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2006年4月24日

鯉(コイ)は本当に滝を登るか?

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 端午の節句といえば、鯉幟【こいのぼり】ですね。青空に泳ぐ鯉幟を見るのは、気持ちが良いものです。男の子の健やかな成長を祈るのにふさわしいですよね。
 鯉幟は、「鯉が滝を登って龍になる」伝説にちなんで、作られたようです。昔、男の子は立身出世が望まれました。そういう時代には、「鯉の滝登り伝説」が、良いお手本とされたのでしょう。「龍になる」のは伝説としても、コイが滝を登るのは本当でしょうか?
 じつは、コイにはあまり跳躍力がありません。滝を登るのは無理です。ただ、身の軽い若いコイは、かなりの高さまで跳ねることがあります。
 「滝登り伝説」の発祥地は中国です。中国には、他にも、コイに関する伝説が多くあります。コイの養殖も、中国では二千年以上前から行なわれました。伝説が多いのも、早くから養殖されたのも、古来親しまれた証拠ですね。
 そのわりに、コイは謎が多い魚でもあります。一番の謎は、「原産地がどこかわからない」ことです。
 コイは、古くから食用や観賞用として飼育されました。そのために、早い時代から各地へ移入されました。人為的に分布が広げられたわけです。現在、コイは、世界中の淡水域に分布しています。おかげで、原産地がわからなくなりました。
 コイの原産地は、中央アジアという説が有力です。日本には、中国から伝わったという説が根強くあります。最近では、もともと日本にもいたらしいとわかってきました。
 野生のコイや食用のコイは、黒っぽく、地味ですね。観賞用の錦鯉(ニシキゴイ)とは、別種のようです。しかし、野生のコイも食用のコイもニシキゴイも、種としては同じ「コイ」です。ニシキゴイは、日本人が作った観賞魚の傑作です。
 今も、各地でよくコイが放流されますね。姿が美しいニシキゴイが好まれます。けれども、どんな魚でも、本来いなかった水域に放つのは問題です。コイのような大型魚は、特に慎重でなければいけません。在来の魚をおびやかす可能性があるからです。
 人間の不注意で、コイやその他の魚たちが、不幸にならないようにしたいですね。


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には、コイや日本で見られる魚類が55種、掲載されています。ぜひご利用下さい。

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