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2007年5月18日

ハサミムシの鋏【はさみ】は何のため?

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 ハサミムシは、人家の近くでも見られる昆虫ですね。少し前までは、子どもの遊び相手にされたものです。お尻に「はさみ」があるところが、面白いからでしょう。
 ハサミムシとは、ハサミムシ目に属する昆虫の総称です。一種しかいないわけではありません。日本だけでも、二十種以上います。世界全体では、確実に、千種以上います。ハサミムシ目は、革翅目【かくしもく】ともいいます。
 こんなにたくさんの種がいるのに、どの種も似ています。みな、お尻に「はさみ」を持っています。だいたいが、落ち葉の下など、目立たないところに棲みます。体色も地味で、目立ちません。おかげで、種の区別が難しいです。
 それでも、よく観察すれば、種ごとに違います。翅【はね】の有無や、「はさみ」の形、食べ物などに違いがあります。
 「ハサミムシに翅がある」というと、驚く方が多いでしょうね。すべてのハサミムシに、翅があるわけではありません。ある種とない種がいます。例えば、日本にいるオオハサミムシは、翅があって飛びます。
 ハサミムシ目には、動物食性の種と、植物食性の種がいます。両方食べる雑食性の種もいます。日本にいる種は、雑食性のものが多いようです。
 いたずらされると、彼らは、「はさみ」で反撃します。私は、挟まれたことがあります(笑) 結構、痛いです。あの「はさみ」は、身を守る武器になるのですね。
 「はさみ」には、もう一つ、重要な役割があります。空中の震動(音)をとらえることです。つまり、「耳」です。お尻の「はさみ」が「耳」だなんて、びっくりですね。
 彼らには、他にも、びっくりする習性があります。多くのハサミムシの母親が、卵や子どもの世話をするのです。卵をなめてきれいにしたり、敵から子どもを守ったりします。日本のコブハサミムシのように、自分の体を、子どもの食べ物にする種さえいます。
 前記の習性などのため、ハサミムシは、観察対象として、とても面白いです。駆除するのはもったいないですね。見た目が悪くても、彼らは、人体には無害です。


 過去の記事でも、「親が子どもの世話をする生き物」を取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
 クモにも母性愛がある? カバキコマチグモ(2007/05/11) 
 子どもの揺籠【ゆりかご】を作る虫、オトシブミ(2006/6/12) 
 http://blog.zukan.net/blog/2006/06/12-post_287.php
などです。このほかにもたくさん昆虫に関する投稿があります。各カテゴリーよりご覧ください。


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インターネット生物図鑑-zukan.net-
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には、オオハサミムシ、コブハサミムシ、ヒゲジロハサミムシが、掲載されています。ぜひご利用下さい。

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