図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2006年8月21日

お釈迦さまも食べた? レモン

ico_weather_hare.gif

 暑い夏には、さっぱりしたものが食べたくなりますね。こういう時には、レモンが強い味方です。その酸味が、食欲を増進させてくれます。
 レモンには、爽やかなイメージが付きまといます。そのことから、米国のカリフォルニアや、スペインのバレンシアなどが原産地と思われがちです。ところが、レモンの原産地はインドです。カリフォルニアやバレンシアは、現代の名産地です。
 レモンの栽培の歴史は、とても古いです。そのために、いつ頃、どういう経緯で現在のようなレモンができたのか、わかっていません。
 確実にレモンの原型と言える野生種は、見つかっていません。同じ柑橘類【かんきつるい】(ミカンの仲間)のマルブシュカンから作られたのでは、と推定されています。マルブシュカンはインド原産で、レモンと同じく酸っぱい果実が実ります。シトロンとも呼ばれます。ややこしいことに、フランス語では、レモンのことをシトロンといいます。
 レモン、もしくはその原型のマルブシュカンは、数千年前からインドで栽培されてきました。インド原産の柑橘類は、他にも多いです。ライムやダイダイがそうです。
 インドは暑い国ですね。柑橘類の爽やかな風味が好まれたのでしょう。古代インドでは、食事制限の厳しい僧侶でさえ、果物の果汁を飲むことは許されました。酷暑の中では、適度な水分やビタミンを摂らなければ、修行以前に死んでしまいます。お釈迦さまも、レモンなどの柑橘類の果汁を飲んだのではないでしょうか。
 暑い国に、レモンのような果樹が生まれたのは、自然の恵みですね。昔の人は、その恵みを、神さまや仏さまの恩恵だと考えました。仏像の中に、レモンもしくはマルブシュカンと思われる果物を持つものがあります。孔雀明王【くじゃくみょうおう】や准胝観音【じゅんでいかんのん】が持つ倶縁果【ぐえんか】というのが、それです。
 レモンは、故郷のインドを出て、世界中に広がりました。暑さを吹き飛ばす酸味や、ビタミンCの豊富さが貴重だからです。現在でも、レモンの恵みに変わりはありません。暑さをしのぐには、クーラーよりも、レモンに頼るほうがいいでしょう。


インターネット生物図鑑-zukan.net-
ban_zukan.net.jpg
http://www.zukan.netには、レモンが掲載されています。ぜひご利用下さい。

http://blog.zukan.net/blog/2006/08/21-post_206.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/248

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/248

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)