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2006年10月23日

カモメは冬にしかいない?

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青い海と青い空に、カモメはよく似合いますね。そろそろ、彼らが姿を現わす季節です。
 と書くと、「夏の海でカモメを見たぞ」という方がいらっしゃるでしょう。涼しげなイメージから、カモメは夏の海にいると思っている方も多いようです。
 じつは、カモメの仲間は、夏にはほとんど日本にいません。大部分の種が、秋から冬にかけて、日本に滞在します。冬鳥ですね。「かもめーる」は、季節違いです(笑)
 カモメとは、カモメ科カモメ属に属する鳥の総称です。ややこしいことに、カモメ科カモメ属の一種として、カモメという種がいます。ですから、単に「カモメ」といっただけでは、カモメ属の総称なのか、そのうちの一種なのかわかりません。
 カモメ属の鳥たちは、互いによく似ています。素人には区別がつけにくいです。ますますややこしいですね。日本には、「カモメ」という種の他に、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメなどがやってきます。
 日本に来るカモメ属のうち、夏にも日本にいるのは、三種だけです。ウミネコと、オオセグロカモメと、ミツユビカモメです。
 ウミネコは、にゃあにゃあとネコのように鳴くため、「海猫」と名付けられました。夏、日本で繁殖します。関東以南で、夏に見られるカモメ属の鳥は、ウミネコだけです。
 オオセグロカモメは、夏、少数が北海道や東北で繁殖します。ミツユビカモメは、夏に北海道で見られることがあります。繁殖は確認されていません。
 夏のカモメ属は、数が少ないため、楽に識別できそうですね。ところが、海辺の白っぽい鳥がすべてカモメ属かといえば、そうではありません。
 カモメ属と同じカモメ科に、アジサシ属というグループがあります。アジサシ属も、カモメ属と同じように、おおむね白っぽいです。やはり水辺に棲みます。彼らは、夏鳥か旅鳥として、日本にやってきます。ちょうど、カモメ属と入れ替わりですね。「夏の海でカモメを見た」と思っても、それはアジサシの仲間かも知れません。
 カモメでもアジサシでも、長旅をしてきた渡り鳥たちは、歓迎してあげたいですね。



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には、オオセグロカモメ、ウミネコなど、カモメ属の鳥が8種載っています。ぜひご利用下さい。

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