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2005年11月 4日

たくましく生きる食虫植物タヌキモ

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日本には、タヌキモという名の水草があります。動物のタヌキにちなんだ名前です。茎に葉が付いている様子が、タヌキの尾に似ているのだそうです。愛嬌があって、一度聞いたら忘れられない名前ですね。
 名前以外に、タヌキモには興味深い特徴があります。食虫植物であることです。水中のミジンコや水生昆虫などを捕らえて、自分の栄養にしてしまいます。
 タヌキモの葉には、捕虫嚢【ほちゅうのう】という小さな袋が付いています。袋には小さな口があります。この口から小動物を吸い込んで、袋に閉じ込めます。獲物は袋の中で消化されます。タヌキモの捕虫嚢は小さいため、ごく小さい獲物しか捕らえられません。
 食虫植物というと、ちょっと恐ろしい印象がありますね。けれども、タヌキモの外見はちっとも恐ろしげではありません。普通の水草です。夏には、水上に茎を伸ばして可愛い花を咲かせます。
 なぜ、タヌキモのような食虫植物が存在するのでしょうか? ヒントは、食虫植物が生える環境にあります。
 北海道の釧路湿原は、タヌキモの分布地の一つです。ここには他の食虫植物も分布します。モウセンゴケです。タヌキモと違い、モウセンゴケは陸に生えます。しかし、昆虫などを捕らえて栄養にするのは同じです。
 実は、釧路湿原は、土の栄養分が少ないところです。タヌキモやモウセンゴケは、動物を栄養にすることによって、足りない栄養分を補っています。食虫植物は、栄養の乏しい環境で生き抜くために、動物を利用しています。
 動物のほうも、利用されっぱなしではありません。例えば、釧路湿原に棲むミズグモは、タヌキモを糸でつづって巣を作ります。生き物たちは、お互いに利用したりされたりしながら、自然界で生きています。昆虫を食べるタヌキモも、それを巣にするミズグモも、たくましいですね。
 ミズグモについては、過去のこのブログで扱っています(こちら)。そちらも参照されると面白いでしょう。




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タヌキモが掲載されています。是非ご利用ください。

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