2007年5月11日
アオウミガメは、どこが青いか?
そろそろ、ウミガメの上陸が、ニュースになる頃ですね。ウミガメは、産卵のために海岸に上がります。近年は、自治体やNPOが、積極的に保護している例も多いですね。
日本の海岸で産卵するのは、主に、アカウミガメとアオウミガメです。日本の本土で産卵するのは、アカウミガメだけです。アオウミガメは、南西諸島や小笠原諸島で産卵します。ほとんどのウミガメは、アオウミガメのように、熱帯で産卵します。
アカウミガメ(赤海亀)、アオウミガメ(青海亀)という種名は、いかにも、体色を表わすみたいですね。アカウミガメは、名のとおり、赤っぽく見えることが多いです。けれども、アオウミガメは、さほど青くは見えません。いったい、どこが青いのでしょうか?
じつは、「青い」のは、アオウミガメの体脂肪の色です。青というより、緑っぽく見えます。そうなるのは、海草を主食にするためです。草の色に染まるのですね。
アオウミガメは、海草を主食にする唯一のウミガメといわれます。他のウミガメは、動物食です。そのために、他のウミガメの体脂肪は、青(緑)っぽくなりません。
ウミガメの仲間は、種によって、食べ物が違います。前記のとおり、アオウミガメは植物食です。アカウミガメは、貝類や甲殻類(エビ、カニの仲間)を好みます。タイマイは、海綿(カイメン)類を主食にします。オサガメは、クラゲが主食です。
昔、島に住む人々にとって、ウミガメは貴重な食べ物でした。なかでも、アオウミガメは珍重されたといいます。草食のカメは、肉が美味しいというのですね。体脂肪の色から名付けられたのも、解体して、食べることが多かったからでしょう。
今では、世界的に、ウミガメ猟は規制されています。どの種のウミガメも、数が減っているからです。規制をせずに、野生の生き物を、獲れる時代ではありませんね。
かつて、ウミガメを食べた人たちを、責めることはできません。食料が乏しい時代には、当然のことでした。昔の人を責めても、ウミガメが守れるわけではありませんよね。
今、すべきなのは、ウミガメの実態を知ることです。よく食べられたアオウミガメでさえ、生態はわかっていません。生態に合わせた保護策を講じたいですね。
ウミガメに関する最近のニュースは以下のページにあります。ご参照ください。
元気に帰ってきて 久米島でウミガメ放流 (2007/05/06 琉球新報)
ウミガメ無残 環境悪化か、死骸4月5匹 (2007/05/01 琉球新報)
過去の記事で、アオウミガメ以外のウミガメも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
浦島太郎が助けたのはアカウミガメ?(2006/7/28)
世界最大の亀(カメ)はどこにいる?(2006/4/3)
図鑑↓↓↓↓↓には、アオウミガメ、アカウミガメ、タイマイ、オサガメが掲載されています。
![]()
インターネット生物図鑑-zukan.net-
http://www.zukan.net
ぜひご利用下さい。
松沢千鶴
パーマリンクhttp://blog.zukan.net/blog/2007/05/11-post_789.php
トラックバックhttp://blog.zukan.net/MovableType4/mt-tb.cgi/981
コメント