2005年9月22日
ワニはすべてが凶暴か?
「日本の川や湖にワニが出た」と、ニュースで取り上げられていますね。野生のワニは日本に生息していません。人間に飼われていたワニが、逃げ出したり捨てられたりしたはずです。
ワニが肉食なのは知られていますね。外見もいかにも凶暴そうです。けれども、すべてのワニがヒトを襲うかといえば、そうではありません。
ワニは、大きく分けてアリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科に分類されます。気が荒いのはクロコダイル科です。アリゲーター科とガビアル科のワニがヒトを襲うことは少ないです。
ペットとして一般に売られているのは、アリゲーター科のワニです。ミシシッピーワニ、ヨウスコウワニ、メガネカイマンが大部分を占めます。
ミシシッピーワニは、アメリカアリゲーターとも呼ばれます。大型のワニで、全長5mに達するものもいます。大型の個体に限っては、ヒトを襲うことがあります。
ヨウスコウワニは小型で、大きくても全長2mほどにしかなりません。性格はおとなしく、ヒトを襲ったという確実な記録はありません。
メガネカイマンは、全長3m以下です。小型の割に気が強く、ヒトに向かってくることがあります。大型の個体はやや危険です。
ワニがヒトを襲うのは、ほとんどの場合、食べるためではありません。ワニのほうもヒトを恐れているからです。ヒトは二本脚で立って歩きますから、ワニを見下ろす格好になります。ワニにとって、ヒトはとても威圧的なのです。近寄ってこられると、自分のほうが襲われるかと勘違いして、先制攻撃することがあります。
イヌやネコでも、怯えている個体はヒトを咬んだりすることがありますね。ワニも同じです。ヒトのほうが手を出さなければ、まず襲われることはありません。
積極的にヒトを襲わないとはいえ、ワニは大型の肉食生物です。日本の土地事情を考えれば、個人がやたらに飼うべきではないでしょう。しかも、ワニは長生きです。何十年も飼い続ける覚悟がないならば、決して飼ってはいけません。
※画像は、インターネット図鑑「自然界」「どうぶつずかん」より転載。
写真「ミシシッピーアリゲーター」
インターネット図鑑「自然界」「どうぶつずかん」に18種ワニは掲載されています。是非ご利用ください。
松沢千鶴
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