2006年9月11日
トカゲのしっぽ切りは何のため?
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トカゲは、住宅地でも見られる身近な爬虫類ですね。道端や石垣をちょろちょろと走る、あのトカゲです。日本の多くの地域には、ニホントカゲという種が分布します。
ニホントカゲの近縁種は、日本に八種ほど分布します。どの種も互いに似ていて、区別するのが難しいです。このために、以前は、ニホントカゲが全国的に広く分布すると考えられていました。最近になって、ニホントカゲだと思われていた中に、別の種があることがわかりました。オカダトカゲやオキナワトカゲがそうです。
トカゲといえば、しっぽ切りが有名ですね。敵に襲われた時、トカゲは、自分の尾を切り離します。切れてしまうのではなくて、自分で切り離しているのですね。これを自切といいます。敵が、切られた尾に気を取られている間に、本体は逃げのびます。
尾の自切は、トカゲにとって、身を守る重要な手段です。日本のトカゲには、毒や牙などの武器がありません。ひたすらすばやく逃げるだけです。敵が他のものに気を取られてくれれば、逃げ切れる可能性が高いですよね。そのために、切られた後も、尾はぴょろぴょろと動きます。できるだけ敵の気を引けるようにです。
皆さんの中には、瑠璃色【るりいろ】のような、青い尾のトカゲを見たことがある方がいるでしょう。それは、ニホントカゲか、その近縁種の若い個体です。ニホントカゲの仲間は、若いうち、みな鮮やかな青い尾をしています。
これは、尾の自切と関係があります。目立つ色なら、敵の目を引く可能性が高いです。派手な色で激しく動く尾があれば、敵は、本体よりもそちらに向かうでしょう。命を救う助けになります。成長途上の弱い個体にとっては、重要なことです。ヒトと違って、単なるおしゃれで派手な格好をしているわけではありません。
自分の尾を切るなんて、痛くないのかと心配になります。切った尾は再生しますが、それまでは何かと不便でしょう。体の一部を犠牲にするとは、究極の護身法ですね。
時々、石の上などで、日光浴をするトカゲを見ます。そういう様子はのんきそうに見えます。しかし、究極の護身法を使わざるを得ないほど、実際の生活は厳しいのでしょう。
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には、ニホントカゲや近縁種のイシガキトカゲやキシノウエトカゲが掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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