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2007年6月18日

トノサマバッタの飛蝗【ひこう】発生?




 関西国際空港から、気になるニュースが届きました。関空の2期島で、トノサマバッタが大発生しているそうです。
 空港で昆虫が大発生すると、見た目が悪いだけでは済みません。パイロットの視界が悪くなれば、事故につながりますね。事故防止のため、関空の社員が、バッタの駆除に乗りだしました。
 昆虫の中でも、トノサマバッタの大発生は、特別な問題をはらみます。じつは、普通のトノサマバッタと、群れで暮らすトノサマバッタとは、別種のように性質が違います。
 群れで暮らすと、トノサマバッタは凶暴になります(!) このようなトノサマバッタを、群生相【ぐんせいそう】と呼びます。普通のトノサマバッタは、単独相と呼ばれます。
 群生相のトノサマバッタは、翅【はね】が長くなります。全体的にスマートになり、飛翔能力が増します。食べ物を求めて、長い距離を飛べるようになるのですね。
 トノサマバッタは、草を食べる昆虫です。そういう昆虫が、大群をなして押し寄せたら、どうなるでしょう?
 彼らの食欲は猛烈です。野山の草木のみならず、田畑の作物も食べ尽くされます。しかも、群生相のトノサマバッタは、どんどん移動します。飛翔能力が高いからです。バッタたちが死ぬまで、被害が拡大するわけです。甚大な被害になりますね。
 群生相のトノサマバッタは、古来、飛蝗【ひこう】と呼ばれました。特に中国大陸で、たいへん恐れられた災害でした。飛蝗のために、飢饉【ききん】が起こり、それが時の政権を揺るがしたこともあったといいます。「蝗」という字は、「(災害に無策な)皇帝を倒す」ことから、「虫へんに皇」という説があるほどです。(異説もあります)
 トノサマバッタが群生相になるのは、「食べ物が限られた状況を、打破するため」といわれます。移動能力を高めて、生き残ろうというわけです。自然環境が危機的だからこそ、飛蝗になるのですね。関空のトノサマバッタが、飛蝗になるほど追い詰められていないことを祈ります。


 関西国際空港のトノサマバッタのニュースは、以下のページにあります。
 関空、異常発生のバッタ駆除開始 2期島で数百万匹(朝日新聞 2007/06/13)
 関空2期島にバッタが大量発生、駆除作戦(読売新聞 2007/06/13)



図鑑↓↓↓↓↓には、トノサマバッタが掲載されています。
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