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2008年07月28日

気分はアマゾン探検隊? 大アマゾン展




 夏休み、全開ですね。各地で、生き物関係の催しが、開かれています。そのような催しの一つに、行ってまいりました。「大アマゾン展」です。
 展示されているのは、南米のアマゾン河に棲む魚たちです。ナマズ(鯰)の仲間が多いですね。「日本初公開」という種も、何種も展示されています。
 同じナマズでも、種ごとに、姿が違います。鎧【よろい】のようにいかつい鱗【うろこ】の種が、何種かいました。スマートで縞模様が美しい種や、銀色に輝く種もいました。
 すべてのナマズに共通なのは、ひげがあることです。大型のナマズは、ひげも長いです。どんなに長いひげでも、器用に動かすことができます。
 ナマズ以外の魚も、展示されています。ヨツメウオ、ピラニア、デンキウナギ(電気鰻)、アロワナ、淡水カレイ、淡水エイなどです。どれも、日本の川にはいない種です。
 ヨツメウオ(四つ眼魚)は、実際には、二つの眼しか持ちません。ですが、一つの眼を、二つの眼のように使います。眼の上半分を水上に出して、空中を視ます。同時に、眼の下半分で、水中を視ます。「二つの眼を四つ分使うから、ヨツメウオ」というわけです。
 ピラニアは、顎が発達して、獰猛【どうもう】そうに見えます。でも、ヒトを襲うことは、まず、ありません。獰猛な印象は、誇張されたものです。
 デンキウナギの展示個体は、とても大型でした。胴回りが太くて、迫力があります。日本で見られるデンキウナギとしては、最大級ではないでしょうか。
 アロワナは、ピラルクと同じ水槽に入っていました。どちらの種も、鱗の一枚一枚が大きいです。独特の色合いがあります。アロワナは、プラチナ色にきらめいていました。
 カレイやエイは、普通、海にしか棲めません。それが、アマゾンでは、淡水にいます。なぜそうなったのかは、わかっていません。淡水エイは水玉模様で、かわいいです。
 魚以外に、カエルが二種、展示されていました。ピパという種と、ベルツノガエルという種です。ピパは、まるで踏んづけられたように平たく、個性的な姿です。
 熱帯魚が好きなら、必見の展覧会です。会期が短いので、お早めに。


 「大アマゾン展」の公式ページは、以下にあります。
 大アマゾン展(玉川高島屋ショッピングセンター)
 


図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、アマゾンの魚は載っていません。そのかわり、日本の魚が、50種以上、掲載されています。
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 過去の記事で、他の夏休みイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 箱根で自然と芸術にひたる、花と美術の展覧会(2008/06/17)
 生物学を楽しく学べる? ダーウィン展(2008/03/20) ※現在は、大阪会場で開催中(~2008/09/21迄)
 「ファーブルにまなぶ」、虫の声の聴き方?(2007/10/11)
※現在は、滋賀県立琵琶湖博物館で開催中(~2008/08/31迄)


2008年07月05日

生物の多様性とは? 日本のサンショウウオの場合

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 近年の環境問題で、キーワードの一つが、「生物多様性」です。七月七日からの洞爺湖【とうやこ】サミットでも、おそらく、この言葉が飛び交うでしょう。
 「生物多様性」には、いくつもの意味があります。ここでは、「生物の種の多様性」について、説明しましょう。ごく簡単に言えば、「どれだけ多くの種がいるか」です。
 具体例を、挙げてみましょうか。日本のサンショウウオ(山椒魚)です。
 サンショウウオは、両生類の仲間ですね。日本には、二十種近くのサンショウウオが、分布します。中で、サンショウウオ科サンショウウオ属の種が、十五種ほどを占めます。
 小さな島国なのに、種が多い、と思いませんか? しかも、大部分が、日本の固有種です。これは、「種の多様性が高い」状態です。豊かな自然があることを、示します。
 サンショウウオといえば、オオサンショウウオが有名ですね。けれども、ほとんどのサンショウウオは、あんなに大きくなりません。小型で、目立たない生き物です。
 日本では、互いに、外見が似た種が多いです。写真では、種の区別に困るほどです。
 なぜ、狭い範囲に、似た種が、いくつも分布するのでしょうか?
 サンショウウオが、移動しにくい生き物だからです。彼らは、空を飛べません。歩く速度も、ゆっくりです。そのうえ、水から離れて生きられません。
 ほんの数kmでも、水がない陸に隔てられたら、彼らは、仲間と会えません。このため、地域ごとに、別々の種が、進化しました。
 例えば、アベサンショウウオという種がいます。京都府・兵庫県・福井県の、ごく一部にしか分布しません。また、オオイタサンショウウオという種がいます。大分県・熊本県・宮崎県、そしてなぜか離れて、高知県の一部に分布します。
 前記のとおり、日本のサンショウウオには、不思議な分布をする種がいます。この謎は、解けていません。解ける前に、絶滅しそうな種もいます。
 地域ごとの個体数は、どの種も少ないです。うっかり開発が進んだら、たちまち絶滅するでしょう。仮にも「先進国」ならば、そんな事態には、したくありませんね。



図鑑↓↓↓↓↓には、日本のサンショウウオが、十種ほど掲載されています。
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 最近、アベサンショウウオについて、悲しいニュースがありました。詳しくは、以下を御覧下さい。こんなことが、起こらない社会にしたいですね。
 兵庫・豊岡のサンショウウオ保護区近辺に産廃(産経ニュース 2008/06/10)


 過去の記事でも、サンショウウオを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 今が見ごろ? 日本の山椒魚【さんしょううお】たち(2008/03/17)
 2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
 真冬が恋の季節? サンショウウオ(2007/12/07)
 氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/07)
 などです。



2008年05月26日

平凡なカエルが危機に? アオガエル(青蛙)たち

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 田植えの季節ですね。水田には、昔から、たくさんのカエルが、棲んできました。
 日本人の印象では、カエルといえば、「青ガエル」でしょう。緑色のカエルですね。
 「青ガエル」と呼ばれるのは、一種だけではありません。緑色になる種が、まとめて、そう呼ばれます。ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエルなどです。
 「青ガエル」の多くは、名のとおり、アオガエル科に属します。一部、アマガエル科に属する種もいます。どちらの科のカエルも、田んぼによくいます。
 ややこしいことに、アオガエル科のカエルでも、「青くない」種がいます。緑以外の、茶色などの種も、いるのですね。カジカガエルなどが、そうです。
 むろん、典型的に「青い」種もいます。シュレーゲルアオガエルなどが、代表的です。
 シュレーゲルアオガエルは、田のカエルの代表でもあります。彼らの暮らしは、水田なしでは、成り立ちにくいです。餌を捕る場所としても、繁殖する場所としても、水田を利用しています。多く、産卵する場所として、水田の畔【あぜ】が選ばれます。
 シュレーゲルアオガエルの卵塊【らんかい】は、白い泡に包まれています。この点は、モリアオガエルと似ています。けれども、モリアオガエルと違い、樹上には産みません。水気のある土中や、岩の割れ目に産みます。水田の畔に、白い泡のかたまりがあれば、それは、おそらく、シュレーゲルアオガエルの卵塊です。
 水田の畔は、シュレーゲルアオガエルにとって、理想的な産卵場所です。生まれた幼生(オタマジャクシ)が、すぐに、水場へ行けるからです。卵の泡は、幼生が生まれると、崩れます。幼生は、泡に守られながら、水田へなだれこむわけです。
 アオガエルは、水田の害虫を食べます。ありがたい存在ですね。長い間、水田で、カエルとヒトは、共存共栄してきました。農村のカエルは、最も平凡な生物でした。
 ところが、最近、世界的に、カエルが減っています。感染症や、環境破壊が原因のようです。それらの脅威は、日本にも、無縁ではありません。
 カエルとの共存共栄は、古人の智慧です。この智慧を、なくしたくありませんね。


 過去の記事でも、カエルの危機や、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
 指の数が違うカエルがいる?(2008/02/22)
 カエル・ツボカビ症のその後(2007/12/03)
 樹上に卵を産むモリアオガエル(2006/7/10)
 アマガエル(雨蛙)が鳴くと雨が降る?(2006/05/08)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエルなど、十種以上のカエルが掲載されています。
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2008年05月16日

ガーナの宝冠:西アフリカの希少な生き物たち




 今、横浜市が、アフリカに染まっています。第四回アフリカ開発会議が、横浜で開かれるからです。このブログも、便乗しますね(笑) アフリカの生物を、紹介しましょう。
 昨年(二〇〇七年)十二月に、西アフリカのガーナから、「多くの新種がいる」と発表されました。新種の発見場所は、アテワ自然保護区です。新種ばかりでは、ありません。これまで知られている種でも、希少なものの生息が、確認されました。
 例えば、カエルです。ラテン語の学名を、Conraua derooiという種がいます。日本語名は、ありません。アカガエル科ゴリアテガエル(ゴライアスガエル)属に属します。
 Conraua derooiは、「世界で最も絶滅に近いカエル」といわれます。今後、生き残る可能性があるのは、アテワに棲むものだけだ、と考えられています。
 鳥類では、モモグロサイチョウや、リベリアクロヒタキなどの生息が、確認されました。モモグロサイチョウは、サイチョウ科ナキサイチョウ属の鳥です。リベリアクロヒタキは、ヒタキ科クロヒタキ属に属します。どちらも、数が少ない種です。
 哺乳類では、霊長類(サルの仲間)で、絶滅に近い種が、確認されました。オリーブコロブスや、ラテン語の学名をColobus vellerosusという種(日本語名なし)などです。
 昆虫では、八種の新種が発見されました。すべて、キリギリスの仲間です。アテワでしか、生息が確認されていません。また、希少なチョウ(蝶)も、確認されました。ラテン語の学名を、Mylothris atewaという種です。日本語名は、ありません。シロチョウ科シロチョウ亜科に属します。モンシロチョウの類縁ですね。
 昆虫以外の節足動物でも、新種が発見されました。クモ綱【こう】クツコムシ目【もく】クツコムシ科の種です。クモとダニの中間のような姿をしています。ラテン語の学名を、Ricinoides atewaと名づけられたようです。
 魚類や植物でも、珍しい種が、確認されています。中でも、シダ植物のCyathea manniana(ラテン語の学名、日本語名はなし)は、興味深いです。この種は、ヘゴ科ヘゴ属に属します。木生シダといって、樹木になるシダです。Cyathea mannianaと似た種は、ブラジルとマダガスカルにしか、分布していないそうです。
 たった一つの自然保護区で、この様子です。アフリカ全体では、どれほどの生き物がいるのでしょう? この多様性を、保ち続けたいですね。


 西アフリカのガーナで発見/確認された生き物については、以下に載っています。
 ガーナの熱帯林で、キリギリスや節足動物など9種の新種、 希少な生物種を発見(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 2007/12/06)
 ガーナで、新種、希少種、絶滅危惧種【ぜつめつきぐしゅ】などを発見(コンサベーション・インターナショナル 2007/12/06) ※英語の解説です。
 新種動物をガーナで発見(OCCULuTION 2007/12/08) ※新種の節足動物(クツコムシ)などの写真が載っています。


 前記の、発見/確認された生き物の情報や、写真は、以下にもあります。
 最も絶滅に近いカエル、Conraua derooiの写真(Arkive) ※解説は英語です。
 アフリカ最大の蝶といわれるドルーリーオオアゲハの写真(ぷてろんワールド)
 シロチョウの一種Mylothris atewaの写真(ガーナの蝶たち) ※解説は英語です。

 クツコムシ目の解説(Wikipedia日本語版)

 シダ植物のCyathea mannianaの写真、全体像(metafro)
 シダ植物のCyathea mannianaの写真、ゼンマイ状の若葉(metafro)
 シダ植物のCyathea mannianaの写真、葉(metafro)

 横浜の、第四回アフリカ開発会議のサイト
 横浜の「アフリカ月間」の案内

2008年05月08日

マダラスキアシヒメ

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 マダラスキアシヒメ 画像
和名:マダラスキアシヒメ【マダラスキアシヒメガエル】
学名:Scaphiophryne marmorata
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

神奈川県 金沢区  【2008.04.24】



2008年05月06日

キンイロアデガエル

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 キンイロアデガエル 画像
和名:キンイロアデガエル【マダカスカルキンイロアデガエル】
学名:Mantella aurantiaca
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

神奈川県 金沢区  【2008.04.24】



2008年05月03日

ブラジルで、14もの新種を発見

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 またもや、新種発見のニュースです。今度の舞台は、南米のブラジルです。なんと、一挙に、十四種が発見されました。
 種の内訳は、魚類が八種、両生類が一種、爬虫類が三種、鳥類が一種、哺乳類が一種です。うち、いくつかの種を、紹介しましょう。
 爬虫類三種のうちの一種は、脚【あし】がないトカゲです。ピグミーテグー科バキア【Bachia】属の一種、と考えられています。この仲間は、日本には分布しません。
 「脚がないトカゲとは、ヘビ(蛇)ではないのか?」と思う方がいるでしょう。トカゲとヘビの違いは、脚の有無だけではありません。他に、いくつもの違いがあります。
 大きな差の一つは、トカゲには、瞼【まぶた】があることです。ヘビには、瞼がありません。ですから、ヘビは、まばたきをしません。
 今回の新種「脚がないトカゲ」にも、瞼があります。バキア属の特徴として、透明な瞼を持つはずです。このため、バキア属のトカゲは、目を閉じても、見ることができます。
 鳥類の新種は、とても小さなキツツキです。キツツキ科ヒメキツツキ属の一種、とされています。ヒメキツツキの仲間も、日本には分布しません。
 両生類の新種は、一見、ヒキガエルに似ています。英語名を、「角のあるヒキガエルhorned toad」というほどです。けれども、ヒキガエル科ではありません。ユビナガガエル科ツノガエルモドキ属の一種、とされます。ツノガエルモドキも、日本には、分布しません。
 これらの種が発見されたのは、ブラジルのセラードと呼ばれる地域です。ここは、自然の宝庫です。前記の新種以外にも、たくさんの貴重な種がいます。
 例えば、鳥類のスミレコンゴウインコや、クロアイサや、マメシギダチョウ、および、哺乳類のアメリカヌマジカや、ミツオビアルマジロなどです。みな、絶滅の危機にある種です。彼らにとって、セラードは、最後の楽園かも知れません。
 残念ながら、この楽園が、おびやかされています。人間による開発が、進んでいるからです。何とか、この野生の王国を、残したいですね。


 ブラジルの新種のニュースは、以下に載っています。
 新種一度に14種 バイオ燃料開発で危機 ブラジルの草原で発見(西日本新聞 2008/04/30)
 ブラジルの草原で、「脚がないトカゲ」などの新種が発見される(コンサベーション・インターナショナル 2008/04/29) ※英語の解説です。
 ブラジルの草原で発見された新種たちの写真(コンサベーション・インターナショナル、2008/04/29) ※英語ですが、写真集ですので、観るだけで楽しめます。


 過去の記事でも、新種の発見を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 両生類は、肺がなくても生きられる?(2008/05/01)
 タンザニアで、新種の哺乳類を発見!(2008/04/16)
 再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/07)
 インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
 霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?(2007/11/01)
 ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27)
 新種のクシクラゲ? 発見(2007/6/13)
などです。


2008年05月01日

両生類は、肺がなくても生きられる?

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 先日、インドネシアのボルネオ島(カリマンタン島)で、新種のカエルが発見されたというニュースがありましたね。なんと、「肺がないカエル」です。このカエルは、どうやって、呼吸するのでしょうか?
 じつは、普通のカエルも、「肺だけ」で呼吸するわけではありません。皮膚でも呼吸します。しかも、皮膚呼吸の割合が、かなり高いです。どのくらいの割合かは、種によって違います。「肺呼吸より、皮膚呼吸のほうが主」という種もいます。
 カエルは、もともと、皮膚呼吸が盛んなのですね。今回、発見された新種は、その延長線上にいます。何らかの理由で、肺を捨てたほうが、有利になったのでしょう。すべての呼吸を、皮膚へと、集中させたわけです。
 皮膚呼吸が盛んなのは、カエルだけではありません。すべての両生類が、皮膚呼吸をします。両生類は、皮膚呼吸に頼る割合が、高いです。
 カエル以外の両生類では、成体でも、「肺がない」種が、なん種もいます。サンショウウオや、イモリの仲間に多いですね。両生類の中の、有尾目【ゆうびもく】というグループです。カエルは、無尾目【むびもく】というグループに属します。
 例えば、有尾目の中に、ムハイサラマンダー科というグループがあります。ムハイサラマンダーの「ムハイ」とは、「無肺」です。このグループの両生類には、肺がありません。成体は、皮膚呼吸だけで、生きています。
 ムハイサラマンダー科の種は、日本には分布しません。けれども、日本にも、「肺がない」両生類がいます。ハコネサンショウウオという種です。
 ハコネサンショウウオは、有尾目のサンショウウオ科に属します。ムハイサラマンダー科以外でも、肺がない種がいるのですね。一部では、「肺のない両生類」が、たいへん珍しいように報道されています。が、本当は、そうでもありません。
 カエル(無尾目)で「肺がない種」が見つかったのは、今回が初めてです。でも、他にもいるかも知れません。見つかっていないだけで、いるのではないか、と思います。


 新たに発見された「肺のないカエル」のニュースは、以下に載っています。
 インドネシアで発見の「肺のないカエル」、進化論に新たな光(AFPBBニュース 2008/04/11)
 ボルネオのジャングルで肺のない成体のカエルが発見(Technobahn 2008/04/08)


 過去の記事でも、「肺がない種」など、さまざまな両生類について、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ボルネオ島に肺【はい】のないカエルが発見される?!(2008/04/10)
 2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
 真冬が恋の季節? サンショウウオ(2007/12/07))
 カエル・ツボカビ症のその後(2007/12/03)
 陸に棲むのに肺がないハコネサンショウウオ(2005/10/10)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、肺のないハコネサンショウウオなど、多くの両生類が掲載されています。
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2008年04月10日

ボルネオ島に肺【はい】のないカエルが発見される?!




 ボルネオ島に成体のカエルにもかかわらず、肺がない個体が発見された。呼吸は、どのようにして行われているのでしょうか?
 発見した博士によると「皮膚呼吸で補っているのではないか」とのことでした。詳しくは、以下のページをご参照ください
 ボルネオのジャングルで肺のない成体のカエルが発見(Technobahn 2008/04/10)
 ボルネオで肺を持たないカエル発見、皮膚から酸素吸収か(ロイター 2008/04/10)


 過去の記事でも、カエルの危機や、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】(2008/02/29)
 指の数が違うカエルがいる?(2008/02/22)
 カエル・ツボカビ症のその後(2007/12/03)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエルなど、十種以上のカエルが掲載されています。
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2008年03月17日

今が見ごろ? 日本の山椒魚【さんしょううお】たち

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 三月の風景は、まだ、寒々しいですね。野生の生き物たちが、活発なようには見えません。ところが、この時期に、最も活発になる生き物もいます。
 それは、サンショウウオの仲間です。両生類のうち、尾があって、トカゲに似た姿のものたちですね。日本のサンショウウオの多くは、この時期に、繁殖期を迎えます。
 普段のサンショウウオは、とても見つけにくいです。野山で、ひっそりと暮らすからです。繁殖期でない時期には、どこにいるのかさえ、判明していない種が多いです。
 そんな彼らは、繁殖期に、一変します。たくさんのサンショウウオが、水場に集まります。産卵と、受精のためです。両生類の卵は、水中に産まれる必要があるのですね。
 彼らの繁殖は、おおむね、以下のように行なわれます。
 まず、雄(オス)たちが、水場に集まります。次に、雌(メス)たちが、水場へやってきます。雄たちは、われ先に雌に飛びつきます。一頭の雌をめぐり、多数の雄同士で、取っ組み合いになります。勝った雄が、雌を独占します。その後、雌雄のペアで、産卵と受精が行なわれます。彼らが、こんなに活発に動くのは、繁殖期だけです。
 実際の繁殖の時期や、詳しい様子は、種によって違います。同じ種でも、生息地によって違います。彼らは、生息地の気候に合わせて、繁殖するからです。
 この時期に繁殖期を迎える種には、オオイタサンショウウオ、クロサンショウウオ、トウキョウサンショウウオ、トウホクサンショウウオ、ヒダサンショウウオ、ホクリクサンショウウオなどがいます。
 この中には、トウホクサンショウウオやクロサンショウウオのように、六月頃まで繁殖期がずれ込む種もいます。雪解けの時期を待つからです。かと思えば、ホクリクサンショウウオのように、二月頃から繁殖期に入るものもいます。ホクリクサンショウウオは、雪国に分布するのに、です。彼らは、冬でも凍らない湧き水に産卵するようです。
 繁殖期は、サンショウウオたちを、最も観察しやすい時期です。知られざる生態を、見せてもらう好機です。彼らのすみかを荒らさないよう、そっと観察して下さいね。


 過去の記事でも、サンショウウオの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 真冬が恋の季節? サンショウウオ(2007/12/07)
 大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?(2007/02/05)
 ウーパールーパー? いえメキシコサンショウウオです(2006/02/06)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、トウホクサンショウウオ、ホクリクサンショウウオなど、日本のサンショウウオが十種掲載されています。
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2008年02月29日

2008カエル年【amphibian ark 2008/YEAR OF THE FROG】

 

 今年は、国際自然保護連合(IUCN)と世界動物園水族館協会(WAZA)が、提唱する「2008カエル年」です。
 東京都では、上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園が参加、協力し、「2008カエル年」の活動を行います。
 その中に、こんな活動があります。
 上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園に用意されている「東京でカエルを見かけたヨ!マップ」へ、カエルを見かけた場所の印をつけて提出するというものです。
 東京で、どのくらいのカエルやサンショウウオが実際にみられるのか?統計をとりたいのですね。
 この目撃された場所などは、集計されて「東京ズーネット」で公開されます。皆さんも、参加してみませんか。

 詳しくは以下の通りです。
 4園同時開催 国際カエル年イベントのお知らせ
 国際カエル年イベントのお知らせ、ですケロ(2008/02/22 催し物ページ)
 参加している他の多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族園にも、それぞれこの催し物のトピックが載っています。トップページ催し物からご覧ください。

 上野動物園公式ホームページ トップページ
 多摩動物公園公式ホームページ トップページ
 井の頭自然文化園公式ホームページ トップページ
 葛西臨海水族園公式ホームページ トップページ

 その他「2008カエル年」に関するページは以下の通りです。
 両生類箱舟計画:2008カエル年のスタート(2008/01/17 国際自然保護連合(IUCN)日本委員会)
 国際自然保護連合(IUCN)日本委員会 トップページ
 世界動物園水族館協会(WAZA)トップページ【英語版】


図鑑↓↓↓↓↓には、20数種のサンショウウオやカエルが掲載されています。
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2008年02月22日

指の数が違うカエルがいる?

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 寒いですね。春が待ち遠しいです。生き物たちも、春を待っているようです。
 昔は、春の小川といえば、オタマジャクシ(カエルの幼生)が溢れていたものです。でも、オタマジャクシは、冬にもいます。幼生で越冬するカエルも、いるのですね。
 そんなカエルの、南西諸島の例を挙げてみましょう。(本土の例は、以前挙げましたね) 南西諸島で、冬に見られる可能性があるのは、オットンガエル、または、ホルストガエルのオタマジャクシです。どちらも、世界中で、日本の南西諸島にしかいません。
 オットンガエルは、奄美大島と、その隣の加計呂麻島【かけろまじま】にだけ分布します。体表にいぼいぼがあり、ちょっとヒキガエルに似ています。大型で、体長10cmを越えます。外来のウシガエルを除けば、日本のアカガエル科で、最大といわれます。
 ホルストガエルは、沖縄本島の北部と、渡嘉敷島【とかしきじま】にしか分布しません。外見は、オットンガエルに似ます。やはり、体長10cmを越えます。分布域が違わなければ、混同されたでしょう。けれども、体表は、いぼいぼではありません。
 この二種は、とても近縁だと考えられています。共通する特徴が多いからです。中でも、変わった特徴は、前足の指が五本であることです。
 じつは、普通のカエルは、前足が四本指、後ろ足が五本指です。しかし、オットンガエルとホルストガエルの前足は、五本指です。五本目の指は、隣の指にくっついています。あまり役立ちそうにありません。「これは指ではなく、突起だ」という意見もあります。
 五本目の指が、何のためにあるのかは、わかっていません。防御のためではないかといわれます。五本目の指に、鋭く尖った骨があるからです。この骨は、普段は、肉に隠れています。捕まえられたりすると、骨が突き出して刺さります。
 オットンガエルは、鹿児島県の天然記念物に指定されています。ホルストガエルは、沖縄県の天然記念物です。両種とも、希少なうえ、珍しい特徴を持つからです。
 天然記念物に指定しただけで、安心はできません。数が少ない生き物は、常に絶滅のおそれがあります。有効な保護策を、考えるべきですね。


 過去の記事でも、カエルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カエル・ツボカビ症のその後(2007/12/03)
 イボガエル? いえツチガエルです(2007/09/07)
 月にヒキガエルがいる?(2006/10/21)
 妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)(2006/08/07)

などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、オットンガエルとホルストガエルが掲載されています。
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2007年12月07日

真冬が恋の季節? サンショウウオ

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 十二月の街中は、賑やかですね。人の動きもあわただしく見えます。対して、野山は静かですね。生き物たちは、みな冬眠しているように感じられます。
 ところが、この時期に、活発になる生き物もいます。繁殖期を迎えるものたちです。例えば、サンショウウオの一部は、冬に繁殖します。
 これを読んで、不思議に思う方がいるでしょう。「サンショウウオは両生類だから、冬は活動しないんじゃないの?」と。そのとおりです。普通のサンショウウオは、冬眠します。けれども、中に、冬に繁殖する種もいるのですね。
 日本のサンショウウオでは、アベサンショウウオ、オオイタサンショウウオの一部、カスミサンショウウオの一部、トウキョウサンショウウオの一部などが、十二月に繁殖します。「一部」と書いたのは、同じ種でも、繁殖期がずれることがあるからです。十二月でなくても、一月や二月に繁殖するものもいます。
 両生類は、暑さ寒さに弱いです。暑すぎても、寒すぎても、活動できなくなります。なのに、なぜ、冬に繁殖するものがいるのでしょう? 理由は、わかっていません。
 冬に繁殖するサンショウウオには、暖かい地方のものが多いです。また、同じ種同士でも、より温暖な地方にいるものが、より早い時期に繁殖します。例えば、カスミサンショウウオでは、温暖な和歌山県南部にいるものが、十二月のうちに繁殖します。気候によって、繁殖期が左右されることは、間違いありません。
 日本のサンショウウオは、繁殖期以外には、見つけにくいです。どの種も、普段は、落ち葉の下などで、ひっそり暮らすからです。気づかれないまま、人家近くにいることも多いです。カスミサンショウウオやトウキョウサンショウウオのように、水田に棲んだり、産卵したりする種もいます。このような種は、特に、人の影響を受けやすいです。
 トウキョウサンショウウオなどは、都会近くに棲むことが、不運でした。人間によって、すみかがどんどん開発されてしまいました。彼らのような、弱いものが生きられる環境を、都会近くでも残したいですね。ヒトにとっても良いことだと思います。


 過去の記事でも、サンショウウオの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?(2007/02/05)
 ウーパールーパー? いえメキシコサンショウウオです(2006/02/06) 
 氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/07)
 陸に棲むのに肺がないハコネサンショウウオ(2005/10/10)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、オオイタサンショウウオ、トウキョウサンショウウオなど、十種のサンショウウオも掲載されています。
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2007年12月03日

カエル・ツボカビ症のその後




 今年の一月に、ツボカビ症のニュースが流れたのを、覚えておいででしょうか? カエルなどの両生類に、致命的な病気です。感染症ですが、ヒトには感染しません。
 ツボカビ症は、世界の各地で、深刻な影響をもたらしています。「両生類が、一つの地域から、まるごと消えてしまった」などと報告されました。そんな恐ろしい病気が、日本に上陸したというニュースでしたね。その後、どうなったのでしょうか?
 ツボカビ症の原因は、ツボカビという病原体です。残念なことに、ツボカビは、日本でも広がっています。各地で、ツボカビに感染した両生類が、発見されています。
 二〇〇七年一月の段階では、感染が確認されたのは、飼育個体だけでした。この年の三月には、ペットショップで販売されているカエルで、ツボカビが確認されました。六月には、日本で飼育・販売されているカエルに、広くツボカビが感染しているとわかってきました。目に見えて病気でなくても、感染している個体がいます。
 同じ六月、日本の野生のウシガエルから、ツボカビが検出されています。神奈川県の個体です。十月には、野生のアフリカツメガエルから、ツボカビが検出されました。これは、和歌山県でのことです。すでに、日本の自然の中にも、ツボカビがいるのですね。
 ウシガエルと、アフリカツメガエルは、外来種です。人間が、日本に持ち込みました。彼らは、ツボカビに感染しても、症状が出にくいです。元気なまま、ツボカビをまきちらしてしまいます。そんな彼らを野生化させたのは、人間の責任です。
 十一月には、日本の野生のイモリに、ツボカビ感染の疑いが出ました。イモリは、カエルと同じ両生類です。感染が疑われているのは、シリケンイモリという種です。
 シリケンイモリは、世界のうち、日本の南西諸島にしか分布しません。貴重な種です。もし、ツボカビ症のために、シリケンイモリが絶滅してしまったら、日本と世界の損失です。そんなことには、したくありませんね。
 ツボカビの感染は、人間の活動によって広まりました。人間がやったことなら、人間が責任を取るべきですね。まずは、やたらに生き物を移動させることをやめましょう。


 ツボカビ症について、より詳しくは、以下のページを御覧下さい。
 カエルツボカビ症について(WWFジャパン)

 二〇〇七年のツボカビ症に関するニュースには、以下のようなものがあります。
  県内ペット店 カエル販売自粛(沖縄タイムス 2007/5/1)
 野生カエルで初確認??高率で感染死のツボカビ(47ニュース 2007/6/11)
 ツボカビ菌 陽性反応 田辺で繁殖の外来カエル(紀伊民報 2007/10/26)
 「野生イモリにツボカビ 感染経路は不明(琉球新報 2007/11/28)

 過去の記事でも、両生類のツボカビ症について取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 世界のカエルが絶滅する? ツボカビ症を防ぐには(2007/1/14
 <カエル・ツボカビ症>国内で初確認 両生類絶滅の危険性も(2007/1/12)



図鑑↓↓↓↓↓には、日本の両生類が、二十種以上掲載されています。
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2007年09月07日

イボガエル? いえツチガエルです

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 皆さんがお住まいの地方に、通称イボガエルというカエルがいませんか? 日本の多くの地方で、そう呼ばれるカエルがいるようです。
 正式名称をイボガエルという種は、いません。そう呼ばれるのは、ヒキガエルか、ツチガエルのどちらかです。ツチガエルであることが、多いですね。
 ツチガエルというのは、正式な日本語の種名です。名のとおり、土色をしたカエルです。背中に、ぶつぶつと盛り上がった模様があります。これが、イボのように見えるため、イボガエルと呼ばれます。腹側には、イボはありませんが、ざらざらしています。
 ツチガエルは、見た目が良くありません。そのうえ、特異な匂いを出します。おかげで、嫌われがちです。「イボガエル(ツチガエル)に触ると、イボができる」と言われることもあります。けれども、これは迷信です。ツチガエルに触っても、イボはできません。
 ヒキガエルの子どもが、ツチガエルだと思っている人がいます。たしかに、ツチガエルは、小型のヒキガエルに似ています。しかし、ツチガエルとヒキガエルとは、別の種です。
 ツチガエルの生態は、変わっています。幼生(おたまじゃくし)のままで、冬を越すのです。おたまじゃくしといえば、普通は、春から夏にいるものですね。ツチガエルのおたまじゃくしは、秋にも見られます。ほとんどの幼生は、そのまま越冬して、翌年、カエルになります。なかには、その年のうちにカエルになるものも、いるようです。
 日本本土のカエルで、こんな生態を持つのは、他には、ウシガエルだけです。そうなる理由は、わかっていません。幼生でも、冬の厳しさは変わらないはずです。
 この二種の幼生には、共通点があります。それは、「親と比べて大きい」ことです。ツチガエルの場合、親のカエルは、6cmほどにしかなりません。なのに、おたまじゃくしは、8cmほどになることがあります。親のほうが、小さいことがあるのですね。
 こんなに大きくなるのは、おそらく、冬を乗り切るためでしょう。だから、越冬する二種の幼生が、やたらに大きいのだと思います。小さなツチガエルが、いつ頃、どうやって、こんな生態を身に付けたのでしょうか? 謎が解ける日が待たれますね。


 過去の記事で、ヒキガエルとウシガエルを取り上げています。また、その他のカエルも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 「トノサマガエルの謎(2007/5/21)
 月にヒキガエルがいる?(2006/10/21)
 妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)(2006/8/7)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ツチガエルが掲載されています。
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2007年06月08日

黄色いカエル!!




 島根県美郷町で、黄色い体色をした『シュレーゲルアオガエル』が発見され、持ち込まれた島根県立三瓶自然館サヒメルで6月6日から一般に公開されています。とても珍しいですね。お近くの方は、島根県立三瓶自然館サヒメルへ行ってみてはいかがでしょうか。

 島根県立三瓶自然館サヒメルのページは以下の通りです。ご覧ください。
 島根県立三瓶自然館サヒメル オフィシャルホームページ

 島根県美郷町で黄色のカエル発見!色彩の突然変異したカエルと推定(島根県立三瓶自然館サヒメル 更新情報ページ)


 また、黄色いカエルのニュースは以下にリンクしています。
 びっくり、黄色のカエル(中国新聞 2007/06/08)



図鑑↓↓↓↓↓には、シュレーゲルアオガエルが掲載されています。
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2007年05月24日

新種発見!! 体色が変わるカエル




 また、嬉しいニュースが飛び込んできました。タイで新種のカエルが発見されました。
 周囲の環境によって、体色が変わるカエルだそうです。英名は、発見されたプールアン国立公園の名前からちなんでつけられたようですね。
 続報がありましたら、またご案内します。
 英名:Phu Luang Cliff frog【プールアン・クリフ・カエル】
 学名:Odorrana aureola
 

 プールアン・クリフ・カエルに関する最近のニュースは、以下のとおりです。
 タイで新種のカエルを発見=周囲に応じて体色が変化(時事通信社 2007/05/24)
 タイで発見された新種のカエル【画像】(Yahoo News 2007/05/24)

2007年05月21日

トノサマガエルの謎

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 そろそろ田植えの季節ですね。田んぼに水が入ると、カエルの声が賑やかになります。
 田んぼに多いカエルといえば、アマガエルとトノサマガエルでしょう。「殿様」の名のとおり、トノサマガエルは、アマガエルより、ずいぶん大きいです。
 トノサマガエルは、雌(メス)と雄(オス)とで色が違います。大きさも、雌のほうが大型です。雌は、白地に茶色い斑点を散らした姿です。雄は、雌より緑がかった体色です。
 繁殖期になると、雄だけ、普段と体色が変わります。婚姻色【こんいんしょく】と呼ばれるものです。繁殖期の雄は、黄色っぽくなります。
 日本には、ほぼ全国に「トノサマガエル」がいます。けれども、そう呼ばれるカエルが、本当のトノサマガエルとは限りません。違う種のカエルが、「トノサマガエル」と呼ばれることがあります。姿や生態が似た、別種がいるのです。
 トノサマガエルの「そっくりさん」は、ダルマガエルと、その亜種であるトウキョウダルマガエルです。
 じつは、トノサマガエルは、不思議な分布をしています。東北の太平洋側(仙台あたり)から、関東地方までの間が、すっぽりと空白なのです。東北から九州まで、広く分布するのに、です。その空白地帯に、ぴったりとはまるように、トウキョウダルマガエルが分布します。ですから、仙台や、東京近辺の「トノサマガエル」は、トウキョウダルマガエルなのですね。こんな分布になった理由は、わかっていません。
 ダルマガエルは、東海から瀬戸内地方に分布します。トノサマガエルと分布が重なります。そのうえ、外見も似ています。野外での区別は、容易ではありません。
 トノサマガエルとダルマガエルとは、野生状態でも、交雑して雑種ができることがあります。分布の境界では、トノサマガエルとトウキョウダルマガエルの雑種ができることもあります。こうなれば、ますます区別ができません。ややこしいですね。
 トノサマガエルとダルマガエルが近縁なのは、明らかです。しかし、この二種の関係には、未知の部分が多いです。身近な生き物でも、謎はあるものですね。


 過去の記事でも、アマガエルなど、カエル類を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)(2006/8/7) 
 樹上に卵を産むモリアオガエル(2006/7/10)  
などです。このほかにもたくさんカエルや両生類に関する投稿があります。各カテゴリーよりご覧ください。

 また、先日ニュースになった「カエル・ツボカビ症」のトピックもあります。以下の通りです。 
 世界のカエルが絶滅する? ツボカビ症を防ぐには (2007/01/14) 
 <カエル・ツボカビ症>国内で初確認 両生類絶滅の危険性も(2007/01/12)  



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には、トノサマガエル、トウキョウダルマガエルが、掲載されています。ぜひご利用下さい。

2007年02月05日

大山椒魚(オオサンショウウオ)は冬眠しない?

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 寒い冬、カエルなどの両生類や、トカゲなどの爬虫類は、みな冬眠していますね。彼らは、体温を自力で調節できないからです。このような動物を、変温動物といいます。
 ところが、中には、冬眠しない変温動物もいます。寒さに強い変温動物もいるのですね。その一種が、オオサンショウウオのようです。特別天然記念物として、有名ですね。
 「ようです」と書いたのは、オオサンショウウオの生態が、まだよくわかっていないからです。彼らは夜行性であるうえに、水中でひっそり暮らします。このため、生態を調べるのが難しいです。肉食性で、魚などを食べることは、わかっています。
 一月や二月の厳冬期にも、彼らが活動しているのが、目撃されています。それからして、「冬眠しないのでは」と推測できますね。水温が5℃くらいあれば、活動できるようです。どうしてこんなに寒さに強いのか、理由や仕組みは解明されていません。
 それでも、やはり、夏期のほうが活発です。繁殖期も、八月から九月にかけてです。どのくらい経ったら成体になるのかは、環境の条件によって違います。
 なぜ、オオサンショウウオは、特別天然記念物に指定されたのでしょうか? 日本固有の、珍しい両生類だからです。他の両生類にない特徴が、いくつもあります。
 一つは、「世界最大の両生類であること」です。最大で、全長150cm以上に達します。現在の両生類では、図抜けた大型種です。ただし、実際は、100cmを越えるほどの個体は少ないです。これほど大きくなるには、何十年もかかるようです。
 もう一つは、「原始的な両生類であること」です。オオサンショウウオは、生きている化石です。数千万年の昔、オオサンショウウオの仲間は、世界に広く分布したと考えられています。今では、日本と中国と米国に、それぞれ一種ずついるだけです。
 日本と中国とは、隣同士ですから、近縁な生き物がいるのは当然でしょう。けれども、米国と東アジアとでは、ずいぶん離れています。オオサンショウウオの仲間は、なぜ、こんな不自然な分布なのでしょうか? この謎も解かれていません。これを解くには、オオサンショウウオの、長い進化の歴史を知る必要があるでしょう。


 過去の記事でも、サンショウウオの仲間を取り上げたものがあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。


生まれたてのサンショウウオを(2006/11/14)
ウーパールーパー? いえメキシコサンショウウオです(2006/2/6)
氷河期の生き残りキタサンショウウオ(2005/11/7)
などです。
この他、両生類に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリーよりどうぞご覧ください。

そして・・・メインの図鑑↓↓↓↓↓には、
オオサンショウウオなど、日本で見られるサンショウウオが10種掲載されています。
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2007年01月31日