2006年8月18日
人間の役に立つコウモリ
夏の夕方、空を飛ぶコウモリを見たことがありませんか? 人家の近くでも、意外に飛んでいます。身近なのに、なぜか、コウモリは嫌われることが多いですね。
コウモリは、ヒトにはほとんど害を与えません。むしろ、有益なことが多いです。多くのコウモリの種が、害虫を食べてくれるからです。
普通に思われている以上に、コウモリは、たくさんの種がいます。世界中では、なんと千種近くもいます。日本だけでも、三十種以上が棲んでいます。
コウモリは、種によって食べ物が違います。昆虫などを食べる動物食の種と、果実や花蜜を食べる植物食の種があります。
吸血鬼映画のイメージからか、「コウモリはヒトや獣の血を吸う」と思う方もいるようですね。そういうコウモリも実在します。しかし、それは、千種ほどもいるコウモリのうち、わずか三種だけです。三種とも、日本には分布しません。
日本のコウモリの多くは、昆虫食です。夜に飛ぶカ(蚊)やガ(蛾)などを獲って食べます。カは、言わずと知れた害虫ですね。ガも、多くの種が農作物を食い荒らす害虫です。これらの昆虫は、敵である鳥に見つからないように、夜行性になったと考えられています。普通の鳥は、夜には活動しませんからね。そこへコウモリが現われて、害虫を食べるわけです。吸血鬼どころか、コウモリは人間の味方ですね。
たまには、コウモリがヒトに迷惑をかけることがあります。人家に巣を作った場合です。日本では、アブラコウモリ(イエコウモリ)という種が、主に人家に巣を作ります。
巣があると、どうしても糞が落ちるので、「汚い」と嫌われます。けれども、むげに追い出すのは気の毒なうえに、損ですね。彼らは、優秀な害虫退治者だからです。小さなアブラコウモリでも、一晩に三百匹以上(!)のカを食べるといいます。
コウモリを傷つけずに、引っ越しさせられればいいですね。そうすれば、彼らとうまく共存できます。日本で、コウモリのための小屋を作って、引っ越してもらうのに成功した例があります。理想的ですね。このような例が、もっと増えればいいと思います。
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には、アブラコウモリをはじめ、日本で見られるコウモリが16種掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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