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2006年9月15日

セアカゴケグモは猛毒グモ?

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 何年か前、セアカゴケグモというクモの一種が、話題になりました。なぜかといえば、このクモが、「猛毒を持ち、かつ、日本で見つかった」と報道されたからです。
 このクモは、日本にはいないはずでした。本来の分布地は、オーストラリアなどです。
 セアカゴケグモは、本当に猛毒を持つのでしょうか? 答えは、「猛毒」をどう定義するかによります。
 「咬まれたら誰でも即死する」のを猛毒とするなら、セアカゴケグモは「猛毒グモ」ではありません。けれども、毒の強さは侮れません。痛み・腫れ・発熱などの症状が出ます。人によっては、致命的になります。咬まれたら、医者へ行くことをお勧めします。
 セアカゴケグモは、ヒメグモ科ゴケグモ属というグループに分類されます。ゴケグモ属のクモは、いわゆるタランチュラとは違います。タランチュラとは、オオツチグモ科に属するクモの俗称です。一般のイメージと違い、タランチュラ(オオツチグモ科のクモ)は、毒が弱いものが多いです。対して、ゴケグモ属は、毒が強い種が多いです。
 ゴケグモ属のクモは、もともと日本にいませんでした。近年になって、セアカゴケグモを含む数種が、日本に定着しました。外国からの物資に、紛れてきたようです。
 一番、問題なのは、クロゴケグモでしょう。山口県にある米軍岩国基地に、生息が確認されました。北米から入ってきたと考えられます。クロゴケグモは、セアカゴケグモ以上に強い毒を持ちます。決して、不用意に手を出してはいけません。
 ハイイロゴケグモという種も、日本にいることが判明しました。横浜市などの、港湾施設の近くで見つかっています。外国から「密航」してきたのでしょう。こちらは、それほど強い毒を持ちません。しかし、咬まれれば、痛みや腫れなどの症状が出ます。
 毒があっても、ゴケグモ属のクモは、攻撃的ではありません。捕まえられた時などに、驚いて咬むだけです。素手でつかんだりしなければ、害はありません。
 今や、世界は貿易でつながっています。クモのような小さな生き物の「密航」を防ぐのは、難しいですね。人間の生活のあり方が、問われているのだと思います。


姫路でセアカゴケグモ15匹、既に駆除(神戸新聞 2006年9月13日)
外来種毒グモ「セアカゴケグモ」 生息域 拡大…大阪(読売新聞 2006年8月24日)

大阪府立公衆衛生研究所HPより セアカゴケグモの生態など
「セアカゴケグモ」


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には、残念ながら、セアカゴケグモなどのゴケグモ属は載っていませんが、9種のクモが掲載されています。ぜひご利用下さい。

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