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2006年7月13日

スイレンとハスはどう違う?

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 スイレン(睡蓮)とハス(蓮)は、どちらも、水上に花を咲かせる植物ですね。姿も名前も似ています。二つは同じものでしょうか?
 結論を先に書けば、違うものです。スイレンは、スイレン科スイレン属に分類されます。ハスは、スイレン科ハス属、またはハス科ハス属に分類されます。スイレンの場合は、一種の名前ではなく、スイレン属に含まれる種をまとめてスイレンと呼びます。
 両者はそっくりなので、区別しがたいですね。昔から、スイレンとハスとは混同されてきました。これら二つはどう違うのでしょう?
 専門的なことを言えば、種子や花粉の形が違います。けれども、普通の人には、そんな違いはわかりませんよね。わかりやすいのは、葉の違いです。
 スイレンの葉は、水上に突き出ることはありません。水に浮いている状態です。ハスの葉は、水上に突き出た形になります。水に浮いているようには見えません。
 レンコン(蓮根)といって食べられるのは、ハスのほうです。根といっても、じつはハスの地下茎【ちかけい】です。地下茎とは、地中にある茎【くき】のことです。ハスは果実も食べられますね。スイレンのほうは、普通、地下茎も果実も食用にされません。
 漢字でスイレンを「睡【ねむ】る蓮」と書くのは、花の咲き方に由来します。多くのスイレンの種では、昼間しか花が開きません(中には、夜に咲く種もあります)。夜は花を閉じています。この様子を、睡【ねむ】っていると見立てました。
 スイレンは、観賞用として人気がありますね。より美しい花を求めて、たくさんの園芸品種が作られました。各地の池などで、多くの園芸品種を見ることができます。フランスの画家クロード・モネの庭園が有名ですね。モネは、自宅の庭のスイレンを観察して、名作『睡蓮』シリーズを描きました。
 園芸品種はもちろん美しいですが、野生種も充分美しいです。日本には、ヒツジグサという野生のスイレンが分布します。自然環境が残る池沼でなければ、生えません。園芸種ばかりでなく、身近な野生種も大切にしたいですね。


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には、スイレンの一種のヒツジグサ、ハス科のハスが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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