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2006年10月13日

渡りをするチョウ(蝶)がいる?

ico_weather_kumori.gif / ico_weather_hare.gif


 渡りをする動物といえば、鳥が有名ですね。夏に日本に来るツバメや、冬に来るハクチョウが親しまれています。翼の力だけで、何千kmも旅をするなんて、すごいですね。
 鳥と同じように、昆虫も空を飛びます。驚くべきことに、鳥よりもずっと小さい昆虫にも、渡りをするものがいます。
 日本にいる昆虫にも、渡る種がいます。近年、アサギマダラというチョウが、渡ることで知られるようになりました。名のとおり、あさぎ色の模様がある、美しいチョウです。
 アサギマダラは南方系の昆虫です。台湾や南西諸島にたくさん棲んでいます。彼らは、日本の本土では冬を越しにくいようです。寒さが苦手だからです。
 けれども、初夏から秋にかけて、日本には多くのアサギマダラがいます。宮城県などの東北地方や、長野県などの高原でも目撃されます。彼らは、南西諸島などから飛んでくるのです。か弱く見えるチョウが、なぜそんな大冒険をするのか、理由はわかっていません。何がきっかけで渡りを始めるのかなど、わからないことだらけです。
 渡りのルートについては、解明されつつあります。現在、マーキング調査が行なわれています。これは、アサギマダラを生け捕りにして、翅【はね】にマークを付け、再び野外に放つというものです。マークのある個体が再捕獲されれば、前回捕獲された時から、どのくらい移動したかがわかりますね。
 これまでの調査で、アサギマダラの驚異的な移動力が明らかになっています。和歌山県でマークされた個体が、沖縄県の石垣島で再捕獲されたり(移動距離およそ千五百km)、
台湾でマークされた個体が、大分県で再捕獲されたり(移動距離およそ千三百km)しています。彼らは、春に北上し、秋に南下します。
 マーキング調査には、一般の人も参加できます。各地の団体が、一般の人の調査参加を歓迎しています。そのほうが、より多くのデータを集められるからです。
 アサギネット【http://www2h.biglobe.ne.jp/~pen/asaginet000.htm】などのサイトから、参加登録することができます。子どもでも老人でも、昆虫の謎を解く手伝いができます。皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。



インターネット生物図鑑-zukan.net-
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には、アサギマダラは掲載されています。また、アサギマダラの食草となるイケマ、ガガイモ、キジョランも載っています。ぜひご利用下さい。


 アサギマダラの渡りについては、以下の本に詳しく載っています。

宮武 頼夫・福田 晴夫・金沢 至 著、2003年、『旅をする蝶 アサギマダラ』、むし社、定価2800円+税


旅をする蝶アサギマダラ


佐藤 英治 著、2006年、『アサギマダラ 海を渡る蝶の謎』、山と渓谷社、定価1600円+税

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