2006年10月21日
月にヒキガエルがいる?
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秋は空気が澄んでいます。おかげで、月が美しいですね。古代の人が、お月見という風習を作った気持ちがわかります。
月にウサギがいるという伝説は、有名ですね。この伝説は、中国から日本に伝わりました。中国には、もう一つ、ヒキガエルが月に住むという伝説があります。
月をよく見ると、表面に模様が見えます。月のウサギ伝説は、その模様をウサギの姿と見立てたものです。月のヒキガエル伝説は、月のぼこぼこしたクレーター模様を、ヒキガエルの背と見立てたものです。ヒキガエルの特徴をとらえた、面白い発想ですね。
ヒキガエルの仲間は、世界に広く分布します。どの種のヒキガエルも、外見と習性が似ています。みな、背がごつごつです。脚が短くて、ほとんど跳ねません。カエルの仲間なのに、水に入るのが嫌いです。繁殖期以外、積極的に入ろうとしません。
「醜くて、のそのそ歩く変なカエル」というのが、世界共通のヒキガエルの印象でしょう。日本のヒキガエルも、前記の外見と習性を持っています。ヒキガエルに様々な伝説があるのは、その独特な外見と習性が、人々の関心を惹いたからでしょう。
「ヒキガエルに触ると、ヒキガエルと同じいぼができる」という俗信もありますね。実際には、そんなことはありません。ただし、ヒキガエルに毒があるのは、本当です。
ヒキガエルは、頭の横、耳の後ろ側に、耳腺【じせん】という器官を持ちます。ここから毒液を分泌します。液には、ブフォトキシンという毒成分が含まれます。毒があっても、ヒキガエルは、攻撃的な動物ではありません。毒は、身を守るためだけに使います。
ヒキガエルに普通に触っただけなら、害はありません。けれども、口や傷口が毒液に触れると、危険です。ヒキガエルに触った後には、必ず手を洗いましょう。
毒があるからといって、ヒキガエルを害獣扱いするのは、間違いです。家に庭がある方、特に園芸がお好きな方にとっては、ヒキガエルは味方です。ナメクジやハムシなど、園芸植物を荒らす生き物を食べてくれるからです。
庭石の上で悠然と構える「害虫退治屋ヒキガエル」は、絵になりますよね。>BR>
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には、ニホンヒキガエルは掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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