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2006年11月30日

北半球で一番ペンギンが

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北半球で一番ペンギンが生息している国はどこでしょうか?

 野生のペンギンは、すべて南半球に分布しています。北半球には、野生のペンギンはいません。
 北半球にいるのは、飼育されているペンギンだけです。飼育ペンギンの数が一番多いのは、どこでしょう?
 じつは、我が国、日本です。2006年初めの時点で、18種のペンギンのうち、11種がいます。同じく2006年初めの時点で、生息数はおよそ2500羽だそうです。南半球の国を入れても、ダントツ一位の飼育数です。世界一です。
 なぜ、日本人はこんなにペンギンが好きなのでしょうね? これに関しては、以下の本に載っています。ぜひ読んでみて下さい。

川端 裕人【かわばた ひろと】著、2001年、『ペンギン、日本人と出会う』、文芸春秋、本体価格1714円



 以下は余談です。
 日本に一番たくさんいるのは、フンボルトペンギンです。
 ところが、一番絶滅の危機にあるペンギンも、フンボルトペンギンです。現在、地球上にいるフンボルトペンギンのうち、約1割が日本にいるそうです。
 日本では、フンボルトペンギンの飼育研究が進んで、安定して繁殖させることができるようになりました。原産地のチリから、飼育技術を学びに来るほどだそうです。日本の技術が、ペンギンを救うために役立つといいですね。

ペンギンを調べたいのですが(2006/08/31)
南極にペンギンがいて、北極にいないのはどうしてですか?(2006/06/22)
 このほか鳥類に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。カテゴリよりどうぞご覧ください。

2006年11月29日

紅葉3

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和名:ソメイヨシノ
学名:Cerasus X yedoensis (Matsum.) A.Vassil.

 先週末の都心紅葉スポット2箇所を撮影してきました。サクラの木は、紅葉真っ盛りですね。
 春真っ盛りの過去の写真は以下の通り
 春、爛漫!(2006/03/27)

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東京 南青山【2006.11.25】


和名:イチョウ
学名:Ginkgo biloba L.

 見頃にはまだ先ですが、たくさんの人出でした。去年の今頃は以下の通り
 お馴染みの黄葉スポット(イチョウ)(2005/12/08)

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東京 外苑前【2006.11.25】
 
この他、植物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事はカテゴリよりどうぞご覧ください。
そして・・・
メインの図鑑↓↓↓↓↓には、
イチョウ、ソメイヨシノが掲載されています。
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ぜひご利用下さい。

2006年11月28日

オウゴチョウ

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和名:オウゴチョウ
学名:Caesalpinia pulcherrima

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沖縄 伊芸【2006.11.18】

2006年11月27日

カモは水に潜るか?

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 秋から冬にかけて、日本の水辺は、カモで賑わいますね。カモの仲間は、ほとんどが冬鳥だからです。秋、北国から日本にやって来て、春に北国へ帰ります。夏にも日本にいるのは、ごく一部の種だけです。
 カモたちを見ると、いろいろな色や模様があるのに気づきます。日本に来るカモには、多くの種があるのですね。よく見られる種だけでも、十種以上います。
 住宅地の水場でも、多くのカモが見られます。住宅地のほうが、安心できるのかも知れません。狩られるおそれがありませんからね。秋から冬の水場では、手軽にカモの観察ができます。初心者にお勧めのバードウォッチングです。
 皆さんの中で、カモが水に潜るところを見た方はいるでしょうか? 時々、カモのお尻だけが、水の上に出ていますね。これは、水中に半身を突っ込んで、餌をあさっているところです。ハクチョウ(白鳥)やガン(雁)も、同じようにしますね。
 お尻を水上に出すカモは、全身をすっぽり水に入れることができません。完全には、水に潜れないのです。お尻だけは、常に水上に出ています。マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモなど、多くのカモがこのタイプです。水面採餌ガモと呼ばれます。
 カモの中には、全身すっぽり潜れる種もいます。このようなカモを、潜水カモ類と呼びます。彼らは、水底のほうまで潜れます。そこで、水底植物や貝類などの餌を探します。キンクロハジロ、ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモなどが潜水ガモです。
 潜水するカモの中には、魚食性カモと呼ばれる種がいます。彼らは、特に潜水が得意です。水中で魚を追いかけ、捕らえるためです。魚を獲ることに特化したカモたちです。ウミアイサ、カワアイサ、ミコアイサなどが魚食性カモです。
 体の模様が違うのと同じく、カモの暮らしぶりも、種によって違います。食べ物や行動を変えることによって、種ごとにうまく棲み分けています。
 同じ池にいるカモでも、観察すると、行動の違いがわかります。そうなれば、バードウォッチングが楽しいですよ。誰でも自然に親しめる方法です。


 過去の記事で、カモに近縁なハクチョウやガンを取り上げています。以下の記事や画像も御参照、お楽しみ下さい。


シジュウカラガンとヒナ(2006/6/02)
雁(ガン)の恩返し(2006/1/16)
東京、善福寺の公園に(2006/1/13)
白鳥(ハクチョウ)は冬の使者(2006/1/11)


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には、マガモ、カルガモなど日本で見られるカモ類が、約20種ほど掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月26日

サキシマフヨウ

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和名:サキシマフヨウ
学名:Hibiscus makinoi

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沖縄 宜野座【2006.11.18】

2006年11月25日

狂犬病はどうやったら防げる?

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 先日、日本国内で、狂犬病で死亡した人がいましたね。「国内で、狂犬病による死者が確認されたのは、一九七〇年以来のこと」と、ニュースになりました。
 「このコラムで、なぜ、狂犬病を扱うのか?」と思われる方もいるでしょう。それは、狂犬病が、人獣共通感染症【じんじゅうきょうつうかんせんしょう】だからです。人獣共通感染症とは、「ヒトと、ヒト以外の動物とが、共通して感染する病気」です。鳥インフルエンザなどもそうですね。生き物を扱うからには、避けて通れない問題です。
 狂犬病が、イヌとヒトと両方に感染することは、知られていますね。じつは、狂犬病にかかるのは、イヌとヒトだけではありません。すべての哺乳類がかかります。ネコやネズミも、かかります。ネズミの一頭一頭にまでワクチンを打つのは、不可能ですね。ゆえに、狂犬病の発生を完全になくすのは、不可能です。感染を予防するしかありません。
 狂犬病は、ヒト同士で感染することは、まずありません。ヒト以外の哺乳類に、咬まれるなどして感染します。ですから、ヒトに身近な哺乳類を、感染させないことが大事です。
 「飼い犬に、狂犬病ワクチンの接種を義務づける」日本のやり方は、とても優れています。イヌは、ヒトに最も身近な哺乳類だからです。おかげで、日本では、長らく狂犬病が発生しませんでした。そのかわり、狂犬病への危機感が薄れてしまいました。
 これは、稀有なことです。毎年、世界中で、数万人が、狂犬病で死んでいます。発展途上国だけではありません。例えば、アメリカ合衆国も、狂犬病の有病地です。こんな中にあって、日本で患者が出なかったのは、奇跡的に運が良かったのでしょうね。
 外国へ連れて行くペットには、必ず狂犬病ワクチンを打ちましょう。外国から連れ帰るペットも、同じです。「すべての哺乳類が狂犬病にかかる」ことを、忘れないで下さい。イヌでもネコでもアライグマでも、ワクチンが必要です。
 ワクチンの接種が、あなたとあなたの家族を守ります。ひいては、ヒトとヒト以外の社会を守ります。ヒトは、自分たちの都合で、ヒト以外の動物をそばに置いてきました。ならば、人獣共通感染症は、ヒトが解決すべき課題でしょう。

 過去の記事でも、人獣共通感染症や、ペットに関することを扱っています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。

イヌの品種はどのように分けるのでしょうか。(2006/11/22
動物愛護のやり方を間違えないで(2006/9/20)
ミドリガメ(アカミミガメ)から病気がうつるのは本当?(2006/3/13)
鳥インフルエンザを恐れすぎないで(2006/2/17)
などです。
この他生物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事はカテゴリーよりどうぞご覧ください。

2006年11月24日

白くないアザラシの赤ちゃんもいる?

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 可愛い動物の中でも、アザラシの赤ちゃんの可愛さは、特筆ものですね。真っ白い赤ちゃんの写真を、見たことがある方は多いでしょう。
 多くのアザラシは、海氷の上で出産します。アザラシの赤ちゃんが白いのは、その風景に溶け込むためです。氷の上は、白一色ですからね。違う色では、たちまち敵に見つかってしまいます。そうならないように、周囲の色と合わせています。
 すべてのアザラシの赤ちゃんが、白いわけではありません。白くない種もいます。例えば、ゼニガタアザラシの赤ちゃんは、白くありません。
 ゼニガタアザラシは、日本に分布するアザラシです。北海道に棲みます。彼らは、氷の上でなく、岩の上で出産します。だから、赤ちゃんは白くありません。岩の上で白かったら、逆に目立ってしまいますよね。
 ゼニガタ(銭形)という名のとおり、彼らの体には、穴の開いた硬貨のような模様があります。ゼニガタアザラシの赤ちゃんは、親と同じ銭形模様です。
 白いアザラシの赤ちゃんも、産まれて二、三週間も経てば、親と同じ模様になります。その頃には、泳げるようになるからです。氷の風景に紛れる必要がなくなります。
 ゴマフアザラシなどに比べると、ゼニガタアザラシは、あまり人気がないようです。赤ちゃんが白くないせいでしょうか? けれども、ゼニガタアザラシは、とても珍しい「日本土着」のアザラシです。日本沿岸に定着し、繁殖するほぼ唯一の種です。
 アザラシの仲間は、かつてたくさん捕獲されました。「魚を食い荒らす」と、漁師さんに憎まれたからです。貴重なゼニガタアザラシも、例外ではありません。実害があるのでは、可愛がってはいられませんよね。
 最近は、流れが変わってきています。漁業被害はいまだにあるものの、ただの害獣とはされなくなりました。ゼニガタアザラシを、観光に利用する動きがあります。珍しいアザラシを観て、自然に親しもう、というわけです。旅行者も、地元の人も、ゼニガタアザラシも、みんなが得をするシステムができるといいですね。

 アザラシについては、過去の記事でも取り上げています。以下の記事も御参照下さい。
 アシカとアザラシはどう違う?(2005/11/4)


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http://www.zukan.netには、ゼニガタアザラシをはじめ、アゴヒゲアザラシ、クラカケアザラシ、ゴマフアザラシが掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月23日

クロサギ 1

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和名:クロサギ
学名:Egretta sacra

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沖縄 辺野古【2006.11.18】

2006年11月22日

イヌの品種はどのように分けるのでしょうか。

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 イヌの品種はどのように分けるのでしょうか。
 例えばシベリアンハスキーは、食肉目-イヌ科-イヌ属の属の後に更に何かしらの分類があるのでしょうか?
 ペットとして大昔から品種改良されたイヌやネコはさまざまな種類がありますが、他の動物にはあまり見られない現象ですよね。



 イヌやネコだけでなく、ウマやウシやヒツジやヤギといった家畜には、いろいろな品種がいます。
 例えば、ウマだけでも何十という品種があります。一般には、あまり知られていないだけです。
 このような家畜に見られる「品種」というのは、「種」よりも一つ下のレベルの分類単位です。人為的に作られた「亜種」と考えればよいでしょう。
 「種」が違うわけではありませんから、同じイヌ同士なら、違う品種間でも交配することができます。いわゆる「雑種」といわれるイヌは、そうやって生まれたものです。
「雑種」のイヌも、いろいろな品種と交配することができます。
 シベリアンハスキーも、ダックスフントも、柴犬も、食肉目-イヌ科-イヌ属-イヌであることは変わりません。同じイヌという種の中に、シベリアンハスキーや、ダックスフントや、柴犬という品種があります。

 過去の記事に、ウマの品種に関する記事と写真があります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
日本の在来馬 与那国馬(2005/12/15)
馬の類は、どうしても「家畜」という感があるのですが(2005/12/15)
などです。
この他、哺乳類やペットに関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリーよりどうぞご覧ください。

2006年11月21日

ブーゲンビレア

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和名:ブーゲンビレア
学名:Bougainvillea Comm.

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沖縄 伊芸【2006.11.18】

2006年11月20日

クマ(熊)の害を防ぐには?2

 グッと寒くなりましたね。急に、気温が下がっていますから皆さん体調には十分注意をしましょうね。
 さて、10月9日に投稿しました『クマ(熊)の害を防ぐには?』に、追記をいたしましので、ご覧下さい。
 11月17日にWWFから、クマ(ツキノワグマ)の駆除について声明が出されました。
 生物保護の観点から考える上で、大変参考になる声明だと思います。駆除しないためにはどうしたらいいのか?この機会に、皆さんも考えましょう。
クマ(熊)の害を防ぐには?(2006年10月09日)

葉隠れの術を使う? ナナフシ

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 生き物を見ていると、「何とよくできているのだろう」と感心することが、しばしばあります。周囲の環境にそっくりな生き物など、特にそう思いますね。
 ナナフシは、そんな生き物の仲間です。体の形が、木の枝や草の茎にそっくりです。草むらなどでじっとしていると、まるで見分けがつきません。
 ナナフシには、たくさんの種があります。昆虫の中のナナフシ目に属するグループです。世界中には、二千種以上もいます。日本には、十八種ほどが分布します。
 植物にそっくりでも、よく見れば、他の昆虫と同じ体つきをしています。頭・胸・腹の区別があり、六本の脚が生えています。胴体と脚が極端に細長いため、枝や茎に似て見えるのですね。色も、植物に似た緑や茶色をしています。
 ナナフシの仲間は、どの種も、おとなしい植物食昆虫です。一部を除けば、何の武器も持ちません。身を守るために、植物そっくりの姿をしています。これで敵をごまかせるわけです。専門的には、隠蔽的擬態【いんぺいてきぎたい】といいます。
 隠蔽的擬態の隠蔽【いんぺい】とは、「隠す」という意味ですね。擬態【ぎたい】とは、「形を真似する」という意味です。つまり、「姿を隠すために、周囲のものの形を真似すること」です。ナナフシのように弱い生き物が、よく使う手です。
 ナナフシは、ただ形を似せるだけではありません。動く時はゆっくりと、揺れるように動きます。草木が風に揺れるように見せるためです。自分の脚を、わざと切ることもあります。敵に脚をつかまれても、これなら逃げ切れますね。トカゲの尻尾切りみたいです。脚は再び生えてくるので、大丈夫です。生きるための工夫は、尽きないものですね。
 ナナフシの仲間で、擬態を極めるのは、コノハムシでしょう。どこからどう見ても、木の葉そっくりです。名に偽りはありません。虫食いの跡らしき模様まであったりします。残念ながら、コノハムシは日本にはいません。東南アジアに分布します。
 日本産ナナフシの擬態も、充分に驚異的です。野外でナナフシを見つけたら、ぜひ、その驚異を楽しんで下さい。ナナフシは、誰もが安心して観察できる昆虫です。

 ナナフシが脚を切るのと似た「トカゲの尻尾切り」については、以前の記事でも紹介しています。以下を御参照下さい。

トカゲのしっぽ切りは何のため?(2006/9/11)


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には、エダナナフシ、ナナフシモドキ、ニホントビナナフシは掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月19日

紅葉台から望む 2

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山梨 鳴沢村 【2006.11.15】

2006年11月18日

紅葉 2

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山梨 鳴沢村 【2006.11.15】

2006年11月17日

トンビは猛禽【もうきん】か?

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 トンビは、誰でも知っている鳥の一種ですね。正式な種名は、トビといいます。タカの仲間(猛禽類)なのに、恐れられるより、親しまれています。なぜでしょう?
 トビは、市街地でも、悠々と空を舞うのが見られますね。日本で最も平凡なタカの仲間です。人間の身近にいることが、親しまれる理由の一つでしょう。
 けれども、トビは確かに猛禽です。小型の動物を襲って食べます。トカゲ、ヘビ、カエル、ネズミなどです。それらの小動物にとって、トビは、とても恐ろしい鳥でしょう。
 低空を飛行している時など、トビの姿がはっきり見えます。タカの仲間らしく、勇猛な姿をしています。嘴や爪が鋭いですね。翼を広げた大きさは、150cmほどにもなります。小動物ばかりでなく、もっと大きな動物でも、獲って食べられそうですよね。
 しかし、例えば、ニホンザルのような大きめの動物は、トビの獲物になりません。トビが大型の動物を食べるのは、死体になった時だけです。トビは、腐肉食の鳥でもあります。つまり、死体片付け屋さんです。
 トビは、海岸に多いですね。あれは、打ち上げられる生き物の死骸や、漁港で捨てられる魚などを狙うためです。カラスのように、ごみをあさることもあります。「トンビに油揚げをさらわれる」ということわざどおり、時には、肉以外のものも食べます。
 昔の人も、そういう習性を見知っていたのでしょう。タカの仲間にしては、情けなく見えるところに、親しみを持ったのかも知れません。
 秋、海岸に行くと、たくさんのトビが一緒に飛んでいることがあります。トビは、繁殖期を過ぎると、集団でねぐらを作って一緒に行動することがあります。
 腐肉食の傾向が強いからこそ、こんなことができるのですね。普通のタカではあり得ません。生きている獲物が、狭い範囲に大量にいることはないためです。トビならば、死骸やごみの多い海岸などで、群れることができます。
 死体やごみを食べるからといって、トビをばかにするのは間違いです。彼らは、自然界の掃除屋という、大切な役割を果たしています。こんなタカがいてもいいでしょう。


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2006年11月16日

紅葉台から望む

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山梨 鳴沢村 【2006.11.15】

2006年11月15日

ミノムシ(蓑虫)は鳴く?

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 ミノムシは、秋の風情を感じさせる昆虫ですね。秋風に吹かれる様子は、いかにも寒さに身を縮めているようです。でも、じつは、秋に限らずほぼ一年中見られます。秋から冬にかけては、他の昆虫の数が少ないので、ミノムシが目立つのでしょう。
 ミノムシは、ミノガというガの仲間です。ミノガにはたくさんの種があります。中でも、オオミノガとチャミノガという種が、ミノムシと呼ばれることが多いです。
 多くのガと同じように、ミノガの幼虫も、イモムシ型をしています。ミノムシをいたずらして、蓑【みの】から出したことがある方なら、御存知でしょう。他のイモムシと同様、ミノムシも植物の葉を食べます。普通のイモムシと違うのは、ミノを作るところですね。彼らは、ミノで敵の目をごまかしています。ミノには、乾燥を防ぐ役割もあります。
 ミノに入っているのは、ミノガの幼虫です。成虫はガの姿をしています。
 ところが、不思議なことに、ガの姿になるのは雄だけです。雌は、成虫になっても翅【はね】がありません。一生イモムシ型で、ミノの中に棲みます。飛べる雄が雌のミノを訪れて、交尾します。なぜこうなのかは、わかっていません。
 「ミノを作る」という習性は、昔から人の興味を引いてきました。平安時代の『枕草子』にも、ミノムシが登場します。『枕草子』などでは、ミノムシが「鬼の子」と呼ばれています。姿が醜いからだそうです。私には、他の虫と比べて、それほど醜いとは思えません。鬼の子とまで呼ぶのは、気の毒ですね。
 また、昔の人は、「ミノムシが鳴く」と信じていました。俳句の秋の季語にも、「蓑虫鳴く」とあります。ミノムシの声は、「ちちよ(父よ)、ちちよ」と聞きなされました。
 実際には、ミノムシには発声器官がないため、鳴きません。どうやら、秋に鳴くコオロギの仲間の声を、ミノムシの声と間違えたようです。
 ミノムシには、真偽が不確かな俗信が多いです。本当の生態は、謎が多いです。身近で、変わった習性を持つ虫だからでしょう。子どもの遊び相手にされることも多いですね。安全に親しめる自然の生き物として、身近にいて欲しいと思います。



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には、チャミノガは掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月14日

生まれたてのサンショウウオを

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先日、生まれたてのサンショウウオを捕まえました。特別なにかしなければいけない飼い方ってありますか?教えて下さい。

 日本のサンショウウオは、どの種も絶滅の危機に瀕しています。生息地の破壊が進んでいるためです。

 ですから、できれば野生のサンショウウオは、捕まえて飼ったりせずに、野生に置いておいてあげたほうがいいですね。

 インターネット生物図鑑には、日本のサンショウウオが10種掲載されています。
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また、以下のサイトにも、サンショウウオやカエルなどの両生類が、たくさん載っています。とても楽しいサイトです。参考になさるとよいと思います。
『両生類(AMPHIBIANS) びっきぃとやまどじょう』

2006年11月13日

秋に美味しい鰍【かじか】

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 漢字で「鰍」と書く魚を御存知ですか? カジカと読みます。日本の淡水に棲む魚です。食べると美味しいです。秋から冬にかけてが旬なので、「鰍」だそうです。
 けれども、「カジカなんて食べたことがない」という方が多いでしょうね。そういう方でも、もしかしたら、気づかず食べているかも知れません。
 ゴリという魚を食べたことはありませんか? あるいは、オコゼやヤマノカミという魚を食べたことは? どれも、カジカの別名です。
 カジカは、とても別名が多い魚です。日本の各地で食用にされ、地方ごとに方言名が付けられたためです。おかげで、釣ったり食べたりしているのに、カジカの名を知らない人が多いですね。例えば、北陸の金沢で言う「ごり料理」は、カジカ料理のことです。漢字では、鮴【ごり】と書かれますね。
 ところが、ややこしいことに、ゴリ、オコゼ、ヤマノカミといった名は、他種の魚にも使われます。オコゼやヤマノカミの場合は、正式な種名がオコゼ、正式な種名がヤマノカミという魚がいます。ゴリについては、ハゼ科のマハゼやヨシノボリなどを、そう呼ぶこともあります。どの魚も、カジカとは全くの別種です。
 さらにややこしいことに、カジカと呼ばれる魚は、複数います。むろん、正式な種名をカジカという魚は、一種だけです。それ以外に、よく似た別種を、カジカと呼ぶことがあります。正式種名ヤマノカミ、正式種名アユカケなどの魚が、カジカと呼ばれます。
 カジカやゴリという名だけでは、それが正式には何という種なのか、わかりません。身近な魚でも、こんなふうに混乱している例があるのですね。
 他にも、カジカには、ややこしい問題があります。正式な種名をカジカと呼ばれる魚は、一種ではなく、複数の種に分けるべきだという意見があります。
 カジカの中には、明らかに、生態が違うグループが含まれます。それが種の違いによるのか、そうでないのか、研究者の間でも、意見が分かれています。
 カジカのように、現代科学でも、混乱していることはたくさんあります。でも、だからこそ面白いです。自分の手で混乱を治められるかも、と思えば、ロマンがありますよね。


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には、カジカは掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月12日

シロとクロ

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和名:クロサギ
学名:Egretta sacra

和名:ダイサギ
学名:Egretta alba

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沖縄 金武 【2006.10.28】



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には、ダイサギなど、日本で見られるサギ類10種が、掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月11日

紅葉

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山梨 河口湖 【2006.11.07】

2006年11月10日

コウイカとヤリイカはどう違う?

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 イカは、日本人に好まれる食材ですね。日本近海には、たくさんの種のイカが分布します。ヤリイカ、コウイカ、ケンサキイカ、コブシメなどです。みな食用になりますね。
 イカの仲間は、大きく三つのグループに分けられます。コウイカ目と、ダンゴイカ目と、ツツイカ目です。同じイカでも、グループごとに違いがあります。
 コウイカ目には、コウイカ、コブシメ、シシイカなどが属します。幅広い体型をしています。胴体全体にひれ(えんぺら)が付きます。ゆっくり泳ぐのが得意です。
 コウイカの胴体を触ると、けっこう硬いことに気づくでしょう。表皮の下に、プラスチックのような「甲」を持つためです。これが、コウイカ目の大きな特徴です。
 ダンゴイカ目は、ミミイカ目とも呼ばれます。野外で会った時でも、彼らの分類は間違えにくいです。特徴ある体型だからです。「団子」の名のとおり、小さく丸いです。コウイカ目と違って、硬い甲は持ちません。一部に、軟らかい甲を持つ種がいます。
 ツツイカ目には、ヤリイカ、ケンサキイカ、スルメイカなどが属します。ヤリイカのように、スマートな種が多いです。胴体の先のほうに、三角形のひれ(えんぺら)が付きます。甲はありません。ほとんどの種が、速く泳ぐのが得意です。
 分類を間違えやすいのが、アオリイカです。幅広い体型や、大きなひれ(えんぺら)は、コウイカ目のようですね。けれども、アオリイカには甲がありません。ツツイカ目です。
 面白いことに、英語では、イカ類全体を指す言葉がありません。コウイカの仲間をcuttlefish、その他のイカをsquidと呼び分けます。甲(英語でcuttlebone)の有無により、呼び名が違うのですね。理由はわかりません。
 コウイカ目の甲は、遠い祖先の名残です。イカ全体の祖先は、オウムガイの仲間です。オウムガイは、立派な殻を持ちますね。あの殻が退化したものが、甲です。ダンゴイカ目やツツイカ目では、甲さえもなくしてしまいました。
 イカは、殻で体を守るより、身軽になって速く泳ぐことで、敵から逃れるようになりました。おかげで、彼らは、世界中の海で栄えています。

 イカの仲間については、過去の記事でも扱っています。御参照下さい。

イカの、とんがってる部分は、何と呼ぶのでしょうか?(2006/10/27)
四億年前からの生き残り? オウムガイ(2006/10/26) 
 ダイオウイカは食べられない。残念!(2006/10/20)


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2006年11月 9日

立冬の富士

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山梨 河口湖 【2006.11.07】

2006年11月 8日

イルカに腹びれはない?

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 先日、日本の和歌山県沖で、「腹びれのあるイルカが発見された」というニュースがありました。仰向けにされたイルカの写真が、印象的でしたね。
 あの写真を見て、「普通のイルカと、どこが違うのだろう?」と思った方が多いでしょう。普通の人は、イルカをまじまじと観察する機会なんてありません。イルカの体のどこがどうなっているか、わかりませんよね。
 イルカの体の形は、一見、魚にそっくりです。けれども、よく観察すれば、魚と大きく違う部分があるとわかります。その違いの一つが、「腹びれの有無」です。
 普通の魚には、体の下側(腹の部分)に、ひれが付いています。これが腹びれです。イルカの体には、腹びれはありません。腹部には何もなく、つるんとしています。
 先日のイルカは、ないはずの腹びれがあるために、大騒ぎされたのですね。なぜ、こんなことが起こったのでしょう?
 じつは、大昔、今のイルカの祖先には、腹びれがありました。それは、後ろ脚が変化したものでした。海中で泳ぐ生活をするなら、脚よりひれのほうが便利ですね。そのために、イルカの祖先は、前脚を胸びれに、後ろ脚を腹びれに、尾を尾びれに変化させました。
 海での生活に適応してゆくうちに、イルカの祖先は、腹びれが要らなくなったようです。腹びれを完全に退化させて、今のイルカになりました。
 大昔のクジラやイルカの化石には、「腹びれ」の痕跡があります。「腹びれ」=後ろ脚ですから、後ろ脚の骨が残っていれば、「腹びれがあったのだろう」とわかります。
 例えば、古代のクジラとして有名なバシロサウルスには、小さな後ろ脚の骨があります。生前のバシロサウルスには、小さな「腹びれ」があったのではといわれます。
 先日見つかったイルカは、まさに、このバシロサウルスのような状態です。先祖返りといえるでしょう。これは、世界的に見ても、極めて珍しい発見です。
 イルカの仲間は、人間に親しまれているわりに、進化の過程がわかっていません。謎が多いです。今回見つかったイルカが、謎の解明に「協力」してくれるといいですね。


退化したひれ持つイルカ発見 太地 (2006/11/07 紀伊民報)

※ニュースソースですので、リンクは切れてしまうかもしれません。今なら、イルカの画像が見られます。お早めに!!


  過去の記事でも、イルカやクジラの仲間を取り上げたものがあります。ご興味がありましたら、以下の記事もどうぞ御覧ください。

ハンドウイルカ、バンドウイルカ、どっちが本当?(2006/6/24)
イルカとシャチの名前の由来について(2006/6/15)
シャチについて教えてください(2006/4/23)
ザトウクジラはホエールウォッチングの人気者(2006/3/13)



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には、カマイルカ、シャチ、スジイルカ、ハンドウイルカ(バンドウイルカ)が、掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月 7日

理科の宿題で

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 理科の宿題で哺乳類・爬虫類・両生類のどれかのことを調べなければいけなくなりました。
テーマを珍しい生物にしたいと思っています。どんな生物が良いか教えてください。


 哺乳類の中での珍しい動物なら、以下の本に詳しく載っていますよ。
少々高い本なので、図書館で探してみるとよいと思います。


今泉 忠明著『世界珍獣図鑑』、人類文化社発行、桜桃書房発売、2000年、本体価格3200円

2006年11月 6日

甘栗【あまぐり】はクリではない?

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 食欲の秋ですね。野山にどっさり美味しい実がなる季節です。
 クリは、代表的な秋の実でしょう。甘栗などは、お馴染みの味です。日本の各地にクリ畑がありますね。シバグリと呼ばれる野生クリも、いまだに利用されます。
 普通の人は、日本のクリが甘栗にされていると思うでしょう。ところが、「天津甘栗」などといって売られる甘栗は、クリとは違う種から作られます。
 「甘栗がクリでなければ何なんだ!?」と思いますよね。答えは、チュウゴクグリです。中国産のクリの仲間です。チュウゴクグリと日本のクリとは、違う種です。甘栗の材料は、ほとんどが中国からの輸入品です。
 クリの仲間には、いくつもの種があります。互いに、外見が似ている種が多いです。そのうえ、種名にも混乱があるため、いっそうわかりにくいです。
 日本で普通にクリと呼ばれるのは、学名をCastanea crenataという種です。他種と区別するため、ニホングリと呼ばれることもあります。シバグリもニホングリに入ります。
 チュウゴクグリは、学名をCastanea mollissimaといいます。シナグリ、アマグリ、チョウセングリなどとも呼ばれます。他に、アメリカグリ、ヨーロッパグリなどが、食用に栽培されます。マロングラッセの材料にされるのは、ヨーロッパグリです。
 ややこしいことに、日本のクリの中には、チュウゴクグリと交配した栽培品種もあります。たまに、チュウゴクグリそのものも、日本で栽培されています。
 三度栗というものを、聞いたことがあるでしょうか? 日本各地の七不思議などにある伝説です。「一年に三度実がなるクリがある」というのです。
 三度栗の正体は、チュウゴクグリです。チュウゴクグリは、年に何度か実を付けることがあります。外来種の性質を知らなければ、怪しく見えますよね。
 日本では、縄文時代から、クリを利用してきました。縄文人は、クリの木を計画的に植えていたとわかっています。日本に限らず、世界各地で、クリの仲間は利用されてきました。厳しい冬の前、クリが実るのは、きっと自然のはからいでしょう。


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には、クリは掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月 5日

雲海と月

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日本上空 【2006.09.24】
沖縄 金武【2006.10.09】

2006年11月 4日

夕日

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沖縄  砂辺【2006.10.28】

2006年11月 3日

カメムシはなぜ臭【くさ】い?

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 カメムシという昆虫がいますね。彼らは嫌われ者です。理由は、臭いからです。子どもの頃、つい彼らをいじってしまって、臭い思いをした方は多いでしょう。
 カメムシが臭いのは、敵から身を守るためと考えられています。ヒトも、あの臭さは苦手ですよね。他の動物にとっても同じようです。あんなに臭いのでは、食べようという気をなくすでしょう。カメムシは、食べられないように、臭い物質を分泌します。
 じつは、カメムシの臭い物質は、他の役割も果たしています。フェロモンの役割です。
 フェロモンという言葉は、誤解されがちです。よく「異性を惹きつける魅力」の意味で使われますね。本来は違います。フェロモンとは、生き物が放出する化学物質のことです。同種の他の個体に、いろいろな情報を伝えるものです。
 中で有名なのは、同種の異性を惹きつける「性フェロモン」です。これが、前記の意味に転用されたのですね。すべてのフェロモンが性フェロモンなのではありません。他にも、さまざまなフェロモンがあります。同種の仲間に「集まれ」と知らせる「集合フェロモン」や、「敵が来たぞ。分散して逃げろ」と伝える「警報フェロモン」などです。
 カメムシの仲間では、臭い物質を、集合フェロモンと警報フェロモンに使う例が知られています。例えば、ホソヘリカメムシは、臭い物質を集合フェロモンに使います。ホオズキカメムシは、臭い物質が警報フェロモンになります。
 ナガメという種は、臭い物質を、集合フェロモン・警報フェロモン両方に使います。少量を放出すると集合フェロモンに、大量に放出すると警報フェロモンになります。巧みな使い分けですね。
 臭い物質は、敵から逃れる防御物質としてできたのでしょうか? 防御物質が、フェロモンに転用されたのでしょうか? それとも、フェロモンが先にできて、それが防御物質に転用されたのでしょうか? この問題は、解決されていません。
 カメムシは、ただの臭い昆虫ではありません。「臭いこと」には、巧妙な仕組みがひそんでいます。自然の仕組みには、いつも驚かされますね。


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には、ホソヘリカメムシ、ホオズキカメムシ、ナガメなど、三十種以上のカメムシが掲載されています。ぜひご利用下さい。

2006年11月 2日

電線にとまっているすずめは

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 電線にとまっているすずめは、何故感電しないのですか?
また、高電圧線には、とまっていないのですか?おしえてください。お願いいたします。


 これは、皆さん不思議に思うことでしょうね。こういう質問はあちこちに寄せられているようです。

 感電は、体に電流が流れることによって起きます。電流が流れるには、電位差のある2箇所に触れる必要があります。つまり、何本かの電線のうち、2本を同時に触ると感電するわけですね。

 しかし、スズメは1本の電線に止まっているだけなので、触っている部分(両脚)の電位差がありません。そのために、感電しないのです。

2006年11月 1日

ノネコ

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和名:ノネコ
学名:Felis catus

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沖縄 金武【2006.10.08】