ナミアゲハ
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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区 【2010.08.03】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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泥だらけの抜け殻は、ニイニイゼミ。 セミの抜け殻 画像
和名:ニイニイゼミ
学名:Platypleura kaempferi
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近年は、外国産の昆虫が、日本に紹介されることが増えましたね。例えば、フンコロガシなどは、多くの日本人が知っているはずです。「なぜ、日本にはあのような、風変わりで面白い昆虫がいないのか?」と、残念に思う方もいるでしょう。
じつは、日本にも風変わりで、面白い昆虫はいます。ただ、あまり有名でないだけです。ここで、ゴイシシジミというチョウの一種を紹介しましょう。
ゴイシシジミは、一見、地味なチョウです。外見には、変わったところはありません。シジミチョウ科の一種です。名のとおり、翅【はね】の裏側に、碁石【ごいし】のような斑点模様があります。このチョウの、どこが変わっているのでしょうか?
この種の特徴は、食べ物にあります。なんと、ゴイシシジミは、肉食性です。幼虫も成虫も、動物質のものを食べます。普通のチョウは、幼虫も成虫も、植物食ですよね。
幼虫の食べ物は、アブラムシの仲間です。タケ(竹)やササ(笹)に付くアブラムシの仲間を、とらえて食べてしまいます。成虫の食べ物も、アブラムシに由来するものです。成虫は、アブラムシが分泌する甘い汁―『甘露【かんろ】と呼ばれます』―を吸います。
普通のチョウの成虫は、花の蜜を吸いますね。だから、花のあるところに、チョウが飛ぶわけです。ゴイシシジミは、花に行く必要がありません。このため、花壇などでゴイシシジミを見ることは少ないです。
ゴイシシジミが見られるのは、タケやササがあるところです。幼虫も成虫も、そこに食べ物があるからですね。日本では、それほど希少なチョウではない、とされています。
肉食性のチョウというのは、世界的に見ても、珍しいです。まったくいないわけではありません。主に、シジミチョウ科の中に、何種か確認されています。
肉食性のチョウには、ゴイシシジミと同じく、アブラムシの仲間を食べる種が多いです。アリの幼虫や、カイガラムシを食べる種もいます。
私たちの身近にも、ゴイシシジミのような、変わったチョウがいるのですね。日本の自然もじっくり観察すれば、まだまだ、面白いものがあるでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ゴイシシジミが掲載されています。
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過去の記事でも、シジミチョウ科のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
クロマダラソテツシジミ(2008/07/22)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13)
などです。
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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
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セミの抜け殻 画像
和名:アブラゼミ
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
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図鑑↓↓↓↓↓には、アブラゼミが掲載されています。
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お子さんたちは、夏休みに入りましたね。夏休みは、自然に親しむ良い機会です。昆虫採集などを、楽しみにされているかも知れませんね。
お子さんたちに人気があるのは、クワガタムシやカブトムシです。これらの昆虫を捕るには、どこへ行けばよいでしょうか? そう、クヌギ林ですね。クワガタムシもカブトムシも、クヌギの樹液が大好きだからです。
多くの昆虫が、クヌギの樹液に寄ってきます。ゴマダラチョウなどのチョウ(蝶)の仲間、スズメバチなどのハチ(蜂)の仲間、カナブンなどのコガネムシの仲間、ヘビトンボの仲間、ホシアシナガヤセバエなどのハエの仲間、その他たくさんです。
クヌギの樹液が出るところは、まるで、昆虫のレストランです。でも、樹液は、いつもあるとは限りませんね。樹液は、樹木が傷ついた部分にしか出てきません。クヌギの「昆虫レストラン」は、たまにしか開店しないのでしょうか?
そんなことは、ありません。最近の研究で、驚くべきことがわかりました。
ボクトウガというガ(蛾)の一種がいます。この幼虫は、クヌギの木に、穴を開けて棲みます。けれども、クヌギの木を食べるのではありません。他の昆虫を食べます。クヌギの木を傷つけて、樹液を出させ、そこに集まる昆虫を食べるのです。
以前、ボクトウガの幼虫は、クヌギの木を食べると思われていました。種名も、そこから付きました。ボクトウ(木蠹)とは、「木に食い入る」という意味です。
それが、違ったのですね。ボクトウガの幼虫は、肉食でした。少しずつクヌギをかじって、常に樹液が出るようにします。「昆虫レストラン」を、常に開いておくわけですね。
「レストラン」のお客にとって、ボクトウガの幼虫は、ありがたくて恐ろしいです。クヌギの樹液に夢中になると、自分のほうが食べられてしまうかも知れません。
とはいえ、クワガタムシやカブトムシは、大きくて、強いですね。ボクトウガの幼虫は、彼らも食べてしまうのでしょうか? これについては、確認されていません。さすがに、食べられないようです。やはり、昆虫の王者ということでしょうか(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、クヌギ
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昆虫のクワガタの仲間、カブトムシの仲間、カナブンやハナムグリの仲間、スズメバチの仲間、ゴマダラチョウ、ホシアシナガヤセバエ、ヘビトンボも載っています。
過去の記事でも、クヌギの樹液に集まる昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオスズメバチ(2009/07/08)
トンボでないトンボがいる?(2006/07/31) ※ヘビトンボは、樹液に寄ります。
スズメバチは喧嘩に強い、でも寒さに弱い(2005/10/24)
などです。
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アリやハチは、社会生活をする昆虫として知られますね。特に、アリは、ほぼすべての種が、社会的な生活をします。社会の規模は、種によって違います。
一般的なアリですと一つの巣に、一頭の女王アリがいます。加えて、たくさんの働きアリと、兵アリとがいます。働きアリと兵アリとは、すべて女王アリの子です。
つまり、多くのアリは、「一人のお母さんとおおぜいの子」という家族で暮らしています。ちなみに、「お父さんアリ」は、交尾だけしてすぐに死んでしまいます。
このようなアリの家族(群れ)は、どのようにできるのでしょうか?
女王アリは、交尾を終えたあと、一頭で巣を作り始めます。そこで、卵を産み、孵化【ふか】した子を育てます。育った子は、働きアリや兵アリになります。働きアリが育てば女王は、子育てや巣作りに関わりません。産卵だけが仕事になります。
ところが、中には「親子でない群れ」で暮らすアリがいます。女王アリとまったく血がつながらないのに、働きアリが女王の世話をするのです。
どうしたら、そんなことが起こるのでしょうか?
トゲアリという種を例にとってみましょう。この種の女王アリは、交尾のあと驚くべき行動をします。他種のアリの巣に、たった一頭で乗り込むのです。そして、その巣の女王アリを殺します。その後、自分が女王として巣に居座ります。
アリの巣に、他種のアリが入り込んだら、普通はその場で殺されるはずです。トゲアリの場合は、なぜ、そうならないのか理由はわかっていません。
トゲアリの女王が乗り込むのは、クロオオアリなどのアリの巣です。トゲアリの女王は、自分が産んだ卵の世話をクロオオアリなどの働きアリにやらせます。
やがて、トゲアリの働きアリや兵アリが育ちます。巣の中のアリは、次第に、トゲアリに置き換わります。しまいには、完全にトゲアリだけの巣になります。
このトゲアリのようなやり方を「社会寄生」といいます。なんだか、ずるく見えますね。けれども、これも、自然の中で生き抜くために発達した方法なのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、トゲアリ、クロオオアリが掲載されています。
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過去の記事でも、アリの仲間を取り上げています。アリと関係のある植物や哺乳類のアリクイの画像もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アリ(蟻)は、どうやって行列を作る?(2009/07/17)
オオアリクイ(2008/10/09)
可憐【かれん】なだけでは生きてゆけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。
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暑い季節には、昆虫の活動が盛んになります。貯蔵しておいた食べ物に、「虫がわく」のは、今のような季節ですね。
ヒトの食べ物を食い荒らす昆虫には、たくさんの種があります。中に、コクヌストという種がいます。漢字で書けば、「穀盗人」です。「穀物を盗むやつ」という意味ですね。
コクヌストは、甲虫目【こうちゅうもく】コクヌスト科に属します。コガネムシやクワガタと同じ甲虫の仲間ですね。コクヌスト科には、他にも多くの種が属します。ほとんどの種に、「○○コクヌスト」という種名が付きます。
種名コクヌストは、名のとおり穀物に発生します。小麦粉などですね。幼虫も成虫も、穀物を食べます。ところが、「一概に害虫とは言えない」という意見があります。
というのは、種名コクヌストは、動物質のものも食べるからです。具体的には、他の昆虫を食べます。穀物に発生する、他の害虫を食べてくれるのです。
とはいえ、種名コクヌストは、実際に穀物を食べることが確認されています。「穀盗人」の名が、まったくの濡れ衣というわけではありません。
けれども、種名コクヌスト以上に、穀物を食い荒らす昆虫が多くいます。コクヌストばかりが、「盗人」呼ばわりされるのはやや気の毒です。
例えば、コクヌストモドキという種がいます。名前も姿も、種名コクヌストに似ています。しかし、こちらは、甲虫目ゴミムシダマシ科に属します。
コクヌストモドキは、世界的な穀物の害虫です。その害は、種名コクヌストのものを、はるかにしのぎます。害虫としては、「もどき」どころか、こちらが本家です。
ゴミムシダマシ科には、他にも穀物の害虫となる種がいます。ヒラタコクヌストモドキ、コメノゴミムシダマシなどです。いっぽう、本家?のコクヌスト科のほうには、穀物の害虫は少ないです。種名コクヌストが例外なのですね。
コクヌスト科の種は、大部分が野外で暮らします。ヒトに害を与えません。なのに、科の名前がコクヌスト(穀盗人)とは、誤解されやすいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオコクヌストが掲載されています。
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過去の記事でも、屋内の害虫となる種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)
カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)
シミは本を食べる?(2006/10/27)
などです。
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コアオハナムグリ 画像
和名:コアオハナムグリ
学名:Oxycetonia jucunda
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東京都 新宿区 【2010.06.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、コアオハナムグリが掲載されています。
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江戸東京博物館へ行ってまいりました。大昆虫博という展覧会を観るためです。
大昆虫博は、名のとおり、昆虫がいっぱい展示されています。日本ではなかなか見られない、貴重な昆虫の標本が目白押しです。
特に、熱帯の昆虫の標本には驚かされます。並はずれて美しい種や変わった形の種がいるからです。「人間が作ったのではないか?」と、疑いたくなるほどです。
例として、クワガタムシの仲間を挙げてみましょう。
ディディエールシカクワガタは、枝分かれした「クワガタ」(大あご)を持ちます。まるで、シカ(鹿)の角のようです。だから、ディディエール「シカ」クワガタです。
ギラファノコギリクワガタは、とても長い「クワガタ」の持ち主です。体のほうも大きくて、世界最大のクワガタといわれます。(大きさには、個体差があります)
ニジイロクワガタは、虹色に輝くクワガタムシです。生きている宝石、という表現が、ぴったりです。こんなに派手でも、熱帯雨林では、保護色になるのだそうです。
逆に、真黒に輝くクワガタムシもいます。タランドスオオツヤクワガタです。まるで、漆【うるし】を塗られたようです。渋くて格好いいです。
他の昆虫たちも、負けていません。例えば、チョウ(蝶)の仲間では、有名なモルフォチョウの仲間や、トリバネアゲハの仲間が展示されています。コバルトブルーに輝くモルフォチョウは、何度見ても、不思議です。見る角度により、色が変わります。
チョウなのに、透き通った翅【はね】の種もいます。スカシマダラやスカシジャノメの仲間です。ガラス細工のように繊細な美しさです。
まだまだ、他にもいます。木の枝にそっくりなナナフシの仲間、バイオリンに似た形のバイオリンムシなどです。ここには、とても全部は書ききれません。
子供たちに、喜んでもらえそうな展覧会ですね。でも、こんな見事な自然の造形を、大人も楽しまなくては損です。観に行けば、きっと、知的な話題も増えますよ。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が400種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、現在、開催中の展覧会を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
草原の五畜【ごちく】とは? 横浜ユーラシア文化館へ(2010/05/28)※会期は09/05(日)までです。
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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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「蝶よ花よ」という言葉がありますね。この言葉のとおりチョウ(蝶)と花とは、密接な関係にあります。お花畑には、チョウが似合いますよね。
ところが、お花畑では見られないチョウもいます。つまり、開けていて草花が咲く所では見られません。その中に、ゼフィルスと呼ばれるチョウがいます。
ゼフィルスとは、シジミチョウ科の中の、ミドリシジミという種に近縁なグループです。正確な分類名でいえば、ミドリシジミ族【ぞく】です。ミドリシジミ属【ぞく】という分類グループもありますので、混同しないで下さいね。この二つは、別ものです。
通常の生物の分類では、族というグループ名は、あまり使われません。族とは、科と属との間に位置する分類グループです。ミドリシジミ族は、ミドリシジミ属を含むより大きなグループです。ここでは、「ミドリシジミ族」を「ゼフィルス」と呼びましょう。
生物の分類法については、「生物分類の、目【もく】や科とは、なに?」をお読み下さい。
昔、ゼフィルスは、チョウの愛好家にとって憧れの的でした。なかなか見られないからです。人目につかない条件がそろっています。今も、憧れる愛好家はいます。
第一に、森林に棲むこと。第二に、昼間にあまり飛ばないこと。第三に、飛ぶ時には、多く、樹木の上の方を飛ぶこと。これでは、確かに、人目につきませんね。
森林に棲むのは、幼虫の食べ物の関係です。ゼフィルスの幼虫は、ブナ科やカバノキ科の樹木の葉を食べるものが多いです。コナラ、ミズナラ、カシワ、クヌギ(以上ブナ科)、ハンノキ(カバノキ科)などですね。成虫は、これらの木の森林に棲みます。
昼間にあまり飛ばないのは、敵を避けるためでしょう。森林には、強敵の鳥が多いですからね。食べ物の都合さえつけば、昼は、隠れているほうが得策です。
ゼフィルスの成虫の雄(オス)は、縄張りを作ります。縄張りは、木の枝の先の方です。ここに産卵に来る雌(メス)を、つかまえるのですね。同種の雄が来ると追い払います。雄は、縄張りを守るため、雌は、産卵や交尾のために、木の上方を飛びます。
木の上方でゼフィルスの成虫が、何を食べているのかはよくわかっていません。
図鑑↓↓↓↓↓には、ゼフィルスと呼ばれるチョウのうち、コアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ミドリシジミが載っています。
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過去の記事で、ゼフィルスの幼虫が食べるカシワを取り上げています。また、ゼフィルスと同じく、コナラやクヌギに付く昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフシジミは、草食性のトラ(虎)?(2009/11/20)
柏餅【かしわもち】は、なぜカシワで作られる?(2008/05/05)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/07/09)
などです。
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残念、正面からの撮影は上手くいきませんでした。危険ですから、むやみに近づかないようにしましょう。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ
学名:Vespa mandarinia japonica
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東京都 新宿区 【2010.06.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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これからは、水が恋しくなる季節ですね。水場には、多くの生き物がいます。
お近くに池や水田がある方は、覗いてみて下さい。水生昆虫たちが、見られるかもしれません。彼らは、水中で暮らすために、さまざまな工夫を凝らしています。
比較的、目立つ水生昆虫に、マツモムシの仲間がいます。泳ぎに特徴があるからです。
マツモムシの仲間は、腹を上に向けて泳ぎます。背泳ぎしているわけです。六本脚のうち、一番後ろの脚が発達しています。これで、力強く水を掻きます。
長い後ろ脚で、背泳ぎしている水生昆虫がいたら、マツモムシの仲間だと思って間違いありません。昆虫に詳しくなくても、覚えやすいですね。
なぜ、マツモムシの仲間は、背泳ぎするのでしょうか? 落ちてくる昆虫などを、待ちかまえるためと考えられています。
マツモムシの仲間は、肉食性です。他の生き物を襲って食べます。魚やおたまじゃくしや、他の水生昆虫を襲うこともあります。
それ以外に、水に落ちてくる生き物が、重要な食料です。落ちてきたものを、すぐ捕まえられるよう、脚のある側(腹側)を、上に向けていると考えられます。この特徴から、英語では、マツモムシの仲間を、Backswimmer(背泳選手)と呼びます。
マツモムシの仲間とは、カメムシ目【もく】マツモムシ科に属する昆虫を指します。日本には、九種ほどがいるとされています。単に「マツモムシ」という種名の種もいます。日本で最も平凡なのは、おそらく、この種名マツモムシです。
とはいえ、水生昆虫が「平凡な昆虫」だったのは、昔のことです。近年では、水生昆虫全般の数が減りました。人間が環境を変えたのが大きな原因です。
護岸工事で、岸をコンクリートで固めたり、害虫駆除のため農薬をまいたりしたら、昆虫たちは生きてゆけません。日本では、ほとんどの水場がそんなふうですね。
最近は、自然環境を復元したビオトープなども、できるようになりました。それで、すべてが解決するわけではありません。が、歓迎できる試みだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、マツモムシが載っています。
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過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/03/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
コオイムシの雄は子煩悩【こぼんのう】?(2006/05/05)
などです。
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春です。いろいろな生き物が活動を始めていますね。足もとを見るとアリたちが、忙しそうにしているかも知れません。
時おり、アリが行列をなして植物に登っていることがあります。これは、何をしているのでしょうか? 多くの場合は、植物に食べ物を求めているのです。
植物のうえには、アリの食べ物として、主に二種類のものがあります。
一つは、アブラムシの出す甘露【かんろ】=甘い露です。
園芸や農業をやる方なら、アブラムシは御存知でしょう。植物に付く小さな昆虫ですね。バラの新芽など、放っておくとアブラムシだらけになります。
アブラムシは、植物の汁を吸って生きます。植物を弱らせるので害虫とされます。
アブラムシの甘露とは、アブラムシの排泄物です。これには、たくさんの糖分が含まれます。甘いわけですね。アリは、甘い物が好きですから、アブラムシに寄ってゆきます。甘露をもらうかわり、アリはアブラムシを保護します。
もう一つのアリの食べ物は、植物の出す蜜です。
花に蜜があるのは、皆さん御存知ですね。ハチやチョウばかりでなく、アリも花の蜜を食べることがあります。でも、花の蜜以外の蜜のほうが、よく食べられるようです。
植物に、花の蜜以外の蜜なんてあるのでしょうか? あります。花外蜜腺【かがいみつせん】といって、花以外のところにも、蜜を出す器官があります。
どの植物にも、花外蜜腺があるわけではありません。ない植物もあります。花外蜜腺が、植物のどこにあるかは種によって違います。
花外蜜腺は、もっぱら、アリのためにあるようです。アリを呼ぶために、花外蜜腺が発達したといえるでしょう。アリが植物に来ると良いことがあるからです。
アリは、植物を食べるガ(蛾)の幼虫などを攻撃します。植物は、守ってもらえるわけです。ところが、前記のとおりアリは、アブラムシも保護します。植物の敵と味方と両方を保護するのですね。自然の中では、敵味方が複雑にからみ合っています。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリが載っています。
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過去の記事でも、アリを取り上げています。アリと植物の関係や、哺乳類のアリクイの画像も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオアリクイ(2008/10/09)
可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。
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昆虫の種名には、「モドキ」が付くものが多いですね。イナゴモドキ、ナナフシモドキなどという種名があります。「もどき」とは、「何かに似て非なるもの」を指します。
一種だけでなく、いく種も含めた分類グループ全体に「モドキ」が付くこともあります。例えば、ジョウカイモドキが、そのようなグループです。
ほとんどの人にとって、ジョウカイモドキとは、聞き慣れない名前でしょう。ジョウカイ「モドキ」というからには、本家の「ジョウカイ」という昆虫がいるはずですね。
ジョウカイモドキの本家は、ジョウカイボンという昆虫です。甲虫目【こうちゅうもく】ジョウカイボン科に属する昆虫たちです。ジョウカイボンについては、以前、このコラムで取り上げています(ジョウカイボンとは、どんな昆虫?(2009/05/18))。
ジョウカイモドキのほうは、甲虫目ジョウカイモドキ科に属する昆虫たちを指します。名に反して、ジョウカイボンとは遠縁です。ジョウカイボン科は、ホタル上科に属しますが、ジョウカイモドキ科は、カッコウムシ上科に属します(分類には、異説があります)。
近縁でないのなら、ジョウカイモドキは、何をもってジョウカイボンの「もどき」とされたのでしょうか? おそらく、生態が似ることです。
ジョウカイボンもジョウカイモドキも、植物の葉や花にいることが多いです。これは、獲物を待ち伏せしているのです。花などにやってきた昆虫を、捕らえて食べます。ジョウカイボン、ジョウカイモドキともども、幼虫も肉食性です。
ところが、ジョウカイモドキの成虫は、完全な肉食性とは限りません。植物を食べることがあります。例えば、ツマキアオジョウカイモドキという種は、他の昆虫以外に、花粉を食べます。
生態が似るのに、食性が少し違うため、ジョウカイ「モドキ」にされたのでしょう。
ジョウカイモドキ科の昆虫は、生態がわかっていないものが多いです。すべての種が、ジョウカイボン科に似るわけではないでしょう。そもそも、ジョウカイボン科にも、いろいろな種がいます。全部を「もどき」呼ばわりするのは気の毒ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツマキアオジョウカイモドキが掲載されています。
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過去の記事でも「~モドキ」と付く生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ウメモドキ? いえ、ツルウメモドキです(2009/12/25)
テリムクドリモドキ(2007/03/18)
サソリ? いえサソリモドキです(2006/09/29)
などです。
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冬は、生き物を見ることが少ないですね。特に、昆虫は死に絶えてしまったかのようです。セミもトンボもカブトムシも目にしませんね。
ところが、いるところにはいるものです。例えば、水の中です。
日本の淡水中には、たくさんの水生昆虫が棲みます。ゲンゴロウやタガメが有名ですね。他に、トンボの幼虫(ヤゴ)やカゲロウの幼虫もいます。
幼虫に限っていえば、真冬でもトンボやカゲロウが見られます。水中は、陸上より温度が安定しているからです。トンボやカゲロウは、幼虫の姿で冬を越します。
カゲロウといえばはかなさを象徴する虫ですね。「真冬の水中で生きている」というと、意外に感じるでしょう。カゲロウの成虫は、確かに数日の命です。けれども、幼虫は数ヶ月にわたって生きます。
種によっては、早春の三月ごろ成虫になるカゲロウもいます。ナミヒラタカゲロウ、マエグロヒメフタオカゲロウなどです。タニヒラタカゲロウやキョウトヒメフタオカゲロウなどは二月のうちから羽化【うか】(成虫になること)が見られます。
ややこしいことに、「○○カゲロウ」という種名の昆虫の中に、カゲロウの仲間でないものがいます。ウスバカゲロウ、クサカゲロウなどは、カゲロウ目【もく】の昆虫ではありません。普通にはカゲロウと言えば、カゲロウ目に属する昆虫を指します。
ウスバカゲロウやクサカゲロウはどこに属するのでしょうか? 彼らは、脈翅目【みゃくしもく】に属します。脈翅目は、アミメカゲロウ目【もく】ともいいます。
ウスバカゲロウとは、脈翅目のウスバカゲロウ科に属する種の総称です。クサカゲロウは、脈翅目のクサカゲロウ科に属する種の総称です。ただし、ウスバカゲロウとクサカゲロウの分類には異説もあります。異説でもカゲロウ目とは遠縁です。
カゲロウ目のカゲロウは、すべて幼虫が水中に棲みます。お近くに水のきれいな渓流があれば、早春に羽化するカゲロウが見られるかも知れません。まだ寒い中では、とても弱々しく見えます。彼らにしてみれば、懸命に命の火を燃やしているのでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、脈翅目【みゃくしもく】のウスバカゲロウとクサカゲロウが掲載されています。
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過去の記事でも、カゲロウや、早春に出る昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
春のチョウ(蝶)? いえ、ガ(蛾)です(2009/03/09)
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
などです。
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天然記念物という言葉を聞いたことがおありでしょう。貴重な動物や植物、鉱物が指定されます。有名なものには、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどがいます。
天然記念物に指定されると捕獲・採集などが禁止されます。保護されるわけですね。
ここで、不思議に思った人はいませんか? 保護されているのなら、なぜ、ツシマヤマネコやヤンバルクイナは「絶滅しそうだ」と騒がれるのでしょうか?
じつは、日本の「天然記念物」という制度には不備が多いのです。できた時代が、古いためです。もちろん、良いところもありますが。
天然記念物には、国が指定するものと地方自治体が指定するものとがあります。ここでは、国が指定するものについて説明します。
天然記念物は「文化財保護法」という法律に基づく制度です。法律の名に、注目して下さい。「文化財」です。「生き物」や「動植物」ではありません。
「文化財」とは、人間が手を入れたものですね。そもそも、この法律は「人間が手を入れたものを保護する」のが目的です。自然の生き物を保護する目的にはそぐいません。
この法律ができたのは、一九五〇年です。この法律の前身となる法律が、一九一九年にできています。じつに、大正九年のことです。この頃の古い考えを法律は引きずっています。現在の考えでは「天然」とは言いがたいものが、天然記念物に含まれます。
例えば、「日本犬」が天然記念物に指定されています。普通にいる柴犬も天然記念物です。捕獲禁止のはずの天然記念物が、飼われているなんてびっくりですね。
昔は、家畜であろうと野生動物であろうと「生き物」は、一くくりにされたのでしょう。家畜は家畜で、保護するべきだと思います。けれども、野生動物と家畜とを同じ基準で保護するのは無理がありますね。今のままの法律では不自由です。
法律を変えるのは、大変なことです。国民の同意がなければ、変えてはいけないものでしょう。でも、良い方向へ変えるなら、国民の同意が得られるのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどたくさんの天然記念物が掲載されています。
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過去の記事で、天然記念物に指定された生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カメの腹筋? セマルハコガメ(2009/09/28)
貝に卵を産む? 不思議な魚たち(2007/03/30)※国指定の天然記念物のミヤコタナゴを取り上げています。
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/2)
天然記念物というものはどういうものですか?(2006/03/28)
などです。
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昆虫の中でもチョウは、多くの人に好まれますね。美しい種が多いからでしょう。チョウの学名はそれを反映しています。伝説の美女の名が付いたものが多いです。
以前、「学名は、必ずラテン語で付けられる」とお話ししましたね(学名と標準和名とは、違う? 同じ?(2009/08/07) )。ラテン語は、古代ローマで使われた言語です。そのため、学名に登場する人物名は、ローマ神話のものが多いです。ローマ神話の基になった、ギリシャ神話の人物名もよく使われます。実例をいくつか挙げてみましょう。
スジグロシロチョウというチョウがいます。日本全国で見られる平凡なチョウです。このチョウの学名は、Pieris meleteといいます。melete(メレテー)とは、ギリシャ神話の女神の名です。芸術の女神、ムーサたちの一員だったと伝わります。
クロヒカゲというチョウもいます。この種の学名は、Lethe dianaです。diana(ディアナ)とは、ローマ神話の月の女神の名です。ディアナは、狩猟の女神でもあります。勇ましくて、美しい女神さまです。
ジャノメチョウ、または、ナミジャノメという種名のチョウがいます。この種の学名は、Minois dryasです。dryas(ドリュアス)とは、ギリシャ神話に登場する「樹木の妖精」のことです。命名者はこの種に、「妖精」のイメージを感じたのでしょうか。
イチモンジチョウは学名を、Limenitis camilla、または、Ladoga camillaといいます。camilla(カミラ)とは、ローマ神話に登場する女狩人の名です。メタブスという王の娘でした。王女さまですね。女神ディアナに仕え、ディアナと似た勇ましい女性でした。
コミスジというチョウもいます。この種の学名は、Neptis sapphoです。sappho(サッポー)とは、古代ギリシャに実在した女性の名です。生前から、著名な詩人でした。ロマンティックな恋愛詩を残しています。
中には、「こんな地味なチョウに、なぜこんな名が?」というものもあります。命名の理由は、必ずしも明らかではありません。実物のチョウと、学名とを見比べて、想像の翼を広げてみましょう。隠れた美しさを、発見できるかも知れません。
図鑑↓↓↓↓↓には、スジグロシロチョウ、クロヒカゲ、ジャノメチョウ(ナミジャノメ)、イチモンジチョウ、コミスジが掲載されています。
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過去の記事でも、ラテン語の学名で、美女の名が付いた生き物を取り上げています。また、今回、学名を取り上げたチョウを、扱った記事もあります。学名について、説明した記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
一つの種に、複数の学名は、あり?(2009/08/24)
学名の正しい読み方は?(2009/08/19)
学名で分類がわかるって、本当?(2009/08/17)
モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?(2008/04/04)
クラゲと付いてもクラゲでない? ツノクラゲ(2006/07/29)
などです。
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キリギリスやコオロギの声は、すっかり聞こえない季節になりました。みな、卵を残して、死に絶えてしまったようです。親の昆虫は、どこにもいないのでしょうか?
確かに、日本のバッタ目【もく】の昆虫には、卵で冬を越すものが多いです。けれども、中には、成虫で冬を越す種もいます。
とはいえ、冬にキリギリスやバッタを見ることなんて、まずありませんね。彼らは、どこで、どうしているのでしょう? 落ち葉の下などに、じっと隠れています。
成虫で冬越しをする中で、有名なのは、クビキリギスとツチイナゴです。クビキリギスは、バッタ目のキリギリス科に属します。ツチイナゴは、バッタ目のイナゴ科に属します。
同じバッタ目でも、クビキリギスとツチイナゴとは、さほど近縁ではありません。なのに、生活サイクルは似ています。夏に卵から孵化【ふか】し、秋に成虫になります。そして、成虫で冬を越します。春になってから、交尾や産卵を行ないます。
クビキリギスやツチイナゴ以外にも、成虫で冬を越すものがいます。トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ハネナガヒシバッタ、ノミバッタなどです。
前記のうち、トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ハネナガヒシバッタは、バッタ目のヒシバッタ科に属します。ノミバッタは、バッタ目のノミバッタ科に属します。
ヒシバッタ科には、成虫で冬を越す種が多いです。が、すべてのヒシバッタ科が、そうするわけではありません。近縁でも、生活サイクルが同じとは、限らないのですね。
越冬形態が決まっていない(らしい)種もいます。例えば、ハラヒシバッタは、幼虫で越冬する場合と、成虫で越冬する場合とがあるようです。どういう条件でそうなるのかは、わかっていません。この種の生態には、他にも、不明なことが多いです。
分類がどうあれ、成虫で越冬するバッタやキリギリスには、共通する要素があります。成虫の体色が、茶色っぽいことです。ただし、体色には、個体差があります。クビキリギスのように、かなりの割合で、緑色の個体が出る種もあります。
茶色の体色は、冬の風景に合わせているのでしょう。生きる工夫ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、成虫で越冬するビキリギス、ケラ、ツチイナゴ、トゲヒシバッタ、ハラヒシバッタ、ノミバッタが掲載されています。
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過去の記事でも、バッタやキリギリスの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
便所コオロギ? いえ、カマドウマです(2009/02/06)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/06/30)
一文無しどころか万能昆虫のオケラ(2006/03/24)
などです。
二〇一〇年の寅年にちなんで、「トラ」の名が付く昆虫を紹介しましょう。ハンミョウです。甲虫目【こうちゅうもく】ハンミョウ科に属する昆虫の総称です。
「全然、トラの名と関係ないじゃないか」ですって? 日本語名では、そのとおりです。じつは、ハンミョウ科の昆虫は、英語名に「トラ」が付きます。彼らの英語名は、tiger beetleです。「トラの甲虫」といった意味ですね。
ハンミョウ科の種には、美しい模様があるものが多いです。けれども、虎縞【とらじま】模様ではありません。なぜ、「トラの甲虫」なのでしょうか?
それは、彼らの性質によります。彼らは、幼虫も、成虫も、肉食性です。他の昆虫を、襲って食べます。自分より大きなミミズなどを、襲うこともあります。彼らの顔には、鎌【かま】のような、大きい顎【あご】があります。こういう点は、トラを思わせますね。
では、日本語名のハンミョウとは、何に由来する名でしょうか? ハンミョウを漢字で書くと、「斑猫」です。「ぶちネコ」ですね。「派手なまだら模様を、ぶちネコにたとえた」説があります。ただし、この説は、確定しているわけではありません。
英語ではトラにたとえ、日本語ではネコにたとえるところが、面白いですね。肉食性のハンミョウは、どこの国でも、ネコ科の動物を思わせるのでしょうか。
ハンミョウ科の種のうち、日本で、最もよく見られるのは、ナミハンミョウでしょう。単にハンミョウといえば、この種を指すことが多いです。
ナミハンミョウは、美しい種です。緑、白、赤、青紫などのまだら模様で、金属的な光沢があります。普通に目にしやすい昆虫の中では、一、二を争う美しさです。春から秋にかけて、自然の多い遊歩道などで、出会うことがあります。
ナミハンミョウと道で会うと、よく、ふわふわと飛び立ちます。でも、すぐに地面に降りてしまいます。ハンミョウの仲間は、飛ぶのは得意でないようです。
そのかわり、彼らは、走るのが得意です。よく見ると、とても長い脚を持ちます。獲物を襲う時、この脚が役立ちます。ネコ科にたとえるなら、チーターかも知れませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハンミョウ科の種のうちナミハンミョウ(ハンミョウ)、ニワハンミョウ、トウキョウヒメハンミョウが掲載されています。
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過去の記事で、ハンミョウ科の昆虫と紛らわしいツチハンミョウを取り上げています。また、肉食のハンミョウが、別の肉食昆虫に捕らえられた画像もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
捕獲!(2007/05/31)※ナミハンミョウが、シオヤアブに捕まったところです。
変態【へんたい】しすぎる昆虫? ツチハンミョウ(2007/03/26)
来年、二〇一〇年は、寅【とら】年ですね。それにちなんで、トラ(虎)の名が付いた生き物を、紹介しましょう。
トラフシジミというチョウ(蝶)がいます。シジミチョウ科の一種です。シジミチョウ科は、大部分が小さく愛らしいチョウです。トラの名は似合いません。
トラフシジミは、翅【はね】の模様が虎斑【とらふ】であることから、の名が付きました。英語でも、tiger hairstreak(虎のシジミチョウ)と呼ばれるようです。
ただし、この模様には個体差があります。虎斑がはっきりしない個体もいます。
春に羽化したものは、はっきりした模様になります。夏に羽化したものは、虎斑がはっきりしません。全体的に褐色がちだからです。こうなる理由はわかっていません。
トラフシジミは、姿だけでなく、習性もトラらしくありません。彼らは、成虫も幼虫も草食性です。成虫は、他のチョウと同じように花の蜜を吸います。
この種は、幼虫の食べ物も、花に依存します。幼虫は、花そのものを食べます。
トラフシジミの幼虫は、「花グルメ」です。いろいろな植物の、花やつぼみを食べます。花がない時は、柔らかい芽や若葉だけを食べるようです。贅沢ですね(笑)
前記のとおり、トラフシジミの幼虫は、多種の植物を食べます。それも、多様な科にまたがります。クズ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物、カシワ、クリなどのブナ科植物、ウツギなどのアジサイ科植物、リンゴなどのバラ科植物、その他、ツツジ科や、クロウメモドキ科などの植物を食べます。こんなに何でも食べる種は珍しいです。
多くのチョウの幼虫は、数種の植物しか食べません。例えば、同じシジミチョウ科のアカシジミを見てみましょう。アカシジミの幼虫は、カシワ、クヌギ、コナラなどのブナ科植物しか食べません。普通は、このように特定の科の植物だけを食べるものです。
トラフシジミのように、多種の植物を食べることは有利ですね。いろいろな場所に棲めるからです。逆に、多くのチョウはなぜ、特定の種しか食べないのでしょうか? これは、昔から謎です。研究されているもののまだ解かれていません。
図鑑↓↓↓↓↓には、トラフシジミや例に挙げたアカシジミが掲載されています。
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過去の記事でも、チョウ(蝶)を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
猛毒を食べる? アオスジアゲハ(2009/05/01)
モンシロチョウ(紋白蝶)は、日本にいなかった?(2008/04/04)
キチョウの雄(オス)が雌(メス)になる?(2007/09/03)
冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/01/13
などです。
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ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区【2009.10.16】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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ゴミムシと呼ばれる昆虫のグループがいます。このグループには、たいへん多くの種が属します。分類上は、甲虫目【こうちゅうもく】のオサムシ上科【じょうか】のうち、いくつかの科に属するものに「○○ゴミムシ」という種名が付いています。
「ゴミ」ムシとは、ひどい名前ですね。昔は、ごみためのようなところで見られたためこんな名にされました。今では、ごみためというより森林の落ち葉が積もったような場所に多いです。正確には、種によって棲む場所が違います。
名前に反して、ゴミムシの仲間には美しい種もいます。例えば、オオキベリアオゴミムシは、金緑色の体に黄色い縁取りがあります。ミイデラゴミムシは、黄色の体に褐色のまだら模様があります。こんなに派手で、敵に狙われないのでしょうか?
昆虫好きな方なら、ミイデラゴミムシと聞いてぴんと来るかも知れませんね。この種は、「化学兵器」を使うことで有名です。お尻から、刺激性のあるガスを噴出します。特別に強力な「おなら」ですね(笑)。 派手な姿は、「武器があるぞ」という警告です。
じつは、ミイデラゴミムシ以外にも「化学兵器」を持つゴミムシがいます。例えば、アオゴミムシの仲間は、消毒薬のクレゾールのような臭気を出します。また、セアカヒラタゴミムシは、酸っぱい刺激臭を出します。どちらも、敵を撃退するための武器です。
このような「化学兵器」が、いつ、どのように発達したのかはわかっていません。ゴミムシの仲間の共通先祖が、「化学兵器」の仕組みを手に入れたのか、それとも、ミイデラゴミムシやセアカヒラタゴミムシといった個々の種ごとにそのような仕組みが進化したのか、解明されていないのですね。
おそらく、昔の日本人にとって、ゴミムシの仲間は身近な昆虫でした。その証拠に、方言名がいくつもあります。ヘッピリムシ、ヘコキムシなどというものです。
ヘッピリムシとは、ミイデラゴミムシだけの呼び名と思う人もいるでしょう。実際は、ゴミムシの仲間が、広くそう呼ばれたようです。「ゴミムシで遊んだ子供たちが、『化学兵器』にやられて、悔しまぎれに付けた名前では?」などと想像してしまいますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオキベリアオゴミムシ、セアカヒラタゴミムシが掲載されています。
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過去の記事で、ゴミムシと紛らわしいゴミムシダマシ科の昆虫を取り上げています。また、ゴミムシと同じオサムシ科のマイマイカブリも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミールワームとは、どんな昆虫?(2008/03/28)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/08/5)
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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京都 新宿区【2009.10.16】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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モンキチョウ 画像
和名:モンキチョウ
学名:Colias erate poliographus
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東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンキチョウが掲載されています。
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アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハが掲載されています。
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イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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東京都 港区【2009.09.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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秋の行楽シーズンですね。たとえ天気が悪くても、楽しめる催しがあります。神奈川県小田原市で開催中の『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』も、その一つです。
これは、生命の星・地球博物館で開催されている特別展です。『樹洞の生きものたち』という副題が付いています。
樹洞【じゅどう】とは、木に開いた穴のことです。木が病気になったり、動物に掘られたりして開いたものです。木の洞【うろ】とも呼ばれます。
樹洞には、思われている以上に、たくさんの生き物が棲みます。この展覧会では、その様子を、わかりやすく紹介しています。
まず、博物館の入口に、大きな材木が置かれています。会場の真ん中にも、大きい材木があります。これは、本物の樹洞そのものを展示しています。
会場内の材木には、触ることができます。実物の樹洞を、覗【のぞ】きこむこともできます。ぜひ、触って、覗いて、樹洞がどんなものか実感して下さい。
会場の展示ケースは、なんと、多くの部分が覆われていて見えません(!)少しだけ、ガラスケースが見える部分があります。ちょうど、樹洞を覗くように、展示ケースを覗くためです。樹洞で暮らす生き物を、覗いている気分になれます。
樹洞を利用する生き物のうち、あまり知られないものも紹介されています。
例えば、アイフィンガーガエルというカエルです。このカエルは、樹洞にたまった水たまりにしか、産卵しません。幼生(おたまじゃくし)は、みな樹洞で育ちます。
また、コブナシコブスジコガネという、昆虫の一種がいます。「コブナシ(瘤無し)」なのに「コブスジ(瘤筋)」の「コガネ」ムシという、名前からしておかしいですね。コブスジコガネ科の一種で、瘤【こぶ】がないことから、こんな種名が付きました。
コブナシコブスジコガネは、つい最近まで、どこに棲むのかわかっていませんでした。じつは、「ある条件の樹洞に棲む」とわかったそうです。その樹洞とは......ぜひ、展覧会へ行って、確かめてみて下さい。
特別展『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』の情報は、以下のページに載っています。
木の洞をのぞいてみたら―樹洞のいきものたち―(生命の星・地球博物館のサイト内)
図鑑↓↓↓↓↓には、リスの仲間、キツツキの仲間など樹洞に棲む生き物が掲載されています。
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ハナアブ 画像
和名:ハナアブ
学名:Eristalis tenax
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長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ハナアブが掲載されています。
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手乗りトンボに続き、チョウも!! ヒカゲチョウ 画像
和名:ヒカゲチョウ
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒカゲチョウが掲載されています。
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手乗りトンボ?! アキアカネ 画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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そろそろ、動物愛護週間ですね。二〇〇九年の動物愛護週間は、九月二十日から二十六日です。この機会に、「動物を愛護する」ことについて、考えてみましょう。
野生動物を、やたらに飼うのは、良いこととは言えません。けれども、希少なものでなければ、昆虫などの小動物を飼うのは、良い経験になると思います。
幸い、日本には、世界に誇るべき動物愛護の文化があります。「鳴く虫を愛好する」文化です。キリギリスや、コオロギの声を、愛でることですね。
これは、世界的に見て、珍しいことだそうです。例えば、ヨーロッパでは、鳴く虫の声は、雑音としかとらえられないようです。
少なくとも平安時代(千年以上前!)から、日本には、鳴く虫を愛でる文化がありました。『枕草子』でも、虫の声が褒められています。江戸時代になると、庶民の間でも、鳴く虫を飼うことが流行します。芸術的な虫籠【むしかご】も、登場しました。
コオロギや、キリギリスの仲間には、風流な名前の種が多いです。古くから、愛好されたためでしょう。中でも、クサヒバリ(草雲雀)という種名は、素敵ですね。
クサヒバリとは、文字どおり、「草むらに鳴くヒバリ」の意味です。コオロギの中でも、特に、その鳴き声が美しいとされたために、このような名が付きました。
この名の由来は、もう一つあるのでは、と思います。クサヒバリは、朝に鳴くことが多いのですね。日に向かって鳴くヒバリと、印象が重なったのかも知れません。
コオロギといえば、夕方から夜に鳴く印象が強いですね。しかし、昼間にコオロギが鳴かないわけではありません。じつは、コオロギが鳴くかどうかは、気温によって決まります。具体的な気温は、種によって、少しずつ違います。
一定以上の暑さでは、コオロギは、鳴きません。ですから、夏の暑い時期は、昼間に鳴かないのです。夕方、涼しくなってから、鳴き始めます。秋になれば、クサヒバリに限らず、ほとんどの種が、昼間から鳴き始めます。昼も涼しいからですね。
「鳴く虫を愛でる」という風雅な文化は、ずっと続いて欲しいものです。
図鑑↓↓↓↓↓には、クサヒバリなど、日本のコオロギが十種以上掲載されています。
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過去の記事でも、コオロギや、キリギリスなど、鳴く昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ミノムシ(蓑虫)は鳴く?(2006/11/15)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/6/30)
鈴虫はマツムシ、松虫はスズムシ?(2005/10/03)
などです。
ノシメトンボ 画像
和名:ノシメトンボ
学名:Sympetrum infuscatum
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長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、ノシメトンボが掲載されています。
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日本には、たくさんの水生昆虫が分布します。有名なのは、ゲンゴロウですね。中には、ゲンゴロウに似て、異なる水生昆虫もいます。ガムシ(牙虫)が、その一種です。
ガムシは、ゲンゴロウと同じく、甲虫です。体が硬い昆虫ですね。外見は、たしかにゲンゴロウに似ています。けれども、区別は、すぐにできます。泳ぎ方が違うためです。
ゲンゴロウの泳ぎは、とても速いです。しゅしゅしゅーっという感じで、容易につかまりそうにありません。それに比べると、ガムシの泳ぎは、いかにも不器用です。のたのたと、水中を歩いているようです。
水生昆虫なのに、なぜ、こんなに泳ぎが下手なのでしょうか? その理由は、ガムシの食べ物にあります。ガムシは、主に水生植物を食べます。植物は、逃げませんね。速く泳いで、追いかける必要がありません。ゆっくり泳げばいいわけです。
ゲンゴロウは、肉食性です。逃げる獲物を、追いかけなければなりません。そのために、速く泳げるようになりました。
昔、「ガムシは、ゲンゴロウより後に、水生昆虫として進化した」という説がありました。ガムシの泳ぎが、あまりに下手だからです(笑)ゲンゴロウほど、水中にうまく適応していないのだろうと考えられたわけです。
現在では、この説は、あまり聞きません。はっきりした証拠が、挙がっていないからでしょう。泳ぎが下手でも、「ガムシが、水中生活に適応していない」とはいえません。体の細かい部分を見ると、よくできています。
例えば、呼吸の仕組みです。ガムシの成虫は、空気を呼吸します。水中で、どうやって呼吸するのでしょう? 翅【はね】と腹部の間に、空気をためるのです。その空気を呼吸します。アクアラング方式ですね。この方法は、ゲンゴロウと同じです。
ガムシは、ゲンゴロウと比べると、省エネ型の昆虫といえます。草食性になることで、速く泳ぐ必要をなくしました。速く泳がなければ、たくさんのエネルギーを使わずに済みます。これも、自然の知恵ですね。現代風の「エコ」な昆虫といえるかも知れません。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ガムシは載っていません。が、ゲンゴロウが掲載されています。
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過去の記事でも、ゲンゴロウなど、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昆虫一のアクアラング王者? ゲンゴロウ(2009/03/27)
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
などです。
夏型。 ナミアゲハ 画像
和名:ナミアゲハ
学名:Papilio xuthus
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東京都 新宿区【2009.08.12】
図鑑↓↓↓↓↓には、ナミアゲハが掲載されています。
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アキアカネ 画像
和名:アキアカネ
学名:Sympetrum frequens
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長野県 立科町【2009.08.19】
図鑑↓↓↓↓↓には、アキアカネが掲載されています。
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今日で夏休みも、終りですね。「宿題の自由研究を、まだやっていない」と焦っている人がいるでしょう。今回は、そういう人に、宿題のヒントを出しますね。
カラスウリという植物があります。日本の野山に、普通に生えるつる草です。住宅地でも、緑の多いところなら、見られる可能性が高いです。
この植物を、観察してみたらどうでしょう? 花の咲く様子を観察すると、面白いと思いますよ。なぜなら、カラスウリの花は、形も咲き方も、独特だからです。
カラスウリの花は、夜だけ咲きます。一晩咲くと、しおれてしまいます。観察するには、徹夜しなければなりません。お子さんは、大人に許可をもらって、徹夜しましょう。
大人でも、カラスウリの開花を観察するなら、近所の人にことわったほうが良いと思います。夜の道端で、じっとしていたりしたら、不審者として、通報されかねません。
さて、カラスウリには、白い花が咲きます。花びらの先が、細かく分かれて、広がっています。まるで、白髪を振り乱したようです。なぜ、こんな花なのでしょうか?
それは、夜の闇で目立つためです。花は、誰かに、花粉を運んでもらわなければなりません。花粉の運び手に目立つように、アピールしています。
カラスウリの場合、主な花粉の運び手は、スズメガだといわれます。スズメガとは、ガ(蛾)の仲間のうち、スズメガ科に属する種の総称です。体が太く、翅【はね】が細長く、すばやく飛び回るのが特徴です。多くの種のスズメガが、夜に活動します。
カラスウリの花を観察すれば、スズメガが来るのを、見られるかも知れません。スズメガ以外の生き物が、来る可能性もあります。どんな生き物が、何時ころ、何回来たのかを、しっかり記録しましょう。このような記録は、大事なものです。
生き物の研究に、何より役立つのは、実際の観察記録です。これにより、それまでの定説が崩されることは、よくあります。もしかしたら、スズメガ以外の生き物が、カラスウリに貢献しているかも知れませんよね。
最後に、もう一つ。観察するなら、当日の天候と気温も、忘れずに記録しましょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、カラスウリは掲載されています。
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過去の記事でも、夏休みの自由研究に役立ちそうなことを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
孵化【ふか】と羽化【うか】とは、どう違う?(2008/08/29)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
アオスジアゲハ 画像
和名:アオスジアゲハ
学名:Graphium sarpedon nipponum
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東京都 港区【2009.08.26】
図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハ掲載されています。
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夏休みの催しを、また一つ、見に行ってきました。『消えた生き物の謎と秘密』というものです。『地球と宇宙の環境科学展』という副題が付いています。東京のお台場近くの、日本科学未来館で、開催中です。
この展覧会は、まず、地球の歴史をざっと振り返ります。その過程で、これまで地球に繁栄した生き物をいくつか紹介しています。
古いところでは、今から六億年ほども昔の生物が解説されています。エディアカラ生物群と呼ばれる生物たちです。これの少し後に、有名なバージェス動物群が登場します。カンブリア紀(約五億四千五百万年前~約五億五百万年前)最強の動物とされるアノマロカリスが、巨大なロボットになって再現されています。
その後には、海にしかいなかった生物が陸に上がったことが解説されています。そして、恐竜の登場と絶滅です。恐竜の代表として、ヴェロキラプトルとティラノサウルスのロボットが、迫力ある姿を見せてくれます。触れる化石もあります。
現代に生きる生物たちも、たくさん紹介されています。アマミノクロウサギやツシマヤマネコの剥製【はくせい】標本があります。これらは、生きた姿を見るのが難しいですね。標本でも見られるのは幸運です。
会場には、たくさんの解説板があります。すべての解説を読むと、かなり時間がかかります。解説をじっくり読みたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。
また、会場では、映像も多用されています。どれも興味深いので、つい、足を止めてしまいます。でも、これらの映像は、一つ一つが長いです。こちらも、うっかりすると時間が足りなくなります。「解説は苦手、映像だけ見たい」という方も、やはり時間には余裕を持ちましょう。
個人的には、ヒトが滅ぼした生物の紹介に心を打たれました。「もう、彼らには会えないのか」と思うと、悲しくなります。絶滅鳥のドードーの模型など、よくできているだけに悲劇が際立ちます。「こんな悲劇を繰り返してはいけない」と、考えさせられました。
展覧会『消えた生き物の謎と秘密』は、以下に公式サイトがあります。
~地球と宇宙の環境科学展~ 消えた生き物の謎と秘密
過去の記事でも、夏休みのイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
写真展、昆虫4億年の旅(2009/07/22)
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の生き物が、千八百種以上掲載されています。
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ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチ 画像
和名:ヒダリマキマイマイ
学名:Euhadra quaesita
和名:セイヨウミツバチ
学名:Apis mellifera
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東京 新宿区 【2006.08.25】
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒダリマキマイマイとセイヨウミツバチが掲載されています。
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二〇〇八年、日本映画の『おくりびと』がヒットしましたね。映画のように、丁寧に清められる最期は、幸せだと思います。人間ならば、清められた後、お墓に入りますね。では、他の生き物の最期は、どうなるのでしょう?
たいていの生き物は、最終的に、土に還ります。その前に、死体は、多くの生き物に食べられます。死体を食べる生き物としては、ハイエナなどが有名ですね。
日本には、ハイエナはいません。けれども、死体を専門に食べる生き物はいます。日本の「死体片づけ屋」で有名なものは、昆虫の中にいます。
それが、シデムシの仲間です。シデムシは、コガネムシなどと同じ、甲虫の一グループです。甲虫目【こうちゅうもく】シデムシ科に属する種を、シデムシと呼びます。
シデムシ科には、たくさんの種があります。生態は、種によって違います。多くの種は、幼虫も成虫も、死体を食べます。ミミズやネズミなど、小動物が、主な食べ物です。
シデムシ科は、大きく分類すると、モンシデムシ亜科と、ヒラタシデムシ亜科とに分かれます。これらのうち、モンシデムシ亜科には、興味深い生態が見られます。
例えば、ヨツボシモンシデムシを見てみましょう。この種の成虫は、死体を見つけても、その場では食べません。まず、死体を土に埋めます。次に、死体を噛み砕いて、肉団子を作ります。成虫が雌(メス)であれば、死体のそばに卵を産みます。
それから、ヨツボシモンシデムシの成虫は、食事を始めます。そのうちに、卵から幼虫が産まれます。すると、成虫は、ちいちいと鳴いて、幼虫を呼び寄せます。そのうえ、口移しで、幼虫に食べ物を与えることさえするのです!
これは、立派な「育児」ですよね。モンシデムシの仲間は、親が子の世話をする、珍しい昆虫です。この生態は、『ファーブル昆虫記』にも、書かれています。
ヒト以外の生き物を、やたらに擬人化するのは、良くありません。しかし、死体を食べるシデムシが、「育児」をするのは、示唆的です。死者から生者へ、命をつなげていますよね。これは、「おくりびと」の儀礼と同じくらい、尊いことだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヨツボシモンシデムシとオオヒラタシデムシが掲載されています。
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過去の記事でも、親が子の世話をする昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/09)
ハサミムシの鋏【はさみ】は何のため?(2007/05/18)
子どもの揺籠【ゆりかご】を作る虫、オトシブミ(2006/06/12)
などです。
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夏休みは、生き物関係のイベントがいっぱいですね。そんなイベントの一つに、行ってまいりました。写真家の今森光彦さんの写真展です。静岡市の静岡アートギャラリーで開催中の、『昆虫4億年の旅』です。
今森さんは、昆虫の写真を撮らせたら、世界でも五指に入る写真家ではないでしょうか。
今森光彦というお名前を知らなくても、日本人なら、今森さんのフンコロガシ(タマオシコガネ)の写真を、一度は見ていると思います。たいへん克明に、わかりやすく、生態を写した写真だからです。今森さんの写真集『スカラベ』は、衝撃的でした。
他にも、今森さんは、多くの写真集を発表してらっしゃいます。今回の展覧会では、主に、『昆虫記』と『世界昆虫記』と二つの写真集からの作品を紹介しています。
展覧会で見る写真は、写真集で見るものとは一味違います。何しろ、大きさが違います。普通は、縦横の長さが1mを越える写真なんて、見る機会がありませんよね?
大画面で見る昆虫たちは、大迫力です。昆虫たちが、いかに巧みに自然環境に溶け込んでいるかよくわかります。私のお気に入りの作品を、いくつか挙げてみますね。
一つは、ラフレシアという花の内側から撮った写真です。自分が昆虫になって、花の内側から外を覗いているかのようです。ラフレシアは、世界最大の花といわれる植物です。が、それでも、花の内側に入った視点は、写真ならではですね。
もう一つは、鳥のハチドリと昆虫のアシナガバチが、並んで飛んでいる写真です。これは、花の蜜を取り合っている状態なのだそうです。ヘリコニアという花の蜜です。
ハチドリは、最小の鳥類といわれますね。とはいえ、アシナガバチよりは、一回り大きいです。でも、花の蜜という食物は、同じです。まったく類縁の離れた生き物同士が、同じ場所で、同じ食物を争っています。その様子に、自然の妙味を感じました。
そのほか、奇妙な姿をしたクモの写真や背景に紛れて見つけるのに苦労するバッタなど、面白い写真がたくさんあります。大人が見ても、子供が見ても、楽しめる展覧会です。お近くの方は、ぜひお運び下さい。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の昆虫が、四百種ほど掲載されています。
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展覧会の様子は、以下のページに載っています。
今森光彦写真展 昆虫4億年の旅(静岡アートギャラリーのサイト内)
今森さんの公式ウェブサイトもあります。
今森光彦ワールド
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クロアゲハ 画像
和名:クロアゲハ
学名:Papilio protenor
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東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、クロアゲハが掲載されています。
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カナブン 画像
和名:カナブン
学名:Rhomborrhina japonica
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東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、カナブンが掲載されています。
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アリは、都会でも、よく見られる昆虫ですね。うっかりすると、家の中まで入ってきます。食べ物へと列をなす様子などは、お馴染みですね。
アリは、とても力持ちです。自分の体重より重いものも、平気で運びます。自分だけでは運べないものに行き当たると、同じ巣の仲間を呼びます。
こうして、アリの行列ができます。この時、アリは、迷子にならないのでしょうか? 巣から離れた場所まで行って、どうやって、巣へ帰るのでしょう?
じつは、アリは、目印をつけながら歩いています。その目印は、目には見えません。足跡フェロモンと呼ばれる物質です。道標フェロモンとも呼ばれます。この物質は、匂いで探知されます。匂いをたどることで、アリは巣へ帰れます。
足跡フェロモンだけに、頼るわけではありません。アリは、目や歩いた歩数にも頼ります。なんと、太陽の光を目印にして、方向を判断できるそうです。すごいですね。巣のある方向は、これで判断します。巣までの距離は、歩数で測るといわれます。
アリの体内には、歩数計があるようです。小さな体に、精密な機能が詰まっているのですね。それらの機能を駆使して、アリは生きています。
アリにとって重要なのは、匂いの情報です。前記の足跡フェロモンは、匂い情報の一種です。他にも、アリは、さまざまな匂い物質を出します。それによって、仲間のアリに、いろいろな行動を促します。
例えば、警報フェロモンという物質があります。これの匂いを嗅ぎつけると、巣の中の兵隊アリ(戦いを専門にするアリ)が集まってきます。外敵に対応するためです。
ところが、同じ警報フェロモンでも、「巨大な敵が来た時の匂い」は、違うようです。どのような仕組みで、違う匂いになるのかは、よくわかっていません。
「巨大な敵が来たぞ」フェロモンは、普通の警報フェロモンとは、違う行動を起こさせます。これを探知すると、アリたちは、巣から離れます。巨大な敵とは、戦っても勝てないからでしょう。「逃げるが一番」です。うまくできていますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロオオアリ、クロヤマアリ、トゲアリの三種のアリが掲載されています。
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過去の記事でも、アリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
可憐【かれん】なだけでは生きていけない、カタクリ(2008/03/24)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
などです。
クヌギの樹液を吸っていました。大変危険なハチですから、むやみに近づいてはいけません。オオスズメバチ 画像
和名:オオスズメバチ
学名:Vespa mandarinia japonica
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東京 新宿区 【2009.07.07】
図鑑↓↓↓↓↓には、オオスズメバチが掲載されています。
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お食事中の方は、ごめんなさい。今回は、排泄物のお話です。
世界には、動物の糞を食べる昆虫が、たくさんいます。有名なのは、『ファーブル昆虫記』に登場する「タマオシコガネ」でしょう。フンコロガシと呼ばれる、あの昆虫です。動物の糞を丸めて、転がします。食べるために、そうやって、糞を運びます。
残念ながら、日本には、ファーブルのタマオシコガネは、いません。けれども、動物の糞を食べる昆虫は、たくさんいます。タマオシコガネと同じ、コガネムシの仲間(甲虫)も、多いです。センチコガネ、エンマコガネ、ダイコクコガネなどです。
糞を食べる昆虫のうち、甲虫目【こうちゅうもく】に属するものを、通称で糞虫【ふんちゅう】と呼びます。英語でも、dung beetle(糞コガネムシ)と呼ばれます。
糞虫には、甲虫目コガネムシ科に属する種が多いです。エンマコガネ、ダイコクコガネ、マグソコガネなどです。他に、センチコガネ科に属する種も、多いですね。センチコガネや、ムネアカセンチコガネなどです。
ただし、ムネアカセンチコガネについては、分類に議論があります。また、この種は、「糞よりも、腐肉や朽ちた植物質など、他の物をよく食べる」といわれます。幼虫は、糞を食べるようですが、成虫が糞を主食にするのかどうかは、不明です。
日本には、糞を丸める糞虫はいないのでしょうか? います。ダイコクコガネの仲間が、そうです。しかし、丸めた糞を転がすことは、しません。土の中に糞を集めて、そこで丸めます。丸めた糞は、幼虫の食べ物になります。
糞虫は、一見、ただの汚い虫に見えますね。が、生態系の中では、大切な役割を果たしています。排泄物の分解を進めて、植物などの栄養を、豊かにするのです。「汚い」仕事を、進んで引き受けてくれている、といえます。
エンマ(閻魔)コガネやダイコク(大黒)コガネなど、糞虫には、神さまの名前が付いたものがいます。これらの名の由来は、わかっていません。もしかしたら、「汚いけれども、大切な仕事」をしている彼らに、敬意を示したのかも知れませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、糞虫の仲間として、クロマルエンマコガネ、センチコガネ、マグソコガネ、ミヤマダイコクコガネ、ムネアカセンチコガネが掲載されています。
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過去の記事でも、甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/04/03)
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/07/14)
日本の陰の昆虫王者? マイマイカブリ(2006/08/05)などです。
今の季節に咲く花といえば、アジサイですね。
アジサイに近縁な植物に、ノリウツギという種があります。アジサイより、少し花期が遅れます。七月頃から咲きます。普通は、山地に生える植物です。
ノリウツギは、花の姿が、ガクアジサイに似ています。ガクアジサイは、アジサイの原種ですね。このことから、アジサイに近縁なことが、わかります。
ノリウツギの花は、大部分が、米粒のような、白く細かい花です。中に、白くて大きい花びらの花が、少し混じります。
この花の仕組みは、ガクアジサイと同じです。果実を付けるのは、小さいほうの花です。大きいほうの花は、果実になりません。装飾花【そうしょくか】と呼ばれるものですね。花全体を、目立たせる役割を果たします。
こんなふうに、二種類の花を咲かせるのは、なぜでしょう? 大きくて、目立つ花ばかりにすれば、良さそうですね。わざわざ、小さい花を咲かせる理由は、何でしょうか?
小さい花にも、利点があります。ある種の昆虫たちに、「サービス」しているのです。その相手は、カミキリムシや、コガネムシといった甲虫【こうちゅう】です。
花に来る昆虫としては、チョウやハチが有名ですね。他にも、花の蜜や花粉を食べる昆虫は、多くいます。特に、ハナカミキリ(カミキリムシの仲間)や、ハナムグリ(コガネムシの仲間)と呼ばれるものたちは、蜜や花粉が主食です。
ところが、カミキリムシやコガネムシなどの甲虫は、チョウやハチに比べて、不利な点があります。体が大きく、不器用なことです。蜜や花粉が、狭い場所や、奥まった場所にあったら、食べることができません。口が届かないからです。
ノリウツギの小さいほうの花は、甲虫にも、食事がしやすくできています。花びらなどの飾りがなく、蜜や花粉が、食べやすい位置にあります。
ノリウツギの花には、ハナカミキリなどの甲虫が、よく訪れています。「サービス」しているからですね。植物と昆虫が、助け合っている様子は、微笑ましいです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ノリウツギが掲載されています。
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過去の記事で、ノリウツギと近縁なアジサイなどを取り上げています。また、ノリウツギの花によく来る甲虫【こうちゅう】も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ハナムグリは、甘党のコガネムシ?(2009/04/03)
アジサイの果実はどこにある?(2007/06/22)
花祭りの甘茶は、お茶の木からできる?(2007/04/05)などです。
南米のエクアドルから、新種発見のニュースです。爬虫類、両生類、昆虫の新種と思われるものが、計12種、発見されました。
この結果は、コンサベーション・インターナショナル(略称CI)という、自然保護団体の調査で、明らかになりました。
内訳は、爬虫類がトカゲ一種、両生類がサンショウウオとカエル四種、昆虫がキリギリスの仲間を含む七種です。以下に、個別に説明しましょう。
爬虫類の新種(らしきもの)は、イグアナ科の一種のようです。CIの発表によれば、ラテン語の学名で、Enyaloides属の一種らしい、とのことです。Enyaloides属には、日本語名が付いていません。この仲間は、日本には分布しないからでしょう。
両生類のサンショウウオの新種は、アメリカサンショウウオ科ネッタイキノボリサンショウウオ属の一種です。ひしゃげたような、面白い顔をしています。
カエルの新種では、ヤドクガエル科ヤドクガエル属の新種が、見つかっています。小さいけれども、美しい種です。このカエルの仲間には、なんと、「幼生(おたまじゃくし)を背負って運ぶ」という習性があります。その様子の画像が、公開されています。
昆虫の新種は、キリギリスの仲間が、いくつか画像を公開されています。どれも、バッタ目キリギリス科に属する種のようです。新種というだけでなく、「属」のレベルでも新しい種が、ありそうです。「属」とは、種の一つ上の分類単位です。
キリギリス科で、Mystron属らしき新種と、Typophyllum属らしき新種が、見つかっています。同じキリギリス科で、新属新種と考えられるものでは、Parangara属に近縁だとされる種が、見つかりました。これらの属には、日本語名はありません。
Mystron属は、一九九九年に、同じエクアドルで発見されたばかりの属です。Parangara属は、隣国のペルーで、たった一種が発見されていただけでした。以前から、エクアドルに、この属に近縁な未知の種がいるのでは、といわれてきました。
この地域では、まだまだ、新発見がありそうです。今後の調査が楽しみですね。
エクアドルの新種のニュースは、以下に載っています。
E・T似のサンショウウオ??エクアドルで新種続々(47NEWS 2009/06/16)
エクアドル奥地の山脈で、科学者が新種の生物を多数発見(コンサベーション・インターナショナル)
エクアドルの新種――ヤドクガエル(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/06/17)
過去の記事でも、今回、発見された種に近縁なネッタイキノボリサンショウウオや、イグアナなどを、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コロンビアで、十種の両生類を発見(2009/02/05)
ガラパゴスより、ゾウガメとイグアナの報告(2009/01/27)
新種のフィジーイグアナを発見(2008/09/23)
などです。
シロアリといえば、害虫として、有名ですね。梅雨時には、人家のシロアリ被害が、発覚しやすいです。でも、すべてのシロアリが、人家を食い荒らすわけではありません。
人類が家を建てるようになる前から、シロアリは、地球上にいました。ヒトが現われる前、シロアリは、何を食べていたのでしょうか?
大部分のシロアリは、朽ち木や落ち葉を食べていました。今でも、ほとんどのシロアリが、そうしています。人家を攻撃するシロアリは、ごく一部の種です。
シロアリが植物を食べると、植物の中のセルロースが分解されます。セルロースは、分解されにくい物質です。それが、シロアリの働きで、分解できるのですね。結果として、シロアリは、植物が土に返るのを助けます。これは、自然界では、重要な役割です。
シロアリが「害虫」にされたのは、人間の勝手な都合ですね。けれども、おかげで、シロアリの研究が進みました。退治するには、生態を知らなければいけませんからね。
とはいえ、シロアリの研究は、まだまだ途上です。大まかな分類さえ、学者によって、意見が違います。図鑑などでシロアリを調べると、等翅目【とうしもく】と、シロアリ目【もく】と、ゴキブリ目【もく】と、三つの分類が出てきます。
最近は、「シロアリは、ゴキブリ目シロアリ科」という意見が、有力なようです。
日本で、人家を害するシロアリの代表は、ヤマトシロアリとイエシロアリです。この二種は、比較的、研究が進んでいます。それでも、二〇〇九年、ヤマトシロアリについて、驚くべき発見がありました。
ヤマトシロアリの女王は、寿命が尽きる前に、次の女王を産みます。産まれる女王は、前の女王の「子」ではなく、「コピー」だというのです。「遺伝子がまったく同じ個体」ということです。クローンと呼ばれるものですね。
クローン女王は、母親からの遺伝子のみを受け継ぎます。普通のシロアリは、父親からの遺伝子も受け継ぎます。ヤマトシロアリの一つの巣は、「遺伝子的に同じ女王」が、君臨し続けるわけです。なんだか、SFの世界みたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ヤマトシロアリが掲載されています。
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ヤマトシロアリの「クローン女王」については、以下のニュースで報じられています。
女王シロアリ、子供は後継にせず...王の血を入れないワケは?(読売新聞、2009/3/8)
過去の記事でも、シロアリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チョウ(蝶)はチョウ目【もく】? 鱗翅目【りんしもく】?(2008/07/22)
シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
兵庫県のコウノトリの里から、嬉しいニュースが届きました。コウノトリの巣で、絶滅しそうな昆虫の一種が発見されました。
それは、アカマダラコガネという甲虫です。コガネムシの一種ですね。甲虫目【こうちゅうもく】コガネムシ科ハナムグリ亜科に属します。種名は、アカマダラハナムグリとされることもあります。
アカマダラコガネの成虫は、赤地に黒いまだら模様があります。美しいコガネムシです。日本をはじめ、東アジアに広く分布します。けれども、数は少ないです。地域ごとに見ると、絶滅した地域が多いです。兵庫県でも、絶滅したと思われていました。
なぜ、アカマダラコガネは、数が少ないのでしょう? 生態がわかるにつれ、その原因がわかってきました。この種は、幼虫の生育環境が、特殊なのです。
この種の幼虫は、主に、鳥の巣で育つようです。それも、大型の鳥の巣です。これまでの例では、サシバやハチクマなど、猛禽類【もうきんるい】の巣から見つかっています。コウノトリの巣から見つかったのは、初めての例だそうです。
鳥の巣で、何を食べているのでしょうか? 巣の材料の木材です。鳥の排泄物【はいせつぶつ】が付いて、朽ちた巣材が、彼らには良い食べ物になるようです。直接、排泄物を食べるという報道もありますが、それはどうやら間違いです。
アカマダラコガネは、「大型で、巣に木材を使う、肉食性か魚食性の鳥」がいなければ、繁殖できないわけですね。これでは、数が少ないはずです。そもそも、大型の鳥は、数が少ないからです。
大きい生き物は、豊かな自然があるところでなければ生きられません。たくさんの食べ物が必要なためです。日本で、野生のコウノトリが絶滅してしまったのも―今は復活しましたが―、彼らが生きられるだけの自然がなくなったからでしょう。
コウノトリが復活したおかげで、アカマダラコガネも、助かりました。生き物同士は、つながっているのですね。そのつながりにはヒトも含まれるでしょう。
「コウノトリの巣にアカマダラコガネ」のニュースは、以下に載っています。
図鑑↓↓↓↓↓には、コウノトリが掲載されています。アカマダラコガネがその巣に棲むハチクマや、サシバも、載っています。
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絶滅種とコウノトリ共存 人工巣塔にアカマダラコガネ(神戸新聞 2009/06/10)
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水田が作られる季節です。早いところでは、田植えが始まるでしょうか。
農薬を使わなければ、水田には、たくさんの生き物が集まります。トンボも、その仲間ですね。水場にいる昆虫として、親しまれています。
昆虫のトンボ目【もく】の中に、サナエトンボ科というグループがあります。漢字で書けば、「早苗とんぼ」です。田植えの頃に姿を現わすので、この名が付きました。
サナエトンボ科には、たくさんの種が含まれます。どの種も、今の季節に、成虫が出揃います。では、今の季節、水田にいるトンボは、みなサナエトンボでしょうか?
違います。田んぼにいるからサナエトンボとは、限りません。平地の水田では、シオカラトンボなどが、多いでしょう。シオカラトンボは、サナエトンボ科ではありません。
サナエトンボ科の種は、いろいろな環境に棲みます。もちろん、水田に棲む種もいます。けれども、山地の渓流に棲む種もいます。例えば、ダビドサナエという種は、山間の渓流に現われます。コオニヤンマも、山辺の川にいることが、多いですね。
どの種も、体色は似ます。おおむね、黒地に黄色い縞模様があります。比較的、大型の種が多いです。サナエトンボ科最大の種は、コオニヤンマです。体長8cmほどです。
中で、区別しやすいのは、ウチワヤンマでしょう。ヤンマと付いても、ヤンマ科ではありません。サナエトンボ科に属します。サナエトンボ科のうち、大型の種には、「○○ヤンマ」という種名が、よく付いています。
ウチワヤンマの成虫は、腹の先端が、団扇【うちわ】のように広がっています。このことから、ウチワヤンマと名づけられました。こんな特徴は、他のトンボにはありません。おかげで、ウチワヤンマの識別は、簡単です。
ウチワヤンマには、いくつもの方言名があります。その特徴のためでしょう。クルマヤンマ、シャクシヤンマ、グルチンなどという名が、伝えられています。
ウチワヤンマは、平地の水田にも多いです。身近で見られて、しかも、種の識別がしやすいトンボです。ちょっと見かけたトンボの、種を識別できたら、自慢できますね(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、サナエトンボ科のウチワヤンマ、コオニヤンマ、ダビドサナエが掲載されています。
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過去の記事でも、トンボの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
「かげろう」の正体は、イトトンボ?(2008/10/03)
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
トンボでないトンボがいる?(2006/7/31)
などです。
ちょっと面白い写真が撮れました。イシガキチョウ 画像
和名:イシガキチョウ
学名:Cyrestis thyodamas mabella
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沖縄 国頭村 【2009.05.08】
過去の画像に、イシガキチョウが掲載されています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イシガキチョウ(2007/05/29)
快い気候の季節ですね。生き物を目にすることも、多いです。目を凝らせば、街中でも住宅街でも、生き物の営みを見ることができます。
庭の草花の上などで、カミキリムシにそっくりな昆虫を、見たことがありませんか? でも、触ってみると、カミキリムシよりずっと軟らかいです。
それは、ジョウカイボンの仲間の可能性が高いです。甲虫目【こうちゅうもく】ジョウカイボン科に属する昆虫を、ジョウカイボンと総称します。ジョウカイボン科には、単に「ジョウカイボン」という名の種もいます。紛らわしいですね。
正式な種名ジョウカイボンは、体色の変異が大きいです。全体的に真っ黒いものもいれば、全身が薄茶色のものもいます。なぜ、こうなのかは、わかりません。
ジョウカイボンとは、不思議な響きの名ですね。漢字では、「浄海坊」と書きます。この名は、ある僧侶の名にちなんだもの、という説があります。
ところが、この名の語源には、定説がありません。「浄海」とは、いつの時代、どこで、どのように生きたお坊さんなのか、複数の説があります。
ジョウカイボンという名は、僧侶から取ったのではないかも知れません。まったく別の語源だったものが、お坊さんとこじつけられた可能性があります。
ジョウカイボンの仲間は、肉食性です。他の昆虫を襲って食べます。花の近くでよく見られるのは、そのためです。花を訪れる昆虫を、待ち伏せしているのですね。普通の僧侶のイメージとは、かけ離れています。あえて言えば、僧兵のイメージでしょうか。
姿からすると、ジョウカイボンは、カミキリムシに近縁に見えますね。けれども、実際には、カミキリムシ科より、ホタル科に近縁です。ジョウカイボン科と、ホタル科は、同じホタル上科に属する、とされます。カミキリムシ科は、ハムシ上科に属します。
興味深いことに、ジョウカイボンの方言名に、「ホタルノオバ」や「ホタルノオンチャン」というのがあります。昔にも、「ジョウカイボンとホタルが近縁だ」と気づいた人がいたのでしょうか。古人の観察力は、素晴らしいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、正式な種名ジョウカイボンが掲載されています。
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過去の記事でも、甲虫【こうちゅう】の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
成虫が三年生きる? オオゾウムシ(2008/11/14)
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
ミールワームとは、どんな虫?(2008/03/28)などです。
明るい季節ですね。花の周りを、チョウ(蝶)が飛び回っています。
ちょうど、今ごろから、見られ始めるチョウに、アオスジアゲハがいます。アゲハチョウ科の一種です。「黒い翅【はね】の真ん中に、水色の模様がある、大きめのチョウ」といえば、たいていの方は、思い当たるのではないでしょうか。
アオスジアゲハは、南方系のチョウです。残念ながら、東北北部や、北海道では、見られません。関東地方でも、少ないですね。多いのは、中部地方以南です。
それでも、近年は、「アオスジアゲハが、北の方でも見られるようになった」といわれます。地球温暖化の一つの証拠といわれることも、あります。けれども、これを結論付けるのは、まだ早いです。確たる証拠は、そろっていません。
私は、伊豆で、アオスジアゲハを見たことがあります。伊豆の青い空に、このチョウの青い模様が、似合っていました。やはり、南国のチョウだと感じます。
このチョウの青い部分には、鱗粉【りんぷん】がありません。翅の地の色が、青い模様になっています。アサギマダラなど、他のチョウでも、このような模様が見られます。
アオスジアゲハは、「神社に多い」といわれます。これは、本当でしょうか?
一部の神社では、本当です。主に、中部以南の神社です。御神木として、クスノキや、タブノキがあることが、多いからです。伊豆の神社などに、よくあります。
アオスジアゲハの幼虫は、クスノキ、タブノキ、ヤブニッケイなどの、クスノキ科の植物の葉を食べます。このため、親のチョウが、木に卵を産みに来ます。
クスノキ科の植物も、南方系です。おおむね、東北南部以南に分布します。アオスジアゲハの分布と、一致します。食べ物がなければ、生きていけませんからね。クスノキ科が、北に分布を広げれば、アオスジアゲハも、そうなるかも知れません。
クスノキは、樟脳【しょうのう】の原料になる木です。樟脳とは、虫除けの薬ですね。昆虫にとっては、猛毒のはずです。アオスジアゲハは、どうやって、そんなものを食べられるようになったのでしょうか? この謎は、まだ、解かれていません。
図鑑↓↓↓↓↓には、アオスジアゲハが掲載されています。また、アオスジアゲハが食べるクスノキ、タブノキ、ヤブニッケイなども載っています。
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過去の記事でも、アゲハチョウや、その他のチョウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
へんしーん! アゲハの幼虫の秘密(2008/02/26)
お菊虫の正体は、ジャコウアゲハ?(2007/08/13)
アオスジアゲハ【画像】(2007/06/27)
渡りをするチョウ(蝶)がいる?(2006/10/13)
アサギマダラ【画像】(2006/02/25)などです。
花の季節には、昆虫も多いですね。たくさんの昆虫が、花にやってきます。蜜や花粉を食べるためですね。中には、他の目的で、花に来るものもいます。
庭や公園で、花を覗いてみましょう。小さなクモが、いるかも知れません。腹部が薄い黄色で、頭や脚が緑色のクモが、いませんか? それは、きっと、ハナグモです。
ハナグモ(花蜘蛛)という名は、花によくいるところから、付けられました。彼らは、蜜や花粉を食べに来るのではありません。他の虫を食べるために、花に来ます。
クモの仲間は、みな肉食性です。ハナグモの場合は、花に来る昆虫を待ち伏せることが多いです。チョウやハチなどが、蜜や花粉を食べるのは、命がけです。
こう書くと、ハナグモは、悪者みたいですね。けれども、園芸をやる人は、彼らを大切にします。ハナグモなどのクモは、花の害虫も、よく食べるからです。クモのような肉食者がいなければ、昆虫が増えすぎてしまいます。
ハナグモは、八本の脚のうち、前の四本がとても長いです。これは、獲物を捕らえやすいように、です。花にいる時は、たいてい、この四本を、大きく横に広げています。射程範囲に、獲物が入るやいなや、すばやく脚を伸ばします。
横に脚を伸ばした様子は、カニ(蟹)を思わせます。このため、ハナグモの仲間には、カニグモ科という分類名が付いています。カニグモ科には、ハナグモ以外にも、多くの種が属します。コハナグモ、ヒメハナグモなどは、ハナグモと紛らわしいです。
ハナグモの体色には、個体により、変異があります。腹部に、茶色っぽい模様があることが多いです。時に、その模様は、ヒトの顔に似ます。「人面グモ」などと騒がれるのは、たいがい、ハナグモです。なぜ、こんな模様があるのかは、わかっていません。
目立ってしまっては、待ち伏せに、不利な気がしますよね。しかし、目立ちそうな「人面グモ」も、普通に狩りをします。昆虫には、あの模様が、見えないのでしょうか。
ハナグモの「人面」は、個体によって、表情が違います。怒った顔、泣いた顔、笑った顔、みんなあります。ハナグモの表情拝見、などという自然観察も、楽しいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ハナグモが掲載されています。
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過去の記事でも、クモの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
女武者の闘い? コガネグモのクモ合戦(2007/06/04)
クモにも母性愛がある? カバキコマチグモ(2007/05/09)
ジョロウグモの理【ことわり】(2006/10/19) などです。
花盛りの季節です。昆虫たちも、嬉しそうですね。多くの昆虫が、花を訪れます。
花に来る昆虫は、チョウ(蝶)や、ハチ(蜂)ばかりではありません。意外に、甲虫【こうちゅう】が多いです。体が硬い、コガネムシの仲間ですね。
中で多いのが、ハナムグリと呼ばれる甲虫です。名のとおり、花によく潜ります。むろん、それは、蜜や花粉を食べるためです。
ハナムグリの外見は、普通のコガネムシと変わりません。というより、コガネムシそのものです。コガネムシの中で、特に好んで花を訪れるものを、ハナムグリと呼びます。
コガネムシと、ハナムグリの仲間との間に、本質的な違いは、ありません。「○○コガネ」という種名のものが、花に来ることもあれば、「○○ハナムグリ」という種が、蜜や花粉以外のものを食べることもあります。
「○○ハナムグリ」と名づけられた種は、多いです。単に「ハナムグリ」という種名のものもいます。ややこしいですね。これらのハナムグリたちには、一定の傾向があります。
まずは、花によく来ることですね。次が、昼行性であることです。ほとんどの花は、昼に咲くからです。花に合わせて生活しているのですね。
よく観察すると、ハナムグリは、どんな花にも来るわけではありません。
例えば、ホタルブクロのような、筒型の花には、来ません。彼らは、筒型の狭い花には、入りにくいのですね。体が大きいからです。そのうえ、下向きの花には、止まれません。飛び方が、ハチほど器用ではないためです。
他にも、ハナムグリには、不利な点があります。口が短いことです。このため、奥に蜜や花粉がある花では、食事ができません。例えば、オダマキのような花です。
したがって、ハナムグリが来るのは、「蜜や花粉が露出していて、止まりやすい形に咲く花」です。具体例を挙げれば、フジバカマや、セイタカアワダチソウなどです。
ハナムグリの仲間は、花以外でも、食事をします。樹液が染み出すところや、甘い果実に来ることも、多いです。コガネムシの中でも、甘党なのかも知れません。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロハナムグリ、コアオハナムグリ、シロテンハナムグリが掲載されています。
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過去の記事で、ハナムグリがよく訪れる植物を、取り上げています。逆に、ハナムグリが訪れにくい植物もあります。また、ハナムグリに近縁なコガネムシの仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/07/14)
オダマキの花の角【つの】は、何のため?(2008/05/16)
フジバカマは桜餅【さくらもち】の香り?(2007/09/10)
ヤマオダマキ(2008/08/07)【画像】
などです。
暖かくなってきましたね。昆虫たちが、見られ始める頃です。ためしに、水の中を、覗いてみましょう。ゲンゴロウの仲間が、見られるかも知れません。
ゲンゴロウ(源五郎)は、水生昆虫の代表的なものですね。この仲間は、とても種が多いです。日本だけでも、ゲンゴロウ科に属する種は、百種以上います。
ゲンゴロウ科の種には、みな、「○○ゲンゴロウ」という種名が付いています。これらの種をまとめて、ゲンゴロウと呼ぶことが多いです。
ややこしいことに、正式な種名を「ゲンゴロウ」というものもいます。他の種と区別するため、種名ゲンゴロウを「ナミゲンゴロウ」と呼ぶことがあります。
ゲンゴロウの仲間が泳ぐのを、見たことがありますか? 速いですよね。どうやって、あんなに速く泳ぐのでしょう? 種名ゲンゴロウを、例に挙げてみます。
ゲンゴロウの成虫は、一番後ろの脚が、大きく発達しています。この脚で、力強く、水を掻きます。彼らは、この脚を上げた格好で、水中で止まっていることがあります。そういう時に、観察してみましょう。脚に、細かい毛が生えています。
これによって、ゲンゴロウは、より多くの水を、掻けるのですね。よくできています。
他にも、水中生活に、よく適応したところがあります。呼吸のやり方です。
ゲンゴロウは、鰓【えら】を持ちません。水を呼吸できないのですね。私たちと同じく、空気を呼吸します。水中に棲むのに、どうしているのでしょうか?
ゲンゴロウの幼虫は、尾の先端部分を、水上に出して、呼吸します。いわば、「シュノーケル」方式ですね。ミズカマキリなどの水生昆虫と、同じ方式です。
対して、成虫は、「アクアラング」方式です。翅【はね】と体との間に、空気を溜めます。この空気を、呼吸します。ダイビングで使うアクアラングと、似ていますね。
かつての日本では、ゲンゴロウの仲間は、平凡な昆虫でした。子供の良い遊び相手だったようです。ところが、今では、種名ゲンゴロウの絶滅が心配されています。農薬の使用などが、彼らを追いつめました。彼らと子供が遊べる世界を、残したいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、種名ゲンゴロウが掲載されています。
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過去の記事でも、水生昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アメンボは、水上のスケーター?(2008/01/18)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)などです。
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新種発見のニュースです。オーストラリアで、昆虫を含む無脊椎動物の新種が、まとめて発見されました。その多くが、西オーストラリア州に産します。
発見された種の分類グループは、以下のとおりです。クモとそれに近縁な節足動物【せっそくどうぶつ】が11種、甲殻類【こうかくるい】(エビやカニの仲間)が3種、昆虫が2種、軟体動物【なんたいどうぶつ】が1種、蠕虫【ぜんちゅう】が1種、海綿動物【かいめんどうぶつ】が1種です。
軟体動物と蠕虫と海綿動物については、詳しい報道がありません。ここでは、残りの節足動物と甲殻類と昆虫について書きましょう。
今回、発見された種には、どれも、日本語名は付いていません。ラテン語の学名が付いています。以下に挙げるアルファベットの種名は、ラテン語の学名です。
クモでは、Hickmanolobus linnaeiやMicropholcomma linnaeiといった種が、見つかっています。この二種は、どちらもとても小さなクモです。
クモに近縁な節足動物では、カニムシの仲間が、見つかりました。クモ綱【こう】のうち、カニムシ目【もく】に属する生き物です。この仲間は、一見、サソリに似ます。サソリのような鋏【はさみ】を持ちます。けれども、毒針のある尾を持ちません。
甲殻類では、ヨコエビの仲間が発見されました。ヨコ「エビ」といっても、普通のエビとは違います。甲殻亜門【こうかくあもん】軟甲綱【なんこうこう】端脚目【たんきゃくもく】に属する生き物です。普通のエビは、軟甲綱の十脚目【じっきゃくもく】です。
新種のヨコエビには、眼がありません。地下の川に棲むからです。
昆虫では、ベッコウバチの仲間とヨコバイの仲間が発見されています。ベッコウバチは、クモを狩るハチとして有名ですね。ヨコバイの仲間は、植物食です。植物の上で、横に歩いたり、跳ねたりするので、ヨコバイと名づけられました。
このようなニュースに接すると、「生物の世界は無限だな」と思います。まだまだ、多様な生き物が発見されずにいるのでしょうね。
オーストラリアの新種のニュースは、以下にあります。新種のベッコウバチの画像付きです。
西オーストラリアで19種の新種を発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/03/10)
以下のページで、新種の画像がいくつか見られます。※解説は英語です。
新種のクモHickmanolobus linnaeiの画像(National Geographic News)
新種のクモMicropholcomma linnaeiの画像(National Geographic News)
新種のカニムシの画像(National Geographic News)
新種のヨコエビ(甲殻類)の画像(National Geographic News)
新種のヨコバイ(昆虫)の画像(National Geographic News)
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するクモが九種ほど掲載されています。ベッコウバチ科やヨコバイ科の昆虫も、載っています。
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過去の記事でも、オーストラリアの新種を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オーストラリアの深海で、新種発見(2009/01/22)
百種を越える魚類が発見される(2008/09/30)
オーストラリアのサンゴ礁で、数百の新種を発見(2008/09/25)
などです。
まだ、寒い日が続きますね。でも、春は確実に近づいています。暖かい地方では、「チョウを見た」という方もいるのではないでしょうか。
チョウの中には、成虫で越冬する種もいます。以前、ここのブログで紹介しましたね(冬に飛ぶ蝶(チョウ)もいる?(2006/1/13))じつは、ガの仲間にも成虫で越冬する種がいます。例えば、イカリモンガなどです。
生物学的には、チョウとガとは、はっきり分けられません。同じ昆虫綱【こんちゅうこう】チョウ目【もく】に属するものです。一般的に、チョウ目のうち、以下の条件に当てはまるものを、チョウと呼びます。「昼行性であること」・「翅【はね】を垂直に閉じて止まること」・「触角が細く、羽毛状でないこと」です。
チョウ目のうち、これらの条件に当てはまらない種を、ガと呼びます。美しくない種ばかりが、ガではありません。ガの中には、「美しく、昼行性で、翅を垂直に閉じて止まって、触角が細い」種もいます。つまり、チョウと区別できない種ですね。
前記のイカリモンガなどは、まさに、チョウと区別できません。イカリモンガは、「昼行性で、翅を垂直に閉じて止まり、触角が細い」種です。色や模様は、タテハチョウの仲間の、アカタテハなどに似ます。
これほど似たものを、「チョウ」・「ガ」などと呼び分けるのは、不合理ですね。生き物の呼び名には、合理的でないものも、多いです。いろいろな歴史的経緯があるためです。
イカリモンガを指して、「ガ」だと言っても、普通の人は、信じないでしょう。名前にこだわり過ぎると、良くない例です。実態を見誤ってしまいます。
それまで「きれいだね」と見ていたのに、「ガだ」と言うと、途端に顔をしかめる人がいます。ガの中で、毒がある種は、ほんのわずかです。観察するだけなら、まず、無害です。安心して、観察して下さい。ガの美しさに、気づくでしょう。
イカリモンガは、昼行性のため、観察しやすい種です。今の季節に会ったなら、厳しい冬を越した個体です。チョウと同じく、嫌わずに、見守ってあげたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、イカリモンガが掲載されています。他にも、美しくてチョウに似たガが載っています。
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過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
歌うガ(蛾)が、存在する?(2008/10/17)
アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/09/15)などです。
寒い季節には、昆虫を見ることは、少ないですね。でも、思わぬ場所で、昆虫に出会うこともあります。例えば、家の中です。
台所の隅などで、妙に脚の長い「コオロギ」に会ったことが、ありませんか? その脚にふさわしく、大きく跳ねる昆虫です。よく、「便所コオロギ」と呼ばれます。
それは、カマドウマという昆虫の仲間です。コオロギと同じく、バッタ目【もく】に属します。厳密には、コオロギとは、少し違うグループです。バッタ目の中の、カマドウマ科に属します。コオロギは、バッタ目のコオロギ上科【じょうか】に属します。
カマドウマ科に属する種は、みな似ています。そのため、どの種もまとめてカマドウマと呼ばれることが、多いです。正式な種名は、それぞれ、マダラカマドウマ、コノシタウマ、クラズミウマなどと付いています。ややこしいことに、正式な種名を「カマドウマ」というものもいます。
カマドウマ科の昆虫は、なぜ、人家にいるのでしょうか? たぶん、人家の中が、暖かいからでしょう。加えて、食べ物があることも、見逃せません。カマドウマの仲間は、雑食性です。ヒトが食べる物は、たいがい食べるようです。
もともと、カマドウマ科の昆虫は、洞窟や、朽ち木の穴に棲んでいたと思われます。今でも、種によっては、そのような場所に棲みます。そういう場所では、空を飛ぶ必要がありません。安全だからですね。そのため、彼らは、翅【はね】を失いました。
カマドウマたちから見れば、人家は、洞窟などと、似ているのかも知れませんね。食べ物が豊富な点では、洞窟などより、ずっと棲みやすいでしょう。
少し前までは、「カマドウマがいる家は、食べ物に困らない」とか、「カマドウマは、竈【かまど】を守る神」といった伝承が、各地にありました。これらの伝承は、あながち、間違いではなさそうです。「安全で、食べ物がある場所」と感じなければ、カマドウマは、その家に棲まないでしょうから。
「不潔だ」と追い出すよりは、共存をはかるほうが、素敵な感性だと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、マダラカマドウマが掲載されています。また、マダラカマドウマに近縁なコノシタウマの画像もあります。
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過去の記事でも、バッタ目【もく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
精霊【しょうりょう】バッタとは、どんなバッタ?(2007/08/15)
都会派のコオロギ、アオマツムシ(青松虫)(2006/10/02)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/06/30)
などです。
二〇〇九年の丑年【うしどし】にちなんで、もう一種、「ウシ」が付く生き物を紹介しましょう。ウシカメムシです。昆虫のカメムシの一種です。
ウシカメムシの姿を見れば、種名の由来は、誰でもわかります。胸の部分が、ウシの角のように、尖っています。幼虫でも、成虫でも、そこの形は同じです。
これは、専門的には、小楯板【しょうじゅんばん】と呼ばれる部分です。胸の背中側にあって、少し硬い部分です。
カメムシの仲間(カメムシ目【もく】)には、小楯板が発達した種が多いです。ウシカメムシ以外にも、小楯板が、奇妙な形をしている種がいます。
例えば、ツノカメムシ科の種は、小楯板に小さな突起があります。セアカツノカメムシなどです。ウシカメムシほど大きくありませんが、角に見えなくもありません。
マルカメムシ科の種では、小楯板が、背中全体を、丸く覆っています。まるで、小さなヘルメットが歩いているようです。ヘリカメムシ科のオオヘリカメムシでは、小楯板が反り返っています。いかり肩の昆虫ですね。
カメムシ目には、「○○カメムシ」という種名が付かないものもいます。ヨコバイ科、ウンカ科、ハゴロモ科などに属する種です。これらの種の中にも、奇妙な小楯板を持つものがいます。ヨコバイ科のミミズクなどが、そうです。
なぜ、カメムシ目には、奇妙な小楯板の種が多いのでしょうか? この理由は、わかっていません。理由の一つは、「体の輪郭をぼかすためでは?」と考えられています。
カメムシ目は、多くが、植物食です。植物に止まって、その汁を吸います。止まっている時、敵に見つかっては、困りますね。見つかりにくい外見のほうが、いいはずです。異様な輪郭なら、昆虫に見えないので、見つかりにくいというわけです。
これは、一つの仮説です。実際に、野外でウシカメムシなどを見ると、目立つことが、少なくありません。「なぜ、これで生きていけるのかしら?」と、不思議になります。自然の造形は、たくさんの謎を秘めていますね。
図鑑↓↓↓↓↓には、ウシカメムシが掲載されています。他にも、セアカツノカメムシ、オオヘリカメムシなど、30種以上のカメムシが載っています。
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過去の記事でも、カメムシの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
灯台もと暗し。自然史博物館の庭に、新種?の昆虫(2008/07/18)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/08)
昆虫にも「ミミズク」がいる?(2007/070/9)
腸内細菌が進化の決め手? マルカメムシ(2007/06/21)
カメムシはなぜ臭【くさ】い?(2006/11/03)
などです。
冬、昆虫の姿を見ることは、ほとんどありませんね。昆虫好きのお子さんなどは、さびしく思っているのではないでしょうか。
けれども、よく探せば、昆虫たちの生活を、見つけることができます。住宅地でも、マンションなどの集合住宅でも、大丈夫です。
例えば、家の外壁や、塀【へい】、ポストの周囲などを、探索してみましょう。小さな泥のかたまりが、ありませんか? 壷や、土鈴のように見えることもあります。
それらは、ハチ(蜂)の巣であることが多いです。危険はありませんから、安心して下さい。冬のハチの巣には、成虫のハチは、ほとんどいません。万が一いても、不活発です。
ハチの中には、泥で巣を作るものが、多くいます。ドロバチ科や、スズメバチ科の一部などです。中で、有名なのは、トックリバチ(徳利蜂)や、スズバチ(鈴蜂)ですね。
トックリバチは、徳利【とっくり】にそっくりな巣を作ります。泥をこねて、器用に、徳利の形にします。スズバチも、泥をこねて、球形の巣を作ります。その形は、鈴に見えないこともありません。作る場所により、ドーム型になったりします。
トックリバチも、スズバチも、巣を作るのは、母親です。子どものために、巣を作ります。巣の中には、卵が産んであります。幼虫のための食べ物も、入れてあります。食べ物は、ガ(蛾)の幼虫です。いわゆるシャクトリムシ(尺取虫)が多いです。
巣が完成すると、母親バチは、二度と巣に来ません。幼虫は、巣の中の食べ物を食べて、独りで育ちます。成虫になると、巣から出てゆきます。
トックリバチや、スズバチの成虫は、泥の巣には、棲まないのですね。ミツバチのような集団生活は、しません。スズメバチのように、凶暴でもありません。スズバチ(鈴蜂)は、スズメバチ(雀蜂)と名前が紛らわしいですが、性質は、まったく違います。
泥の巣なんて、雨で溶けてしまいそうですね。なのに、トックリバチやスズバチの巣は、風雨にも、負けません。その秘密は、ハチの唾液にあるようです。唾液で練られた泥は、固く、丈夫になります。だから、厳しい冬の間にも、見られるのですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、スズバチ(鈴蜂)掲載されています。スズバチの泥の巣の画像もあります。
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可憐な少女が鬼母に? ジガバチ(2008/05/9)
クマバチは社会進化の謎を解くか?(2007/03/16)
アシナガバチは紙の工芸家?(2006/09/22)
などです。
ヒトなどの哺乳類に比べると、昆虫は、寿命が短いですね。普通は、数ヶ月足らずしか生きません。長生きで知られるセミでも、七年ほどですね。
セミの場合、長いのは、幼虫の期間です。成虫の期間は、ほんの一、二週間です。大部分の昆虫は、セミと同じく、幼虫の期間のほうが、ずっと長いです。
なぜ、こうなるのでしょうか? たぶん、昆虫は、一生を、「成長期間」と「繁殖期間」とに、はっきり分けているからでしょう。
幼虫の間が、「成長期間」です。この期間は、ひたすら餌を食べます。大きくなることに、専念するのですね。これには、時間がかかります。体を作るためですね。
成虫は、「繁殖期間」です。この期間は、卵を産みさえすれば、目的達成です。条件が良ければ、産卵は、すぐに済みますね。短くても、かまわないわけです。
ところが、中には、成虫の期間が長い昆虫もいます。例えば、オオゾウムシです。
オオゾウムシの幼虫の期間は、一年ほどです。対して、成虫になってからは、二年以上も生きます。なぜ、こんなふうに逆転しているのかは、不明です。
オオゾウムシは、甲虫目【こうちゅうもく】オサゾウムシ科に属します。一般的に、「ゾウムシ」と呼ばれる昆虫の仲間です。成虫の口が、ゾウの鼻のように長いことから、ゾウムシ(象虫)となりました。ただし、ゾウムシの口は、ゾウと違って、硬いです。
ゾウムシの口は、錐【きり】のように、穴を開けるのに使われます。多くの場合、産卵する時に使うようです。ゾウムシの仲間は、木材や穀物など、硬い物に産卵することが多いからでしょう。オオゾウムシは、いつ、その口を使うのか、わかっていません。
ゾウムシの成虫は、口だけでなく、全身が「硬くて丈夫」な種が多いです。オオゾウムシも、そうです。成虫が長生きする理由の一つは、これだと考えられています。
オオゾウムシは、爬虫類のカメ(亀)と、同じ戦略なのでしょう。カメは、硬い甲羅で、身を守っていますね。そのかわり、ゆっくりしか動けません。ゾウムシも、ゆっくり動く昆虫です。ゆっくり主義で、長い時間を乗り切っている、といえます。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオゾウムシが掲載されています。また、オジロアシナガゾウムシ、シロコブゾウムシなど、他のゾウムシの仲間も載っています。
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過去の記事でも、甲虫目【こうちゅうもく】の昆虫を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
豪華絢爛【ごうかけんらん】、日本のカミキリムシ(2008/08/15)
コガネムシは、自然体験の宝物(2008/07/14)
キノコの傘で雨宿り? キノコムシたち(2008/06/16)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/03/10)
カツオブシムシは文化財の敵?(2007/10/19)などです。
ハラビロカマキリ 画像
和名:ハラビロカマキリ
学名:Hierodula patellifera
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千葉 習志野 【2008.10.22】
図鑑↓↓↓↓↓には、ハラビロカマキリが掲載されています。
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日本人は、昔から、昆虫の鳴き声を、鑑賞してきました。特に、コオロギの声は、日本の秋の風景に、溶けこんでいますね。
鳴く昆虫は、コオロギや、セミばかりではありません。思いがけない昆虫が、鳴くことがあります。例えば、ガ(蛾)の仲間です。
「ガが鳴く」なんて、多くの人には、初耳でしょう。何種かのガは、実際に、鳴きます。ただし、それは、ヒトに聞こえる音とは、限りません。
アワノメイガというガがいます。最近の研究で、このガは、「超音波で鳴く」ことが、わかりました。超音波ですから、ヒトには、聞こえません。
アワノメイガが鳴くのは、雄(オス)が、雌(メス)を誘うためです。求婚(プロポーズ)のために、鳴くのですね。その点は、コオロギの仲間と同じです。雄しか鳴かない点も、同じです。鳴くのに翅【はね】を使うことも、同じです。
しかし、アワノメイガは、鳴くのに、鱗粉【りんぷん】も使います。使うのは、特別な形の鱗粉です。翅の一部分に付いています。これをこすり合わせて、超音波を出します。「鱗粉を使って鳴く」昆虫は、これまで、知られませんでした。
この超音波は、とても小さい音です。そのため、すぐ近くに雌がいないと、聞こえません。それでは、不便そうですね? これには、理由があります。
大きな音では、敵にも、聞こえてしまいます。ライバルの雄にも、聞こえるでしょう。敵に襲われたり、ライバルに雌を奪われたりしないように、小さい音なのです。
アワノメイガ以外にも、雌を誘うため、同じように鳴くガが、いるそうです。それらのガについては、まだ、研究途上です。
雌を誘う以外の理由で、鳴くガもいます。スズメガ科の数種のガは、「敵を脅すために、鳴く」といわれます。こちらの鳴き声は、ヒトにも聞こえます。「ちっちっ」とか、「きいきい」などと聞こえるようです。
自然界は、きっと、ヒトの知らない音で、満ちているのでしょうね。
「超音波で鳴く」アワノメイガの研究報告は、以下にあります。
「蛾の密やかなラブソング:鱗粉による発音のメカニズムと交尾行動における機能の解明」(東京大学 農学生命科学研究科)
図鑑↓↓↓↓↓には、アワノメイガと同じメイガ科のクロスジノメイガ、シロオビノメイガ、ニカメイガ、モモノゴマダラノメイガが掲載されています。
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過去の記事でも、ガ(蛾)の仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
アシナガバチ? いえ、カシコスカシバです(2008/09/15)
木に化けて冬を越す? シャクガ(2007/12/14)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
木に付いた卵の正体は?(2007/03/07)
ミノムシ(蓑虫)は鳴く?(2006/11/15)
などです。
ブルーサルビアの蜜を吸うイチモンジセセリ。 イチモンジセセリ 画像
和名:イチモンジセセリ
学名:Parnara guttata guttata
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東京 目黒 【2008.09.14】
図鑑↓↓↓↓↓には、イチモンジセセリが掲載されています。
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キチョウ 画像
和名:キチョウ
学名:Eurema hecabe
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東京 目黒 【2008.09.14】
図鑑↓↓↓↓↓には、キチョウが掲載されています。
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秋、赤とんぼの季節ですね。「秋空にトンボ」は、日本人の原風景の一つでしょう。
トンボは、日本人に、とても好まれる虫です。昔の日本人も、トンボを、よく観察していました。トンボがアブを食べる様子が、『古事記』に書かれています。
けれども、「観察不足?」と、疑いたくなることもあります。例えば、平安時代、トンボは「かげろう」と呼ばれました。現在のカゲロウと、区別されなかったようです。平安時代の「かげろう」は、現在のトンボと、カゲロウとを、まとめて呼ぶ名でした。
トンボと、カゲロウは、どちらも、細長い体をしています。透き通った四枚の翅【はね】を持ちます。似た点もありますね。しかし、違う点も、多々あります。
例えば、カゲロウの成虫は、物を食べません。食べる機能がないのです。昔の人は、こんな大きな差に、気づかなかったのでしょうか? 不思議ですね。
じつは、トンボの中に、カゲロウに似たグループが、存在します。イトトンボの仲間です。トンボ目【もく】の中の、イトトンボ亜目【あもく】というグループです。
イトトンボは、体が「糸」のように細いです。翅の幅も、狭いです。水の近くを、ゆるやかに飛びます。そういう、はかなげな様子が、カゲロウに似て見えたのでしょう。
ただし、似るのは、外見だけです。イトトンボの成虫は、物を食べます。
もう一つ、イトトンボには、カゲロウと共通する点があります。翅を、背に折りたたんで止まることです。シオカラトンボなど、普通のトンボは、翅を開いて止まりますね。
止まったイトトンボを見ると、後ろの翅が、前の翅と、ぴったり重なっています。形が同じなのですね。シオカラトンボなどでは、後ろの翅と前の翅と、形が違います。
この特徴から、イトトンボ亜目は、均翅亜目【きんしあもく】とも呼ばれます。「均翅」とは、「翅の形が同じ」という意味です。この特徴は、カゲロウとは、違う点です。
イトトンボには、美しい光沢を持つ種が、多いです。揺らめくように光る様子が、陽炎【かげろう】に似ています。このことから、イトトンボを、「かげろう」と呼んだ、という説もあります。
図鑑↓↓↓↓↓には、クロイトトンボ、ミヤマカワトンボ、モノサシトンボなど、イトトンボ亜目【あもく】のトンボが、八種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、トンボや、カゲロウを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
越年【おつねん】トンボは、本当に年を越す?(2007/12/28)
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
羽根突き【はねつき】とトンボの関係(2006/01/01)
避暑に行く赤トンボ(2005/09/01)
などです。
シオカラトンボ ♂ 画像
和名:シオカラトンボ
学名:Orthetrum albistylum speciosum
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東京 新宿 【2008.09.09】
図鑑↓↓↓↓↓には、シオカラトンボ、オオシオカラトンボなどが掲載されています。
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ガ(蛾)の仲間は、夜に活動する昆虫として、知られますね。彼らが夜行性なのは、「敵から逃れるため」と考えられています。
昆虫の主な敵は、鳥です。鳥類は、ほとんどが、昼間に活動しますね。鳥を避けるため、多くのガは、昼間、じっと隠れています。
ところが、中には、昼に活動するガがいます。彼らは、どうやって、敵から逃れるのでしょう? そのような種は、敵を「だます」ものが、多いです。
例えば、カシコスカシバというガがいます。体が細長いです。黄色と茶色の縞模様があります。翅【はね】は、透き通ります。ぶんぶんと、すばやく飛びます。そう、ハチ(蜂)にそっくりなのですね。ガだと言われても、信じられないほど、似ています。
ハチが危険なことは、鳥も知っています。ですから、ハチを食べません。ハチに擬態【ぎたい】すれば、身を守れるわけです。擬態とは、形や動作をまねることです。
似た例は、他種の昆虫でも、あります。トラフカミキリなどが、そうですね。以前、ここのブログでも、取り上げました。トラフカミキリは、甲虫の仲間のカミキリムシです。カシコスカシバとは、縁が遠いです。なのに、ハチにそっくりなのは、同じです。
カシコスカシバや、トラフカミキリ以外にも、ハチに似た昆虫が、たくさん、います。よほど、ハチの危険さが、知れ渡っているのでしょう。たいていの生き物は、ハチを避けます。スズメバチや、アシナガバチは、ヒトにさえ、危険ですね。
カシコスカシバが、ハチに似るのは、外見だけです。本物のハチと違って、刺しません。ハチに似る昆虫は、多くが、そうです。「私は危険」と、だましています。
カシコスカシバの幼虫は、成虫と違うやり方で、身を守ります。樹木の皮の下に、隠れます。幼虫の食べ物は、樹木の材です。食べ物の中に、隠れるのですね。
幼虫は、ナラ(楢)、カシ(樫)、シイ(椎)、クリ(栗)などの木を食べます。だから、カシ(樫)コスカシバという名が付きました。「スカシバ科に属するガで、小型の、カシを食べる種」という意味です。早口言葉になりそうな名ですね(笑)
図鑑↓↓↓↓↓には、カシコスカシバが掲載されています。
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過去の記事でも、ハチに似た昆虫や、ハチを取り上げています。また、他のガの仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)
オオスカシバ(2007/08/04) ※カシコスカシバと同じスカシバ科の、オオスカシバの画像です。
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
アシナガバチは紙の工芸家?(2006/09/22) ※カシコスカシバは、アシナガバチに擬態【ぎたい】しているといわれます。
などです。
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ショウリョウバッタ 画像
和名:ショウリョウバッタ
学名:Acrida cinerea
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福岡 中央区 【2008.09.01】
図鑑↓↓↓↓↓には、ショウリョウバッタが掲載されています。
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久しぶりに生物切手の更新です。
この切手は、1987年3月に、昆虫切手シリーズ・第五集として発行されたものです。 クモマツマキチョウ♂♀ 切手画像
和名:クモマツマキチョウ
学名:Anthocharis cardamines isshikii
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日本切手 【1987/3/12発行 昆虫切手シリーズ・第五集小型シート】
図鑑↓↓↓↓↓には、
クモマツマキチョウは、残念ながら載っていませんが、同じ、シロチョウ科のチョウが6種掲載されています。
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夏休みも、終わりですね。宿題に励む方々が、多いでしょう。そこで今回は、生き物の、間違えやすい用語について、解説しますね。
孵化【ふか】という言葉がありますね。似た言葉で、羽化【うか】というのも、あります。この二つは、よく混同されます。新聞などでも、時おり、間違えています。
孵化とは、「卵から、子どもが生まれること」です。この言葉は、ほぼ、どんな生き物に対しても、使われます。例えば、以下のようなものです。
「チョウ(蝶)の卵から、ケムシ(毛虫)が生まれる」、「メダカの卵から、稚魚【ちぎょ】が生まれる」、「カエルの卵から、オタマジャクシが生まれる」、「ニワトリの卵から、雛【ひな】が生まれる」、これらすべてが「孵化」です。羽化ではありません。
羽化のほうは、主に、昆虫に使われる言葉です。「昆虫が、最後の脱皮をして、成虫になること」を、「羽化」といいます。成虫になると、昆虫は、脱皮しません。
ところが、ややこしいことが、あります。昆虫は、種によって、成長の仕方に、違いがあるのです。例えば、トンボとチョウとでは、以下のとおり、異なります。
トンボは、「卵→幼虫(ヤゴ)→成虫」という具合に、成長します。チョウは、「卵→幼虫(イモムシなど)→蛹【さなぎ】→成虫」という具合です。違いますよね?
トンボには、蛹という段階が、ありません。トンボ以外では、カゲロウや、セミなどが、同じように成長します。蛹の段階がなく、幼虫から、直接、成虫になります。
蛹から成虫になる場合でも、幼虫から成虫になる場合でも、「羽化」です。つまり、「チョウの蛹から、チョウの成虫が出てくる」ことも、「トンボの幼虫が、脱皮して、成虫になる」ことも、「羽化」と呼びます。孵化ではありません。
昆虫には、もっと別の成長の仕方をするものも、います。孵化や羽化という段階を、持たない場合も、あります。例えば、「成虫が、卵を産まずに、幼虫を産む」種がいます。これなどは、「孵化」の段階がないわけです。
生物の用語は、辞書を引いてから使ったほうが、確実ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、400種の昆虫が掲載されています。それぞれの種に、成長段階の解説が、付いています。
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過去の記事でも、孵化【ふか】や、羽化【うか】に関することを、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
●孵化【ふか】に関連する記事
【魚類】睨みを利かせるお父さん? オヤニラミ(2008/06/13)
【無脊椎動物】田んぼの生きている化石、カブトエビ(2007/06/08)
【鳥類】郭公(カッコウ)はずるい鳥か?(2007/05/25)
【爬虫類】雌(メス)しかいないトカゲがいる?(2007/03/06)
【両生類】樹上に卵を産むモリアオガエル(2006/07/10)
【昆虫】子どもの揺籠【ゆりかご】を作る虫、オトシブミ(2006/06/12)
●羽化【うか】に関連する記事【すべて昆虫】
アブラゼミの羽化直後の観察(2007/07/18)
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ(2007/05/04)
はかないようでしぶとい? カゲロウ(2006/09/04)
などです。
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寄生虫(寄生生物)というと、何となく、無気味に感じられますね。そのためか、都市伝説のように語られることも、珍しくありません。例えば、こんなふうです。
「ハリガネムシという、針金そっくりの虫がいる。道にいるのを、針金だと思って拾うと、爪【つめ】の間から、指に入り込む。そうして寄生される」などというものです。
もちろん、これは「伝説」です。本当ではありません。
ハリガネムシという生き物がいるのは、本当です。外見が、針金に似るのも、本当です。けれども、ヒトに寄生することは、まずありません。
厳密に言えば、ごく少数、ヒトに寄生した例があります。しかし、それは、交通事故に遭【あ】うより、ずっと少ない確率です。「交通事故に遭うかも知れないから、家から出るのをやめる」なんてことは、ありませんよね? 心配する必要は、ありません。
ハリガネムシは、寄生生物です。寄生する相手――宿主【しゅくしゅ】といいます――は、昆虫です。カマキリに、よく寄生します。バッタなど、他の昆虫にも、寄生します。寄生するのは、ハリガネムシの幼虫だけです。成虫は、どんな生き物にも、寄生しません。
普通に目にするハリガネムシは、成虫です。幼虫は、宿主の体内にいるため、見られないのですね。成虫は、淡水の中で生活します。成虫になると、物を食べません。
何かの間違いで、ハリガネムシの成虫が、水へ入れないことがあります。そうすると、体が乾燥して、硬くなります。その状態が、「針金そっくり」なのですね。水に入れば、柔らかくなります。陸上でも水中でも、元気な時は、のたうつように動きます。
近年まで、ハリガネムシは、類線形動物門【るいせんけいどうぶつもん】に属する、という説が、主流でした。最近では、線形動物門【せんけいどうぶつもん】類線形動物亜門【るいせんけいどうぶつあもん】ハリガネムシ目【もく】という説が、有力です。
本やウェブサイトによっては、線形動物門ではなく、袋形動物門【たいけいどうぶつもん】となっていることもあります。これは、明らかに、古い分類です。
生き物の分類は、たびたび変わります。調べものをするには、注意が必要ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ハリガネムシは載っていません。けれども、ハリガネムシが寄生するカマキリや、バッタの仲間が、合わせて四十種以上が掲載されています。
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過去の記事で、ハリガネムシが寄生するカマキリやバッタを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
精霊【しょうりょう】バッタとは、どんなバッタ?(2007/08/15)
トノサマバッタの飛蝗【ひこう】発生?(2007/06/18)
キリギリスは草食か肉食か?(2006/06/30)
カマキリは雪を予知する?(2005/11/18)
などです。
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ノシメトンボ 画像
和名:ノシメトンボ
学名:Sympetrum infuscatum
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長野 蓼科 【2008.08.03】
図鑑↓↓↓↓↓には、ノシメトンボが掲載されています。
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夏休みの自由研究に、昆虫採集を選んだ人は、いませんか?
昆虫採集で、私のお勧めは、カミキリムシの仲間ですね。毒などの危険性が、ないからです。安心して、採集できます。そのうえ、美しい種も、多いです。以下に、カミキリムシの中の「美虫」を紹介しましょう。
例えば、オオアオカミキリです。全身、金緑色をしています。山地の広葉樹林に棲みます。よく似た美種として、アカアシオオアオカミキリ、アオカミキリがいます。
カラカネハナカミキリも、金属光沢があります。オオアオカミキリより、暗い色合いです。見る角度により、赤紫や、藍色【あいいろ】に光ります。大人っぽい豪華さ、と言えますね。やはり、山地の広葉樹林に棲みます。
キボシカミキリや、ゴマダラカミキリは、住宅街でも見られるカミキリムシです。この二種は、モノトーンのおしゃれさんです。どちらの種も、長い触角が、白と黒の、二色に塗り分けられています。(地域により、体色には変異があります)
ルリボシカミキリは、「日本一の美カミキリムシ」との声があります。瑠璃色【るりいろ】の体に、黒い斑点が付いています。ひとめ見たら、忘れられません。山地の広葉樹林に棲みます。昆虫好きなら、一度は、実物に会いたい種ですね。
こんなに美しいカミキリムシたちは、何を食べるのでしょうか? 種により、違います。例えば、カラカネハナカミキリの成虫は、花の蜜や花粉を食べます。「ハナ」カミキリの名のとおりですね。ゴマダラカミキリの成虫は、生木の樹皮をかじります。
幼虫は、何を食べるのでしょう? 幼虫の食べ物は、どの種でも、似ています。草の茎や、木の幹を食べます。ただし、細かいところは、違います。どんな種の植物を食べるのか、また、生木を食べるのか、朽ち木を食べるのか、などは、種によって違います。
おかげで、「どんな種のカミキリムシが、どれだけいるか」がわかると、その地域の植物の状態が、わかります。カミキリムシを見ることで、森林の「健康診断」ができるのですね。昆虫採集も、ちょっと工夫すれば、こんな研究ができます。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオアオカミキリ、カラカネハナカミキリ、キボシカミキリ、ゴマダラカミキリ、ルリボシカミキリなど、四十種以上のカミキリムシが掲載されています。
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過去の記事でも、カミキリムシの仲間を取り上げています。また、夏休みの自由研究に使えそうな昆虫も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
キノコの傘で雨宿り? キノコムシたち(2008/06/16)
謎の円盤UFO? いえ、カメノコハムシです(2008/03/10)
トラフカミキリは、スズメバチのそっくりさん(2007/09/21)
などです。
トラマルハナバチ 画像
和名:トラマルハナバチ
学名:Bombus diversus
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長野 蓼科 【2008.08.03】
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夏は、昆虫が元気ですね。害虫による被害も、大きくなります。
日本の各地に、害虫を、怨霊【おんりょう】や、妖怪とみなす伝承があります。昔は、それだけ、被害が深刻だったのでしょう。農薬など、ありませんでしたからね。
中に、実盛虫という伝承があります。平家物語に登場する武将、斎藤実盛【さいとうさねもり】が、虫に化したというものです。虫になった理由には、諸説があります。
この虫は、烏帽子【えぼし】をかぶった武士の姿に似るそうです。これは、ウンカの類だといわれます。横から見ると、ウンカは、烏帽子の形に見えなくもありません。
ウンカとは、カメムシ目ヨコバイ亜目に属する昆虫の仲間です。とてもたくさんの種がいます。どの種も、植物の汁を吸います。吸われた植物は、弱ったり、枯れたりします。
伝承によれば、実盛虫は、イネ(稲)に怨みを持つといいます。そのために、イネを食い荒らすのだそうです。昔の人は、どんなウンカを、この妖怪と見たのでしょうか?
これは、トビイロウンカの可能性が高いです。このウンカは、イネの汁を吸います。
トビイロウンカは、もともと、日本には、いませんでした。原産地は、アジアの熱帯地域のようです。寒さに弱いため、日本では、冬を越せません。
では、どうやって、日本に棲むのでしょう? 彼らは、夏ごとに、海外から来ます。気流に乗って、飛んできます。5mmほどしかない昆虫なのに、驚きですね。
毎年、トビイロウンカが、日本に来るとは、限りません。日本で、ほとんど見られない年もあります。どういう条件の時、彼らが来るのかは、まだ、わかっていません。
昔の人にとって、トビイロウンカは、悪夢のようなものだったでしょう。見慣れない虫が、突然、田に大発生するのです。妖怪だと思われるのは、無理もありません。
トビイロウンカが、斎藤実盛と結びつけられた理由は、謎です。どうやら、「さねもり」と似た言葉で、イネに関係するものがあったようです。一説では、「さのぼり」(=田の神さまを送る行事)だといいます。それがなまって、「さねもり」になり、「実盛虫」と、こじつけられたようです。斎藤実盛にとっては、迷惑なことでしょうね。
図鑑↓↓↓↓↓には、トビイロウンカが掲載されています。
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過去の記事でも、妖怪と思われた昆虫などを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/08)
精霊【しょうりょう】バッタとは、どんなバッタ?(2007/08/15)
お菊虫の正体は、ジャコウアゲハ?(2007/08/13)
ジョロウグモの理【ことわり】(2006/10/19)
精霊【しょうりょう】トンボとはどんなトンボ?(2006/08/12)
などです。
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「ミーン、ミンミンミンミン…」最初のミーンが長いのが特徴です(オス)。 ミンミンゼミ 画像
和名:ミンミンゼミ
学名:Oncotympana maculaticollis
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東京 港区 【2008.07.28】
図鑑↓↓↓↓↓には、ミンミンゼミが掲載されています。
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ソテツの害虫。日本には普通はいない、台湾やフィリピンに分布。迷蝶。 クロマダラソテツシジミ 画像
和名:クロマダラソテツシジミ
学名:Chilades pandava
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沖縄 浦添市 【2008.07.12】
クロマダラソテツシジミの幼虫が、ソテツの新芽などを食い荒らすそうです。詳しくは、以下を御覧下さい。
ソテツの害虫が大量発生 珍チョウ「クロマダラソテツシジミ」(八重山毎日新聞 2007/09/22)
南アジア原産クロマダラソテツシジミ 兵庫県東部などで確認(読売新聞新聞 2007/12/13)
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いつの時代も、昆虫は、子どもに人気がありますね。夏休みの自由研究に、昆虫を取り上げる人も、多いでしょう。ところが、昆虫について調べると、困ることがあります。
同じ昆虫でも、本やウェブサイトによって、分類が違います。例えば、カラスアゲハというチョウですと、「チョウ目アゲハチョウ科」という場合と、「鱗翅目【りんしもく】アゲハチョウ科」という場合があります。なぜ、こんなことがあるのでしょうか?
前記の例を見ると、目【もく】という分類単位が、違うことがわかりますね。ここに、ヒントがあります。じつは、昆虫の目【もく】の呼び名は、近年、見直されています。
以前は、例えば、バッタの仲間なら、直翅目【ちょくしもく】という目【もく】の名でした。それが、「このような漢字名では、難しすぎる」と言われ始めたのですね。直翅目をバッタ目という具合に、呼び替えが進みました。
けれども、研究者の中には、「呼び替える必要はない」という人もいます。そのため、伝統的な目【もく】の名と、新しい目【もく】の名が、まぜこぜに使われています。
これは、昆虫に限りません。他のどんな生き物でも、このようなことは、よくあります。
分類の呼び名が変わるのは、生物学が、進歩している証拠です。研究が進んだために、「これまでの呼び名では、不都合だ」と、わかることがあります。
現在の分類になるまでには、さまざまな変遷がありました。これからも、分類の呼び名は、変わるに違いありません。学問の進歩は、止まることがないからです。
生き物に詳しくない人にとっては、面倒くさいですね。でも、これは、どうしようもありません。対策としては、「わからないことに出会ったら、必ず確認する」ことですね。
以下に、以前からの目【もく】の名と、新しい目【もく】の名の、対応を示しますね。ここに示すのは、主なものだけです。全部は、とても書ききれません。
伝統的な名 最近の名 含まれる主な昆虫
古顎目【こがくもく】 イシノミ目 イシノミの仲間
総尾目【そうびもく】 シミ目 シミの仲間
蜉蝣目【ふゆうもく】 カゲロウ目 カゲロウの仲間
蜻蛉目【せいれいもく】 トンボ目 トンボの仲間
網翅目【もうしもく】 ゴキブリ目 ゴキブリの仲間(時にシロアリ含む)
等翅目【とうしもく】 シロアリ目 シロアリの仲間
蟷螂目【とうろうもく】 カマキリ目 カマキリの仲間
革翅目【かくしもく】 ハサミムシ目 ハサミムシの仲間
直翅目【ちょくしもく】 バッタ目 バッタ、コオロギの仲間
竹節虫目【ななふしもく】 ナナフシ目 ナナフシの仲間
総翅目【そうしもく】 アザミウマ目 アザミウマの仲間
半翅目【はんしもく】 カメムシ目 セミ、ヨコバイ、カメムシの仲間
脈翅目【みゃくしもく】 アミメカゲロウ目 ヘビトンボ、クサカゲロウの仲間
鞘翅目【しょうしもく】 甲虫(コウチュウ)目 カブトムシ、コガネムシの仲間
長翅目【ちょうしもく】 シリアゲムシ目 シリアゲムシの仲間
双翅目【そうしもく】 ハエ目 ハエ、アブ、カ(蚊)の仲間
毛翅目【もうしもく】 トビケラ目 トビケラの仲間
鱗翅目【りんしもく】 チョウ目 チョウ、ガ(蛾)の仲間
膜翅目【まくしもく】 ハチ目 ハチ、アリの仲間
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布する昆虫が、400種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、生き物の分類や、名前について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 番外編(2008/04/14)
トンビやオケラは、存在しない? 生き物の名前の話(2008/04/11)
ホヤは脊索【せきさく】動物? 原索【げんさく】動物?(2007/08/28)
クラゲは刺胞【しほう】動物? 腔腸【こうちょう】動物?(2007/08/24)
新しい名前で出ています――魚類の改名(2007/02/02)
などです。
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モンシロチョウ 画像
和名:モンシロチョウ
学名:Pieris rapae crucivora
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、モンシロチョウが掲載されています。
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英国から、興味深いニュースが届きました。ロンドン自然史博物館の庭で、新種らしい昆虫が見つかった、というのです。
新種の発見自体は、珍しくありません。毎年、多くの新種が、発見されています。今回のニュースが珍しいのは、発見された場所が、大都会ロンドンの真ん中であることです。しかも、そこは、自然史博物館の庭でした。
ロンドン自然史博物館は、決して、小さな博物館ではありません。昆虫の標本だけでも、2800万ほど収蔵されている、といいます。生物の研究では、世界有数の権威を持つところです。そんな博物館の庭先に、新種がいるとは、誰も思わなかったでしょう。
見つかった新種?は、カメムシの仲間です。カメムシ目ナガカメムシ科に属するようです。博物館で調べた結果、ラテン語の学名でArocatus roeseliiという種に近縁ではないか、とされました。この種は、ヨーロッパ中央部に分布します。
Arocatus roeseliiは、日本には分布しません。そのため、日本語名は付いていません。この種に近縁なものとしては、セスジナガカメムシという種が、日本に分布します。
日本のセスジナガカメムシは、赤と黒の、美しい体色をしています。今回の新種も、体色は、赤と黒だとされます。ただし、発表された写真では、地味に見えますね。この写真は、幼虫を写したもののようです。成虫は、美しくなるのかも知れません。
今回、見つかったカメムシは、「新種」と決まったわけではありません。今のところ、外見の特徴しか、調べていないからです。それだけでは、新種かどうか、決めることはできません。例えば、普通にいる種の中に、たまたま、色変わりをした個体がいて、その子孫が増えた、という可能性もあります。
博物館では、明確な結果を出すために、DNAの調査をするそうです。こういった調査には、時間がかかります。新種が「新種である」とわかるには、たいてい、年単位の時間が必要です。学術調査とは、気長に、地道に、行なうものなのですね。私たちも、気長に結果を待ちましょう。
「ロンドンの真ん中で新種?」のニュースは、以下にあります。
ロンドンのど真ん中で新種の昆虫? 専門家も正体がつかめず(technobahn 2008/07/15)
図鑑↓↓↓↓↓には、今回の新種?と同じナガカメムシ科のオオメカメムシ、オオモンシロナガカメムシが掲載されています。
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過去の記事でも、昆虫の新種の発見や、再発見を取り上げています。また、カメムシの仲間も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/06/10)
ガーナの宝冠:西アフリカの希少な生き物たち(2008/05/16)
イネクロカメムシは福田【ふくだ】の虫?(2007/10/08)
腸内細菌が進化の決め手? マルカメムシ(2007/06/21)
カメムシはなぜ臭【くさ】い?(2006/11/03)
などです。
UK-JAPAN2008 WEBサイトに記事掲載!
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クマバチ 画像
和名:クマバチ
学名:Xylocopa appendiculata circumvolans
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東京 新宿 【2008.06.27】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマバチが掲載されています。
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午前中しか鳴かないの。 クマゼミ 画像
和名:クマゼミ
学名:Cryptotympana facialis
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沖縄 浦添市 【2008.07.12】
図鑑↓↓↓↓↓には、クマゼミが掲載されています。
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コガネムシ(黄金虫)とは、いかにも、縁起が良さそうな名前ですね。実際に、多くのコガネムシの仲間は、ぴかぴか光る体をしています。とてもきれいです。
ところが、農業や、園芸をやっている人には、コガネムシは、嫌われます。コガネムシの仲間には、植物を食い荒らす種が多いからです。
コガネムシと呼ばれるのは、おおむね、甲虫目【こうちゅうもく】コガネムシ科に属する昆虫です。ややこしいことに、コガネムシ科の中に、「コガネムシ」という名前の種がいます。他には、「○○コガネ」という種名のものが、多いです。
コガネムシ科の種は、多くが植物食です。害虫として、有名な種が含まれています。
例えば、アオドウガネという種がいます。成虫は、光沢のある黄緑色です。「黄金虫」らしい美しさです。けれども、農作物の害虫です。幼虫が、サツマイモ(薩摩芋)、ニンジン(人参)、イチゴ(苺)などの根を食べます。成虫は、多種の植物の葉を食べます。
オオクロコガネという種もいます。この種は、黒っぽく、地味です。でも、農作物の害虫なのは、同じです。幼虫が、サトイモ(里芋)などの根を食べます。成虫は、モモ(桃)、ウメ(梅)、ナシ(梨)など、多くの植物の葉を食べます。
ヒメコガネという種は、英語名を、soybean beetleといいます。「ダイズ(大豆)コガネムシ」という意味ですね。成虫が、ダイズ、クリ(栗)、ブドウなどの葉を食べるからです。幼虫は、豆類やイモ類の根を食べます。害虫とされるのは、無理もありません。
英語名を、Japanese beetleという種もいます。「日本のコガネムシ」という意味ですね。これは、マメコガネです。明治時代、日本から米国へ侵入したので、こう呼ばれます。日本でも、米国でも、農作物の大害虫として知られます。成虫が、豆類や、ブドウ(葡萄)などの果樹の葉を、食い荒らすからです。
コガネムシの仲間は、害虫ばかりみたいですね。しかし、それは、一方的な見方です。ヒトの役に立つ面もあります。彼らには、毒も棘も、ありません。安心して触れます。自然界への入門に、ちょうどいいですね。貴重な実体験を、させてくれます。
図鑑↓↓↓↓↓には、アオドウガネ、オオ