2007年6月15日
育児には父親も参加、オオゴキブリ
今年も、父の日がやってきますね。二〇〇七年は、六月十七日が父の日です。
ヒトの世界では、父親は、重要ですね。多くの場合、父親がいないと、子育てが困難です。けれども、ヒト以外の生き物の世界では、事情が違います。
父親が育児に関わる動物は、たいへん少ないです。父親どころか、母親さえ育児をしないものが、普通です。例えば、昆虫のチョウは、卵を産みっぱなしにしますよね。
ところが、中に、両親がそろって育児をする昆虫がいます。どんな昆虫だと思いますか? なんと、ゴキブリの仲間です。ゴキブリ目オオゴキブリ科に属するグループです。
オオゴキブリ科のゴキブリは、人家には棲みません。ヒトにはまったく無害です。人家の害虫のゴキブリと、一緒にしたら気の毒です。彼らは森林に棲みます。
オオゴキブリは、朽木を食べます。すみかも朽木の中です。両親と子どもたちと一緒に、朽木に穴を掘って棲みます。「夫婦と子ども」という、人間の核家族と同じ状態で、暮らすわけですね。オオゴキブリの両親は、力を合わせて、子どもたちを保護します。森林には、ムカデなど、子どもたちの敵がたくさんいるからです。
ヒト以外の生き物を、やたらに擬人化するのはいけません。でも、家族で助け合うオオゴキブリは、とても人間的に感じられます。微笑ましいですね。
ゴキブリの中でも、オオゴキブリの仲間は、原始的なほうだと考えられています。彼らは確かにゴキブリ目ですが、シロアリ目との関係が深いようです。
シロアリは、木を食べながら、木の中に棲みます。女王アリと王アリという「夫婦」が、一緒に暮らします。このあたり、オオゴキブリと同じですね。違うのは、シロアリの「家族」がものすごく大きくなることと、「夫婦」が直接育児をしないことです。
オオゴキブリの「家族」が大きく発展すれば、シロアリの群れになるでしょう。オオゴキブリは、シロアリ進化の鍵を握ります。
とはいえ、オオゴキブリは、シロアリのような害虫でもありません。「核家族」で、ひっそり暮らします。彼らが、家族で仲良く暮らせる森林を、残したいですね。
過去の記事でも、「父親が育児をする生き物」を取り上げています。また、オオゴキブリ以外のゴキブリも取り上げています。よろしければ、以下の記事も御覧下さい。
子育てに張り切るお父さん、タマシギ(2006/6/17)
「ドイツのゴキブリ」とは、どんな虫?(2006/5/24)
コオイムシの雄は子煩悩【こぼんのう】?(2006/5/5)
などです。この他、昆虫に関するコラム、Q&A、画像など盛りだくさんです。過去の記事は各カテゴリよりどうぞご覧ください。
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オオゴキブリが掲載されています。
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松沢千鶴
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