図鑑.netブログ- zukan.net -

http://blog.zukan.net/blog/

2006年9月14日

悠仁【ひさひと】さまのお印はコウヤマキ(高野槇)

ico_weather_ame.gif / ico_weather_kumori.gif

 先日、秋篠宮さまに、第三子の悠仁さまがお生まれになりましたね。命名の儀にあたり、お印【しるし】は高野槇【こうやまき】と発表がありました。
 お印とは、皇族の慣習の一つです。皇族のお一人ずつが、独自のお印を持ちます。お持ち物にお名前を書く代わりに、お印を付けます。お印の多くは、植物です。悠仁さまのお印も、樹木の一種のコウヤマキですね。
 名のとおり、コウヤマキは、高野山【こうやさん】に多い木です。おおむね、新潟県と福島県以南に分布します。本来の分布地以外でも、栽培されることがあります。良質の材木になるからです。材木の栽培地としては、木曾が有名ですね。コウヤマキは、木曾の五木の一つです。高野六木【こうやりくぼく】という、高野山の聖木の一つでもあります。
 コウヤマキの中には、国の天然記念物に指定されたものもあります。宮城県の「祇劫寺【ぎこうじ】のコウヤマキ」と、愛知県の「甘泉寺【かんせんじ】のコウヤマキ」です。
 コウヤマキは、日本特産の種です。コウヤマキ科という、独自の科に属します。コウヤマキは、コウヤマキ科に属するたった一つの種です。
 大昔、恐竜がいたジュラ紀の頃は、コウヤマキの仲間はたくさんいました。北半球の各地で、化石が見つかっています。その後、コウヤマキ一種を残して、みな絶滅しました。コウヤマキは、生きている化石なのですね。貴重な種です。
 古くから、コウヤマキは、日本人に好まれました。姿の美しさと、木材の良質さのためでしょう。コウヤマキは、見事な円錐【えんすい】の樹形になります。また、厳しい冬でも、青々としている常緑樹です。材木のみならず、庭園樹としても一級です。
 日本書紀にも、コウヤマキが登場します。古代には、槇【まき】といえば、コウヤマキのことでした。槇=真木=良い木、という意味です。現在でも、高野山では、コウヤマキを神聖なものとします。シキミ(樒)の代わりに、仏前に捧げます。
 このような木をお印にされたのは、悠仁さまのお健やかさを願われてのことでしょう。皇族でも一般の人でも、子どもを思う気持ちは同じですね。


ban_zukan.net.jpg
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
には、コウヤマキは掲載されています。ぜひご利用下さい。

http://blog.zukan.net/blog/2006/09/14-post_326.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/422

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL
http://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/422
» 『センリョウとマンリョウはどう違う?』

 センリョウとマンリョウは、お正月に喜ばれる植物ですね。名前がおめでたいからで...

図鑑.netブログ | 2007年1月 8日 08:55

» 『おせち料理の海老【えび】はクルマエビ?』

 おせち料理には、いろいろな食材が使われますね。地方によっても違います。大概の...

図鑑.netブログ | 2007年1月11日 08:34

コメント

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)