2007年2月12日
アホウドリの熱愛度は鳥類一?
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もうじきバレンタインデーですね。日本では、「女性がチョコレートを贈る日」と誤解されています(笑)。欧米では、恋人同士が贈り物をし合ったりして、愛情を確かめ合う日とされています。愛情を深める行事は、大いにやりたいですね。
西洋の俗説では、この日から、鳥たちが巣作りを始めるといいます。「愛の巣を作る」というイメージから来たのでしょう。実際には、ほとんどの鳥の繁殖期には、早すぎます。
中には、二月に繁殖期を迎える鳥もいます。アホウドリがその一種です。
アホウドリは、絶滅が心配されている鳥です。世界中で、日本の鳥島と、尖閣諸島でしか、繁殖が確認されていません。彼らの繁殖期は、十月頃から五月頃にかけてです。普通ならば、冬に当たる時期ですね。けれども、鳥島や尖閣諸島は、熱帯に属します。寒さに悩まされることはないのでしょう。
他の鳥と比べると、アホウドリの繁殖行動は、特異です。つがい、つまり「夫婦」になるまでに、とても長い時間をかけます。相手を選ぶのに、何年もかけるのです。「結婚」前に、長い「恋人」期間があります。若鳥は、いろいろな相手と付き合ってみて、伴侶を決めるようです。いったん、伴侶を決めたら、同じ相手と生涯連れ添います。
まるで人間みたいですね。愛情深さでは、人間以上かも知れません。実際に観察した人によれば、「恋人」時代のアホウドリは、本当に、相手とべったり一緒に過ごすそうです。「夫婦」になってからも、愛情を確かめ合うディスプレイを欠かしません。
伴侶選びに時間をかけるのは、アホウドリの寿命が長いからです。彼らは、二十年以上も生きると推定されています。野生の鳥としては、異例な長さです。多くの小鳥のように、野生で数年しか生きないのなら、こんな悠長なことはできません。
「アホウドリ」とは、ずいぶん失礼な名を付けたものですね。陸上で、動きが鈍いことから付けられました。海鳥の彼らは、陸ですばやく動く必要がないため、そうなっただけです。「アホウ」だったら、これほど慎重に「夫婦」愛を築くことなどできません。彼らの愛情深さは、人間が見習ったほうがいいくらいですね。
過去の記事でも、バレンタインデーに関する生き物や、鳥類のつがい(夫婦)関係を扱っています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
子育てに張り切るお父さん、タマシギ(2006/6/17)
鴛鴦(オシドリ)は本当におしどり夫婦か?(2006/3/6)
チョコレートの原料は古代文明の遺産、カカオ(2006/2/10)
などです。このほか鳥類に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事はカテゴリーよりどうぞご覧ください。
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松沢千鶴
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