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2005年9月19日

モズはなぜ秋にさえずる?

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秋になると、アンテナや樹のてっぺんで、鋭い声でさえずる鳥がいます。モズです。 モズの体の大きさは、ツバメより少し大きいくらいです。体が小さいのに、声はとてもよく響きます。可愛らしい顔に似合わず、昆虫やカエルを襲って食べる肉食の鳥です。 普通の鳥は、春から夏にかけてさえずります。モズは秋にさえずります。しかも、普通の鳥は雄しかさえずらないのに、モズは雄も雌もさえずります。なぜでしょう?  それを知るには、なぜ鳥がさえずるのかを知らなければなりません。
 鳥のさえずりには、二つの役割があります。一つは、雄がつがいになる雌を呼び寄せるためです。もう一つは、なわばりを確保するためです。 春から夏、多くの鳥はつがいを作って子育てをします。子を育てるには、たくさんの餌が必要です。餌を確保するには、多くの餌がいる土地をなわばりにするのが一番です。そのために、雄はなわばりでさえずって、「ここは僕の土地だぞ。誰も入ってくるな」と宣言します。 普通の鳥は、子育て後になわばりを放棄して、さえずるのをやめます。なわばり=たくさんの餌を確保する必要がなければ、さえずる必要がないわけです。 モズも春から夏に子育てします。その間は山にいます。山には、モズの餌になる生き物が豊富だからでしょう。モズのつがいは、山で仲良く子育てに励みます。 秋、モズが子育てを終える頃、山には生き物が少なくなります。モズは山を降りて、餌が多い平地にやってきます。この時、つがいはばらばらになります。 多いといっても、寒い季節には、そんなに多くの生き物はいません。飢え死にしないように、モズは一羽一羽が自分のなわばりを確保します。だから雄も雌もさえずって、なわばり宣言をします。子育てのためではなく、自分の越冬のためにさえずるのですね。
 古来、モズの高鳴きは、秋の風情を表わすものとされてきました。俳句の季語にもされています。けれども実際には、風流なものではありません。あの甲高い声は、生き延びるための必死の叫びなのです。



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モズは掲載されています。是非ご利用ください。


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