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2006年1月 4日

羽根突きの羽根の原点? ツクバネ

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 1月1日コラム(羽根突き【はねつき】とトンボの関係)で、羽根突きについて書きましたね。羽根突きの羽根は、トンボの形を模しています。この羽根は、羽子【はご】、衝羽根【つくばね】などとも呼ばれます。
 面白いことに、トンボ以外の生き物で、羽根にそっくりなものがいます。その名もツクバネという植物です。名の由来は、むろん「衝羽根」です。
 ツクバネは低木です。全体の形は羽根に似ていません。森の中では、全く目立たない木です。どこが羽根と似ているかといえば、果実です。果実には、四枚の細長い葉のようなもの(蕚片【がくへん】といいます)が付いています。まさに、羽根突きの羽根としか思えない形です。
 羽根突きの起源にツクバネが関係ある、という説があります。羽根突きが発明された当初は、ツクバネの果実を手で打ち合っていたというのです。その説が本当かどうかはわかりません。けれども、思わず信じたくなるほど、果実は羽根そっくりです。
 ツクバネの果実は、なぜこんな形をしているのでしょう? それは、子孫を増やすための工夫です。
 羽根突きをやったことがおありでしょうか? あるなら、羽根が落ちるのを見たことがありますよね。四枚の羽毛を、くるくるとプロペラのように回転させながら落ちてきます。普通の球のように、すとんとは落ちません。つまり、滞空時間が長いのです。
 ツクバネの果実は、動きも羽根にそっくりです。似た形のものは、似た動きをするのですね。枝から離れた果実は、くるくると回転しながら落ちてゆきます。普通の果実よりも、滞空時間が長いです。
 空中にいる時間が長ければ、遠くへ飛ぶ可能性が高いですね。風が強い日なら、かなりの距離を飛べそうです。果実のプロペラのおかげで、ツクバネは、遠くまで子孫を広めることができます。
 ヒトが発明するよりはるかに昔から、ツクバネはプロペラを使ってきました。ヒトは威張れません。自然から学べることは、きっと限りなくあるでしょう。

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には、ツクバネが掲載されています。どうぞ、ご覧ください。

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