2005年9月 2日
サンゴ礁と台風の関係
九月は台風の季節ですね。日本には、上陸しないものも含めて、年平均11個もの台風が接近するそうです。 中でも、沖縄は台風銀座として有名ですね。
沖縄といえば、何といってもサンゴ礁の海!です。実は、あの美しいサンゴ礁を保つには、台風が一役買っています。 熱帯の海は、放っておくとどんどん太陽で温められて、お風呂のお湯のようになってしまいます。そんな高水温では、 サンゴ礁は生きてゆけません。 けれども実際には、サンゴ礁は熱帯で健在ですね。台風のおかげです。
台風が来ると、海水が激しくかき回されます。表面の温かい水と底の冷たい水とが混ぜられて、ちょうど良い温度に なります。私たちがお風呂を沸かす時、お湯をかき混るのと同じですね。台風は、海のでっかいかき混ぜ棒みたいです。 サンゴが高水温に弱いのは、サンゴ礁の色と関係があります。あの青緑色は、サンゴ自身の色ではありまん。 サンゴの中にいる別の生き物の色です。
サンゴ礁を作るサンゴは、植物のように見えても動物です。サンゴ礁をよーく見ると、小さなイソギンチャクのようなものがいっぱい付いています。そのイソギンチャク一つ一つが、サンゴ虫【ちゅう】という動物です。
サンゴ虫の体内に、褐虫藻【かっちゅうそう】という海藻がいます。褐虫藻こそ、青緑色のもとです。渦中藻は、太陽光で光合成をして栄養分を作ります。その栄養分をもらって、サンゴ虫は生きています。褐虫藻がいないとサンゴ虫は死んでしまいます。 この褐虫藻が、高温に弱いのですね。水温が上がりすぎると、サンゴ虫の体から脱出してしまいます。するとサンゴ礁は白くなります。あとには、まるで白骨の並んだような「サンゴ礁の死骸」が残ります。 台風が「かき混ぜ棒」になってくれるおかげで、普段はこんなことは起こりません。暴れん坊の台風がこんな役に立っているなんて、驚きですね。
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にアオサンゴ、ハナヤサイサンゴなどが掲載されています。是非ご利用ください。
松沢千鶴
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