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2008年08月22日

ウミヘビ(海蛇)は、危険な毒蛇か?

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 サンゴ礁の海は、生き物の宝庫ですね。思いがけない生き物も、そのメンバーに入っています。例えば、ウミヘビです。名のとおり、海に棲むヘビですね。
 ウミヘビには、たくさんの種がいます。多くが、熱帯の海に棲みます。日本の沿岸では、南西諸島や小笠原諸島で、見られます。本土のほうでも、見られることがあります。
 「ウミヘビは、毒ヘビだ」と、聞いたことがありませんか? これは、本当です。けれども、安心して下さい。大部分のウミヘビは、おとなしいです。危険はありません。
 ウミヘビの生態は、よくわかっていません。水中に棲むため、観察が難しいのですね。何を食べるのか、不明な種もいます。多くの種は、魚類を食べるようです。
 中には、陸に上がるウミヘビもいます。エラブウミヘビなどが、そうです。エラブウミヘビは、比較的、生態が知られるウミヘビです。若いうちは、縞模様が目立ちます。
 すべてのウミヘビが、上陸するわけではありません。多くの種は、一生、陸に上がりません。繁殖さえ、水中で行ないます。水中に、卵ではなく、子どもを産みます。
 エラブウミヘビは、違います。彼らは、毎日、上陸します。休息する時には、陸に上がるのですね。夜行性のため、昼間、陸で休息します。
 彼らは、産卵の時にも、上陸します。彼らの卵は、水中では、育たないからです。
 ヒロオウミヘビや、アオマダラウミヘビも、エラブウミヘビと似た生活をします。これら三種は、外見も似ています。見た目どおり、互いに、近縁です。どの種も、コブラ科エラブウミヘビ属に属します。(コブラ科ではなく、ウミヘビ科という説もあります)
 エラブウミヘビ属の種は、他のウミヘビとは、違うグループのようです。生活の一部を、陸に依存するからです。「他のウミヘビより、後から海へ入った」と考えられています。ウミヘビの進化を知るために、貴重なグループですね。
 エラブウミヘビ属に限らず、ウミヘビには、黒い縞模様のある種が、多いです。これは、警戒色だとされています。「ぼくらは毒があるぞ。危険だから、近寄らないで」と、周囲に示すわけです。彼らの毒は、身を守るためのものなのですね。



図鑑↓↓↓↓↓には、エラブウミヘビが掲載されています。
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 過去の記事でも、ウミヘビの仲間を取り上げています。また、エラブウミヘビと同じく、南西諸島に分布するヘビも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 人に化ける蛇(ヘビ)? アカマタ(2007/8/20)

 「三すくみ」は嘘だった? 蛇はナメクジも平気(2007/2/15)
 ウミヘビ(海蛇)は龍神の使い?(2006/10/30)
などです。


2008年08月06日

世界最小のヘビ?を発見




 カリブ海に浮かぶ島国、バルバドスから、興味深いニュースが届きました。「おそらく、世界最小と思われるヘビ(蛇)が、見つかった」というのです。
 そのヘビは、長さが10cmほどしかありません。太さは、細めのスパゲティくらいです。ヘビというより、黒っぽいミミズに見えます。無毒のヘビです。
 このヘビは、これまでに知られない新種です。ラテン語の学名を、Leptotyphlops carlaeと付けられました。日本語名は、付けられていません。ホソメクラヘビ科に属します。
 この新種は、石の下や、土の中に棲むようです。「シロアリの成虫や、幼虫を食べる」と推定されています。ホソメクラヘビ科の種は、みな、そのような生活だからです。
 日本には、ホソメクラヘビ科のヘビは、分布しません。よく似たメクラヘビ科の種が、分布します。ブラーミニメクラヘビという種です。ただし、この種は、近年になってから、日本に来ました。外来種ですね。いつ、どこから来たのかは、わかっていません。
 今回の新種ヘビは、二〇〇六年に、発見されていました。けれども、新種かどうか、確認するのに、時間がかかりました。やっと、二〇〇八年になって、発表できました。
 じつは、この新種の標本らしきものが、以前から、博物館にあったようです。英国のロンドン自然史博物館に一つ、マルティニーク島の博物館に二つです。マルティニーク島は、バルバドスと同じく、カリブ海に浮かぶ島です。フランスの領土です。
 前記のとおり、生物の研究には、時間がかかります。採集されたものの、研究が進んでいない標本が、少なくありません。特に、小さな生物は、そうなりやすいです。研究が、困難だからです。小さいものは、解剖するのも、大変ですよね。
 カリブ海の島々には、同じような小型のヘビが、分布しています。例えば、マルティニーク島には、今回の新種より5mmほど長いだけの種が、分布します。また、セントルシアという島国でも、今回の新種と似た別種が、発見されました。
 これらのヘビは、どの種も、絶滅の危機にあります。人間により、生息地の森林が、切り開かれているからです。貴重なヘビたちを、保護して欲しいですね。


 「世界最小のヘビ」のニュースは、以下にあります。
 世界最小のヘビを発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/08/03) 
 長さ10センチ、太さはめんほど??世界最小、新種のヘビ(47ニュース 2008/08/04)
 世界最小のヘビが発見される(BBC News 2008/08/03)  ※英語の解説です。
 スパゲティほど細い、世界最小のヘビ(ロイターUK 2008/08/03)※英語の解説です。



図鑑↓↓↓↓↓には、日本のヘビが、十五種ほど掲載されています。ban_zukan.net.jpg
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 過去の記事でも、いろいろなヘビを取り上げています。今回の新種の食べ物と考えられる、シロアリの記事もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27) 
 春と秋しか行動しない? ジムグリ(2007/09/17)
 迷子のヘビが無事に故郷へ、サキシマバイカダ(2007/06/12) 
 シロアリとアリとは、どう違う?(2007/06/11)
 「三すくみ」は嘘だった? 蛇はナメクジも平気(2007/02/15)
などです。



2008年07月25日

「ひとりぼっちのジョージ」が、独りから脱出?




 ガラパゴス諸島(南米のエクアドルに所属)から、ニュースです。絶滅寸前のガラパゴスゾウガメに、子孫ができるかも知れません。
 ガラパゴスゾウガメは、とても大きなカメ(亀)です。世界中で、ガラパゴス諸島にしかいません。状況は、危機的です。いくつかの島では、ゾウガメは、絶滅しました。
 今回のニュースの主役は、ガラパゴスゾウガメの中の、ピンタゾウガメという亜種です。亜種とは、同種の中でも、違いがある個体群を指します。ピンタゾウガメは、ガラパゴス諸島の、ピンタ島に分布していた亜種です。「亜種ではなく、種のレベルで、他のガラパゴスゾウガメとは違う」という意見もあります。
 現在、確認されているピンタゾウガメは、たった一頭です。英語で、ロンサム・ジョージLonesome Georgeと呼ばれます。「孤独なジョージ」という意味ですね。
 ジョージは、30年以上前から、独りぼっちです。「彼に、お嫁さんを見つけよう」という努力が続けられてきました。けれども、これまでは、うまく行きませんでした。
 理由は、二つあります。一つは、彼以外に、ピンタゾウガメが見つからないことです。もう一つは、ジョージが、雌(メス)に関心を示さないことです。これは、彼が高齢なため、と考えられてきました。彼の年齢は、推定で60歳~90歳です。
 ところが、ニュースによれば、この二つの原因が、解消されたようです。
 まず、2007年の4月に、「ジョージに近縁なカメが、見つかった」と発表されました。純粋なピンタゾウガメではなくとも、ピンタゾウガメの血を引く個体が、見つかったようです。そのような個体と、ジョージをつがいにすることが、計画されています。
 さらに、今回、「ジョージと『お見合い』している雌が、産卵した」と発表されました。ただし、その卵の父親が、ジョージなのかどうかは、未確認です。また、お相手の雌が、ピンタゾウガメの血を引くのかどうか、ニュースでは、言及されていません。
 カメの仲間は、高齢でも、繁殖能力があることが多いです。今回、産まれた卵が、本当に、ジョージの子どもだといいですね。


 孤独なゾウガメ「ひとりぼっちのジョージ」のニュースは、以下にあります。
 ゾウガメの「ロンサム・ジョージ」、40年間の独身生活にピリオド?(AFPBBニュース 2008/07/23)
 絶滅危ぐのガラパゴスゾウガメ「ロンサム・ジョージ」に近縁種見つかる - 米国(AFPBBニュース 2007/05/01)
 40年前から一人ぼっちのゾウガメ、「ロンサム・ジョージ」 - エクアドル(AFPBBニュース 2006/06/28)
  


図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ガラパゴスゾウガメは載っていません。そのかわり、日本のカメが9種が掲載されています。
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 過去の記事でも、珍しいカメを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 鼈甲【べっこう】になるだけじゃない、タイマイ(2008/06/20)
 絶滅からよみがえる? シャンハイハナスッポン(2008/04/22)
 イシガメが絶滅寸前?(2007/11/19)
 アオウミガメは、どこが青いか?(2007/05/11)
 世界最大の亀(カメ)はどこにいる?(2006/04/03)
などです。



2008年07月23日

オキナワキノボリトカゲ

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 木登り上手。 オキナワキノボリトカゲ 画像
和名:オキナワキノボリトカゲ
学名:Japalura polygonata
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

沖縄 金武  【2008.07.12】
  


図鑑↓↓↓↓↓には、オキナワキノボリトカゲが掲載されています。
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2008年06月20日

鼈甲【べっこう】になるだけじゃない、タイマイ

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 そろそろ、ウミガメ(海亀)の便りが聞かれる季節です。日本の海岸には、夏、ウミガメが、産卵にやって来ますね。日本では、何種かのウミガメが、産卵します。
 一番多いのは、たぶん、アカウミガメでしょう。けれども、有名なのは、タイマイかも知れません。鼈甲【べっこう】の材料になるからです。鼈甲は、宝飾品になりますね。
 タイマイの甲羅の一部が、鼈甲です。美しい色として、鼈甲色【べっこういろ】という名があるほど、珍重されます。タイマイ以外のカメからは、鼈甲は、できません。
 タイマイの甲羅は、他のカメの甲羅と、構造が違います。大きな鱗【うろこ】状のもの――鱗板【りんばん】といいます――が、何枚も、重なっています。瓦【かわら】のような状態です。重なりの下の方にある鱗板が、鼈甲になります。
 他種のカメは、このような構造ではありません。甲羅の鱗板は、一層です。重なっていません。このため、鼈甲にならないのですね。
 タイマイ(玳瑁)とは、元来、この特殊な甲羅を指す言葉でした。それが、カメの種名になりました。タイマイにとっては、この甲羅が、命取りでした。鼈甲を得るため、たくさん殺されてしまいました。
 現在、タイマイの捕獲は、禁止です。ほぼ、全世界で、です。数が減りすぎたからです。高級品になるものは、乱獲されがちです。捕獲には、厳しい制限が必要でしょう。
 タイマイは、熱帯と亜熱帯の海に棲みます。サンゴ礁の海ですね。日本では、南西諸島と、小笠原諸島の周辺にしかいません。産卵するのも、それらの諸島の海岸だけです。
 タイマイの数が減ったのは、乱獲のためばかりではありません。サンゴ礁の環境破壊も、重大な影響があります。タイマイは、サンゴ礁に、生活を依存しているからです。
 タイマイの主な食べ物は、カイメン(海綿)と呼ばれる動物です。カイメンの中の、限られた種を、好んで食べます。それらの種は、どれも、サンゴ礁にしかいません。サンゴ礁に、カイメンが棲めなくなれば、タイマイの食べ物がなくなります。
 生き物を保護するには、環境をまるごと保護することが、大切ですね。


 過去の記事でも、ウミガメの仲間を取り上げています。また、タイマイが食べるカイメン(海綿)の仲間も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カイメン(海綿)とは、どんな生き物?(2007/07/20)
 アオウミガメは、どこが青いか?(2007/05/11)
 浦島太郎が助けたのはアカウミガメ?(2006/07/28)
 世界最大の亀(カメ)はどこにいる?(2006/04/03)(2007/07/23)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、タイマイが載っています。タイマイの食べ物の、カイメン類も掲載されています。
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2008年05月20日

ナイルオオトカゲ

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 ナイルオオトカゲ 画像
和名:ナイルオオトカゲ
学名:Varanus niloticus
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神奈川県 金沢区  【2008.04.24】


2008年05月07日

カーペットカメレオン

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 カーペットカメレオン 画像
和名:カーペットカメレオン
学名:Furcifer lateralis
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

神奈川県 金沢区  【2008.04.24】


2008年05月04日

パンサーカメレオン

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 パンサーカメレオン 画像
和名:パンサーカメレオン
学名:Furcifer pardalis
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

神奈川県 金沢区  【2008.04.24】


2008年05月03日

ブラジルで、14もの新種を発見

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 またもや、新種発見のニュースです。今度の舞台は、南米のブラジルです。なんと、一挙に、十四種が発見されました。
 種の内訳は、魚類が八種、両生類が一種、爬虫類が三種、鳥類が一種、哺乳類が一種です。うち、いくつかの種を、紹介しましょう。
 爬虫類三種のうちの一種は、脚【あし】がないトカゲです。ピグミーテグー科バキア【Bachia】属の一種、と考えられています。この仲間は、日本には分布しません。
 「脚がないトカゲとは、ヘビ(蛇)ではないのか?」と思う方がいるでしょう。トカゲとヘビの違いは、脚の有無だけではありません。他に、いくつもの違いがあります。
 大きな差の一つは、トカゲには、瞼【まぶた】があることです。ヘビには、瞼がありません。ですから、ヘビは、まばたきをしません。
 今回の新種「脚がないトカゲ」にも、瞼があります。バキア属の特徴として、透明な瞼を持つはずです。このため、バキア属のトカゲは、目を閉じても、見ることができます。
 鳥類の新種は、とても小さなキツツキです。キツツキ科ヒメキツツキ属の一種、とされています。ヒメキツツキの仲間も、日本には分布しません。
 両生類の新種は、一見、ヒキガエルに似ています。英語名を、「角のあるヒキガエルhorned toad」というほどです。けれども、ヒキガエル科ではありません。ユビナガガエル科ツノガエルモドキ属の一種、とされます。ツノガエルモドキも、日本には、分布しません。
 これらの種が発見されたのは、ブラジルのセラードと呼ばれる地域です。ここは、自然の宝庫です。前記の新種以外にも、たくさんの貴重な種がいます。
 例えば、鳥類のスミレコンゴウインコや、クロアイサや、マメシギダチョウ、および、哺乳類のアメリカヌマジカや、ミツオビアルマジロなどです。みな、絶滅の危機にある種です。彼らにとって、セラードは、最後の楽園かも知れません。
 残念ながら、この楽園が、おびやかされています。人間による開発が、進んでいるからです。何とか、この野生の王国を、残したいですね。


 ブラジルの新種のニュースは、以下に載っています。
 新種一度に14種 バイオ燃料開発で危機 ブラジルの草原で発見(西日本新聞 2008/04/30)
 ブラジルの草原で、「脚がないトカゲ」などの新種が発見される(コンサベーション・インターナショナル 2008/04/29) ※英語の解説です。
 ブラジルの草原で発見された新種たちの写真(コンサベーション・インターナショナル、2008/04/29) ※英語ですが、写真集ですので、観るだけで楽しめます。


 過去の記事でも、新種の発見を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 両生類は、肺がなくても生きられる?(2008/05/01)
 タンザニアで、新種の哺乳類を発見!(2008/04/16)
 再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/07)
 インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
 霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?(2007/11/01)
 ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27)
 新種のクシクラゲ? 発見(2007/6/13)
などです。


2008年04月22日

絶滅からよみがえる? シャンハイハナスッポン

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 ベトナムから、嬉しいニュースが届きました。「野生では、絶滅したのでは?」といわれていたカメ(亀)の一種で、野生の個体が発見されました。
 そのカメは、シャンハイハナスッポンという種です。スッポン(鼈)の仲間ですね。スッポン科ハナスッポン属に属します。ラテン語の学名は、Rafetus swinhoeiです。
 確認される限り、シャンハイハナスッポンは、2008年現在で、三頭しかいませんでした。中国に二頭、ベトナムに一頭です。どれも、飼育されています。
 ただし、ベトナムの飼育個体は、新種のRafetus leloii(ラテン語の学名)だ、ともいわれます。Rafetus leloiiという種は、まだ、正式には、認められていません。
 確認個体のうち、雌(メス)は、中国の動物園にいる一頭だけでした。しかも、その個体は、百歳を越えています。これでは、絶滅が確定したようなものですね。
 それが、新たな個体が見つかったのです。場所は、ベトナム北部の沼です。
 シャンハイハナスッポンは、非常に大きくなるカメです。体長は、1mに達し、体重は、100kgを越えることもあります。寿命は、100年を越えます。
 ベトナムには、「国の危機を救ったカメ」の伝説があります。大きな金色のカメだそうです。その伝説のカメは、シャンハイハナスッポン、もしくは、近縁のRafetus leloiiだと、いわれます。ベトナムの人にとって、今回のニュースは、ことに嬉しいでしょう。
 ハナスッポン属のカメは、どの種も、危機にあります。ひどく数が減っています。シャンハナスッポンと別に、Rafetus leloiiという種がいたとしても、絶滅同然です。西アジアでは、メソポタミアハナスッポンが、「野生絶滅したのでは?」といわれています。
 シャンハイハナスッポンについては、現在、緊急の繁殖プロジェクトが、進んでいます。幸いなことに、たった一頭の雌に、繁殖能力がある、とわかりました。百歳の「お婆さん」なのに、驚きですね。この雌に、お婿さんを迎える計画です。
 この計画が、成功するといいですね。でも、野生の個体が増えるのが、理想です。今回見つかった個体は、野生で長生きして、子孫を増やして欲しいですね。


 シャンハイハナスッポンのニュースは、以下にあります。
 伝説の巨大スッポン、ベトナムで米チームが野生の個体を発見(AFPBBニュース 2008/4/19)
 鶴は千年亀は万年と言うけれど絶滅の危機100歳スッポン花婿を急募―湖南省長沙市(レコードチャイナ 2007/05/23)
 一九六八年に捕らえられたシャンハイハナスッポン、または、近縁種のRafetus leloiiの剥製【はくせい】写真があります

 驚いたことに、以前、日本で、シャンハイハナスッポンが見つかったことがあります。食用のスッポンに混じって、輸入されたものが、放たれたようです。奈良県の猿沢池というところです。
 猿沢池の外来カメの詳細  ※直接、pdfファイルにつながります。


 過去の記事で、スッポンなど、淡水に棲むカメを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 イシガメが絶滅寸前?(2007/11/19)
 スッポン(鼈)の故郷はどこ?(2007/02/23)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、スッポンなど、九種のカメが掲載されています。
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2008年04月18日

ヘビと付くのに蛇じゃない、カナヘビ

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 春、爬虫類たちも、冬眠から覚めてきます。中でも、トカゲの仲間は、住宅地でも、見ることがありますね。
 日本でトカゲといえば、「石垣や草陰を、ちょろちょろと這うもの」でしょう。日本の内地で、屋外を「ちょろちょろ這う」トカゲは、大きく二つのグループに分かれます。
 一つは、トカゲ科に属するグループです。トカゲ科は、スキンク科とも呼ばれます。もう一つは、カナヘビ科に属するグループです。
 日本のトカゲ科と、カナヘビ科とは、外見が似ています。どちらも、体が細長く、脚が短いです。区別しやすい点は、「体のつや」です。
 トカゲ科のトカゲは、鱗【うろこ】がすべすべです。体につやがあります。対して、カナヘビ科のトカゲは、鱗がざらざらです。体につやがありません。皮膚の印象が、「つるすべ」ならトカゲ科の種で、「ざらざら」ならカナヘビ科の種、と覚えるとよいです。
 カナヘビ科のほうが、全体的に細長いです。特に、尾が長いです。脚が見えなければ、ヘビと間違えそうです。トカゲの仲間なのに、カナ「ヘビ」と付けられたのは、このためでしょう。「カナ」の意味には、諸説があります。定説はありません。
 日本で、最も平凡なカナヘビ科の種は、ニホンカナヘビでしょう。日本の内地であれば、およそ、どこにでもいます。茶色っぽい、地味なトカゲです。多くの地方では、「カナヘビ」といえば、ニホンカナヘビを指します。
 ややこしいことに、地方によっては、別の種を「カナヘビ」と呼びます。トカゲではなく、ある種のヘビを、「カナヘビ(金蛇)」と呼ぶ地方があります。具体的に、どんなヘビを「カナヘビ」と呼ぶのかは、わかりません。伝承が、統一されていないからです。
 ニホンカナヘビは、目立たない生き物です。外見が地味なうえ、ヒトとは、直接の利害関係がありません。普通の人には、関心を持たれにくいです。
 けれども、ニホンカナヘビは、日本の固有種です。世界的には、珍しいのですね。身近なところの、貴重な自然です。山奥へ行かなくても、自然はあるものですね。


 過去の記事でも、日本のトカゲの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 
 大洋に生きるオガサワラトカゲ(2007/11/09)
 トカゲモドキとはどんな生き物?(2006/12/29)
 トカゲのしっぽ切りは、何のため?(2006/09/11)

などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンカナヘビが掲載されています。
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2008年02月11日

イグアナ? いえ、キノボリトカゲです

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 近年、爬虫類をペットにする人が、増えていますね。イグアナなど、外国産の種に、人気があるようです。エキゾチックな魅力を感じるからでしょう。
 ところが、日本にも、イグアナにちょっと似たトカゲがいます。キノボリトカゲです。
 キノボリトカゲは、日本の南西諸島と、台湾に分布します。名のとおり、主に樹上に棲みます。日本の本土のトカゲとは、だいぶ外見が違います。
 まず、体色が違います。キノボリトカゲは、明るい緑色であることが、珍しくありません。ただし、体色には、個体差や地域差があります。
 体型も違います。頭が角ばって、大きいです。鱗【うろこ】がざらざらした感じです。体は細いのに、全体的に、ごつごつした印象です。イグアナのように見えるわけですね。
 キノボリトカゲは、イグアナの仲間(イグアナ科)なのでしょうか? 違います。属するのは、キノボリトカゲ科です。キノボリトカゲ科は、アガマ科とも呼ばれます。
 キノボリトカゲ科のトカゲは、ユーラシア、アフリカ、オセアニアに広く分布します。日本に分布するのは、ただ一種、南西諸島のキノボリトカゲだけです。日本の生物相が、ユーラシア大陸とつながっていることが、わかりますね。
 ややこしいことに、日本のキノボリトカゲは、名称に混乱があります。現在のところ、種名としては、「リュウキュウキノボリトカゲ」が正式なようです。が、その他に、「オキナワキノボリトカゲ」という名が、使われることがあります。
 「オキナワ~」は、リュウキュウキノボリトカゲの中の、亜種の一つの名称です。南西諸島のうち、沖縄と奄美諸島に分布する亜種を指します。これが、リュウキュウキノボリトカゲ全体を指すように使われることがあります。そのため、混乱しています。
 リュウキュウキノボリトカゲには、他に、ヨナグニキノボリトカゲ、サキシマキノボリトカゲ、キグチキノボリトカゲという亜種があります。どの亜種も貴重です。
 亜種は、それぞれ、外見や分布域が、少しずつ違います。滅ぼしていい亜種など、ありません。日本の「イグアナもどき」たち全部が、健全でいて欲しいですね。


 過去の記事でも、日本の南西諸島の爬虫類を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 人に化ける蛇(ヘビ)? アカマタ(2007/08/20)
 アオウミガメは、どこが青いか?(2007/05/11)
 トカゲモドキとはどんな生き物?(2006/12/29)
 ツチノコの正体? ヒメハブ(2006/08/14)

などです。



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2008年02月07日

タイマイ

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 沖縄美ら海水族館で、飼育されているタイマイ。撮影してたら、寄ってきました。愛嬌がありますね。 タイマイ 画像。
和名:タイマイ
学名:Eretmochelys imbricata
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沖縄  沖縄美ら海水族館  【2008.02.01】



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2007年11月19日

イシガメが絶滅寸前?

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 現在、日本のカメに、危機が迫っています。特に危機的と言われるのが、ニホンイシガメという種です。日本にしかいない、固有種です。池などの淡水域に棲みます。
 ニホンイシガメの危機の原因は、いくつかあります。近年、問題にされるのは、外来種のカメです。外国から来たカメに、生息地を奪われているのですね。
 今、日本の淡水域で、最も数が多いのは、おそらく、アカミミガメです。本来は、南北のアメリカ大陸に、広く分布する種です。日本には、ペットとして持ちこまれました。
 ペットショップなどで、「ミドリガメ」が売られているのを、見たことがありませんか? あの「ミドリガメ」は、アカミミガメの幼体です。「ミドリガメ」は、想像以上に大きくなります。それを持て余し、捨ててしまう人が多いのですね。不心得なことです。
 アカミミガメと、ニホンイシガメは、生息地が重なります。つまり、同じような場所に棲みます。当然、すみかの奪い合いが起こります。
 争いになれば、アカミミガメのほうが有利です。体が大きくなるからです。そのうえ、アカミミガメのほうが、産む卵の数が多いです。ニホンイシガメは、多くても、年に十二個程度しか産卵しません。対して、アカミミガメは、年に三十個以上産卵することも、珍しくないといいます。これでは、ニホンイシガメは、まったく敵いませんね。
 外来種以上に、ニホンイシガメを脅かすものがあります。環境の悪化です。農薬がまかれた水田や、コンクリートで岸が固められた川には、カメは棲めません。
 ここ数十年の間、ニホンイシガメは、環境の悪化に追い詰められていました。そこへ、強力な競合相手が現われたのです。ますます、数が減ってしまいました。
 環境の悪化も、競合相手の登場も、人間のせいですね。なのに、現在のところ、ニホンイシガメがどれくらい危機的なのかも、わかっていません。データがなければ、彼らを救う方法も、うまく考えられません。心ある研究者が、細々と研究している状態です。
 「気づいた時には手遅れ」などという事態は、いやですね。貴重な日本固有種が、絶滅するかも知れません。そうなる前に、対策が取られることを望みます。


 過去の記事でも、カメの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 カメについての質問【夏休み自由研究】(2007/8/22)
 スッポン(鼈)の故郷はどこ?(2007/2/23)
 浦島太郎が助けたのはアカウミガメ?(2006/7/28)  
 飼う前によく考えましょう、カミツキガメとワニガメ(2006/4/5) などです。
  


図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンイシガメが掲載されています。
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2007年11月09日

大洋に生きるオガサワラトカゲ

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 東洋のガラパゴス、小笠原諸島には、固有種がたくさん分布します。目立たなくても、貴重な生き物が多いのです。中から、今回は、オガサワラトカゲを紹介しましょう。
 オガサワラトカゲは、地味なトカゲです。本土にいるニホントカゲより、小柄で細いです。ニホントカゲよりは、ニホンカナヘビに似ています。でも、ニホンカナヘビとは違う仲間です。ニホントカゲと同じトカゲ科(スキンク科ともいいます)に属します。
 オガサワラトカゲには、変わった特徴があります。彼らは、まばたきをしません。なぜなら、瞼【まぶた】が透明になって、ぴったりと眼を覆っているからです。常に、透明な瞼ごしに、ものを見ているのですね。この特徴は、ヤモリやヘビと同じです。
 普通のトカゲは、まばたきをします。普通の瞼があるからです。なぜ、オガサワラトカゲがこうなったのかは、わかっていません。
 オガサワラトカゲは、ボウトンヘビメトカゲというトカゲの亜種です。ボウトンヘビメトカゲは、大洋の島々に、広く分布する種です。棲む島や、地域ごとに、亜種に分かれています。種を分けるほどでなくても、違いがある、ということですね。「ヘビメ」トカゲという名は、ヘビと同じく、透明な瞼に覆われた眼であることから付きました。
 亜種とはいえ、オガサワラトカゲが貴重なことは、変わりません。彼らの先祖は、流木か何かに乗って、小笠原へ着いたのでしょう。長い年月、仲間と離れて暮らすうちに、独自の亜種になりました。小笠原の彼らが滅びてしまったら、地球上には、オガサワラトカゲという生き物が、いなくなります。
 今、オガサワラトカゲの生息地が、おびやかされています。生息域の破壊や、外来種のためです。特に、外来種の影響が、強く懸念されています。
 小笠原には、グリーンアノールという外来種のトカゲがいます。オガサワラトカゲと同じく、昆虫やクモを食べます。同じところに棲めば、食べ物の奪い合いになりますよね。オガサワラトカゲや、同様に前からいるオガサワラヤモリに、悪影響がありそうです。外来種に負けず、先住の種に、生き残って欲しいですね。

 過去の記事でも、小笠原の生き物を取り上げています。また、トカゲの仲間も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。 
 ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/02)
 雌(メス)しかいないトカゲがいる?(2007/3/6)
 トカゲのしっぽ切りは何のため?(2006/9/11)
などです。


図鑑↓↓↓↓↓には、オガサワラトカゲと、同じく小笠原に棲むオガサワラヤモリは掲載されています。
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2007年09月27日

ベトナムで、新種の発見ラッシュ

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 東南アジアのベトナムで、新種の生き物が、相次いで発見されています。つい先日も、ベトナム中部で、十一種もの新種が見つかった、というニュースがありました。
 発見された新種は、爬虫類のヘビが一種、昆虫のチョウが二種、植物が八種だそうです。これらの中には、近縁な種が、日本に分布するものもいます。
 例えば、新種のヘビです。このヘビは、通称「白ひげ」と呼ばれるようです。口の周囲が白いからです。「白ひげ」は、日本のヒバカリというヘビに、とても近縁です。同じナミヘビ科ヒバァ属に属します。「白ひげ」とヒバカリとを、写真で見比べると、横顔が似ています。ヒバカリも、少しですが、口の周囲が白っぽくなっています。
 新種のチョウのうち、一種は、セセリチョウ科に属します。セセリチョウの仲間は、日本にもたくさん分布します。おおむね、小型で、茶色っぽいチョウです。写真で見る限り、新種のチョウも、同じ特徴を持っていますね。ただし、同じセセリチョウでも、日本には、同じ属の種はいないようです。
 新種の植物の中には、何種かのランが含まれています。ラン科の植物は、日本にもたくさんありますね。けれども、ランの仲間は、形態がとても多様です。同じ科なのに、似ても似つかない種が多いです。
 今回、見つかったランの中には、まったく葉がない種があります。葉どころか、葉緑素もありません。全体が、ほぼ真っ白です。これでは、光合成ができませんね。どうやって、エネルギーを得るのでしょう?
 このランは、腐った落ち葉などから、エネルギーを得ます。このような生活の植物を、腐生植物と呼びます。腐生植物は、日本にもあります。ギンリョウソウなどがそうです。ギンリョウソウも、外見がほぼ真っ白です。今回の新種に似ています。でも、ギンリョウソウは、イチヤクソウ科に属します。ラン科の新種とは、遠縁です。
 ベトナムで、新種の発見が多いのは、自然が豊かな証拠でしょう。これほどの豊かさは、末永く維持したいですね。


 ベトナムの新種のニュースは、以下のページに載っています。
 ヘビなど11の新種動植物=ベトナムの森林で発見-WWF(時事通信 2007/09/26)
 新種の動植物、ベトナムで発見される(WWF)※英語です
 ベールをはがされたベトナム、写真ニュース(BBC News) ※英語です。発表された種の画像がいくつか見られます。

 過去の記事で、新種のヘビに近縁なヒバカリを取り上げています。また、近年、アジアで発見された生き物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 毒がないのに毒蛇? ヒバカリ(2007/7/15)
 新種発見!! 体色が変わるカエル(2007/5/24)
 ボルネオ(カリマンタン)島で、新種の豹(ヒョウ)を発見(2007/3/17)
などです。


図鑑↓↓↓↓↓には、ヒバカリ、セセリチョウ科のチョウ、ラン科の植物、ギンリョウソウが掲載されています。
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2007年09月25日

スイレンと他生物

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 画像左上に、ぼんやりオンブバッタらしき昆虫が写ってますね。
和名:スイレンの一種
学名:Nymphaea spp.
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和名:オンブバッタ
学名:Atractomorpha lata
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和名:ミシシッピーアカミミガメ
学名:Trachemys scripta elegans

※画像をクリックすると大きな画像が見られます。

東京 新宿 【2007.09.13】
  


図鑑↓↓↓↓↓には、日本土着の『スイレン』であるヒツジグサやハス、オンブバッタが掲載されています。
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2007年09月17日

春と秋しか行動しない? ジムグリ

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 暑さ寒さも彼岸まで、と言いますね。体感的には、この言い伝えは正しいです。秋のお彼岸の後には、暑さが引きますよね。ほっとします。
 ヒト以外の生き物でも、ほっとするものがいます。すべての生き物が、夏に活発になるわけではありません。なかには、夏眠【かみん】する生き物もいます。
 夏眠とは、暑い時期に、ひたすら眠り続けることです。食事や移動など、普段の行動を、一切しません。冬眠の夏版ですね。暑すぎるのも、不利益になるからです。
 日本にも、夏眠する生き物がいます。例えば、ジムグリがそうです。
 ジムグリは、ヘビの一種です。毒ヘビではありません。ヒトには無害です。南西諸島以外の、ほぼ日本全国に分布します。田畑など、人間の身近にも棲みます。
 なぜ、ジムグリは夏眠するのでしょうか? 暑さが苦手だからでしょうか?
 暑さだけが、原因ではありません。他の大きな原因として、食べ物があります。
 ジムグリの主食は、ネズミとモグラです。特に、ネズミの子が好物です。土の中のネズミの巣を襲って、子ネズミを食べます。同じく、土中にいるモグラも、襲って食べます。
 ネズミは、春と秋に繁殖します。つまり、子ネズミは、春と秋にしかいません。ジムグリにとって、冬と夏は等しく「食べ物がない時期」なのですね。このために、冬は冬眠し、夏は夏眠して、エネルギーを節約していると考えられます。
 ジムグリという名は、「地潜り」に由来します。地面に潜ることが多いからです。食べ物が地中にいれば、当然ですね。暑さを避けるために、地中に潜ることもあります。
 南西諸島にジムグリがいないのは、土中に巣を作るネズミが、ほとんどいないからでしょう。南西諸島には、モグラの仲間もいません。これでは、食べ物がありませんね。
 日本国内では、ジムグリは、たいへん平凡なヘビです。けれども、世界的には、そうではありません。ジムグリは、日本固有種です。日本にいるものが絶滅したら、すなわち種の絶滅です。そうなったら、ネズミが大繁殖して、大被害が出るかも知れません。
 平凡な種こそ、大切にすべきですね。ジムグリは、日本の生態系を支える存在です。


 過去の記事で、他のヘビも取り上げています。また、ネズミやモグラも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 マムシは「出産」する?(2007/08/31) 
 人に化ける蛇(ヘビ)? アカマタ(2007/08/20)
 日本はモグラの標本国?(2007/1/26)
 新種発見! トゲネズミ(2006/7/10)
などです。



図鑑↓↓↓↓↓には、ジムグリが掲載されています。
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2007年08月31日

マムシは「出産」する?

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 夏休みは終わっても、まだまだ暑いですね。生き物たちの活動も活発です。なかには、ヒトに歓迎されない生き物もいますね。
 そんな生き物の一つに、マムシがいます。日本内地の毒ヘビとして、有名ですね。
 日本のマムシ(ニホンマムシ)に咬まれる被害は、晩夏から秋口にかけてが多いです。なぜなら、この季節のマムシは、よく、日当たりの良いところに来るからです。
 普段のマムシは、夜行性です。昼間、人目に付くところに現われることは、まずありません。けれども、この季節には、雌(メス)のマムシが、日光浴をしに出てきます。そのようなマムシは、おなかに子どもがいます。妊娠中なのですね。
 ヘビ(蛇)の一種にもかかわらず、マムシは、卵を産みません。子どもを産みます。卵胎生【らんたいせい】といって、おなかの中で、卵を孵化【ふか】させてから産みます。
 マムシの雌は、「出産」前に、日光浴をします。この理由は、よくわかっていません。体力を付けるためではないか、といわれています。八月から十月ごろにかけてが、マムシの出産期です。この時期に野山を歩く時は、要注意ですね。
 マムシの出産については、奇怪な言い伝えがあります。「マムシは、子どもを口から産む」というものです。これは、もちろん間違いです。マムシの子は、雌のおなかの総排出口【そうはいしゅつこう】というところから産まれます。
 「口から子どもを産む」と言われたのは、出産期に、マムシに咬まれる被害が多いからでしょう。「マムシが咬むのは、口から産まれる子どもを傷つけないように、雌が毒牙を折ろうとするからだ」というのです。昔の人も、マムシが出産することは知っていました。そこから、こじつけてしまったのでしょう。
 マムシは、本来、おとなしい生き物です。積極的にヒトを襲うことは、ありません。たまたま、ヒトと鉢合わせをした時に、身を守ろうとして、咬みます。
 マムシのような生き物も、自然界には必要です。害獣となるネズミを、食べてくれることもあります。やたらに殺したりせず、うまく避ける方法を見つけたいですね。


 過去の記事でも、日本のヘビを取り上げています。また、マムシに似た植物も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 植物も性転換する? マムシグサ(2007/6/1)
 「三すくみ」は嘘だった? 蛇はナメクジも平気(2007/2/15)
 ヤマカガシの毒はガマガエル(ヒキガエル)から?(2007/1/31)
 ツチノコの正体? ヒメハブ(2006/08/14)
などです。
 


図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンマムシが掲載されています。
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2007年08月22日

カメについての質問 【夏休み自由研究】

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 はじめまして、こんにちは。
 貴社のホームページを拝見して、子供の夏休み自由研究の参考にさせていただこうと思っている者です。
 早速ですが アカミミガメのことについて教えてください。
 近所のお店でアカミミガメを購入し、現在3、4年経ち、かな大きなカメになりました。 そこで、夏休みの自由研究に、カメの歯について調べたいと思いつきました。
 しかし、いくら慣れてきたとはいえ、口の中を容易には見ることができません。どやって調べればれば良いかわかりません。何かよいアドバイスはありませんでしょうか?よろしくお願いいたします。



 アカミミガメは、危険なカメではありません。けれども、口の中を見るのは、やはり難しいと思います。
 無理に口を開けさせようとすれば、咬むでしょう。傷口か