2005年9月26日
シカの角は何本枝か?
![]()
秋は、ニホンジカの求愛の季節です。雄のニホンジカが、雌を呼ぶための鳴き声を上げます。昔の日本人は、このラブコールを聞いて、秋の風情を感じました。「鹿鳴く」という言葉は、秋の季語になっています。
ニホンジカの雄は、鳴き声と角とで雌を惹きつけます。角は雄のシカにしかありません。シカの世界では、立派な角を持った雄がイケメンとされて、モテます。立派な角とはどんな角でしょう?
シカの角は、木の枝みたいに枝分かれしていますね。枝分かれが多い角が「立派な角」です。角に何本の枝があるかは、シカの種によって違います。同じ種でも、年齢や地域によって違います。ニホンジカの場合は、以下のとおりです。
生まれたばかりの子ジカには、雄でも雌でも角はありません。満一歳ころになると、雄シカには初めての角が生えます。枝分かれのないまっすぐな角です。次の年には、一つ枝分かれができて二またになります。さらに次の年には、枝が増えて三本枝になります。最終的に、だいたい四本枝にまでなります。
シカの角は、毎年生え変わります。成長期には、生え変わるたびに枝が増えます。秋の求愛に役立った角は、春に根元から落ちてしまいます。それから小さい角が生えてきて、だんだん成長し、秋に再び大きな角になります。
春、新しく生えた角は、軟らかくて皮をかぶった状態です。これを袋角【ふくろづの】といいます。袋角の時に強い力がかかると、角が変形してしまうことがあります。秋に皮がむけて、硬い角が現われます。
年齢が上がるほど角の枝が増えるので、ある程度年を取った雄のほうがモテます。若造はだめということですね。
角は見せびらかすだけではありません。雄同士、雌を争って闘う時にも使います。雄シカは、文字どおり角を突き合わせて闘います。負けた雄はモテません。外見だけではだめで、実力もなければいけないのですね。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2005/09/26-post_53.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/62
コメント