2006年5月12日
地域によって暮らしが違う蜜蜂(ミツバチ)
春から初夏にかけては、花いっぱいの季節ですね。花から花へ、ミツバチが忙しそうに飛び交っています。
ミツバチから蜂蜜【はちみつ】が取れることは、皆さん御存知ですね。養蜂【ようほう】というミツバチを飼う職業があります。それに携わる人たちが蜂蜜を取っています。養蜂で飼われるミツバチは、野外で会うミツバチと同じ種でしょうか?
答えは、「同じ種と違う種がいる」です。
養蜂に使われるのは、セイヨウミツバチという種です。名のとおり、もとはヨーロッパに分布します。日本にはいませんでした。西洋から養蜂業が導入された時に、入ってきた種です。日本にいるセイヨウミツバチは、飼われているものがほとんどです。
日本には、昔からニホンミツバチという種がいました。今でも野生でいるのは、この種です。セイヨウミツバチと同じく、花粉や花蜜を食べるおとなしいハチです。
野外では、セイヨウミツバチとニホンミツバチが、同じように活動しています。両種はよく似ていて、区別がつけにくいです。ニホンミツバチのほうが黒っぽい体色に見えます。
日本で養蜂をやるなら、ニホンミツバチを使えば良さそうですよね。なぜ、わざわざセイヨウミツバチを使うのでしょう?
その理由は、ニホンミツバチが飼いにくいからです。ニホンミツバチは、巣の環境が良くないと感じると、群れごと巣から逃げてしまいます。セイヨウミツバチは、一度巣を作れば、そこから逃げません。人間にとっては、セイヨウミツバチのほうが都合がいいですよね。用意した巣箱から逃げませんから。
日本には、ヨーロッパにいないオオスズメバチがいます。スズメバチはミツバチの天敵です。ニホンミツバチは、オオスズメバチから逃げられるように、「巣を捨てる」方法を取ると考えられています。
二種のミツバチの差は、それぞれの環境に適応した結果です。どちらが優れているとも言えません。植物にとっては、どちらも大切な花粉の運び手でしょう。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
には、セイヨウミツバチとニホンミツバチがともに掲載されています。また、オオスズメバチも載っています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2006/05/12-post_381.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/432
コメント