2006年9月 5日
口から長い牙をはやした鹿の剥製が
先日テレビで口から長い牙をはやした鹿の剥製が展示されているのを見ました。その剥製の鹿はジャコウジカといってたように思いますが、牙のある鹿っているのでしょうか?それとも、牙は後からつけたものなのでしょうか?
その剥製のシカは、確かに麝香鹿[ジャコウジカ]だと思います。普通のシカと違って、ジャコウジカの雄には角がなく、代わりに牙があります。後から付けたものではありません。
ジャコウジカはシカの先祖に近い形を残した原始的なシカで、雄は繁殖期になると角の代わりに牙で突き合って縄張り争いをします。
ジャコウジカも普通のシカと同じように植物を食べますから、肉を食べるために牙が発達した訳ではありません。
現在のように立派な角を生やしたシカが現れる前、原始的なシカの雄たちは、ジャコウジカのように牙を使って縄張り争いをしていたと想像されています。
ジャコウジカからは麝香というたいへん高価な香料の原料が取れるため、人間に殺されすぎて、絶滅の危機に瀕しています。原始的な形を残した貴重なシカを守るため、現在は捕獲が禁止されています。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2006/09/05-824824.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/250
コメント