2007年1月 5日
新年の神さまはユズリハに乗ってくる?
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お正月には、門松を立てたり、注連【しめ】飾りを掛けたりしますね。それらのお正月飾りには、多くの植物が使われます。ユズリハという植物も、その一つです。
とはいえ、「ユズリハなんて聞いたことがない」という方も多いでしょう。お正月飾りには、地方色が強く出ます。ユズリハを使わない地方も多いですね。使う地方では、注連飾りや、鏡餅に添えるようです。
ユズリハをお正月飾りに使うのは、その落葉の仕方に由来します。
面白いことに、ユズリハは、新しい葉が伸びるのを待ってから、古い葉が落ちます。このために、譲葉【ゆずりは】という名が付きました。古い葉と新しい葉が交代するのを、年長の世代が、成長した年少の世代に譲ると見立てたのですね。古くなったものが、新しい力を得て再生するのが、おめでたいとされました。
普通の落葉樹の葉は、一年もたずに落ちてしまいますね。ユズリハの葉は、一年以上生きます。葉は春に生まれます。夏・秋・冬と過ごして、翌年の春に、年下の葉を迎えます。年長になった葉は、年少の葉が伸びきった初夏の頃に、一生を終えます。
なぜ、ユズリハは、こんな落葉の仕方をするのでしょうか? 明確な理由はわかっていません。ただ、一年中緑の葉があれば、光合成に有利であることは確かですね。いつでも光合成ができれば、たくさんの栄養を得られます。冬でも元気なわけですね。
お正月飾りの植物は、ユズリハをはじめ、ダイダイ、ウラジロなど、ほとんど常緑です。冬でも生命力に満ちた姿が、尊ばれたのでしょう。
ユズリハの性質は、どこでも珍しがられたようです。世界の各地で、「二年分の葉が共存する」ことにちなんだ名が付けられています。例えば、お隣の中国では、ユズリハを「交譲木」と書きます。北海道では、アイヌの人たちが、「越冬する葉」という意味の名を付けていたそうです。北海道には、ユズリハの変種のエゾユズリハが分布します。
昔の人は、ユズリハの葉を、「次世代を育てる」象徴としました。ユズリハには、それにちなんだ行事が多いです。昔の人がユズリハに寄せた思いを、受け継ぎたいですね。
お正月に関係する記事などを過去に取り上げています。ご興味がありましたら、以下の記事もどうぞご覧ください。
ツクバネ?(アキアカネ)(2006/1/4)
羽根突きの羽根の原点? ツクバネ(2006/1/4)
代々の実が付くおめでたい果実、ダイダイ(2005/12/31)
お正月の飾りになぜウラジロ?(2005/12/16)
などです。この他に、、植物に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリーよりどうぞご覧ください。
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ユズリハが掲載されています。
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松沢千鶴
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