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2006年2月 4日

牡蠣(カキ)はなぜ寒い時期が旬か?

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 数ある冬の味覚のうちでも、カキは人気がありますね。値段が高すぎず、庶民が手軽に食べられるからでしょう。先人が、養殖方法を考えてくれたおかげです。
 カキの仲間には、たくさんの種があります。けれども、食用になる種は多くありません。普通に「カキ」と呼ばれて食べられるのは、ほとんどがマガキです。広島県や宮城県で養殖されているのは、この種です。他に食用にされ、養殖もされている種としては、スミノエガキやイワガキなどがあります。
 イワガキは、夏に旬を迎えるカキとして知られますね。普通のカキ=マガキは、圧倒的に冬のものです。よく「英語でRの付かない月は、カキを食べるな」と言われますよね。なぜでしょう? 「夏には毒があって、あたるから」というのは本当でしょうか?
 「夏に毒がある」というのは、正確には間違いです。そう言われるようになったのは、マガキが傷みやすいからです。暑い夏には、流通している間に、マガキが傷んでしまいます。傷んだものを食べれば、当然、食中毒になりますよね。
 マガキは、夏が繁殖期です。繁殖期には、体内の卵巣や精巣に栄養を取られるので、身がスカスカになります。それもあって、マガキは秋から冬が旬とされます。
 マガキの繁殖については、面白い話があります。マガキは雌雄異体といって、個体ごとに雄と雌が決まっています。(貝の仲間には、そうでない種も多いのです) ところが、マガキには性転換をするものがいます。同一の個体が、雄になったり雌になったりします。
 たくさん養殖されているのに、マガキについては、わからないことが多いです。すべてのマガキが性転換をするのか、いつ頃どういう条件で性転換をするのか、などは、まだ解明されていません。
 秋から冬にかけて、マガキはせっせと餌を取ります。夏の繁殖で使い果たした栄養を、取り戻すためです。マガキが最も栄養豊かなのは、プランクトンなどをたっぷり食べた後の一月・二月だそうです。だからこの時期に美味しいのですね。
 食べ物は、やはり旬に食べるのが一番です。寒いうちに、栄養満点のマガキをどうぞ。


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には、マガキが、
掲載されています。是非ご利用ください。

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コメント

Posted by オイスターマイスター at 2009年10月19日 21:28

牡蠣の記事をお見受けしコメントしました。

牡蠣についての記事を書いてくださいましたこと、ここに感謝いたします。ありがとうございます。

ひとりでも多くの方に牡蠣の素晴らしさや楽しさを伝えたい。
そして牡蠣を楽しく食べる機会が増えることでもっと日本が元気になっていくと信じて活動しております。

まだまだ微力ではございますが引き続きよろしくお願いいたします。

オイスターマイスター
こと
日本オイスター協会
会長 佐藤言也

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