2006年11月24日
白くないアザラシの赤ちゃんもいる?
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可愛い動物の中でも、アザラシの赤ちゃんの可愛さは、特筆ものですね。真っ白い赤ちゃんの写真を、見たことがある方は多いでしょう。
多くのアザラシは、海氷の上で出産します。アザラシの赤ちゃんが白いのは、その風景に溶け込むためです。氷の上は、白一色ですからね。違う色では、たちまち敵に見つかってしまいます。そうならないように、周囲の色と合わせています。
すべてのアザラシの赤ちゃんが、白いわけではありません。白くない種もいます。例えば、ゼニガタアザラシの赤ちゃんは、白くありません。
ゼニガタアザラシは、日本に分布するアザラシです。北海道に棲みます。彼らは、氷の上でなく、岩の上で出産します。だから、赤ちゃんは白くありません。岩の上で白かったら、逆に目立ってしまいますよね。
ゼニガタ(銭形)という名のとおり、彼らの体には、穴の開いた硬貨のような模様があります。ゼニガタアザラシの赤ちゃんは、親と同じ銭形模様です。
白いアザラシの赤ちゃんも、産まれて二、三週間も経てば、親と同じ模様になります。その頃には、泳げるようになるからです。氷の風景に紛れる必要がなくなります。
ゴマフアザラシなどに比べると、ゼニガタアザラシは、あまり人気がないようです。赤ちゃんが白くないせいでしょうか? けれども、ゼニガタアザラシは、とても珍しい「日本土着」のアザラシです。日本沿岸に定着し、繁殖するほぼ唯一の種です。
アザラシの仲間は、かつてたくさん捕獲されました。「魚を食い荒らす」と、漁師さんに憎まれたからです。貴重なゼニガタアザラシも、例外ではありません。実害があるのでは、可愛がってはいられませんよね。
最近は、流れが変わってきています。漁業被害はいまだにあるものの、ただの害獣とはされなくなりました。ゼニガタアザラシを、観光に利用する動きがあります。珍しいアザラシを観て、自然に親しもう、というわけです。旅行者も、地元の人も、ゼニガタアザラシも、みんなが得をするシステムができるといいですね。
アザラシについては、過去の記事でも取り上げています。以下の記事も御参照下さい。
アシカとアザラシはどう違う?(2005/11/4)
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.netには、ゼニガタアザラシをはじめ、アゴヒゲアザラシ、クラカケアザラシ、ゴマフアザラシが掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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