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2005年12月16日

お正月の飾りになぜウラジロ?

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 クリスマスを過ぎると、お正月の準備が急ピッチで進みますね。クリスマスリースに替えて、注連【しめ】飾りをかける家が多くなります。家の中ではクリスマスツリーが片付けられて、お供え餅(鏡餅)が飾られるようになります。
 注連飾りや鏡餅の飾りで活躍する植物に、ウラジロがありますね。あの、びらびらしたシダの葉です。葉の裏が白いため、ウラジロという名が付きました。見栄えがする植物ではないのに、なぜお正月の飾りに使われるのでしょう?
 理由にはいくつもの説があります。どの説も一長一短です。おそらく、一つだけではなくて、複数の理由があったために選ばれたのでしょう。以下に理由を挙げてみます。
1)常緑植物だから。真冬に青々とした姿に、生命力の強さが感じられた。
2)花が咲かないのに殖えるから。ウラジロを含むシダ植物は、花を咲かせず、種子ではなくて胞子で繁殖する。その様子が神秘的に見えた。
3)繁殖力が強いから。前記のとおり、花が咲かないのにウラジロはよく繁茂する。その様子に子孫繁栄の願いを託した。
4)葉が細かく分かれ、しだれる様子が稲穂に似ているから。たくさんの稲穂が実るようにという願いが込められた。
5)葉の形が左右対称だから。夫婦和合の姿に見立てた。
6)葉の裏が白くて、白髪のように見えるから。夫婦が共に白髪になるまで長生きして添い遂げること(共白髪【ともしらが】)を願った。
 どの理由も、昔の人の素朴な願いが込められていますね。昔は、作物がたくさん実ること、子供が無事に育つこと、白髪になるほど長生きすることなどは、どれも大変なことでした。科学が発達したおかげで、ウラジロに願いを託さなくても、豊作や長寿がかなう世の中になりました。
 科学の恩恵は計り知れません。しかし、昔の人のような自然を敬う心も忘れてはいけないでしょう。お正月くらい、ウラジロを見て、そういう心を取り戻したいものです。



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ウラジロは掲載されています。是非ご利用ください。

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