2006年8月 7日
妖怪の正体見たりウシガエル(牛蛙)
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夏の夜、田園地帯を歩いている時に、ボォーとかブォーという音を聞いたことがありませんか? 太い筒を吹き鳴らしているような音です。それはウシガエルの鳴き声です。
遠くからウシガエルの声を聞くと、モォーという感じに聞こえます。それをウシに見立てたのですね。食用にされるため、ショクヨウガエルという名でも呼ばれます。
ウシガエルは、もともと、日本にはいませんでした。原産地は北米です。一九一八年頃に、食用として日本に導入されました。その後、養殖されていたものが逃げ出して、日本に定着しました。今では、北海道の北部を除くほぼ全国に分布します。
ウシガエルの餌として、アメリカザリガニも北米から導入されました。こちらも、すっかり日本に定着してしまいましたね。
日本のカエルの中で、ウシガエルは最大の種です。小型の個体でも、全長12cmくらいにはなります。ウシガエルの幼生も、日本最大のおたまじゃくしです。冬を越したおたまじゃくしは、全長15cmに達するほどです。
ウシガエルは、口に入る動物なら何でも食べます。あの強そうなアメリカザリガニも、食べられてしまいます。トノサマガエルなどの他のカエルや、小鳥や小さな哺乳類まで食べます。日本の田んぼでは、最強に近い生き物かも知れません。
この状況は、困ったことです。日本の水辺の生き物たちは、ずっとウシガエルがいない環境で暮らしてきました。そこへ突然、強力な捕食者が現われたのです。ほとんどの小動物は、対抗する術を持ちません。どんどん食べられて、減ってしまった生き物もいます。
多くの日本人にとっても、ウシガエルは不気味な存在でした。その声は、カエルの声とは思えない異質さです。正体を知らずに、田舎の暗い夜に聞いたら、恐怖がつのるでしょう。妖怪と思われかねません。
貝吹き坊【かいふきぼう】という妖怪は、ウシガエルが正体と推定できます。ブォーという声から、「法螺貝【ほらがい】を吹く妖怪」とされました。人間が自ら持ち込んだのに、妖怪として恐れるとは、ちょっと間抜けな話ですね。
インターネット生物図鑑-zukan.net-
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http://www.zukan.net
には、残念ながら、ウシガエルは載っていませんが、トノサマガエルなどのカエルの仲間が11種が掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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