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2006年7月 1日

ハンゲとハンゲショウの関係

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 暦の区切りの一つに、半夏生【はんげしょう】があります。大寒や立春といった節気【せっき】の一種ですね。夏至から数えて11日めです。
 半夏生とは、「半夏【はんげ】が生える時季」という意味です。半夏とは、正式な日本語名で、カラスビシャクと呼ばれる植物です。普通の人は、「そんな植物は知らない」と思うでしょうね。けれども、カラスビシャクは人に身近な植物です。郊外の空き地や、畑の雑草として生える草です。
 なぜ、カラスビシャクは暦に載せられたのでしょうか? これは謎です。
 カラスビシャクの花は、緑色で目立ちません。特別に大きくなるとか、果実が食べられるといったわけでもありません。あえて言えば、地下茎【ちかけい】が漢方薬になります。
 半夏は、よく使われる漢方薬です。それでも、わざわざ暦に載せるほどとは思えません。カラスビシャクの重要性のために、半夏生ができたのではなさそうです。
 謎を解く鍵は、半夏生が「ほぼ一年の真ん中」という区切りの良さにあります。植物が最も生い茂る季節でもあります。農家にとっては、猫の手も借りたい時季でしょう。
 「半夏生には一日農作業を休む」という風習が、かつて日本の各地にありました。忙しい季節、働きすぎて体を壊さないように、という古人の知恵でしょう。この頃に、カラスビシャクがどんどん増えます。畑の雑草として、農家の人にはお馴染みです。「農民なら誰でもわかる暦の目安」として、ちょうどよかったのではないでしょうか。
 ややこしいことに、カラスビシャクと別に、ハンゲショウという植物があります。カラスビシャクとは全然似ていません。分類学的にも、カラスビシャクはサトイモ科、ハンゲショウはドクダミ科で、縁が遠いです。なのに、名が似ているため、よく混同されます。
 ハンゲショウには、面白い特徴があります。夏になると、葉の一部が半分だけ白くなります。ハンゲショウという名の由来も、「半夏生の頃に花が咲くから」という説と、「葉が半分白くなるから半化粧」という説とがあります。
 動植物の名には、似たものが多くてややこしいですね。それぞれの名が、歴史や文化を背負っています。調べてみると、思わぬ世界を知ることができて、楽しいですね。


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には、カラスビシャクとハンゲショウは掲載されています。ぜひご利用下さい。

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