2006年11月13日
秋に美味しい鰍【かじか】
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漢字で「鰍」と書く魚を御存知ですか? カジカと読みます。日本の淡水に棲む魚です。食べると美味しいです。秋から冬にかけてが旬なので、「鰍」だそうです。
けれども、「カジカなんて食べたことがない」という方が多いでしょうね。そういう方でも、もしかしたら、気づかず食べているかも知れません。
ゴリという魚を食べたことはありませんか? あるいは、オコゼやヤマノカミという魚を食べたことは? どれも、カジカの別名です。
カジカは、とても別名が多い魚です。日本の各地で食用にされ、地方ごとに方言名が付けられたためです。おかげで、釣ったり食べたりしているのに、カジカの名を知らない人が多いですね。例えば、北陸の金沢で言う「ごり料理」は、カジカ料理のことです。漢字では、鮴【ごり】と書かれますね。
ところが、ややこしいことに、ゴリ、オコゼ、ヤマノカミといった名は、他種の魚にも使われます。オコゼやヤマノカミの場合は、正式な種名がオコゼ、正式な種名がヤマノカミという魚がいます。ゴリについては、ハゼ科のマハゼやヨシノボリなどを、そう呼ぶこともあります。どの魚も、カジカとは全くの別種です。
さらにややこしいことに、カジカと呼ばれる魚は、複数います。むろん、正式な種名をカジカという魚は、一種だけです。それ以外に、よく似た別種を、カジカと呼ぶことがあります。正式種名ヤマノカミ、正式種名アユカケなどの魚が、カジカと呼ばれます。
カジカやゴリという名だけでは、それが正式には何という種なのか、わかりません。身近な魚でも、こんなふうに混乱している例があるのですね。
他にも、カジカには、ややこしい問題があります。正式な種名をカジカと呼ばれる魚は、一種ではなく、複数の種に分けるべきだという意見があります。
カジカの中には、明らかに、生態が違うグループが含まれます。それが種の違いによるのか、そうでないのか、研究者の間でも、意見が分かれています。
カジカのように、現代科学でも、混乱していることはたくさんあります。でも、だからこそ面白いです。自分の手で混乱を治められるかも、と思えば、ロマンがありますよね。
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には、カジカは掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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