2006年10月 9日
クマ(熊)の害を防ぐには?
![]()
近年、日本の各地で、クマが人里に現われることが多いですね。人家に入り込んだり、ヒトを襲ったりしたニュースが伝えられます。このために、クマはひたすら恐ろしい獣だと思われているようですね。
確かに、クマは強力な生き物です。けれども、ちょっとしたことで、害を防ぐことができます。それには、まず、クマの生態をよく知ることです。
日本に分布するクマは、ヒグマとツキノワグマです。ヒグマは北海道に、ツキノワグマは本州から九州に分布します。ただし、九州のツキノワグマは、ほとんど絶滅しているようです。人間に狩られたためです。武器を持つ人間のほうが、クマよりずっと強いです。
ヒグマとツキノワグマとでは、少しずつ生態が違います。ヒグマのほうが、肉食傾向が強いといわれます。
しかし、クマの主食は植物です。ヒグマもツキノワグマも、その点では同じです。両種とも、ドングリやノイチゴが大好きです。機会があれば肉食しますが、積極的に狩をすることは少ないです。食べるためにヒトを襲うことは、ありません。
では、なぜクマはヒトを襲うのでしょうか? クマがヒトを恐れているからです。
クマからすれば、ヒトのほうこそ強力で、何をするかわからない、恐ろしい生き物です。ですから、普通はヒトを避けます。うっかり鉢合わせした場合に、びっくりして、攻撃してしまうのですね。鉢合わせしなければ、攻撃はされません。
クマに襲われないためには、クマと鉢合わせしないことですね。では、クマが人里に出てくるのは、どうやって防げばよいでしょう?
クマは、食べ物を求めて人里へ来ます。山に食べ物が豊富にあれば、山で暮らすはずですね。今の山は、クマが食べていけるだけの物がありません。人間が、無差別に道路を作るなどして、山の環境を破壊したためです。
山村の人々にとっては、道路などができるのは良いことです。すべての開発を否定はできません。山村の人々は、昔からクマと共存してきました。その知恵の中に、きっと学ぶべきものがあると思います。
>>>>>>>追記<<<<<<<2006年10月16日
先日クマが人里に現れることが多いと上記のコラムでふれました。
さて、先日2006年10月5日、日本で「国際クマ会議」が開かれました。これは、アジアでは初めてのことだそうです。
以下のページなどで、会議の結果が報じられています。ニュースはリンクが外れる可能性が大きいですが、興味深い結果が発表されていますので、どうぞ皆様お早めにご参照ください。
速報!第17回「国際クマ会議」開催報告(2006年10月5日)
>>>>>>>追記<<<<<<<2006年11月20日
10月9日ここにも書きましたとおり、今年も『クマが出没した』との報道が多くされていますね。11月17日にWWFから、クマ(ツキノワグマ)の駆除について声明が出されました。
生物の保護の観点から考える上で、大変参考になる声明だと思います。駆除しないためにはどうしたらいいのか?この機会に、皆さんも考えましょう。
2006年のツキノワグマ異常出没と対策に関する声明(2006年11月17日)
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
には、ヒグマとツキノワグマが掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2006/10/09-post_516.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/545
コメント