2005年10月17日
渡るツバメ、越冬するツバメ
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ツバメは、日本人にとても親しまれている鳥ですね。軒先に巣作りする姿がおなじみです。
ツバメが渡り鳥なのはよく知られていますね。春先、ツバメは南の国からやってきて、秋に南の国へ戻ってゆきます。翌年の春には、再び日本に姿を現わします。このような渡り鳥は夏鳥と呼ばれます。
鳥がなぜ渡りをするのか、昔から研究されていますが、明確な理由はいまだにわかりません。種によって理由は違うようです。ツバメの場合は、冬に餌が少なくなることが理由と推定されています。ツバメは、飛びながら昆虫を獲って食べます。寒くなると、空を飛ぶ昆虫が減ってしまいます。
ごく少数ながら、日本で冬を過ごすツバメがいます。餌が減るのに、なぜ渡らないのか謎です。ツバメは寒さに弱いため、越冬するものは関東地方以南に見られます。
越冬するツバメは、ヨシ(アシ)原などに集団ねぐらを作ることが多いです。渡りをするツバメも、夏以降、ヨシ原などに集団ねぐらを作ります。水辺のヨシ原はネコなどの敵が来ないので、安心して休めるところです。越冬ツバメは、厳しい冬を乗り切るために、安心できる休息場所をずっと使うようです。
ツバメにとって、日本の冬を過ごすことは大変です。凍死したり餓死したりするものもいます。
では渡りをすれば無事かといえば、そんなことはありません。ツバメはあの小さな体で、日本からフィリピンやマレーシア、インドネシアまでも渡ります。長い旅路には危険がいっぱいです。タカなどに襲われたり、嵐に巻き込まれたりすることがあるでしょう。そんな危険な旅を、普通のツバメは年二回(往きと帰り)も行なっています。渡るツバメも渡らないツバメも、精一杯生きています。春、私たちの前を元気に飛び回るのは、厳冬を乗り切ったツバメです。秋に旅立つツバメたちを見ると、どうか無事でと祈らずにはおれません。
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松沢千鶴
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