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2007年4月30日

五月五日は、あやめの節句?

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 ゴールデンウィーク最後の祝日が、五月五日ですね。古来の端午【たんご】の節句です。端午の節句は、別名で、「あやめの節句」とも呼ばれました。
 「あやめ」といえば、普通は、美しい花が咲くアヤメを思い浮かべるでしょう。なぜ、端午の節句にアヤメなのでしょうか?
 じつは、端午の節句を「あやめの節句」としたのは、誤解から始まっています。
 昔、「あやめ」という言葉は、複数の植物を指しました。今のアヤメだけを「あやめ」と呼んだのではありません。現在、ショウブと呼ばれる植物も、「あやめ」と呼ばれました。端午の節句に使われたのは、本来、アヤメではなく、ショウブのほうでした。
 アヤメとショウブとは、遠縁です。アヤメはアヤメ科に、ショウブはサトイモ科(またはショウブ科)に属します。けれども、両種は、葉が似ているため、混同されました。アヤメもショウブも、漢字で書くと「菖蒲」です。ややこしいですね。
 さらに、ややこしいことがあります。アヤメには、姿が似た近縁種が、たくさんあります。それらの近縁種まで混同されて、「あやめ」や「しょうぶ」と呼ばれることがあります。
 代表的なものが、ハナショウブですね。葉がショウブに似て、ショウブよりも美しい花が咲きます。だから、「花菖蒲」です。ハナショウブの花は、アヤメにそっくりです。「花菖蒲」と書いて「はなあやめ」とも読めるのが、混乱に拍車をかけています。
 アヤメと、アヤメの近縁種とは、区別が難しいです。どの種も似ているからです。他の種からアヤメを分ける特徴は、おおむね、以下のとおりです。
1)花期が比較的早い。日本の内地で、平地であれば、四月下旬~五月中旬。
2)湿地には生えない。乾いた地面に生える。
3)花の色に変異が少ない。ほとんどが青か紫。まれに白。花弁の付け根に、黄色っぽい網目模様がある。
 生物学では、種を区別するのは、大事なことです。でも、鑑賞するなら、一つの種にこだわる必要はありませんね。それぞれの種の美しさを、お楽しみ下さい。


 過去の記事で、端午の節句に関連する生き物を取り上げています。また、アヤメの画像もあります。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 鯉(コイ)は本当に滝を登るか?(2006/4/24) 
 端午の節句に欠かせない菖蒲(ショウブ)(2006/4/21) 
 どちらがアヤメか?カキツバタか?(2006/1/19) 
などです。このほかに植物に関する投稿が盛りだくさんです。各カテゴリーよりご覧ください。


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には、アヤメ、ショウブやカキツバタに似たキショウブなどが、掲載されています。ぜひご利用下さい。

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