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2006年5月 8日

アマガエル(雨蛙)が鳴くと雨が降る?

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 俗に「カエルが鳴くと雨が降る」といわれますね。これはただの噂ではなく、本当です。ただし、すべてのカエルが、雨の降る前に鳴くわけではありません。
 雨の前に鳴くのは、アマガエルの仲間です。よく葉っぱの上で見られる、小型で緑色のカエルです。日本人に最も馴染みのあるカエルでしょう。昔の人は、「雨の前に鳴く」習性を知っていて、アマガエル(雨蛙)と名付けました。日本には、ニホンアマガエルとハロウェルアマガエルの二種がいます。ニホンアマガエルは北海道から九州に、ハロウェルアマガエルは南西諸島に分布します。
 アマガエルは、どうやって、雨が降る前にそれを知るのでしょうか?
 雨が降る前には、気圧が下がります。アマガエルは、気圧の変化に敏感です。気圧が下がると、高い位置に上って鳴き始めます。どうやって気圧の変化を知るのかは、まだわかっていません。
 では、なぜ雨の前に鳴くのでしょうか? これについてもわかっていません。俗には、「カエルは雨が好きだから、喜んで鳴くのだ」といいますね。案外、この俗説は正しいかも知れません。雨は、アマガエルの繁殖に関係があるからです。
 カエルを含む両生類は、水がないと繁殖できません。卵が水中に産まれ、幼生が水中で育つからです。「おたまじゃくしはカエルの子」ですよね。
 アマガエルの仲間は、流れのない水に産卵します。雨が降れば、アマガエルが産卵できる水たまりが増えます。「雨が降った、さあ、卵が産めるぞ」と、アマガエルは喜んで鳴くのかも知れません。
 アマガエルの仲間に限らず、鳴くカエルは雄だけです。普通、カエルの雄が鳴くのは、雌を呼ぶためです。求愛の声ですね。鳴き声にひかれて雌が来ます。雄は雌に抱きついて、産卵を促【うなが】します。
 アマガエルの雄も、雌を呼ぶために鳴きます。雨の前に鳴くのは、それから発達したのでしょう。産卵のために良い環境を知る、自然の知恵ではないでしょうか。


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には、ニホンアマガエル、ハロウェルアマガエルがともに掲載されています。ぜひご利用下さい。

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