2007年5月 4日
とんぼの眼鏡は水色めがね? シオカラトンボ
立夏を過ぎると、暑い日も出てきますね。気温の上昇にともなって、生き物の活動も盛んになります。トンボなどの昆虫に会うことも、多いですね。
日本で最も平凡なトンボは、シオカラトンボでしょう。おそらく、日本人で、このトンボに会ったことがない人は、いません。北海道から南西諸島まで、広く分布するからです。市街地でも、ちょっとした水場があれば、シオカラトンボがやってきます。成虫が見られる時期も、おおよそ四月から十月までと、長いです。「とんぼの眼鏡は水色めがね♪」と歌われるとおり、複眼が水色をしているトンボです。
ただし、「水色めがね」なのは、雄のシオカラトンボだけです。雌の複眼は、茶色っぽいです。体の色も、雌は雄とまったく違います。雌のシオカラトンボは、体色が麦藁【むぎわら】色をしているため、「ムギワラトンボ」という別名があります。
シオカラトンボの雄は、青白い色をしていますね。これを、「塩が付いている」と見立てて、「塩辛」トンボと名付けたようです。
「塩辛」色になるのは、成熟した雄だけです。羽化して間もない未熟な雄は、雌と似た色です。「塩辛」色は、成熟した雄の印【しるし】だと考えられています。
まれに、雌なのに「塩辛」色になってしまう個体がいます。それでも、トンボ同士では、雌雄の区別ができるようです。「塩辛」色の雌も、ちゃんと雄と交尾しています。
雄は、どうやって雌を見分けるのでしょうね? この仕組みは、わかっていません。なぜ、「塩辛」色の雌が生まれるのかも、わかっていません。
シオカラトンボには、姿の似た種が何種かあります。オオシオカラトンボ、コフキトンボ、シオヤトンボなどです。どれも、雄が「塩辛」色になります。似ていても、大きさや、体の模様、好む環境などが、少しずつ違います。なかには、コフキトンボのように、雌も普通に「塩辛」色になる種もいます。
姿や、好む環境を変えることによって、トンボたちは、うまく棲み分けています。たくさんのトンボが暮らすには、多様な環境が必要なのですね。
過去の記事で、いろいろなトンボを取り上げています。画像もあります。また、トンボに似た別の昆虫も取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
ノシメトンボ(2006/09/03)
精霊【しょうりょう】トンボとはどんなトンボ?(2006/8/12)
トンボでないトンボがいる?(2006/7/31)
などです。このほかにも、トンボをはじめたくさんの昆虫に関する投稿があります。各カテゴリーよりご覧ください。
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インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
には、シオカラトンボや似た種のオオシオカラトンボ、コフキトンボなどが、掲載されています。ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
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