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2012年1月23日

擬態【ぎたい】は命がけ、ツマキチョウ

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 冬、ほとんどの昆虫は、活動を停止しています。野外では、飛んだり歩いたりしている昆虫を、見かけなくなりますよね(一部に、例外はあります)。
 冬の昆虫たちは、どうやって過ごしているのでしょうか? 種によって違います。成虫でいる種も、幼虫でいる種も、蛹【さなぎ】でいる種も、卵でいる種もあります。
 成虫や幼虫でいる場合も、じっと動かないのが普通です。体力を消耗しないためです。「それなら、最初から、動かない卵や蛹でいればいいのに」と思いますよね。なぜ、成虫や幼虫で、動かないまま越冬する種がいるのかは、わかっていません。
 卵や蛹で越冬すれば、「食べ物を探さなくて済む」、「動き回る体力を使わなくて済む」などの利点があります。けれども、欠点もあります。敵に見つかっても、逃げることができません。ですから、何としても、見つからないようにしなければなりません。
 例として、ツマキチョウというチョウ(蝶)の一種を、挙げてみましょう。
 ツマキチョウの成虫は、年に一度、春にだけ現われます。成虫は、夏になる前に、産卵して死にます。卵から孵化【ふか】した幼虫は、一か月もすると、蛹になります。
 蛹は、そのままずっと、夏・秋・冬を過ごします。翌年の春に、やっと羽化【うか】して、成虫になります。一年の大部分を、蛹で過ごすわけです。
 ツマキチョウの蛹は、細長い形をしています。頭に当たる部分が尖って、棘【とげ】のようです。色は、木の枝に似た色です。これで、枝に付いていれば、植物の一部にしか見えません。植物の棘に擬態することで、長い蛹の期間、難を逃れています。
 同じく、蛹で越冬するチョウは、何種もいます。中に、やはり、蛹が擬態している種があります。スミナガシです。スミナガシの蛹は、虫食いのある枯れ葉にそっくりです。その姿で、冬に、木の枝からぶら下がっています。蛹と見抜くのは、難しいです。
 スミナガシと、ツマキチョウとは、近縁ではありません。スミナガシは、タテハチョウ科に属します。ツマキチョウは、シロチョウ科です。遠縁でも、冬を乗り越える厳しさには、変わりありません。生き抜く手段として、同じ方法を選んだのですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ツマキチョウが掲載されています。
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過去の記事でも、チョウの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?(2011/04/11)
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
森林の妖精? ゼフィルスたち(2010/06/14)
チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?(2010/01/11)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。

2012年1月15日

セイヨウミツバチ

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セイヨウミツバチ 画像
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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沖縄 糸満【2011.12.23】

図鑑↓↓↓↓↓には、セイヨウミツバチが掲載されています。
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2011年12月26日

海辺のひそかな昆虫、ウミコオロギ

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 昆虫は、陸上動物の中で、最も栄えているといわれますね。確かに、昆虫の種数の多さは、圧倒的です。大ざっぱな計算でも、百万種以上いるとされています。
 それに対して、例えば、哺乳類の種数は、四千種未満といわれます。鳥類や魚類などの脊椎【せきつい】動物すべてを合わせても、四万七千種程度だろうとされます。昆虫の繁栄ぶりは、まさに桁【けた】違いですね(生き物の種数については、異説もあります)。
 そんな昆虫たちが、苦手とする場所があります。海です。海を生活場所とする昆虫は、とても少ないです。しかし、まったくいないわけではありません。
 その中から、海辺に棲む昆虫の仲間を取り上げてみましょう。ウミコオロギです。
 ウミコオロギは、名のとおり、コオロギの仲間です。海岸に棲みます。石のごろごろした海岸に多いといわれます。実際には、種によって、すみかが違います。
 ウミコオロギの仲間は、なん十種もいます。中に、「ウミコオロギ」という種名の種がいます。単に「ウミコオロギ」というと、種名ウミコオロギを指すのか、ウミコオロギの仲間全体を指すのか、わかりにくいですね。このため、種名ウミコオロギには、ナギサスズという別名が付いています。ナギサスズを、正式な日本語名とすることもあります。
 ウミコオロギの仲間は、日本の海岸にも分布します。場所によっては、そんなに珍しいものではないそうです。その割に、見たことがある方は、少ないでしょう。
 その理由は、ウミコオロギの仲間が、夜行性だからです。昼間は、岩陰などに隠れています。おまけに、彼らは、鳴きません。鳴くための翅【はね】が、退化してしまっています。翅がないだけで、姿かたちは、陸のコオロギと似ています。
 ウミコオロギの仲間には、海岸の洞窟に棲む種もいます。そういった種は、ウミコオロギの中でも、特に研究が進んでいません。調査しにくい場所に棲むからです。
 日本の沖縄県でも、洞窟に棲むウミコオロギが見つかっています。おそらく新種だろうといわれます。他の地域でも、海岸をよく調べれば、新種のウミコオロギがいるかも知れません。調査が進むといいですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ウミコオロギの仲間は載っていません。そのかわり、日本のコオロギの仲間がが掲載されています。
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過去の記事でも、コオロギの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本の誇る虫文化【むしぶんか】(2009/09/14)
便所コオロギ? いえ、カマドウマです(2009/02/06)
都会派のコオロギ、アオマツムシ(2006/10/02)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。

2011年11月 5日

クロイワツクツク

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クロイワツクツク 画像
和名:クロイワツクツク
学名:Meimuna kuroiwae
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沖縄 金武【2011.10.27】

2011年10月19日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京都 渋谷【2011.10.10】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2011年10月18日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Tringa nebularia
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東京都 渋谷【2011.10.10】

2011年10月10日

騙すつもりはないけれど、テントウダマシ

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 生き物の名前には、「○○モドキ」や「○○ダマシ」と付くものがありますね。特に、昆虫に多いです。今回は、その中から、「テントウダマシ」を紹介しましょう。
 テントウダマシとは、昆虫のうちで、甲虫目【こうちゅうもく】テントウダマシ科に属する種の総称です。名のとおり、外見が、テントウムシの仲間に似ています。
 テントウダマシと、テントウムシとは、あまり近縁ではありません。テントウムシのほうは、同じ甲虫目でも、テントウムシ科に属する種の総称です。
 ややこしいことに、テントウダマシ科は、科の名前自体に、混乱があります。テントウダマシ科ではなく、テントウムシダマシ科とされることもあります。
 ところが、単に「テントウムシダマシ」と呼ぶと、テントウダマシ科以外の種を指すことがあります。テントウムシ科のうち、二種が、そのように呼ばれます。
 その二種とは、ニジュウヤホシテントウと、オオニジュウヤホシテントウです。この二種は、どちらも、農作物の害虫として有名です。多くのテントウムシが、益虫とされる中で、イメージに反します。テントウムシダマシと呼ばれるのは、そのためでしょう。
 これらの種をテントウムシダマシと呼ぶことや、テントウダマシ科をテントウムシダマシ科と呼ぶことは、明らかに、紛らわしいですね。避けたほうがいいと思います。
 本物のテントウダマシ科のほうは、菌類(キノコの仲間)を食べる種が多いようです。ヨツボシテントウダマシ、ルリテントウダマシなどが、菌類を食べる種です。
 多くのテントウムシと同じように、益虫とされる種もいます。例えば、キイロテントウダマシがそうです。この種は、農作物の害虫となるカイガラムシを食べます。
 キイロテントウダマシは、名に反して、体色が黄色ではありません。赤です。なぜ、「黄色」という名が付いたのか、調べてみましたが、わかりませんでした。
 テントウダマシ科と誤解されやすいものに、テントウゴミムシダマシの仲間がいます。彼らは、テントウダマシ科ではなく、ゴミムシダマシ科の一群です。外見は、テントウムシにそっくりです。昆虫の世界には、よくよく、紛らわしいものが多いですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、ヨツボシテントウダマシが掲載されています。
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過去の記事でも、「○○ダマシ」や「○○モドキ」と付く生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです(2011/07/05)
盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト(2010/06/27)※ゴミムシダマシ科のコクヌストモドキを取り上げています。
影が薄い? ジョウカイモドキ(2010/03/19)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)※ゴミムシダマシ科のキマワリなどを取り上げています。
などです。

2011年9月27日

オオハキリバチ

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オオハキリバチ 画像
和名:オオハキリバチ
学名:Chalicodoma sculpturalis
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、オオハキリバチが掲載されています。
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2011年9月25日

ヤノトガリハナバチ

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ヤノトガリハナバチだと思うのですが、もし間違ってましたら教えてください。ハキリバチに労働寄生するそうです。寄生されているハキリバチも撮れました。次回更新します。ヤノトガリハナバチ 画像
和名:ヤノトガリハナバチ
学名:Coelioxys yanonis
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区【2011.08.30】

2011年9月17日

ツクツクボウシ

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ツクツクボウシ 画像
和名:ツクツクボウシ
学名:Meimuna opalifera
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、ツクツクボウシが掲載されています。
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2011年9月13日

シオカラトンボ

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シオカラトンボ 画像
和名:シオカラトンボ
学名:Orthetrum albistylum speciosum
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東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、シオカラトンボが掲載されています。
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2011年9月12日

エミール・ガレの愛したトンボとは?

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 トンボは、昔から、日本人に愛される昆虫ですね。古事記や万葉集にも、「あきづ」の名で、トンボが登場します。古代に、「あきづは」といえば、トンボの翅【はね】のように、透き通って美しいものの譬えでした。
 これが、ヨーロッパへ行くと、事情が違います。トンボの英語名は、dragonflyですね。直訳すれば、「ドラゴンの飛ぶ虫」です。この名に、トンボの印象の悪さが表われています。
 ヨーロッパのドラゴンは、東洋の龍とは違いますね。完全な悪役です。その名が付けられたのですから、良い印象のはずがありません。
 おそらく、ヨーロッパの人々は、トンボの肉食性を見て、ドラゴンの名を付けたのでしょう。他の昆虫を襲う様子が、ドラゴンのように、恐ろしく見えたのでしょうか。
 けれども、すべてのヨーロッパ人が、トンボを嫌うわけではありません。ヨーロッパにおいて、トンボの印象を変えるのに、大きく貢献したと思われる人がいます。
 その人は、フランスのエミール・ガレです。ガラス工芸の分野で、著名ですね。十九世紀後半から、二十世紀の初頭にかけて活躍しました。
 彼の作品には、トンボがよく登場します。例えば、そのものずばり、蜻蛉【とんぼ】と名の付いた作品があります。脚付杯【あしつきはい】《蜻蛉》です。ガラスの杯の外側に、大きなトンボが貼りついています。
 この杯には、「うちふるえる蜻蛉【とんぼ】を愛する者これを作る」(原文は、フランス語)という銘があるそうです。
 ガレのトンボ好みは、日本の美術に影響されたといわれます。ヨーロッパで印象が良くないトンボを、あえて取り入れた点に、日本に対する造詣の深さを感じます。
 ガレが好んだのは、どんな種のトンボでしょうか? これを知るのは、難しいです。美術品に表わされるトンボは、生物学的に正確だとは限らないからです。
 それでも、推測してみれば......「うちふるえる蜻蛉」ですから、ギンヤンマのような、力強い印象はありません。幽玄なカワトンボ科の種でしょうか。

図鑑↓↓↓↓↓には、が掲載されています。
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過去の記事でも、トンボを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
田んぼに飛ぶのは、早苗【さなえ】とんぼ?(2009/05/25)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
越年【おつねん】トンボは、本当に年を越す?(2007/12/28)
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
精霊【しょうりょう】トンボとはどんなトンボ?(2006/08/12)
などです。

2011年9月10日

ウスバカゲロウ

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ウスバカゲロウ 画像
和名:ウスバカゲロウ
学名:Hagenomyia micans
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東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウスバカゲロウが掲載されています。
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2011年9月 7日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2011年9月 6日

アブラゼミ

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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2011年9月 4日

キイロスズメバチの巣

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キイロスズメバチの巣、キイロスズメバチ  画像
和名:キイロスズメバチ
学名:Vespa simillima xanthoptera
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長野県 立科町【2011.08.18】

図鑑↓↓↓↓↓には、キイロスズメバチが掲載されています。
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2011年9月 3日

エゾゼミ

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エゾゼミ 画像
和名:エゾゼミ
学名:Tibicen japonicus
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長野県 立科町【2011.08.18】

図鑑↓↓↓↓↓には、エゾゼミが掲載されています。
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2011年9月 1日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区【2011.08.30】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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2011年8月29日

セミは、カメムシの仲間か?

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 セミの仲間は、都市部でも、よく見られますね。姿より、鳴き声のほうが目立ちます。日本に住んでいれば、セミの声を聞いたことがない人は、いないでしょう。
 大声のために、セミの仲間は、古くから知られた昆虫でした。「研究が進んで、何でも、わかっているだろう」と思いますよね? ところが、そうとばかりは言えません。
 例えば、セミの分類は、二十一世紀に入る頃から、変わっています。
 広い意味では、セミは、カメムシの仲間です。昆虫綱【こんちゅうこう】の中の、カメムシ目【もく】に属します。このカメムシ目の分類が、今、議論されています。
 以前のカメムシ目は、カメムシ亜目【あもく】と、ヨコバイ亜目とに二分されていました。セミの仲間(セミ科の昆虫)は、ヨコバイ亜目のほうに入れられていました。
 現在では、この分類法は、ほとんど使われません。ヨコバイ亜目というグループは、なくなりました。カメムシ亜目のほうは、残っている場合もあります。学説により、違うのですね。カメムシ亜目ではなく、カメムシ下目【かもく】とされることもあります。
 カメムシ目の中身を、どのように分類するかは、確定していません。現段階では、セミ科の昆虫は、カメムシ目頸吻【けいふん】亜目セミ上科【じょうか】に属する、とされることが多いです。セミ上科セミ科の昆虫を、一般的に、セミと呼びます。
 「亜目」・「下目」・「上科」などは、聞き慣れない言葉でしょう。これらについては、以前の記事「亜目や亜科の『亜』とは、なに?」(2009/8/28)を参照して下さい。
 このように、生き物の分類が変わることは、よくあります。特に、近年は多いです。それは、分子生物学の発達によるところが大きいです。
 分子生物学により、遺伝子を、直接、調べられるようになりました。これによって、外見が似ていなくても、近縁なもの同士を割り出せるようになりました。
 しかし、分子生物学は、万能ではありません。例えば、セミの幼虫の生活を知りたいなら、実際に土を掘って、土中の幼虫を見るしかありません。文字どおり、泥臭い仕事です。このような泥臭い仕事こそが、生物学の基礎を支えています。

図鑑↓↓↓↓↓には、セミ科の昆虫が八種掲載されています。
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過去の記事でも、セミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
空蝉【うつせみ】とは、どんなセミ?(2008/06/30)
ニイニイゼミ 抜け殻3点観察(2007/07/29)
アブラゼミの羽化直後の観察(2007/07/18)
セミ(蝉)の幼虫は何年生きる?(2006/07/03)
などです。

2011年8月20日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 渋谷区【2011.08.10】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2011年8月18日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Argyreus hyperbius 
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東京 渋谷区【2011.08.10】

2011年8月17日

アブラゼミ

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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京 渋谷区【2011.08.10】

図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2011年7月31日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 新宿【2011.07.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2011年7月28日

博物館で、水生昆虫の世界へ

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 各地の博物館で、夏休みの企画が催されていますね。その一つに行ってまいりました。神奈川県立生命の星・地球博物館の「およげ! ゲンゴロウくん」です。
 これは、水生昆虫の展覧会です。ゲンゴロウをはじめ、ガムシ、タガメ、ミズカマキリ、タイコウチ、アメンボ、ミズスマシなど、さまざまな水生昆虫が紹介されています。
 少し前までの日本は、水生昆虫天国といえる状態でした。水田が多かったからです。
 水田と、そこにつながる側溝やため池は、多様な水の環境を用意します。止水や流水、浅い水や深い水、植物が生い茂って暗い水辺や、逆に開けた明るい水辺などです。いろいろな環境があれば、それぞれの場所に適応した水生昆虫が棲めます。
 おかげで、昔の日本では、水生昆虫は、平凡なものでした。子どもの頃、池などで、ゲンゴロウやタガメを取ったことを、覚えている方もいらっしゃるでしょう。
 現在の日本では、多くの水生昆虫が、絶滅寸前です。例えば、東京都や神奈川県では、ゲンゴロウは絶滅してしまいました。なぜ、そんなことになったのでしょうか? この展覧会で、その理由が、いくつか挙げられています。
 この展覧会では、生きたゲンゴロウやタガメを、見ることができます。ゲンゴロウの近縁種が多いのに、驚きます。ガムシ、マツモムシ、ミズカマキリ、タイコウチなども、生きたものが展示されています。
 中で、私が興味を引かれたのは、ヒメタイコウチでした。生きたヒメタイコウチが見られるのは、とても珍しいことです。これは、タイコウチに近縁な種です。
 ヒメタイコウチの姿は、タイコウチにそっくりです。ただ、タイコウチのお尻にあるような、長い呼吸管がありません。彼らは、ほとんどの時間を、陸で過ごすからです。タイコウチが、水中生活に適応する前の姿を、とどめているといわれます。
 生きた昆虫以外に、標本も展示されています。日本では絶滅したとされるスジゲンゴロウなどの、貴重な標本も出品されています。外国の水生昆虫の標本もあります。
 夏休みの自由研究に、役立つ展覧会ですね。ぜひ、お出かけ下さい。

図鑑↓↓↓↓↓には、ゲンゴロウ、コオイムシ、タガメ、タイコウチ、ミズカマキリなどの水生昆虫が掲載されています。
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展覧会「およげ! ゲンゴロウくん」については、以下のページに載っています。
特別展「およげ! ゲンゴロウくん」(神奈川県立生命の星・地球博物館の公式サイト内ページ)
過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。また、他の博物館の、夏休み向けの展覧会も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウナギとアルパカがお出迎え、東大の総合研究博物館(2011/07/21)
肉食の背泳選手? マツモムシ(2010/5/31)
泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ(2009/9/7)
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/3/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/1/28)
などです。

2011年7月26日

アブラゼミ

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アブラゼミ 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京 新宿【2011.07.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2011年7月 5日

カミキリムシ? いえ、カミキリモドキです

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 今の季節は、昆虫が豊富ですね。そろそろ、カミキリムシやコガネムシなどの、夏に多い昆虫たちも出てきます。
 カミキリムシは、代表的な森林の昆虫です。けれども、中には、住宅地で見られる種もあります。明かりを求めて、人家に飛び込んでくることもあります。子供の昆虫採集の対象にもなりますね。比較的、ヒトに身近な昆虫といえます。
 ところが、カミキリムシの種を同定しようとすると、苦労することが少なくありません。その原因には、いくつかあります。二つほど、挙げてみましょう。
 第一は、カミキリムシの種が多いことです。日本に分布するカミキリムシは、八百種以上もいるとされます。これでは、どの種なのか、迷うのも無理はありませんね。
 第二は、カミキリムシに似て、カミキリムシではない昆虫がいることです。カミキリムシの一種だと思って、図鑑などで調べても、出てこないわけです。
 カミキリムシに似た昆虫のグループには、ジョウカイボン科、ジョウカイモドキ科、カミキリモドキ科などがあります。カミキリムシとは、カミキリムシ科に属する種の総称です(分類には、異説もあります)。
 中でも、カミキリモドキ科は、名も姿も、カミキリムシと紛らわしいです。姿は、小型のカミキリムシにそっくりです。カミキリ「モドキ」という名は、そこから付きました。
 カミキリムシ科とカミキリモドキ科とは、同じ甲虫目【こうちゅうもく】に属します。しかし、甲虫目の中では、遠縁なグループ同士です。
 カミキリモドキ科の昆虫も、夜、人家の明かりに飛んでくることがあります。花壇や果樹園の花に来ることもあります。この科の成虫には、花の蜜などを食べる種が多いからです。このような生態は、カミキリムシの中の、ハナカミキリの仲間に似ています。
 カミキリモドキには、カミキリムシと、大きく違う点もあります。一部に、毒を持つ種がいることです。そのような種に触れると、かぶれるおそれがあります。でも、すべての種が有毒なのではありません。念のため、触れる際には注意しましょう。

図鑑↓↓↓↓↓には、キバネカミキリモドキ、モモブトカミキリモドキが掲載されています。
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過去の記事でも、カミキリムシの仲間を取り上げています。また、カミキリムシに似たジョウカイボンや、ジョウカイモドキも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬越しは木の中で、カミキリムシたち(2011/02/07)
影が薄い? ジョウカイモドキ(2010/03/19)
ジョウカイボンとは、どんな昆虫?(2009/05/18)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)
などです。

2011年6月23日

アオスジアゲハ

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アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿【2011.05.31】
図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハが掲載されています。
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2011年6月 6日

トゲアリトゲナシトゲトゲの秘密

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 昆虫図鑑をお持ちの方は、開いてみて下さい。そこに、「○○トゲトゲ」という名の昆虫が、載っているでしょうか? 甲虫の仲間です。
 もし、載っていましたら、それは、古い図鑑ですね。現在は、「○○トゲトゲ」という種名のグループは、改名されています。「○○トゲハムシ」という種名になっています。
 トゲトゲ改めトゲハムシとは、甲虫目【こうちゅうもく】ハムシ科トゲハムシ亜科に属する種の総称です。ハムシ科の中で、成虫の体に棘【とげ】がある種が多いことから、かつて「トゲトゲ」と呼ばれました。そのものずばりの名前ですね(笑)
 「トゲトゲ」が、「トゲハムシ」に改名された事情は、わかりません。おそらく、ハムシ科の中の一グループであることを、わかりやすくしたのでしょう。
 トゲハムシ亜科には、棘のない種も存在します。そのような種は、以前は、「トゲナシトゲトゲ」と呼ばれました。現在は、「トゲナシトゲハムシ」になっています。
 しかし、「トゲナシトゲトゲ」にせよ、「トゲナシトゲハムシ」にせよ、矛盾した名前ですよね。このため、最近では、「ホソヒラタハムシ」という名も使われます。ホソヒラタハムシ=トゲナシトゲハムシで、「棘のないトゲハムシ亜科のグループ」です。
 ところが、ホソヒラタハムシ=トゲナシトゲハムシの中には、棘のある種も存在します。そのような種が発見された時、研究者の間で、「どういう日本語名を付けるのか?」と、話題になったそうです。当時は、まだ、トゲハムシが、トゲトゲと呼ばれていた頃でした。
 真っ正直に種名を付ければ、「トゲアリトゲナシトゲトゲ」ですね(笑) この名は、研究者の間で、冗談で使われていたそうです。正式な名ではありません。
 結局、トゲアリトゲナシトゲトゲ、あるいは、トゲアリトゲナシトゲハムシという名は、正式には採用されませんでした。矛盾がはなはだしいですし、長過ぎて、覚えにくいからでしょう。この仲間には、正式な日本語名(標準和名)は、付いていないと思います。
 現在も、トゲアリトゲナシトゲトゲという種名の昆虫が、実在するかのように言われることがあります。それは、事実ではありません。笑い話としては、面白いですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、トゲハムシ(トゲトゲ)の一種、キベリトゲハムシが掲載されています。
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過去の記事でも、生き物の改名について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
新しい名前で出ています――魚類の改名(2007/02/02)
などです。

2011年5月16日

アブラムシの不思議な生態

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 昆虫の中に、アブラムシと呼ばれるグループがいます。農業や園芸をやる方は、御存知でしょう。農作物や、園芸植物の害虫として、有名です。
 ちょうど今頃の季節から、アブラムシたちは、猛威をふるい始めます。農業や園芸をやらない方でも、植物の若芽の部分を見てみて下さい。小指の先より小さい昆虫が、びっしりと、付いていませんか? それが、たいてい、アブラムシの仲間です。
 生物学的には、アブラムシとは、カメムシ目【もく】アブラムシ上科【じょうか】に属する種の総称です(分類には、異説もあります)。まったく違うグループの昆虫を、方言名などで、アブラムシと呼ぶことがあります。注意して下さい。
 アブラムシの仲間は、観察しても、面白くないと感じる方が、多いでしょう。彼らの多くは、とにかく、動かないからです。それは、彼らの食べ物と、関係があります。
 彼らの食べ物は、植物の汁です。植物に口を突き刺して、栄養のある汁を吸います。いったん、植物の上に居着いてしまえば、動く必要はありませんね。
 ところが、アブラムシの生活は、よく観察すれば、とても面白いことがあります。
 春から夏にかけて、アブラムシは、爆発的な勢いで殖えます。いつ、どうやって、こんなに繁殖するのでしょう? 調べてみると、この時期のアブラムシには、雌(メス)しかいません。雄(オス)と交尾をしなくても、すべての雌が、次々に子を産みます。
 これでは、爆発的に殖えるわけですね。雄と雌とが互いを探して、出会って、交尾をして、という手間がありません。そのうえ、すべての個体が、繁殖できます。
 アブラムシには、雌しかいないのでしょうか? 不思議なことに、秋になると、雄が現われます。雌から雄が生まれるのですね。その雄が、雌と交尾します。
 雄と交尾した雌は、子ではなく、卵を産みます。この卵が、冬を越します。親のアブラムシは、冬に、みな死んでしまいます。
 アブラムシは、「仲間の数を増やすこと」と、「厳しい冬を越すこと」とを両立するために、この方法を編み出したようです。不思議で、巧みな生態ですね。

図鑑↓↓↓↓↓には、クリオオアブラムシが掲載されています。
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過去の記事で、アブラムシの敵や味方になる生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
肉食性のチョウ(蝶)がいる?(2010/08/09)
アリが植物に登るのは、何のため?(2010/04/16)
果実? いえ「虫こぶ」です、イスノキ(2009/10/19)
テントウムシのおしゃれには意味がある(2007/02/09)
などです。

2011年4月25日

小さいコガネムシ? いえ、ハムシです

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 若葉の季節ですね。みずみずしい緑が広がります。植物が元気になると、動物も元気になります。植物を食べる動物が、増えてきます。
 植物を食べるのは、哺乳類ばかりではありません。数で言えば、昆虫が圧倒的に多いです。中で、目立つのは、ハムシの仲間(甲虫目【こうちゅうもく】ハムシ科の種)です。
 ハムシ(葉虫)の名のとおり、この仲間の成虫は、みな植物の葉を食べます。幼虫も、葉を食べるものが多いです。葉以外の部分(根など)を食べる幼虫もいます。
 ハムシ科の種は、植物の上にいることが多いです。食べ物の上にいるわけですね。
 春から夏にかけて、葉の上に、コガネムシを小さくしたような昆虫を、見たことがありませんか? それは、ハムシの一種である可能性が高いです。
 ハムシの成虫は、小さなコガネムシに似ます。コガネムシと同様に、金属光沢を持つ種もいます。アカガネサルハムシ、ドウガネサルハムシ、ヨモギハムシなどです。
 テントウムシのように、斑紋を持つ種もいます。イタドリハムシ、フジハムシなどです。
 コガネムシやテントウムシとは、同じ甲虫目に属するので、似た種がいてもおかしくありませんね。フジハムシなどは、一見、テントウムシの一種に見えます。
 中には、棘【とげ】のあるハムシもいます。キベリトゲハムシなどです。棘は、おそらく、敵から身を守るためにあるのでしょう。
 棘の理由は、わかりやすいですね。では、派手な金属光沢や、斑紋は、何のためにあるのでしょうか? これでは、すぐに敵に見つかってしまいそうです。
 この理由は、わかっていません。もしかしたら、まだ知られていないだけで、彼らには、何か武器があるのかも知れません。あるいは、他の武器がある昆虫に似ることで、敵をごまかしているのかも知れません。例えば、テントウムシの多くは、毒を持ちます(ヒトには無害です)。テントウムシに似ることで、敵を逃れている可能性があります。
 ハムシ科は、派手な種ばかりではありません。地味な種もいます。ニレハムシや、アオカメノコハムシなどです。彼らは、周囲に溶け込むことで、身を守っているのでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、アカガネサルハムシや、ヨモギハムシなど、十八種のハムシが掲載されています。
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過去の記事でも、ハムシの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/03/10)
などです。

2011年4月11日

チョウ(蝶)には、春型と夏型がある?

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 春、昆虫たちが、一斉に出てくる季節ですね。チョウが飛ぶ様子などは、いかにも春らしいです。日本には、たくさんの種のチョウがいますね。
 ちらちらと飛ぶチョウの種を、正確に決めることは、難しいです。たいていの種には、似た別の種がいるからです。中には、特徴的で、わかりやすい種もいますが。
 それでも、昆虫の中では、チョウは、種の同定がしやすいほうです。翅【はね】が目立つからです。翅の模様をよく見れば、たいがい、大ざっぱに分類できます。
 ところが、ややこしいことがあります。チョウの場合、同じ種なのに、別種に見えるほど、翅の模様が違うことがあります。なぜ、そんなことが起こるのでしょうか?
 これには、いくつかの原因があります。主な原因の一つとして、チョウが羽化【うか】する時期の違いがあります。どの季節に羽化するか―成虫になるか―によって、同じ種でも、模様が違うことがあるのですね。
 春に出現するチョウの成虫を春型、夏に出現するチョウの成虫を夏型と呼びます。種によっては、秋に成虫が出現するものもあって、その場合は、秋型と呼びます。春型、夏型、秋型で、翅の模様が異なる種もいれば、ほとんど変わらない種もいます。
 春型と夏型とで、大きさが違うチョウもいます。例えば、カラスアゲハや、ナミアゲハや、モンシロチョウは、春型より、夏型のほうが、だいぶ大きいです。逆に、ルリシジミなどでは、夏型のほうが、少し小さくなります。
 春型と夏型とで、著しく模様が違う例としては、サカハチチョウがいます。この種は、その翅の模様から、種名が付きました。夏型の翅は、黒褐色の地に、白い逆【ぎゃく】八の字模様があります。このために、逆八蝶(サカハチチョウ)となりました。
 春型のサカハチチョウは、翅の模様がまったく違います。黒褐色の地に、オレンジの斑紋が散っています。八の字模様は、ありません。夏型と、同じ種には見えませんね。
 季節により、翅の模様を変えることに、どんな利点があるのでしょう? これについては、わかっていません。今はまだ、チョウの神秘の一つです。
図鑑↓↓↓↓↓には、春型と夏型とが大きく違うチョウ―カラスアゲハ、キアゲハ、コチャバネセセリ、ゴマダラチョウ、サカハチチョウ、トラフシジミ、ナミアゲハ、ベニシジミ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミなど―が掲載されています。
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過去の記事でも、季節により、模様が違うチョウを取り上げています。また、羽化【うか】についての解説もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)※トラフシジミは、春型と夏型とで、翅【はね】の模様が違います。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
ベニシジミ春型の画像(2008/07/10)※ベニシジミも、春型と夏型とで、翅の模様が違います。
モンシロチョウは、日本にいなかった?(2008/04/04)
へんしーん! アゲハの幼虫の秘密(2008/02/26)
などです。

2011年3月28日

糞虫【ふんちゅう】たちの大活躍

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 皆さんは、牧場へ行ったことがありますか? 広い草原に、たくさんのウシやウマなどが、放し飼いにされていますね。彼らは、のんびりと草を食んでいるように見えます。
 食べ物を食べれば、出るものがあるのは、自然の摂理です。でも、牧場の緑が、糞で埋め尽くされているとは、聞いたことがありませんね? 汚いところは、見せないようにされているからでしょうか? 多少は、そういうことがあるかも知れません。
 じつは、牧場が糞で埋め尽くされないのには、秘密があります。糞を片づける生き物たちが、活躍しているのです。自然の中には、そういう生き物が、たくさんいます。
 中でも多いのは、コガネムシの仲間です。昆虫の中の、甲虫目【こうちゅうもく】に属する種ですね。世界には、糞を食べ物にする甲虫が多いです。そのような甲虫を、通称、糞虫と呼びます。日本の甲虫目のうち、なんと、約三分の一が、糞虫だといわれます。
 糞虫たちは、いくつもの大切な役割を果たしています。一つは、糞をすばやく片づける役割です。彼らが食べてくれなければ、牧場などは、家畜の糞だらけでしょう。
 もう一つは、分解者としての役割です。糞虫も、食べた後は、自分自身の糞をします。彼らの糞は、ウシやウマなどの哺乳類の糞より、ずっと細かいです。バクテリアなど、もっと小さい生き物にとって、良い食べ物になります。
 さらに、植物にとって、大事な役割があります。糞虫たちのおかげで、植物の種子が、あちこちで芽を出すことができます。その仕組みは、以下のとおりです。
 ある哺乳類が、植物を食べたとします。多くの場合、種子は、まるごと飲みこまれます。小さいために、いちいち選り分けていられないのですね。種子は、たいがい、哺乳類のおなかでは、消化されません。硬いからです。そのまま、糞に出てきます。
 糞には、糞虫がやってきます。糞虫の中には、フンコロガシのように、糞を離れたところまで運ぶものがいます。その時、糞の中の種子も、一緒に運ばれます。糞虫は、植物の種子までは食べません。残った種子は、親から離れたところで、芽を出せます。
 自然界の仕組みは、よくできていますね。いつも感心してしまいます。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本の糞虫であるクロマルエンマコガネ、センチコガネ、マグソコガネ、ミヤマダイコクコガネ、ムネアカセンチコガネが掲載されています。
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過去の記事でも、糞虫たちを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
汚いなんて言わないで、日本の糞虫たち(2009/07/06)

2011年2月 7日

冬越しは木の中で、カミキリムシたち

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 冬には、カミキリムシを見ませんね。彼らは、どこで、どうしているのでしょうか?
 彼らの多くは、樹木の中で、冬を過ごします。道理で見えないわけですね。
 カミキリムシの幼虫は、大部分の種が、木材を食べて育ちます。そのために、樹木の中に食い入ります。ちょうどいいことに、樹木の中は、暑さや寒さの影響を受けにくいです。ですから、多くのカミキリムシは、幼虫の状態で、冬を越します。
 幼虫が、どんな種の樹木を食べるのかは、種によって違います。
 例えば、ウスバカミキリの幼虫は、確認されている限りでは、七つの科にまたがる植物を食べます。ヤナギ科、バラ科、ブナ科、クワ科、カバノキ科、キリ科、マツ科です。
 逆に、特定の植物しか食べないものもいます。スギカミキリなどです。スギカミキリの幼虫は、スギとその近縁種を食べます。他の樹木では、確認されていないようです。
 カミキリムシ科は、とても種の数が多いです。日本だけでも、八百種くらいいるといわれます。狭い国土に、こんなにたくさんの種がいられるのはなぜでしょう?
 それは、カミキリムシ科の種が、うまく棲み分けているからです。同じ植物食でも、種ごとに食べ物を変えて、奪い合いにならないようにしています。
 食べる植物の種を、変えているだけではありません。生きた木を食べるのか、枯れた木を食べるのかも、カミキリムシの種ごとに違います。こうすれば、同種の植物を食べる種同士でも、棲み分けることができますね。
 例えば、ネジロカミキリの幼虫などは、木の枯れた部分を食べます。まだ生きている木でも、部分的に枯れていれば、そこに食い入ることもあります。
 クワカミキリの幼虫などは、生きた木を食べます。こういったカミキリムシは、「木を弱らせる害虫」とされることが多いです。実際、クワカミキリは、クワやイチジクの農家などからは、害虫として嫌われています。
 害虫とは、人間の勝手な見方です。自然の中では、生きた木を食べるカミキリも、枯れた木を食べるカミキリも、それなりの役割を果たしています。

図鑑↓↓↓↓↓には、ウスバカミキリ、スギカミキリ、ネジロカミキリ、クワカミキリなど、四十種以上のカミキリムシが掲載されています。
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過去の記事でも、カミキリムシの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ノリウツギは、カミキリムシと仲良し?(2009/07/03)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)

2010年12月20日

幸せな共生の形、ドロバチとダニ

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 ダニといえば、普通は嫌われ者ですね。他の動物の血を吸ったり、アレルギーの原因になったりするからです。
 ところが、最近、他の動物の役に立つダニが発見されました。二〇〇八年のことです。
 そのダニは、キタドロバチヤドリコナダニという種名です。名のとおり、キタドロバチというハチ(蜂)の巣に棲みます。
 キタドロバチは、ミツバチなどと違い、集団生活をしません。単独で暮らします。母親になるハチが、独力で、子のために巣を作ります。このハチの巣に、キタドロバチヤドリコナダニが棲むことは、以前から知られていました。
 ダニは、巣の中で、キタドロバチの幼虫の体液を吸って育ちます。これでは、ただの寄生虫に見えますね? でも、通常、体液を吸われても、キタドロバチの幼虫には害はありません。逆に、ダニは、幼虫を守る働きをするとわかりました。
 キタドロバチには、恐ろしい敵がいます。その敵を、ダニが退治してくれるのです。
 キタドロバチの敵とは、クロヒラタコバチという別の種のハチです。このハチは、キタドロバチの巣に侵入して、キタドロバチの幼虫に卵を産みつけます。クロヒラタコバチの幼虫が孵化【ふか】すると、キタドロバチの幼虫を食べてしまいます。
 ここで、ダニの出番です。ダニは、押し入ってきたクロヒラタコバチを攻撃します。おおむね、七匹以上のダニがいればクロヒラタコバチを殺せるそうです。
 ダニは、いわば、キタドロバチの用心棒です。キタドロバチの幼虫は、守ってもらうかわりに、自分の体液を与えるわけです。ギブ・アンド・テイクが成り立っていますね。
 ダニは、昆虫に似ていますが、昆虫の仲間(昆虫綱【こんちゅうこう】)ではありません。クモ綱【こう】ダニ目【もく】に属するものを、ダニと総称します。
 ダニの仲間は、二万種以上いるといわれます。数が多いだけに、暮らし方も多様です。キタドロバチヤドリコナダニのように、他の生き物の役に立つダニは、他にもいるでしょう。こんな面白い生態は、解明が進んで欲しいですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ハチの仲間が、十種以上掲載されています。
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キタドロバチと、キタドロバチヤドリコナダニとの関係は、以下のページに詳しく載っています。
ダニを用心棒にするハチがいた! ~アトボシキタドロバチとキタドロバチヤドリコナダニとの相利関係~(森林総合研究所のサイト内ページ)
過去の記事でも、共生する生き物同士を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
光るイカは、ホタルイカだけじゃない?(2009/6/22) ※イカと細菌の共生です。
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キチョウの雄(オス)が雌(メス)になる?(2007/09/03) 
※キチョウ(チョウの一種)と細菌との共生です。
腸内細菌が進化の決め手? マルカメムシ(2007/06/21) 
※マルカメムシ(カメムシの一種)と細菌との共生です。
海中のサンタクロースはエビ?(2006/12/10) ※エビの一種と魚との共生です。
花が咲かないのに実がなる? イチジク(2006/10/06) 
※イチジクとイチジクコバチ(ハチの一種)との共生です。
などです。

2010年11月16日

ウラナミシジミ

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ウラナミシジミ 画像
和名:ウラナミシジミ
学名:Lampides boeticus
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沖縄 読谷村 【2010.10.16】

図鑑↓↓↓↓↓には、ウラナミシジミが掲載されています。
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2010年11月12日

最も原始的な昆虫? イシノミ

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 昆虫とは、節足動物門【せっそくどうぶつもん】昆虫綱【こんちゅうこう】というグループに分類される生き物です。この中で、最も原始的なのは、どういう昆虫でしょうか?
 これには、いくつかの説があります。有力な説の一つは、「イシノミ目【もく】に属するものが、最も原始的な昆虫だ」というものです。
 イシノミという名は、ほとんどの方が、聞いたことがないでしょう。目立たない昆虫なので、知られていません。でも、昆虫の進化を考えるには重要なグループです。
 イシノミ目は、古顎目【こがくもく】とも呼ばれます。古顎目とは、古風な呼び方です。
 古顎という名は、イシノミ目の昆虫が、原始的な(と考えられている)顎【あご】の構造をしているため付けられました。昆虫の中では、イシノミ目にしか、見られない構造です。この顎の構造が、イシノミ目を「最も原始的」とする大きな証拠です。
 イシノミ目には、他にも、原始的な特徴があります。「一生、翅【はね】を持たないこと」、「幼虫と成虫の姿がほとんど変わらないこと」などです。
 イシノミ目の種は、外見が、シミ目【もく】の種に似ています。あの、紙を食べるシミですね。このため、昔は、イシノミとシミとは、近縁な仲間だと考えられていました。
 現在では、イシノミとシミとは、遠縁だと考えられています。
 イシノミのような、珍しい昆虫は、日本にいないとお思いですか? そんなことはありません。日本にも分布します。例えば、その名も「ヤマトイシノミ」という種が、北海道と本州に分布します。人家のそばの石垣にも、いることがあります。
 「最も原始的な昆虫」の座を、イシノミと争うものについても触れておきましょう。
 学説により、昆虫の仲間に入れられたり、外されたりするグループがあります。コムシ目【もく】、カマアシムシ目【もく】、トビムシ目【もく】です。これらのグループも、普通の昆虫と同じく、六本の脚を持ちます。
 昆虫綱の分類は、まだ、確定していません。今後の研究によっては、イシノミ目が、前記のコムシ目などに、「最も原始的な昆虫」の座を明け渡すかも知れません。


図鑑↓↓↓↓↓には、イシノミ目【もく】の一種、ヤマトイシノミが掲載されています。
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過去の記事でも、昆虫の進化や分類について取り上げています。また、イシノミと外見が似ているシミも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
シミは本を食べる?(2006/10/27)
トンボでないトンボがいる?(2006/07/31)
などです。

2010年10月19日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿【2010.09.29】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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2010年10月16日

キチョウ

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キチョウ 画像
和名:キチョウ
学名:Eurema hecabe
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東京都 新宿【2010.09.29】

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2010年10月11日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン メス 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Argyreus hyperbius 
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東京都 新宿 【2010.09.29】

2010年10月 7日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン オス 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Argyreus hyperbius 
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東京都 新宿 【2010.09.29】

2010年10月 3日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Hestina assimilis
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東京都 新宿 【2010.09.29】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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2010年10月 2日

アカボシゴマダラ

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新宿に、アカボシゴマダラが!どこからきたのでしょうか???二頭いました。アカボシゴマダラ 画像
和名:アカボシゴマダラ
学名:Hestina assimilis
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東京都 新宿 【2010.09.29】

2010年9月28日

ショウリョウバッタ

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ショウリョウバッタ 画像
和名:ショウリョウバッタ
学名:Acrida cinerea
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東京都 新宿 【2010.09.20】

図鑑↓↓↓↓↓には、ショウリョウバッタが掲載されています。
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2010年9月26日

モンシロチョウ

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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京都 新宿 【2010.09.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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2010年9月16日

昆虫展と火星展

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 東京大学の本郷キャンパスへ行ってまいりました。東大総合研究博物館の展示を見てまいりました。
 この博物館では、現在、三種類の展示をしています。一つは、常設展。これは、日本の考古学に関するものです。二つめは、昆虫の展示。三つめは、火星の展示です。
 どの展示も、面白かったです。三つとも、生き物に関係しています。特に、昆虫の展示と火星の展示は、ヒト以外の生き物と関係していますね。
 昆虫の展示は、「昆虫標本の世界」というものです。博物館の二階が、会場です。
 「昆虫標本の世界」では、たくさんの昆虫標本が見られます。珍しい種の標本も、平凡な種の標本もあります。平凡な種でも、標本は貴重です。なぜなら、ある地域のある時代の生態系を、反映しているからです。
 例えば、ゲンゴロウという種がいますね。昔は、平凡な昆虫でした。けれども、つい最近、「東京都では絶滅した」宣言が出されました。今では、「ゲンゴロウがいた時代の東京」に、どんな生態系があったのか、知ることは難しいです。
 地球の生き物は、どんな種も一種だけでは、生きていけません。たくさんの生き物が、いろいろなつながりの中で、生きています。それこそが、「生態系」です。それは、おそらく、他の惑星の生き物であっても同じでしょう。
 火星は、昔から、「生き物がいるか?いないか?」と、議論の的になってきました。この議論には、いまだ、決着がついていません。いるとしたら、「火星人」といえるレベルではなく、微生物だろうといわれていますね。
 東大総合研究博物館の火星展では、四つの火星探査の案が提示されています。その中の一つは、生命探査の案です。とても夢がある案ですね。でも、他の三つの案も、魅力的です。どのような案なのかは、ぜひ、会場で確かめてみて下さい。
 会場では、四つの探査案のどれがいいか、投票することもできます。私も、投票してきました。どの案に投票したのかは、内緒にしておきますね(笑)


東大総合研究博物館の展示については、以下のページに載っています。
昆虫標本の世界―採集から収蔵、多様性保全まで(東大総合研究博物館のサイト内ページ)
火星―ウソカラデタマコト(東大総合研究博物館のサイト内ページ)

2010年9月12日

ヤマトシジミ

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ヤマトシジミ 画像
和名:ヤマトシジミ
学名:Zizeeria maha
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東京都 新宿区 【2010.09.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシジミが掲載されています。
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2010年9月 6日

コメツキバッタ? いえ、コメツキムシです

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 子供の頃、虫を捕まえて、こんな遊びをした方はいませんか?
 細長い甲虫【こうちゅう】を捕まえます。逆さにして、地面に置きます。すると、ぷちんと音を立てて、虫が跳【と】び上がり、元に戻ります。
 この「細長い虫」は、コメツキムシの仲間です。単純な遊びですが、昔の子供は、よくやったようです。その証拠に、この仲間には、たくさんの方言名があります。どれも、「音を立てて、引っくり返る」習性を表わしています。例を挙げてみましょう。
 かっきりむし、ぎっこんむし、ぺこぺこむし、こめつきあわつき、むぎつき、ふっきんむし、ぱっちんむし、などです。これら以外に、こめつきばった、はたおりむし、といった名でも、広く呼ばれます。「ばった」と付いても、バッタの仲間ではありません。
 コメツキムシとは、甲虫目【こうちゅうもく】コメツキムシ科に属する昆虫の総称です。「コメツキムシ」という種名の種はいません。多くの種には、「○○コメツキ」という種名が付きます。サビキコリなど、例外の種もいます。
 コメツキムシの仲間は、ほとんどが「音を立てて、引っくり返る」特技を持ちます。なぜ、こんなことをするのでしょうか? 敵を脅すためと考えられています。小動物なら、この音と動きに驚きそうですね。その隙に、逃げられるかも知れません。
 この音は、どうやって出すのでしょう? 胸と腹の間の関節を、大きく動かすことによって出します。よく見れば胸と腹の間で、体を曲げているのがわかります。その時、体を地面に強く打ちつけて、跳び上がる力を得ます。
 コメツキムシの仲間は、直接、ヒトに危害を加えることはありません。一部に、幼虫が、農作物の害虫になるものがいます。けれども、大部分の種は無害です。
 この仲間は、多くが、地味な体色をしています。ぱっと見たところ、目立つ虫ではありません。なのに、これだけ親しまれるのは、「特技」のおかげでしょう。
 虫にとって、ヒトに遊ばれるのは、迷惑でしょうね。でも、自然に親しめる遊びは、なくなって欲しくありません。少しだけ、コメツキムシに、我慢してもらいましょう(笑)

図鑑↓↓↓↓↓には、コメツキムシ科のウバタマコメツキ、オオクシヒゲコメツキ、サビキコリが掲載されています。
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過去の記事でも、方言名など、別名が多い昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
化学兵器で防御、ゴミムシ(2009/10/23)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/7)
などです。

2010年9月 5日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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東京都 新宿区 【2010.09.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2010年8月15日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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2010年8月10日

セミの抜け殻

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泥だらけの抜け殻は、ニイニイゼミ。 セミの抜け殻 画像
和名:ニイニイゼミ
学名:Platypleura kaempferi
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2010年8月 9日

肉食性のチョウ(蝶)がいる?

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 近年は、外国産の昆虫が、日本に紹介されることが増えましたね。例えば、フンコロガシなどは、多くの日本人が知っているはずです。「なぜ、日本にはあのような、風変わりで面白い昆虫がいないのか?」と、残念に思う方もいるでしょう。
 じつは、日本にも風変わりで、面白い昆虫はいます。ただ、あまり有名でないだけです。ここで、ゴイシシジミというチョウの一種を紹介しましょう。
 ゴイシシジミは、一見、地味なチョウです。外見には、変わったところはありません。シジミチョウ科の一種です。名のとおり、翅【はね】の裏側に、碁石【ごいし】のような斑点模様があります。このチョウの、どこが変わっているのでしょうか?
 この種の特徴は、食べ物にあります。なんと、ゴイシシジミは、肉食性です。幼虫も成虫も、動物質のものを食べます。普通のチョウは、幼虫も成虫も、植物食ですよね。
 幼虫の食べ物は、アブラムシの仲間です。タケ(竹)やササ(笹)に付くアブラムシの仲間を、とらえて食べてしまいます。成虫の食べ物も、アブラムシに由来するものです。成虫は、アブラムシが分泌する甘い汁―『甘露【かんろ】と呼ばれます』―を吸います。
 普通のチョウの成虫は、花の蜜を吸いますね。だから、花のあるところに、チョウが飛ぶわけです。ゴイシシジミは、花に行く必要がありません。このため、花壇などでゴイシシジミを見ることは少ないです。
 ゴイシシジミが見られるのは、タケやササがあるところです。幼虫も成虫も、そこに食べ物があるからですね。日本では、それほど希少なチョウではない、とされています。
 肉食性のチョウというのは、世界的に見ても、珍しいです。まったくいないわけではありません。主に、シジミチョウ科の中に、何種か確認されています。
 肉食性のチョウには、ゴイシシジミと同じく、アブラムシの仲間を食べる種が多いです。アリの幼虫や、カイガラムシを食べる種もいます。
 私たちの身近にも、ゴイシシジミのような、変わったチョウがいるのですね。日本の自然もじっくり観察すれば、まだまだ、面白いものがあるでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ゴイシシジミが掲載されています。
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過去の記事でも、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
クロマダラソテツシジミ(2008/07/22)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。

2010年8月 7日

クロアゲハ

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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
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2010年8月 3日

セミの抜け殻

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セミの抜け殻 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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東京都 新宿区 【2010.08.03】

図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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2010年7月30日

クヌギは、昆虫のレストラン?

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 お子さんたちは、夏休みに入りましたね。夏休みは、自然に親しむ良い機会です。昆虫採集などを、楽しみにされているかも知れませんね。
 お子さんたちに人気があるのは、クワガタムシやカブトムシです。これらの昆虫を捕るには、どこへ行けばよいでしょうか? そう、クヌギ林ですね。クワガタムシもカブトムシも、クヌギの樹液が大好きだからです。
 多くの昆虫が、クヌギの樹液に寄ってきます。ゴマダラチョウなどのチョウ(蝶)の仲間、スズメバチなどのハチ(蜂)の仲間、カナブンなどのコガネムシの仲間、ヘビトンボの仲間、ホシアシナガヤセバエなどのハエの仲間、その他たくさんです。
 クヌギの樹液が出るところは、まるで、昆虫のレストランです。でも、樹液は、いつもあるとは限りませんね。樹液は、樹木が傷ついた部分にしか出てきません。クヌギの「昆虫レストラン」は、たまにしか開店しないのでしょうか?
 そんなことは、ありません。最近の研究で、驚くべきことがわかりました。
 ボクトウガというガ(蛾)の一種がいます。この幼虫は、クヌギの木に、穴を開けて棲みます。けれども、クヌギの木を食べるのではありません。他の昆虫を食べます。クヌギの木を傷つけて、樹液を出させ、そこに集まる昆虫を食べるのです。
 以前、ボクトウガの幼虫は、クヌギの木を食べると思われていました。種名も、そこから付きました。ボクトウ(木蠹)とは、「木に食い入る」という意味です。
 それが、違ったのですね。ボクトウガの幼虫は、肉食でした。少しずつクヌギをかじって、常に樹液が出るようにします。「昆虫レストラン」を、常に開いておくわけですね。
 「レストラン」のお客にとって、ボクトウガの幼虫は、ありがたくて恐ろしいです。クヌギの樹液に夢中になると、自分のほうが食べられてしまうかも知れません。
 とはいえ、クワガタムシやカブトムシは、大きくて、強いですね。ボクトウガの幼虫は、彼らも食べてしまうのでしょうか? これについては、確認されていません。さすがに、食べられないようです。やはり、昆虫の王者ということでしょうか(笑)


図鑑↓↓↓↓↓には、クヌギ
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昆虫のクワガタの仲間、カブトムシの仲間、カナブンやハナムグリの仲間、スズメバチの仲間、ゴマダラチョウ、ホシアシナガヤセバエ、ヘビトンボも載っています。
過去の記事でも、クヌギの樹液に集まる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオスズメバチ(2009/07/08)
トンボでないトンボがいる?(2006/07/31) ※ヘビトンボは、樹液に寄ります。
スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)
などです。

2010年7月12日

恐るべき?社会寄生、トゲアリ

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 アリやハチは、社会生活をする昆虫として知られますね。特に、アリは、ほぼすべての種が、社会的な生活をします。社会の規模は、種によって違います。
 一般的なアリですと一つの巣に、一頭の女王アリがいます。加えて、たくさんの働きアリと、兵アリとがいます。働きアリと兵アリとは、すべて女王アリの子です。
 つまり、多くのアリは、「一人のお母さんとおおぜいの子」という家族で暮らしています。ちなみに、「お父さんアリ」は、交尾だけしてすぐに死んでしまいます。
 このようなアリの家族(群れ)は、どのようにできるのでしょうか?
 女王アリは、交尾を終えたあと、一頭で巣を作り始めます。そこで、卵を産み、孵化【ふか】した子を育てます。育った子は、働きアリや兵アリになります。働きアリが育てば女王は、子育てや巣作りに関わりません。産卵だけが仕事になります。
 ところが、中には「親子でない群れ」で暮らすアリがいます。女王アリとまったく血がつながらないのに、働きアリが女王の世話をするのです。
 どうしたら、そんなことが起こるのでしょうか?
 トゲアリという種を例にとってみましょう。この種の女王アリは、交尾のあと驚くべき行動をします。他種のアリの巣に、たった一頭で乗り込むのです。そして、その巣の女王アリを殺します。その後、自分が女王として巣に居座ります。
 アリの巣に、他種のアリが入り込んだら、普通はその場で殺されるはずです。トゲアリの場合は、なぜ、そうならないのか理由はわかっていません。
 トゲアリの女王が乗り込むのは、クロオオアリなどのアリの巣です。トゲアリの女王は、自分が産んだ卵の世話をクロオオアリなどの働きアリにやらせます。
 やがて、トゲアリの働きアリや兵アリが育ちます。巣の中のアリは、次第に、トゲアリに置き換わります。しまいには、完全にトゲアリだけの巣になります。
 このトゲアリのようなやり方を「社会寄生」といいます。なんだか、ずるく見えますね。けれども、これも、自然の中で生き抜くために発達した方法なのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、トゲアリ、クロオオアリが掲載されています。
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過去の記事でも、アリの仲間を取り上げています。アリと関係のある植物や哺乳類のアリクイの画像もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリ(蟻)は、どうやって行列を作る?(2009/07/17)
オオアリクイ(2008/10/09)
可憐【かれん】なだけでは生きてゆけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。

2010年6月27日

盗人呼ばわりは、濡れ衣? コクヌスト

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 暑い季節には、昆虫の活動が盛んになります。貯蔵しておいた食べ物に、「虫がわく」のは、今のような季節ですね。
 ヒトの食べ物を食い荒らす昆虫には、たくさんの種があります。中に、コクヌストという種がいます。漢字で書けば、「穀盗人」です。「穀物を盗むやつ」という意味ですね。
 コクヌストは、甲虫目【こうちゅうもく】コクヌスト科に属します。コガネムシやクワガタと同じ甲虫の仲間ですね。コクヌスト科には、他にも多くの種が属します。ほとんどの種に、「○○コクヌスト」という種名が付きます。
 種名コクヌストは、名のとおり穀物に発生します。小麦粉などですね。幼虫も成虫も、穀物を食べます。ところが、「一概に害虫とは言えない」という意見があります。
 というのは、種名コクヌストは、動物質のものも食べるからです。具体的には、他の昆虫を食べます。穀物に発生する、他の害虫を食べてくれるのです。
 とはいえ、種名コクヌストは、実際に穀物を食べることが確認されています。「穀盗人」の名が、まったくの濡れ衣というわけではありません。
 けれども、種名コクヌスト以上に、穀物を食い荒らす昆虫が多くいます。コクヌストばかりが、「盗人」呼ばわりされるのはやや気の毒です。
 例えば、コクヌストモドキという種がいます。名前も姿も、種名コクヌストに似ています。しかし、こちらは、甲虫目ゴミムシダマシ科に属します。
 コクヌストモドキは、世界的な穀物の害虫です。その害は、種名コクヌストのものを、はるかにしのぎます。害虫としては、「もどき」どころか、こちらが本家です。
 ゴミムシダマシ科には、他にも穀物の害虫となる種がいます。ヒラタコクヌストモドキ、コメノゴミムシダマシなどです。いっぽう、本家?のコクヌスト科のほうには、穀物の害虫は少ないです。種名コクヌストが例外なのですね。
 コクヌスト科の種は、大部分が野外で暮らします。ヒトに害を与えません。なのに、科の名前がコクヌスト(穀盗人)とは、誤解されやすいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオコクヌストが掲載されています。
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 過去の記事でも、屋内の害虫となる種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)
シミは本を食べる?(2006/10/27)
などです。

2010年6月26日

コアオハナムグリ

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コアオハナムグリ 画像
和名:コアオハナムグリ
学名:Oxycetonia jucunda
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

図鑑↓↓↓↓↓には、コアオハナムグリが掲載されています。
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2010年6月25日

虫好き集まれ! 大昆虫博【だいこんちゅうはく】

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 江戸東京博物館へ行ってまいりました。大昆虫博という展覧会を観るためです。
 大昆虫博は、名のとおり、昆虫がいっぱい展示されています。日本ではなかなか見られない、貴重な昆虫の標本が目白押しです。
 特に、熱帯の昆虫の標本には驚かされます。並はずれて美しい種や変わった形の種がいるからです。「人間が作ったのではないか?」と、疑いたくなるほどです。
 例として、クワガタムシの仲間を挙げてみましょう。
 ディディエールシカクワガタは、枝分かれした「クワガタ」(大あご)を持ちます。まるで、シカ(鹿)の角のようです。だから、ディディエール「シカ」クワガタです。
 ギラファノコギリクワガタは、とても長い「クワガタ」の持ち主です。体のほうも大きくて、世界最大のクワガタといわれます。(大きさには、個体差があります)
 ニジイロクワガタは、虹色に輝くクワガタムシです。生きている宝石、という表現が、ぴったりです。こんなに派手でも、熱帯雨林では、保護色になるのだそうです。
 逆に、真黒に輝くクワガタムシもいます。タランドスオオツヤクワガタです。まるで、漆【うるし】を塗られたようです。渋くて格好いいです。
 他の昆虫たちも、負けていません。例えば、チョウ(蝶)の仲間では、有名なモルフォチョウの仲間や、トリバネアゲハの仲間が展示されています。コバルトブルーに輝くモルフォチョウは、何度見ても、不思議です。見る角度により、色が変わります。
 チョウなのに、透き通った翅【はね】の種もいます。スカシマダラやスカシジャノメの仲間です。ガラス細工のように繊細な美しさです。
 まだまだ、他にもいます。木の枝にそっくりなナナフシの仲間、バイオリンに似た形のバイオリンムシなどです。ここには、とても全部は書ききれません。
 子供たちに、喜んでもらえそうな展覧会ですね。でも、こんな見事な自然の造形を、大人も楽しまなくては損です。観に行けば、きっと、知的な話題も増えますよ。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が400種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、現在、開催中の展覧会を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
草原の五畜【ごちく】とは? 横浜ユーラシア文化館へ(2010/05/28)※会期は09/05(日)までです。

2010年6月20日

クマバチ

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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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2010年6月14日

森林の妖精? ゼフィルスたち

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 「蝶よ花よ」という言葉がありますね。この言葉のとおりチョウ(蝶)と花とは、密接な関係にあります。お花畑には、チョウが似合いますよね。
 ところが、お花畑では見られないチョウもいます。つまり、開けていて草花が咲く所では見られません。その中に、ゼフィルスと呼ばれるチョウがいます。
 ゼフィルスとは、シジミチョウ科の中の、ミドリシジミという種に近縁なグループです。正確な分類名でいえば、ミドリシジミ族【ぞく】です。ミドリシジミ属【ぞく】という分類グループもありますので、混同しないで下さいね。この二つは、別ものです。
 通常の生物の分類では、族というグループ名は、あまり使われません。族とは、科と属との間に位置する分類グループです。ミドリシジミ族は、ミドリシジミ属を含むより大きなグループです。ここでは、「ミドリシジミ族」を「ゼフィルス」と呼びましょう。
 生物の分類法については、「生物分類の、目【もく】や科とは、なに?」をお読み下さい。
 昔、ゼフィルスは、チョウの愛好家にとって憧れの的でした。なかなか見られないからです。人目につかない条件がそろっています。今も、憧れる愛好家はいます。
 第一に、森林に棲むこと。第二に、昼間にあまり飛ばないこと。第三に、飛ぶ時には、多く、樹木の上の方を飛ぶこと。これでは、確かに、人目につきませんね。
 森林に棲むのは、幼虫の食べ物の関係です。ゼフィルスの幼虫は、ブナ科やカバノキ科の樹木の葉を食べるものが多いです。コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギ(以上ブナ科)、ハンノキ(カバノキ科)などですね。成虫は、これらの木の森林に棲みます。
 昼間にあまり飛ばないのは、敵を避けるためでしょう。森林には、強敵の鳥が多いですからね。食べ物の都合さえつけば、昼は、隠れているほうが得策です。
 ゼフィルスの成虫の雄(オス)は、縄張りを作ります。縄張りは、木の枝の先の方です。ここに産卵に来る雌(メス)を、つかまえるのですね。同種の雄が来ると追い払います。雄は、縄張りを守るため、雌は、産卵や交尾のために、木の上方を飛びます。
 木の上方でゼフィルスの成虫が、何を食べているのかはよくわかっていません。


図鑑↓↓↓↓↓には、ゼフィルスと呼ばれるチョウのうち、コアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミが載っています。
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過去の記事で、ゼフィルスの幼虫が食べるカシワを取り上げています。また、ゼフィルスと同じく、コナラやクヌギに付く昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
などです。

2010年6月 5日

セグロアシナガバチ

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セグロアシナガバチ 画像
和名:セグロアシナガバチ
学名:Polistes jadwigae
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東京都 新宿区 【2010.06.01】

2010年6月 3日

オオスズメバチ

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残念、正面からの撮影は上手くいきませんでした。危険ですから、むやみに近づかないようにしましょう。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ
学名:Vespa mandarinia japonica
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 新宿区 【2010.06.01】

図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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2010年5月31日

肉食の背泳選手? マツモムシ

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 これからは、水が恋しくなる季節ですね。水場には、多くの生き物がいます。
 お近くに池や水田がある方は、覗いてみて下さい。水生昆虫たちが、見られるかもしれません。彼らは、水中で暮らすために、さまざまな工夫を凝らしています。
 比較的、目立つ水生昆虫に、マツモムシの仲間がいます。泳ぎに特徴があるからです。
 マツモムシの仲間は、腹を上に向けて泳ぎます。背泳ぎしているわけです。六本脚のうち、一番後ろの脚が発達しています。これで、力強く水を掻きます。
 長い後ろ脚で、背泳ぎしている水生昆虫がいたら、マツモムシの仲間だと思って間違いありません。昆虫に詳しくなくても、覚えやすいですね。
 なぜ、マツモムシの仲間は、背泳ぎするのでしょうか? 落ちてくる昆虫などを、待ちかまえるためと考えられています。
 マツモムシの仲間は、肉食性です。他の生き物を襲って食べます。魚やおたまじゃくしや、他の水生昆虫を襲うこともあります。
 それ以外に、水に落ちてくる生き物が、重要な食料です。落ちてきたものを、すぐ捕まえられるよう、脚のある側(腹側)を、上に向けていると考えられます。この特徴から、英語では、マツモムシの仲間を、Backswimmer(背泳選手)と呼びます。
 マツモムシの仲間とは、カメムシ目【もく】マツモムシ科に属する昆虫を指します。日本には、九種ほどがいるとされています。単に「マツモムシ」という種名の種もいます。日本で最も平凡なのは、おそらく、この種名マツモムシです。
 とはいえ、水生昆虫が「平凡な昆虫」だったのは、昔のことです。近年では、水生昆虫全般の数が減りました。人間が環境を変えたのが大きな原因です。
 護岸工事で、岸をコンクリートで固めたり、害虫駆除のため農薬をまいたりしたら、昆虫たちは生きてゆけません。日本では、ほとんどの水場がそんなふうですね。
 最近は、自然環境を復元したビオトープなども、できるようになりました。それで、すべてが解決するわけではありません。が、歓迎できる試みだと思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、マツモムシが載っています。
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過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/03/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
コオイムシの雄は子煩悩【こぼんのう】?(2006/05/05)
などです。

2010年4月16日

アリが植物に登るのは、何のため?

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 春です。いろいろな生き物が活動を始めていますね。足もとを見るとアリたちが、忙しそうにしているかも知れません。
 時おり、アリが行列をなして植物に登っていることがあります。これは、何をしているのでしょうか? 多くの場合は、植物に食べ物を求めているのです。
 植物のうえには、アリの食べ物として、主に二種類のものがあります。
 一つは、アブラムシの出す甘露【かんろ】=甘い露です。
 園芸や農業をやる方なら、アブラムシは御存知でしょう。植物に付く小さな昆虫ですね。バラの新芽など、放っておくとアブラムシだらけになります。
 アブラムシは、植物の汁を吸って生きます。植物を弱らせるので害虫とされます。
 アブラムシの甘露とは、アブラムシの排泄物です。これには、たくさんの糖分が含まれます。甘いわけですね。アリは、甘い物が好きですから、アブラムシに寄ってゆきます。甘露をもらうかわり、アリはアブラムシを保護します。
 もう一つのアリの食べ物は、植物の出す蜜です。
 花に蜜があるのは、皆さん御存知ですね。ハチやチョウばかりでなく、アリも花の蜜を食べることがあります。でも、花の蜜以外の蜜のほうが、よく食べられるようです。
 植物に、花の蜜以外の蜜なんてあるのでしょうか? あります。花外蜜腺【かがいみつせん】といって、花以外のところにも、蜜を出す器官があります。
 どの植物にも、花外蜜腺があるわけではありません。ない植物もあります。花外蜜腺が、植物のどこにあるかは種によって違います。
 花外蜜腺は、もっぱら、アリのためにあるようです。アリを呼ぶために、花外蜜腺が発達したといえるでしょう。アリが植物に来ると良いことがあるからです。
 アリは、植物を食べるガ(蛾)の幼虫などを攻撃します。植物は、守ってもらえるわけです。ところが、前記のとおりアリは、アブラムシも保護します。植物の敵と味方と両方を保護するのですね。自然の中では、敵味方が複雑にからみ合っています。


図鑑↓↓↓↓↓には、クロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリが載っています。
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過去の記事でも、アリを取り上げています。アリと植物の関係や、哺乳類のアリクイの画像も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオアリクイ(2008/10/09)
可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。

2010年3月19日

影が薄い? ジョウカイモドキ

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 昆虫の種名には、「モドキ」が付くものが多いですね。イナゴモドキ、ナナフシモドキなどという種名があります。「もどき」とは、「何かに似て非なるもの」を指します。
 一種だけでなく、いく種も含めた分類グループ全体に「モドキ」が付くこともあります。例えば、ジョウカイモドキが、そのようなグループです。
 ほとんどの人にとって、ジョウカイモドキとは、聞き慣れない名前でしょう。ジョウカイ「モドキ」というからには、本家の「ジョウカイ」という昆虫がいるはずですね。
 ジョウカイモドキの本家は、ジョウカイボンという昆虫です。甲虫目【こうちゅうもく】ジョウカイボン科に属する昆虫たちです。ジョウカイボンについては、以前、このコラムで取り上げています(ジョウカイボンとは、どんな昆虫?(2009/05/18))。
 ジョウカイモドキのほうは、甲虫目ジョウカイモドキ科に属する昆虫たちを指します。名に反して、ジョウカイボンとは遠縁です。ジョウカイボン科は、ホタル上科に属しますが、ジョウカイモドキ科は、カッコウムシ上科に属します(分類には、異説があります)。
 近縁でないのなら、ジョウカイモドキは、何をもってジョウカイボンの「もどき」とされたのでしょうか? おそらく、生態が似ることです。
 ジョウカイボンもジョウカイモドキも、植物の葉や花にいることが多いです。これは、獲物を待ち伏せしているのです。花などにやってきた昆虫を、捕らえて食べます。ジョウカイボン、ジョウカイモドキともども、幼虫も肉食性です。
 ところが、ジョウカイモドキの成虫は、完全な肉食性とは限りません。植物を食べることがあります。例えば、ツマキアオジョウカイモドキという種は、他の昆虫以外に、花粉を食べます。
 生態が似るのに、食性が少し違うため、ジョウカイ「モドキ」にされたのでしょう。
 ジョウカイモドキ科の昆虫は、生態がわかっていないものが多いです。すべての種が、ジョウカイボン科に似るわけではないでしょう。そもそも、ジョウカイボン科にも、いろいろな種がいます。全部を「もどき」呼ばわりするのは気の毒ですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ツマキアオジョウカイモドキが掲載されています。
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 過去の記事でも「~モドキ」と付く生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウメモドキ? いえ、ツルウメモドキです(2009/12/25)
テリムクドリモドキ(2007/03/18)
サソリ? いえサソリモドキです(2006/09/29)
などです。

2010年2月15日

冬にも、カゲロウ(蜉蝣)がいる?

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 冬は、生き物を見ることが少ないですね。特に、昆虫は死に絶えてしまったかのようです。セミもトンボもカブトムシも目にしませんね。
 ところが、いるところにはいるものです。例えば、水の中です。
 日本の淡水中には、たくさんの水生昆虫が棲みます。ゲンゴロウやタガメが有名ですね。他に、トンボの幼虫(ヤゴ)やカゲロウの幼虫もいます。
 幼虫に限っていえば、真冬でもトンボやカゲロウが見られます。水中は、陸上より温度が安定しているからです。トンボやカゲロウは、幼虫の姿で冬を越します。
 カゲロウといえばはかなさを象徴する虫ですね。「真冬の水中で生きている」というと、意外に感じるでしょう。カゲロウの成虫は、確かに数日の命です。けれども、幼虫は数ヶ月にわたって生きます。
 種によっては、早春の三月ごろ成虫になるカゲロウもいます。ナミヒラタカゲロウ、マエグロヒメフタオカゲロウなどです。タニヒラタカゲロウやキョウトヒメフタオカゲロウなどは二月のうちから羽化【うか】(成虫になること)が見られます。
 ややこしいことに、「○○カゲロウ」という種名の昆虫の中に、カゲロウの仲間でないものがいます。ウスバカゲロウ、クサカゲロウなどは、カゲロウ目【もく】の昆虫ではありません。普通にはカゲロウと言えば、カゲロウ目に属する昆虫を指します。
 ウスバカゲロウやクサカゲロウはどこに属するのでしょうか? 彼らは、脈翅目【みゃくしもく】に属します。脈翅目は、アミメカゲロウ目【もく】ともいいます。
 ウスバカゲロウとは、脈翅目のウスバカゲロウ科に属する種の総称です。クサカゲロウは、脈翅目のクサカゲロウ科に属する種の総称です。ただし、ウスバカゲロウとクサカゲロウの分類には異説もあります。異説でもカゲロウ目とは遠縁です。
 カゲロウ目のカゲロウは、すべて幼虫が水中に棲みます。お近くに水のきれいな渓流があれば、早春に羽化するカゲロウが見られるかも知れません。まだ寒い中では、とても弱々しく見えます。彼らにしてみれば、懸命に命の火を燃やしているのでしょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、脈翅目【みゃくしもく】のウスバカゲロウとクサカゲロウが掲載されています。
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 過去の記事でも、カゲロウや、早春に出る昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/03/09)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
などです。

2010年2月 8日

天然記念物なのに、絶滅しそうなのは、なぜ?

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 天然記念物という言葉を聞いたことがおありでしょう。貴重な動物や植物、鉱物が指定されます。有名なものには、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどがいます。
 天然記念物に指定されると捕獲・採集などが禁止されます。保護されるわけですね。
 ここで、不思議に思った人はいませんか? 保護されているのなら、なぜ、ツシマヤマネコやヤンバルクイナは「絶滅しそうだ」と騒がれるのでしょうか?
 じつは、日本の「天然記念物」という制度には不備が多いのです。できた時代が、古いためです。もちろん、良いところもありますが。
 天然記念物には、国が指定するものと地方自治体が指定するものとがあります。ここでは、国が指定するものについて説明します。
 天然記念物は「文化財保護法」という法律に基づく制度です。法律の名に、注目して下さい。「文化財」です。「生き物」や「動植物」ではありません。
 「文化財」とは、人間が手を入れたものですね。そもそも、この法律は「人間が手を入れたものを保護する」のが目的です。自然の生き物を保護する目的にはそぐいません。
 この法律ができたのは、一九五〇年です。この法律の前身となる法律が、一九一九年にできています。じつに、大正九年のことです。この頃の古い考えを法律は引きずっています。現在の考えでは「天然」とは言いがたいものが、天然記念物に含まれます。
 例えば、「日本犬」が天然記念物に指定されています。普通にいる柴犬も天然記念物です。捕獲禁止のはずの天然記念物が、飼われているなんてびっくりですね。
 昔は、家畜であろうと野生動物であろうと「生き物」は、一くくりにされたのでしょう。家畜は家畜で、保護するべきだと思います。けれども、野生動物と家畜とを同じ基準で保護するのは無理がありますね。今のままの法律では不自由です。
 法律を変えるのは、大変なことです。国民の同意がなければ、変えてはいけないものでしょう。でも、良い方向へ変えるなら、国民の同意が得られるのではないでしょうか。


図鑑↓↓↓↓↓には、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどたくさんの天然記念物が掲載されています。
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 過去の記事で、天然記念物に指定された生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カメの腹筋? セマルハコガメ(2009/09/28)
貝に卵を産む? 不思議な魚たち(2007/03/30)※国指定の天然記念物のミヤコタナゴを取り上げています。
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/2)
天然記念物というものはどういうものですか?(2006/03/28)
などです。

2010年1月11日

チョウ(蝶)の学名は、美女だらけ?

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 昆虫の中でもチョウは、多くの人に好まれますね。美しい種が多いからでしょう。チョウの学名はそれを反映しています。伝説の美女の名が付いたものが多いです。
 以前、「学名は、必ずラテン語で付けられる」とお話ししましたね(学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07) )。ラテン語は、古代ローマで使われた言語です。そのため、学名に登場する人物名は、ローマ神話のものが多いです。ローマ神話の基になった、ギリシャ神話の人物名もよく使われます。実例をいくつか挙げてみましょう。
 スジグロシロチョウというチョウがいます。日本全国で見られる平凡なチョウです。このチョウの学名は、Pieris meleteといいます。melete(メレテー)とは、ギリシャ神話の女神の名です。芸術の女神、ムーサたちの一員だったと伝わります。
 クロヒカゲというチョウもいます。この種の学名は、Lethe dianaです。diana(ディアナ)とは、ローマ神話の月の女神の名です。ディアナは、狩猟の女神でもあります。勇ましくて、美しい女神さまです。
 ジャノメチョウ、または、ナミジャノメという種名のチョウがいます。この種の学名は、Minois dryasです。dryas(ドリュアス)とは、ギリシャ神話に登場する「樹木の妖精」のことです。命名者はこの種に、「妖精」のイメージを感じたのでしょうか。
 イチモンジチョウは学名を、Limenitis camilla、または、Ladoga camillaといいます。camilla(カミラ)とは、ローマ神話に登場する女狩人の名です。メタブスという王の娘でした。王女さまですね。女神ディアナに仕え、ディアナと似た勇ましい女性でした。
 コミスジというチョウもいます。この種の学名は、Neptis sapphoです。sappho(サッポー)とは、古代ギリシャに実在した女性の名です。生前から、著名な詩人でした。ロマンティックな恋愛詩を残しています。
 中には、「こんな地味なチョウに、なぜこんな名が?」というものもあります。命名の理由は、必ずしも明らかではありません。実物のチョウと、学名とを見比べて、想像の翼を広げてみましょう。隠れた美しさを、発見できるかも知れません。


図鑑↓↓↓↓↓には、スジグロシロチョウ、クロヒカゲ、ジャノメチョウ(ナミジャノメ)、イチモンジチョウ、コミスジが掲載されています。
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 過去の記事でも、ラテン語の学名で、美女の名が付いた生き物を取り上げています。また、今回、学名を取り上げたチョウを、扱った記事もあります。学名について、説明した記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
一つの種に、複数の学名は、あり?(2009/08/24)
学名の正しい読み方は?(2009/08/19)
学名で分類がわかるって、本当?(2009/08/17) 
モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?(2008/04/04)
クラゲと付いてもクラゲでない? ツノクラゲ(2006/07/29) 
などです。

2010年1月 8日

冬にも、バッタやキリギリスがいる?

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 キリギリスやコオロギの声は、すっかり聞こえない季節になりました。みな、卵を残して、死に絶えてしまったようです。親の昆虫は、どこにもいないのでしょうか?
 確かに、日本のバッタ目【もく】の昆虫には、卵で冬を越すものが多いです。けれども、中には、成虫で冬を越す種もいます。
 とはいえ、冬にキリギリスやバッタを見ることなんて、まずありませんね。彼らは、どこで、どうしているのでしょう? 落ち葉の下などに、じっと隠れています。
 成虫で冬越しをする中で、有名なのは、クビキリギスとツチイナゴです。クビキリギスは、バッタ目のキリギリス科に属します。ツチイナゴは、バッタ目のイナゴ科に属します。
 同じバッタ目でも、クビキリギスとツチイナゴとは、さほど近縁ではありません。なのに、生活サイクルは似ています。夏に卵から孵化【ふか】し、秋に成虫になります。そして、成虫で冬を越します。春になってから、交尾や産卵を行ないます。
 クビキリギスやツチイナゴ以外にも、成虫で冬を越すものがいます。トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ハネナガヒシバッタ、ノミバッタなどです。
 前記のうち、トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ハネナガヒシバッタは、バッタ目のヒシバッタ科に属します。ノミバッタは、バッタ目のノミバッタ科に属します。
 ヒシバッタ科には、成虫で冬を越す種が多いです。が、すべてのヒシバッタ科が、そうするわけではありません。近縁でも、生活サイクルが同じとは、限らないのですね。
 越冬形態が決まっていない(らしい)種もいます。例えば、ハラヒシバッタは、幼虫で越冬する場合と、成虫で越冬する場合とがあるようです。どういう条件でそうなるのかは、わかっていません。この種の生態には、他にも、不明なことが多いです。
 分類がどうあれ、成虫で越冬するバッタやキリギリスには、共通する要素があります。成虫の体色が、茶色っぽいことです。ただし、体色には、個体差があります。クビキリギスのように、かなりの割合で、緑色の個体が出る種もあります。
 茶色の体色は、冬の風景に合わせているのでしょう。生きる工夫ですね。


図鑑↓↓↓↓↓には、成虫で越冬するビキリギス、ケラ、ツチイナゴ、トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ノミバッタが掲載されています。
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過去の記事でも、バッタやキリギリスの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
便所コオロギ? いえ、カマドウマです(2009/02/06)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/06/30)
一文無しどころか万能昆虫のオケラ(2006/03/24) 
などです。

2009年12月 4日

ハンミョウは、昆虫のトラ(虎)?

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 二〇一〇年の寅年にちなんで、「トラ」の名が付く昆虫を紹介しましょう。ハンミョウです。甲虫目【こうちゅうもく】ハンミョウ科に属する昆虫の総称です。
 「全然、トラの名と関係ないじゃないか」ですって? 日本語名では、そのとおりです。じつは、ハンミョウ科の昆虫は、英語名に「トラ」が付きます。彼らの英語名は、tiger beetleです。「トラの甲虫」といった意味ですね。
 ハンミョウ科の種には、美しい模様があるものが多いです。けれども、虎縞【とらじま】模様ではありません。なぜ、「トラの甲虫」なのでしょうか?
 それは、彼らの性質によります。彼らは、幼虫も、成虫も、肉食性です。他の昆虫を、襲って食べます。自分より大きなミミズなどを、襲うこともあります。彼らの顔には、鎌【かま】のような、大きい顎【あご】があります。こういう点は、トラを思わせますね。
 では、日本語名のハンミョウとは、何に由来する名でしょうか? ハンミョウを漢字で書くと、「斑猫」です。「ぶちネコ」ですね。「派手なまだら模様を、ぶちネコにたとえた」説があります。ただし、この説は、確定しているわけではありません。
 英語ではトラにたとえ、日本語ではネコにたとえるところが、面白いですね。肉食性のハンミョウは、どこの国でも、ネコ科の動物を思わせるのでしょうか。
 ハンミョウ科の種のうち、日本で、最もよく見られるのは、ナミハンミョウでしょう。単にハンミョウといえば、この種を指すことが多いです。
 ナミハンミョウは、美しい種です。緑、白、赤、青紫などのまだら模様で、金属的な光沢があります。普通に目にしやすい昆虫の中では、一、二を争う美しさです。春から秋にかけて、自然の多い遊歩道などで、出会うことがあります。
 ナミハンミョウと道で会うと、よく、ふわふわと飛び立ちます。でも、すぐに地面に降りてしまいます。ハンミョウの仲間は、飛ぶのは得意でないようです。
 そのかわり、彼らは、走るのが得意です。よく見ると、とても長い脚を持ちます。獲物を襲う時、この脚が役立ちます。ネコ科にたとえるなら、チーターかも知れませんね。


図鑑↓↓↓↓↓には、ハンミョウ科の種のうちナミハンミョウ(ハンミョウ)、ニワハンミョウ、トウキョウヒメハンミョウが掲載されています。
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 過去の記事で、ハンミョウ科の昆虫と紛らわしいツチハンミョウを取り上げています。また、肉食のハンミョウが、別の肉食昆虫に捕らえられた画像もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
捕獲!(2007/05/31)※ナミハンミョウが、シオヤアブに捕まったところです。
変態【へんたい】しすぎる昆虫? ツチハンミョウ(2007/03/26)

2009年11月20日

トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?

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 来年、二〇一〇年は、寅【とら】年ですね。それにちなんで、トラ(虎)の名が付いた生き物を、紹介しましょう。
 トラフシジミというチョウ(蝶)がいます。シジミチョウ科の一種です。シジミチョウ科は、大部分が小さく愛らしいチョウです。トラの名は似合いません。
 トラフシジミは、翅【はね】の模様が虎斑【とらふ】であることから、の名が付きました。英語でも、tiger hairstreak(虎のシジミチョウ)と呼ばれるようです。
 ただし、この模様には個体差があります。虎斑がはっきりしない個体もいます。
 春に羽化したものは、はっきりした模様になります。夏に羽化したものは、虎斑がはっきりしません。全体的に褐色がちだからです。こうなる理由はわかっていません。
 トラフシジミは、姿だけでなく、習性もトラらしくありません。彼らは、成虫も幼虫も草食性です。成虫は、他のチョウと同じように花の蜜を吸います。
 この種は、幼虫の食べ物も、花に依存します。幼虫は、花そのものを食べます。
 トラフシジミの幼虫は、「花グルメ」です。いろいろな植物の、花やつぼみを食べます。花がない時は、柔らかい芽や若葉だけを食べるようです。贅沢ですね(笑)
 前記のとおり、トラフシジミの幼虫は、多種の植物を食べます。それも、多様な科にまたがります。クズ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物、カシワ、クリなどのブナ科植物、ウツギなどのアジサイ科植物、リンゴなどのバラ科植物、その他、ツツジ科や、クロウメモドキ科などの植物を食べます。こんなに何でも食べる種は珍しいです。
 多くのチョウの幼虫は、数種の植物しか食べません。例えば、同じシジミチョウ科のアカシジミを見てみましょう。アカシジミの幼虫は、カシワ、クヌギ、コナラなどのブナ科植物しか食べません。普通は、このように特定の科の植物だけを食べるものです。
 トラフシジミのように、多種の植物を食べることは有利ですね。いろいろな場所に棲めるからです。逆に、多くのチョウはなぜ、特定の種しか食べないのでしょうか? これは、昔から謎です。研究されているもののまだ解かれていません。


図鑑↓↓↓↓↓には、トラフシジミや例に挙げたアカシジミが掲載されています。
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 過去の記事でも、チョウ(蝶)を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
猛毒を食べる? アオスジアゲハ(2009/05/01)
モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?(2008/04/04)
キチョウの雄(オス)が雌(メス)になる?(2007/09/03)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13
などです。

2009年10月24日

ナミアゲハ

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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区【2009.10.16】

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2009年10月23日

化学兵器で防御、ゴミムシ

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 ゴミムシと呼ばれる昆虫のグループがいます。このグループには、たいへん多くの種が属します。分類上は、甲虫目【こうちゅうもく】のオサムシ上科【じょうか】のうち、いくつかの科に属するものに「○○ゴミムシ」という種名が付いています。
 「ゴミ」ムシとは、ひどい名前ですね。昔は、ごみためのようなところで見られたためこんな名にされました。今では、ごみためというより森林の落ち葉が積もったような場所に多いです。正確には、種によって棲む場所が違います。
 名前に反して、ゴミムシの仲間には美しい種もいます。例えば、オオキベリアオゴミムシは、金緑色の体に黄色い縁取りがあります。ミイデラゴミムシは、黄色の体に褐色のまだら模様があります。こんなに派手で、敵に狙われないのでしょうか?
 昆虫好きな方なら、ミイデラゴミムシと聞いてぴんと来るかも知れませんね。この種は、「化学兵器」を使うことで有名です。お尻から、刺激性のあるガスを噴出します。特別に強力な「おなら」ですね(笑)。 派手な姿は、「武器があるぞ」という警告です。
 じつは、ミイデラゴミムシ以外にも「化学兵器」を持つゴミムシがいます。例えば、アオゴミムシの仲間は、消毒薬のクレゾールのような臭気を出します。また、セアカヒラタゴミムシは、酸っぱい刺激臭を出します。どちらも、敵を撃退するための武器です。
 このような「化学兵器」が、いつ、どのように発達したのかはわかっていません。ゴミムシの仲間の共通先祖が、「化学兵器」の仕組みを手に入れたのか、それとも、ミイデラゴミムシやセアカヒラタゴミムシといった個々の種ごとにそのような仕組みが進化したのか、解明されていないのですね。
 おそらく、昔の日本人にとって、ゴミムシの仲間は身近な昆虫でした。その証拠に、方言名がいくつもあります。ヘッピリムシ、ヘコキムシなどというものです。
 ヘッピリムシとは、ミイデラゴミムシだけの呼び名と思う人もいるでしょう。実際は、ゴミムシの仲間が、広くそう呼ばれたようです。「ゴミムシで遊んだ子供たちが、『化学兵器』にやられて、悔しまぎれに付けた名前では?」などと想像してしまいますね。


図鑑↓↓↓↓↓には、オオキベリアオゴミムシ、セアカヒラタゴミムシが掲載されています。
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 過去の記事で、ゴミムシと紛らわしいゴミムシダマシ科の昆虫を取り上げています。また、ゴミムシと同じオサムシ科のマイマイカブリも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミールワームとは、どんな昆虫?(2008/03/28)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/08/5)

2009年10月22日

クマバチ

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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京都 新宿区【2009.10.16】

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2009年10月17日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Argyreus hyperbius
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 港区【2009.09.28】

2009年10月13日

クマバチ

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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京都 港区【2009.09.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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2009年10月11日

モンキチョウ

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モンキチョウ 画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京都 港区【2009.09.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウが掲載されています。
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2009年10月10日

アオスジアゲハ

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アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ 
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京都 港区【2009.09.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハが掲載されています。
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2009年10月 1日

イチモンジセセリ

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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ 
学名:Parnara guttata guttata
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東京都 港区【2009.09.28】

図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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2009年9月30日

楽しい樹洞【じゅどう】の展覧会

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 秋の行楽シーズンですね。たとえ天気が悪くても、楽しめる催しがあります。神奈川県小田原市で開催中の『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』も、その一つです。
 これは、生命の星・地球博物館で開催されている特別展です。『樹洞の生きものたち』という副題が付いています。
 樹洞【じゅどう】とは、木に開いた穴のことです。木が病気になったり、動物に掘られたりして開いたものです。木の洞【うろ】とも呼ばれます。
 樹洞には、思われている以上に、たくさんの生き物が棲みます。この展覧会では、その様子を、わかりやすく紹介しています。
 まず、博物館の入口に、大きな材木が置かれています。会場の真ん中にも、大きい材木があります。これは、本物の樹洞そのものを展示しています。
 会場内の材木には、触ることができます。実物の樹洞を、覗【のぞ】きこむこともできます。ぜひ、触って、覗いて、樹洞がどんなものか実感して下さい。
 会場の展示ケースは、なんと、多くの部分が覆われていて見えません(!)少しだけ、ガラスケースが見える部分があります。ちょうど、樹洞を覗くように、展示ケースを覗くためです。樹洞で暮らす生き物を、覗いている気分になれます。
 樹洞を利用する生き物のうち、あまり知られないものも紹介されています。
 例えば、アイフィンガーガエルというカエルです。このカエルは、樹洞にたまった水たまりにしか、産卵しません。幼生(おたまじゃくし)は、みな樹洞で育ちます。
 また、コブナシコブスジコガネという、昆虫の一種がいます。「コブナシ(瘤無し)」なのに「コブスジ(瘤筋)」の「コガネ」ムシという、名前からしておかしいですね。コブスジコガネ科の一種で、瘤【こぶ】がないことから、こんな種名が付きました。
 コブナシコブスジコガネは、つい最近まで、どこに棲むのかわかっていませんでした。じつは、「ある条件の樹洞に棲む」とわかったそうです。その樹洞とは......ぜひ、展覧会へ行って、確かめてみて下さい。

 特別展『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』の情報は、以下のページに載っています。
木の洞をのぞいてみたら―樹洞のいきものたち―(生命の星・地球博物館のサイト内)


図鑑↓↓↓↓↓には、リスの仲間、キツツキの仲間など樹洞に棲む生き物が掲載されています。
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2009年9月17日

ハナアブ

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ハナアブ 画像
和名:ハナアブ 
学名:Eristalis tenax
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長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、ハナアブが掲載されています。
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2009年9月16日

ヒカゲチョウ

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手乗りトンボに続き、チョウも!! ヒカゲチョウ 画像
和名:ヒカゲチョウ 
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒカゲチョウが掲載されています。
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2009年9月15日

アキアカネ

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手乗りトンボ?! アキアカネ 画像
和名:アキアカネ 
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2009年9月14日

日本の誇る虫文化【むしぶんか】

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 そろそろ、動物愛護週間ですね。二〇〇九年の動物愛護週間は、九月二十日から二十六日です。この機会に、「動物を愛護する」ことについて、考えてみましょう。
 野生動物を、やたらに飼うのは、良いこととは言えません。けれども、希少なものでなければ、昆虫などの小動物を飼うのは、良い経験になると思います。
 幸い、日本には、世界に誇るべき動物愛護の文化があります。「鳴く虫を愛好する」文化です。キリギリスや、コオロギの声を、愛でることですね。
 これは、世界的に見て、珍しいことだそうです。例えば、ヨーロッパでは、鳴く虫の声は、雑音としかとらえられないようです。
 少なくとも平安時代(千年以上前!)から、日本には、鳴く虫を愛でる文化がありました。『枕草子』でも、虫の声が褒められています。江戸時代になると、庶民の間でも、鳴く虫を飼うことが流行します。芸術的な虫籠【むしかご】も、登場しました。
 コオロギや、キリギリスの仲間には、風流な名前の種が多いです。古くから、愛好されたためでしょう。中でも、クサヒバリ(草雲雀)という種名は、素敵ですね。
 クサヒバリとは、文字どおり、「草むらに鳴くヒバリ」の意味です。コオロギの中でも、特に、その鳴き声が美しいとされたために、このような名が付きました。
 この名の由来は、もう一つあるのでは、と思います。クサヒバリは、朝に鳴くことが多いのですね。日に向かって鳴くヒバリと、印象が重なったのかも知れません。
 コオロギといえば、夕方から夜に鳴く印象が強いですね。しかし、昼間にコオロギが鳴かないわけではありません。じつは、コオロギが鳴くかどうかは、気温によって決まります。具体的な気温は、種によって、少しずつ違います。
 一定以上の暑さでは、コオロギは、鳴きません。ですから、夏の暑い時期は、昼間に鳴かないのです。夕方、涼しくなってから、鳴き始めます。秋になれば、クサヒバリに限らず、ほとんどの種が、昼間から鳴き始めます。昼も涼しいからですね。
 「鳴く虫を愛でる」という風雅な文化は、ずっと続いて欲しいものです。


図鑑↓↓↓↓↓には、クサヒバリなど、日本のコオロギが十種以上掲載されています。
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 過去の記事でも、コオロギや、キリギリスなど、鳴く昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミノムシ(蓑虫)は鳴く?(2006/11/15)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/6/30)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。

2009年9月 8日

ノシメトンボ

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ノシメトンボ 画像
和名:ノシメトンボ 
学名:Sympetrum infuscatum
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長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、ノシメトンボが掲載されています。
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2009年9月 7日

泳ぎが苦手な水生昆虫? ガムシ

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 日本には、たくさんの水生昆虫が分布します。有名なのは、ゲンゴロウですね。中には、ゲンゴロウに似て、異なる水生昆虫もいます。ガムシ(牙虫)が、その一種です。
 ガムシは、ゲンゴロウと同じく、甲虫です。体が硬い昆虫ですね。外見は、たしかにゲンゴロウに似ています。けれども、区別は、すぐにできます。泳ぎ方が違うためです。
 ゲンゴロウの泳ぎは、とても速いです。しゅしゅしゅーっという感じで、容易につかまりそうにありません。それに比べると、ガムシの泳ぎは、いかにも不器用です。のたのたと、水中を歩いているようです。
 水生昆虫なのに、なぜ、こんなに泳ぎが下手なのでしょうか? その理由は、ガムシの食べ物にあります。ガムシは、主に水生植物を食べます。植物は、逃げませんね。速く泳いで、追いかける必要がありません。ゆっくり泳げばいいわけです。
 ゲンゴロウは、肉食性です。逃げる獲物を、追いかけなければなりません。そのために、速く泳げるようになりました。
 昔、「ガムシは、ゲンゴロウより後に、水生昆虫として進化した」という説がありました。ガムシの泳ぎが、あまりに下手だからです(笑)ゲンゴロウほど、水中にうまく適応していないのだろうと考えられたわけです。
 現在では、この説は、あまり聞きません。はっきりした証拠が、挙がっていないからでしょう。泳ぎが下手でも、「ガムシが、水中生活に適応していない」とはいえません。体の細かい部分を見ると、よくできています。
 例えば、呼吸の仕組みです。ガムシの成虫は、空気を呼吸します。水中で、どうやって呼吸するのでしょう? 翅【はね】と腹部の間に、空気をためるのです。その空気を呼吸します。アクアラング方式ですね。この方法は、ゲンゴロウと同じです。
 ガムシは、ゲンゴロウと比べると、省エネ型の昆虫といえます。草食性になることで、速く泳ぐ必要をなくしました。速く泳がなければ、たくさんのエネルギーを使わずに済みます。これも、自然の知恵ですね。現代風の「エコ」な昆虫といえるかも知れません。


図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ガムシは載っていません。が、ゲンゴロウが掲載されています。
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 過去の記事でも、ゲンゴロウなど、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/03/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
などです。

2009年9月 6日

ナミアゲハ

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夏型。 ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ 
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区【2009.08.12】

図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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2009年9月 5日

アキアカネ

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アキアカネ 画像
和名:アキアカネ 
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】

図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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2009年8月31日

ガを誘惑する? カラスウリ(烏瓜)

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 今日で夏休みも、終りですね。「宿題の自由研究を、まだやっていない」と焦っている人がいるでしょう。今回は、そういう人に、宿題のヒントを出しますね。
 カラスウリという植物があります。日本の野山に、普通に生えるつる草です。住宅地でも、緑の多いところなら、見られる可能性が高いです。
 この植物を、観察してみたらどうでしょう? 花の咲く様子を観察すると、面白いと思いますよ。なぜなら、カラスウリの花は、形も咲き方も、独特だからです。
 カラスウリの花は、夜だけ咲きます。一晩咲くと、しおれてしまいます。観察するには、徹夜しなければなりません。お子さんは、大人に許可をもらって、徹夜しましょう。
 大人でも、カラスウリの開花を観察するなら、近所の人にことわったほうが良いと思います。夜の道端で、じっとしていたりしたら、不審者として、通報されかねません。
 さて、カラスウリには、白い花が咲きます。花びらの先が、細かく分かれて、広がっています。まるで、白髪を振り乱したようです。なぜ、こんな花なのでしょうか?
 それは、夜の闇で目立つためです。花は、誰かに、花粉を運んでもらわなければなりません。花粉の運び手に目立つように、アピールしています。
 カラスウリの場合、主な花粉の運び手は、スズメガだといわれます。スズメガとは、ガ(蛾)の仲間のうち、スズメガ科に属する種の総称です。体が太く、翅【はね】が細長く、すばやく飛び回るのが特徴です。多くの種のスズメガが、夜に活動します。
 カラスウリの花を観察すれば、スズメガが来るのを、見られるかも知れません。スズメガ以外の生き物が、来る可能性もあります。どんな生き物が、何時ころ、何回来たのかを、しっかり記録しましょう。このような記録は、大事なものです。
 生き物の研究に、何より役立つのは、実際の観察記録です。これにより、それまでの定説が崩されることは、よくあります。もしかしたら、スズメガ以外の生き物が、カラスウリに貢献しているかも知れませんよね。
 最後に、もう一つ。観察するなら、当日の天候と気温も、忘れずに記録しましょう。


図鑑↓↓↓↓↓には、カラスウリは掲載されています。
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 過去の記事でも、夏休みの自由研究に役立ちそうなことを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)

2009年8月26日

アオスジアゲハ




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和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京都 港区【2009.08.26】

図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハ掲載されています。
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2009年8月20日

地球と宇宙の環境科学展、お知らせ

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 夏休みの催しを、また一つ、見に行ってきました。『消えた生き物の謎と秘密』というものです。『地球と宇宙の環境科学展』という副題が付いています。東京のお台場近くの、日本科学未来館で、開催中です。
 この展覧会は、まず、地球の歴史をざっと振り返ります。その過程で、これまで地球に繁栄した生き物をいくつか紹介しています。
 古いところでは、今から六億年ほども昔の生物が解説されています。エディアカラ生物群と呼ばれる生物たちです。これの少し後に、有名なバージェス動物群が登場します。カンブリア紀(約五億四千五百万年前~約五億五百万年前)最強の動物とされるアノマロカリスが、巨大なロボットになって再現されています。
 その後には、海にしかいなかった生物が陸に上がったことが解説されています。そして、恐竜の登場と絶滅です。恐竜の代表として、ヴェロキラプトルとティラノサウルスのロボットが、迫力ある姿を見せてくれます。触れる化石もあります。
 現代に生きる生物たちも、たくさん紹介されています。アマミノクロウサギやツシマヤマネコの剥製【はくせい】標本があります。これらは、生きた姿を見るのが難しいですね。標本でも見られるのは幸運です。
 会場には、たくさんの解説板があります。すべての解説を読むと、かなり時間がかかります。解説をじっくり読みたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。
 また、会場では、映像も多用されています。どれも興味深いので、つい、足を止めてしまいます。でも、これらの映像は、一つ一つが長いです。こちらも、うっかりすると時間が足りなくなります。「解説は苦手、映像だけ見たい」という方も、やはり時間には余裕を持ちましょう。
 個人的には、ヒトが滅ぼした生物の紹介に心を打たれました。「もう、彼らには会えないのか」と思うと、悲しくなります。絶滅鳥のドードーの模型など、よくできているだけに悲劇が際立ちます。「こんな悲劇を繰り返してはいけない」と、考えさせられました。

 展覧会『消えた生き物の謎と秘密』は、以下に公式サイトがあります。
~地球と宇宙の環境科学展~ 消えた生き物の謎と秘密

 過去の記事でも、夏休みのイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
写真展、昆虫4億年の旅(2009/07/22)

図鑑↓↓↓↓↓には、日本の生き物が、千八百種以上掲載されています。
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2009年8月 9日

ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチ

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ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチ 画像
和名:ヒダリマキマイマイ
学名:Euhadra quaesita
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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東京 新宿区 【2006.08.25】

図鑑↓↓↓↓↓には、ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチが掲載されています。
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2009年8月 3日

シデムシは、昆虫の「おくりびと」?

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 二〇〇八年、日本映画の『おくりびと』がヒットしましたね。映画のように、丁寧に清められる最期は、幸せだと思います。人間ならば、清められた後、お墓に入りますね。では、他の生き物の最期は、どうなるのでしょう?
 たいていの生き物は、最終的に、土に還ります。その前に、死体は、多くの生き物に食べられます。死体を食べる生き物としては、ハイエナなどが有名ですね。
 日本には、ハイエナはいません。けれども、死体を専門に食べる生き物はいます。日本の「死体片づけ屋」で有名なものは、昆虫の中にいます。
 それが、シデムシの仲間です。シデムシは、コガネムシなどと同じ、甲虫の一グループです。甲虫目【こうちゅうもく】シデムシ科に属する種を、シデムシと呼びます。
 シデムシ科には、たくさんの種があります。生態は、種によって違います。多くの種は、幼虫も成虫も、死体を食べます。ミミズやネズミなど、小動物が、主な食べ物です。
 シデムシ科は、大きく分類すると、モンシデムシ亜科と、ヒラタシデムシ亜科とに分かれます。これらのうち、モンシデムシ亜科には、興味深い生態が見られます。
 例えば、ヨツボシモンシデムシを見てみましょう。この種の成虫は、死体を見つけても、その場では食べません。まず、死体を土に埋めます。次に、死体を噛み砕いて、肉団子を作ります。成虫が雌(メス)であれば、死体のそばに卵を産みます。
 それから、ヨツボシモンシデムシの成虫は、食事を始めます。そのうちに、卵から幼虫が産まれます。すると、成虫は、ちいちいと鳴いて、幼虫を呼び寄せます。そのうえ、口移しで、幼虫に食べ物を与えることさえするのです!
 これは、立派な「育児」ですよね。モンシデムシの仲間は、親が子の世話をする、珍しい昆虫です。この生態は、『ファーブル昆虫記』にも、書かれています。
 ヒト以外の生き物を、やたらに擬人化するのは、良くありません。しかし、死体を食べるシデムシが、「育児」をするのは、示唆的です。死者から生者へ、命をつなげていますよね。これは、「おくりびと」の儀礼と同じくらい、尊いことだと思います。


図鑑↓↓↓↓↓には、ヨツボシモンシデムシとオオヒラタシデムシが掲載されています。
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 過去の記事でも、親が子の世話をする昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/09)
ハサミムシの鋏【はさみ】は何のため?(2007/05/18)
子どもの揺籠【ゆりかご】を作る虫、オトシブミ(2006/06/12)
などです。

2009年8月 2日

シモフリスズメ

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シモフリスズメ 画像
和名:シモフリスズメ
学名:Psilogramma incretum L.
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東京 渋谷区 【2009.7.23】

2009年7月26日

カバマダラ

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カバマダラ 画像
和名:カバマダラ
学名:Limnas chrysioous
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沖縄 読谷村 【2009.07.22】

2009年7月22日

写真展、昆虫4億年の旅

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 夏休みは、生き物関係のイベントがいっぱいですね。そんなイベントの一つに、行ってまいりました。写真家の今森光彦さんの写真展です。静岡市の静岡アートギャラリーで開催中の、『昆虫4億年の旅』です。
 今森さんは、昆虫の写真を撮らせたら、世界でも五指に入る写真家ではないでしょうか。
 今森光彦というお名前を知らなくても、日本人なら、今森さんのフンコロガシ(タマオシコガネ)の写真を、一度は見ていると思います。たいへん克明に、わかりやすく、生態を写した写真だからです。今森さんの写真集『スカラベ』は、衝撃的でした。
 他にも、今森さんは、多くの写真集を発表してらっしゃいます。今回の展覧会では、主に、『昆虫記』と『世界昆虫記』と二つの写真集からの作品を紹介しています。
 展覧会で見る写真は、写真集で見るものとは一味違います。何しろ、大きさが違います。普通は、縦横の長さが1mを越える写真なんて、見る機会がありませんよね?
 大画面で見る昆虫たちは、大迫力です。昆虫たちが、いかに巧みに自然環境に溶け込んでいるかよくわかります。私のお気に入りの作品を、いくつか挙げてみますね。
 一つは、ラフレシアという花の内側から撮った写真です。自分が昆虫になって、花の内側から外を覗いているかのようです。ラフレシアは、世界最大の花といわれる植物です。が、それでも、花の内側に入った視点は、写真ならではですね。
 もう一つは、鳥のハチドリと昆虫のアシナガバチが、並んで飛んでいる写真です。これは、花の蜜を取り合っている状態なのだそうです。ヘリコニアという花の蜜です。
 ハチドリは、最小の鳥類といわれますね。とはいえ、アシナガバチよりは、一回り大きいです。でも、花の蜜という食物は、同じです。まったく類縁の離れた生き物同士が、同じ場所で、同じ食物を争っています。その様子に、自然の妙味を感じました。
 そのほか、奇妙な姿をしたクモの写真や背景に紛れて見つけるのに苦労するバッタなど、面白い写真がたくさんあります。大人が見ても、子供が見ても、楽しめる展覧会です。お近くの方は、ぜひお運び下さい。


図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が、四百種ほど掲載されています。
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 展覧会の様子は、以下のページに載っています。
今森光彦写真展 昆虫4億年の旅(静岡アートギャラリーのサイト内)

 今森さんの公式ウェブサイトもあります。
今森光彦ワールド

2009年7月21日

クロアゲハ

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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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東京 新宿区 【2009.07.07】


図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
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2009年7月19日

カナブン

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カナブン 画像
和名:カナブン
学名:Rhomborrhina japonica
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東京 新宿区 【2009.07.07】


図鑑↓↓↓↓↓には、カナブンが掲載されています。
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2009年7月17日

アリ(蟻)は、どうやって行列を作る?

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 アリは、都会でも、よく見られる昆虫ですね。うっかりすると、家の中まで入ってきます。食べ物へと列をなす様子などは、お馴染みですね。
 アリは、とても力持ちです。自分の体重より重いものも、平気で運びます。自分だけでは運べないものに行き当たると、同じ巣の仲間を呼びます。
 こうして、アリの行列ができます。この時、アリは、迷子にならないのでしょうか? 巣から離れた場所まで行って、どうやって、巣へ帰るのでしょう?
 じつは、アリは、目印をつけながら歩いています。その目印は、目には見えません。足跡フェロモンと呼ばれる物質です。道標フェロモンとも呼ばれます。この物質は、匂いで探知されます。匂いをたどることで、アリは巣へ帰れます。
 足跡フェロモンだけに、頼るわけではありません。アリは、目や歩いた歩数にも頼ります。なんと、太陽の光を目印にして、方向を判断できるそうです。すごいですね。巣のある方向は、これで判断します。巣までの距離は、歩数で測るといわれます。
 アリの体内には、歩数計があるようです。小さな体に、精密な機能が詰まっているのですね。それらの機能を駆使して、アリは生きています。
 アリにとって重要なのは、匂いの情報です。前記の足跡フェロモンは、匂い情報の一種です。他にも、アリは、さまざまな匂い物質を出します。それによって、仲間のアリに、いろいろな行動を促します。
 例えば、警報フェロモンという物質があります。これの匂いを嗅ぎつけると、巣の中の兵隊アリ(戦いを専門にするアリ)が集まってきます。外敵に対応するためです。
 ところが、同じ警報フェロモンでも、「巨大な敵が来た時の匂い」は、違うようです。どのような仕組みで、違う匂いになるのかは、よくわかっていません。
 「巨大な敵が来たぞ」フェロモンは、普通の警報フェロモンとは、違う行動を起こさせます。これを探知すると、アリたちは、巣から離れます。巨大な敵とは、戦っても勝てないからでしょう。「逃げるが一番」です。うまくできていますね。



図鑑↓↓↓↓↓には、クロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリの三種のアリが掲載されています。
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 過去の記事でも、アリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。

2009年7月16日

ツマグロヒョウモン

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ツマグロヒョウモン 画像
和名:ツマグロヒョウモン
学名:Argyreus hyperbius
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東京 渋谷区 【2009.07.09】


2009年7月 8日

オオスズメバチ

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クヌギの樹液を吸っていました。大変危険なハチですから、むやみに近づいてはいけません。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ
学名:Vespa mandarinia japonica
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東京 新宿区 【2009.07.07】


図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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2009年7月 6日

汚いなんて言わないで、日本の糞虫たち

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 お食事中の方は、ごめんなさい。今回は、排泄物のお話です。
 世界には、動物の糞を食べる昆虫が、たくさんいます。有名なのは、『ファーブル昆虫記』に登場する「タマオシコガネ」でしょう。フンコロガシと呼ばれる、あの昆虫です。動物の糞を丸めて、転がします。食べるために、そうやって、糞を運びます。
 残念ながら、日本には、ファーブルのタマオシコガネは、いません。けれども、動物の糞を食べる昆虫は、たくさんいます。タマオシコガネと同じ、コガネムシの仲間(甲虫)も、多いです。センチコガネ、エンマコガネ、ダイコクコガネなどです。
 糞を食べる昆虫のうち、甲虫目【こうちゅうもく】に属するものを、通称で糞虫【ふんちゅう】と呼びます。英語でも、dung beetle(糞コガネムシ)と呼ばれます。
 糞虫には、甲虫目コガネムシ科に属する種が多いです。エンマコガネ、ダイコクコガネ、マグソコガネなどです。他に、センチコガネ科に属する種も、多いですね。センチコガネや、ムネアカセンチコガネなどです。
 ただし、ムネアカセンチコガネについては、分類に議論があります。また、この種は、「糞よりも、腐肉や朽ちた植物質など、他の物をよく食べる」といわれます。幼虫は、糞を食べるようですが、成虫が糞を主食にするのかどうかは、不明です。
 日本には、糞を丸める糞虫はいないのでしょうか? います。ダイコクコガネの仲間が、そうです。しかし、丸めた糞を転がすことは、しません。土の中に糞を集めて、そこで丸めます。丸めた糞は、幼虫の食べ物になります。
 糞虫は、一見、ただの汚い虫に見えますね。が、生態系の中では、大切な役割を果たしています。排泄物の分解を進めて、植物などの栄養を、豊かにするのです。「汚い」仕事を、進んで引き受けてくれている、といえます。
 エンマ(閻魔)コガネやダイコク(大黒)コガネなど、糞虫には、神さまの名前が付いたものがいます。これらの名の由来は、わかっていません。もしかしたら、「汚いけれども、大切な仕事」をしている彼らに、敬意を示したのかも知れませんね。



図鑑↓↓↓↓↓には、糞虫の仲間として、クロマルエンマコガネ、センチコガネ、マグソコガネ、ミヤマダイコクコガネ、ムネアカセンチコガネが掲載されています。
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 過去の記事でも、甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/04/03)
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/07/14)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/08/05)などです。

2009年7月 3日

ノリウツギは、カミキリムシと仲良し?

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 今の季節に咲く花といえば、アジサイですね。
 アジサイに近縁な植物に、ノリウツギという種があります。アジサイより、少し花期が遅れます。七月頃から咲きます。普通は、山地に生える植物です。
 ノリウツギは、花の姿が、ガクアジサイに似ています。ガクアジサイは、アジサイの原種ですね。このことから、アジサイに近縁なことが、わかります。
 ノリウツギの花は、大部分が、米粒のような、白く細かい花です。中に、白くて大きい花びらの花が、少し混じります。
 この花の仕組みは、ガクアジサイと同じです。果実を付けるのは、小さいほうの花です。大きいほうの花は、果実になりません。装飾花【そうしょくか】と呼ばれるものですね。花全体を、目立たせる役割を果たします。
 こんなふうに、二種類の花を咲かせるのは、なぜでしょう? 大きくて、目立つ花ばかりにすれば、良さそうですね。わざわざ、小さい花を咲かせる理由は、何でしょうか?
 小さい花にも、利点があります。ある種の昆虫たちに、「サービス」しているのです。その相手は、カミキリムシや、コガネムシといった甲虫【こうちゅう】です。
 花に来る昆虫としては、チョウやハチが有名ですね。他にも、花の蜜や花粉を食べる昆虫は、多くいます。特に、ハナカミキリ(カミキリムシの仲間)や、ハナムグリ(コガネムシの仲間)と呼ばれるものたちは、蜜や花粉が主食です。
 ところが、カミキリムシやコガネムシなどの甲虫は、チョウやハチに比べて、不利な点があります。体が大きく、不器用なことです。蜜や花粉が、狭い場所や、奥まった場所にあったら、食べることができません。口が届かないからです。
 ノリウツギの小さいほうの花は、甲虫にも、食事がしやすくできています。花びらなどの飾りがなく、蜜や花粉が、食べやすい位置にあります。
 ノリウツギの花には、ハナカミキリなどの甲虫が、よく訪れています。「サービス」しているからですね。植物と昆虫が、助け合っている様子は、微笑ましいです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ノリウツギが掲載されています。
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 過去の記事で、ノリウツギと近縁なアジサイなどを取り上げています。また、ノリウツギの花によく来る甲虫【こうちゅう】も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/04/03)
アジサイの果実はどこにある?(2007/06/22)
花祭りの甘茶は、お茶の木からできる?(2007/04/05)などです。

2009年6月21日

クロマダラソテツシジミ

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クロマダラソテツシジミ 画像
和名:クロマダラソテツシジミ
学名:Chilades pandava
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沖縄 読谷 【2009.06.05】

2009年6月18日

エクアドルで、十二の新種を発見

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 南米のエクアドルから、新種発見のニュースです。爬虫類、両生類、昆虫の新種と思われるものが、計12種、発見されました。
 この結果は、コンサベーション・インターナショナル(略称CI)という、自然保護団体の調査で、明らかになりました。
 内訳は、爬虫類がトカゲ一種、両生類がサンショウウオとカエル四種、昆虫がキリギリスの仲間を含む七種です。以下に、個別に説明しましょう。
 爬虫類の新種(らしきもの)は、イグアナ科の一種のようです。CIの発表によれば、ラテン語の学名で、Enyaloides属の一種らしい、とのことです。Enyaloides属には、日本語名が付いていません。この仲間は、日本には分布しないからでしょう。
 両生類のサンショウウオの新種は、アメリカサンショウウオ科ネッタイキノボリサンショウウオ属の一種です。ひしゃげたような、面白い顔をしています。
 カエルの新種では、ヤドクガエル科ヤドクガエル属の新種が、見つかっています。小さいけれども、美しい種です。このカエルの仲間には、なんと、「幼生(おたまじゃくし)を背負って運ぶ」という習性があります。その様子の画像が、公開されています。
 昆虫の新種は、キリギリスの仲間が、いくつか画像を公開されています。どれも、バッタ目キリギリス科に属する種のようです。新種というだけでなく、「属」のレベルでも新しい種が、ありそうです。「属」とは、種の一つ上の分類単位です。
 キリギリス科で、Mystron属らしき新種と、Typophyllum属らしき新種が、見つかっています。同じキリギリス科で、新属新種と考えられるものでは、Parangara属に近縁だとされる種が、見つかりました。これらの属には、日本語名はありません。
 Mystron属は、一九九九年に、同じエクアドルで発見されたばかりの属です。Parangara属は、隣国のペルーで、たった一種が発見されていただけでした。以前から、エクアドルに、この属に近縁な未知の種がいるのでは、といわれてきました。
 この地域では、まだまだ、新発見がありそうです。今後の調査が楽しみですね。
 エクアドルの新種のニュースは、以下に載っています。
E・T似のサンショウウオ??エクアドルで新種続々(47NEWS 2009/06/16)
エクアドル奥地の山脈で、科学者が新種の生物を多数発見(コンサベーション・インターナショナル)
エクアドルの新種――ヤドクガエル(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/06/17)


 過去の記事でも、今回、発見された種に近縁なネッタイキノボリサンショウウオや、イグアナなどを、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/02/05)
ガラパゴスより、ゾウガメとイグアナの報告(2009/01/27)
新種のフィジーイグアナを発見(2008/09/23)
などです。

2009年6月15日

クローン女王の攻撃? ヤマトシロアリ

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 シロアリといえば、害虫として、有名ですね。梅雨時には、人家のシロアリ被害が、発覚しやすいです。でも、すべてのシロアリが、人家を食い荒らすわけではありません。
 人類が家を建てるようになる前から、シロアリは、地球上にいました。ヒトが現われる前、シロアリは、何を食べていたのでしょうか?
 大部分のシロアリは、朽ち木や落ち葉を食べていました。今でも、ほとんどのシロアリが、そうしています。人家を攻撃するシロアリは、ごく一部の種です。
 シロアリが植物を食べると、植物の中のセルロースが分解されます。セルロースは、分解されにくい物質です。それが、シロアリの働きで、分解できるのですね。結果として、シロアリは、植物が土に返るのを助けます。これは、自然界では、重要な役割です。
 シロアリが「害虫」にされたのは、人間の勝手な都合ですね。けれども、おかげで、シロアリの研究が進みました。退治するには、生態を知らなければいけませんからね。
 とはいえ、シロアリの研究は、まだまだ途上です。大まかな分類さえ、学者によって、意見が違います。図鑑などでシロアリを調べると、等翅目【とうしもく】と、シロアリ目【もく】と、ゴキブリ目【もく】と、三つの分類が出てきます。
 最近は、「シロアリは、ゴキブリ目シロアリ科」という意見が、有力なようです。
 日本で、人家を害するシロアリの代表は、ヤマトシロアリとイエシロアリです。この二種は、比較的、研究が進んでいます。それでも、二〇〇九年、ヤマトシロアリについて、驚くべき発見がありました。
 ヤマトシロアリの女王は、寿命が尽きる前に、次の女王を産みます。産まれる女王は、前の女王の「子」ではなく、「コピー」だというのです。「遺伝子がまったく同じ個体」ということです。クローンと呼ばれるものですね。
 クローン女王は、母親からの遺伝子のみを受け継ぎます。普通のシロアリは、父親からの遺伝子も受け継ぎます。ヤマトシロアリの一つの巣は、「遺伝子的に同じ女王」が、君臨し続けるわけです。なんだか、SFの世界みたいですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシロアリが掲載されています。
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 ヤマトシロアリの「クローン女王」については、以下のニュースで報じられています。
女王シロアリ、子供は後継にせず...王の血を入れないワケは?(読売新聞、2009/3/8)
 過去の記事でも、シロアリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)

2009年6月13日

コウノトリと共存、絶滅危惧のコガネムシ

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 兵庫県のコウノトリの里から、嬉しいニュースが届きました。コウノトリの巣で、絶滅しそうな昆虫の一種が発見されました。
 それは、アカマダラコガネという甲虫です。コガネムシの一種ですね。甲虫目【こうちゅうもく】コガネムシ科ハナムグリ亜科に属します。種名は、アカマダラハナムグリとされることもあります。
 アカマダラコガネの成虫は、赤地に黒いまだら模様があります。美しいコガネムシです。日本をはじめ、東アジアに広く分布します。けれども、数は少ないです。地域ごとに見ると、絶滅した地域が多いです。兵庫県でも、絶滅したと思われていました。
 なぜ、アカマダラコガネは、数が少ないのでしょう? 生態がわかるにつれ、その原因がわかってきました。この種は、幼虫の生育環境が、特殊なのです。
 この種の幼虫は、主に、鳥の巣で育つようです。それも、大型の鳥の巣です。これまでの例では、サシバやハチクマなど、猛禽類【もうきんるい】の巣から見つかっています。コウノトリの巣から見つかったのは、初めての例だそうです。
 鳥の巣で、何を食べているのでしょうか? 巣の材料の木材です。鳥の排泄物【はいせつぶつ】が付いて、朽ちた巣材が、彼らには良い食べ物になるようです。直接、排泄物を食べるという報道もありますが、それはどうやら間違いです。
 アカマダラコガネは、「大型で、巣に木材を使う、肉食性か魚食性の鳥」がいなければ、繁殖できないわけですね。これでは、数が少ないはずです。そもそも、大型の鳥は、数が少ないからです。
 大きい生き物は、豊かな自然があるところでなければ生きられません。たくさんの食べ物が必要なためです