2006年9月25日
サンマ(秋刀魚)はなぜ秋に捕れる?
サンマは、日本の秋を代表する味覚ですね。誰もが知っている魚の一種です。秋になると、日本近海でサンマが捕れるようになります。なぜでしょう?
答えは、「食べごろのサンマが、秋に日本近海を通るから」です。
サンマは回遊魚です。生涯、同じ海域に留まることをしません。一年中、海の中を移動しています。卵の期間でさえ、海流に乗って移動しているようです。
日本の近くに来たとしても、卵だったり、幼魚だったりしたのでは、食べごろとは言えませんね。適度に育ったサンマが、日本近海を通るのが、秋なのです。
平凡な食用魚なのに、サンマの生態は、まだ、よくわかっていません。とても広い海域に分布することはわかっています。北半球の、温帯の太平洋全域に分布するようです。
こんなに広く分布するのでは、調査するのがたいへんですね。ある一頭のサンマが、どこで生まれて、どこへ移動するのか、追跡するのは至難の技です。
今のところ、サンマは、太平洋を反時計回りに回遊しているとされます。すべてのサンマが、太平洋全体を、ぐるりと回るのではありません。北西太平洋群、中央太平洋群、東部太平洋群など、いくつかの群れに分かれるようです。群れごとに、一定の海域を回遊すると考えられています。日本近海にいるのは、北西太平洋群です。
北西太平洋のサンマは、黒潮の流れる海域で産卵します。おおむね西日本近海ですね。幼魚のうちは、この黒潮海域で育ちます。それから、黒潮に乗って北上します。これが春から夏にかけてですね。北の海のほうが餌が多いので、餌を求めて行くのでしょう。
オホーツク海などの北の海で、サンマはたっぷり餌を食べます。そのために大きく成長します。脂も乗ります。秋になれば、サンマは暖かい海へと戻ります。脂の乗ったサンマが、日本列島に沿う形で南下します。そこを人間がいただくのですね。
秋のサンマには、ドコサヘキサエン酸(DHA)や、エイコサペンタエン酸(EPA)などが豊富に含まれています。これらは、ヒトの体や脳に良い栄養素として有名ですね。まさに自然の恵みです。秋の食卓には、ぜひサンマを載せましょう。
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には、残念ながら、サンマは載っていませんが50種ほどの日本で見られる魚類が掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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