図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2005年11月23日

生きている化石は背泳ぎ上手、カブトガニ

ico_weather_hare.gif

 日本には、生きている化石と呼ばれる生き物がたくさんいます。カブトガニもその一種です。北九州の沿岸や瀬戸内海に分布します。カブトガニは、泥や砂のある海岸に棲みます。硬い甲羅をかぶり、同じく硬い長い尾を持っています。いかめしい姿から、カブトガニと名付けられました。カニといってもカニに近縁ではありません。遠い昔に滅びた三葉虫【さんようちゅう】の親戚です。卵の中にいるカブトガニの赤ちゃんは、三葉虫にそっくりです。
 三葉虫とカブトガニは、今から五億九百万年以上前は同じものでした。古生代のカンブリア紀と呼ばれる時代です。この時代、三葉虫は爆発的に栄えていました。場所によっては、三葉虫の化石がびっしり詰まった地層があるほどです。
カンブリア紀のどこかの時点で、三葉虫とカブトガニは分かれて進化し始めました。
その後、古生代の二畳紀の末に、三葉虫は滅びます。あれほど栄えたのに、なぜ絶滅したかはわかっていません。カブトガニは大絶滅の時代を生き延びました。恐竜がいた中生代ジュラ紀のカブトガニと、現代のカブトガニは、ほとんど形が変わりません。生きている化石といわれる所以【ゆえん】です。
 地球の激変を何度もくぐり抜けたのに、現代のカブトガニは絶滅の危機にあります。生息できる海岸がどんどん減っているからです。
カブトガニが棲めるのは、波が静かで水がきれいで、干潟のある海岸です。そのような場所は埋め立てしやすいため、人間によって多くが破壊されました。家庭や工場の排水で海が汚されたことも、カブトガニを激減させました。
生きたカブトガニは、きれいな海岸でゆったりと歩いたり泳いだりしています。重そうに見える彼らでも、泳ぐことができるのですね。その姿はなかなかユーモラスです。歩く時とは逆に、腹側を上にして背泳ぎします。
 カブトガニが棲めない海岸は、ヒトにとっても住みにくいです。汚れた海は誰でも嫌ですよね。カブトガニの背泳ぎが、いつでも見られる海岸を増やしたいものです。

インターネット生物図鑑-zukan.net-
ban_zukan.net.jpg
http://www.zukan.net
カブトガニは掲載されています。是非ご利用ください。

http://blog.zukan.net/blog/2005/11/23-post_132.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/152

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/152

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)