜科の種は、多くが、ハムシ科トゲハムシ亜科に入れられました。
 分類が変わっても、カメノコハムシたちが、奇妙な姿をしていることには、変わりありません。なぜ、このような体をしているのかは、いまだに、研究途上です。
 「○○カメノコハムシ」の中には、成虫だけでなく、幼虫も、奇妙な姿をしているものがいます。アオカメノコハムシ、イチモンジカメノコハムシなどの種です。
 アオカメノコハムシと、イチモンジカメノコハムシとは、どちらの幼虫も、背中に黒っぽいものを背負っています。この「黒っぽいもの」は、彼ら自身の糞や、脱皮した皮でできています。汚い? いえ、これは、廃物を有効利用しているのです。
 アオカメノコハムシ、および、イチモンジカメノコハムシの幼虫は、成虫と同じく、植物の葉を食べます。何の武器も持たない、おとなしい昆虫たちです。彼らにとって、敵の目をどう逃れるかは、死活問題です。無防備なまま、葉の上に居続けるのは、危険です。
 糞や、脱皮した皮を背負うことで、敵の目をごまかせるなら、死ぬよりもずっといいですね。実際、彼ら幼虫を見つけても、葉の上のごみくずにしか見えません。
 もう少し、控え目な「化け方」をする種もいます。例えば、ヒメカメノコハムシが、そうです。彼らの幼虫は、お尻に、脱皮した皮を付けています。これだけで、敵の目をごまかせるのでしょうか? 生き残り続けているからには、効果があるのでしょうね。

図鑑↓↓↓↓↓には、アオカメノコハムシ、イチモンジカメノコハムシ、カメノコハムシ、ヒメカメノコハムシが掲載されています。
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 過去の記事でも、ハムシ科の昆虫を取り上げています。また、ハムシ科の一部の種のように、昆虫に見えない昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
眼も脚もない? カイガラムシの不思議(2011/7/25)
トゲアリトゲナシトゲトゲの秘密(2011/6/6)
小さいコガネムシ? いえ、ハムシです(2011/4/25)

謎の円盤UFO? カメノコハムシ(2008/3/10)
葉隠れの術を使う? ナナフシ(2006/11/20)
などです。



2014年4月28日

シロチョウ? いえ、アゲハです

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 生物学の分類は、外見から想像されるものとは、違うことがよくあります。今回は、その一例を紹介しましょう。ウスバシロチョウです。昆虫のチョウ(蝶)の一種です。
 ウスバシロチョウは、種名からして、シロチョウ科の一種のようですね。白っぽく透き通った翅【はね】から、この名が付きました。この翅で、ゆるやかに飛びます。
 ところが、実際には、アゲハチョウ科の一種です。シロチョウ科と間違われるのを防ぐために、種名を「ウスバアゲハ」にしようという意見もあります。
 ウスバシロチョウは、北方系のチョウです。同じアゲハチョウ科ウスバシロチョウ属には、ヨーロッパなど、日本より北の国に分布する種が多いです。ユーラシア大陸の北半分と、北米大陸の北半分とに、ウスバシロチョウ属の種が、たくさん分布します。
 日本のウスバシロチョウは、四国以北に分布します。とはいえ、四国など、西日本では、珍しいチョウです。ふわふわした雰囲気と相まって、「妖精」などと呼ばれることもあります。はかなげに見えるのに、どうやって、身を守っているのでしょうか?
 じつは、ウスバシロチョウには、とっておきの武器があります。体に毒をためているのです。毒があれば、食べられないで済みますね。この毒は、幼虫の時に、体にためたものです。幼虫は、食べ物になる草から、毒を得て、体にため込みます。
 ウスバシロチョウ属の種は、どれも外見が似ています。白く、ふわふわした感じのチョウです。けれども、このように、毒をためる性質も同じかどうかは、確認されていません。
 ウスバシロチョウ属の種は、英語では、Apolloと呼ばれます。これは、ギリシア神話の男神アポロンに由来します。また、ラテン語の学名では、ウスバシロチョウ属は、パルナシウスParnassiusといいます。この名も、アポロンに関係があります。Parnassiusとは、アポロンの聖地である、ギリシアのパルナッソス山に由来する名だからです。
 なぜ、ウスバシロチョウ属は、アポロンと関係づけられたのでしょうか? ヨーロッパのウスバシロチョウ属には、白い翅に、赤い斑点がある種が多いからだそうです。この斑点が、太陽を思わせるので、太陽神でもあるアポロンの名が付いたようです。

図鑑↓↓↓↓↓には、ウスバシロチョウが掲載されています。
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 過去の記事でも、アゲハチョウ科のチョウを取り上げています。また、ウスバシロチョウの食草であるムラサキケマンも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/4/11)
へんしーん! アゲハの幼虫の秘密(2008/2/26)
ウスバキチョウの切手の画像(2008/2/27)※ウスバキチョウは、ウスバシロチョウと同じウスバシロチョウ属です。
お菊虫の正体は、ジャコウアゲハ?(2007/8/13)
などです。


2014年4月 7日

死んで生きる昆虫? ユスリカの仲間たち

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 生き物の中には、とんでもない環境に生きるものがいますね。砂漠や極地など、「なぜ、わざわざ、そんな苦労する所を選んだのか?」と聞きたくなります。
 今回は、そのような、極端な環境に生きる昆虫を紹介しましょう。ユスリカの仲間です。
 ユスリカとは、カ(蚊)に似た昆虫です。けれども、普通のカよりも、体が小さく、弱々しいです。カと違って、血を吸うことはありません。ハエ目【もく】ユスリカ科に属する種を、ユスリカと総称します。普通のカは、ハエ目カ科に属します。
 ユスリカには、幼虫が水中生活をする種が、多いです。ならば、当然、水の多い環境に棲むと思いますよね? ところが、よりによって、砂漠に棲むユスリカがいます。
 砂漠にも、たまに雨が降って、水たまりができます。ユスリカの幼虫は、そこで生きます。とはいえ、砂漠なので、水はすぐに干上がります。すると、ユスリカの幼虫は、乾眠【かんみん】という状態に入ります。これは、生きながらミイラになったような状態です。
 乾眠状態のユスリカの幼虫は、死んでミイラになったものと、ほとんど区別がつきません。区別するには、水を与えてみることです。何カ月も「ミイラ」だったはずの幼虫が、たちまち、蘇ります。砂漠に雨が降れば、再生して、成長を続けられるわけです。
 ユスリカの仲間には、他にも、幼虫が過酷な環境で生きる種がいます。例えば、シオダマリユスリカという種は、幼虫が、海の岩場の潮だまりに生きています。
 潮だまりの水温は、夏には、40℃以上にもなります。水がどんどん蒸発するので、塩分濃度も濃くなります。昆虫に限らず、そんな環境で生きられるものは、少ないですね。
 シオダマリユスリカ以外にも、ユスリカ科には、海に進出している種がいます。逆に、標高1000mを越える山地に棲む種もいます。動物の糞の中に棲む種もいます。
 こうして見ると、ユスリカの仲間には、頑強なものが多いようですね。しかし、頑丈なのは、ユスリカの幼虫だけです。先に書いたとおり、ユスリカの成虫は、か弱いです。成虫は、物を食べることさえ、しません。幼虫の頃に得た栄養だけで、生きています。
 スーパー昆虫の弱点は、成虫でした(笑) 幼虫とのギャップが、興味深いですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するハエ目【もく】の昆虫が十種以上が掲載されています。
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 過去の記事でも、ハエ目【もく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリの巣に、居候【いそうろう】がいる?(2013/8/5)
温泉に入る昆虫がいる?(2012/6/25)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/6/10)
ぶんぶんぶん、アブが飛ぶ?(2007/4/9)
ミツバチのそっくりさん、ハナアブ(2006/3/10)
などです。



2014年3月24日

シラミは、すべての哺乳類に付くか?

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 ヒトに害をなす昆虫のうちでも、カ(蚊)のように、血を吸うものは、特に嫌われますね。かゆみを起こしたり、病気を媒介したりといった実害があるからでしょう。
 ヒトは、長い時間をかけて、こういった昆虫を駆除してきました。駆除の甲斐あって、すっかり見なくなった昆虫もいます。シラミの仲間などは、そうですね。
 現代日本でも、一時期、アタマジラミが流行したことがあります。ヒトの髪に付くシラミです。ニュースになったので、御存知の方もいるでしょう。アタマジラミは、ヒトの髪にしがみついて暮らします。この性質は、他の哺乳類に付くシラミの仲間と共通します。
 シラミの仲間は、多くの哺乳類に付きます。一種のシラミが、いろいろな哺乳類の種に付くわけではありません。ヒトに付く種は、ヒトにしか付きません。イヌに付く種は、イヌにしか付きませんし、ウシに付く種は、ウシにしか付きません。
 要するに、シラミの仲間は、種によって、付く宿主が違います。けれども、その暮らしぶりは、どの種も似ています。哺乳類の体毛にしがみついて暮らし、宿主の血を食べ物にします。ヒトの場合は、体毛が限られた場所にしかないので、頭髪に付くわけです。
 中には、信じられない場所に付くシラミもいます。アシカやアザラシに付くのです。カイジュウジラミ科に属するシラミたちです。彼らは、アシカやアザラシと一緒に、冷たい海水に潜らなければなりません。小さな昆虫にとっては、過酷なことです。
 カイジュウジラミ科の種が、どうやって海水に耐えているのか、詳しいことはわかっていません。なぜ、こんな過酷な環境で暮らすようになったかも、わかっていません。
 アシカやアザラシにシラミが付くなら、クジラやイルカにも付くのでしょうか? この答えは、付くとも、付かないとも言えます。クジラには、クジラジラミと呼ばれる生物が、確かに付きます。ところが、クジラジラミは、昆虫のシラミの仲間ではありません。
 クジラジラミは、軟甲綱【なんこうこう】端脚目【たんきゃくもく】に分類されます。大ざっぱに言えば、エビやカニの仲間です。昆虫綱【こんちゅうこう】のシラミとは、遠縁です。海の中では、昆虫よりも、エビやカニの仲間のほうが、強いようですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、シラミの仲間は載っていません。かわりに、日本の昆虫が、四百種ほど載っています。カイジュウジラミが付くアシカやアザラシの仲間も掲載されています。
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 過去の記事でも、血を吸う昆虫を取り上げています。また、カイジュウジラミが付くアシカやアザラシの仲間も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬にも、カ(蚊)がいる?(2013/2/4)
ラッコとアザラシの違いは?(2011/1/21)
白くないアザラシの赤ちゃんもいる?(2006/11/24)
オットセイは日本にいるか?(2006/9/11)
アシカとアザラシはどう違う?(2005/11/4)
などです。


2014年2月24日

都会派のチョウ? ヤマトシジミ

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 生き物が多いのは、街中よりも、山や海ですね。けれども、人が多い住宅街でも、注意深く探せば、たくさんの生き物に出会えます。中には、山よりも、街中のほうが、数が多い生き物がいます。今回は、そんな一種を取り上げましょう。ヤマトシジミです。
 ヤマトシジミは、シジミチョウ科のチョウです。シジミチョウ科に属する種は、どれも、小さいです。ヤマトシジミも、翅【はね】を広げた長さが、1.5cmほどしかありません。色も派手ではなく、全体的に灰色っぽいです。翅の裏には、黒い斑点があります。
 本州以南の日本であれば、ヤマトシジミは、どこでも見られるチョウといえます。モンシロチョウやナミアゲハなどと並んで、日本で最も平凡なチョウの一種です。
 そのわりに、ヤマトシジミの名は、知られていません。小さくて、目立たないためでしょう。しかし、よく観察すれば、街中でも、ちらちらと飛ぶのを見かけます。先に書いたとおり、山奥には、むしろ少ないです。住宅街の公園などに、よくいます。
 その理由は、ヤマトシジミの食べ物にあります。ヤマトシジミの幼虫は、カタバミという草を食べます。この草は、山奥より、人家のある所に多いのですね。道ばたや、庭に生える雑草です。コンクリートの隙間の土に生えていることも、よくあります。
 カタバミは、冬でも、緑の葉を付けていることが多いです。この葉蔭に隠れて、ヤマトシジミの幼虫は、冬を越します。成虫は、桜が咲くころに、姿を現わします。
 ヤマトシジミは、日本をはじめ、アジアに広く分布します。食草のカタバミが、そこにあるからです。カタバミは、現在では、ほぼ、世界中に分布しています。ですから、ヤマトシジミも、世界中に分布を広げる可能性があります。
 カタバミのような背の低い植物は、背の高い植物が多く生える所では、生き残れません。日光を、背の高い植物に奪われるからです。人間が草刈りを行なう公園や道ばたなら、カタバミは生きやすいです。背の高い植物が、刈られてしまうからです。
 結果として、そこは、ヤマトシジミが生きやすい場所にもなっています。ヤマトシジミとカタバミとは、人間をうまく利用して、分布を広げている生き物です。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミやカタバミが掲載されています。
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 過去の記事でも、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。また、まったく同名のヤマトシジミという貝の一種も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/4/8)
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/9/3)
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/4/11)
「森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/6/14)
栄養たっぷりの寒しじみと土用しじみ(2006/1/20)
などです。


2013年12月29日

シマハナアブ

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シマハナアブ 画像
和名:シマハナアブ 
学名:Eristalis cerealis
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、シマハナアブが掲載されています。
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2013年12月28日

アシブトハナアブ

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アシブトハナアブ 画像
和名:アシブトハナアブ 
学名:Helophilus virgatus
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東京 目黒区【2013.11.02】

図鑑↓↓↓↓↓には、アシブトハナアブが掲載されています。
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2013年12月 9日

ドクロメンガタスズメの正体とは?

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 今回は、文学に登場する生き物の話をしましょう。ドクロメンガタスズメという昆虫の話です。ガ(蛾)の仲間です。『羊たちの沈黙』という小説に登場します。
 じつは、ドクロメンガタスズメと呼ばれるガには、三つの種があります。どれも、スズメガ科メンガタスズメ属に属する種です。このうち、『羊たちの沈黙』の小説に登場するのは、正式な日本語名(標準和名)を、メンガタスズメという種です。
 メンガタスズメ属の成虫の胸には、ヒトの顔に似た模様があります。このことから、メンガタ(面形)スズメという属名が付きました。確かに、ドクロにも似た模様です。
 この不気味な模様が、人々の想像をかき立てました。例えば、メンガタスズメ属の一種、ヨーロッパメンガタスズメ―名のとおり、ヨーロッパに分布します―には、このガが現われるのは、死の前兆だといった伝承があります。
 おかげで、メンガタスズメ属は、ラテン語の学名を、Acherontia【アケロンティア】と名づけられました。Acheron【アケロン】とは、ギリシア神話に登場する川の名です。日本の三途の川のように、あの世とこの世とを隔てる川です。
 標準和名メンガタスズメには、Acherontia styx【アケロンティア・ステュクス】というラテン語の学名が付いています。styx【ステュクス】というのも、ギリシア神話の川の名前です。やはり、あの世を流れる川だとされています。
 ヨーロッパメンガタスズメには、Acherontia atropos【アケロンティア・アトロポス】というラテン語の学名が付いています。atropos【アトロポス】とは、ギリシア神話の運命の女神の一人です。彼女が、運命の糸を断つと、人が死にます。
 メンガタスズメ属の残る一種、クロメンガタスズメには、Acherontia lachesis【アケロンティア・ラケシス】と付いています。lachesis【ラケシス】は、アトロポスの姉妹の運命神です。彼女は、運命の糸の長さをはかる役割です。
 標準和名メンガタスズメは、日本にも分布します。でも、日本には、不気味な伝承はないようです。幼虫が、よくゴマの葉を食べることから、ゴマムシなどと呼ばれます。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、メンガタスズメは載っていません。かわりに、日本に分布するガ(蛾)が、二十種ほど掲載されています。
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 過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です(2012/7/30)
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/3/9)
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)

アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/9/15)
木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
などです。


2013年11月25日

テントウムシは、冬にも活動する?

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 昆虫の姿は、めっきりと見ない季節になりました。たまに見ると、ちょっと驚きますよね。寒くなってから、テントウムシを見て、驚いた方は、いませんか?
 テントウムシの仲間(テントウムシ科の種)には、秋遅くまで活動するものがいます。ナナホシテントウなどが、そうです。最も有名なテントウムシですね。
 ナナホシテントウは、関東以南であれば、十一月ごろまで、普通に活動します。さすがに、真冬は、ほとんど見ませんが、早春から、活動を始めます。関東以南ならば、三月には、もう、活発に動いています。産卵するものさえ、います。
 真冬のナナホシテントウは、どうしているのでしょうか? 石の下などにもぐりこんで、じっとしています。でも、ナナホシテントウは、寒さに強い昆虫なのですね。二月でも、雪のない地方であれば、活動しているのを見ることがあります。
 逆に、暑さには弱いです。真夏には、活動を休止してしまいます。草陰などで、冬眠ならぬ、夏眠状態になります。このため、七月や八月に、ナナホシテントウを見ることは、少ないです。真夏より、晩秋や早春のほうが、見られやすいのですね。
 同じテントウムシでも、ナナホシテントウのように、寒さに強い種ばかりではありません。例えば、ナミテントウは、冬の間、数ヶ月間は、活動を休止します。石の下などに寄り集まって、集団で、冬を越します。ナナホシテントウは、集団を作りません。
 ナミテントウの越冬集団は、時には、人家の隅で見られることもあります。そのような集団を見つけたら、そっとしてあげて下さいね。ヒトに害はありません。
 ナミテントウの集団を見ると、いろいろな模様の個体がいます。黒地に赤い星模様があったり、赤地に黒い星模様があったりします。まるで、違う種同士のようです。
 ナミテントウは、同じ種同士でも、模様に変異があります。棲む地域によって、多い模様と、少ない模様があることが、わかっています。お近くで、ナミテントウの越冬集団を見つけたら、どんな模様が多いのか、観察してみるのも、面白いでしょう。
 模様が違うもの同士でも、ナミテントウは、交尾して、子孫を残すことができます。

図鑑↓↓↓↓↓には、ナナホシテントウ、ナミテントウが掲載されています。
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 過去の記事でも、テントウムシの仲間を取り上げています。また、テントウムシに似ている別のグループや、テントウムシの食べ物になるアブラムシも、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
騙すつもりはないけれど、テントウダマシ(2011/10/10)
アブラムシの不思議な生態(2011/5/16)
小さいコガネムシ? いえ、ハムシです(2011/4/25)
テントウムシのおしゃれには意味がある(2007/2/9)
などです。



2013年11月23日

クロアゲハ

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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ 
学名:Papilio protenor
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
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2013年11月22日

アオスジアゲハ

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アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ 
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハが掲載されています。
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2013年11月21日

キタテハ

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キタテハ 画像
和名:キタテハ 
学名:Polygonia c-aureum
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、キタテハが掲載されています。
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2013年11月17日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン 
学名:Argyreus hyperbius
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツマグロヒョウモンが掲載されています。
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2013年11月16日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ 
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2013年11月14日

ツバメシジミ

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ツバメシジミ 画像
和名:ツバメシジミ 
学名:Everes argiades hellotia
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツマグロヒョウモンが掲載されています。
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2013年11月13日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン 
学名:Argyreus hyperbius
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツマグロヒョウモンが掲載されています。
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2013年11月12日

アサギマダラ

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アサギマダラ 画像
和名:アサギマダラ 
学名:Parantica sita
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東京 文京区【2013.10.17】

図鑑↓↓↓↓↓には、アサギマダラが掲載されています。
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2013年11月 9日

ホシホウジャク

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ホシホウジャク 画像
和名:ホシホウジャク 
学名:Macroglossum pyrrhosticta
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東京 文京区【2013.10.17】



2013年10月31日

ヒメアカネ

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ヒメアカネ 画像
和名:ヒメアカネ 
学名: Sympetrum parvulum
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東京 港区【2013.10.11】


2013年10月30日

クマバチ

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クマバチ 画像
和名:クマバチ 
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京 港区【2013.10.11】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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2013年10月 7日

カブトムシとクワガタムシ、どちらが長生き?

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 カブトムシと、クワガタムシとは、子供に好かれる昆虫の王さまですね。実際、王さまと呼べるほど、彼らは強い昆虫です。クヌギの樹液が湧き出している場所で、彼らに席を譲らない昆虫は、いないと言ってよいでしょう。
 そんな彼らも、寒さには、勝てません。今ごろの季節には、野外でカブトムシやクワガタムシを見ることは、まず、ありませんね。みな、死に絶えてしまったのでしょうか?
 確かに、大部分のカブトムシとクワガタムシとは、幼虫で冬を越します。カブトムシやクワガタムシの幼虫は、腐葉土や、朽ち木の中に棲みます。そのような場所は、外気温に左右されにくく、暖かいのですね。寒さに弱くても、暮らすことができます。
 けれども、中には、成虫で冬を越すものもいます。最近、知られるようになったのは、オオクワガタですね。クワガタムシ科の一種です。名のとおり、大型で、がっちりしたクワガタムシです。日本の在来種ですが、ペットショップでも売られています。
 オオクワガタの成虫は、うまく飼育すれば、三年以上も生きるといいます。昆虫としては、破格に長生きです。同じように長生きのクワガタムシとしては、コクワガタがいます。オオクワガタよりも、ずっと小型なのに、成虫が数年も生きるのは、同じです。
 こうして見ると、大型で、頑丈そうならば、長生きするわけではないのですね。現に、オオクワガタに次ぐほど大きなミヤマクワガタは、成虫では越冬しないといわれます。オオクワガタより大きいカブトムシも、成虫で冬を越すことは、ほぼ、ありません。
 日本産のカブトムシと、クワガタムシとを比べると、寿命の点では、クワガタムシの圧勝です。カブトムシの成虫は、生きてお正月を迎えることさえ、まれです。
 昆虫としては、カブトムシのほうが、普通です。なぜ、一部のクワガタムシが、成虫でこんなに長生きするのかは、わかっていません。
 オオクワガタなどの長寿記録は、飼育下で出されたものです。野生の状態で、どのくらい生きるのか、正確に観察するのは、難しいからです。でも、野生での長生き記録も、見てみたいですね。野生の生態を知ることは、彼らの保護にもつながるでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本産のカブトムシや、クワガタムシの仲間が掲載されています。
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過去の記事でも、カブトムシやクワガタムシの仲間を取り上げています。また、カブトムシやクワガタムシと同じく、クヌギの樹液に集まる昆虫も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
小さいことは良いことだ? キスイムシたち(2012/5/28)
クヌギは、昆虫のレストラン?(2010/7/30)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/7/9)

日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/8/5)
などです。



2013年10月 5日

アカアシカスミカメムシ

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アカアシカスミカメムシ 画像
和名:アカアシカスミカメムシ
学名:Onomaus lautus
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長野 立科【2013.09.05】


2013年9月29日

ジュウジナガカメムシ

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ジュウジナガカメムシ 画像
和名:ジュウジナガカメムシ 
学名:Tropidothorax cruciger
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長野 立科【2013.09.05-07】




2013年9月24日

マダラカマドウマ

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マダラカマドウマ 画像
和名:マダラカマドウマ 
学名:Diestrammena japonica
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長野 立科【2013.09.05-07】


図鑑↓↓↓↓↓には、マダラカマドウマが掲載されています。
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2013年9月22日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ 
学名:Parnara guttata guttata
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長野 立科【2013.09.05-07】


図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2013年9月16日

昆虫か? 妖怪か? チャタテムシ

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 生き物の分類は、時として、大きく変わります。それは、生物学が、進歩しているためです。研究が進んで、これまでの分類が、不合理だとわかることがあるのですね。
 近年、大きく分類が変わった例を、挙げてみましょう。チャタテムシです。
 チャタテムシは、昆虫の中の、一グループです。かつては、昆虫綱【こんちゅうこう】チャタテムシ目【もく】という分類グループに、まとめられていました。小さな種ばかりなので、目撃するのが難しいです。普通の人には、ほとんど知られない昆虫です。
 以前から、チャタテムシ目は、シラミ目【もく】と近縁だといわれていました。最近の研究により、「チャタテムシ目とシラミ目とは、目【もく】を分けるほどの差はない」とわかってきました。このため、チャタテムシ目とシラミ目とは、廃止されつつあります。
 二つの目を合わせて、咀顎目【そがくもく】という分類グループが作られました。チャタテムシの仲間と、シラミの仲間とは、両方とも、ここに入れられています。
 咀顎目の中での分類は、まだ、定まっていません。以前のチャタテムシ目に属していた種が、すべて同じグループに属することはないだろうと考えられています。かつてのチャタテムシ目には、外見が似るだけで、系統が遠いもの同士が、含まれていました。
 ところで、チャタテムシとは、変わった名ですね。これは、スカシチャタテという種の習性に、由来します。スカシチャタテは、昔の日本家屋に、よく棲んでいる虫でした。体長が3mmほどしかないのに、「音を立てる」ことで、知られていました。
 スカシチャタテの音は、茶筅【ちゃせん】でお茶を立てる音に似るそうです。このため、チャタテムシ(茶立虫)という名が付きました。スカシチャタテが、障子【しょうじ】に止まって音を立てると、障子紙に共鳴して、体のわりに、大きな音になります。
 音の正体が、スカシチャタテだとわかるまでは、妖怪が立てる音だと思われました。スカシチャタテの別名として、「小豆【あずき】洗い」や「隠れ座頭」といった、妖怪の名前が伝わっています。他に、「ほとけのささやき」という別名もあります。虫の音を、仏さまのささやきと聞くとは、信仰心の篤い、昔の人らしいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、チャタテムシの仲間は載っていません。そのかわり、日本に分布する昆虫が、400種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、大きく分類が変わった生き物を取り上げています。また、妖怪の正体とされる生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハオリムシ(羽織虫)の分類は?(2012/12/10)
脊索【せきさく】動物と、脊椎【せきつい】動物とは、違う? 同じ?(2012/10/15)
カワウソは、河童【かっぱ】の正体?(2010/8/16)
海の妖怪ジェニー・ハニヴァー、その正体は?(2009/8/26)
実盛虫【さねもりむし】の主体は、ウンカ?(2008/8/6)
などです。



2013年9月 5日

オオスズメバチ

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クヌギの樹液を吸っていました。毎年、書いてますが、大変危険なハチです。むやみに近づいてはいけません。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ 
学名:Vespa mandarinia japonica
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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2013年8月29日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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東京 新宿【2013.08.27】


図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリ掲載されています。
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2013年8月25日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミ 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 町田【2013.08.18】


図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミ掲載されています。
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2013年8月22日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミの抜け殻 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 町田【2013.08.18】


図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミ掲載されています。
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2013年8月20日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミ 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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千葉 銚子【2013.08.17】


図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミ掲載されています。
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2013年8月18日

アブラゼミ


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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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千葉 銚子【2013.08.17】


図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミ掲載されています。
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2013年8月13日

アオバハゴロモ

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アオバハゴロモ 画像
和名:アオバハゴロモ
学名:Geisha distinctissima
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東京 町田【2013.08.11】


図鑑↓↓↓↓↓には、アオバハゴロモ掲載されています。
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2013年8月 5日

アリの巣に、居候【いそうろう】がいる?

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 アリは、どんな人でも知っている昆虫ですね。住宅地でも、普通に見られます。けれども、そのわりに、わかっていることが少ない昆虫でもあります。
 例えば、アリの巣の中に、アリではない種の昆虫も棲むことを、御存知でしょうか?
 近年の研究によれば、多くの種の昆虫が、アリと同居しています。有名なのは、一部のチョウ(蝶)の幼虫ですね。クロシジミの幼虫などが、アリの巣で暮らします。
 アリと同居するのは、チョウの仲間(鱗翅目【りんしもく】、または、チョウ目【もく】)ばかりではありません。甲虫目【こうちゅうもく】、ハエ目【もく】、バッタ目【もく】、ハチ目【もく】、シミ目【もく】など、多岐にわたる分類グループがいます。
 アリの巣に、アリと同居する昆虫たちを、好蟻性【こうぎせい】昆虫と呼びます。好蟻性昆虫の研究は、まだまだ、発展途上です。観察が難しい、アリの巣の中にいるからです。そのうえ、小型の種が多いことも、観察の難しさに拍車をかけています。
 中には、アリよりも大きくて、比較的、観察しやすい種もいます。アリスアブの仲間などが、そうです。アリスアブとは、ハエ目【もく】ハナアブ科アリスアブ亜科に属する種の総称です。アリノスアブと呼ばれることもあります。
 アリスアブは、幼虫が、アリの巣に棲みます。大きさは、種によります。終齢幼虫(幼虫の最終段階)では、棲んでいる巣のアリよりも、たいてい、大きくなります。
 アリスアブの幼虫は、一見、昆虫に見えません。半球形の、ぽてっとした形です。体に区切りがなく、どこに頭があるのかさえ、わかりません。ナメクジの仲間のように見えます。実際、最初に発見された時には、ナメクジの類だとされたようです。
 のちに、それは、アブの幼虫だとわかりました。羽化して、成虫になると、普通のアブの姿になります。アブだとわかってからも、幼虫が、アリの巣で、何を食べているのか、長い間、不明でした。最近になって、アリの幼虫を食べるとわかりました。
 巣内に、恐ろしい敵がいるのに、アリは、アリスアブの幼虫を攻撃しません。なぜ、このようなことが起こるのかは、これからの研究課題です。
図鑑↓↓↓↓↓には、アリの仲間のクロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリが載っています。また、アリスアブに近縁なハナアブ科の種も、四種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、アリや、アリと共生する生き物を取り上げています。また、アリスアブに近縁なハナアブを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?(2013/04/08)
刺すアリがいる?(2013/04/01)
恐るべき?社会寄生、トゲアリ(2010/07/12)
アリが、植物に登るのは、何のため?(2010/04/16
ミツバチのそっくりさん、ハナアブ(2006/03/10)
などです。

2013年8月 4日

ニイニイゼミ

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和名:ニイニイゼミ
学名:Sophora japonica L.
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東京 品川区【2013.07.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、ニイニイゼミ掲載されています。
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2013年8月 1日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミ 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 港区【2013.07.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミ掲載されています。
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2013年7月29日

害虫は、食べて退治? ヤシオオオサゾウムシ

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 近年、世界各地で、外来種の問題が、大きくなっています。外来種とは、本来、その場所にいなかった種を指します。自然に分布を広げた種なら、問題ありません。問題にされているのは、人為的に持ち込まれた種です。ヒトによって、運ばれてしまった種です。
 今回は、日本に持ち込まれた外来種を紹介しましょう。昆虫の一種です。ヤシオオオサゾウムシという種です。甲虫目【こうちゅうもく】オサゾウムシ科に属します。
 この種は、もともと、東南アジアやオセアニアの熱帯域に分布していました。彼らの分布は、ヤシ科の植物の分布と重なります。幼虫が、ヤシ科植物の木を食べるからです。
 二十世紀の末ごろから、ヤシオオオサゾウムシは、世界各地に分布を広げ始めました。その中には、ヨーロッパや日本も含まれます。自然には、あまりヤシ科植物がない所にまで、分布し始めたわけです。なぜでしょうか? それには、人間が関わっています。
 人間は、観賞用に、ヤシ科植物を好みます。熱帯の雰囲気が、よく出るからでしょう。そのために、自然には分布しない所にも、多くのヤシ科植物を植えました。
 ヤシオオオサゾウムシにとっては、本来なかった所にまで、人間が、食べ物を、増やしてくれたことになります。しかも、彼らは、人間が持ち込んだヤシの木に付いて、分布を広げました。日本でも、この種の被害が、問題になり始めています。
 例えば、宮崎県のカナリーヤシ(フェニックス)の街路樹などが、枯れています。幼虫に食べられたためです。宮崎県に限らず、すでに、西日本には、ヤシオオオサゾウムシが定着しているようです。東日本に侵入するのは、時間の問題でしょう。
 今のところ、駆除の試みは、あまり功を奏していません。有効な対策が、見つかっていないようです。そこで、素人考えですが、一つ、対策を考えました。
 それは、「捕って食べる」というものです。実際、ニューギニアでは、この幼虫が食べられています。たいへん美味しいものとして、現地の人に好まれています。
 以前、このブログで、昆虫食について取り上げましたね。偏見にとらわれず、日本のヤシオオオサゾウムシも、食べれば美味しいと思います。図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヤシオオオサゾウムシは載っていません。かわりに、同じオサゾウムシ科のオオゾウムシ、トホシオサゾウムシが掲載されています。
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過去の記事でも、昆虫を食べることについて、取り上げています。また、外来種についても、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
食べられる昆虫とは?(2013/05/20)
ミミズは、どこまで大きくなる?(2012/04/16)※外来種のハッタミミズを紹介しています。
クサガメは、外来種か?(2010/12/03)
イソガニとイワガニ、どっちがどっち?(2009/08/21)
などです。

2013年7月27日

シオヤアブ

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シオヤアブ 画像
和名:シオヤアブ
学名:Promachus yesonicus
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東京 品川【2013.07.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、シオヤアブ掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



2013年7月25日

ギンヤンマ

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ギンヤンマ 画像
和名:ギンヤンマ
学名:Anax parthenope julius
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東京 品川【2013.07.14】

図鑑↓↓↓↓↓には、ギンヤンマ掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



2013年7月23日

大昆虫展 in 東京タワー

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 夏休み企画として、東京タワーで、大昆虫展が開かれています。早速、行ってみました。
 会場に入ると、たくさんの昆虫標本に迎えられます。日本の昆虫も、世界の昆虫もいます。たくさんい過ぎて、目移りするほどです。
 やはり、目立つのは、美しいチョウ(蝶)の仲間ですね。モルフォチョウ、トリバネアゲハ、アポロウスバシロチョウ、シジミタテハなどの類が見られます。
 青く輝くモルフォチョウと、緑に輝くトリバネアゲハとは、「世界で最も美しいチョウ」の座を争います。これらに負けないほど美しいのは、ツバメガの仲間です。名のとおり、ガ(蛾)の仲間ですが、普通にいるチョウより、よほどあでやかです。
 モルフォチョウも、トリバネアゲハも、ツバメガも、残念ながら、日本には分布しません。この会場では、これらの外国産の種が見られるのが、魅力ですね。
 甲虫の仲間にも、美しいものがいます。タマムシの仲間や、コガネムシの仲間には、金属光沢がある種が多いですね。クワガタの仲間にも、ニジイロクワガタのように、虹色に輝く種がいます。ハムシの仲間にも、コガネムシと見まがう、光り輝く種がいます。
 会場にいるのは、美しい種ばかりではありません。奇妙な形をした昆虫もいます。例えば、バイオリンムシや、コノハムシ、カレハカマキリの仲間などです。
 バイオリンムシは、楽器のバイオリンの形にそっくりです。コノハムシと、カレハカマキリとは、植物の葉に似ています。森の中にいたら、とても見つけられないでしょう。
 コノハムシは、草食性のおとなしい昆虫です。敵に見つからないように、木の葉に似せていると考えられます。逆に、カレハカマキリは、肉食性の昆虫です。獲物に忍び寄る時、気づかれないように、枯れ葉に似ているのではと考えられます。
 会場には、ところどころに、昆虫の生態の解説文があります。やさしい文章で書いてあるので、お子さんでも読みやすいと思います。農業環境技術研究所のコーナーだけは、ちょっと難しいです。お子さんには、大人が読んであげるといいですね。
 会場には、生きた昆虫と触れ合えるコーナーもあります。楽しいですよ。

図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が、四百種ほど掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-



 大昆虫展in東京タワーについては、以下に情報があります。
大昆虫展in東京タワー(東京タワーの公式サイト内ページ)
 過去の記事でも、タマムシやコガネムシなど、美しい昆虫を取り上げています。また、奇妙な形をした昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/9/3)
小さいコガネムシ? いえ、ハムシです(2011/4/25)
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/7/14)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/3/10)
玉虫色【たまむしいろ】とはどんな色?(2006/9/1)

などです。

2013年6月18日

ヒメカマキリ

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ヒメカマキリ 画像
和名:ヒメカマキリ
学名: Acromantis japonica
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東京 港区【2013.06.14】



2013年6月12日

ヒメハラナガツチバチ

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ヒメハラナガツチバチ 画像
和名:ヒメハラナガツチバチ
学名:Campsomeriella annulata Fabricius
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東京 町田【2013.06.02】

2013年5月27日

昆虫食の可能性は?

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 先週のブログで、昆虫を食べるお話をしましたね(食べられる昆虫とは?(2013/5/20)
今回は、その続きです。昆虫食の可能性について、探ってみましょう。
 前に書きましたとおり、味の点では、昆虫を食べることに、問題はありません。
 栄養の点では、哺乳類の肉より、優れている点もあります。ビタミンやミネラルが、たくさん含まれるからです。種によっては、100グラム食べれば、ヒトが一日に必要とする鉄分や亜鉛【あえん】分を、すべて、まかなえてしまいます。
 また、昆虫食は、高蛋白質【こうたんぱくしつ】でもあります。多くの昆虫は、豚肉より、100グラム当たりの蛋白質が多いです。意外ですね。
 むろん、味や栄養は、種によって、たいへん違います。そこは、選ぶ必要があります。きちんと選べば、「美味しくて、栄養のある」昆虫を食べることができます。
 もし、おおぜいの人が、「美味しくて、栄養のある」昆虫を食べたいと思うようになったら、何が問題でしょう? 人々が食べる量を、どうやって確保するか、ですね。
 昆虫は、一個体が小さいです。そのため、たくさんの個体を食べなければなりません。たくさんの個体を手に入れるには、養殖できるといいですね。
 昆虫の中には、すでに、大量養殖の技術が確立している種があります。例えば、カイコガ、コオロギの仲間、甲虫のゴミムシダマシ科の一部の種(ミールワーム)などです。
 カイコガには、長い飼育の歴史がありますね。元来の目的は、絹糸を取るためでした。絹糸を取ったあとには、カイコガの蛹【さなぎ】が残ります。昔の養蚕【ようさん】地では、これを食べていました。今でも、世界には、食べている地域があります。
 コオロギの仲間や、ゴミムシダマシ科の種は、もともと、爬虫類や両生類、熱帯魚などの餌になるものです。私は、コオロギも、ゴミムシダマシ科の種(ミールワーム)も、実際に食べてみました。特に、ミールワームは、美味しいですね。
 これらの昆虫は、未来の人類を養える可能性があります。昆虫は、とても効率よく殖やせるからです。膨大な人口を養うには、偏見なしに、検討したほうがいいでしょう。図鑑↓↓↓↓↓には、コオロギの仲間が十種以上と、甲虫のゴミムシダマシ科が二種が掲載されています。
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昆虫食に興味を持って、食べてみたいという方は、以下のサイトを御覧下さい。昆虫食のイベントが開かれています。
昆虫食彩館 昆虫料理研究会ホームページ
※昆虫料理の写真が載っています。苦手な方は、御注意下さい。

 過去の記事でも、昆虫食を取り上げています。また、養殖技術の確立したコオロギの仲間や、ゴミムシダマシ科の種も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
食べられる昆虫とは?(2013/05/20)
盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト(2010/06/27)※コクヌストに似たコクヌストモドキが、載っています。コクヌストモドキは、ゴミムシダマシ科です。
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/09/14)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。



2013年5月21日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京 新宿【2013.04.23】


図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-




2013年5月20日

食べられる昆虫とは?

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 「昆虫を食べる」というと、嫌悪感が先立つ方が多いでしょう。けれども、人類にとって、昆虫は、馴染みのない食べ物ではありません。普通に食べる地方も、多いです。
 世界的には、アフリカ、東南アジア、メキシコなどが、昆虫食が盛んな地域です。日本では、長野県の一部などで、昆虫食が行なわれています。
 昆虫食の実態を調べると、じつに多様な昆虫が、食べられています。中でも、世界的によく食べられているのは、ハチの仲間と、バッタの仲間ですね。ハチの子(主に、クロスズメバチの幼虫)と、イナゴ(バッタの仲間)とは、日本でも、昆虫食の代表です。
 私は、ハチも、バッタも、両方とも食べたことがあります。どちらも、美味しいと感じました。決して、「他に食べる物がなくて、仕方なく食べる」物ではありません。貧しいために食べるのではなくて、積極的に、「美味しいから、食べたい」と思います。
 世界の多くの地域で、ハチとバッタが食べられているのは、やはり、美味しいからでしょう。ハチの幼虫は、うす甘い味がします。バッタは、エビに似た味です。
 ハチとバッタとがよく食べられるのは、もう一つ、大きな理由があると思います。一度に、大量に手に入れやすいのです。
 純粋に、食べ物として見た場合、昆虫には、一つの大きな欠点があります。小さいことです。つまり、食欲を満たすには、たくさん集める必要があります。
 この点、ハチは、一つの巣を見つければ、大量に幼虫を捕ることができます。多くのハチの種は、集団生活をするからです。ミツバチや、スズメバチなどですね。
 バッタは、集団生活をする昆虫ではありません。が、比較的狭い範囲に、大発生することがあります。大発生とまで行かなくとも、農薬を使わない稲田などに行けば、短時間に、大量に捕まえることができます。
 量の問題が解決できれば、昆虫は、未来の食料として、有望です。普及しないのは、単に、偏見の問題でしょう。最近は、昆虫食のイベントもありますから、一度、参加してみてはいかがでしょうか。私は、実際に参加して、楽しかったです。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するハチが、十九種ほど載っています。日本に分布するバッタも、十四種ほど掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
昆虫食のイベントについては、以下のサイトに載っています。
昆虫食彩館 昆虫料理研究会ホームページ
※昆虫料理の画像があります。苦手な方は、御注意下さい。

過去の記事でも、ハチや、バッタを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬にも、バッタやキリギリスがいる?(2010/01/08)
トノサマバッタの飛蝗【ひこう】発生?(2007/06/18)
アシナガバチは紙の工芸家?(2006/09/22)
地域によって暮らしが違う蜜蜂(ミツバチ)(2006/05/12)
スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)
などです。




2013年4月 8日

アリとアブラムシとシジミチョウとの関係は?

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 生き物の共生の中で、アリとアブラムシとの関係は、比較的、よく知られますね。
 アブラムシは、植物の汁を吸って生きる昆虫です。彼らは、排出物として、甘露【かんろ】(甘い液)を出します。それに、アリがたかります。アリにとって、甘露は御馳走だからです。御馳走を受け取るかわりに、アリは、アブラムシを、敵から守ります。
 この関係により、アリと、アブラムシとは、両方とも利益を得ています。相思相愛の幸せな関係ですね(笑) ところが、ここに、第三者の昆虫がからむことがあります。
 それは、クロシジミという昆虫です。シジミチョウ科の一種です。アリとアブラムシとの関係に割り込むのは、チョウ(蝶)の成虫ではなく、幼虫です。
 クロシジミの幼虫は、孵化【ふか】すると、アブラムシにたかります。アリと同じく、アブラムシの甘露を食べるためです。この時点で、クロシジミの幼虫は、チョウとしては、変わり者だといえますね。普通、チョウの幼虫は、植物を食べるからです。
 同じ甘露を食べるなら、アリと、クロシジミとは、食べ物をめぐるライバルのはずです。けれども、アリがクロシジミを攻撃することは、ありません。それどころか、クロシジミの幼虫を、自分たちの巣に運ぶことさえします。食べるためではありません。
 クロシジミの幼虫を迎え入れるのは、クロオオアリという種のアリです。日本では、最も平凡なアリの一種です。市街地でも、普通に見られるアリです。
 クロオオアリは、クロシジミの幼虫を丁重に迎えた後、食べ物を与えて育てます(!) 自分たちの子供でもないのに、なぜ、そんなことをするのでしょうか?
 それは、クロシジミの幼虫が、アブラムシと同じように、甘露を出すからです。孵化したての幼虫(一齢幼虫)は、甘露を出しません。一度脱皮して、二齢幼虫になると、出すようになります。この時期に、幼虫は、クロオオアリの巣に運び込まれます。
 クロオオアリにしてみれば、甘露を出す「家畜」を、家で飼うようなものかも知れません。それにしても、まったく違う昆虫同士が、ここまで密接に助け合うのは、不思議ですね。クロシジミ以外にも、似た生活をする昆虫が、他にもいるのが、驚きです。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロシジミと共生するクロオオアリが載っています。また、アブラムシの仲間もが掲載されています。
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http://www.zukan.netぜひご利用下さい。

過去の記事でも、アリや、アブラムシや、シジミチョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?(2012/09/03)
アブラムシの不思議な生態(2011/5/16)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
アリが植物に登るのは、何のため?(2010/04/16)
などです。

2013年4月 1日

刺すアリがいる?

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 アリ(蟻)は、誰でも知っている昆虫ですね。土に巣穴を掘って、集団で棲むことは、皆さん、御存知でしょう。ハチ(蜂)と並んで、アリは、集団生活をする昆虫です。
 アリとハチとが、同じように集団生活をするのは、偶然ではありません。アリは、ハチから進化しました。集団生活は、ハチから受け継いだ性質ではないかと考えられます。
 いわば、アリは、「翅【はね】を捨てて、飛ばなくなったハチ」です。
 外見の違いほどには、アリとハチとは、遠縁ではありません。アリとハチよりも、ハチ同士のほうが、縁が遠いことすらあります。例えば、スズメバチとミツバチより、スズメバチとアリの仲間全体のほうが、縁が近いです。
 ハチとアリとの違いとして、「刺す/刺さない」が挙げられることがあります。ハチが刺すのは、よく知られていますね。日本に普通にいるアリは、刺しません。
 ところが、世界的には、刺すアリがたくさんいます。ハチと同じく、お尻に針を持ち、それで刺します。ハチから受け継いだ針を、そのまま、持っているわけです。
 特に、熱帯産のアリには、そういう種が多いです。日本には、たまたま、そういう種が少ないのですね。そのため、「アリは、針を持たない(刺さない)」と信じられています。
 実際には、そんなことはありません。日本に分布する種でも、オオハリアリなどは、針を持ちます。このアリに刺されると、ちくっとした痛みが、しばらく残るそうです。
 針がなくても、他の攻撃で、ヒトに害があるアリもいます。
 例えば、エゾアカヤマアリという種がいます。このアリは、針を持ちません。代わりに、お尻から、蟻酸【ぎさん】という物質を飛ばします。これが皮膚に付くと、かなり痛いと聞きます。エゾアカヤマアリは、北海道や本州の北部に分布します。
 害があるといっても、オオハリアリや、エゾアカヤマアリは、致命的なほどではありません。家に頻繁に入ってくるのでもない限り、駆除の必要はないでしょう。
 しかし、世界には、アカカミアリ、アカヒアリなど、強烈な毒針を持つアリがいます。熱帯にお出かけの際には、アリにも御注意下さい。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロオオアリなど、日本に分布するアリが、三種が掲載されています。
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過去の記事でも、アリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
恐るべき?社会寄生、トゲアリ(2010/07/12)
アリが植物に登るのは、何のため?(2010/04/16)
アリ(蟻)は、どうやって行列を作る?(2009/07/17)
可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。









2013年2月 4日

冬にも、カ(蚊)がいる?

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 冬には、ほとんど、昆虫の姿を見ませんね。おかげで、カ(蚊)に刺されることも、少ないです。でも、中には、「冬にカに刺された」方も、いらっしゃるでしょう。
 これは、「地球温暖化の影響だ」と言われることがあります。本当に、そうでしょうか?
 おそらく、地球温暖化とは、直接の関係は、ありません(地球温暖化が実在するかどうかの議論は、ここでは、置いておきます)。じつは、カの中には、冬でも活動するものがいるのです。日本では、チカイエカと呼ばれる亜種です。
 いま、亜種と書きましたね。チカイエカは、アカイエカという種の中の亜種です。
 アカイエカ(赤家蚊)は、日本では、最も平凡なカの一種です。日本全国に分布します。国外では、アジアの温帯域に、広く分布します。この種の中には、三つの亜種があることが知られます。アカイエカ、チカイエカ、ネッタイイエカの三亜種です。
 普通、アカイエカという場合には、種アカイエカの中の、亜種アカイエカを指します。
 亜種チカイエカの成虫の外見は、アカイエカにそっくりです。複眼の数や、卵塊【らんかい】の形など、細かいところが違います。普通の人には、区別が難しいですね。
 最も大きな違いが、低温に強く、冬でも活動することです。冬に、日本の九州以北でカに刺されたら、チカイエカのしわざの可能性が高いです。
 チカイエカは、日本では、昭和に入ってから発見されました。幼虫が、古井戸や、ビルの地下のたまり水などで発生します。そのため、「地下イエカ」と名づけられたのでしょう。
 都市部ほど、チカイエカが多いといわれます。都市部には、ビルや地下鉄がありますね。そのような場所には、ヒトの目が届かない、小さな水たまりも、たくさんあります。チカイエカは、そこを利用しています。都市部に、よく適応した亜種ですね。
 地球温暖化とは別に、都市部は、周囲に比べて気温が高いです。エアコンを動かすなどの、人間の活動のためです。冬でも暖かいことは、カにとって、都合がいいです。
 チカイエカは、国外でも、ヨーロッパや西アジア、北米に、広く分布しています。世界の都市化が進んでいることからして、チカイエカは、ますます栄えそうです。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、カ(蚊)の仲間は載っていません。けれども、カと同じハエ・アブ目【もく】の昆虫が、十種以上が掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

過去の記事でも、害虫と呼ばれる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
眼も脚もない? カイガラムシの不思議(2011/07/25)
アブラムシの不思議な生態(2011/5/16)
冬越しは木の中で、カミキリムシたち(2011/02/07)
盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト(2010/06/27)
クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ(2009/06/15)
などです。

2012年11月17日

ハラビロカマキリ

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ハラビロカマキリ 画像
和名:ハラビロカマキリ
学名:Hierodula patellifera
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東京 港区【2012.11.05】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハラビロカマキリが掲載されています。
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2012年11月12日

七年生きるトンボがいる?

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 今くらいの季節になると、昆虫を見ることが、少なくなりますね。でも、見ないからといって、まったくいなくなったわけではありません。例えば、セミの幼虫が、土の中で生きていることは、よく知られていますね。
 多くの昆虫が、セミの幼虫のように、人目につかない所で、生き続けています。トンボの例を挙げてみましょう。トンボの幼虫(ヤゴ)は、ほとんどの種が、水中で暮らします。トンボの仲間は、そのまま、水中で冬を越すものが多いです。
 幼虫で冬を越すトンボの場合、普通は、秋に生まれた幼虫が、冬を越して、翌年の春に成虫になります。成虫は、さほど長生きしません。数週間後には、死んでしまいます。合計で、数か月しか生きないわけです。
 ところが、日本に棲むトンボの中に、「七年ほども生きる」といわれる種がいます。
 それは、ムカシトンボです。少し昆虫に詳しい方なら、種名を聞いたことがおありでしょう。「生きている化石」と呼ばれる種です。世界的には、とても珍しいトンボです。
 ムカシトンボは、いろいろな点で、普通のトンボと違います。それは、古い時代のトンボの性質を残しているためとされます。だから、「生きている化石」です。
 普通のトンボと違う点の一つが、「幼虫の期間が、何年間もあること」です。正確には何年なのか、はっきりとは、わかっていません。五年から八年くらいだと推測されています。
 なぜ、ムカシトンボの幼虫期間は、セミのように、こんなに長いのでしょうか? 理由の一つは、ムカシトンボの幼虫が、渓流に棲むからだと考えられています。
 山地の渓流は、水温が低いですね。そういう所では、生き物の成長が遅くなります。ゆっくり育つために、幼虫期間が長くなるのですね。
 ムカシトンボの幼虫は、川の中でも、水がきれいで、水温の低い、源流域でしか暮らせません。しかも、五年や七年といった長い期間、安定した環境でなければなりません。
 そのような環境は、今の日本では少ないです。数少ないムカシトンボのすみかを、守ってあげたいですね。それは、人間のためにもなると思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ムカシトンボが掲載されています。
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過去の記事でも、トンボの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
エミール・ガレの愛したトンボとは?(2011/09/12)
田んぼに飛ぶのは、早苗【さなえ】とんぼ?(2009/05/25)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)

越年【おつねん】トンボは、本当に冬を越す?(2007/12/28)
トンボの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
などです。

2012年10月29日

真似るものが生き残る? ベイツ擬態の虫たち

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 生物の世界には、擬態【ぎたい】という現象がありますね。ある生物が、何か別の物に、似た姿になることです。有名なところでは、シャクトリムシの例がありますね。シャクトリムシの中には、木の枝にそっくりになるものがいます。これで、敵の目を逃れます。
 擬態には、他のやり方もあります。ある生き物が、別の生き物に似た擬態をするのです。なぜ、そんなことをするのでしょうか? もちろん、それが、有利になるからです。
 どういう状況なら、そんなことになるのでしょうか? 実例を挙げてみましょう。
 日本に、ベニボタルという昆虫がいます。甲虫目【こうちゅうもく】ベニボタル科に属する一種です。広い意味では、ホタルと近縁です。が、光りません。翅【はね】が赤いのが、特徴です。このことから、「ベニ」ボタルと名づけられました。
 ベニボタルの赤い姿は、野外で目立ちます。これでは、すぐ、敵に見つかってしまうでしょう。なぜ、わざわざ、こんな目立つ姿をしているのでしょうか?
 それは、ベニボタルに毒があるからです。目立つ姿は、「毒がありますよ」という警告です。それを知っているものは、ベニボタルを食べようとはしません。
 日本には、ベニボタルと近縁ではないのに、ベニボタルと似た昆虫が、何種もいます。ベニヒラタムシ、ベニコメツキ、アカハネムシなどです。属する科は、みな別々です。なのに、どの種も、ベニボタルと同じく、小さめで、体が細く、翅が赤い甲虫です。
 これらの「にせベニボタル」には、毒はありません。でも、鳥などの敵は、彼らも敬遠します。姿が似ているからです。生きるのに、有利になるわけですね。
 このような擬態を、ベイツ擬態といいます。自然界では、よく見られる現象です。
 「どうせなら、姿を真似るだけでなくて、毒も作ればいいのに」と、思う方がいるかも知れませんね。毒を作るには、コストがかかります。毒なしで、敵から逃れられるなら、毒を作らないほうが、楽です。生き物は、すべからく、楽に走ります(笑)
 ベイツ擬態をするものたちは、自分より強い生き物の威光に、「ただ乗り」しているわけですね。ずるいというよりは、賢いやり方だと思います。

図鑑↓↓↓↓↓には、ベニボタルに擬態しているエゾベニヒラタムシが掲載されています。
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過去の記事でも、さまざまな擬態をする生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
擬態は命がけ、ツマキチョウ(2012/01/23)
ウミウシ? いえ、ヒラムシです(2011/03/21)
アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/09/15)

木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)

などです。

2012年10月20日

オオハラナガツチバチ

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オオハラナガツチバチ 画像
和名:オオハラナガツチバチ
学名:Campsomeris grossa Fabricius
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東京 新宿区【2012.09.26】

2012年10月17日

ジョロウグモ

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ジョロウグモ 画像
和名:ジョロウグモ
学名:Nephila clavata
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東京 新宿区【2012.09.26】


※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

図鑑↓↓↓↓↓には、ジョロウグモが掲載されています。
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2012年10月 3日

アキアカネ

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アキアカネ 画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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東京 新宿区【2012.09.26】


※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2012年9月24日

絶滅寸前? イトアメンボ

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 アメンボの仲間は、日本で、よく知られた昆虫ですね。住宅街にも、多いです。
 日本で、最もよく見られるのは、正式な種名をアメンボという種でしょう。公園の池や、学校のプールなど、人間に身近なところにも棲んでいます。日本の水生昆虫では、最も平凡な種といえます。実際、個体数は多くて、絶滅の心配はありません。
 けれども、アメンボの仲間には、絶滅が心配される種もあります。例えば、イトアメンボという種がそうです。種名アメンボに比べると、細長い体をした種です。
 つい最近、数十年前まで、イトアメンボは、平凡な種でした。池や水田で、いくらでも見られたといいます。それが、急激に減ってしまいました。原因は、わかっていません。
 不思議なのは、イトアメンボと近縁な種で、イトアメンボと同じ環境に棲んでいた種が、まったく、絶滅の危機に瀕【ひん】していないことです。
 その種とは、ヒメイトアメンボです。イトアメンボと同じく、カメムシ目【もく】イトアメンボ科に属します。姿も、イトアメンボに似ています。糸のように細長い体に、さらに細くて、長い脚が付いています。ヒメイトアメンボのほうが、少し、小さいです。
 かつては、日本各地の池や水田で、イトアメンボとヒメイトアメンボとが一緒に棲んでいるのが、見られました。ヒメイトアメンボは、現在でも、普通に見られる種です。イトアメンボばかりが、減ってしまいました。
 イトアメンボとヒメイトアメンボとは、区別が付きにくいほど似ています。なのに、なぜ、こんな差がついてしまったのでしょうか? 両種の暮らしぶりに、何かしら違いがあるからだと考えられています。ただ、人間が、気づいていないだけです。
 関東地方では、イトアメンボは、ほぼ絶滅した状態です(神奈川県の一部にだけいます)。四国・九州・中国地方などに、わずかに生息地が確認されています。でも、よく探せば、「絶滅した」といわれる地域でも、イトアメンボが見つかるかもしれません。
 ヒメイトアメンボの中に、イトアメンボが紛れている可能性があります。調査が進んで、イトアメンボの生息地が見つかるといいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、種名アメンボと、ヒメイトアメンボが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.netぜひご利用下さい。
過去の記事でも、アメンボの仲間を取り上げています。また、アメンボと同じく、水辺で暮らすカメムシ目の昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/05/31)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
ミズカマキリは水中のカマキリ?(2006/08/10)

コオイムシの雄(オス)は子煩悩【こぼんのう】?(2006/05/05)
などです。

2012年9月13日

メスグロヒョウモン ♀

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メスグロヒョウモン ♀ 画像
和名:メスグロヒョウモン 
学名:Damora sagana
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長野 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、メスグロヒョウモン が掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-

2012年9月12日

ニッポンミケハラブトハナアブ

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ニッポンミケハラブトハナアブ 画像
和名:ニッポンミケハラブトハナアブ
学名:Mallota japonica
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長野 立科【2012.08.04】


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2012年9月 9日

セイヨウミツバチ

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セイヨウミツバチ 画像
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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長野 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、セイヨウミツバチが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-

2012年9月 8日

アキアカネ

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アキアカネ 画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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長野 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2012年9月 6日

ナツアカネ

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ナツアカネ 画像
和名:ナツアカネ
学名:Sympetrum darwinianum
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長野 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、ナツアカネが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-

2012年9月 5日

オオスジコガネ

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オオスジコガネ 画像
和名:オオスジコガネ
学名:Anomala costata Hope
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山梨 立科【2012.08.04】


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2012年9月 4日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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山梨 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2012年9月 3日

チョウ(蝶)には、秋型や夏型がある?

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 以前、このコラムで、チョウの季節型について、取り上げました(春の妖精? チョウたちの生態(2012/04/09))。同じ種のチョウでも、いつの季節に成虫になるかによって、翅【はね】の形や、模様が違うことがあります。
 以前のコラムでは、主に、春型と夏型があるチョウを、紹介しましたね。今回は、夏型と秋型があるチョウを、紹介しましょう。
 秋型があるチョウで、有名なのは、キタテハでしょう。タテハチョウ科に属する種です。
 この種は、夏型と秋型とで、翅の形も、色も違います。秋型のほうが、翅がぎざぎざしています。色は、秋型のほうが、鮮やかです。夏型のほうが、くすんで見えます。
 ウラギンシジミも、秋型があることで知られます。こちらは、シジミチョウ科の一種です。この種も、夏型と秋型とで、翅の形と模様とが違います。
 秋型のウラギンシジミのほうが、前翅の先端部が尖ります。翅の表面の模様は、秋型のほうが、大きくて、きれいな斑紋が付きます。
 中には、春型・夏型・秋型と、三つの季節型を持つチョウもいます。その場合、春型と秋型とが、ほぼ同じ模様になることが多いです。例えば、ベニシジミや、ヤマトシジミなどの種がそうです。これら二種は、どちらも、シジミチョウ科に属します。
 春型と秋型のベニシジミは、美しい紅色の前翅を持ちます。名のとおりですね。ところが、夏型のベニシジミには、赤い部分がほとんどありません。わずかに、後翅のふちに、赤みが残るだけのことが多いです。
 なぜ、一部のチョウには、このような季節型があるのでしょうか? 理由は、不明です。けれども、どのような仕組みで季節型ができるのかは、ある程度、わかっています。
 それは、幼虫が過ごした季節に、関係があります。幼虫時代を、日が長く、気温が高い季節に過ごすと、成虫が夏型になるようです。この仕組みは、キタテハで明らかにされました。他の種には、また別の仕組みがあるかも知れません。
 春ばかりでなく、秋の日射しの中を飛ぶチョウも、美しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、秋型のあるキタテハ、ウラギンシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミが掲載されています。
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過去の記事でも、チョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
春の妖精? チョウたちの生態(2012/04/09)
擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ(2012/01/23)
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/04/11)

肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/06/14)
などです。

2012年9月 2日

アサギマダラ

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アサギマダラ 画像
和名:アサギマダラ 
学名:Parantica sita niphonica
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山梨 立科【2012.08.04】


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図鑑↓↓↓↓↓には、アサギマダラが掲載されています。
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2012年9月 1日

メスグロヒョウモン

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メスグロヒョウモン 画像
和名:メスグロヒョウモン 画像
学名:Damora sagana
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山梨 立科【2012.08.03】


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図鑑↓↓↓↓↓には、メスグロヒョウモンが掲載されています。
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2012年8月30日

ミドリヒョウモン

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ミドリヒョウモン 画像
和名:ミドリヒョウモン 画像
学名:Argynnis paphia tsushimana
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山梨 立科【2012.08.03】


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2012年8月29日

ウラギンヒョウモン(中央)

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ウラギンヒョウモン(中央) 画像
和名:ウラギンヒョウモン
学名:Fabriciana adippe pallescens
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中央、ウラギンヒョウモン
奥、メスグロヒョウモン
左上、オオオウラギンヒョウモン(?)♂
右下、ジャノメチョウ♂
花、トツバヒヨドリ
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たくさんのチョウ等が訪れてます。
山梨 立科【2012.08.03】


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図鑑↓↓↓↓↓には、ウラギンヒョウモンが掲載されています。
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2012年8月26日

アブラゼミ

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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京 町田【2012.08.19】


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図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2012年8月25日

ミンミンゼミ

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ミンミンゼミ 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 町田【2012.08.19】


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図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミが掲載されています。
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2012年8月19日

タイワンツバメシジミ

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タイワンツバメシジミ 画像
和名:タイワンツバメシジミ
学名:Everes argiades hellotia
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沖縄 糸満【2012.07.28】


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2012年8月18日

アカタテハモドキ

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アカタテハモドキ 画像
和名:アカタテハモドキ
学名:Precis orithya
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沖縄 糸満【2012.07.28】


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2012年8月16日

カバマダラ

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カバマダラ 画像
和名:カバマダラ
学名:Limnas chrysippus
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沖縄 糸満【2012.07.28】


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2012年8月15日

ツマムラサキマダラ♀

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ツマムラサキマダラ♀画像
和名:ツマムラサキマダラ♀
学名:Euploea mulciber barsine
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沖縄 糸満【2012.07.28】


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2012年8月14日

ツマムラサキマダラ♂

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ツマムラサキマダラ♂ 画像
和名:ツマムラサキマダラ♂
学名:Euploea mulciber barsine
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沖縄 糸満【2012.07.28】


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2012年8月 6日

雌(メス)が鳴く種もいる? 鳴く虫たち

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 暑い日が続きますね。セミの声も、かまびすしいです。でも、公園など、緑の多い所へ行ったら、静かに耳を傾けてみましょう。キリギリスや、コオロギの声がしませんか?
 キリギリスやコオロギの声は、秋の風情を感じさせてくれますね。古来、日本人が、愛でてきた虫たちです。けれども、彼らの生態には、最近になってわかったことが、少なくありません。例えば、雄(オス)だけが鳴く種ばかりではない、と御存知でしょうか?
 普通のキリギリスやコオロギは、雄だけが鳴きます。これは、雌を呼ぶためです。雌のほうは、普通は、黙って雄に近づきます。ところが、種によっては、雌も鳴く種がいるのですね。セスジツユムシや、サトクダマキモドキなどです。
 セスジツユムシは、キリギリス科ツユムシ亜科に属します。名のとおり、ツユムシという種に近縁です。姿も、ツユムシに似ています。全身が緑色で、背中に一本、褐色の線が通っています。体が細く、脚も細長く、ちょっと弱々しい感じの虫です。
 セスジツユムシの雄は、「チ、チ、チ」とか「ジー、ジー」と聞こえる声で鳴きます。雌は、雄と違う調子の「チ、チ、チ」という声を出します。雌の声は、雄の声に反応して出されるようです。小さい声のため、雌の鳴き声を聞くのは、難しいでしょう。
 サトクダマキモドキも、キリギリス科ツユムシ亜科に属します。しかし、姿は、ツユムシより、クツワムシに似ます。クツワムシは、キリギリス科クツワムシ亜科の種です。
 サトクダマキモドキという種名は、クツワムシに由来します。クツワムシの別名が、クダマキなのですね。その「もどき」というわけです。「サト」は、似た別種のヤマクダマキモドキと区別するために、付けられました。
 サトクダマキモドキの雌は、雄よりも、大きな声で鳴きます。普段、聞けるのは、雌の声が多いでしょう。なぜ、雌のほうが大きな声で鳴くのかは、わかっていません。
 セスジツユムシの場合は、「雄の声に応えて、雌が鳴く」とされます。サトクダマキモドキの場合は、雌雄は、どのように声でコミュニケーションしているのか、不明です。
 夏の木陰で、彼らの声を聞けたら、少しは、涼を取れるかも知れませんね。

図鑑↓↓↓↓↓には、キリギリス科のセスジツユムシ、サトクダマキモドキ、クツワムシなどが掲載されています。
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過去の記事でも、鳴く昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬にも、バッタやキリギリスがいる?(2010/01/08)
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/09/14)
都会派のコオロギ、アオマツムシ(青松虫)(2006/10/02)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/06/30)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。

2012年7月31日

キチョウ

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キチョウ夏型 画像
和名:キチョウ
学名:Eurema hecabe
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沖縄 中頭郡【2012.06.02】


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図鑑↓↓↓↓↓には、キチョウが掲載されています。
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2012年7月30日

妖精? いえ、ガ(蛾)の仲間です

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 学生さんは、夏休みですね。自然に親しむことが多い季節です。野山へ行って、「珍しい生き物を見つけた!」と、興奮する方もいるでしょう。
 このような場合、残念ながら、生物学的には、珍しくないことが多いです。ここで言う「珍しくない」とは、個体数が多いという意味です。普通の生き物、ということですね。
 では、なぜ、普通の生き物なのに、「珍しい」と思われてしまうのでしょうか?
 それは、生き物の姿が、多様だからでしょう。よく知られていると思われる生き物でも、まず間違いなく、例外的な形のものがいます。実例を挙げてみましょう。
 ガ(蛾)の仲間で、ヒゲナガガと呼ばれるグループがいます。チョウ目【もく】ヒゲナガガ科に属する種を指します(分類には、異説もあります)。
 このグループのガは、とても触角が長いです。体よりも長いくらいです。翅【はね】は、普通のガより、幅が狭いです。そして、昼間に活動する種が多いです。
 これらの特徴のために、ヒゲナガガ科の種は、一見、ガに見えません。博物館などに、「珍しい虫がいた」と、報告されることが多い昆虫です。
 けれども、よく見れば、翅には鱗粉【りんぷん】があります。チョウ目の昆虫の特徴ですね。その他の体の仕組みも、ヒゲナガガが、ガの仲間であることを示します。
 ヒゲナガガ科の種は、日本の各地に、普通に分布しています。外国でも、そんなに珍しいグループではありません。英語で、fairy moth(妖精蛾)という呼び名があるくらいです。ヒゲナガガのどこかに、妖精らしい愛らしさがあると見たのでしょうか。
 ややこしいことに、ヒゲナガガと似た名前の、ガのグループがあります。その名も、ナガヒゲガ科です。姿も、ヒゲナガガと似ます。触角がとても長く、翅の幅が狭いです。これだけ似ていても、ヒゲナガガとナガヒゲガとは、違う科に分類されます。
 素人には、ヒゲナガガと、ナガヒゲガとの区別は、難しいですね。他にも、ガの仲間には、変化に富んだグループが多いです。珍種でなくても、観察すれば、面白いことがわかるかも知れません。夏休みの自由研究の課題に、いかがでしょうか?

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒゲナガガ科のホソオビヒゲナガが掲載されています。
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過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/03/09)
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)
アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/09/15)
木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
などです。

2012年7月29日

ウスイロコノマチョウ

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ウスイロコノマチョウ 画像
和名:ウスイロコノマチョウ
学名:Melanitis leda
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沖縄 中頭郡【2012.06.02】


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2012年7月28日

大空の覇者、トンボの展覧会

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 トンボの展覧会が開かれています。その名も、「大トンボ展」です。会場は、小田原市の、神奈川県立 生命の星・地球博物館です。
 実際に、行ってまいりました。会場は、トンボでいっぱいです。
 実物のトンボの標本が、たくさんあります。生態写真も、たくさんあります。標本と写真とを合わせると、なんと、日本で見つかっているトンボ全種が、網羅されています。
 これだけでも、すごいことですね。これに加えて、世界のトンボの標本もあります。こちらは、日本では、ほとんどお目にかかれません。日本では、想像もつかない大きなトンボや、変わった色をしたトンボがいます。
 標本は素晴らしいのですが、どうしても、生きている時の色は、褪【あ】せてしまいます。それを補ってくれるのが、生態写真です。どの写真も、生きているトンボの、輝く瞬間をとらえています。とりわけ、あの複眼の輝きは、宝石にも勝りますね。
 トンボの化石も、展示されています。トンボは、起源の古い昆虫です。恐竜より古くから、地球に現われました。そのような大昔のトンボには、信じられないほど大きな種もいました。その一端を、化石に見ることができます。
 トンボは、幼虫も成虫も、強力な肉食性昆虫です。他の昆虫などを襲って食べます。
 幼虫(ヤゴ)の場合は、魚や、おたまじゃくしも襲って食べます。会場では、生きたトンボの幼虫が展示されています。水槽の中をのぞいてみましょう。
 成虫の場合、他の昆虫などを捕まえられるのは、巧みな飛行能力のおかげです。地上に現われた最初の頃から、その能力があったようです。化石のトンボは、すでに、今のトンボと似た姿です。鳥類が生まれるまでは、トンボは、大空の覇者といえる存在でした。
 この展覧会には、トンボをモチーフにした美術品や、工芸品も展示されています。日本には、トンボを模様にした生活用品が、とても多いのがわかります。昔の武士の兜【かぶと】や刀から、現代のシャツや装身具に至るまで、トンボが付いています。
 日本人に身近な昆虫、トンボを知るために、展覧会へ行ってはいかがでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するトンボが、三十種以上が掲載されています。
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 大トンボ展は、以下のページに案内があります。
大空の覇者 ―大トンボ展―(神奈川県立 生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)
大空の覇者 ―大トンボ展―(神奈川県立 生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)
過去の記事でも、トンボについて取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハラボソトンボの画像(2012/07/10))
アオモンイトトンボの画像(2012/05/22)
エミール・ガレの愛したトンボとは?(2011/09/12)
リュウキュウルリモントンボの画像(2009/06/09)
リュウキュウハグロトンボ オスの画像(2009/05/26)
リュウキュウハグロトンボ メスの画像(2009/05/24)
などです。

2012年7月24日

イシガケチョウ

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イシガケチョウ 画像
和名:イシガケチョウ
学名:Cyrestis thyodamas mabella
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沖縄 中頭郡【2012.06.02】


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2012年7月10日

ハラボソトンボ

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ハラボソトンボ 画像
和名:ハラボソトンボ
学名:Orthetrum sabina sabina
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沖縄 糸満【2012.06.01】


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2012年6月25日

温泉に入る昆虫がいる?

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 水生昆虫といえば、どんな種を思い浮かべますか? ゲンゴロウ、タガメ、トンボの幼虫(ヤゴ)、どれも、正しいですね。これらは、有名な水生昆虫です。今回は、ほとんど知られない水生昆虫を紹介しましょう。ミズアブの仲間です。
 ミズアブは、名のとおり、アブ(虻)の仲間です。ハエ目【もく】ミズアブ科に属する種の総称です。ミズアブ科には、種名をミズアブという種もいます。種名ミズアブは、他種と区別するため、ナミミズアブと呼ばれることもあります。
 ミズアブ科の種には、幼虫が、水中で暮らすものがいます。種名ミズアブなどが、そうです。「ミズ」アブ科という分類グループ名は、ここに由来します。
 すべてのミズアブ科の種が、幼虫時代を、水中で過ごすわけではありません。じつは、ミズアブ科の種には、どの成虫が、どの幼虫と対応するのか、わかっていない種が多いです。幼虫が水生昆虫なのは、一部の種だけだろうと考えられています。
 種名ミズアブは、中で、最もよく生態がわかっている種の一つです。幼虫は、池や沼や水田などの、流れがない水中(止水)に棲みます。成虫は、普通のアブと同じように、空を飛びまわります。成虫の食べ物は、花の蜜です。では、幼虫の食べ物は?
 これが、はっきりしません。植物食だという説と、動物食だという説と、両方あります。植物食説では、イネの苗の根を食べた記録があるといわれます。動物食説では、他の昆虫などを捕えて体液を吸うといわれます。
 種名ミズアブの幼虫については、不思議なことがあります。彼らは、なんと、温泉に棲むことがあるのです。水温40℃を越えるところでも、平気なようです。
 温泉には、普通、草も生えませんし、水生昆虫もいませんね。そんな環境で、種名ミズアブの幼虫は、何を食べて生きているのでしょうか? ひょっとしたら、彼らは、とても食性が広くて、植物でも、動物でも、何でも食べるのかも知れません。
 ミズアブ科の中で、最もよく知られている種でも、幼虫の食べ物さえ、わかっていないのですね。ミズアブ科は、研究の余地が、大いにあるグループです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ミズアブが掲載されています。
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過去の記事でも、ハエ目【もく】の昆虫を取り上げています。また、ハエ目の昆虫を呼ぶ花も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ロウバイ(蝋梅)の花に来るのは、誰?(2009/02/02)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
植物も性転換する? マムシグサ(2007/06/01)
ぶんぶんぶん、アブが飛ぶ?(2007/04/09)
ミツバチのそっくりさん、ハナアブ(2006/03/10)
などです。

2012年6月24日

アサギマダラ

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アサギマダラ 画像
和名:アサギマダラ
学名:Parantica sita
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沖縄 読谷【2012.05.11】


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図鑑↓↓↓↓↓には、アサギマダラが掲載されています。
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2012年6月21日

イシガケチョウ

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イシガケチョウ 画像
和名:イシガケチョウ
学名:Cyrestis thyodamas mabella
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沖縄 読谷【2012.05.11】

2012年5月28日

小さいことは良いことだ? キスイムシたち

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 昆虫の中で、カブトムシやクワガタムシには、人気がありますね。大型なうえに、角や大顎【おおあご】などの、立派な装備があるからです。
 カブトムシやクワガタムシの餌場といえば、クヌギ林ですね。彼らは、クヌギの樹液がしみ出ているところに、集まります。樹液をなめに来るのですね。
 見た目どおり、彼らは強いです。餌場の争いでは、最強の部類に入ります。このため、樹液の餌場では、たいてい、一番良い場所に陣取っています。
 ところが、大きくて、立派な装備を持つことばかりが、有利とは限りません。
 クヌギの樹液に来る昆虫たちの中に、キスイムシ(木吸虫)と呼ばれるグループがいます。「○○キスイ」という種名が付くものたちです。甲虫目【こうちゅうもく】の中の、キスイムシ科、オオキスイ科、ケシキスイ科などに属します。
 ヨツボシオオキスイという種を、例に挙げてみましょう。オオキスイ科の一種です。この種は、カブトムシやクワガタムシより、ずっと小さいです。体の長さは、2cmもありません。そのうえ、体の厚さが薄いです。平べったいのですね。
 ヨツボシオオキスイは、この体の薄さや小ささを、存分に利用します。カブトムシやクワガタムシなど、大きくて強い昆虫たちの間や、体の下に、もぐり込むのです。そうして、餌場の良い場所を、ちゃっかり占めています。
 そんなことをされて、カブトムシやクワガタムシは、怒らないのでしょうか? 積極的に、ヨツボシオオキスイが追い払われたという話は、ほとんど聞きません。
 おそらく、ヨツボシオオキスイの小ささが、幸いしています。小さければ、食べる量も少ないです。大きな昆虫にすれば、横取りされても、大した量ではないのでしょう。
 オオキスイ科の昆虫は、日本では、三種しか確認されていません。中で、ヨツボシオオキスイは、普通に見られる種です。成虫だけでなく、幼虫も、クヌギの樹液に頼って生きています。けれども、幼虫の生活については、まだ、よくわかっていないようです。
 小さくても、したたかなヨツボシオオキスイの生き方は、真似したくなりますね。

図鑑↓↓↓↓↓には、オオキスイ科のヨツボシオオキスイ、ケシキスイ科のヨツボシケシキスイが掲載されています。
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過去の記事でも、クヌギの樹液に集まる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
クヌギは、昆虫のレストラン?(2010/07/30)
オオスズメバチ(クヌギの樹液を吸う画像)(2009/07/08)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
などです。

2012年5月26日

セイヨウミツバチ

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セイヨウミツバチ 画像
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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東京 港区【2012.05.08】


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図鑑↓↓↓↓↓には、セイヨウミツバチが掲載されています。
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2012年5月22日

アオモンイトトンボ

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アオモンイトトンボ 画像
和名:アオモンイトトンボ
学名:Ischnura senegalensis
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沖縄 金武【2012.05.11】


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2012年5月20日

アカタテハ

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アカタテハ 画像
和名:アカタテハ
学名:Vanessa indica
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沖縄 嘉手納【2012.05.12】


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図鑑↓↓↓↓↓には、アカタテハが掲載されています。
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2012年5月17日

イシガケチョウ

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イシガケチョウ 画像
和名:イシガケチョウ
学名:Cyrestis thyodamas mabella
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沖縄 嘉手納【2012.05.12】


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2012年4月30日

謎の昆虫、ナガハナノミ

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 今回は、ナガハナノミという昆虫を紹介しましょう。
 ナガハナノミは、無名の昆虫です。そもそも、ナガハナノミの名前自体、聞いたことがある方は、ごく少ないでしょう。この名を知っていたら、昆虫通です(笑)
 ナガハナノミとは、甲虫目【こうちゅうもく】ナガハナノミ科に属する種の総称です。名前にノミと付きますが、ノミの仲間ではありません。外見は、小さくて、細長い形をした甲虫です。やや、コメツキムシに似ています。
 この仲間は、日本に二十種ほど分布するとされています。けれども、おそらく、まだ知られない種がいると考えられます。研究が進んでいないからです。分類を含め、生活様式や、繁殖の仕方など、知られないことが多すぎます。
 例えば、ナガハナノミ科の成虫は、何を食べるのか、はっきりしません。成虫は、多く、水辺の植物の上で見られます。でも、植物を食べるのかどうかは、わかっていません。
 幼虫の食べる物は、わかっているのでしょうか? こちらも、ほとんどわかっていません。一部の種で、朽ちた植物を食べるのでは、と推測されているだけです。
 幼虫の食べ物以前に、幼虫と成虫との対応が、わかっていない種が多いです。先に、日本には、二十種ほどのナガハナノミがいると書きましたね。それらのうち、幼虫が判明しているのは、三種ほどです。あとの種は、成虫しか知られていません。
 わずかに、知られている中では、水中に暮らす幼虫がいます。エダヒゲナガハナノミの幼虫がそうです。水中の朽ちた植物を食べていると推測されています。
 ヒゲナガハナノミの幼虫も、水中に棲みます。ただし、完全な水場ではなく、湿地の土中からも発見された例があります。どういう条件のところならば暮らせるのか、何を食べているのかは、やはり、解明されていません。
 ナガハナノミ科の種は、決して、数が少ないわけではありません。畑や、住宅地の公園でも見つかります。そんな身近な種でも、未解明のことが多いのですね。これは、素人研究家でも、成果を上げられるチャンスがある、ということでしょう(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、ナガハナノミ科の一種、ヒゲナガハナノミが掲載されています。
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過去の記事でも、あまり知られない昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
騙すつもりはないけれど、テントウダマシ(2011/10/10)
カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです(2011/07/05)
盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト(2010/06/27)
影が薄い? ジョウカイモドキ(2010/03/19)
ジョウカイボンとは、どんな昆虫?(2009/05/18)
などです。

2012年4月19日

クマバチ

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クマバチ  画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京 港区【2012.04.12】


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図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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2012年4月 9日

春の妖精? チョウたちの生態

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 日々、暖かくなってきますね。冬の間、姿が見られなかった生き物も、次々に現われてきます。中でも、チョウは、春の象徴のような生き物ですね。
 春、いち早く現われるチョウは、どうやって冬を越しているのでしょうか? 種によって、さまざまです。近縁な種同士でも、生態が同じとは、限りません。
 春に現われるチョウのうち、シロチョウ科の中から、いくつかの種を紹介してみましょう。キチョウと、モンキチョウと、ツマキチョウです。互いに近縁なチョウたちです。
 これらのうち、成虫で越冬するのは、キチョウだけです。冬のうちから、成虫でいるわけですね。この利点は、暖かくなり始めたら、すぐに成虫が活動できることです。
 キチョウは、一年の間に、数世代が世代交代します。春から夏にかけては、成長が速いです。幼虫は、さっさと成虫になり、産卵して死んでゆきます。秋に成虫になった世代は、違います。その世代は、そのまま越冬して、春、また姿を現わします。
 モンキチョウは、幼虫で冬を越します。蛹【さなぎ】で越冬する個体もいるようです。春先に、幼虫は、すぐに蛹になり、さらに成虫になります。キチョウよりは、成虫が出現するのが、遅れるわけですね。これにも、何か、利点があるのでしょう。
 キチョウと同じく、モンキチョウも、年に数世代が世代交代します。春先から秋遅くまで、長い期間にわたり、成虫が見られます。越冬形態が違うこと以外は、キチョウと共通点が多いですね。キチョウと並んで、日本では、平凡なチョウの一種です。
 ツマキチョウは、年に一回、春にだけ、成虫が現われます。冬を越すのは、蛹です。冬どころか、夏も秋も、蛹で過ごします。幼虫や成虫として活動するのは、春から初夏にかけての、一時期だけです。彼らこそは、春の妖精と呼ぶにふさわしいですね。
 ツマキチョウのように、年に一世代だけ成虫が現われる性質を、一化性と呼びます。キチョウやモンキチョウのように、年に三世代以上が現われる性質は、多化性と呼ばれます。
 日本には、一化性で、春にだけ、成虫が現われるチョウが、何種かいます。ギフチョウなども、そうです。年に一度の姿を見られたら、運がいいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、キチョウ、ツマキチョウ、モンキチョウが掲載されています。
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過去の記事でも、シロチョウ科のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ(2012/01/23)
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/04/11)
チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?(2010/01/11)
クモマツマキチョウ(生物切手シリーズ)(2008/09/04)
キチョウの雄(オス)が雌(メス)になる?(2007/09/03)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。

2012年4月 2日

六本脚でも、昆虫ではない?

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 昆虫の大きな特徴として、「六本の脚を持つ」ことがありますね。他にも、昆虫には、いくつもの特徴があります。けれども、これが、一番わかりやすい特徴と言えるでしょう。チョウも、トンボも、ハチも、クワガタムシも、みな六本脚ですね。
 昆虫と似ていても、クモやサソリやムカデは、昆虫ではありません。クモもムカデもサソリも、六本脚ではありませんね。例えば、クモは、八本脚です。
 では、虫の中で、六本脚のものが、すべて「昆虫」と呼べるのでしょうか? これについては、議論が続いています。以下に、説明しましょう。
 一般的には、昆虫とは、節足動物門【せっそくどうぶつもん】の中で、昆虫綱【こんちゅうこう】というグループに分類されたものを指します。
 節足動物門は、とても大きな分類グループです。昆虫綱以外の綱【こう】も、たくさん含まれます。この中の、内顎綱【ないがくこう】と呼ばれるグループが、昆虫綱と同じく、六本脚を持ちます。この内顎綱を、昆虫に含めるかどうかが、問題なのです。
 内顎綱には、トビムシ目【もく】、カマアシムシ目【もく】、コムシ目【もく】という三つのグループがあります。どれも、六本脚で、翅【はね】は持ちません。小型で目立たない種が多いため、実物を見たことがある方は、少ないでしょう。
 内顎綱と、昆虫綱との関係については、以前から研究されてきました。現在生きている種の形態を比較したり、遺伝子を分析したり、化石種を調べたりしています。ややこしいことに、それらの研究で、矛盾した結果が出ています。
 つまり、研究結果によって、トビムシ、カマアシムシ、コムシのそれぞれのグループが、昆虫とどのような関係にあるのか、違うということです。
 例えば、ある研究では、「内顎綱のうち、コムシだけを昆虫の仲間に入れるべきだ」となり、別の研究では、「コムシはカマアシムシと近縁で、この二つで、昆虫とは別のグループとすべきだ」となります。内顎綱の分類そのものが、研究途上なのです。
 研究途上の分野は、夢があるとも言えます。今後の研究が楽しみですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する昆虫の仲間が、400種ほどが掲載されています。
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過去の記事でも、昆虫の分類について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
セミは、カメムシの仲間か?(2011/08/29)
眼も脚もない? カイガラムシの不思議(2011/07/25)
カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです(2011/07/05)
最も原始的な昆虫? イシノミ(2010/11/12)
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
などです。

2012年1月23日

擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ

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 冬、ほとんどの昆虫は、活動を停止しています。野外では、飛んだり歩いたりしている昆虫を、見かけなくなりますよね(一部に、例外はあります)。
 冬の昆虫たちは、どうやって過ごしているのでしょうか? 種によって違います。成虫でいる種も、幼虫でいる種も、蛹【さなぎ】でいる種も、卵でいる種もあります。
 成虫や幼虫でいる場合も、じっと動かないのが普通です。体力を消耗しないためです。「それなら、最初から、動かない卵や蛹でいればいいのに」と思いますよね。なぜ、成虫や幼虫で、動かないまま越冬する種がいるのかは、わかっていません。
 卵や蛹で越冬すれば、「食べ物を探さなくて済む」、「動き回る体力を使わなくて済む」などの利点があります。けれども、欠点もあります。敵に見つかっても、逃げることができません。ですから、何としても、見つからないようにしなければなりません。
 例として、ツマキチョウというチョウ(蝶)の一種を、挙げてみましょう。
 ツマキチョウの成虫は、年に一度、春にだけ現われます。成虫は、夏になる前に、産卵して死にます。卵から孵化【ふか】した幼虫は、一か月もすると、蛹になります。
 蛹は、そのままずっと、夏・秋・冬を過ごします。翌年の春に、やっと羽化【うか】して、成虫になります。一年の大部分を、蛹で過ごすわけです。
 ツマキチョウの蛹は、細長い形をしています。頭に当たる部分が尖って、棘【とげ】のようです。色は、木の枝に似た色です。これで、枝に付いていれば、植物の一部にしか見えません。植物の棘に擬態することで、長い蛹の期間、難を逃れています。
 同じく、蛹で越冬するチョウは、何種もいます。中に、やはり、蛹が擬態している種があります。スミナガシです。スミナガシの蛹は、虫食いのある枯れ葉にそっくりです。その姿で、冬に、木の枝からぶら下がっています。蛹と見抜くのは、難しいです。
 スミナガシと、ツマキチョウとは、近縁ではありません。スミナガシは、タテハチョウ科に属します。ツマキチョウは、シロチョウ科です。遠縁でも、冬を乗り越える厳しさには、変わりありません。生き抜く手段として、同じ方法を選んだのですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ツマキチョウが掲載されています。
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過去の記事でも、チョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/04/11)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/06/14)
チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?(2010/01/11)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。

2012年1月15日

セイヨウミツバチ

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セイヨウミツバチ 画像
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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沖縄 糸満【2011.12.23】

図鑑↓↓↓↓↓には、セイヨウミツバチが掲載されています。
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2011年12月26日

海辺のひそかな昆虫、ウミコオロギ

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 昆虫は、陸上動物の中で、最も栄えているといわれますね。確かに、昆虫の種数の多さは、圧倒的です。大ざっぱな計算でも、百万種以上いるとされています。
 それに対して、例えば、哺乳類の種数は、四千種未満といわれます。鳥類や魚類などの脊椎【せきつい】動物すべてを合わせても、四万七千種程度だろうとされます。昆虫の繁栄ぶりは、まさに桁【けた】違いですね(生き物の種数については、異説もあります)。
 そんな昆虫たちが、苦手とする場所があります。海です。海を生活場所とする昆虫は、とても少ないです。しかし、まったくいないわけではありません。
 その中から、海辺に棲む昆虫の仲間を取り上げてみましょう。ウミコオロギです。
 ウミコオロギは、名のとおり、コオロギの仲間です。海岸に棲みます。石のごろごろした海岸に多いといわれます。実際には、種によって、すみかが違います。
 ウミコオロギの仲間は、なん十種もいます。中に、「ウミコオロギ」という種名の種がいます。単に「ウミコオロギ」というと、種名ウミコオロギを指すのか、ウミコオロギの仲間全体を指すのか、わかりにくいですね。このため、種名ウミコオロギには、ナギサスズという別名が付いています。ナギサスズを、正式な日本語名とすることもあります。
 ウミコオロギの仲間は、日本の海岸にも分布します。場所によっては、そんなに珍しいものではないそうです。その割に、見たことがある方は、少ないでしょう。
 その理由は、ウミコオロギの仲間が、夜行性だからです。昼間は、岩陰などに隠れています。おまけに、彼らは、鳴きません。鳴くための翅【はね】が、退化してしまっています。翅がないだけで、姿かたちは、陸のコオロギと似ています。
 ウミコオロギの仲間には、海岸の洞窟に棲む種もいます。そういった種は、ウミコオロギの中でも、特に研究が進んでいません。調査しにくい場所に棲むからです。
 日本の沖縄県でも、洞窟に棲むウミコオロギが見つかっています。おそらく新種だろうといわれます。他の地域でも、海岸をよく調べれば、新種のウミコオロギがいるかも知れません。調査が進むといいですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ウミコオロギの仲間は載っていません。そのかわり、日本のコオロギの仲間がが掲載されています。
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過去の記事でも、コオロギの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/09/14)
便所コオロギ? いえ、カマドウマです(2009/02/06)
都会派のコオロギ、アオマツムシ(2006/10/02)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。

2011年11月 5日

クロイワツクツク

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クロイワツクツク 画像
和名:クロイワツクツク
学名:Meimuna kuroiwae
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沖縄 金武【2011.10.27】

2011年10月19日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京都 渋谷【2011.10.10】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2011年10月18日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Tringa nebularia
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東京都 渋谷【2011.10.10】

2011年10月10日

騙すつもりはないけれど、テントウダマシ

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 生き物の名前には、「○○モドキ」や「○○ダマシ」と付くものがありますね。特に、昆虫に多いです。今回は、その中から、「テントウダマシ」を紹介しましょう。
 テントウダマシとは、昆虫のうちで、甲虫目【こうちゅうもく】テントウダマシ科に属する種の総称です。名のとおり、外見が、テントウムシの仲間に似ています。
 テントウダマシと、テントウムシとは、あまり近縁ではありません。テントウムシのほうは、同じ甲虫目でも、テントウムシ科に属する種の総称です。
 ややこしいことに、テントウダマシ科は、科の名前自体に、混乱があります。テントウダマシ科ではなく、テントウムシダマシ科とされることもあります。
 ところが、単に「テントウムシダマシ」と呼ぶと、テントウダマシ科以外の種を指すことがあります。テントウムシ科のうち、二種が、そのように呼ばれます。
 その二種とは、ニジュウヤホシテントウと、オオニジュウヤホシテントウです。この二種は、どちらも、農作物の害虫として有名です。多くのテントウムシが、益虫とされる中で、イメージに反します。テントウムシダマシと呼ばれるのは、そのためでしょう。
 これらの種をテントウムシダマシと呼ぶことや、テントウダマシ科をテントウムシダマシ科と呼ぶことは、明らかに、紛らわしいですね。避けたほうがいいと思います。
 本物のテントウダマシ科のほうは、菌類(キノコの仲間)を食べる種が多いようです。ヨツボシテントウダマシ、ルリテントウダマシなどが、菌類を食べる種です。
 多くのテントウムシと同じように、益虫とされる種もいます。例えば、キイロテントウダマシがそうです。この種は、農作物の害虫となるカイガラムシを食べます。
 キイロテントウダマシは、名に反して、体色が黄色ではありません。赤です。なぜ、「黄色」という名が付いたのか、調べてみましたが、わかりませんでした。
 テントウダマシ科と誤解されやすいものに、テントウゴミムシダマシの仲間がいます。彼らは、テントウダマシ科ではなく、ゴミムシダマシ科の一群です。外見は、テントウムシにそっくりです。昆虫の世界には、よくよく、紛らわしいものが多いですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヨツボシテントウダマシが掲載されています。
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過去の記事でも、「○○ダマシ」や「○○モドキ」と付く生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです(2011/07/05)
盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト(2010/06/27)※ゴミムシダマシ科のコクヌストモドキを取り上げています。
影が薄い? ジョウカイモドキ(2010/03/19)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)※ゴミムシダマシ科のキマワリなどを取り上げています。
などです。

2011年9月27日

オオハキリバチ

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オオハキリバチ 画像
和名:オオハキリバチ
学名:Chalicodoma sculpturalis
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東京都 新宿区【2011.08.30】

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2011年9月25日

ヤノトガリハナバチ

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ヤノトガリハナバチだと思うのですが、もし間違ってましたら教えてください。ハキリバチに労働寄生するそうです。寄生されているハキリバチも撮れました。次回更新します。ヤノトガリハナバチ 画像
和名:ヤノトガリハナバチ
学名:Coelioxys yanonis
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東京都 新宿区【2011.08.30】

2011年9月17日

ツクツクボウシ

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ツクツクボウシ 画像
和名:ツクツクボウシ
学名:Meimuna opalifera
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東京都 新宿区【2011.08.30】

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2011年9月13日

シオカラトンボ

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シオカラトンボ 画像
和名:シオカラトンボ
学名:Orthetrum albistylum speciosum
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東京都 新宿区【2011.08.30】

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2011年9月12日

エミール・ガレの愛したトンボとは?

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 トンボは、昔から、日本人に愛される昆虫ですね。古事記や万葉集にも、「あきづ」の名で、トンボが登場します。古代に、「あきづは」といえば、トンボの翅【はね】のように、透き通って美しいものの譬えでした。
 これが、ヨーロッパへ行くと、事情が違います。トンボの英語名は、dragonflyですね。直訳すれば、「ドラゴンの飛ぶ虫」です。この名に、トンボの印象の悪さが表われています。
 ヨーロッパのドラゴンは、東洋の龍とは違いますね。完全な悪役です。その名が付けられたのですから、良い印象のはずがありません。
 おそらく、ヨーロッパの人々は、トンボの肉食性を見て、ドラゴンの名を付けたのでしょう。他の昆虫を襲う様子が、ドラゴンのように、恐ろしく見えたのでしょうか。
 けれども、すべてのヨーロッパ人が、トンボを嫌うわけではありません。ヨーロッパにおいて、トンボの印象を変えるのに、大きく貢献したと思われる人がいます。
 その人は、フランスのエミール・ガレです。ガラス工芸の分野で、著名ですね。十九世紀後半から、二十世紀の初頭にかけて活躍しました。
 彼の作品には、トンボがよく登場します。例えば、そのものずばり、蜻蛉【とんぼ】と名の付いた作品があります。脚付杯【あしつきはい】《蜻蛉》です。ガラスの杯の外側に、大きなトンボが貼りついています。
 この杯には、「うちふるえる蜻蛉【とんぼ】を愛する者これを作る」(原文は、フランス語)という銘があるそうです。
 ガレのトンボ好みは、日本の美術に影響されたといわれます。ヨーロッパで印象が良くないトンボを、あえて取り入れた点に、日本に対する造詣の深さを感じます。
 ガレが好んだのは、どんな種のトンボでしょうか? これを知るのは、難しいです。美術品に表わされるトンボは、生物学的に正確だとは限らないからです。
 それでも、推測してみれば......「うちふるえる蜻蛉」ですから、ギンヤンマのような、力強い印象はありません。幽玄なカワトンボ科の種でしょうか。

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