
共生する生物の勉強をしています。ホンソメワケベラは、他の魚と共生しあっていますよね。そこでホンソメワケベラという魚のことを詳しく知りたいです。教えてください。
ホンソメワケベラは、他の魚の体を掃除する魚として有名ですね。
この魚は、ハタなどの大きな魚の体の表面や、鰓や口の中などをつつきます。そこに付いているごみや、寄生虫を食べるためです。
他の魚にとっては、そうしてもらうと体がきれいになりますね。病気にならずにすみます。ですから、ホンソメワケベラが近づくと、掃除をしてくれと催促します。じっとして、鰓や口を広げるのが、催促のしるしです。
時には、ホンソメワケベラに掃除をしてもらいたい魚が、列を作って順番を待っていることもあります。微笑ましい光景ですね。
掃除をする習性から、ホンソメワケベラは「魚の掃除屋さん」・「魚のお医者さん」などと呼ばれます。ホンソメワケベラの英語名のcleaner fishというのも、「掃除をする魚」という意味です。
ホンソメワケベラの基本的なデータを、以下に示しましょう。
標準和名:ホンソメワケベラ
学名:Labroides dimitiatus【ラブロイデス・ディミティアトゥス】
英語名:cleaner fish【クリーナー・フィッシュ】
分類:硬骨魚綱スズキ目ベラ亜目ベラ科
体長(頭の先から尾びれの付け根まで):10cm
分布:千葉県以南の日本近海、南部太平洋(ハワイなど)、インド洋
生息域:浅い珊瑚礁のある海に生息します。
ホンソメワケベラは、小さい頃はメスで、大きくなるとオスになる、という性転換を行ないます。この種に限らず、魚には性転換を行なう種が多いです。ホンソメワケベラが属するベラ科には、特に多く見られます。
ホンソメワケベラは、一頭のオスが何頭かのメスをひきつれて、ハーレムと呼ばれる群れで暮らします。何かの理由でオスがいなくなると、ハーレム内で最も体の大きいメスが、オスに性転換します。そうして群れが維持されます。
ホンソメワケベラ以外にも、他の魚を掃除する魚がいます。ホンソメワケベラに近縁なスミツキソメワケベラやソメワケベラなども、他の魚を掃除します。
ホンソメワケベラがいると、他の魚が健康になりますね。そのために、水族館では、大きな魚と一緒にホンソメワケベラを飼っていることがあります。大きい水族館なら、たいがいいるでしょう。観に行ってみてはいかがでしょうか。