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2005年10月28日

ニモのお父さんはお母さんだった?

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ディズニー映画の『ファインディング・ニモ』を御存知の方は多いでしょう。この映画の主役はカクレクマノミでした。サンゴ礁に棲む美しい魚ですね。映画がヒットしたために、多くの人に知られるようになりました。
 この映画では、カクレクマノミの生活がよく描かれています。この魚がイソギンチャクと共生することは、映画のおかげで有名になりました。カクレクマノミを含むクマノミの仲間は、みな同じようにイソギンチャクと共生します。
 でも映画は「お話」ですから、正確でないところもあります。それは悪いことではありません。この機会に、カクレクマノミの本当の生活を覗いてみましょう。
 ニモはお母さんがいなくなって、お父さんと二頭で暮らしていましたね。ここが「正確でないところ」です。ニモのお父さんは、お母さんがいなくなったところで、お母さんに変身するはずです!?
 実は、カクレクマノミは「性転換する魚」です。クマノミの仲間はみなそうです。何かの原因でつがいの雌がいなくなれば、残された雄は雌に性転換することが多いです。
 クマノミ類は、自分より体の大きい同種のものが近くにいると、雌として成熟することはありません。一番大きい個体が雌になります。次に大きい個体が雄になって、雌とつがいになります。専門的に言えば、大きい個体の存在により、小さい個体は雌としての成熟を抑制されています。
 したがって、一つのイソギンチャクにいるペアならば、体の大きいほうが雌、小さいほうが雄となります。年上のほうが体が大きいのが普通ですね。クマノミ類のつがいは、ほぼ間違いなく雌のほうが年上です。
 ペアの雌がいなくなれば、抑制がなくなって、雄は雌になることができます。お母さんをなくしたニモは、お父さんが「お母さん」に変身する可能性があるわけです。
 夢を壊す話で申し訳ありませんね。自然界の現実は、人間の価値観では計れません。次回は、カクレクマノミの親子関係に迫ってみましょう。

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クマノミ 、ハマクマノミが掲載されています。是非ご利用ください。

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