2006年1月 2日
亀(カメ)は本当に長生きか?
「鶴は千年、亀は万年」といわれるように、カメは長生きで知られていますね。一万年は大げさにしても、カメがとても長生きなのは本当です。
一般的に、動物は、大型のものほど長生きです。カメの中でも、体の大きいウミガメやゾウガメが、特に長生きです。ウミガメやゾウガメは、どの種でも、甲羅の長さが五十センチ以上になります。大型の種では一メートルを越えます。
確認されている限りでは、今、最も長生きしているカメは、オーストラリアの動物園で飼われています。ハリエットという名のガラパゴスゾウガメの雌です。年齢は、二〇〇五年十一月十五日で、百七十五歳になった!そうです。
ハリエットの生まれ故郷は、南米の沖合にあるガラパゴス諸島です。一八三五年、彼女はそこから動物園に送られました。送ったのは、進化論の提唱者チャールズ・ダーウィンです。鑑定の結果、ハリエットは、一八三〇年の十一月生まれと判明したそうです。
小型のカメでも、条件が良ければ何十年も生きるようです。日本の水辺に生息するクサガメで、九十年ほど生きた例があります。
そのカメは、日本の博物学者、南方熊楠【みなかたくまぐす】が飼っていたものでした。大正元年(一九一二年)に南方氏に拾われ、「お花」と名付けられます。お花は主人が亡くなった後も生き続け、二〇〇一年に老衰で死にます。拾われた時にはすでに成体だったので、百歳近くまで生きたのではといわれています。
クサガメの寿命は、通常は二十五年ほどらしいです。こんなに長生きしたのは、きっと大事に飼われたからでしょう。
いくら丈夫なカメでも、環境が悪ければ長生きはできません。硬い甲羅を持っていても、ヒトや病気には勝てません。現に、ハリエットの仲間のガラパゴスゾウガメは、ヒトに乱獲されたために絶滅寸前です。お花の仲間のクサガメも、棲める環境が減っています。
のんびりしたカメたちが、のんびりと生き続けられる環境を残したいですね。そのほうが、人間のためにもなると思います。
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には、クサガメなど9種が掲載されています。どうぞ、ご覧ください。
松沢千鶴
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