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2005年9月30日

2005年9月 投稿索引




植物

 キンモクセイとギンモクセイの謎(2005/9/12)コラム 
 ハギという植物はない?(2005/9/27)コラム・画像
 ヤマハギ Lespedeza bicolor(2005/9/27)画像

無脊椎動物

 サンゴ礁と台風の関係(2005/9/02)コラム
 ヤシガニって何ですか?(2005/9/08)Q&A
 エチゼンクラゲの利用法(2005/9/20)コラム

昆虫

 避暑に行く赤トンボ(2005/9/01)コラム

魚類

 名前を知りたい魚がいるので教えて下さい。(2005/9/03)Q&A
 沖縄でダイビングをした時に出会った、(2005/9/04)Q&A
 アンチョビーについて調べています。(2005/9/10)Q&A
 森を育てるサケ(2005/9/13)コラム
 「子持ち昆布」って何ですか?(2005/9/14)Q&A
 キビナゴについて調べています。(2005/9/16)Q&A
 Clupeidaeについて教えてください。(2005/9/22)Q&A
 「しらす」と「じゃこ」の違いってなんですか?(2005/9/24)Q&A
 「とびっこ」は何の子供ですか?教えてください。(2005/9/28)Q&A

両生類

 道にサンショウウオかイモリのような生き物(2005/9/23)Q&A

爬虫類

 ニシキヘビの危険度は?(2005/9/14)コラム・画像
 ワニはすべて凶暴か?(2005/9/22)コラム

鳥類

 あるテレビで「野生のクジャクは存在しない」?(2005/9/17)Q&A・画像
 モズはなぜ秋にさえずる?(2005/9/19)コラム

哺乳類

 カモノハシは何類ですか?(2005/9/07)Q&A
 シカの角は雄も雌もついているのですか?(2005/9/11)Q&A
 カンガルーの袋の内側は、どうなっているの?(2005/9/15)Q&A
 モンゴルキヌゲネズミについて教えてください。(2005/9/18)Q&A
 世界でネズミは、何種類くらいいますか?(2005/9/21)Q&A
 カバはどうして水中に長時間いても、苦しくならないんですか?(2005/9/25)Q&A
 シカの角は何本枝か?(2005/9/26)コラム
 ワラビーとカンガルーの違い(2005/9/29)Q&A

生物全般

 恐竜の食べ物はなぜわかる?(2005/9/05)古生物コラム
 恐竜は速く走れたか?(2005/9/06)古生物コラム
 毒の最も強い生物は何ですか?(2005/9/09)Q&A
 学名ってなんですか?(2005/9/30)その他


学名ってなんですか?

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学名ってなんですか?


生物学における学名というのはすべてラテン語で付けられています。これは、国際学会などで生物について語る時、混乱しないようにと取り決められたことです。生物の呼び方は、それぞれの国で違います。みんなが違う呼び方で同じ生物を呼んだら、大混乱ですね。そういうことを防ぐために、「学名はラテン語」という決まりができました。「自然界」やzukan.netで動物を調べると、日本語の動物名の下に、英語のようなもの斜体で書いてありますね。あれが学名です。例えば「アナグマ」なら、「アナグマ」の下に【Meles meles】と書いてあるのが学名です。学名というと方言ではない日本語の名前を指すと思っていらっしゃる方が多いようですが、それは大きな誤解です。「アナグマ」のような日本語名は通常「標準和名」と呼ばれています。

2005年9月29日

ワラビーとカンガルーの違い

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“ワラビーとカンガルー”の違いを知りたいのですが、ただ大きさの違いだけなのでしょうか?


ワラビーとカンガルーと分けているのは、単なる慣習のようです。だいたい小さい方をワラビーと呼んで間違いないようです。

2005年9月28日

「とびっこ」は何の子供ですか?教えてください。

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「とびっこ」は何の子供ですか?教えてください。


「とびっこ」は「トビウオの卵」です。輸入ものが多く「トビッコ」や「ゴールデンキャビア」と呼ばれています。

2005年9月27日

ヤマハギ

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和名:ヤマハギ
学名:Lespedeza bicolor

ハギという植物はない?

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ハギは、秋の七草の一つとして有名ですね。万葉歌人の山上憶良【やまのうえのおくら】が、秋の七草の第一に挙げています。万葉集で最も多く詠まれている花は、ウメでもサクラでもなく、ハギです。その数、百四十首以上もあります。万葉時代、人々は野山へハギのお花見に行きました。観賞用に庭に植えることも、その頃から行なわれていました。当時は、サクラよりハギが好まれたのですね。このように古くから親しまれたものの、実は、「ハギ」という種名の植物はありません。
 ハギとは、マメ科ハギ属ヤマハギ亜属に属する種の総称です。個々の種名としては、ヤマハギ、キハギ、マルバハギなどがあります。万葉集に詠われたのは、ヤマハギだといわれます。ハギの仲間は、日本の山野にたくさん自生しています。
 今でも、ハギの仲間は庭に植えられることが多いですね。よく栽培されるのは、ヤマハギのほか、花つきの良いミヤギノハギや、白い花が咲くシロバナハギです。シロバナハギは、ミヤギノハギの色変わり変種です。ミヤギノハギという種名は、宮城県仙台市の宮城野という地名に由来します。ここは昔、ハギの名所でした。それにちなんで、宮城県の県花はミヤギノハギです。ただし、名所だった当時生えていたのは、ミヤギノハギではなく、ヤマハギでした。
 ミヤギノハギは、野生種から人工的に作られた種です。いつどこでどのように作られたのか、詳しいことはわかっていません。日本海沿岸に自生するケハギが原種だろうと推測されています。ケハギとミヤギノハギはよく似ているからです。
 日本には、何とかハギという名の植物がたくさんあります。マメ科ハギ属ヤマハギ亜属に属さない、本来のハギではない種も多いです。マメ科ヌスビトハギ属のヌスビトハギや、ヒメハギ科ヒメハギ属のヒメハギなどです。 少しでもハギに似たところがあると、「~ハギ」という名が付けられたのでしょう。日本人がハギを好んだ証拠でしょうね。

生物図鑑-zukan.net-
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ケハギ、ヌスビトハギ、ネコハギ 、ヒメハギ、ミソハギ 、メドハギなどが掲載されています。是非ご利用ください。

2005年9月26日

シカの角は何本枝か?

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秋は、ニホンジカの求愛の季節です。雄のニホンジカが、雌を呼ぶための鳴き声を上げます。昔の日本人は、このラブコールを聞いて、秋の風情を感じました。「鹿鳴く」という言葉は、秋の季語になっています。
 ニホンジカの雄は、鳴き声と角とで雌を惹きつけます。角は雄のシカにしかありません。シカの世界では、立派な角を持った雄がイケメンとされて、モテます。立派な角とはどんな角でしょう?
 シカの角は、木の枝みたいに枝分かれしていますね。枝分かれが多い角が「立派な角」です。角に何本の枝があるかは、シカの種によって違います。同じ種でも、年齢や地域によって違います。ニホンジカの場合は、以下のとおりです。
 生まれたばかりの子ジカには、雄でも雌でも角はありません。満一歳ころになると、雄シカには初めての角が生えます。枝分かれのないまっすぐな角です。次の年には、一つ枝分かれができて二またになります。さらに次の年には、枝が増えて三本枝になります。最終的に、だいたい四本枝にまでなります。
 シカの角は、毎年生え変わります。成長期には、生え変わるたびに枝が増えます。秋の求愛に役立った角は、春に根元から落ちてしまいます。それから小さい角が生えてきて、だんだん成長し、秋に再び大きな角になります。
 春、新しく生えた角は、軟らかくて皮をかぶった状態です。これを袋角【ふくろづの】といいます。袋角の時に強い力がかかると、角が変形してしまうことがあります。秋に皮がむけて、硬い角が現われます。
 年齢が上がるほど角の枝が増えるので、ある程度年を取った雄のほうがモテます。若造はだめということですね。
 角は見せびらかすだけではありません。雄同士、雌を争って闘う時にも使います。雄シカは、文字どおり角を突き合わせて闘います。負けた雄はモテません。外見だけではだめで、実力もなければいけないのですね。

2005年9月25日

カバはどうして水中に長時間いても、

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カバはどうして水中に長時間いても、苦しくならないんですか?どうやって息をしているのでしょうか?教えてください。

動物園などで観るカバは、いつも水の中にいますね。カバは何時間も息継ぎをせずに水中にいられるわけではありません。カバは私たちヒトと同じ哺乳類なので、水中では呼吸できません。ではどうしているのでしょうか? カバの顔はうまくできていて、全身を水中に隠しても、目と耳と鼻だけ外に出しておくことができます。カバがこういう状態でじっとしていると、まるで水中で息をしていないように見えます。実際には、ちゃんと息をしています。 カバは、目も耳も鼻も水の外に出さないで、完全に水中に潜ることもできます。そういう時には、カバは耳の穴と鼻の穴をぴったり閉じて水が入らないようにします。こうして、カバは水中に潜ってすいすい泳ぐことができます。こういう時のカバは、呼吸をするために数分に一度くらい水面に顔を上げます。

2005年9月24日

魚類についての質問です。

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魚類についての質問です。「しらす」と「じゃこ」の違いってなんですか? 「しらす」はイワシの稚魚だと思うんですが、たしかウナギなども稚魚を「しらす」と言ってたような気がします。ともに正式な名称ではないのでしょうか?

お察しのとおり、「しらす」は一般的にはカタクチイワシやマイワシの稚魚のことをいいます。ウナギの稚魚のことも「しらす」または「しらすうなぎ」と呼びます。「じゃこ」は「雑魚【ざこ】」の訛りで、いろいろな種類の入り混じった小魚のことをいいます。 「しらす」も「じゃこ」も通称で、正式な名称ではありません。

2005年9月23日

道にサンショウウオかイモリのような

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道にサンショウウオかイモリのような生き物がうごいていたので、そのままにしていては死んでしまうのではないかと思い、その生き物を保護しました。図鑑で調べたりしてマダラサラマンドラという種類だとわかりました。でもくわしい飼いかたとかがのっていなく、飼いかたを知りたいのです。『マダラサラマンドラ』の飼いかたや生態のことなど教えて下さい。

それは、おそらくヨーロッパに分布するイモリの仲間ですね。 おとなになると水には入らず、誤って水に落ちると溺れ死ぬそうです。水槽に水を張ってあげる必要はありません。水槽にミズゴケ――園芸店に行けば売っています――を敷いて、常にそのミズゴケを湿らせた状態で置いておけばいいと思います。石や煉瓦やパイプなどを置いて、隠れるところも作ってあげましょう。餌はミミズを小さく切ったものや、コオロギで良いと思います。 ちゃんと飼ってあげようと思うなら、早急に両生類を扱っているペットショップを探しましょう。お店の人に、飼い方をきちんと訊ねるべきです。素人のできることには限界があります。 それにしても、本来日本にはいないはずの「マダラサラマンドラ」が道端に歩いていたとは、由々しき事態ですね。きっと誰かが逃がしてしまったのでしょう。 こういうことをすると、逃がされた動物が不幸です。日本の在来の動物にとっても、餌を取られたりして迷惑になります。ペットをむやみに逃がさないで下さいね。

※マダラサラマンドラは「自然界」または「どうぶつずかん」に掲載されています。是非ご覧ください。

2005年9月22日

ワニはすべてが凶暴か?

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「日本の川や湖にワニが出た」と、ニュースで取り上げられていますね。野生のワニは日本に生息していません。人間に飼われていたワニが、逃げ出したり捨てられたりしたはずです。
 ワニが肉食なのは知られていますね。外見もいかにも凶暴そうです。けれども、すべてのワニがヒトを襲うかといえば、そうではありません。
 ワニは、大きく分けてアリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科に分類されます。気が荒いのはクロコダイル科です。アリゲーター科とガビアル科のワニがヒトを襲うことは少ないです。
 ペットとして一般に売られているのは、アリゲーター科のワニです。ミシシッピーワニ、ヨウスコウワニ、メガネカイマンが大部分を占めます。
 ミシシッピーワニは、アメリカアリゲーターとも呼ばれます。大型のワニで、全長5mに達するものもいます。大型の個体に限っては、ヒトを襲うことがあります。
 ヨウスコウワニは小型で、大きくても全長2mほどにしかなりません。性格はおとなしく、ヒトを襲ったという確実な記録はありません。
 メガネカイマンは、全長3m以下です。小型の割に気が強く、ヒトに向かってくることがあります。大型の個体はやや危険です。
 ワニがヒトを襲うのは、ほとんどの場合、食べるためではありません。ワニのほうもヒトを恐れているからです。ヒトは二本脚で立って歩きますから、ワニを見下ろす格好になります。ワニにとって、ヒトはとても威圧的なのです。近寄ってこられると、自分のほうが襲われるかと勘違いして、先制攻撃することがあります。
 イヌやネコでも、怯えている個体はヒトを咬んだりすることがありますね。ワニも同じです。ヒトのほうが手を出さなければ、まず襲われることはありません。
 積極的にヒトを襲わないとはいえ、ワニは大型の肉食生物です。日本の土地事情を考えれば、個人がやたらに飼うべきではないでしょう。しかも、ワニは長生きです。何十年も飼い続ける覚悟がないならば、決して飼ってはいけません。

※画像は、インターネット図鑑「自然界」「どうぶつずかん」より転載。
 写真「ミシシッピーアリゲーター」
 インターネット図鑑「自然界」「どうぶつずかん」に18種ワニは掲載されています。是非ご利用ください。

Clupeidaeについて教えてください。

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Clupeidaeについて教えてください。

Clupeidaeは、ニシン科のことです。分類体系では、ニシン目,ニシン亜目,ニシン科です。 ニシン目には2つの亜目(ニシン亜目とデンティケプス亜目)があり、ニシン亜目には4つの科(オキイワシ科,ニシン科,プリスティガステリ科,カタクチイワシ科)があります。ニシン科は5亜科、56属、181種に分かれます。

FAOのSpecies catalogueからの引用で、東京海洋大学魚類学研究室 河野洋先生による。 

2005年9月21日

世界でネズミは、何種類くらいいますか?

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世界でネズミは、何種類くらいいますか?

ネズミは世界中で6000種以上存在します。

2005年9月20日

エチゼンクラゲの利用法

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最近ニュースで、エチゼンクラゲという名を聞いたことがありませんか? 夏の終わりから秋にかけて、「このクラゲが発生した」と、時々ニュースになります。
 なぜクラゲがニュースになるかといえば、漁業に被害を与えるからです。大量に網に入ると、魚が刺されて傷ついたり、重みで魚網が破れたりします。
 「クラゲの重みで網が破れるなんて?」と思う方もいるでしょう。エチゼンクラゲは、日本近海で最も大きなクラゲなのです。丸い笠のような部分と、たくさんの触手を持っていて、いわゆるクラゲ型をしています。小型のものでも笠の直径が30cmを越し、大きなものでは1m以上になります。重さ100kgを越える個体もあります。
 こんなものが何十体も集まったら、とんでもない重さになりますよね。近年、このクラゲが大発生する年が多く、漁業被害が増えています。なぜ大発生する年とそうでない年があるのかは解明されていません。 エチゼンクラゲは食べられます。しかし、食べるための加工に手間がかかります。その割に価格が安いので、儲かりません。これまでは多くが捨てられていました。 ところが、エチゼンクラゲを「厄介もの」から「宝の山」に変える発見がありました。
 エチゼンクラゲの体の成分は、約95%が水です。こんな大量の水分をまとめているのは、コラーゲンという物質です。コラーゲンはヒトの体にもあって、肌のみずみずしさを保つ役割をしています。ヒトは食べ物からコラーゲンを取り入れています。 ということは、肌のためのサプリメントとして、クラゲのコラーゲンが使えますね。クラゲのコラーゲンは体の約2%しかないのに、約95%の水分を抱え込む力があります。肌のみずみずしさを保つのに、こんな強い味方はありません。
 今年、ある企業が、クラゲのコラーゲン・サプリメントを売り出しました。ひょっとしてこれがブームになったら……エチゼンクラゲも、日本の漁業関係者にとって本当に「宝の山」となり得るかもしれませんね。

2005年9月19日

モズはなぜ秋にさえずる?

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秋になると、アンテナや樹のてっぺんで、鋭い声でさえずる鳥がいます。モズです。 モズの体の大きさは、ツバメより少し大きいくらいです。体が小さいのに、声はとてもよく響きます。可愛らしい顔に似合わず、昆虫やカエルを襲って食べる肉食の鳥です。 普通の鳥は、春から夏にかけてさえずります。モズは秋にさえずります。しかも、普通の鳥は雄しかさえずらないのに、モズは雄も雌もさえずります。なぜでしょう?  それを知るには、なぜ鳥がさえずるのかを知らなければなりません。
 鳥のさえずりには、二つの役割があります。一つは、雄がつがいになる雌を呼び寄せるためです。もう一つは、なわばりを確保するためです。 春から夏、多くの鳥はつがいを作って子育てをします。子を育てるには、たくさんの餌が必要です。餌を確保するには、多くの餌がいる土地をなわばりにするのが一番です。そのために、雄はなわばりでさえずって、「ここは僕の土地だぞ。誰も入ってくるな」と宣言します。 普通の鳥は、子育て後になわばりを放棄して、さえずるのをやめます。なわばり=たくさんの餌を確保する必要がなければ、さえずる必要がないわけです。 モズも春から夏に子育てします。その間は山にいます。山には、モズの餌になる生き物が豊富だからでしょう。モズのつがいは、山で仲良く子育てに励みます。 秋、モズが子育てを終える頃、山には生き物が少なくなります。モズは山を降りて、餌が多い平地にやってきます。この時、つがいはばらばらになります。 多いといっても、寒い季節には、そんなに多くの生き物はいません。飢え死にしないように、モズは一羽一羽が自分のなわばりを確保します。だから雄も雌もさえずって、なわばり宣言をします。子育てのためではなく、自分の越冬のためにさえずるのですね。
 古来、モズの高鳴きは、秋の風情を表わすものとされてきました。俳句の季語にもされています。けれども実際には、風流なものではありません。あの甲高い声は、生き延びるための必死の叫びなのです。



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モズは掲載されています。是非ご利用ください。


2005年9月18日

モンゴルキヌゲネズミについて教えてください。

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モンゴルキヌゲネズミについて教えてください。

和名モンゴルキヌゲネズミは、学名を【Cricetulus griseus】(通常学名は、斜体で表記)といいます。げっ歯目 ネズミ科 キヌゲネズミ属 に属します。
体長 8.5~11cm、尾 2.5~3cm、体重 25~40g  夜行性 で雑食性です。 子どもは通常4匹産みます。

2005年9月17日

あるテレビで「野生のクジャクは存在しない」?

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あるテレビで「野生のクジャクは存在しない」と言っていて、検索しても出てこないのですが、本当にいないんですか?野生のクジャクって、どんな生活をして生きてきたんでしょう? 何を食べてるのか、まったく分からないです。教えて下さい。

テレビで「野生のクジャクが存在しない」と言っていたそうですが、それはひどい間違いです。クジャクは熱帯地方にいる鳥なので、「野生のクジャクは日本にいない」なら、正しいです。クジャクと言っても一種ではなく、何種もいます。有名なのはインドにいるインドクジャクと、マレー半島などにいるマクジャクです。 クジャクの仲間はみな地上性の鳥です。ニワトリとよく似た生活をしています。食べ物もニワトリと同じようなものです。

2005年9月16日

キビナゴについて調べています。和英両方の学名を判れば教えてください。

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キビナゴについて調べています。和英両方の学名を判れば教えてください。

キビナゴの学名は、【Spratelloides gracilis】です。英名は、一般的には『sprat(スプラト)』です。ただし、これはキビナゴの仲間全体を指す英名です。「キビナゴ」という種をはっきり指すなら、『blue-banded sprat』などが適当だと思います。

FAOのSpecies catalogueからの引用で、東京海洋大学魚類学研究室 河野洋先生による。 
※尚、学名は通常 斜体(イタリック体)で明記します。

2005年9月15日

カンガルーの袋の内側は、どうなっているの? 

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カンガルーの袋の内側は、どうなっているの? 毛がはえてるの? それとも皮膚?教えてください!

カンガルーの袋は、正式には育児嚢【いくじのう】といいます。袋状になっていて、そこで子どもを育てるからです。育児嚢の内側は毛が生えています。生まれた小さい仔は育児嚢の中の乳首に吸いついて成長します。約6ヵ月で袋から顔を出します。

2005年9月14日

ニシキヘビの危険度は?

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ここ数日、ニシキヘビがニュースを賑わしていますね。ビルマニシキヘビやボールニシキヘビなど、日本にいないはずの種が、各地で発見されています。これらはもちろん、人間が持ち込んだものですね。ペットとして一部の人々に人気があります。
 ニシキヘビの仲間は大きいです。締める力も強く、大蛇のイメージにぴったりです。こんなものをペットにするなんて、理解しがたいという方は多いでしょう。
 周囲に害がなければ、どのような趣味を持とうと、他人が責めることではありません。ただし、危険な生き物を飼うなら、相当の準備と覚悟が必要です。
 同じニシキヘビの仲間でも、危険度は種によって違います。どの種も毒はありません。主な種を紹介しましょう。
 アミメニシキヘビは、世界最大のヘビの一種です。最長約10mになります。普通は6mくらいです。大きいうえに気が荒い個体が多く、最も危険なニシキヘビといえます。普通の個人が飼うべきではありません。
 ビルマニシキヘビは、インドニシキヘビという種の中の一亜種です。最長約6mになります。普通は3m以下です。危険度はアミメニシキヘビより低いものの、時々、気の荒い個体がいます。飼うにはそれなりの空間と、覚悟が要ります。
 ボールニシキヘビは、ボールパイソンとも呼ばれます。最長約2mにしかなりません。日本のアオダイショウと同じくらいです。性格もおとなしく、ほとんど危険はありません。
 ミドリニシキヘビは、グリーンパイソンとも呼ばれます。最長約2mになります。名のとおり緑の体色が美しく、人気があります。しかし、小型のわりに気が荒いため、うかつに接近してはいけません。
 もしもニシキヘビに出遭ったら、ヘビの眼前に手や顔を出さないようにしましょう。動くものが目に入ると、ヘビが驚いて咬むことがあります。
 多くのニシキヘビは夜行性です。そのため、夜のほうが活発で、危険度が高いです。夜に大蛇を目撃したら、普通の人は手を出さないようにしましょう。また、ペットとして飼った人は、責任を持って飼いましょう。

「子持ち昆布」って何ですか?

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「子持ち昆布」って何ですか?


それは、ニシンの卵が昆布に付いたものです。ニシンは春の産卵期に、海藻に卵を産みつけます。ニシンがコンブに産みつけたのが「子持ち昆布」として食用にされます。また、お正月に食べるおせち料理の「数の子」も同じニシンの卵です。

2005年9月13日

森を育てるサケ

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サケは、日本の秋の味覚ですね。別名を秋味(あきあじ)というくらいです。 ヒト以外の動物にとっても、サケは御馳走です。ヒグマがサケを獲るのは、よく知られていますね。ヒグマは冬眠に備えて、秋にたくさん食べなければなりません。秋に川をのぼるサケは、願ってもない栄養分です。
 サケはとても大きな魚です。そのため、自力で川のサケを獲って食べられるのは、ヒグマかヒトくらいしかいません。けれども他の動物も、何とかしてサケを食べようと狙っています。サケは、海の栄養をたっぷり体に貯めているからです。 サケを獲るヒグマの回りに、たくさんの鳥がいるのを、テレビで観たことがありませんか? あれは、カラスやカモメがヒグマのおこぼれを狙っているのです。 ヒグマはサケが好物ですが、一尾を全部食べることはまずありません。一部を食べて、あとは放りだすことが多いです。そういった残りを、カラスやカモメが食べます。 
 ヒグマのおこぼれを狙うのは、鳥だけではありません。キツネやタヌキなどの獣もいただきます。鳥や獣が食べ残したものは、昆虫などのもっと小さい動物が食べます。最後の残りかすは、土に還って植物の栄養になります。 
なぜヒグマが食べ残すのか、理由はわかりません。結果的に、ヒグマが残したサケで、森の生き物全体がうるおっています。 
 サケにしてみれば、食べられようと思って川に来るのではありません。彼等は卵を産むためにやってきます。産卵を終えると、親のサケは死んでしまいます。 
 水中で死んだサケも、他の動物にとって御馳走です。浅瀬に乗り上げたサケは、
ヒグマに獲られたサケと同じように、鳥や獣の食べ物になります。水底に沈んだサケは、小魚などに食べられます。サケは身をもって、たくさんの生き物を養っています。 
サケがいなければ、北国の豊かな森はできなかったでしょう。知床の森が世界遺産になるほど豊かなのも、サケの恵みです。サケは、森を育てる海の使者ですね。

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サケ、ヒグマ、キツネ、タヌキ、カモメ、ハシブトカラス、ハシボソガラスは掲載されています。是非ご利用ください。

2005年9月12日

キンモクセイとギンモクセイの謎

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キンモクセイといえば、日本の初秋の香りですね。甘い香りが漂うのに、秋を感じる人は多いでしょう。キンモクセイはギンモクセイの変種です。ギンモクセイは白い花が咲きます。その花が色変わりして、橙色になったのがキンモクセイです。香りもキンモクセイのほうが強いです。花の色と香りの強さが好まれて、キンモクセイのほうが多く植えられますね。
 普通にある樹なのに、キンモクセイやギンモクセイには謎が多いです。 まず、キンモクセイは原産地がわかりません。以前は、中国から渡来したと考えられていました。対して、日本にあるウスギモクセイから作られたという説もあります。ウスギモクセイはギンモクセイの変種で、名のとおり薄黄色の花が咲きます。ギンモクセイ→ウスギモクセイ→キンモクセイと段階を踏んで変種ができた、というわけですね。
 ところが、ウスギモクセイも中国から渡来したという説があります。キンモクセイおよびウスギモクセイの渡来説と原産説には、決着がついていません。
 ギンモクセイの仲間は、雄の樹と雌の樹に分かれています。実がなるのは雌の樹だけです。日本では、雄のキンモクセイしか見つかっていません。なぜそんなことになったのか謎です。日本のキンモクセイは、挿し木で殖やされています。
 渡来した樹であったとしても、キンモクセイはとても日本人に好まれています。日本の天然記念物に、何本かの「キンモクセイ」の大木が指定されているほどです。
 ただし、「キンモクセイ」として指定されている中には、ウスギモクセイが混じっています。熊本県の「麻生原【あそうばる】のキンモクセイ」や静岡県の「三島神社のキンモクセイ」はウスギモクセイです。ウスギモクセイには、年に何度か開花する性質があります。麻生原と三島神社のウスギモクセイは、秋に二度開花します。一度咲いた後、ひと月も経たないうちに再び花が咲きます。これも不思議な性質ですね。

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ギンモクセイは掲載されています。是非ご利用ください。

2005年9月11日

シカの角は雄も雌もついているのですか?

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シカの角は雄も雌もついているのですか?

シカの仲間のうち、トナカイ以外はメスに角はありません。 

2005年9月10日

アンチョビーについて調べています。教えてください。

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アンチョビーについて調べています。教えてください。

アンチョビーと呼ばれる魚は何種かあります。例えば……
 日本であれば、学名 【Engraulis japonicus】日本語名「カタクチイワシ」を指します。カタクチイワシの英名は『Japanese anchovy』です。 ヨーロッパあたりで言われるアンチョビーは、学名【Engraulis encrasicolus】です。こちらのイワシの英名は 『European anchovy』です。 ペルー沖でたくさん獲れるanchovyは、学名【Engraulis ringens】という種で、いわゆる英名 『anchovy』と呼ばれます。 このように、種がたくさんあるのでどの種をお調べなのか見当がつきません。一般にはカタクチイワシ科(Engraulidae)に属する種の総称です。

FAOのSpecies catalogueからの引用で、東京海洋大学魚類学研究室 河野洋先生による。 
※尚、学名は通常 斜体(イタリック体)で明記します。

2005年9月 9日

毒の最も強い生物は何ですか?

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毒の最も強い生物は何ですか?

一番毒が強い生物を知りたいということですが、それを決めるのは大変難しいです。刺されたり咬まれたりして毒が体に入った場合、「腫れる」「痺れる」など症状はさまざまです。この場合の影響力は、毒の入った箇所や、被害者の体重・体調・体質により、一概には言えません。
 爬虫類の毒ヘビでは、オーストラリアに生息するタイパンやブラウンスネーク、東南アジアに生息するキングコブラやクサリヘビ、アフリカに生息するツノクサリヘビ、中近東に生息するトゲマムシなどが、強い毒をもっています。陸上の無脊椎動物では、ハチ、クモ、ムカデ、サソリなどが挙げられます。魚類やその他の海生生物では、クラゲ、サンゴ、ウニ、フグ、イソギンチャクなどがいます。 爬虫類などと比べると、ハチは身体が小さいので、外敵に与える影響力が強いと言えるかも知れません。毒の作用は、生物の種によってかなり異なります。刺されたり、咬まれたりしたら必ず病院に行きましょう。また、むやみに近づいたりしないようにしましよう。

※ 参考文献:1990.松井孝爾.図説なぜヘビには足がないか 講談社 東京

2005年9月 8日

ヤシガニって何ですか?

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ヤシガニって何ですか?

ヤシガニは、無脊椎動物の仲間です。分類学的には、節足動物門、大顎亜門、甲殻上綱(エビ綱)、軟甲綱、十脚目(エビ目)、抱卵亜目、異尾下目(ヤドカリ下目)の、ヤドカリ上科、オカヤドカリ科に属します。簡単に言うと、ヤドカリの仲間です。ヤシガニは貝殻に入らないヤドカリです。
 ヤドカリの中でも、オカヤドカリ科のものは主に陸上生活をします。熱帯から亜熱帯の太平洋に分布するものが多いです。ヤシガニも陸上生活をし、与論島以南の南の海に棲みます。ヤシの実を食用としており、ヤシの樹に登る姿が見られます。ただし、夏の繁殖期には海岸へ移動し、幼生は海で育ちます。

2005年9月 7日

カモノハシは何類ですか?

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カモノハシは何類ですか?

カモノハシは哺乳類です。単孔目(たんこうもく)カモノハシ科 で、オーストラリア大陸にだけ生息します。活動は夜間行われ、水中を泳ぎ甲殻類などを食べます。カモノハシは、子供を卵で産み母乳で育てる原始的な哺乳類です。

2005年9月 6日

恐竜は速く走れたか?

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前回のコラムで、「骨さえあれば、死んだ動物がどんな生き方をしていたかがわかる」と書きました。はるか昔に滅んだ恐竜でさえ、例外ではありません。 恐竜には、巨大なものが多いですね。あんなに大きくて重そうなのに、走れたのでしょうか? 結論を先に書けば、走れたものもいました。体を支えて歩くのに精一杯で、走れなかったと考えられているものもいます。
 例えば、草食恐竜のヒプシロフォドンは、ガゼル並みに速く走れたと考えられています。アフリカの草原で、ライオンに追われるシカに似た動物がいますよね? あれがガゼルです。ヒプシロフォドンは、ガゼルと同じように、俊足で敵から逃れていました。 同じ草食恐竜でも、マメンキサウルスは歩くことしかできませんでした。ではどうやって敵から逃れていたかといえば、極端に体を大きくして、襲われないようにしていました。現在のゾウと同じです。ゾウはガゼルほど速く走れません。
けれども、体が大きいために、肉食獣に襲われることはほとんどありません。 速く走れたかどうか、どうやって骨からわかるのでしょうか?ちょっとした骨の見方を知れば、簡単に推測することができます。
 速さを知るには、脚の骨を見ます。膝【ひざ】の位置に注目して下さい。膝より上の部分が腿【もも】です。膝より下の部分が脛【すね】です。腿の骨より脛の骨のほうが長ければ、その動物は足が速かったはずです。ガゼルのように速い動物は、そういう脚の骨になっています。 ゾウのように遅い動物は、腿の骨と脛の骨がほぼ同じ長さです。こういう脚の骨は、あまり速く動くには向いていません。安定した姿勢で歩き続けるのに向いています。 ほんのちょっと見方を知るだけで、骨からいろいろなことがわかります。遠い恐竜時代にも「ガゼル」や「ゾウ」がいたなんて、想像が膨らみますね。

2005年9月 5日

恐竜の食べ物はなぜわかる?

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学校が始まりましたが、皆さんは楽しい夏休みを過ごされたでしょうか? いろいろなイベントに参加された方も多いでしょう。夏休みには、子供たちに大人気の恐竜イベントが開かれることが多いですね。 例えば、愛知県では、恐竜博2005が今も開催中です。これは、愛知万博の関連イベントです。 恐竜博2005のような展覧会へ行くと、恐竜の骨がいっぱい展示されていますね。骨のそばには解説板が付いています。そこには、まるで見てきたかのように、その恐竜が生きていた時の様子が書かれています。 「骨しかないのに、なぜ、生きていた時の様子がわかるんだろう?」と思いませんか? それは、大勢の研究者が、長年にわたって研究を続けてきたおかげです。現在生きている動物の骨と、恐竜の骨とを比べることによって、恐竜がどんなふうに暮らしていたか、おおよそのことがわかります。 動物の骨には、生き方がはっきりと現われます。例えば、イヌの頭の骨を見ると、尖った歯が並んでいます。同じような歯を、オオカミもライオンもトラも持っています。ウシやウマやシカには、そんな歯はありません。 イヌ、オオカミ、ライオン、トラの共通点は何でしょう? ウシやウマやシカにはないことです。肉を食べることですね。 尖った歯は、肉を切り裂きやすい歯です。このことから、尖った歯を持った動物は、肉を食べていたことがわかります。 恐竜の中では、ティラノサウルスやヴェロキラプトルといったものが、尖った歯を持っています。だから、彼らは肉食恐竜だったとわかります。同じように、ウシやシカに似た歯を持っている恐竜は、草食恐竜だったとわかります。 骨からわかることは、まだまだあります。次回に続きを書きましょう。

2005年9月 4日

沖縄でダイビングをした時に出会った、

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沖縄でダイビングをした時に出会った、小さな可愛いお魚が忘れられません。パンダのような柄をしたちっちゃいちっちゃい1センチもないハゼの仲間でガイドの方々は『パンダダルマハゼ』と呼んでいました。めったに観られない珍魚だそうです。正式には何というお魚なんでしょうか?

和名は、「パンダダルマハゼ」といいます。しかし、和名は正式な名前ではありません。和名は、日本語でわかりやすく付けた通称です。正式な名前には学名というものがあります。これは世界各国に共通する動植物の名称です。通常は、ラテン語が用いられます。
 「パンダダルマハゼ」の学名は「Paragobiodon lacunicolus(パラゴビオドン ラクニコラス)」といいます。日本では南西諸島、小笠原諸島に見られます。

2005年9月 3日

名前を知りたい魚がいるので教えて下さい。

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名前を知りたい魚がいるので教えて下さい。 体が透明で、骨が透けて見えるとてもきれいな魚です。テレビでほんの少し見ただけなのですが、形はタイ型に近かったと思います。

『名前(生物の種名)を知りたい』という質問がよく寄せられます。この質問を例にとって考えてみましょう。 『体が透明で、骨が透けて見えるとてもきれいな魚です。テレビでほんの少し見ただけなのですが、形はタイ型に近かったと思います。』ということですね。 残念ながら、これだけの情報では種名はわかりません。足りない情報がたくさんあります。 例えば、この魚は淡水に棲んでいるのか海水に棲んでいるのかわかりません。 体が透けている魚はたくさんいます。例えば、タカサゴイシモチ科は透けています。タカサゴイシモチ科には、タカサゴイシモチ、セスジタカサゴイシモチ、ナンヨウタカサゴイシモチなど、何種もいます。「透けている」というだけでは特定できません。 どこで見かけたのかという地域の情報も重要です。これは魚に限らず、生物の種を知るには重要なことです。似ているけれども別種の生物が、沖縄と北海道に棲んでいることもあります。 生物の種を同定するには、ありとあらゆる情報を得て、手がかりにしなければなりません。それでも正しく同定できるとは限りません。難しいですね。

2005年9月 2日

サンゴ礁と台風の関係

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九月は台風の季節ですね。日本には、上陸しないものも含めて、年平均11個もの台風が接近するそうです。 中でも、沖縄は台風銀座として有名ですね。

 沖縄といえば、何といってもサンゴ礁の海!です。実は、あの美しいサンゴ礁を保つには、台風が一役買っています。 熱帯の海は、放っておくとどんどん太陽で温められて、お風呂のお湯のようになってしまいます。そんな高水温では、 サンゴ礁は生きてゆけません。 けれども実際には、サンゴ礁は熱帯で健在ですね。台風のおかげです。

 台風が来ると、海水が激しくかき回されます。表面の温かい水と底の冷たい水とが混ぜられて、ちょうど良い温度に なります。私たちがお風呂を沸かす時、お湯をかき混るのと同じですね。台風は、海のでっかいかき混ぜ棒みたいです。 サンゴが高水温に弱いのは、サンゴ礁の色と関係があります。あの青緑色は、サンゴ自身の色ではありまん。 サンゴの中にいる別の生き物の色です。

 サンゴ礁を作るサンゴは、植物のように見えても動物です。サンゴ礁をよーく見ると、小さなイソギンチャクのようなものがいっぱい付いています。そのイソギンチャク一つ一つが、サンゴ虫【ちゅう】という動物です。

 サンゴ虫の体内に、褐虫藻【かっちゅうそう】という海藻がいます。褐虫藻こそ、青緑色のもとです。渦中藻は、太陽光で光合成をして栄養分を作ります。その栄養分をもらって、サンゴ虫は生きています。褐虫藻がいないとサンゴ虫は死んでしまいます。 この褐虫藻が、高温に弱いのですね。水温が上がりすぎると、サンゴ虫の体から脱出してしまいます。するとサンゴ礁は白くなります。あとには、まるで白骨の並んだような「サンゴ礁の死骸」が残ります。 台風が「かき混ぜ棒」になってくれるおかげで、普段はこんなことは起こりません。暴れん坊の台風がこんな役に立っているなんて、驚きですね。



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アオサンゴ、ハナヤサイサンゴなどが掲載されています。是非ご利用ください。

2005年9月 1日

避暑に行く赤トンボ

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秋の空は、一段と冴えて澄みわたっています。そこを飛ぶ赤トンボは、絵になる光景ですね。 赤トンボと呼ばれるトンボは、一種ではありません。体色が赤っぽくなる種が、まとめて赤トンボと呼ばれます。よく見れば、同じ赤トンボでも色合いが違います。赤トンボは、秋になると急に現われるように見えますね。実際には、夏に幼虫から成虫になっています。幼虫は水中にいて、親のトンボとは全然違う姿をしています。では、なぜ急に秋に現われるように見えるのでしょう? 理由は二つあります。

 一つめは、トンボの体色に関係があります。赤トンボは最初から赤いのではありません。成虫になりたての時は、地味な色をしています。種によって、茶色っぽかったり黄色っぽかったりします。そんな色では、赤トンボに見えませんよね。だから、いても気づかれません。 成虫になってしばらく経つと、雄のトンボが赤くなります。秋、赤トンボとしてデビューです。雌は地味なままです。本当に赤い赤トンボは、雄ばかりなのですね。赤トンボが秋に多く見られる理由は、もう一つあります。

 夏に高原へ出かけて、赤トンボの大群にあったことがありませんか? それは代表的な赤トンボの一種、アキアカネです。夏の間、彼等は平地を離れて、高原に棲んでいます。人が少ない高原にいるために、目につきません。 アキアカネは暑さに弱いトンボです。夏に成虫になると、みんなで高原へ避暑に行きます。秋に平地へ帰ってきて、人に目撃されやすくなります。 アキアカネとよく似たナツアカネは避暑に行きません。同じ赤トンボでも、生活ぶりはいろいろです。アキアカネやナツアカネをはじめ、日本には多くの赤トンボがいます。 赤トンボが多いのは、幼虫がいる水中も、成虫がいる陸上も、自然が豊かな証拠です。日本古来の赤トンボの光景を、いつまでも残したいですね。



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