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2007年4月 5日

花祭りの甘茶は、お茶の木からできる?

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 四月八日は、お釈迦さまの誕生日とされていますね。お寺では、灌仏会【かんぶつえ】というお祭りが行なわれます。花祭りという名のほうが、有名でしょう。
 灌仏会に欠かせないのが、甘茶【あまちゃ】です。名のとおり、甘いお茶ですね。お釈迦さまの像にかけたり、お祭りの参加者に配布されたりします。
 この甘茶は、普通のお茶を加工したものでしょうか? いえ、違います。
 甘茶は、アマチャという植物から作られます。普通のチャ(茶)の仲間ではありません。なんと、アジサイの仲間です。
 アマチャは、ヤマアジサイというアジサイの仲間の変種です。ヤマアジサイ自身が、ガクアジサイの変種とされることもあります。
 ガクアジサイは、栽培されるアジサイの原種です。ガクアジサイから、普通のアジサイが作られました。同じ一族だけあって、アマチャの花は、ガクアジサイに似ています。
 甘茶と似たものに、甜茶【てんちゃ】があります。同じように甘いお茶です。甜茶と甘茶とは、同じものでしょうか? 全く同じ、とは、言えません。
 甜茶とは、本来、甘い味のお茶すべてを指しました。ですから、広い意味では、甘茶は甜茶の一種です。
 けれども、今の日本で「甜茶」といえば、普通、甘茶とは違うものを指します。バラ科の一種から作られるお茶です。甜葉懸鈎子【てんようけんこうし】という植物が、甜茶の原料です。スギ花粉症に効く甜茶は、これです。
 他に、アマチャと似たものとして、アマチャヅル(甘茶蔓)という植物があります。アマチャヅルも、甘いお茶にして飲まれます。名前も用途も似ているため、混同されやすいですね。しかし、アマチャヅルはウリ科です。アジサイの仲間ではありません。
 アマチャと、アマチャヅルと、甜葉懸鈎子とは、それぞれ遠縁の植物です。ですが、どの種にも薬理作用があります。何に効くかは、三種とも違います。
 信心深くなくても、灌仏会で甘茶をいただけば、健康になりそうですね。



 過去の記事でも、仏教に関係する植物を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 シャラの木と沙羅双樹【さらそうじゅ】はどう違う?
 お釈迦さまも食べた? レモン(2006/08/21)
 などです。 
 この投稿のほかにも、植物に関するコラム、Q&Aなど盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリーよりどうぞご覧ください。


図鑑↓↓↓↓↓には、
アマチャに近縁なヤマアジサイやガクアジサイが掲載されています。
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