2010年2月22日
2010年2月 9日
2010年2月 8日
天然記念物なのに、絶滅しそうなのは、なぜ?
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天然記念物という言葉を聞いたことがおありでしょう。貴重な動物や植物、鉱物が指定されます。有名なものには、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどがいます。
天然記念物に指定されると捕獲・採集などが禁止されます。保護されるわけですね。
ここで、不思議に思った人はいませんか? 保護されているのなら、なぜ、ツシマヤマネコやヤンバルクイナは「絶滅しそうだ」と騒がれるのでしょうか?
じつは、日本の「天然記念物」という制度には不備が多いのです。できた時代が、古いためです。もちろん、良いところもありますが。
天然記念物には、国が指定するものと地方自治体が指定するものとがあります。ここでは、国が指定するものについて説明します。
天然記念物は「文化財保護法」という法律に基づく制度です。法律の名に、注目して下さい。「文化財」です。「生き物」や「動植物」ではありません。
「文化財」とは、人間が手を入れたものですね。そもそも、この法律は「人間が手を入れたものを保護する」のが目的です。自然の生き物を保護する目的にはそぐいません。
この法律ができたのは、一九五〇年です。この法律の前身となる法律が、一九一九年にできています。じつに、大正九年のことです。この頃の古い考えを法律は引きずっています。現在の考えでは「天然」とは言いがたいものが、天然記念物に含まれます。
例えば、「日本犬」が天然記念物に指定されています。普通にいる柴犬も天然記念物です。捕獲禁止のはずの天然記念物が、飼われているなんてびっくりですね。
昔は、家畜であろうと野生動物であろうと「生き物」は、一くくりにされたのでしょう。家畜は家畜で、保護するべきだと思います。けれども、野生動物と家畜とを同じ基準で保護するのは無理がありますね。今のままの法律では不自由です。
法律を変えるのは、大変なことです。国民の同意がなければ、変えてはいけないものでしょう。でも、良い方向へ変えるなら、国民の同意が得られるのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、ツシマヤマネコ、ヤンバルクイナなどたくさんの天然記念物が掲載されています。
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過去の記事で、天然記念物に指定された生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
カメの腹筋? セマルハコガメ(2009/09/28)
貝に卵を産む? 不思議な魚たち(2007/03/30)※国指定の天然記念物のミヤコタナゴを取り上げています。
ヤンバルクイナは絶滅寸前?(2006/10/2)
天然記念物というものはどういうものですか?(2006/03/28)
などです。
2010年1月22日
かわいい悪魔? イイズナ
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今回は、とてもかわいい生き物を紹介しましょう。イイズナです。哺乳類の一種です。日本では、東北地方の一部と、北海道に分布します。
イイズナのかわいさは、まず、体が小さいことにあります。全長が、20cmほどしかありません。ハツカネズミと、あまり変わらない大きさです。ただ、胴が長い体型のため、ハツカネズミよりは大きく見えます。ネズミは、尾が長いですからね。
つぶらな瞳の顔も、かわいいです。最近、ペットとして人気の、フェレットに似ます。
イイズナの体色は、夏と冬とで違います。夏は、背が茶色で、腹が白です。冬は、全身、白くなります。この体色も、かわいさを増しています。
こんなにかわいいイイズナは、何を食べるのでしょう? じつは、彼らは肉食です。自分と同じくらいの大きさの、野ネズミなどを襲って食べます。すばしこいため、小鳥さえ、捕らえることができます。見た目に似合わない獰猛【どうもう】さです。
イイズナは、日本だけでなく、ユーラシア大陸と、北米に、広く分布します。食肉目【しょくにくもく】イタチ科に属します。最小のイタチ、といえるでしょう。イタチ科どころか、肉食性の哺乳類の中で、最小だといわれます。つまり、世界最小の肉食獣です。
イイズナと似たものに、オコジョがいます。オコジョも、イタチ科の肉食獣です。夏と冬で、体色が変わるのも、同じです。けれども、オコジョとイイズナとは、別種です。
日本のイイズナは、数が少ないです。特に、本州のイイズナは、絶滅のおそれがあります。加えて、体が小さいため、目撃するのは難しいです。このためか、昔の日本では、謎めいた生き物とされたようです。妖怪のように見られたこともありました。
外見と性質とのギャップが、イイズナを「妖怪」に見せたのかも知れません。もちろん、実在のイイズナは、小さいだけで、普通の肉食獣です。妖怪ではありません(笑)
イイズナは、比較的、寒いところに棲みます。現在の日本のように、高温化の傾向があるところでは、棲みにくいでしょう。高温化の責任が、人間にあるとすれば、イイズナの未来も、人間にかかっています。日本のイイズナを、滅ぼしたくありませんね。
図鑑↓↓↓↓↓には、イイズナが掲載されています。
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過去の記事でも、イイズナと同じく、イタチ科の哺乳類を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
冬に黄色くなる? テン(貂)の謎(2008/12/15)
白貂【しろてん】の正体はオコジョ?(2008/02/01)
2010年1月 7日
2010年1月 2日
2009年12月27日
2009年12月18日
リスも冬眠する?
冬、両生類や爬虫類は冬眠しますね。哺乳類の中にも冬眠するものがいます。
例えば、リスの仲間です。シマリスを飼う方なら御存知でしょう。シマリスは冬眠しますね。すべてのリスが冬眠するのでしょうか? そうとは限りません。
ここでは、日本に分布するリスについて説明しましょう。
日本に自然分布するリスは、エゾリス、エゾシマリス、ニホンリスの三種です。このうち冬眠するのは、エゾシマリスだけです。日本の北海道だけに分布するリスです。
エゾシマリスは、シベリアシマリスの亜種です。シベリアシマリスは、ユーラシア大陸の東部に分布します。ペットショップで売られるのは、同じシベリアシマリスの中の別の亜種です。チョウセンシマリスという亜種だといわれます。
シベリアシマリスは、どの亜種であろうと冬眠するようです。冬眠とはいえ、両生類や爬虫類のように、完全に眠ってしまうわけではありません。巣の中に食べ物を貯めて、それで春まで過ごします。冬眠というより、巣ごもりというほうが近いです。
エゾシマリスが巣ごもりするのは、北海道が寒いからでしょうか? 理由の一つとしてそれはあるでしょう。けれども寒くても、巣ごもりしないリスもいます。
エゾリスは、同じ北海道に分布するのに巣ごもりしません。冬でも、外に出て活動します。ニホンリスも、巣ごもりしません。ニホンリスは、日本の本州以南に分布します。本州以南でも、寒いところはありますよね。それでも、巣ごもりしません。
厳しい冬、エゾリスやニホンリスは、どうやって食べ物を得るのでしょうか?
彼らは巣の中ではなく、外に食べ物を貯蔵します。特定の貯蔵庫があるわけではありません。あちこちに、ばらばらに食べ物を隠しておきます。秋までに貯めたものを、冬の間少しずつ食べます。
同じ地域に棲んで分類上も同じリス科なのに、なぜ巣ごもりする種としない種がいるのでしょうか? 巣ごもりすることにも、しないことにもそれぞれ、利点と欠点があります。どちらの利点を重視するかにより、棲み分けているのではないでしょうか。
図鑑↓↓↓↓↓には、キタリス(エゾリス)、シマリス(エゾシマリス)、ニホンリスが掲載されています。
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過去の記事でも、リスの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
妖怪が空を飛ぶ? ムササビ(2007/08/10)
モモンガとムササビはどう違う?(2006/12/15)
2009年12月12日
2009年11月29日
2009年11月14日
2009年10月26日
オガサワラオオコウモリは、小笠原唯一の哺乳類?
小笠原諸島には、貴重な生き物がたくさんいます。オガサワラオオコウモリは、その一種です。コウモリの仲間ですね。オオコウモリという、大型のコウモリ類です。
オガサワラオオコウモリは、名のとおり、小笠原諸島と、硫黄【いおう】列島でしか、分布が確認されていません。世界中で、ここにしかいない種です。
これだけでも、貴重な種だとわかりますね。他にも、オガサワラオオコウモリには、貴重な点があります。小笠原の陸地に自然分布する、唯一の哺乳類なのです。(もちろん、ヒトは、小笠原に住んでいます。人為的に持ち込まれたヤギなどもいます)
小笠原諸島は、歴史上、一度も、大陸や、大きな島とつながったことがありません。硫黄列島もそうです。このような島を、大洋島、海洋島などと呼びます。海洋島では、哺乳類が少ないです。多くの哺乳類は、海を渡れないからです。
数少ない例外が、コウモリです。コウモリは、空を飛べますね。おかげで、海洋島へも渡ることができます。クジラなどの海生哺乳類も、例外のうちです。
飛べるという点では、鳥や昆虫も同じですね。このため、海洋島の陸地では、コウモリと鳥と昆虫とが、栄えることが多いです。逆に言えば、コウモリと鳥と昆虫ばかりが栄えている島があったら、その島は、海洋島である可能性が高いです。
オガサワラオオコウモリは、小笠原諸島と硫黄列島の歴史を証明する存在といえます。長い間、唯一の陸生哺乳類として、島々で暮らしてきました。
残念なことに、オガサワラオオコウモリの数は、減っています。その原因は、いくつもあります。現地では、農作物を荒らす害獣として、嫌われていることも一つです。
オガサワラオオコウモリは、果実や、花の蜜を食べます。果樹などを食い荒らしてしまうわけですね。被害を受けるほうにしてみれば、たまったものではないでしょう。
けれども、オガサワラオオコウモリとヒトとが、共存できないことはない、と思います。自然の中に、食べ物がたくさんあれば、彼らは、わざわざ、果樹園などには来ないでしょう。小笠原の自然を豊かにすることが、共存の鍵ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オガサワラオオコウモリが掲載されています。
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過去の記事でも、小笠原諸島の生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオコウモリは、空飛ぶキツネ?(2009/02/20)
海中のオブジェ? パイプウニ(2007/11/16)
大洋に生きるオガサワラトカゲ(2007/11/09)
ヤシ? いいえシダの木です。マルハチ(2007/11/02)
などです。
2009年10月 2日
鳥の巣? いえ、カヤネズミの巣です
草むらで、鳥の巣らしきものを、見つけたことがありませんか?
それは、河川敷のヨシ原や、ススキの原にあるかも知れません。草の茎の途中に、小さな球形の巣が付いていることがあります。草を編んで作られています。
これは、鳥の巣でしょうか? そういう場合もあります。けれども、鳥ではないこともあります。ネズミの一種も、このような巣を作るのです。カヤネズミという種です。
カヤネズミは、日本最小のネズミといわれます。尾の長さまで入れても、全長は10cm未満です。体重は、15gもありません。世界でも、最小級のネズミです。
ちなみに、カヤネズミは、日本最小の哺乳類ではありません。コウモリの仲間に、もっと小さいものがいます。日本最小の哺乳類は、クロホオヒゲコウモリでは、といわれます。
生き物にとって、体が小さいことには、意味があります。体が小さければ、棲める場所が広がります。食べ物も、少なくて済みますね。
例えば、カヤネズミは、細い草の茎にも、するすると登れます。草の茎に、小さな巣を作りつけることもできます。こういった技がなければ、草むらには棲めませんね。
カヤネズミは、人家に入ってきません。ヒトには、害を与えないネズミです。
カヤネズミの存在は、昔から知られていました。彼らが棲むような草原は、昔は、大事なところだったからです。昔の日本人は、かや(ススキやチガヤなど、イネ科の草の総称)を、さまざまに利用しました。かやの供給源として、草原を維持・管理していました。
しかし、現在の日本では、かやを利用することなど、ほとんどありませんね。かつて維持・管理された草原は、どんどん姿を消しました。このため、カヤネズミのすみかは、ひどく減りました。絶滅してしまった地域もあります。
カヤネズミの生態には、謎が多いです。小さすぎるために、観察が大変なのですね。でも、前記のように、小さいことには、利点もあります。狭い草原でも、カヤネズミが棲んでいるかも知れません。河川敷のかやの原などは、可能性が高いです。
かやの原を見つけたら、カヤネズミの巣をそっと、探してみる価値がありそうです。
「全国カヤネズミ・ネットワーク」という団体が、カヤネズミの調査をしています。カヤネズミの巣を発見された方は、以下のウェブサイトへ報告すると、喜ばれます。
全国カヤネズミ・ネットワーク
図鑑↓↓↓↓↓には、カヤネズミが掲載されています。また、カヤネズミより小さいクロホオヒゲコウモリも載っています。
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過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
フィリピンで、ネズミの新種を発見(2009/02/26)
再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/07)
水辺の巨大な鼠【ねずみ】の正体は?(2008/01/19)
などです。
2009年9月30日
楽しい樹洞【じゅどう】の展覧会
秋の行楽シーズンですね。たとえ天気が悪くても、楽しめる催しがあります。神奈川県小田原市で開催中の『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』も、その一つです。
これは、生命の星・地球博物館で開催されている特別展です。『樹洞の生きものたち』という副題が付いています。
樹洞【じゅどう】とは、木に開いた穴のことです。木が病気になったり、動物に掘られたりして開いたものです。木の洞【うろ】とも呼ばれます。
樹洞には、思われている以上に、たくさんの生き物が棲みます。この展覧会では、その様子を、わかりやすく紹介しています。
まず、博物館の入口に、大きな材木が置かれています。会場の真ん中にも、大きい材木があります。これは、本物の樹洞そのものを展示しています。
会場内の材木には、触ることができます。実物の樹洞を、覗【のぞ】きこむこともできます。ぜひ、触って、覗いて、樹洞がどんなものか実感して下さい。
会場の展示ケースは、なんと、多くの部分が覆われていて見えません(!)少しだけ、ガラスケースが見える部分があります。ちょうど、樹洞を覗くように、展示ケースを覗くためです。樹洞で暮らす生き物を、覗いている気分になれます。
樹洞を利用する生き物のうち、あまり知られないものも紹介されています。
例えば、アイフィンガーガエルというカエルです。このカエルは、樹洞にたまった水たまりにしか、産卵しません。幼生(おたまじゃくし)は、みな樹洞で育ちます。
また、コブナシコブスジコガネという、昆虫の一種がいます。「コブナシ(瘤無し)」なのに「コブスジ(瘤筋)」の「コガネ」ムシという、名前からしておかしいですね。コブスジコガネ科の一種で、瘤【こぶ】がないことから、こんな種名が付きました。
コブナシコブスジコガネは、つい最近まで、どこに棲むのかわかっていませんでした。じつは、「ある条件の樹洞に棲む」とわかったそうです。その樹洞とは......ぜひ、展覧会へ行って、確かめてみて下さい。
特別展『木の洞【うろ】をのぞいてみたら』の情報は、以下のページに載っています。
木の洞をのぞいてみたら―樹洞のいきものたち―(生命の星・地球博物館のサイト内)
図鑑↓↓↓↓↓には、リスの仲間、キツツキの仲間など樹洞に棲む生き物が掲載されています。
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2009年9月23日
読谷、福猫家族 【動物愛護週間 2009.09.20-26】
2009年8月20日
地球と宇宙の環境科学展、お知らせ
夏休みの催しを、また一つ、見に行ってきました。『消えた生き物の謎と秘密』というものです。『地球と宇宙の環境科学展』という副題が付いています。東京のお台場近くの、日本科学未来館で、開催中です。
この展覧会は、まず、地球の歴史をざっと振り返ります。その過程で、これまで地球に繁栄した生き物をいくつか紹介しています。
古いところでは、今から六億年ほども昔の生物が解説されています。エディアカラ生物群と呼ばれる生物たちです。これの少し後に、有名なバージェス動物群が登場します。カンブリア紀(約五億四千五百万年前~約五億五百万年前)最強の動物とされるアノマロカリスが、巨大なロボットになって再現されています。
その後には、海にしかいなかった生物が陸に上がったことが解説されています。そして、恐竜の登場と絶滅です。恐竜の代表として、ヴェロキラプトルとティラノサウルスのロボットが、迫力ある姿を見せてくれます。触れる化石もあります。
現代に生きる生物たちも、たくさん紹介されています。アマミノクロウサギやツシマヤマネコの剥製【はくせい】標本があります。これらは、生きた姿を見るのが難しいですね。標本でも見られるのは幸運です。
会場には、たくさんの解説板があります。すべての解説を読むと、かなり時間がかかります。解説をじっくり読みたい方は、時間に余裕を持って行きましょう。
また、会場では、映像も多用されています。どれも興味深いので、つい、足を止めてしまいます。でも、これらの映像は、一つ一つが長いです。こちらも、うっかりすると時間が足りなくなります。「解説は苦手、映像だけ見たい」という方も、やはり時間には余裕を持ちましょう。
個人的には、ヒトが滅ぼした生物の紹介に心を打たれました。「もう、彼らには会えないのか」と思うと、悲しくなります。絶滅鳥のドードーの模型など、よくできているだけに悲劇が際立ちます。「こんな悲劇を繰り返してはいけない」と、考えさせられました。
展覧会『消えた生き物の謎と秘密』は、以下に公式サイトがあります。
~地球と宇宙の環境科学展~ 消えた生き物の謎と秘密
過去の記事でも、夏休みのイベントを紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
写真展、昆虫4億年の旅(2009/07/22)
図鑑↓↓↓↓↓には、日本の生き物が、千八百種以上掲載されています。
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2009年8月15日
2009年8月10日
タヌキは、腹鼓【はらつづみ】を打つか?
現代の日本人で、「タヌキ(狸)やキツネ(狐)が、ヒトに化ける」と本気で信じる人は、いないでしょう。けれども、つい数十年前までは、そのように信じる人が、多くいました。「タヌキが腹鼓を打つ」のも、本当のことだと、信じられたのです。
タヌキの腹鼓【はらつづみ】を、御存知ですか? 昔の日本では、「タヌキが自分の腹を打って、音を出す」といわれました。これを、タヌキの腹鼓と呼びました。
こんな話は、今の私たちには、おとぎ話にしか聞こえませんね。むろん、本当のことではありません。ところが、昔は、新聞に、そのような話が、載ったこともあります。
それは、明治時代の話です。文明開化の世だったはずですね。でも、当時の新聞には、「人家の床下で、タヌキが腹鼓を打った」などという記事が、堂々と載っていました。
一例を挙げてみましょう。明治十七年(西暦一八八四年)の『郵便報知新聞』に、タヌキの記事が載りました。ある家で飼われるタヌキが、腹鼓を打ったというのです。
その家は、清水東谷という人の家でした。清水氏は、日本の写真師(写真家)の草分けの一人です。記事には、タヌキが腹鼓を打つ様子が、克明に書かれています。たいへん具体的なので、本当のことではないかと、ちょっと考えてしまいます。
この「腹鼓を打つタヌキ」は、夜に、その様子を目撃されています。明治時代の夜は、今よりずっと、暗かったでしょう。電灯など、ありませんからね。家の中で、何かの音がしても、その正体を見極めるのは、難しいです。ごそごそ動くタヌキを見て、「腹鼓を打っている」と、勘違いしたのではないでしょうか。
このような勘違いが起こったのは、「タヌキが腹鼓を打つ」という俗信があったからですね。俗信がなければ、ただ、「何かの音がする」で、終わったでしょう。
こんな記事を書いたからといって、明治時代の人を、笑うことはできません。私たち自身、後世の人から見れば、同じことをやっているかも知れないからです。
タヌキの生態は、明治時代に比べれば、解明されました。しかし、まだ、わからないことは多いです。科学的な態度とは、謙虚に、ものごとの本質を追うことだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、タヌキが掲載されています。
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過去の記事でも、生き物に関する俗信や怪談めいた話を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チュパカブラ? ニホンオオカミ? 謎の生物の正体は(2009/03/30)
海中のイルミネーション? ヒカリボヤ(2007/12/10)
妖怪が空を飛ぶ? ムササビ(2007/08/10)
などです。
2009年7月28日
2009年7月14日
サルの新亜種と、サンショウウオの新種
新種発見のニュースが二つありました。哺乳類と両生類のニュースです。
哺乳類のほうは、サルの一亜種です。当初、新種と報道されましたが、後になって訂正報道がありました。新種ではなく、新「亜種」です。
サルの新亜種が見つかったのは、ブラジルのアマゾン熱帯雨林です。オマキザル科のセマダラタマリンという種に含まれる、新しい亜種が見つかりました。
セマダラタマリンのラテン語の学名は、Saguinus fuscicollisです。
新亜種の学名は、Saguinus fuscicollis muraです。新亜種には、まだ、日本語名が付いていません。
セマダラタマリン自体は、十九世紀に発見されています。名のとおり、背にまだら模様があります。新亜種は、この模様の部分が、普通のセマダラタマリンより広いようです。
セマダラタマリンの新亜種については、以下に載っています。
再送:アマゾン熱帯雨林で新種の小型サルを発見(ロイター 2009/07/10)
アマゾンでの発見(米国の野生動物保護協会(WCS)のサイト内)※英文ですが、新亜種を描いた画像が見られます。
両生類のほうは、サンショウウオの新種です。この新種のために、新しい属が作られました。つまり、新属新種の発見です。発見地は、米国のジョージア州です。
新属新種のサンショウウオは、ラテン語の学名を、Urspelerpes bruceiと付けられました。日本語名は、まだ付いていません。アメリカサンショウウオ科に属します。
この新種については、いくつか興味深いことがあります。
一つは、米国で四足動物の新属が発見されるのは、五十年ぶりということです。先進国で、四足動物の新属となるとさすがにめったにありませんね。
もう一つは、この種が、ジョージア州のアパラチア山脈付近で発見されたことです。アパラチア山脈の付近は、両生類に関しては、まるでガラパゴス諸島のようなところです。他のどこにもいない、珍しい種の両生類が多いのです。
例えば、アンフューマ科の種は、みなアパラチア山脈付近に分布します。アンフューマ科は、両生類なのにウナギにそっくりです。同じように、細長い体を持つサイレン科の種も、この付近に分布します。
なぜ、アパラチア山脈の付近に、特異的な両生類が多いのかは、まだわかっていません。ひょっとしたら、今回の新種がその謎を解く鍵になるかも知れませんね。
新属新種のサンショウウオについては、以下に載っています。
最小クラス、サンショウウオの新種発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/07/09)
Urspelerpes brucei(Caudata Cultureのサイト内)※英文ですが、新属新種のサンショウウオの画像が、いくつも見られます。
などです。
2009年7月 4日
カワゴンドウの危機と、コウモリの新種
哺乳類について、二つのニュースがありました。良いニュースと悪いニュースです。
先に、悪いニュースを片付けてしまいましょう。カワゴンドウというイルカの一種が、東南アジアのメコン川で絶滅の危機にあります。
カワゴンドウは、河川の河口付近や海岸近くの海に棲みます。日本には、分布しません。インドや東南アジアに分布します。名前に「河」と付きますが、カワイルカの仲間(カワイルカ上科【じょうか】)ではありません。マイルカ科に属します。
河川や海岸近くの海は、人間の活動が盛んですね。カワゴンドウにとっては、これが不運でした。人間による環境汚染が進んだのです。このため、生まれたばかりの子イルカが、次々に病死しています。子どもが育たなければ、種が絶滅するのは、明らかですね。
カワゴンドウは、メコン川以外にも、広く分布します。けれども、メコン川以外でも、絶滅の危機にあるところが多いです。根本的な対策としては、汚染を除去するしかないでしょう。対策が取られる前に、絶滅しないことを祈ります。
メコン川のカワゴンドウのニュースは、以下にあります。
メコン川のイルカ、絶滅寸前 70頭前後とWWF(北海道新聞 2009/06/18)
メコン川の淡水イルカ、水質汚染で絶滅寸前 WWF(AFPBBニュース 2009/06/18)
過去の記事でも、絶滅に瀕したイルカや、淡水に棲むイルカを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
揚子江【ようすこう】に、イルカはいるか?(2008/06/24)
イルカは淡水で暮らせない?(2007/09/05)
伊勢湾のスナメリが危機に?(2007/06/12)
などです。
もう一つは、良いニュースです。インド洋のコモロ諸島で、新種のコウモリが発見されました。日本語名は、「アレンユビナガコウモリ」となりそうです。ラテン語の学名は、Miniopterus aelleniです。これらの名は、まだ正式なものではないかも知れません。
「アレンユビナガコウモリ」は、ヒナコウモリ科ユビナガコウモリ属に属します。この新種は、日本にはいませんが、近縁な種が日本に分布します。ユビナガコウモリなどの種です。同じユビナガコウモリ属に属します。
この新種の特徴は、とても小さいことです。体重が5gしかありません。5kgではありませんよ。「5グラム」です。ヒトの親指ほどの大きさです。
こんなに小さいのに、「アレンユビナガコウモリ」は、世界最小のコウモリではありません。世界最小と言われるのは、キティブタバナコウモリという種です。この種の体重は、1.5g(!)です。タイに分布する種です。
今回の新種は、マダガスカルにも分布するそうです。今後のニュースにも、注目ですね。
「アレンユビナガコウモリ」のニュースは、以下に載っています。
親指大のコウモリ、新種と判明(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/6/30)
シーラカンスの島に、新種の小さなコウモリ(Cryptomundo 2009/6/25)※英文ですが、新種コウモリの画像が、いくつか見られます。
図鑑↓↓↓↓↓には、「アレンユビナガコウモリ」と近縁なユビナガコウモリが掲載されています。
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過去の記事でも、新種のコウモリや、今回の新種と近縁なユビナガコウモリなどを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
メコン川の流域で、千種以上の新種を発見(2008/12/18)
米国で、コウモリが、謎の大量死(2008/05/12)
コウモリと共存しよう、引越し大作戦(2008/04/28)
などです。
2009年7月 1日
2009年6月11日
2009年6月 8日
どれがどの種? コウモリ(蝙蝠)の種名
コウモリを知らない人は、まず、いないでしょう。唯一、本当の意味で「空を飛ぶ」哺乳類ですね。けれども、コウモリの種や、生態は、ほとんどの人が、知りません。
専門的には、コウモリとは、哺乳類の中の、翼手目【よくしゅもく】というグループを指します。翼手目には、全部で、九百種以上もの種が含まれます。日本だけでも、三十種以上が分布します。これらの種の見分けは、難しいです。似た種が多いためです。
コウモリは、「種名」の見分けも、難しいです。似た「種名」が多いからです。以下に、日本のコウモリのうちで、紛らわしい例を挙げましょう。
最も間違えやすいのは、「カグラコウモリ」と、「カグヤコウモリ」でしょう。この二種は、まったく違う種です。
カグ「ラ」コウモリのほうは、石垣島、西表島などの、先島諸島にしか分布しません。カグラコウモリ科カグラコウモリ属に属します。この仲間は、暑い地域に分布します。
カグ「ヤ」コウモリのほうは、北海道と本州に分布します。ヒナコウモリ科ホオヒゲコウモリ属に属します。この仲間は、熱帯から亜寒帯まで、広く分布しています。
「クビワコウモリ」と、「クビワオオコウモリ」も、紛らわしいですね。
クビワコウモリのほうは、日本の本州のごく一部にしか、分布しません。ヒナコウモリ科クビワコウモリ属に属します。
クビワ「オオ」コウモリのほうは、南西諸島に分布します。オオコウモリ科オオコウモリ属に属します。「オオコウモリの仲間で、首輪のような模様がある」ことから、クビワ「オオコウモリ」と名づけられました。
ややこしいことに、「オオクビワコウモリ」という種もいます。これは、外国の種です。北米から南米にかけて、広く分布します。クビワコウモリ属に属します。「大型のクビワコウモリである」ことから、オオ「クビワコウモリ」とされました。
コウモリに限らず、生き物の名前には、紛らわしいものが、少なくありません。図鑑などで調べる時には、注意が必要ですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、クビワ「オオ」コウモリ、アブラコウモリ、ヒナコウモリなど、日本のコウモリが十種以上掲載されています。
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過去の記事でも、コウモリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
オオコウモリは、空飛ぶキツネ?(2009/02/20)
引越しは嫌い? ヒナコウモリ(2008/09/19)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
などです。
2009年6月 6日
2009年4月22日
2009年3月30日
チュパカブラ? ニホンオオカミ? 謎の生物の正体は
二〇〇七年の七月、米国から、興味深いニュースが届きました。「謎の生物、チュパカブラの死体が発見された」というのです。
チュパカブラとは、いわば、米国の「妖怪」です。目撃談がいくつもあります。が、実在する動物というよりは、幻獣です。でも、死体が見つかったとなれば、実在が証明されたことになりますね。このニュースの続報が、二〇〇七年の十一月に、ありました。
残念ながら、それは、コヨーテの死体でした。コヨーテは、米国では、平凡な生き物です。なぜ、それが、チュパカブラだと思われたのでしょうか?
写真を見ると、その死体には、ほとんど体毛がありません。コヨーテとは、まるで違う生き物に見えます。未知の生物だと思われたのは、無理もありません。
おそらく、このコヨーテは、皮膚病にかかったものと考えられます。疥癬【かいせん】という病気ではないでしょうか。この病気にかかると、体毛が抜け落ちます。
時おり、日本で、疥癬にかかったタヌキが話題になります。そのようなタヌキは、タヌキに見えないことが多いです。体毛が抜けてしまうからです。よく知られた生物なのに、未知の宇宙生物か、妖怪のように見えることが、少なくありません。
疥癬にかかるのは、タヌキばかりではありません。二〇〇七年には、九州で、疥癬と思われるキツネが撮影されました。この写真も、ちょっと、キツネとは違う生き物に見えます。「ニホンオオカミでは?」と、一部で騒がれました。
皮膚病の動物は、世界各地で、似た騒動を起こしているようです。見慣れた哺乳類でも、毛がなくなると、まるで知らないものに見えます。それぞれの土地で、言い伝えられる「妖怪」や「未確認生物」に見えるのでしょう。
野生動物に病気がはやるのは、自然の環境が乱れている時です。近年では、人間が、自然環境を乱すことが多いですね。チュパカブラなどの「幻獣」騒動は、「これ以上、自然を乱すな」という警告かも知れません。
「チュパカブラの死体を調査」のニュースは、以下にあります。
チュパカブラの死骸が発見? テキサス州立大学でDNA鑑定が実施(technobahn 2007/11/05)
チュパカブラの死骸が発見? テキサス州立大学でDNA鑑定が実施(technobahn 2007/11/05)
「ニホンオオカミのように見えるキツネ」の画像は、以下のサイトにあります。
撮った謎の動物...実は「皮膚病のキツネ」 熊本県五木村で記者が遭遇(西日本新聞 2007/10/20)
「皮膚病にかかったタヌキ」の画像は、以下のサイトで見られます。タヌキとは思えない、異様な姿です。こんな目に遭う野生動物は、減らしたいですね。
皮膚病のタヌキ(マリ助のWebサイト)
皮膚病のタヌキ(自然案内舎 有限会社クラバード)
全身毛の抜けたタヌキ・・・野生動物に広がる疥癬症(livedoorニュース 2008/04/02)
2009年3月22日
御苑の福猫
2009年3月12日
女装するトカゲと、男装するサル
興味深いニュースが、二つ、飛び込んできました。生き物の性差について、考えさせられるニュースです。一つは爬虫類の話で、もう一つは、哺乳類の話です。
爬虫類のほうは、トカゲのニュースです。南アフリカに分布するトカゲの一種が、「女装」することがわかりました。若い雄【オス】が、雌【メス】のふりをするのです。
この種には、日本語名がありません。ラテン語の学名は、Platysaurus broadleyiです。ヨロイトカゲ科ヒラタトカゲ属に属します。「ヒラタトカゲの一種」といえます。
この種の成熟した雄は、鮮やかな体色になります。たいへん美しいので、ぜひ、ニュースのリンク先の画像を御覧下さい。雌は、地味な薄茶色っぽい体色です。
このトカゲは、雌を得るために、雄同士で闘争します。闘いでは、未熟な雄より、成熟した雄のほうが有利です。体が大きいからです。下手をすると、未熟な雄は、殺される可能性があります。
そこで、未熟な雄は、「女装」します。雌と同じ、地味な体色になります。こうすれば、成熟した雄に、雌だと勘違いしてもらえるからです。
これと似たニュースが、哺乳類についても、ありました。こちらは、サルの一種です。原猿類【げんえんるい】と呼ばれる、原始的なサルの仲間です。
この種の日本語名は、アカビタイキツネザルです。霊長目【れいちょうもく】キツネザル科キツネザル属に属します。アフリカの東の島国、マダガスカルに分布します。
アカビタイキツネザルは、若い雌が、雄のふりをします。前記のヒラタトカゲと逆ですね。これは、雄と雌の役割が、逆だからです。
アカビタイキツネザルでは、雌【メス】同士が、雄をめぐって争います。未熟な雌は、やはり、成熟した雌より不利です。このため、未熟な雌は、雄と同じ体色になります。「男装」するわけです。これで、成熟した雌の攻撃を避けられる、とわかりました。
生き物の世界には、面白い生態が、たくさんありますね。
「女装」するトカゲのニュースは、以下にあります。
攻撃を避けるため「女装」するトカゲ、南アフリカ(AFPBBニュース 2009/03/04)
「男装」するサルのニュースは、以下にあります。
"男装"して争いを避けるキツネザルのメス(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/07/24)
過去の記事で、雄と雌の体色が極端に違ったり、雄と雌の役割が逆転したりしている生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
キジのお父さんも楽じゃない?(2007/04/16)
子育てに張り切るお父さん、タマシギ(20060/6/17)
鴛鴦(オシドリ)は本当におしどり夫婦か?(2006/03/06)などです。
2009年2月26日
フィリピンで、ネズミの新種を発見
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新種発見のニュースです。今度は、ネズミの一種です。フィリピンのミンダナオ島で発見されました。ミンダナオ島の、ハミギタン山に分布します。
この種には、まだ、日本語名が付いていません。ラテン語の学名は、Batomys hamiguitanと付けられました。生息地のハミギタン山にちなんだ名ですね。この新種は、齧歯目【げっしもく】ネズミ科ネズミ亜科ルソンモリネズミ属に属します。
ルソンモリネズミ属は、すべて、フィリピンに分布する種ばかりです。例えば、ルソンモリネズミは、ルソン島でしか分布が確認されていません。今回の新種と同じミンダナオ島には、ミンダナオモリネズミが分布します。ミンダナオモリネズミは、レイテ島でも、分布が確認されています。
紛らわしいことに、ルソンネズミ属という分類のグループもあります。今回の新種が属するのは、ルソン"モリ"ネズミ属のほうです。
今回の新種は、ハミギタン山の小さな森でしか生息が確認されていません。ここが、世界で唯一の生息地という可能性があります。この森が失われたら、この新種は、地球から姿を消すことになるでしょう。
今回の新種に限らず、ルソンモリネズミ属は、全種の数が少ないです。森が伐り開かれたりすれば、すぐ絶滅しかねません。ルソンモリネズミも、ミンダナオモリネズミも、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(2006年版)に挙げられています。
じつは、今回の新種は、2006年に発見されていたそうです。けれども、本当に新種かどうか、確認するのに時間がかかりました。正式に、新種として学名が付いたのは、2008年になってからです。
ミンダナオ島の固有種の哺乳類は、今のところこのネズミ一種だけです。しかし、今後もそうだとは限りません。ミンダナオ島は、未調査の地域が多いからです。「調査が進めば、他にも新種の発見があるだろう」といわれます。
このような未調査の地域は、野生をそのままに残して欲しいですね。
ミンダナオ島の新種ネズミのニュースは、以下にあります。
ミンダナオ島のネズミ、新種と認定(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2009/02/19
図鑑↓↓↓↓↓には、ネズミの仲間である齧歯目【げっしもく】が、二十種ほど載っています。
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過去の記事でも、別のネズミの発見や、再発見を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネットで、知りたいことを上手に知るには? 上級編(2008/07/28)
再発見!オキナワトゲネズミ(2008/03/07)
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
新種発見!トゲネズミ(2006/7/10)
2009年2月22日
2009年2月20日
オオコウモリは、空飛ぶキツネ?
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コウモリ(蝙蝠)には、たくさんの種がいます。日本にも多くの種が分布します。
日本のコウモリは、ほとんどが小型の種です。翼を縮めれば、ヒトの掌【てのひら】にすっぽり入ってしまうくらいです。けれども中には大型の種もいます。
それは、オオコウモリの仲間です。日本では、小笠原諸島と南西諸島に分布します。
名のとおり、オオコウモリは、大型のコウモリ類です。専門的には、翼手目【よくしゅもく】というグループの中の大翼手亜目【だいよくしゅあもく】に属します。
普通のコウモリは、翼手目の中の小翼手亜目【しょうよくしゅあもく】に属します。日本の内地にいるコウモリは、みなこちらのグル-プです。
オオコウモリと、普通のコウモリとは大きさ以外にも違いがあります。分布、食性、飛び方などです。差がわかりやすいのは、分布と食性ですね。
オオコウモリの仲間は、熱帯から亜熱帯に分布します。寒さに弱いのですね。普通のコウモリは、亜寒帯にまで分布します。
食性は、オオコウモリが植物食です。果実や花の蜜を食べます。普通のコウモリは、動物食が多いです(例外もあります)。日本に分布する種は、主に昆虫を食べます。
英語では、オオコウモリの仲間をflying foxと呼びます。「空飛ぶキツネ」という意味ですね。キツネとは遠縁なのに、なぜ、オオコウモリが「飛ぶキツネ」なのでしょう?
理由は、オオコウモリの顔が、キツネに似るからです。尖った顔なのですね。この顔は、オオコウモリの食性と関係しています。
果実は、丸いのでくわえにくいです。しかし、オオコウモリは手が使えません。翼になっているからですね。口だけでうまく果実をくわえるには?
口を長くすれば、くわえる部分が多くなりますね。しっかりとくわえられます。口を長くした結果、オオコウモリの顔は突き出して「キツネ顔」になりました。
日本には、二種の「キツネ顔」コウモリがいます。オガサワラオオコウモリとクビワオオコウモリです。いつまでも、そのユニークな顔が見られるようにしたいですね。
図鑑↓↓↓↓↓には、オガサワラオオコウモリとクビワオオコウモリが掲載されています。
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過去の記事でも、コウモリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
引越しは嫌い? ヒナコウモリ(2008/09/19)
米国で、コウモリが、謎の大量死(2008/05/12)
コウモリと共存しよう、引越し大作戦(2008/04/28)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)などです。
2009年2月 8日
御苑の福猫
2009年1月18日
銀猫
2009年1月 9日
カモシカは、鹿? それとも、牛?
以前、ここのブログで、「和牛」を取り上げましたね。(和牛は「日本のウシ」ではない?) 日本には、本当の意味での野生ウシはいない、と、そこで書きました。
けれども、日本には、「ウシ科」の野生動物がいます。ニホンカモシカです。
「えっ! カモシカは、シカじゃないの?」と思う方が、多いでしょう。ニホンカモシカは、ニホンジカより、ウシのほうに近縁です。ニホンジカは、鯨偶蹄目【くじらぐうていもく】のシカ科に属します。ニホンカモシカは、鯨偶蹄目のウシ科です。
鯨偶蹄目とは、聞き慣れない名ですね。近年まで、シカ科やウシ科の動物は、偶蹄目【ぐうていもく】とされてきました。偶蹄目には、シカ、ウシ、キリンなどが含まれました。おおむね、「草食で、角や蹄【ひずめ】があるもの」ですね。わかりやすい分類です。
ところが、なんと、クジラの仲間が、偶蹄目と近縁だとわかりました。それまで、クジラは、鯨目【くじらもく】という独自の目【もく】に分類されていました。それを、偶蹄目と一緒にして、鯨偶蹄目にしました。外見からは、とても信じられませんね。
広い意味では、ニホンカモシカも、ニホンジカも、水族館でジャンプしているイルカも、仲間といえます。同じ鯨偶蹄目ですからね。
でも、目【もく】というのは、大きな分類単位です。目【もく】の下の科のレベルでは、シカとクジラは、縁が遠いです。同じように、シカとカモシカも、ちょっと遠縁です。
ニホンカモシカと、ニホンジカと、わかりやすい区別点を、挙げてみましょう。
ニホンカモシカは、雄【おす】にも雌【めす】にも、角があります。角は、枝分かれしていません。対して、ニホンジカは、雄にしか、角がありません。その角は、ごく若い雄を除いて、枝分かれがあります。
ニホンカモシカと、ニホンジカは、昔から、日本で共存してきました。カモシカのほうが、シカより、険しい山に棲むといわれます。そうやって、棲み分けてきたのでしょう。
けれども、最近、「ニホンカモシカが、人里に出た」報道を、聞くようになりました。山が、暮らしにくくなったのかも知れません。これは、何かの警告と見るべきでしょう。
図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンカモシカが掲載されています。
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過去の記事でも、カモシカや、シカを取り上げています。よろしければ、以下の記事を御覧下さい。
シカ(鹿)やカモシカ(氈鹿)の子を見つけたら?(2008/05/23)
見た目がシカに見えるのに...(2006/05/25)
シカの角は何本枝か?(2005/09/26)
などです。
2009年1月 8日
2008年12月25日
アカボウクジラの歯の謎が、解ける?
クジラに関するニュースです。アカボウクジラというクジラの謎が、一つ、解けたかも知れません。
アカボウクジラは、クジラの中でも謎が多いグループです。専門的にいえば、鯨偶蹄目【げいぐうていもく】の中の、アカボウクジラ科に属するクジラたちのことです。
クジラの仲間を、大きく分けると、ハクジラとヒゲクジラとに分かれます。ハクジラとは、文字どおり、「歯のあるクジラ」です。ヒゲクジラは、歯の代わりに、「クジラヒゲ」という器官を持ちます。
アカボウクジラ科は、ハクジラに属します。けれども、一部の種を除いて、歯の数が少ないです。多くのアカボウクジラ科の種では、雌【めす】は歯を持ちません。雄【おす】だけが、大きく発達した歯を一対、持つことが多いです。
なぜ、雄だけに、このような歯があるのでしょうか? 餌を食べるのに、歯が必要でないことは明らかです。歯のない雌たちが、まったく問題なく生きているからです。
アカボウクジラ科の種は、あまり陸に近づきません。そのうえ、食事は深い海底で行ないます。このため、彼らを観察することはとても難しいです。生態が、謎だらけになるわけですね。謎の中で、最も大きなものが雄の歯のことでした。
このたび、「アカボウクジラ科の雄の歯は、雌に対するアピールのために発達した」という説が提出されました。クジャクの雄が、雌にアピールするために大きな羽根を発達させたのと同じです。
この説には、反論もあります。確定したわけではありません。でも、興味深い説ですね。
一部の報道では、ハクジラの仲間全体にこのような「謎の歯」があるように書かれています。が、それは間違いです。雄だけに大きな歯があるのは、アカボウクジラ科の種とイッカク科のイッカクだけです。
今回の説を発表したチームは、二〇〇二年に、アカボウクジラ科の新種を発表しています。ペリンオウギハクジラという種です。今後も、研究の成果が楽しみですね。
アカボウクジラの歯の謎に関するニュースは、以下にあります。
ハクジラの種の分化、性選択的進化か(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/19)
図鑑↓↓↓↓↓には、が掲載されています。
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2008年12月18日
メコン川の流域で、千種以上の新種を発見
今年も、たくさんの新種が発見されましたね。ここへ来て再び、大量の新種発見の報告がありました。東南アジアの、メコン川流域からの報告です。
メコン川の流域とは、国名でいえばミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムです。この地域は、多くの「未確認の種」がいることで知られます。
過去十年間で、この地域からは少なくとも1068種(!)の新種が報告されたそうです。これまで、いかに調査されなかったかがわかりますね。調査が進むにつれ、さらに多くの新種が発見されるでしょう。
新種といっても、地元の人には馴染みのある生き物かも知れません。けれども、ただ目撃されているだけでは「新種発見」ではありません。たとえ、捕まえて食べているとしてもそれだけではやはり「新種発見」ではありません。
新種を発見するには、まず標本を採取することが必要です。次に、その標本を他の標本と比較します。これが膨大な作業になります。「どの標本とも違う」とわかって、やっと「新種発見」です。
「発見」してもそれを公表しなければ世界の人々に知られませんね。公式には、新種のことを書いた論文が発表された時点で「新種発見」となります。
この時点で新種には、ラテン語の学名が付けられます。これを「記載された」といいます。学名がない生き物は「記載されていない」状態です。「記載されていない」生き物は、公式には「未確認」の状態といえます。
今回の「記載された」新種には、
ハブに近縁なヘビ【学名:Trimeresurus gumprechti】
ショッキングピンクのヤスデ【学名:Desmoxytes purpurosea】
ウーリーコウモリ属のコウモリ【学名:Kerivoula kachinensis】
などが含まれます。どの種も生態はよくわかっていません。見つかったばかりだからです。
メコン川の流域は、開発が激しく進んでいる地域です。発見されて早々に、絶滅の危機にある種も少なくないでしょう。彼らと共存する方法を見出したいですね。
メコン川流域の新種の画像は、以下のページで見られます。
大メコンの新種――ピットバイパー(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
大メコンの新種――ピンクの毒ヤスデ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
大メコンの新種――ウーリーコウモリ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
大メコンの新種――カワリアシダカグモ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
大メコンの新種――ウデナガガエル(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
大メコンの新種――巨大アシダカグモ(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース、2008/12/15)
図鑑↓↓↓↓↓には、今回発見されたヘビに近縁なハブや新発見のクモに近縁なアシダカグモが掲載されています。
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過去の記事でも、新種の発見を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ヒヨケザルの新発見、メガネザルの再発見(2008/11/20)
絶滅種?のシカとカエルが、再発見される(2008/10/14)
タスマニア沖で、二百以上の新種を発見(2008/10/14)などです。
2008年12月15日
冬に黄色くなる? テン(貂)の謎
哺乳類は、夏と冬とで、毛変わりしますね。イヌやネコなどを飼う方なら、御存知でしょう。野生の哺乳類も、もちろん、毛変わりします。ウサギやオコジョのように、冬毛が白くなるものも、多いですね。雪の中で、目立たないためでしょう。
ところが、冬に白くなるのではなく、黄色くなる哺乳類がいます。テンという種です。
テンは、日本や朝鮮半島に分布します。食肉目【しょくにくもく】イタチ科に属します。イタチに近縁なのですね。姿も似ています。胴と尾が長く、脚が短いです。
夏のテンは、全体的に茶色いです。喉から胸にかけては黄色く、顔は黒いです。冬は、一部のテンが、全身黄色くなります。顔だけは、白いです。
今、一部のテンと書きましたね。すべてのテンが、冬に黄色くなるのではありません。冬毛に変わっても、茶色っぽいままのものもいます。すすけたような色なので、そのようなテンを、スステンと呼びます。冬毛が黄色いものは、キテンと呼びます。
スステンとキテンは、別の種だと考えられた時もありました。今では、同種(同じテン)だとされています。なぜ、このような色の違いがあるのかは、わかっていません。冬に、白ではなく、黄色になる理由も、不明です。目立ってしまいそうですよね?
テンの中には、三つの亜種があります。日本の本州、四国、九州にいるのが、ホンドテンという亜種です。スステンとキテンは、すべて、ホンドテンに含まれます。日本の対馬にいるのが、亜種ツシマテンです。朝鮮半島にいるのが、亜種コウライキテンです。
ツシマテンは、冬にも、全身は茶色っぽいです。スステンに似ています。が、喉から胸にかけて黄色で、そこに、茶色や黒の斑点があります。これが特徴です。
コウライキテンは、冬、全身が黄色くなります。日本本土のキテンに似ています。これは、不思議なことです。なぜなら、ツシマテンは、冬に黄色くならないからです。
対馬は、日本本土より、ずっと朝鮮半島に近いです。対馬のツシマテンと、朝鮮半島のコウライキテンが似ないのは、不思議ですよね。
日本周辺の哺乳類でも、まだ、謎が多いのですね。自然界は、奥深いです。
図鑑↓↓↓↓↓には、日本本土のテン(キテン)掲載されています。
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過去の記事でも、食肉目【しょくにくもく】の哺乳類を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
白貂【しろてん】の正体はオコジョ?(2008/02/01)
ホッキョクグマが絶滅する?(2007/09/12)
ツシマヤマネコの撮影に成功、対馬の下島【しもじま】にて(2007/05/10)
クマ(熊)の害を防ぐには?(2006/10/09
新種のジャコウネコ発見?(2005/12/07)
などです。
2008年12月 6日
忙中に「食」と「農」あり、博物館へ
師走ですね。誰もが忙しそうです。こんな時だからこそ心を養うことを忘れたくありませんね。そう思って、博物館へ行ってまいりました。
行ったのは、東京農業大学の付属博物館です。「食と農」の博物館という名です。
お酒や食べ物が好きな方は、行って損はありません。全国の日本酒の蔵元のうち、多くが東京農大の卒業生が経営するところだそうです。
ニワトリの資料も充実しています。日本在来品種のニワトリは今では珍しいですね。それらの立派な剥製【はくせい】標本が多くあります。
死んだ標本が苦手な方は、博物館の隣のバイオリウムがお勧めです。バイオリウムとは、生きた動植物がたくさん見られる温室です。
ここの目玉は、何といってもキツネザルでしょう。原猿類【げんえんるい】という、原始的なサルの仲間です。ラテン語の学名で、レムールlemurとも呼ばれます。
生きたレムールが見られるところは、動物園でも、少ないです。ここでは、何十頭ものレムールが、元気に跳ね回るのを見られます。
爬虫類のマダガスカルヒルヤモリや、ケヅメリクガメも、見られます。ヒルヤモリは、レムールと同じく、アフリカ沖の島国マダガスカルに棲むヤモリです。ケヅメリクガメは、アフリカ大陸の、陸上に棲むカメです。
植物も、熱帯の珍しい種が、いろいろ見られます。熱帯の中でも、乾燥地の種が多いですね。サボテンや、アロエの仲間などです。バオバブの木もあります。小さいながらも、幹が太い特徴が、よく現われています。
他に、熱帯魚のベタなどもいます。熱帯魚は、売っていますので、家に連れて帰れます。
嬉しいことに、ここは、入場無料です。手軽なお出かけに、いかがでしょうか。
場所がちょっとわかりにくいのが、欠点ですね。住宅街の中に、埋もれるようにあります。入口の、大きなニワトリの置物が、目印になります。
開館時間は、季節により変わります。博物館のウェブサイトで、お調べ下さい。
東京農業大学「食と農」の博物館のウェブサイトは、以下にあります。
東京農業大学「食と農」の博物館
図鑑↓↓↓↓↓には、動物、植物、合わせて1800種以上が掲載されています。
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過去の記事でも、お出かけにぴったりな博物館を紹介しています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
動物? 植物? 「菌類のふしぎ」がわかる(2008/10/22)
馬肥ゆる秋に、馬の博物館へ(2007/10/6
などです。
2008年12月 2日
タスマニアで、座礁したクジラの救出作戦
オーストラリアのタスマニア島から、クジラのニュースが届きました。陸に乗り上げたゴンドウクジラの一種を、救出する作戦が、実行されました。
二〇〇八年の11月22日、タスマニア島の浜辺に、64頭ものクジラが、乗り上がってしまいました。そのうち、52頭は、死にました。発見された時には、手遅れだったようです。残りの12頭を救おうと、人々が、手を尽くしました。
12頭のうち、1頭は、救出途中で、死んだそうです。残る11頭は、無事に、海へ帰されました。
このニュースのクジラは、「パイロットクジラ」と報道されています。これは、おそらく、英語のPilot Whaleの直訳でしょう。ややこしいことに、Pilot Whale(ゴンドウクジラ)と呼ばれるクジラには、二種います。ヒレナガゴンドウと、コビレゴンドウです。
今回、救われたのが、ヒレナガゴンドウなのか、コビレゴンドウなのかは、わかりません。この二種は、外見が似ます。区別するには、胸びれを見るのが、最も簡単な方法です。胸びれが、背びれの後端に届くほど長ければ、ヒレナガゴンドウです。
公表された写真には、胸びれが、はっきり写っていません。比較的、小型のクジラだとわかるだけです。ヒレナガゴンドウも、コビレゴンドウも、クジラとしては、小型なほうです。それでも、両種の成体は、5mを越えるほどになります。
ヒレナガゴンドウと、コビレゴンドウは、大きな群れを作ります。100頭を越える群れのこともあります。座礁する時には、群れ全体が座礁してしまうようです。
一度に多数のクジラやイルカが座礁することを、マス・ストランディングと呼びます。ヒレナガゴンドウと、コビレゴンドウは、最もマス・ストランディングが多い種だといわれます。そうなる理由は、わかっていません。
クジラやイルカの座礁原因には、さまざまな説があります。確定した説は、ありません。私たちヒトは、まだまだ、自然のことを、知らないのですね。もっと知って、多くの生き物を救えればいいな、と思います。
タスマニアで座礁したゴンドウクジラのニュースは、以下にあります。
浜辺に乗り上げたクジラ12頭、陸路による決死の救出作戦 タスマニア(AFPBBニュース 2008/11/25)
図鑑↓↓↓↓↓には、九種のクジラやイルカが掲載されています。
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2008年11月24日
和牛は「日本のウシ」ではない?
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来年、二〇〇九年は、丑年【うしどし】ですね。それにちなんで、今回は、ウシの話をしましょう。日本のウシの話です。
現在、日本にいるウシは、ほとんどが、飼われているものです。野生のウシは、鹿児島県の口之島【くちのしま】という島にいるだけです。口之島のウシも、元は、家畜でした。日本には、本当の意味での野生ウシは、いません。
では、「和牛」は、どこから来たのでしょうか? 元をたどると、朝鮮半島から来たようです。もちろん、ヒトが連れてきました。千年以上、昔のことです。
日本に来た時点で、ウシは、すでに、家畜化されていたのですね。それから江戸時代まで、日本のウシは、他の地域のウシと、大規模には、混血しませんでした。
明治時代以降に、様子が変わります。多くの日本在来ウシに、外国産のウシが、かけ合わされました。そうされた理由は、主に、日本のウシが、小さかったからです。乳を取るにしろ、肉を取るにしろ、大きいウシのほうが、たくさん取れますよね。
こうして生まれたのが、現在の「和牛」です。「和牛」といっても、外国産の血が混じっています。高級な牛肉で知られる「黒毛和牛」も、そうです。
かといって、牛肉の品質が、落ちたわけではありません。むしろ、品質を良くするために、外国産の血が入れられました。
そのかわり、日本在来品種のウシは、絶滅に瀕しています。現在、純粋な日本産品種といえるのは、前記の口之島牛と、山口県にいる見島牛【みしまうし】だけです。
家畜の品種とは、人間のために、作られたものです。「人間の役に立たない」と判断されれば、絶滅する運命です。でも、そんなに簡単に、絶滅させていいのでしょうか?
例えば、見島牛は、長い間、人間のために働いてきました。自動車がない時代の、貴重な労働力でした。そういう昔の文化を、伝える存在です。彼らを絶滅させるのは、私たちの文化の一部を、失うことではないでしょうか?
家畜も、場合によっては、保護の対象になっていいと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ウシは載っていません。そのかわり、ウシ科のニホンカモシカが掲載されています。
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過去の記事でも、ウシや、ウシの品種に関することを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イグ・ノーベル賞の、バニラ【Vanilla】の研究とは?(2007/10/18)
イヌの品種はどのように分けるのでしょうか?(2006/11/22)
見た目がシカに見えるのに...(2006/05/25)
北極圏に「ジャコウウシ」という野生の動物が(2005/11/15)
などです。
2008年11月20日
ヒヨケザルの新発見、メガネザルの再発見
東南アジアから、二つの嬉しいニュースが届きました。新種の発見と絶滅したと思われた種の再発見です。
新種のほうは、ヒヨケザルというグループの哺乳類です。サルと付いても、ヒヨケザルは、サル(霊長目【れいちょうもく】)ではありません。皮翼目【ひよくもく】というグループです。皮翼目は、ヒヨケザル目【もく】とも呼ばれます。
これまで、ヒヨケザルには、二種しかいないと考えられていました。フィリピンヒヨケザルとマレーヒヨケザルです。ところが、マレーヒヨケザルのほうに、三種以上の種が含まれるとわかったのですね。DNA(遺伝子)を分析した結果です。
マレーヒヨケザルは、マレー半島、タイ、インドネシアのスマトラ島やジャワ島などに分布します。これほど広い地域に、一種しか分布しない、と思われていました。
それが、地域ごとに、違う種である可能性が、高くなりました。このような発見は、嬉しい驚きですね。反面、心配も出てきます。狭い範囲にしか分布しない生き物は、絶滅するおそれが高いからです。発見したての生き物を、滅ぼしたくありませんね。
再発見のニュースは、メガネザルに関するものです。こちらは、本物の霊長目です。ピグミーメガネザルという種が、再発見されました。非常に小型の、夜行性のサルです。
この種は、80年以上も、未確認でした。最後に確認されたのは、1920年代です。絶滅と思われたのは、無理もありません。
再発見の舞台は、インドネシアのスラウェシ島(セレベス島)です。もともと、ピグミーメガネザルは、スラウェシ島のごく一部にしか、いなかったようです。
その地域では、20世紀の後半に、大規模な森林伐採が行なわれました。このため、ピグミーメガネザルは、激減しました。彼らは、森林がないところでは、生きられません。
再発見は、喜ばしいですね。けれども、ピグミーメガネザルの危機は、去ったわけではありません。生息地の破壊が続けば、今度こそ、彼らは、絶滅してしまうでしょう。
ヒヨケザルとも、メガネザルとも、長く共存したいものです。
ヒヨケザルの新種のニュースと、ピグミーメガネザル再発見のニュースは、以下にあります。
"空飛ぶサル"は2種だけではなかった(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/11/10)
"絶滅"の霊長類、インドネシアで発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/11/17)
過去の記事でも、DNA(遺伝子)分析の結果、わかった新種や、絶滅したと思われたのに再発見された種を、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
絶滅種?のシカとカエルが、再発見される(2008/10/14)
百種を越える魚類が発見される(2008/9/30)
アフリカ中部で、新種の鳥を発見(2008/8/19)
新種・珍種がざっくざく、南硫黄島【みなみいおうとう】(2008/6/10)
などです。
2008年11月15日
2008年11月10日
日本最大のネズミは、ケナガネズミ
二〇〇八年も、残り少なくなってきました。今回は、子年【ねどし】を惜しんで、ネズミの話をしましょう。齧歯目【げっしもく】ネズミ科に属する生き物のことです。
日本で、最も大きなネズミ(ネズミ科の種)は、何だと思いますか? 飼育している種や、外来の種は、除きます。日本在来の種では、ケナガネズミが、最大といわれます。
ケナガネズミは、頭と胴の長さが、合わせて20cm以上になります。それと同じくらい、尾が長いです。尾の長さだけでも、20cmを越えます。体の長さのうち、ほぼ半分が、尾というわけですね。時には、頭胴長も、尾長も、30cmを越えます。
なぜ、こんなに尾が長いのでしょうか? 樹上生活に適応したため、と考えられています。木の上で暮らすには、尾が長いほうが、都合がいいのですね。バランスを取りやすいからです。樹上生活の生き物には、尾が長いものが、多いです(例外もいます)。
ネズミというと、害獣のドブネズミなどを、思い浮かべる方がいるでしょう。けれども、ケナガネズミは、ヒトには害を与えません。森林で、ひっそり暮らしています。
ケナガネズミは、とても珍しい種です。世界中で、日本の沖縄本島と、奄美大島と、徳之島【とくのしま】にしか、分布しません。齧歯目ネズミ科の中の、「ケナガネズミ属」に属します。この属には、ケナガネズミ一種しかいません。独自性が強い種です。
ケナガネズミは、日本の天然記念物に指定されています。環境省のレッドリストにも、挙げられています。しかし、保護されているのに、数が減っているようです。
なぜ、数が減るのでしょうか? 第一に、生態が、よくわかっていないからです。
生き物は、捕るのを禁止すれば、保護できるのではありません。例えば、食べ物や、棲む場所がなくなったら、生きていけませんよね。生態を知らなければ、食べ物や、棲む場所などを、守ることもできません。生態を知ることが、大切です。
第二に、敵が増えたからです。ケナガネズミの分布地に、人間が、イヌ、ネコ、マングースなどを、持ちこみました。これらの肉食獣が、ケナガネズミを食べています。
生き物の保護は、難しいのですね。でも、やるべきだと思います。
図鑑↓↓↓↓↓には、ケナガネズミが掲載されています。
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過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/7)
水辺の巨大な鼠【ねずみ】の正体は?(2008/01/19)
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?(2008/01/11)
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?(2007/11/23)
などです。
2008年10月14日
絶滅種?のシカとカエルが、再発見される
「絶滅したと思われていた生き物が再発見された」というニュースがありました。たて続けに二種です。一種はカエル(蛙)で、もう一種はシカ(鹿)です。
カエルのほうは、中米のホンジュラスが舞台です。ラテン語の学名を、Craugastor milesiというカエルが再発見されました。約二十年ぶりのことです。
この種には、日本語名はありません。通称、マイルズロバーフロッグと呼ばれているようです。英語名のmiles' robber frogを、そのまま読んだものですね。
再発見されたものの状況は楽観できません。今、世界中にカエル・ツボカビ症が、蔓延しているからです。いつ、彼らが絶滅してもおかしくありません。
私たちにできるのは、彼らの生息地を守ることくらいでしょう。それだけでもやらないよりましです。まずは、彼らの暮らしぶりを調査して欲しいですね。それがわかれば、生息地の守り方がわかるでしょう。
シカのほうは、インドネシアのスマトラ島が舞台です。シカ科ホエジカ属の一種が再発見されました。こちらは、約八十年ぶりのことだそうです。
ホエジカ属のシカはみな小型です。雄【おす】の角も小さいです。そのかわりでしょうか、雄には大きな犬歯がある種が多いです。いわゆる牙ですね。
今回、再発見されたのは、スマトラホエジカという種のようです。「ようです」と書いたのは、以下の事情があるからです。
じつは、スマトラホエジカは、「本当に『種』なのか?」という問題があります。他の地域のホエジカと同種かも知れない、というのですね。インドなどに分布するインドホエジカ(インドキョン)が、スマトラにまで分布しているのかも知れません。
インドホエジカとスマトラホエジカが同種だという説では、「スマトラホエジカは、インドホエジカの亜種」という扱いです。種を分けるほどの差はない、ということですね。
亜種だとしても、スマトラホエジカが貴重であることに変わりはありません。再発見は、嬉しいですね。彼らの保護策が、取られることを祈ります。
再発見されたカエルとシカのニュースは、以下にあります。
ホンジュラスで絶滅種のカエルを発見(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/09/26)
再送:スマトラ島で、「絶滅種」のシカを発見(ロイター 2008/10/12)
図鑑↓↓↓↓↓には、日本に分布するカエルやシカが掲載されています。
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2008年10月 9日
オオアリクイ
2008年10月 8日
2008年10月 1日
2008年9月19日
引越しは嫌い? ヒナコウモリ
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明日9月19日から26日まで、日本の動物愛護週間ですね。動物愛護の精神を広めるとは、良い行事ですね。
けれども、本当に動物を愛護するのは、難しいです。ヒトが「良かれ」と思うことでも、他の動物には、理解しがたいことが、あるでしょう。
例えば、ある生き物のすみかが、壊れそうだとします。人間ならば、「危ないから、引越して」と言えば、済みますね。しかし、ヒト以外の動物には、言葉が通じません。どうしても危険を避けさせたければ、強制的に、移住させるしかありません。
実際に、このような例があります。ヒナコウモリという、コウモリの一種についてです。
ヒナコウモリは、日本の広い地域に分布します。東日本に多いです。ここで取り上げるのは、青森県の七戸町【しちのへまち】のヒナコウモリです。
七戸町には、天間舘【てんまだて】神社という神社があります。ここに、たくさんのヒナコウモリがいます。国内では、最大のヒナコウモリ繁殖地です。
ここのヒナコウモリは、専用の蝙蝠小舎【こうもりごや】で、繁殖します。地域の人々に、温かく見守られているのですね。動物愛護の良い例でしょう。
ところが、近年、蝙蝠小舎の傷みが、激しくなってきました。このままでは、崩落の危険があります。そこで、「新しい蝙蝠小舎を建てて、そちらに引越してもらおう」となりました。新しい小舎は、2005年に建てられました。
引越し作戦は、2006年に始まります。まず、春先に、古い小舎の出入り口を塞ぎました。コウモリたちは、いつも、春に小舎へ戻ってくるからです。冬の間は、別の場所で、過ごしています。小舎は、春から夏の、繁殖期のすみかです。
戻ったコウモリたちが、隣の新しい小舎へ棲めば、成功です。でも、2006年も、2007年も、2008年も、うまく行きませんでした。コウモリたちは、古い小舎に、愛着があるようです。何か、ヒトにはわからない、棲みやすさがあるのでしょう。
その「棲みやすさ」を解明することが、本当の動物愛護に、つながると思います。
ヒナコウモリの引越しに関するニュースは、以下にあります。
ヒナコウモリ飛来過去最少/七戸で調査(デーリー東北 2008/7/15)
ヒナコウモリ移住成功 3年越しの作戦実る(デーリー東北 2008/5/19)
ヒナコウモリの新居移住計画がスタート(デーリー東北 2008/4/17
図鑑↓↓↓↓↓には、ヒナコウモリをはじめ、日本のコウモリが、十種以上掲載されています。
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過去の記事でも、コウモリの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
米国で、コウモリが、謎の大量死(2008/05/12)
コウモリと共存しよう、引越し大作戦(2008/04/28)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
不細工なんて言わないで、キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)(2007/06/25)
人間の役に立つコウモリ(2006/08/18)
などです。
2008年9月10日
姉妹猫
「おはよう、また会ったね」 この間と立ち位置一緒です。 ノネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 金武 【2008.08.23】
前回の姉妹猫はこちらです。よろしければ、御覧下さい。
ノネコ(2008/07/26)
2008年9月 2日
コツブムシの続報、ウンピョウの続報
以前、ここのブログでお伝えした生き物の、続報が届きました。二種の生物について、続報をお伝えします。
一つめは、ナナツバコツブムシです。「島を食い荒らす虫」として、有名になりましたね。この虫のために、広島県東広島市のホボロ島【じま】が、消えようとしています。 「虫が島を壊す? ナナツバコツブムシ」(2007/06/28)で、お知らせしました。
ナナツバコツブムシにより、島が崩壊するのは、やむをえないことです。自然の摂理ですから、ヒトが止める必要は、ありません。
ところが、最近、虫以外の要因で、島の崩壊が進んでいます。ホボロ島に、勝手に上陸して、島を傷める人がいるのです。
ホボロ島は、生きた教科書といえます。生物による土地の浸食【しんしょく】が、実際に見られるからです。そのような島は、公共の財産でしょう。個人の好奇心で、傷めてよいものではありません。
条例か何かで、「基本的に、島への上陸は禁止」としたほうが良いのかな、と考えます。けれども、それは、情けないですね。皆さんの良心に、期待したいです。
二つめは、ボルネオウンピョウです。2007年に、新種として、発表されたヒョウ(豹)ですね。ウンピョウ(雲豹)というヒョウに近縁な種です。「ボルネオ(カリマンタン)島で、新種の豹(ヒョウ)を発見」(2007/03/17)で、お知らせしました。
ボルネオウンピョウについて、わかっていることは、ほとんどありません。発見されたばかりのうえ、森林で、ひっそり暮らしているからです。
ここへ来て、生息範囲について、ヒントが得られました。中部カリマンタン州の国立公園(インドネシア領内)で、ボルネオウンピョウの姿が、撮影されたのです。
その国立公園は、かつて、森林が破壊されていた地域でした。そこにウンピョウがいるのは、森林の生態系が、復活したことを示します。嬉しいですね。こういうニュースを、たくさんお伝えしたいものです。
ナナツバコツブムシの続報は、以下にあります。
虫が食う島、上陸者が崩す(中国新聞 2008/08/13)
ボルネオウンピョウの続報は、以下にあります。
希少種ボルネオウンピョウ、新たに発見(AFPBBニュース 2008/08/22)
2008年8月26日
新種のエイ、新種のイルカを発見
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二つの新種のニュースが、届きました。一つは魚類で、もう一つは哺乳類です。
魚類のほうは、エイの新種です。通称「マンタ」と呼ばれるエイを、御存知ですか? 正式な日本語名では、オニイトマキエイという種です。この種が、二種に分かれるらしいことが、判明しました。新しい種名は、まだ、付いていません。
これまで、「オニイトマキエイ」とされていたものには、大きさや、生態が違うグループが、二つあるようです。小さいほうのグループは、沿岸の海に棲みます。一年中、同じ海域にいます。ダイバーが出会うのは、ほとんどが、こちらのグループです。
大きいほうのグループは、主に、外洋に棲むようです。広い海域を、回遊していると見られます。こちらのグループは、これまで、存在が知られませんでした。
この研究成果により、「オニイトマキエイ」という種名は、なくなるかも知れません。少なくとも、新しい種名が、一つは、できるでしょう。
哺乳類の新種は、カワイルカの一種です。南米のボリビアで、発見されました。
以前から、ボリビアには、カワイルカ(淡水のイルカ)がいることが、知られました。それは、「アマゾンカワイルカ」だと思われていました。アマゾンカワイルカは、ブラジル、ペルー、コロンビア、ベネズエラなどに分布します。
ところが、ボリビアのカワイルカは、「アマゾンカワイルカとは、別種らしい」と、判明しました。体色や、歯の数などが、他の水域のアマゾンカワイルカとは、違うそうです。
ボリビアのカワイルカには、新たな種名が付けられました。ラテン語の学名を、Inia boliviensisといいます。日本語名は、「ボリビアカワイルカ」のようです。
前記のように、今まで一つの種だと思われたものが、二つ以上の種に、分かれることがあります。新種の発見には、このような場合も、多いです。自然は、まだまだ多くの神秘を、人間から隠しているのでしょう。
新種のエイのニュースと、新種のカワイルカのニュースは、以下にあります。
マンタの新種が発見される(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/07/31)
ボリビアのカワイルカは新種と判明(ナショナル・ジオグラフィック・ニュース 2008/08/20)
図鑑↓↓↓↓↓には、五十種以上の魚類と、八十種以上の哺乳類が掲載されています。
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2008年8月 6日
ノネコ
2008年8月 1日
哺乳類で、最も長生きなのは、クジラ?
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哺乳類の中で、一番長生きをするのは、何という種でしょうか?
ヒトでしょうか? ヒトは、時に、百歳を越えますよね。これ以上、長寿の哺乳類なんて、いるのでしょうか? じつは、いるのですね。
それは、クジラ(鯨)の一種です。ヒゲクジラの仲間の、ホッキョククジラです。
ホッキョククジラは、名のとおり、北極付近にしかいません。北極周辺の海に、定住します。これは、大型のクジラでは、珍しいことです。たいがいの大型クジラは、高緯度【こういど】の海域(北極や南極の付近)と、低緯度【ていいど】の海域(亜熱帯や熱帯の海)を、往復します。日本近海のザトウクジラなどが、そうですね。
米国のスクリップス海洋研究所で、ホッキョククジラの眼の標本が、調べられました。眼の中の、アスパラギン酸という、アミノ酸の一種を調べます。これを調べれば、クジラの年齢がわかるのだそうです。その結果、標本の中に、百三十五歳、百五十九歳、百七十二歳、二百十一歳の個体がいました。
この測定には、「約16%の誤差がある」といいます。それを考慮しても、二百十一歳とされたクジラは、「少なくとも百七十七歳」になります。
こんな数字は、にわかには、信じられませんね。科学者の間でも、「この測定は、怪しい」とされていました。けれども、この測定の確かさを、裏付ける事実がありました。
二〇〇七年の六月に、あるホッキョククジラの体内から、十九世紀の銛【もり】が、見つかりました。その銛は、まだ捕鯨が盛んだった頃、十九世紀の終わりにしか、作られなかったものです。そのクジラは、銛を撃たれたものの、逃げのびたのでしょう。どう考えても、年齢は、百二十歳以上です。
一部では、このクジラが、セミクジラと報道されました。正しくは、ホッキョククジラです。ホッキョククジラとセミクジラとは、近縁な種同士ですが、別種です。
なぜ、ホッキョククジラは、こんなに長寿なのでしょうか? 理由は、まだ、わかっていません。百年以上も生きたクジラは、海の賢者のような存在でしょうね。
百年以上生きたホッキョククジラのニュースは、以下に載っています。
推定120歳のクジラ、体内から19世紀の銛(やじり)の破片を発見(AFPBBニュース、2007/06/14)
ホッキョククジラは、世界一長生きの哺乳類(アラスカ大学フェアバンクス校 2001/02/15) ※英語の解説です。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ホッキョククジラは載っていません。が、ザトウクジラ、マッコウクジラなど、九種のクジラ・イルカが掲載されています。
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過去の記事でも、クジラの仲間を取り上げています。また、並外れて長寿の生き物も、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
昔は主食だった? サトイモ(2008/06/27)
世界で最長寿の樹木を発見!(2008/04/23)
イルカがクジラを救助した!?(2008/03/15)
四百年、生きた貝がいる?(2007/11/01)
マッコウクジラは人間を襲うか?(2007/03/19)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/03/13)
亀(カメ)は本当に長生きか?(2006/01/02)
2008年7月26日
2008年7月 1日
2008年6月24日
揚子江【ようすこう】に、イルカはいるか?
2006年に、ヨウスコウカワイルカの絶滅宣言が出たのを、覚えていますか? ところが、その後、「ヨウスコウカワイルカが、再発見された」ニュースが流れました。
この再発見は、確認されていません。つまり、「ヨウスコウカワイルカが、まだ、生息しているかどうかは、わからない」状態です。
けれども、今でも、「揚子江に棲むイルカ」のニュースが、流れることがあります。これらのニュースは、何かの間違いなのでしょうか?
すべてが間違い、というわけでは、ありません。じつは、中国の淡水域には、ヨウスコウカワイルカ以外のイルカも、分布するのです。
そのイルカとは、スナメリという種です。普通は、海に棲む種です。日本の近海にも、分布します。例外的に、中国の長江【ちょうこう】にも、分布します。揚子江というのは、長江の別名です。主に、長江の下流域を指します。
長江のスナメリが、「長江淡水イルカ」・「揚子江カワイルカ」などと、呼ばれることがあります。紛らわしいですね。以下に、見分け方を書いておきましょう。
日本では、「生物の正式な日本語名は、カタカナで書く」と決まっています。カタカナで「ヨウスコウカワイルカ」とあれば、本物のヨウスコウカワイルカの可能性が高いです。
ニュース記事に、写真があれば、写真を見ましょう。本物のヨウスコウカワイルカは、口が細長く、尖ります。スナメリは、口が尖りません。また、背びれの有無でも、二種のイルカを、見分けられます。スナメリならば、背びれがありません。
しかし、さらに、ややこしいことがあります。中国の南部では、河口に、別の種のイルカが、現われることがあります。シナウスイロイルカという種です。
シナウスイロイルカは、南方系の種です。長江には、まず、来ません。「中国で、長江以外の河のイルカ」ならば、この種の可能性が高いです。本来は、海に棲む種です。外見は、ヨウスコウカワイルカに似て、口が尖ります。背びれも、あります。
三種のイルカは、どれも、貴重な種です。彼らの安泰を、願っています。
「ヨウスコウカワイルカ再発見か?」のニュースは、以下にあります。
「絶滅?生息?」論が再燃!ビデオに写った揚子江カワイルカ、4日かけても確認できず(レコードチャイナ 2007/09/16)
揚子江カワイルカ、ビデオが捕らえる!(レコードチャイナ 2007/08/30)
ヨウスコウカワイルカと紛らわしい「スナメリ」のニュースは、以下にあります。
今年3頭目、長江淡水イルカの死骸発見(レコードチャイナ 2007/12/11)
史上2頭目!人工飼育中の揚子江カワイルカが出産(レコードチャイナ 2007/06/04)
中国南部の河口に来ることがある「シナウスイロイルカ」のニュースは、以下にあります。
絶滅危惧種のピンク・ドルフィン死体で発見、全身に傷跡(レコードチャイナ 2008/06/18)
イルカが帰ってきた!貴重種の保護に警察おおわらわ(レコードチャイナ 2008/01/27)
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヨウスコウカワイルカは載っていません。そのかわり、日本付近に分布するイルカが、四種ほど掲載されています。
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過去の記事でも、ヨウスコウカワイルカや、スナメリなどのイルカを、取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
イルカは淡水で暮らせない?(2007/09/05)
伊勢湾のスナメリが危機に?(2007/06/12)
ヨウスコウカワイルカは絶滅したか?(2006/12/18)
などです。
2008年6月22日
ノネコ
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このブログでお馴染み『御苑の福猫』。今日も、舌(した)チョロしてる。ノネコ 画像
和名:ノネコ
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東京 新宿 【2008.06.04】
過去の御苑福猫
御苑の福猫(2007/10/31)
などです。
2008年6月17日
2008年6月14日
2008年5月24日
2008年5月23日
シカ(鹿)やカモシカ(氈鹿)の子を見つけたら?
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春から初夏にかけては、気持ちの良い季節ですね。ハイキング、山菜取り、渓流釣りなどで、野山へ行く人が増えます。林業の人なども、本格的に、山仕事を始めるでしょう。
自然に親しむのは、良いことですね。けれども、そのために、この季節には、野山でのトラブルが増えます。思わぬことが、トラブルになることがあります。
例えば、野山で、ニホンジカや、ニホンカモシカ、ノウサギなどの子どもを、見つけることがあります。周囲を見ても、親の気配はまったくありません。子どもが、たった一頭で、うずくまっているとします。こんな時、皆さんなら、どうしますか?
正解は、「そのまま、そっとしておく」です。
親が見当たらなくても、迷子になっているのではありません。シカやウサギ(兎)など、草食獣の一部には、「子どもを一頭で置いておく」ものがいます。
「なぜ、そんな危険なことをするのか?」と思いますよね。事実は、逆です。これは、子どもを安全に過ごさせるためなのです。
草食獣の子は、たいてい、生まれてすぐに、立つことができます。肉食獣に狙われても、走って逃げられるように、です。
とはいえ、親と同じくらいに走れるまでには、少し時間がかかります。生まれたての子を、親が連れ歩いたら、たちまち、肉食獣に襲われるでしょう。
そこで、親は、生まれたての子と、離れて暮らします。一日に一度か二度、乳をやりに行くだけです。乳を飲ませる時以外は、草むらなどに、子を隠しておきます。
敵に見つからないよう、子どもは、あまり動きません。鳴き声も立てません。体の匂いも、ほとんどないといいます。そうして隠れ続けるのが、生き残る道です。
時おり、そのような子を、人間が見つけてしまいます。「親にはぐれてかわいそうだ」と思うのは、勘違いです。はぐれているのではありません。敵から隠しているのです。
野山で、シカやカモシカの子を見つけても、「保護」しないで下さい。そっとしておけば、親が戻ってきます。彼らには、彼らなりの、生きる道があるのですね。
過去の記事でも、野生動物の子育てに関するものがあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
育児には父親も参加、オオゴキブリ(2007/06/15)
鳥の雛【ひな】を拾わないで(2006/05/10)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/03/13)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ノウサギが掲載されています。
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2008年5月16日
ガーナの宝冠:西アフリカの希少な生き物たち
今、横浜市が、アフリカに染まっています。第四回アフリカ開発会議が、横浜で開かれるからです。このブログも、便乗しますね(笑) アフリカの生物を、紹介しましょう。
昨年(二〇〇七年)十二月に、西アフリカのガーナから、「多くの新種がいる」と発表されました。新種の発見場所は、アテワ自然保護区です。新種ばかりでは、ありません。これまで知られている種でも、希少なものの生息が、確認されました。
例えば、カエルです。ラテン語の学名を、Conraua derooiという種がいます。日本語名は、ありません。アカガエル科ゴリアテガエル(ゴライアスガエル)属に属します。
Conraua derooiは、「世界で最も絶滅に近いカエル」といわれます。今後、生き残る可能性があるのは、アテワに棲むものだけだ、と考えられています。
鳥類では、モモグロサイチョウや、リベリアクロヒタキなどの生息が、確認されました。モモグロサイチョウは、サイチョウ科ナキサイチョウ属の鳥です。リベリアクロヒタキは、ヒタキ科クロヒタキ属に属します。どちらも、数が少ない種です。
哺乳類では、霊長類(サルの仲間)で、絶滅に近い種が、確認されました。オリーブコロブスや、ラテン語の学名をColobus vellerosusという種(日本語名なし)などです。
昆虫では、八種の新種が発見されました。すべて、キリギリスの仲間です。アテワでしか、生息が確認されていません。また、希少なチョウ(蝶)も、確認されました。ラテン語の学名を、Mylothris atewaという種です。日本語名は、ありません。シロチョウ科シロチョウ亜科に属します。モンシロチョウの類縁ですね。
昆虫以外の節足動物でも、新種が発見されました。クモ綱【こう】クツコムシ目【もく】クツコムシ科の種です。クモとダニの中間のような姿をしています。ラテン語の学名を、Ricinoides atewaと名づけられたようです。
魚類や植物でも、珍しい種が、確認されています。中でも、シダ植物のCyathea manniana(ラテン語の学名、日本語名はなし)は、興味深いです。この種は、ヘゴ科ヘゴ属に属します。木生シダといって、樹木になるシダです。Cyathea mannianaと似た種は、ブラジルとマダガスカルにしか、分布していないそうです。
たった一つの自然保護区で、この様子です。アフリカ全体では、どれほどの生き物がいるのでしょう? この多様性を、保ち続けたいですね。
西アフリカのガーナで発見/確認された生き物については、以下に載っています。
ガーナの熱帯林で、キリギリスや節足動物など9種の新種、 希少な生物種を発見(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 2007/12/06)
ガーナで、新種、希少種、絶滅危惧種【ぜつめつきぐしゅ】などを発見(コンサベーション・インターナショナル 2007/12/06) ※英語の解説です。
新種動物をガーナで発見(OCCULuTION 2007/12/08) ※新種の節足動物(クツコムシ)などの写真が載っています。
前記の、発見/確認された生き物の情報や、写真は、以下にもあります。
最も絶滅に近いカエル、Conraua derooiの写真(Arkive) ※解説は英語です。
アフリカ最大の蝶といわれるドルーリーオオアゲハの写真(ぷてろんワールド)
シロチョウの一種Mylothris atewaの写真(ガーナの蝶たち) ※解説は英語です。
シダ植物のCyathea mannianaの写真、全体像(metafro)
シダ植物のCyathea mannianaの写真、ゼンマイ状の若葉(metafro)
シダ植物のCyathea mannianaの写真、葉(metafro)
2008年5月12日
米国で、コウモリが、謎の大量死
心配なニュースが届きました。北米大陸の北東部からです。「コウモリが大量に死んでいる」というのです。死因は、まだ不明です。
死んだコウモリの一部には、鼻に、白いカビが生えているそうです。何らかの感染症だと考えられています。
けれども、この感染症が、大量死の「原因」なのかどうかは、わかりません。別の原因で弱ったところに、感染症にかかったのかも知れないからです。
このコウモリの集団死は、とりあえず、「白い鼻症候群」と呼ばれています。
「コウモリが死ぬのは、そんなに騒ぐようなことなのか?」と、思う方がいるでしょう。どんな生き物でも、自然界では、何かの役割を果たしています。特定の生き物が、突然、大量に死んだら、影響が出ないはずはありません。
多くのコウモリは、昆虫食です。一晩のうちに、驚くほど大量の昆虫を食べます。「夏の間なら、一夜に、三千匹もの昆虫を食べる」という報告があります。食べられる中には、カ(蚊)・ハエ(蝿)・ガ(蛾)など、人間の害虫とされるものも、多く含まれます。
コウモリたちは、優秀な害虫退治屋さんなのですね。彼らがいなくなったら、その分、膨大な害虫が、発生するでしょう。想像するだけで、恐ろしいですね。
今のところ、ホオヒゲコウモリ属の四種――インディアナホオヒゲコウモリ、トビイロホオヒゲコウモリ、ヒメコアシホオヒゲコウモリ、ラテン語の学名Myotis septentrionalis(日本語名がありません)――や、アメリカトウブアブラコウモリなどの種で、集団死が確認されています。
インディアナホオヒゲコウモリや、ヒメコアシホオヒゲコウモリは、数が少ない種です。今回の集団死のため、絶滅するのではないかと、案じられます。
日本では、このような集団死は、報告されていません。でも、いつ、日本でも起こるか、わかりませんね。もし、野外で死んだコウモリを見つけたら、触らないで下さい。現場をそのままにして、保健所などに連絡するのが、良いそうです。
コウモリ集団死のニュースは、以下にあります。
カビだらけになりコウモリ衰弱死、米北東部で奇病広がる(読売新聞 2008/05/10)
白い鼻症候群の謎:何かがコウモリを殺している(米国魚類野生生物局 2008/05/09)※英語の解説です
過去の記事でも、コウモリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
コウモリと共存しよう、引越し大作戦(2008/04/28)
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
不細工なんて言わないで、キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)(2007/06/25)
人間の役に立つコウモリ(2006/08/18)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ホオヒゲコウモリ属のクロホオヒゲコウモリ、ノレンコウモリ、モモジロコウモリなど、十六種のコウモリが掲載されています。
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2008年5月 3日
ブラジルで、14もの新種を発見
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またもや、新種発見のニュースです。今度の舞台は、南米のブラジルです。なんと、一挙に、十四種が発見されました。
種の内訳は、魚類が八種、両生類が一種、爬虫類が三種、鳥類が一種、哺乳類が一種です。うち、いくつかの種を、紹介しましょう。
爬虫類三種のうちの一種は、脚【あし】がないトカゲです。ピグミーテグー科バキア【Bachia】属の一種、と考えられています。この仲間は、日本には分布しません。
「脚がないトカゲとは、ヘビ(蛇)ではないのか?」と思う方がいるでしょう。トカゲとヘビの違いは、脚の有無だけではありません。他に、いくつもの違いがあります。
大きな差の一つは、トカゲには、瞼【まぶた】があることです。ヘビには、瞼がありません。ですから、ヘビは、まばたきをしません。
今回の新種「脚がないトカゲ」にも、瞼があります。バキア属の特徴として、透明な瞼を持つはずです。このため、バキア属のトカゲは、目を閉じても、見ることができます。
鳥類の新種は、とても小さなキツツキです。キツツキ科ヒメキツツキ属の一種、とされています。ヒメキツツキの仲間も、日本には分布しません。
両生類の新種は、一見、ヒキガエルに似ています。英語名を、「角のあるヒキガエルhorned toad」というほどです。けれども、ヒキガエル科ではありません。ユビナガガエル科ツノガエルモドキ属の一種、とされます。ツノガエルモドキも、日本には、分布しません。
これらの種が発見されたのは、ブラジルのセラードと呼ばれる地域です。ここは、自然の宝庫です。前記の新種以外にも、たくさんの貴重な種がいます。
例えば、鳥類のスミレコンゴウインコや、クロアイサや、マメシギダチョウ、および、哺乳類のアメリカヌマジカや、ミツオビアルマジロなどです。みな、絶滅の危機にある種です。彼らにとって、セラードは、最後の楽園かも知れません。
残念ながら、この楽園が、おびやかされています。人間による開発が、進んでいるからです。何とか、この野生の王国を、残したいですね。
ブラジルの新種のニュースは、以下に載っています。
ブラジルの草原で、「脚がないトカゲ」などの新種が発見される(コンサベーション・インターナショナル 2008/04/29) ※英語の解説です。
ブラジルの草原で発見された新種たちの写真(コンサベーション・インターナショナル、2008/04/29) ※英語ですが、写真集ですので、観るだけで楽しめます。
過去の記事でも、新種の発見を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
両生類は、肺がなくても生きられる?(2008/05/01)
タンザニアで、新種の哺乳類を発見!(2008/04/16)
再発見! オキナワトゲネズミ(2008/03/07)
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?(2007/11/01)
ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27)
新種のクシクラゲ? 発見(2007/6/13)
などです。
2008年4月28日
コウモリと共存しよう、引越し大作戦
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春ですね。冬眠していた生き物たちが、次々に現われています。
「冬眠といえば、両生類や爬虫類がするもの」と思いますよね。ところが、哺乳類の中にも、冬眠するものがいます。例えば、コウモリの仲間が、そうです。
哺乳類なのに、なぜ、コウモリは冬眠するのでしょう? 明確には、わかっていません。「冬には、昆虫が減るからでは」と推測されています。日本のコウモリは、多くが、昆虫を主食にします。食べ物が少ない季節を、休眠して、やり過ごすようです。
そもそも、コウモリは、生活全体が、ほとんどわかっていません。普通に眠る場所と、冬眠する場所とが同じなのかどうかも、確認された例は、少ないです。
コウモリは、日本に分布するだけでも、三十種以上もいます。種ごとに、かなり生態が違います。そういうことが、少しずつ、わかってきたところです。
ここでは、ユビナガコウモリを紹介しましょう。日本のコウモリの一種です。比較的、生態がわかっているコウモリです。
「ユビナガ」という名は、指の骨の一部が、長いことから付きました。このために、翼が細長いです。コウモリの翼は、前足ですからね。指の骨で、翼の皮膜を支えています。この翼を使って、ユビナガコウモリは、長距離を高速で飛べます。
ユビナガコウモリの休息場所は、中が広い洞窟【どうくつ】です。狭い場所を飛ぶのが、苦手だからです。人工のトンネルは、中が広いことが多いので、好まれるようです。
今年(二〇〇八年)、ユビナガコウモリの、興味深いニュースがありました。彼らの「引越し作戦」が実行されたそうです。舞台は、青森県の西目屋村【にしめやむら】です。
西目屋村のトンネルに、ユビナガコウモリのねぐらが見つかりました。けれども、そこは、ダムに沈む予定です。そのため、新たなねぐらを作り、そちらへ引っ越してもらうことになりました。引越し作戦は、まだ途中です。成功するかどうか、わかりません。
ユビナガコウモリは、絶滅危惧種【ぜつめつきぐしゅ】です。でも、今までなら、コウモリの保護など、無視されたでしょう。みんなの意識が向上したことを、喜びたいですね。
ユビナガコウモリの引越し作戦のニュースは、以下に載っています。
津軽ダム建設でコウモリの“引っ越し”スタート/西目屋(陸奥新報 2008/01/23)
全国初!ユビナガコウモリ集団の移転作業を公開します(国土交通省津軽ダム工事事務所 2008/01/11)
過去の記事でも、コウモリを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
虚々実々の駆け引き、ガ(蛾)対コウモリ(2007/07/13)
不細工なんて言わないで、キクガシラコウモリ(菊頭蝙蝠)(2007/06/25)
人間の役に立つコウモリ(2006/08/18)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ユビナガコウモリをはじめ、日本のコウモリが、十種以上掲載されています。
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2008年4月16日
タンザニアで、新種の哺乳類を発見
先日、アフリカのタンザニアで、新種の哺乳類が発見されました。ハネジネズミ(跳ね地鼠)というグループの一種です。聞き慣れない名前ですね。
ハネジネズミは、名前も姿も、ネズミに似ています。けれども、ネズミの仲間ではありません。長脚目【ちょうきゃくもく】(ハネジネズミ目【もく】ともいいます)というグループに属します。ネズミは、齧歯目【げっしもく】に属しますね。
ハネジネズミは、まるでゾウ(象)のように、細長い鼻を持ちます。このために、ゾウトガリネズミという別名があります。今回見つかった種も、鼻が細長いです。
トガリネズミ(尖鼠)とは、かつて、ハネジネズミと近縁だとされた哺乳類のグループです。そのため、ハネジネズミに、「ゾウトガリネズミ」という別名が付きました。
近年、「トガリネズミとハネジネズミとは、縁が遠い」とわかりました。トガリネズミは、トガリネズミ目【もく】に属します。
前記のとおり、ハネジネズミの分類は、何回も、組み直されました。生物学が、進歩しているのですね。科学は、より正しいものを求めて、変わってゆきます。
しかし、おかげで、図鑑などの表記が混乱しています。書物やウェブサイトによっては、ハネジネズミを「食虫目」、「モグラ目」、「トガリネズミ目」などに分類しています。現在は、「ハネジネズミは、長脚目」ということで、ほぼ、意見が一致しています。
ハネジネズミの仲間は、アフリカにしか分布しません。日本人には、馴染みがないわけです。全種で、十五種ほどしかいません。世界的に、珍しい生き物です。
広い意味では、長脚目は、アフリカ起源の哺乳類と、類縁があります。アフリカ獣上目というグループに属します。上目【じょうもく】とは、分類学で、目の一つ上の段階です。
アフリカ獣上目には、長鼻目【ちょうびもく】(ゾウの仲間)、海牛目【かいぎゅうもく】(ジュゴンの仲間)などが属します。こんなに違うものと類縁とは、驚きますね。
今回の新種には、日本語名は付いていません。ラテン語の学名で、Rhynchocyon udzungwensisと名付けられています。
新種のハネジネズミのニュースは、以下のサイトにあります。
タンザニアの奥地で新種の小型哺乳類を発見(AFPBBニュース 2008/02/02)
過去の記事で、ハネジネズミと同じく、「ネズミでないネズミ」を取り上げています。また、他の新種のニュースも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
シーラカンスの新種?発見(2007/11/15)
霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?(2007/11/01)
などです。
2008年4月 6日
畑の番人
2008年4月 3日
ゾウのようなネズミ?!タンザニアで新種のネズミを発見!!
先日、またまた新種の哺乳類が、アフリカのタンザニアで発見されました。
詳しくは、以下のニュース記事をご覧ください。
タンザニアの奥地で新種の小型哺乳類を発見(AFPBBニュース 2008/02/02)
2008年3月18日
ネコ 【御苑の福猫&ジジ】別アングル
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ネコ 画像
和名:ノネコ
学名:Felis catus
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿 【2008.02.29】
過去の福猫たち
猫の日【ネコのひ】(2008/02/22)
マロン再び(2008/01/15)
2008年3月16日
ネコ 【御苑の福猫&ジジ】
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マロン再び(2008/01/15)
2008年3月15日
イルカがクジラを救助した!?
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南半球の国、ニュージーランドから、驚くべきニュースが届きました。海岸に座礁したクジラを、別種のイルカが助けた、というのです。
報道によれば、助けられたのは、コマッコウという種のクジラです。助けたのは、ハンドウイルカです。よく水族館にいる種ですね。バンドウイルカとも呼ばれます。
詳しい内容は、下記のニュースのリンク先をお読み下さい。感動的な実話です。
ここでは、助けたイルカと、助けられたクジラの種について、取り上げましょう。
助けたイルカは、報道では「ハンドウイルカ」となっていますね。でも、もしかしたら、違う種かも知れません。ハンドウイルカには、よく似た別の種がいるからです。ニュージーランドという場所を考えますと、ミナミハンドウイルカかも知れません。
助けられたほうのクジラ、コマッコウは、あまり知られていない種ですね。生態も、ほとんどわかっていません。小型で目立たないため、目撃情報が少ないのですね。幸いなことに、絶滅寸前ではないようです。
名のとおり、コマッコウは、マッコウクジラに形が似ています。けれども、似ているのは、形だけです。大きさは、まったく違います。
コマッコウは、小さなクジラです。成体でも、せいぜい3.4mほどにしかなりません。ハンドウイルカの大型の個体と、同じくらいです。クジラというより、イルカと呼ぶのがふさわしい種でしょう。
ですから、「イルカがクジラを助けた」といっても、「小さなイルカが、大きなクジラを助けた」わけではありません。実際には、「イルカが、別種のイルカを助けた」ように見えたでしょう。言葉だけで、現場の状況を伝えるのは、難しいですね。
このような事件があると、ヒト以外の生き物の能力について、考えさせられますね。生き物を、やたらに擬人化するのは、いけません。しかし、彼らの能力を過小評価するのも、科学的な態度とは言えないでしょう。
イルカでもヒトでも、他者の命を救うのは、尊いことだと思います。
「クジラを救ったイルカ」のニュースは、以下にあります。
座礁したクジラをイルカが救う、ニュージーランド(AFPBBニュース 2008/03/12)
迷って浜に近づくクジラ親子、1頭のイルカが救助 NZ(CNN.co.jp 2008/03/12)
過去の記事でも、イルカやクジラについて取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
伊勢湾のスナメリが危機に?(2007/06/12)
マッコウクジラは人間を襲うか?(2007/03/19)
「腹びれのあるイルカ」はどうなった?(2007/02/06)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/03/13)
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図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、コマッコウは載っていませんが、マッコウクジラ、ハンドウイルカ(バンドウイルカ)が掲載されています。
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2008年3月 9日
ネコ 【御苑の福猫】
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過去の御苑の福猫
枯葉のふとん その1 【御苑の福猫】(2007/12/12)
2008年3月 7日
再発見! オキナワトゲネズミ
南西諸島から、嬉しいニュースです。沖縄県で、「絶滅したかも知れない」と言われていた生き物が、再発見されました。ネズミの一種、オキナワトゲネズミです。生存が確認されたのは、なんと、約三十年ぶりだそうです。
オキナワトゲネズミは、世界中で、日本の沖縄本島にしかいません。近縁種のアマミトゲネズミが奄美大島に、トクノシマトゲネズミが徳之島に、分布します。どの種も、ヒトの害にはなりません。森林に、ひっそり棲んでいます。
トゲネズミの仲間は、全部で、この三種だけです。どの種も、数が減っています。その原因は、いくつかあると考えられています。
特に、深刻なのは、外来種の存在です。主に、ジャワマングースと、ノネコ(家畜の猫が、野生化したもの)が、トゲネズミをおびやかしています。
ジャワマングースは、ハブを退治するために、南西諸島に移入されました。ところが、ハブよりも、トゲネズミのような弱い生き物を食べています。捕るのが楽な生き物を捕るのですね。考えてみれば、当然です。
ノネコの問題は、より深刻かも知れません。ネコは、ペットとして、可愛がられているからです。確かに、人間から見れば、ネコは可愛いですね。
けれども、ネコは、肉食獣です。それを忘れてはいけません。ネズミなどの小動物から見れば、恐ろしい生き物です。ちょうど、ヒトから見たトラ(虎)のようなものです。
例えば、ヒトが平和に暮らす街に、トラが放たれたら? どんな恐ろしいことになるか、想像できますよね。
人間に飼われているネコは、おとなしいです。自分で、食べ物を捕る必要がないからですね。でも、野生化したネコは、そうではありません。トゲネズミの棲む森に、ノネコが来たら、人の街にトラが来たのと同じです。
ネコを飼うな、というのではありません。「きちんと管理して飼おう」ということです。
正しくペットを飼うことが、トゲネズミなど、貴重な種を守ることになりますね。
オキナワトゲネズミ再発見のニュースは、以下に載っています。
幻ネズミ生きていた オキナワトゲネズミ(沖縄タイムス 2008/03/06)
絶滅危機種オキナワトゲネズミの捕獲成功!(WWFジャパン 2008/03/05)
過去の記事でも、トゲネズミなど、南西諸島の貴重な生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
新種発見! トゲネズミ(2006/07/10)
指の数が違うカエルがいる?(2008/02/22)
イグアナ? いえ、キノボリトカゲです(2008/02/11)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、トゲネズミが掲載されています。
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2008年2月22日
猫の日【ネコのひ】
2008年2月12日
救助されたオットセイ、死亡
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またもや、残念なニュースです。
先日、新潟県で、「迷子のキタオットセイが保護された」と、お知らせしましたね。このオットセイが、収容先の水族館で、死亡しました。
死因は、『全体的な循環器【じゅんかんき】機能不全』と考えられるそうです。「循環器=心臓や血管」ですから、それらの器官が、うまく働かなかった、ということですね。
水族館(マリンピア日本海)の人を、責めることはできません。保護された時点で、オットセイは、すでに衰弱していました。おそらく、水族館の人たちが、一番、悔しく感じているでしょう。手を尽くしたのに、救えなかったからです。
偶然ですが、同時期に、青森県でも、オットセイの子どもが保護されました。青森県の階上町【はしかみちょう】でのことです。こちらの個体も衰弱していたため、青森県の浅虫【あさむし】水族館に収容されました。
こちらのオットセイも、やはり、死んでしまったそうです。野生生物を救うのは、難しいのですね。浅虫水族館をはじめ、保護に協力した人たちは、残念がっています。
同時期に、キタオットセイの子どもが、二頭、日本の海岸に漂着したことには、何か意味があるのでしょうか?
現時点では、「ある」とも「ない」とも言えません。なぜなら、キタオットセイの生態が、よくわかっていないからです。キタオットセイの子どもが、親からはぐれ、弱って死ぬのは、「普通にあること」なのかも知れません。
生態が不明なのは、キタオットセイだけではありません。日本の野生生物に限っても、詳しい生態が知られるのは、ごく一部です。保護したくても、どうやったら保護できるのかさえ、わからないのが現状です。
せめて、このたびのオットセイの遺体が、「オットセイの研究に役立ってくれたら」と思います。オットセイの研究が進めば、有効な保護の方法が、わかるかも知れません。そうなれば、彼らの死は、無駄にならないでしょう。
新潟県で保護されたオットセイのニュースは、以下のページに載っています。
保護・治療中のオットセイが死亡しました(マリンピア日本海ニュース 2008/01/22~02/06)
新潟市水族館 マリンピア日本海(トップページ)
青森県で保護されたオットセイのニュースは、以下のページに載っています。
階上【はしかみ】で保護のオットセイ 浅虫水族館で死亡(デーリー東北、2008/02/04)
衰弱したオットセイ保護 早く元気になって(デーリー東北、2008/01/30)
過去の記事で、このオットセイのニュースを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
新潟県の迷いオットセイ、保護される(2008/01/30)
野生のオットセイやアザラシに、触ってもいい?(2008/01/24)
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、オットセイは載っていませんが、オットセイに近縁なトドが掲載されています。
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2008年2月 9日
華南虎【かなんとら】の再発見は、偽造だった?
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残念なお知らせです。
昨年(二〇〇七年)の十月に、「野生では絶滅したはずの華南トラ(アモイトラ)が、再発見された」というニュースがありましたね。どうやら、これは、誤報だったようです。
「再発見」の発表をしたのは、中国、陝西省【せんせいしょう】の林業庁でした。「野生のアモイトラ」と称される写真も、公表されましたね。
今回は、陝西省の同庁が「野生アモイトラの再発見には、充分な証拠がなかった」と発表しました。事実上、「写真が偽造だった」と認めている状況です。
これで、振り出しに戻りましたね。「野生のアモイトラは、絶滅が確定的」です。
幸いなことに、アモイトラは、完全に絶滅してはいません。まだ、飼育されているものがいます。けれども、その数は、わずか数十頭です。このままでは、十年経たないうちに、完全に絶滅してしまうでしょう。
今、アモイトラを飼う施設では、懸命な努力が続けられています。たくさん繁殖させて、野生へ返そうという努力です。この努力が、実って欲しいですね。
かつて、アモイトラは、害獣として駆除されました。急激に減ったのは、このためだといわれます。
確かに、トラは、危険な肉食獣ですね。ヒトを襲うことがあります。地元の人にしてみれば、害獣と言いたくなるでしょう。
しかし、最近では、肉食獣の役割が、見直されています。肉食獣がいなくなると、草食獣が増え過ぎる、などの害があります。結局、人間にとって、得になりません。
中国では、いったん、野生で絶滅した生き物を、野生に復帰させたことがあります。シフゾウ(四不像)というシカ(鹿)の一種です。水辺に棲む、珍しいシカです。
シフゾウの野生復帰は、簡単ではありませんでした。大型の動物を繁殖させたり、野生で暮らす場所を確保したりするのは、大変なことです。でも、やり遂げられました。
実績があるのですから、アモイトラでもできる、と信じたいですね。
「アモイトラ再発見は誤報」のニュースは、以下のページにあります。
<華南トラ>発見の発表は「時期尚早だった」、陝西省林野庁が国民に謝罪!―中国(レコードチャイナ、2008/02/05)
中国またか!「絶滅トラ発見」実は…偽スクープ写真(スポーツ報知、2008/02/06)
過去の記事で、「アモイトラ再発見か?」というニュースをお伝えしています。ジャガーやヒョウ(豹)など、他の大型肉食獣も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
野生の華南虎【かなんとら】、二十四年ぶりに発見?(2007/10/22)
ジャガーについて(2007/08/01)
ボルネオ(カリマンタン)島で、新種の豹(ヒョウ)を発見(2007/03/17)
などです。
2008年2月 1日
白貂【しろてん】の正体はオコジョ?
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オコジョは、とても外見がかわいい哺乳類です。イタチの仲間の一種です。
オコジョの体は、日本のイタチよりも小さいです。イタチの仲間がみなそうであるように、胴長短足です。その体で、くるくるとよく動きます。たいへんすばしこいです。
動き方がかわいいだけではありません。顔もかわいらしいです。つぶらな瞳で見つめられると、抱きしめたくなるほどです。近年、漫画に登場したりして、人気のあるキャラクターになりました。外見からは、優しげな生き物に見えますね。
ところが、オコジョは、優しいどころではありません。他の動物を襲って食べます。肉食獣なのですね。すばやい動きは、狩りをするためです。主食は、ネズミの仲間といわれます。時には、自分より大きなノウサギやライチョウさえ襲う、といいます。
外見のかわいさは、人間の主観によるものです。ネズミなどから見れば、オコジョは、さぞかし恐ろしいものでしょう。気が荒いために、人間のペットにもできません。
オコジョは、夏と冬とで、毛色が変わります。夏は、背中が茶色、腹と足先が白、尾の先が黒です。冬は、尾の先の黒を除いて、全身が真っ白になります。
オコジョの英語名は、夏と冬とで異なります。外見が違いすぎるためでしょう。夏毛のオコジョはstoat【ストウト】、冬毛のオコジョはermine【アーミン】と呼ばれます。オコジョは、ユーラシア大陸の北部に広く分布するので、各国の人に知られました。
オコジョの冬毛は、上質の毛皮とされます。古来、ヨーロッパで、王侯貴族が好んで用いました。白貂【しろてん】の毛皮と呼ばれます。白貂とは、オコジョのことですね。
白いふわふわのマントを着た王さまや、貴族の絵を見たことがありませんか? よく見ると、小さな黒い房が付いたマントです。あれは、オコジョの冬の毛皮(アーミン)でできています。黒い房は、オコジョの冬毛で唯一黒い尾の先が、見えているのです。
毛皮のために、オコジョは、昔からヒトに狩られてきました。今は、狩猟以外のことが、オコジョを追い詰めています。環境破壊です。例えば、日本では、彼らが棲む本州の高山地帯で、環境破壊が深刻です。オコジョを絶滅に追い込みたくありませんね。
過去の記事でも、イタチ科の生き物を取り上げています。また、オコジョと同じく日本の高山に棲む生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ライチョウ(雷鳥)は、氷河期の生き残り?(2008/01/21)
アマツバメは世界最速の鳥?(2007/10/15)
新種のジャコウネコ発見?(2005/12/07)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、オコジョをはじめ、七種のイタチ科の種が掲載されています。
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2008年1月30日
新潟県の迷いオットセイ、保護される
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先日、新潟県の村上市に、迷子のオットセイが現われたというニュースがありましたね。このオットセイが、水族館に保護されました。
本来、野生の生き物は、野生のままにしておくべきです。けれども、このオットセイは、衰弱していました。「このままだと死んでしまう」と判断されたため、水族館に保護されることになりました。
オットセイは、法律で捕獲が禁止されています。普通は、捕獲することはできません。今回は、特別に許可を得て、捕獲されました。
新潟県内の水族館(マリンピア日本海)で、とりあえず、オットセイは落ち着いたそうです。血液検査をしたところ、何らかの中毒になっているらしい、という結果が出ました。何の中毒なのかは、わかっていません。解毒の治療がされています。
また、このオットセイには、寄生虫がいることも、判明しました。フィラリアという寄生虫です。心臓や、血管の中に寄生します。
野生の生き物には、何らかの寄生虫がいるのが、普通です。「極めて多数いる」とか、「普通には付かない種の寄生虫が付いている」などでなければ、異常とは言えません。今回のオットセイについては、正常の範囲内なのかどうか、不明です。
普通に寄生虫がいるだけなら、生き物は、そんなに弱りません。しかし、体力が減るのは確かです。寄生虫がいるところに、中毒を起こせば、衰弱するでしょう。オットセイが衰弱したのは、「中毒と寄生虫の両方が重なったため」と考えられています。
保護されたオットセイは、回復しだい、野生に戻される予定です。無事、自然の中に帰れるといいですね。
迷子のオットセイが保護されたニュースは、以下にあります。また、オットセイが保護された水族館のサイトには、詳しい経過が載っています。
マリンピアがオットセイを保護(新潟日報 2008/01/22)
オットセイ:村上で捕獲、体力回復図り治療--新潟水族館、経過観察 /新潟(毎日新聞 2008/01/26)
オットセイを保護しました(マリンピアのサイト内ニュース 2008/01/26)
新潟市水族館 マリンピア日本海(トップページ)
過去の記事で、このオットセイのニュースを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
野生のオットセイやアザラシに、触ってもいい?(2008/01/24)
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、オットセイは載っていませんが、オットセイに近縁なトドが掲載されています。
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2008年1月24日
野生のオットセイやアザラシに、触ってもいい?
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新潟県から、オットセイのニュースが届きました。村上市の砂浜に、迷子のキタオットセイが現われたそうです。普通、日本海では、野生のオットセイは見られません。
オットセイやアザラシは、人気がありますね。私も可愛いと思います。つい、触ったり、餌をあげたりしたくなりますね。けれども、それは、彼らのためになりません。
野生の生き物は、用心深いです。たまに、人馴れしているものもいますが、そういうものは例外です。彼らにとって、ヒトは恐ろしいものです。接近されるだけで、ストレスになります。触られたら、もっとストレスが強くなります。
ストレスのために、彼らが病気になってしまったら、気の毒ですね。野生の生き物には、触らないことです。そもそも、触れるほどの距離に近づかないのが、マナーです。
フラッシュをたいて撮影するのも、控えましょう。彼らをおびえさせてしまいます。
餌をあげるのも、良くありません。自分で餌を取ることを、忘れてしまうからです。自然の中で生きる力を、失わせてしまいます。
野生の生き物は、基本的に、そっと見守るべきでしょう。ただし、以下のような場合は、近くの動物園や水族館に連絡して、指示を受けて下さい。
1)明らかに、致命的な怪我【けが】をしている。
2)交通量の多いところにいて、事故にあいそうだ。
3)岩に挟まれるなどして、動けない状態だ。
4)ひどく痩【や】せて、元気がない。
前記のような状態でなければ、放っておいて大丈夫です。「海の生き物が川にいる」など、不適切な場所にいるようでも、元気そうならば、そのまま様子を見ましょう。
人間が思う以上に、野生の生き物は、たくましいです。ちょっとした怪我や病気なら、治ります。二、三日食べなくても、たいていは平気です。子どもが親とはぐれているように見えても、多くの場合は、親が近くにいます。
マナーを守れば、野生の生き物の観察は、楽しいですよ。
新潟県に現われたオットセイのニュースは、以下にあります。
メスのオットセイ、新潟県村上市の砂浜に(毎日新聞、2008/01/22)
過去の記事でも、オットセイを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
保護されたオットセイ、海へ(2007/03/16)
保護されたオットセイ、鴨川シーワールドへ(2007/01/17)
オットセイは日本にいるか?(2006/09/11)
アシカとアザラシはどう違う?(2006/11/04)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、オットセイは載っていませんが、オットセイに近縁なトドが掲載されています。
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2008年1月19日
水辺の巨大な鼠【ねずみ】の正体は?
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先日、このブログを読んで下さった方から、質問をいただきました。「近所の水辺で、巨大なネズミを目撃した。自分で調べたが、どうしても種がわからない」というものです。
じつは、以前にも、同じような質問が、寄せられました。このネズミについては、時々、マスコミにも登場します。けれども、一般には、あまり知られていないようですね。そこで、「謎の巨大ネズミ」について、まとめて説明しましょう。
日本の水辺では、しばしば、巨大なネズミが目撃されます。ネコ(猫)ほどの大きさに見えることも、あります。器用に、水の中を泳ぎます。
このネズミの正体は、次の二種のどちらかです。ヌートリアか、マスクラットです。
ほとんどの場合は、ヌートリアです。マスクラットは、数が少ないからです。
ヌートリアは、本来、日本にいたネズミではありません。二十世紀の初めに、南米から、日本へ持ち込まれました。もと、養殖されていたものが、野生化しました。
ヌートリアは、中国地方や近畿地方、中部地方など、本州の西側に多いです。東京都や千葉県などの関東、また、四国でも記録があります。今のところ、北海道や九州では、見つかっていません。が、確認されていないだけで、いないとは言い切れません。
西日本で目撃される「巨大ネズミ」は、まず、ヌートリアだと思っていいでしょう。
もう一種の巨大ネズミ、マスクラットも、外来生物です。マスクラットの原産地は、北米です。第二次世界大戦の頃、日本に移入されました。それが、野生化しました。
マスクラットは、ヌートリアより、だいぶ小さいです。「大きめのドブネズミ」くらいに見えます。日本では、東京都、埼玉県、千葉県でしか、生息が確認されていません。
ヌートリアと、マスクラットは、生態も外見も似ています。確かに、同じネズミの仲間(齧歯目【げっしもく】)です。しかし、意外に遠縁です。ヌートリアは、齧歯目の中のヌートリア科に属します。マスクラットは、同じ齧歯目でも、キヌゲネズミ科に属します。
これら二種は、毛皮用に、日本へ持ち込まれました。なのに、今は、外来生物として、駆除されています。人間の身勝手さに、彼らは怒っているのではないでしょうか。
最近のニュースでも、巨大ネズミのヌートリアが取り上げられています。
ヌートリア:県東部にも 袋川で目撃、1匹を捕獲--鳥取駅東1キロ /鳥取(毎日新聞 2008/01/16)
過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?(2008/01/11)
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見(2007/12/19)
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?(2007/11/23)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、残念ながら、ヌートリアとマスクラットは載っていません。そのかわり日本に分布するネズミの仲間が、十種以上掲載されています。
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2008年1月15日
2008年1月13日
タイワンザル2
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台湾(タイワン)ザル。コザルは可愛いですね。タイワンザル画像
和名:タイワンザル
学名:Macaca cyclopis
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※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
台湾 【2008.01.05】
図鑑↓↓↓↓↓には、タイワンザルは掲載されていませんが、ニホンザルは掲載されています。
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2008年1月12日
キョン
2008年1月11日
大黒鼠【だいこくねずみ】とは、どんなネズミ?
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二〇〇八年は、子年【ねどし】ですね。干支【えと】にちなんで、縁起の良いネズミの話をしましょう。大黒【だいこく】ネズミの話です。神さまのお使いとされるネズミです。
大黒ネズミは、大黒天【だいこくてん】という神さまのお使いです。大黒天は、福の神さまですね。恵比寿【えびす】と並び称されます。七福神のメンバーでもあります。
神さまのお使いとはいえ、大黒ネズミは、さほど変わった姿をしているわけではありません。形は普通のネズミです。白いネズミとされることが多いですね。
なぜ、大黒天は、ネズミをお使いにしているのでしょう? 理由には、諸説があります。有力な説の一つに、「大黒さまが、豊かな実りの神さまだから」というものがあります。日本で豊かな実りといえば、たいがい、お米の実りを指しますよね。ネズミは、米蔵でよく見られるため、実りの象徴にされた、というのです。
じつは、大黒ネズミと呼ばれるネズミは、実在します。世界中で、実験動物や、ペットにされています。そう、ラットですね。このラットの日本語名が、ダイコクネズミなのです。今では、英語名のラットのほうが、普通の呼び名になりました。
ダイコクネズミは、もとは、野生のドブネズミでした。それを飼い馴らしたものが、ラット(ダイコクネズミ)です。生物学的にいえば、ドブネズミとダイコクネズミは、同じ種です。ダイコクネズミ(ラット)は、ドブネズミの中の変種といえます。
ドブネズミという名は、イメージが悪いですね。いかにも不潔に感じられます。でも、ドブネズミというのが、正式な日本語の種名です。気の毒ですね。
ラット(ダイコクネズミ)は、決して、不潔ではありません。野生のドブネズミとは違います。むしろ、普通のヒトよりも、よほど清潔です。きちんと管理された状態で、飼育されるからです。でなければ、科学的なデータのための実験動物には、できません。
現在のラットは、重要な実験動物です。この点で、マウス(ハツカネズミ)と並びます。彼らがいなければ、薬品や、医療技術の進歩はないでしょう。「大黒さまのお使い」は、私たちに恩恵をもたらしています。
過去の記事でも、ネズミの仲間や、ネズミと似た生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ネズミでないネズミがいる?(2007/12/21)
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?(2007/11/23)
人類に貢献するハツカネズミ(2007/9/14)
新種発見!トゲネズミ(2006/7/10)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミなどのネズミの仲間が掲載されています。
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2008年1月 9日
タイワンザル
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台湾(タイワン)ザル。ニホンザルと比べると尾が長いのが特徴。
和名:タイワンザル
学名:Macaca cyclopis
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台湾 【2008.01.05】
図鑑↓↓↓↓↓には、タイワンザルは掲載されていませんが、ニホンザルは掲載されています。
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2008年1月 6日
2008年1月 5日
マロン再び
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
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沖縄 読谷村 【2007.12.15】
2007年11月のマロン
マロン(2007/10/23)
2007年10月のマロン
マロン(2007/10/23)
2007年6月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
2007年5月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
去年のマロン
美味しそうに飲んでますね。(2006/01/15)
2007年12月21日
ネズミでないネズミがいる?
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来年(二〇〇八年)は、子年【ねどし】ですね。年賀状のために、かわいいネズミの写真や絵を探している方も、いるでしょう。そこで、ひとつ御チューいを(笑)
ネズミにそっくりでも、ネズミでない生き物がいます。「○○ネズミ」と付いても、ネズミとは限りません。例えば、トガリネズミやハリネズミは、ネズミの仲間ではありません。
ハツカネズミやクマネズミなどは、本物のネズミです。本物のネズミは、齧歯目【げっしもく】というグループに属します。けれども、トガリネズミは、トガリネズミ目に属します。ハリネズミは、ハリネズミ目に属します。
以前、トガリネズミとハリネズミは、同じ仲間だと考えられていました。両者は、食虫目【しょくちゅうもく】というグループに入れられていました。この分類が見直されたのは、最近です。食虫目は、トガリネズミ目など、三つの目【もく】に解体されました。
日本には、トガリネズミ目に属する種が、たくさんいます。でも、あまり知られていません。中で、最も有名なのは、おそらくモグラでしょう。
日本のモグラ類は、すべて、トガリネズミ目に属します。モグラ以外では、トガリネズミ、カワネズミ、ジネズミ、ジャコウネズミなどが、日本のトガリネズミ目です。
ハリネズミ目の動物は、もともと日本にはいませんでした。しかし、近年、日本でも目撃されています。ペットが逃げ出したか、捨てられたと考えられます。
トガリネズミ目やハリネズミ目の「○○ネズミ」たちは、本物のネズミより、顔が細く尖って見えます。そうなっているのには、理由があります。彼らは、歯の構造が、齧歯目と違うのです。それが、顔の形に反映しています。
齧歯目のネズミに、大きな前歯(門歯)があるのは、有名ですね。植物質の硬いものをかじるためです。トガリネズミ目やハリネズミ目には、あのような歯がありません。硬いものをかじる必要が、ないからです。彼らは、昆虫やミミズなどが主食です。
トガリネズミやハリネズミのように、近年、分類が見直された生き物は、少なくありません。生物学が進歩している証拠です。本当の学問は、常に変わってゆくものです。
過去の記事でも、トガリネズミ目(食虫目【しょくちゅうもく】)の種を取り上げています。また、齧歯目【げっしもく】の本物のネズミも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ?(2007/11/23)
人類に貢献するハツカネズミ(2007/9/14)
日本はモグラの標本国?(2007/1/26)
新種発見! トゲネズミ(2006/7/10)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、オオアシトガリネズミ、カワネズミ、ジネズミ、ジャコウネズミなど、十種のトガリネズミ目(食虫目【しょくちゅうもく】)が掲載されています。
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齧歯目【げっしもく】のネズミも、十種以上載っています。
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2007年12月19日
インドネシアのパプアで、新種の哺乳類を発見
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東南アジアから、新種発見のニュースです。インドネシアのパプア州で、新たに、フクロヤマネの仲間と、ネズミの仲間が、発見されました。二〇〇七年の自然調査の結果です。
フクロヤマネとは、「フクロ」の名が付くとおり、有袋類【ゆうたいるい】の一種です。カンガルーやコアラと、同じグループですね。カンガルー目クスクス亜目ブーラミス科に属します。ラテン語の学名は、Cercartetus nanusです。
今回、発見された新種も、フクロヤマネと同じCercartetus属だと考えられています。正式な名は、まだ付いていません。樹上で、リスに似た生活をしているようです。
もう一つの新種は、ネズミと同じ齧歯目【げっしもく】に属します。日本のハツカネズミなどと同じく、齧歯目の中の、ネズミ科ネズミ亜科に属します。ただし、ハツカネズミより、ずっと大きいです。なんと、体重1.4kgもあるそうです。
ネズミの新種にも、まだ、正式な名は付いていません。Mallomys属の一種だと考えられています。Mallomys属のネズミは、今のところ、インドネシアとパプア・ニューギニアでしか見つかっていません。とても珍しいネズミの仲間です。
前記の二種が発見されたのは、パプア州のフォジャ山脈です。ここでは、二〇〇五年にも、自然調査が行なわれました。その時も、数多い新種が発見されました。鳥類、両生類、昆虫類、植物など、数十種もの新種です。
じつは、生物の新種は、毎年、たくさん発見されています。けれども、そのほとんどが、昆虫などの小さな生き物です。哺乳類の新種は、非常に珍しいです。大型のネズミさえ、見つからずにいたことを考えると、フォジャ山脈に、いかに人手が入っていないかわかりますね。世界有数の、自然の宝庫です。
最近では、アフリカのガーナからも、「新種がまとめて発見された」報告がありました。中には、恐竜時代に起源がある、貴重な種も含まれます。
このような地域は、世界には、ほとんど残っていません。わずかに残った自然の宝庫は、ぜひ、後世に引き継ぎたいですね。
インドネシアの新種のニュースは、以下のページに載っています。二〇〇五年のインドネシア調査のニュースや、ガーナでの新種発見のニュースもあります。
インドネシアの熱帯林で二種の新種とみられる哺乳類を発見(コンサベーション・インターナショナル 2007/12/17)
インドネシア・パプア州で多くの新種が発見される(コンサベーション・インターナショナル 2006/02/07)
ガーナの熱帯林で、希少な生物種を発見(コンサベーション・インターナショナル 2007/12/06)
過去の記事でも、さまざまな新種発見のニュースを取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ベトナムで、新種の発見ラッシュ(2007/09/27)
ボルネオ(カリマンタン)島で、新種の豹(ヒョウ)を発見(2007/03/17)
新種発見! トゲネズミ(2006/07/10)
楽園の鳥の楽園? インドネシアのパプア州とパプア・ニューギニア(2006/02/09)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、今回の新種と同じ日本で見られる齧歯目【げっしもく】ネズミ科のネズミが、十種以上が掲載されています。
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2007年12月18日
枯葉のふとん その2 【御苑のジジ】
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御苑のジジ 画像
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2007.12.04】
過去の御苑の福猫たち
御苑の福猫(2007/12/12)
御苑の福猫(2007/10/31)
御苑の福猫(2007/10/16)
御苑のジジ(2007/10/08)
御苑のジジ(2007/03/04)
新宿御苑のお出迎え役(2007/02/18)
などです。
2007年12月12日
枯葉のふとん その1 【御苑の福猫】
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御苑の福猫 画像
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿区 【2007.12.04】
過去の御苑の福猫たち
御苑の福猫(2007/10/31)
御苑の福猫(2007/10/16)
御苑のジジ(2007/10/08)
御苑のジジ(2007/03/04)
新宿御苑のお出迎え役(2007/02/18)
新宿御苑の福猫たち(2007/02/09) などです。
2007年12月 4日
2007年11月23日
天井裏で騒ぐのは、何というネズミ(鼠)?
昔の日本家屋では、天井裏でネズミが騒いだといいますね。私自身は、そのような経験はありません。親などから、「昔は、そういうことがよくあった」と聞きます。
今は、昔ながらの日本家屋は少ないですね。コンクリート製のマンションなどが増えました。もう、ネズミが活躍する余地はなさそうです。
ところが、最近、マンションやオフィスビルで、ネズミの被害が増えています。衛生面での被害だけではありません。どういうわけか、ネズミは、電線などのケーブルをかじるのが好きなのですね。停電したり、コンピュータネットワークが使えなくなったりといった被害が、報告されています。
マンションやオフィスビルで騒ぐのは、昔、日本家屋の天井裏で騒いだのと、同じネズミです。クマネズミという種です。下水にいるドブネズミとは、違う種です。
クマネズミは、かつて、東南アジアの樹上で生活していたと考えられています。そのため、高所に上るのが得意です。ドブネズミは、体が重いので、高所が苦手です。
高層マンションやオフィスビルは、クマネズミにとって、遠い故郷の森林に似ているのでしょう。ビル内の狭い隙間には、ライバルのドブネズミも、天敵のネコ(猫)も、入れません。クマネズミの天下ですね。
クマネズミは、世界中に分布しています。ヒトの移動に付いて、分布を広げたと考えられます。主食が植物のため、農作物に被害を及ぼすこともあります。
クマネズミは、ヒトに害をなすだけではありません。植物や昆虫などの、在来の生き物が、脅かされています。小笠原諸島など、離島での害が、深刻です。
離島には、そこにしかいない固有種が、多いです。島の固有種は、敵が少なく、食べ物やすみかが限られた環境で、進化しました。そこへ、クマネズミのような外来種が現われたら? 直接襲われなくても、食べ物やすみかを奪われる可能性が、高いですね。
クマネズミが暴れているのは、人間の自業自得です。何も考えずに行動すると、自然に仕返しされる、ということでしょう。節度ある行動が必要ですね。
小笠原諸島のクマネズミについて、最近、取り上げられたニュースがあります。詳しくは、以下のページを御覧下さい。
小笠原ニュース:小笠原の東島で海鳥が大量死、原因はクマネズミか?(2006/12/11)
小笠原ニュース:小笠原の西島でクマネズミ根絶に成功(2007/09/15)
過去の記事でも、ネズミの仲間を取り上げています。また、いろいろな外来種についても取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
人類に貢献するハツカネズミ(2007/9/14)
セアカゴケグモは猛毒グモ?(2006/9/15)
新種発見! トゲネズミ(2006/7/10)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、クマネズミとドブネズミが掲載されています。
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2007年11月18日
マロンの兄弟?
2007年11月17日
マロン
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 金武 【2007.11.03】
2007年10月のマロン
マロン(2007/10/23)
2007年6月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
2007年5月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
去年のマロン
美味しそうに飲んでますね。(2006/01/15)
2007年11月 3日
2007年11月 1日
霊長類【れいちょうるい】が絶滅の危機に?
先日、深刻なニュースがありました。今、生息している霊長類の三割が、絶滅するかも知れない、というのです。
霊長類とは、サル(猿)の仲間ですね。生物学的には、哺乳綱【ほにゅうこう】霊長目【れいちょうもく】に属する生き物を指します。ヒトも、この仲間ですね。
ヒトは、こんなに栄えています。なのに、なぜ、他のサルには、絶滅しそうなものが多いのでしょうか? いくつかの原因があると、考えられています。
中で、有力な原因として、熱帯の環境破壊が挙げられます。サルの仲間は、大部分が、熱帯に分布するからです。逆に言えば、熱帯以外に分布するサルは、とても少ないです。
私たちヒトは、熱帯から寒帯まで、広く分布しますね。ですから、「サル類が、圧倒的に熱帯にいる」ことを忘れがちです。寒い地域に棲むサルとしては、ニホンザル、アカゲザル、キンシコウ(金絲猴)などがいます。これらの種は、珍しい例外なのですね。
有名なサルの種を、並べてみましょう。チンパンジーやゴリラは、アフリカの熱帯地域にいますね。リスザルやオマキザル――どちらも、ペットや実験動物として人気です――は、中米から南米の熱帯地域にいます。歌で知られるアイアイは、アフリカ沖のマダガスカル島に棲みます。確かに、ほとんどの種が、熱帯のものですね。
そんなわけで、熱帯の環境破壊は、サル類に、重大な影響を及ぼします。棲む場所がなくなれば、どんな生き物でも、絶滅せざるを得ません。
二十一世紀になってからも、熱帯では、サルの新種が発見されています。キプンジや、ブロンドオマキザルなどです。キプンジは、二〇〇五年に、アフリカのタンザニアで発見されました。ブロンドオマキザルは、二〇〇六年に、南米のブラジルで発見されました。
続々と新種が発見されるのは、熱帯の環境が、豊かな証拠です。熱帯の環境を壊すと、膨大な生き物のすみかを、奪うことになります。
今の状況では、キプンジやブロンドオマキザルは、発見された早々に、絶滅しかねません。サルたちに、数多い絶滅種のあとを、たどらせたくありませんね。
「霊長類が絶滅の危機」というニュースは、以下にあります。
霊長類の3割、絶滅の危機(読売新聞 2007/10/29)
脅威にさらされる霊長類(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 2007/10/26)
二十一世紀に発見された新種のサル、キプンジとブロンドオマキザルについては、以下に解説があります。
キプンジ(Wikipedia日本版)
新種ブロンドオマキザル(どうぶつのこころ)
ブロンドオマキザルの写真つき論文(Zootaxa【英語】)※ご注意 pdfファイルにいきなりつながります。
過去の記事でも、サルの仲間を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
チンパンジーの贈り物はパパイア?(2007/9/13)
ニホンザルは世界北限のサル(2005/11/14)
などです。
図鑑↓↓↓↓↓には、ニホンザルが掲載されています。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
2007年10月31日
御苑の福猫
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿 【2007.10.21】
過去の御苑福猫
御苑の福猫(2007/10/16)
御苑のジジ(2007/10/08)
御苑のジジ(2007/03/04)
新宿御苑のお出迎え役(2007/02/18)
新宿御苑の福猫たち(2007/02/09) などです。
2007年10月23日
マロン
マロンが、また顔を見せてくれました。元気そうです。
和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
沖縄 金武 【2007.10.13】
2007年6月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
2007年5月のマロン
ノネコ(2007/06/20)
去年のマロン
美味しそうに飲んでますね。(2006/01/15)
2007年10月22日
野生の華南虎【かなんとら】、二十四年ぶりに発見?
中国から、嬉しいニュースが届きました。野生では絶滅したと思われたトラが、発見されたそうです。中国南部のトラの亜種、アモイトラです。華南トラとも呼びます。
トラは、多くの動物園で見られますよね。しかし、「動物園にいるから安心」ではありません。じつは、トラは、「絶滅する可能性が、非常に高い」と、心配されています。
トラは、どこの地域でも、最強の肉食獣です。それが、なぜ、絶滅寸前なのでしょう?
人間の活動のためです。人間が、森を切り開いたり、過度に狩猟したりしたために、ひどく数が減ってしまいました。
例えば、中東にいたトラの亜種、カスピトラは、二十世紀の半ばに絶滅しました。かつてのペルシャ帝国で、尊敬された生き物です。別名、ペルシャトラとも呼ばれます。
インドネシアのジャワ島の亜種、ジャワトラは、二十世紀の終わり頃、絶滅しました。同じインドネシアのバリ島にいたバリトラは、二十世紀の前半に絶滅しました。
バリトラは、トラの亜種の中で、体の大きさが最小でした。その他にも、いくつか、変わった特徴を持っていました。絶滅が、とても惜しまれます。
残るトラの亜種も、安泰なものはいません。例えば、アムールトラは、本来の分布地のうち、朝鮮半島では絶滅したようです。別名を、チョウセントラというくらいですのに。他に、シベリアトラ、ウスリートラ、マンシュウトラなどとも呼ばれます。
トラの亜種としては、他に、インドシナトラ(別名マレートラ)、ベンガルトラ(別名インドトラ)、スマトラトラがいます。どの亜種も、人間の開発によって、すみかを奪われています。今や、トラは保護動物なのに、いまだに密猟もなくなりません。
アモイトラは、「最も絶滅に近いトラの亜種」と呼ばれます。確認される限りでは、七十頭未満が、動物園にいるだけです。今回、本当に、野生個体が発見されたのだとしても、安心どころではありません。
大切なものを、「虎の子」といいますよね。トラが、子どもを大切にすることから、こう言うそうです。すべてのトラが、そんなふうに大切にされるといいですね。
再発見された野生のアモイトラについては、以下のページに載っています。
絶滅危機の野生の「華南トラ」、子供の生存を確認 中国(CNN 2007/10/13)
華南トラ、24年ぶりに目撃(産経ニュース 2007/10/13)
※追記【その1】
その後、撮影された華南トラの写真は、ねつ造か?というニュースが報じられています。 以下のページに載っています。行方を見守りたいと思います。
華南トラ写真の偽造疑惑、省当局はとりあわず―中国(Record China 2007/10/24)
「華南トラ」写真 真偽めぐり中国で大論争(IZA 2007/10/23)
※追記【その2】
残念ながらねつ造だったようですね。以下にまとめました。
華南虎【かなんとら】の再発見は、偽造だった?(2008/02/09)
トラの危機については、WWFジャパン(世界野生生物保護基金 日本委員会)のページに、詳しく載っています。
トラについて(WWFジャパン)
ウィキペディアの英語版に「アモイトラ」が紹介されています。「アモイトラ」の項を紹介しておきますね。英語版ですがご興味ある方はご覧ください。
アモイトラについて(Wikipedia・英語版)
過去の記事でも、絶滅が危惧される生き物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ホッキョクグマが絶滅する?(2007/09/12)
人食いザメより、サメ食い人のほうが多い?(2007/05/31)
ツシマヤマネコの撮影に成功、対馬の下島【しもじま】にて(2007/05/10)
ボルネオ(カリマンタン)島で、新種の豹(ヒョウ)を発見(2007/03/17)
などです。
2007年10月16日
御苑の福猫
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿 【2007.10.06】
過去の御苑福猫
御苑のジジ(2007/10/08)
御苑のジジ(2007/03/04)
新宿御苑のお出迎え役(2007/02/18)
新宿御苑の福猫たち(2007/02/09) などです。
2007年10月 8日
御苑の福猫(御苑のジジ)
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和名:ノネコ
学名:Felis catus
※画像をクリックすると大きな画像が見られます。
東京 新宿 【2007.10.06】
過去の御苑ジジ
御苑のジジ(2007/03/04)
2007年10月 6日
馬肥ゆる秋に、馬の博物館へ
「天高く馬肥ゆる秋」という言葉がありますね。これにちなんで、「馬の博物館」というところへ行ってきました。横浜市中区にある博物館です。
名のとおり、馬のことを何でも扱っています。大まかに分けると、「生物としてのウマ」のコーナーと、「人との関わりにおける馬」のコーナーとがあります。
生物としてのウマは、主に、第四展示室で扱われています。最初のウマの祖先は、柴犬くらいの大きさしかありませんでした。肢【あし】の趾【ゆび】も、一本ではなく、三本や四本でした。それが、進化するにつれ、体は大きくなり、趾【ゆび】の数は減ってゆきます。模型や化石で、この様子が、わかりやすく説明されています。
原始時代、初めてヒトとウマが出会った頃の説明もあります。最初、ヒトは、食べるために、ウマを狩りました。やがて、ヒトは、ウマを使役することを考えます。けれども、すんなり馬を乗りこなせたのではありません。乗馬ができるようになったのは、道具の発明によるところが大きいです。馬銜【はみ】・鞍【くら】・鐙【あぶみ】といったものです。これらの道具の実物が、展示されています。時代や地域により、道具が違います。例えば、ヨーロッパと日本とでは、馬の扱い方が違った、とわかります。
第一展示室や第二展示室では、特別展や企画展が催されることが多いです。私が行った時には、第一展示室で「馬と日本人」展が、第二展示室で「馬の幻獣」展が開催中でした。もうじき、秋季特別展として、「馬のシルクロード」展が開催されます。馬がいなければ、シルクロードは、こんなに栄えなかったでしょう。面白そうな展覧会ですね。
馬の博物館は、根岸森林公園の中にあります。緑が豊かで、とても気持ちが良いところです。博物館の隣には、ポニーセンターがあります。ポニーセンターには、実物の馬がいます。土日には、ポニーセンターで、馬と触れ合う催しが開かれます。
嬉しいことに、馬の博物館は、入館料が安いです。大人でも、た