2006年2月27日
野ウサギの目は赤くない
ウサギといえば、皆さんはどんなウサギを思い浮かべますか? おそらく、赤い目をした白ウサギを思い浮かべる方が多いでしょう。それは、ペットショップで売られているカイウサギですね。他の色のカイウサギもいますが、白いものが有名です。
カイウサギは、日本の野山にいるノウサギとは違う種です。地中海沿岸にいるアナウサギを、飼いやすいように品種改良したのがカイウサギです。アナウサギ(カイウサギ)とノウサギは、似ているようでずいぶん違います。
カイウサギの目が赤く、毛色が白いのは、体の色素がないためです。人間により、そのような品種にされました。野生のアナウサギは、目が黒く、毛色は茶色っぽいです。
日本のノウサギは、野生のアナウサギと同じように、目が黒く、毛色が茶色っぽいです。東北地方など、雪国に棲むノウサギは、冬に毛変わりして白くなります。けれども、目は黒いままです。毛が白くなっただけで、体の色素がなくなるわけではないからです。
ノウサギは、雪の中で目立ってしまわないように、毛色を白くします。雪が降らない地方のノウサギは、冬でも白くなりません。
北海道には、ノウサギともアナウサギとも違うユキウサギがいます。ユキウサギは、ユーラシア大陸北部に広く分布します。寒い地域に棲むため、すべてのユキウサギが冬に白くなります。ユキウサギは、アナウサギよりノウサギに近縁で、似た性質が多いです。
カイウサギを飼っていると、庭に穴を掘られることがあります。カイウサギは、アナウサギの性質を受け継いでいるからです。アナウサギは、穴を掘って集団で暮らします。その性質が、飼育には都合がいいのですね。狭い場所でたくさん飼えます。
ノウサギとユキウサギは、単独で暮らします。穴を掘りません。寝る時も子どもを育てる時も、草むらの中で済ませます。彼らは巣穴に逃げこむより、すばやく逃げる方法を選びました。そのために、常に警戒を怠りません。
見た目がそっくりなウサギ同士でも、こんなに暮らし方が違います。種ごとに、いろいろなやり方があるものですね。弱いウサギは弱いなりに、生きる方法を工夫しています。
このブログ内でウサギに関する投稿です
哺乳類のウサギは、なぜ単独でウサギ目なのですか?
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松沢千鶴
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