2006年7月22日
サンゴ礁の海を守るナマコ
夏休みに、南の海でリゾート気分に浸る方は多いでしょう。サンゴ礁の青い海は、人を癒します。本当にきれいですものね。
ところが、実際にサンゴ礁の海へ行ってみると、思わぬものが目に付きます。ナマコです。サンゴ礁の海には、ものすごい数のナマコがいます。しかも、魚屋で見られるナマコより、ずっと大きいものが多いです。枕と見まごうくらい、巨大なものもいます。
たいていの場合、リゾートのお客には、ナマコが不評です。澄んだ海の中に、ナマコがごろごろしている様子は、見かけが良くないからです。
けれども、サンゴ礁の海でリゾート気分に浸れるのは、ナマコのおかげです。ナマコが、サンゴ礁の海をきれいにしているからです。正確に言えば、ナマコがきれいにしているのは、海の泥や砂です。
ナマコは、どうやって海の泥や砂をきれいにするのでしょうか? 食べることによって、です。ナマコの食べ物は、海の泥や砂なのです。
泥や砂には、栄養なんてなさそうですね。じつは、少ないながらも栄養はあります。ナマコは、泥や砂に含まれる有機物を栄養にします。有機物は、泥や砂の汚れとなるものです。したがって、ナマコが食べた泥や砂は、きれいになって排出されます。
南の海といえば、白いきれいな砂浜を思い浮かべますよね。ああいう砂浜は、ナマコがいなければ作られません。美しい砂浜は、ナマコのうんちでできています(笑)
ナマコは、静かでおとなしい生き物です。だからこそ、泥や砂を食べて生きられます。活発な生き物であれば、多量の栄養が必要です。泥や砂では、栄養が足りません。ナマコは、あまり動かずに少ない栄養で生きます。省エネルギーな生き物ですね。
サンゴ礁の海にナマコが多いのは、豊かな海の証拠でしょう。サンゴ礁は、少しずつ崩れて砂になります。サンゴが、砂の原料を作っているのですね。それを食べてきれいにするのがナマコです。きれいな海には、いろいろな生き物が棲むようになります。大切な役割ですよね。見た目が悪くても、ナマコは自然界に欠かせない仲間です。
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には、バイカナマコ、マナマコ、トラフナマコが掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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